説明

光学活性なジアミン誘導体およびその製造方法

【課題】活性化血液凝固第Xa因子の阻害作用を示し、血栓性疾患の予防・治療薬として有用な化合物の中間体の工業的製造方法の提供。
【解決手段】例えば、エチル−3−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキシレートを出発原料として、下式


で表わされる化合物を製造する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

(式中、Yは−CORを示し、ここでRは炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基、炭素数7〜26のアラルキルオキシ基またはジ(炭素数1〜6のアルキル)アミノ基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、アンモニア水またはアンモニアの炭素数1〜4のアルコール溶液にて処理した後、次いで、ジ(炭素数1〜6のアルキル)ジカルボネートにて処理することを特徴とする、式(II)
【化2】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、Yは前記に同じ。)
で表される化合物の製造方法。
【請求項2】
Rが炭素数1〜8のアルコキシ基である請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
Rがエトキシ基である請求項1記載の製造方法。
【請求項4】
Rがジ(炭素数1〜6のアルキル)アミノ基である請求項1記載の製造方法。
【請求項5】
Rがジメチルアミノ基である請求項1記載の製造方法。
【請求項6】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項1〜5のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項7】
式(II)
【化3】

(式中、Yは−CORを示し、ここでRは炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基、炭素数7〜26のアラルキルオキシ基またはジ(炭素数1〜6のアルキル)アミノ基を示し、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示す。)
で表される化合物に、溶媒中、塩基存在下、式(III)
2SO2X (III)
(式中、R2は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、またはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシアノ基を有することもあるフェニル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
で表される化合物を反応させることを特徴とする、式(IV)
【化4】

(式中、Y、R1およびR2は前記に同じ。)
で表される化合物の製造方法。
【請求項8】
Rが炭素数1〜8のアルコキシ基である請求項7記載の製造方法。
【請求項9】
Rがエトキシ基である請求項7記載の製造方法。
【請求項10】
Rがジ(炭素数1〜6のアルキル)アミノ基である請求項7記載の製造方法。
【請求項11】
Rがジメチルアミノ基である請求項7記載の製造方法。
【請求項12】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項7〜11のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項13】
2が炭素数1〜6のアルキル基である請求項7〜12のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項14】
2がメチル基である請求項7〜12のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項15】
Xが塩素原子である請求項7〜13のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項16】
塩基が3級アミン類である請求項7〜15のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項17】
塩基がトリエチルアミンである請求項7〜16のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項18】
式(IV)
【化5】

(式中、Yは−CORを示し、ここでRは炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基、炭素数7〜26のアラルキルオキシ基またはジ(炭素数1〜6のアルキル)アミノ基を示し、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R2は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、またはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシアノ基を有することもあるフェニル基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、相関移動触媒の存在下または非存在下、アジ化物にて処理することを特徴とする、式(V)
【化6】

[式中、YおよびR1は前記に同じ。]
で表される化合物の製造方法。
【請求項19】
Rが炭素数1〜8のアルコキシ基である請求項18記載の製造方法。
【請求項20】
Rがエトキシ基である請求項18記載の製造方法。
【請求項21】
Rがジ(炭素数1〜6のアルキル)アミノ基である請求項18記載の製造方法。
【請求項22】
Rがジメチルアミノ基である請求項18記載の製造方法。
【請求項23】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項18〜22のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項24】
アジ化物がアジ化ナトリウムである請求項18〜23のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項25】
相関移動触媒がテトラブチルアンモニウムクロリドである請求項18〜24のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項26】
相関移動触媒がドデシルピリジニウムクロリドである請求項18〜24のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項27】
式(V−I)
【化7】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、金属触媒および水素源の存在下、水素化分解を行なうことを特徴とする、式(VI−I)
【化8】

(式中、R1およびR3は前記に同じ。)
で表される化合物またはその塩の製造方法。
【請求項28】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項27記載の製造方法。
【請求項29】
3がジメチルカルバモイル基である請求項27または28記載の製造方法。
【請求項30】
3がジメチルカルバモイル基であり、かつシュウ酸塩である請求項27または28記載の製造方法。
【請求項31】
3がオキサジアゾリル基である請求項27または28記載の製造方法。
【請求項32】
水素源がギ酸またはその塩である請求項27〜31のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項33】
水素源がギ酸アンモニウムである請求項27〜31のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項34】
式(V−II)
【化9】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R4は炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基または炭素数7〜26のアラルキルオキシ基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、金属触媒および水素源の存在下、水素化分解を行なうことを特徴とする、式(VI−II)
【化10】

