説明

光学装置の可動部の駆動装置

【課題】小型かつ簡単な構成で移動の直進性を確保した光学装置の可動部の駆動装置を提供する。
【解決手段】光学装置の可動部の駆動装置は、可動部を駆動する駆動部と、駆動部の駆動力を可動部に伝達する駆動力伝達部と、駆動力伝達部を直線移動させるための案内部とを有し、案内部は、駆動力伝達部が直線上を移動するために、直線上の移動方向に対し直角方向に働く付勢状態の弾性部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、被検査物を三次元的に検査する光学検査装置、光学顕微鏡等の光学装置に用いることのできる可動部の駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
微細な被検査物を測定するために、例えば、干渉方式三次元顕微鏡や共焦点方式三次元顕微鏡等の光学装置が用いられている。
【0003】
典型的な例としては、そのような顕微鏡は、可視光のような第1光と特定の波長の第2光とを用いており、第1光では被検査物の色彩のある画像を得、第2光では被検査対象の高さに関する情報を得ている。第2光は、そのため、対物レンズ系を通過する際に検査光と参照光とに分離されて、検査光と参照光とのそれぞれの反射光の経路に沿った光軸の長さの相違を利用して高さ方向のデータを表す干渉縞を得るように使用されている。
【特許文献1】特開2003−148921号公報 特許文献1は、 その光軸の長さの相違を得るために、被検査物を載せる検査台を上下に駆動する構成を開示する。
【0004】
特許文献1のような装置では、検査台を駆動する装置を配置する空間の大きさに比較的制約がなく、複雑な装置を用いて正確に検査台の上下移動を行わせることが可能である。
【特許文献2】特開2001−201325号公報 特許文献2は、参照光を反射するための平面鏡をピエゾ素子によって移動する構成を開示する。
【特許文献3】特開2007−25608号公報 特許文献3は、反射ミラーに板ばね状の梁部が連結され、さらにその梁部に圧電素子が接続されていて、圧電素子に交流電圧を印加することによって梁部の張力を変化させて共振周波数を移動する構成を開示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
検査台を上下に駆動する装置は比較的大きいため、そのような装置を光学検査の参照ミラーの駆動に用いることは困難である。
【0006】
平面鏡にピエゾ素子が直結された構成では、平面鏡を一定方向に向けて常に安定して移動させことは困難である。
【0007】
そのため、光学検査装置の参照ミラーを安定して移動させるために、小型かつ簡単な構成の装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係る光学装置の可動部の駆動装置は、可動部を駆動する駆動部と、駆動部の駆動力を可動部に伝達する駆動力伝達部と、駆動力伝達部を直線移動させるための案内部とを有し、案内部は、駆動力伝達部が前記直線上を移動するために、直線上の移動方向に対し直角方向に働く付勢状態の弾性部を有していることを特徴とする。
【0009】
可動部は、参照ミラー、対物レンズ又は検査台のいずれでもよい。
【0010】
弾性部は、直線状の移動方向に沿って駆動力伝達部を支持する少なくとも2つのばね装置からなるようにしてもよい。
【0011】
各ばね装置が複数のばねを備え、複数のばねが、駆動力伝達部から放射状に配置されることにより、駆動力伝達部に対して均等な付勢力を与えるようにしてもよい。
【0012】
各ばねは、板バネであってもよい。
【0013】
また、駆動部が、圧電素子又はボイスコイルを備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る光学装置の可動部の駆動装置によると、例えば圧電素子のような駆動部によって、参照ミラー、対物レンズ又は検査台の可動部を移動させる際に、直進方向に対して均一な力を常時負荷することができる。そのため、それらの移動の直進性を常に確保することができる。
【0015】
また、本発明に係る光学装置の可動部の駆動装置によると、例えば、光学装置の光学検査装置や光学顕微鏡の寸法に影響を与えることのない、小型かつ簡単な構成の光学装置の可動部の駆動装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る光学装置の可動部の駆動装置の望ましい実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図中、同じ要素に対しては同じ符号を付して、重複した説明を省略する。また、部材の板厚や間隔は理解の容易なために誇張して描いている。
【0017】
[光学装置の可動部の駆動装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る光学装置の可動部の駆動装置30の拡大一部断面側面図である。
【0018】
駆動装置30は、例えば、図示せぬ光学検査装置、光学顕微鏡等の光学装置の可動部である参照ミラー253を駆動するように使用される。
【0019】
例えば、光学装置は、可視光のような第1光と特定の波長の第2光とを用いて、第1光で被検査物の色彩のある画像を得て、第2光で被検査対象の高さに関する情報を得て、それらの情報に基づいて被検査物を三次元で検査する装置である。
【0020】
図1に示すように、駆動装置30は、枠体32の内部に駆動部としての圧電素子34を備える。圧電素子としては、例えば、ピエゾ素子を用いることができる。また、圧電素子に代えて、電流に比例して直進運動を行うボイスコイルを用いてもよい。圧電素子34は、その圧電素子で発生した駆動力を参照ミラー253に伝達するための伝達部材36に結合されており、伝達部材36は、参照ミラー253に結合されている。
【0021】
圧電素子34と伝達部材36は、点接触で接続されている。点接触をするために、図1では、圧電素子34が湾曲面を有するように形成されている。図1の構成に代えて、圧電素子34を伝達部材36に固定して、圧電素子の湾曲面が枠体32と点接触するようにしてもよい。
【0022】
図1に示すように、伝達部材36には、詳しくは後述するばね装置組立体40が環装されていて固定されている。ばね装置組立体40は、2つのばね装置42,44から構成されていて、それらの外縁部45,48がリング状部材46に固定されるとともに、内縁部43,47が伝達部材36に固定されている。
【0023】
図2Aは、ばね装置組立体40の正面図である。図2Aにおいて、図示せぬ駆動装置30とばね装置組立体40との位置関係を説明すると、駆動装置30は、図2Aの表側に取り付けられる。図2Bは、図2Aのばね装置組立体40の右側から見た中央断面図である。
【0024】
ばね装置組立体40の各ばね装置42,44は、約0.2mmの厚さの弾性のある金属板を直径約14mmの円盤状に形成したもので、中央部に開口部42h、44hを有する。また、図2Aに示すように、ばね装置42においては、その開口部42hから外側に向かって、内縁部43のある円周部と、3つの板ばね部42a,42b,42cのある円周部と、外縁部45のある円周部とが同心円状に配置されている。
【0025】
板ばね部42a,42b,42cは、ばね装置42から所定のスリット42Sをエッチング等することによって形成されていて、各板ばね部は、概略、折り返し形状の板ばねを構成している。板ばね部は、コイルスプリング状のばねに比べて、スリットをエッチング加工することによってきわめて容易に作製できるという点で有利である。ただし、板ばね部の形成はエッチング加工に限定されるものではなく、その他にも、例えば、金型プレスやワイヤーカット加工等によって行うこともできる。
【0026】
また、本実施形態では、板ばね部42a,42b,42cは、3つであるため、各ばね装置42,44の円周上に沿って均等に120度の間隔で配置されている。
【0027】
板ばね部をそのように均等な間隔で配置することによって、内縁部43と外縁部45との間で放射状方向に発生するばねの付勢力を均等にすることができる。
【0028】
2つのばね装置42,44は、ともに同じ形状に成形されていて、対向して平行に配置されている。また、それらは、それぞれの開口部42h,44hを中心に、相対的に60度回転させることによって、対応する板ばね部が60度ずらされていて、その状態で、外縁部45,48が、リング状部材46に固定されている。また、開口部42h,44hには伝達部材36が挿入されていて、伝達部材36は、ばね装置42,44の内縁部43,47に固定されている。そのため、圧電素子34は、伝達部材36に接続されているというよりも、ばね装置42のほぼ中心に接触した状態で、ばね装置42を動かすことができるようになる。
【0029】