(式中、R1およびR4は前記に同じ。)
で表される化合物またはその塩の製造方法。
【請求項35】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項34記載の製造方法。
【請求項36】
4が炭素数1〜8のアルコキシ基である請求項34または35記載の製造方法。
【請求項37】
4がエトキシ基である請求項34または35記載の製造方法。
【請求項38】
4がエトキシ基であり、かつシュウ酸塩である請求項34または35記載の製造方法。
【請求項39】
水素源がギ酸またはその塩である請求項34〜38のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項40】
水素源がギ酸アンモニウムである請求項34〜38のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項41】
式(VI−II)
【化11】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R4は炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基または炭素数7〜26のアラルキルオキシ基を示す。)
で表される化合物またはその塩を、溶媒中、塩基存在下、ベンジロキシカルボニルハライドにて処理することを特徴とする、式(VII)
【化12】

(式中、R1およびR4は前記に同じ。)
で表される化合物の製造方法。
【請求項42】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項41記載の製造方法。
【請求項43】
4が炭素数1〜8のアルコキシ基である請求項41または42記載の製造方法。
【請求項44】
4がエトキシ基である請求項41または42記載の製造方法。
【請求項45】
化合物(VI−II)がシュウ酸塩である請求項41〜44のいずれか1項記載の製造方法。
【請求項46】
式(VII)
【化13】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R4は炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基または炭素数7〜26のアラルキルオキシ基を示す。)
で表される化合物を、塩基にて処理した後、(1)ジ(C1−C6アルキル)アミンと縮合するか、(2)ヒドラジンと縮合後、得られたカルボヒドラジドを酸の存在下または非存在下、アシル化剤によりアシル等価体へ誘導後、脱水剤の存在下または非存在下、処理するか、または(3)アンモニアと縮合後、得られたカルボアミドを脱水剤と処理しニトリルへ誘導後、ヒドロキシアミンと処理し、アミドキシムへ誘導後、脱水剤または酸の存在下または非存在下、アシル化剤と処理することを特徴とする、式(VIII)
【化14】

(式中、R1は前記に同じ。R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物の製造方法。
【請求項47】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項46記載の製造方法。
【請求項48】
3がジメチルカルバモイル基である請求項46または47記載の製造方法。
【請求項49】
3がオキサジアゾリル基である請求項46または47記載の製造方法。
【請求項50】
式(VIII)
【化15】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、金属触媒および水素源の存在下、水素化分解を行なうことを特徴とする、式(VI−I)
【化16】

(式中、R1およびR3は前記に同じ。)
で表される化合物またはその塩の製造方法。
【請求項51】
1がtert−ブトキシカルボニル基である請求項50記載の製造方法。
【請求項52】
3がジメチルカルバモイル基である請求項50または51記載の製造方法。
【請求項53】
3がジメチルカルバモイル基であり、かつシュウ酸塩である請求項50または51記載の製造方法。
【請求項54】
3がオキサジアゾリル基である請求項50または51記載の製造方法。
【請求項55】
式(I’)
【化17】

(式中、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物。
【請求項56】
式(II’)
【化18】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物。
【請求項57】
式(IV’)
【化19】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R2は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、またはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ニトロ基、カルバモイル基もしくはシアノ基を有することもあるフェニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物。
【請求項58】
式(V’)
【化20】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物。
【請求項59】
式(V−I)
【化21】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、金属触媒および水素源の存在下、水素化分解を行い、得られる式(VI−I)
【化22】