そのように構成することによって、2つのばね装置42,44は、一定距離を置いて離隔されて配置されることになる。また、伝達部材36が、その一定距離離隔された2つのばね装置42,44のそれぞれの内縁部43,47によって保持されるため、伝達部材36は、開口部42h,44hの中心を通る長手方向の軸線に沿って一定の水準の位置に保持されることになり、さらに、2つのばね装置42,44の各ばね装置によって放射状方向に均等に引っ張られるように付勢されることになる。すなわち、2つのばね装置42,44は、間隔を置いて伝達部材36を保持し、さらに、伝達部材36の進行方向と直交する方向に均等な付勢力を発揮するため、伝達部材36を直進方向に移動させる案内部として機能する。また、各ばね部は、伝達部材36の進行方向に対して、伝達部材を元の位置に戻す付勢力を発揮する。そのため、たとえ、電圧素子34が、伝達部材36の中心を押さなかったとしても、また、均一の力で伝達部材36を押さなったとしても、伝達部材は、まっすぐに進むことができる。
【0030】
図3は、2つのばね装置42,44からなるばね装置組立体40によって保持された伝達部材36の動きの概略を説明するための側面から見た簡略図である。
【0031】
図3において、白抜きの矢印は、駆動装置30(図1)によって生じた駆動力の方向を示す。その図に示すように、矢印の向きの駆動力が発生すると、その駆動力によって伝達部材36が一点鎖線の位置から二点鎖線の位置に押されて移動するものとする。そのように伝達部材36が移動すると、ばね装置組立体40の2つのばね装置42,44の内縁部43が伝達部材36に固定されているため、内縁部43は、伝達部材36の動きとともに移動することになる。
【0032】
一方、外縁部45は、枠体32に固定されているため(図1)、伝達部材36が移動しても、その伝達部材36とともには移動しない。その結果、板ばね部42a(44a),42b,42cは、それぞれの折り返し形状の部分が引き伸ばされて二点鎖線の位置に移動することになる。例えば、図3において、その移動した距離をLで示す。それにより、板ばね部42a(44a),42b,42cには、伝達部材36を元の位置に引き戻す付勢力が発生する。
【0033】
駆動装置30の駆動力が消滅すると、その付勢力によって、伝達部材36が、二点鎖線の位置から元の位置の一点鎖線の位置に戻される。
【0034】
上記のように、円周上に等間隔で配置した板ばね部42a,42b,42cで均等な引っ張り力によってバランスをとって伝達部材36を保持するとともに、同じ構成の一定距離離隔した2つのばね装置42,44を用いてその伝達部材36を保持するようにしたため、伝達部材36は、長手方向の軸線に沿った一定水準の位置を直進性を保って往復移動するように案内される。それにより、伝達部材36に対し直交する方向に、例えば、図1に示すように参照ミラー253が固定されている場合には、その参照ミラー253は平行に移動することができる。
【0035】
また、圧電素子34と伝達部材36が点接触で接続され、上記のばね装置を具備していることにより、圧電素子34の押圧方向が斜め方向であった場合でも、確実に伝達部材36を直線的に移動させることができる。
【0036】
[光学装置の可動部の駆動装置の概念]
図4は、図1の駆動装置30の機能を説明するための概念図である。その図の左側に示す構成は側面から見た状態を示しており、右側に示す構成は、それを正面から見た状態を示す。その図において、「’」を付した符号は、他の図においてそれが付していない符号の要素に対応する。
【0037】
図4は、伝達部材36’が、一定距離だけ離隔されて配置された2つのばね装置42’,44’によって保持されている構成を示す。ばね装置42’,44’は、それぞれ、3つのばね部42a’,42b’,42c’及び3つのばね部44a’,44b’,44c’からなる。各ばね部は、同じ大きさの付勢力を発生するものであればどのようなものでもよく、この図では、例えば、スプリングのばね部からなるとする。
【0038】
3つのばね部42a’,42b’,42c’は、図4の右側に示すように、約120度の均等な間隔を置いて配置されている。3つのばね部44a’,44b’,44c’も同じように、約120度の均等な間隔を置いて配置されている。これにより、各ばね部は、伝達部材36’を放射状方向に均等な力で保持することになる。
【0039】
伝達部材36’は、ばね部42a’,42b’,42c’と、ばね部44a’,44b’,44c’とよって、均等なばね力で引っ張られているため、図4の左側の側面から見た図に示すように、伝達部材36’が、二点鎖線で示された位置に動かされると、その動かされている間、同じ水準の位置を直進することになる。言い換えると、伝達部材36’は、自己の長手方向軸線に沿って移動することができる。
【0040】
また、伝達部材36’が、二点鎖線で示された位置に動かされた状態では、伝達部材36’は、ばね部42a’,42b’,42c’と、ばね部44a’,44b’,44c’とによって、放射状方向に元の位置に戻そうとする均等な付勢力を受ける。そのため、伝達部材36’が、二点鎖線の位置から実線の位置に戻る間も、伝達部材36’は、同じ水準の位置を直進することになる。言い換えると、伝達部材36’は、自己の長手方向軸線に沿って戻ることになる。
【0041】
そのように、伝達部材36’は、2つの離れたばね装置42’,44’で保持されている上に、各ばね装置のばね部が均等な力で放射状方向に付勢力を発揮させるため、移動する間、直進性が保たれることになる。
【0042】
[他の実施形態]
上記の実施形態では、光学装置の参照ミラーを駆動装置30によって駆動した。光学装置には、可動部として、参照ミラー以外に、被検査対象に測定光を集束する対物レンズや被検査対象を載せる検査台等がある。
【0043】
図5は、駆動装置30を用いて被検査対象18を載せる検査台17を駆動する構成例を示す。また、図5は、駆動装置30と同様の構成の駆動装置300を用いて対物レンズ50を駆動する構成例を示す。
【0044】
図5に示すように、駆動装置30は、検査台17の面と直交するようにその下方に置かれていて、その伝達部材36が検査台17の下面の中央に結合されている。
【0045】
そのように構成された状態で、駆動装置30の圧電素子34(図1)に所定の電圧が加えられると、その圧電素子によって伝達部材36が図5に向かって上方に直進移動するように押される。その駆動力によって伝達部材36が検査台17を上方に向けて動かす。
【0046】
その際に、上記のとおり、伝達部材36の移動は直進性に優れているため、検査台17上の被検査物は、正確に、面を一定方向、例えば、水平方向に維持した状態で、上方又は下方に移動することができる。
【0047】
また、駆動装置300は、ばね装置組立体400を備えており、ばね装置組立体400は、2つの離隔されて平行に保持された円板状のばね装置420,440を備える。ばね装置420,440は、上記のばね装置42,44と同様の形状に形成されていて、リング状部材460及び円筒形状の伝達部材360に固定されている。
【0048】
また、ばね装置420,440は、上記のばね装置42,44と同様の板ばね部を備える。図5では、単に板ばね部が動くということを表すために、ばね装置420,440の一部を破線で示しているが、それは具体的な構成や形状を示すものではない。
【0049】
ばね装置420と枠体320との間において、圧電素子340が、伝達部材360の上に均等の間隔を置いて複数個配置されている。例えば、3個の圧電素子340を120度の間隔を置いて配置してもよい。図5には、3つの圧電素子340を配置した構成を示しており、例示的に、実線で1つの圧電素子340を示し、破線で他の圧電素子の中の1つの圧電素子340を示す。また、圧電素子340は、伝達部材360に対し点接触している。
【0050】
図5において、3つの均等の間隔を置いて配置された圧電素子340が同時にばね装置420を下方に向かって押し下げると、伝達部材360がばね装置440を下方に押し下げることになる。それによって、ばね装置440に保持された対物レンズ50が下方に動かされることになる。
【0051】
その際、圧電素子340は伝達部材360に対し点接触した状態で伝達部材を押し下げており、また、離隔されて配置されたばね装置420,440によって直進性が発揮されるため、たとえ圧電素子340が鉛直下方からずれた方向に伝達部材360を押したとしても、対物レンズ50は、正確に、レンズ面を一定方向、例えば、水平方向に維持した状態で、下方に移動することができる。
【0052】
この図5に示す駆動装置300では、同一特性の圧電素子340を3個用いており、それらを均等な間隔で配置したが、上記の理由から明らかなように、1つの圧電素子340によって伝達部材360を駆動するようにしても、対物レンズ50の上下方向への直進性は確保することができる。
【0053】
[その他の実施形態]