(式中、R1およびR3は前記に同じ。)
で表される化合物またはその塩に、式(IX)
3−T1−OH (IX)
(式中、Q3は置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもあるアリールアルケニル基、置換基を有することもあるアリールアルキニル基、置換基を有することもあるヘテロアリール基、置換基を有することもあるヘテロアリールアルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し、T1は、カルボニル基、スルホニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−(基中、R’は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−A1−N(R”)−(基中、A1は置換基を有することもある炭素数1〜5のアルキレン基を示し、R”は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−NH−、基−C(=S)−NH−、基−C(=O)−NH−NH−、基−C(=O)−A2−C(=O)−(基中、A2は単結合または炭素数1〜5のアルキレン基を示す。)、基−C(=O)−A3−C(=O)−NH−(基中、A3は炭素数1〜5のアルキレン基を示す。)、基−C(=O)−C(=NORa)−N(Rb)−、基−C(=S)−C(=NORa)−N(Rb)−(基中、Raは水素原子、アルキル基またはアルカノイル基を示し、Rbは水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−N=N−、基−C(=S)−N=N−、基−C(=NORC)−C(=O)−N(Rd)−(基中、RCは水素原子、アルキル基、アルカノイル基、アリール基またはアラルキル基を示し、Rdは水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=N−N(Re)(Rf))−C(=O)−N(Rg)−(基中、ReおよびRfは各々独立して、水素原子、アルキル基、アルカノイル基、アルキル(チオカルボニル)基を示し、Rgは水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−NH−C(=O)−、基−C(=S)−NH−C(=O)−、基−C(=O)−NH−C(=S)−、基−C(=S)−NHC(=S)−、基−C(=O)−NH−SO2−、基−SO2−NH−、基−C(=NCN)−NH−C(=O)−、基−C(=S)−C(=O)−またはチオカルボニル基を示す。)
で表される化合物またはその塩を反応させ、次いで、得られる式(X)
【化23】

(式中、R1、R3、T1及びQ3は前記と同じ。)
で表される化合物の保護基を脱保護した後、式(XII)
1−Q2−COOH (XII)
(式中、Q1は、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
2は、単結合、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルケニレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニレン基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示す。)
で表されるカルボン酸またはその塩を反応させることを特徴とする、式(A)
【化24】

(式中、R3、T1、Q1〜Q3は前記と同じ。)
で表される化合物またはその塩の製造方法。
【請求項60】
式(VIII)
【化25】

(式中、R1は炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基を示し、R3はジ(炭素数1〜6のアルキル)カルバモイル基またはオキサジアゾリル基を示す。)
で表される化合物を、溶媒中、金属触媒および水素源の存在下、水素化分解を行ない、得られる式(VI−I)
【化26】

(式中、R1およびR3は前記に同じ。)
で表される化合物またはその塩に、式(IX)
3−T1−OH (IX)
(式中、Q3は置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもあるアリールアルケニル基、置換基を有することもあるアリールアルキニル基、置換基を有することもあるヘテロアリール基、置換基を有することもあるヘテロアリールアルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し、T1は、カルボニル基、スルホニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−(基中、R’は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−A1−N(R”)−(基中、A1は置換基を有することもある炭素数1〜5のアルキレン基を示し、R”は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−NH−、基−C(=S)−NH−、基−C(=O)−NH−NH−、基−C(=O)−A2−C(=O)−(基中、A2は単結合または炭素数1〜5のアルキレン基を示す。)、基−C(=O)−A3−C(=O)−NH−(基中、A3は炭素数1〜5のアルキレン基を示す。)、基−C(=O)−C(=NORa)−N(Rb)−、基−C(=S)−C(=NORa)−N(Rb)−(基中、Raは水素原子、アルキル基またはアルカノイル基を示し、Rbは水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−N=N−、基−C(=S)−N=N−、基−C(=NORC)−C(=O)−N(Rd)−(基中、RCは水素原子、アルキル基、アルカノイル基、アリール基またはアラルキル基を示し、Rdは水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=N−N(Re)(Rf))−C(=O)−N(Rg)−(基中、ReおよびRfは各々独立して、水素原子、アルキル基、アルカノイル基、アルキル(チオカルボニル)基を示し、Rgは水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、基−C(=O)−NH−C(=O)−、基−C(=S)−NH−C(=O)−、基−C(=O)−NH−C(=S)−、基−C(=S)−NHC(=S)−、基−C(=O)−NH−SO2−、基−SO2−NH−、基−C(=NCN)−NH−C(=O)−、基−C(=S)−C(=O)−またはチオカルボニル基を示す。)
で表される化合物またはその塩を反応させ、次いで、得られる式(X)
【化27】

(式中、R1、R3、T1及びQ3は前記と同じ。)
で表される化合物の保護基を脱保護した後、式(XII)
1−Q2−COOH (XII)
(式中、Q1は、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
2は、単結合、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルケニレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニレン基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示す。)
で表されるカルボン酸またはその塩を反応させることを特徴とする、式(A)
【化28】

(式中、R3、T1、Q1〜Q3は前記と同じ。)
で表される化合物またはその塩の製造方法。

【公開番号】特開2007−106759(P2007−106759A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252363(P2006−252363)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000002831)第一製薬株式会社 (129)
【Fターム(参考)】