上記の実施態様では、駆動部として、圧電素子又はボイスコイルを使用した例を示したが、それ以外の素子であっても、電圧や電流の大きさに応じて駆動力を発生するものやボールねじなどを用いてもよい。
【0054】
また、上記の実施態様では、ばね装置組立体が2つのばね装置を備えるが、伝達部材の直進移動を達成できるのであれば、それ以上の数のものを用いてもよい。また、各ばね装置が、3つの板ばね部を備えるが、円周上に均等な間隔で配置されて各ばね部が均等な付勢力を発揮することができるのであれば、2つであってもまたは4つ以上であってもよい。また、小型化に反しない限り、板ばねでなく他の弾性部材を用いてもよい。


【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る光学装置の可動部の駆動装置の拡大一部断面側面図である。
【図2A】図2Aは、図1に示す光学装置の可動部の駆動装置のばね装置組立体の正面図である。
【図2B】図2Bは、図2Aのばね装置組立体の右側から見た中央断面図である。
【図3】図3は、図2に示す光学装置の可動部の駆動装置のばね装置組立体の動作を説明するための簡略化した側面図である。
【図4】図4は、図2に示す光学装置の可動部の駆動装置のばね装置組立体の機能を説明するための概念図である。
【図5】図5は、図1に示す光学装置の可動部の駆動装置及び他の実施例に係る光学装置の可動部の駆動装置を用いて検査台及び対物レンズを駆動する実施形態を説明するための簡略化した側面図である。
【符号の説明】
【0056】
30,300:光学装置の可動部の駆動装置
32,320:枠体
34,340:圧電素子
36,360:伝達部材
40,400:ばね装置組立体
42,44,420,440:ばね装置
42a,42b,42c:板ばね部
43:内縁部
44a,44b,44c:板ばね部
45:外縁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動部を駆動する駆動部と、
前記駆動部の駆動力を前記可動部に伝達する駆動力伝達部と、
該駆動力伝達部を直線移動させるための案内部とを有し、
前記案内部は、前記駆動力伝達部が前記直線上を移動するために、該直線上の移動方向に対し直角方向に働く付勢状態の弾性部を有していることを特徴とする光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項2】
前記可動部が、参照ミラー、対物レンズ又は検査台のいずれかであることを特徴とする、請求項1の光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項3】
前記弾性部が、前記直線状の移動方向に沿って前記駆動力伝達部を支持する少なくとも2つのばね装置からなることを特徴とする、請求項1の光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項4】
各ばね装置が複数のばねを備え、該複数のばねが、前記駆動力伝達部から放射状に配置されることにより、前記駆動力伝達部に対して均等な付勢力を与えることを特徴とする、請求項3の光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項5】
各ばねが、板バネからなることを特徴とする、請求項4の光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項6】
前記駆動部が、圧電素子又はボイスコイルを備えることを特徴とする、請求項1の光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項7】
前記駆動部と前記駆動力伝達部とが点接触することを特徴とする、請求項1の光学装置の可動部の駆動装置。
【請求項8】
さらに、枠体を備えていて、前記駆動部が前記枠体の側面と点接触することを特徴とする、請求項1の光学装置の可動部の駆動装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−186517(P2009−186517A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23351(P2008−23351)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(392019709)日本電産リード株式会社 (160)
【Fターム(参考)】