説明

免疫グロブリンおよびヒアルロニダーゼを皮下投与するための組み合わせおよび方法

皮下投与用に製剤化された免疫グロブリン(IG)組成物および可溶性ヒアルロニダーゼ組成物を含む、組み合わせ、組成物、およびキットを提供する。そのような製品は、IGで処置可能な疾患または病状の治療方法に用いることができる。投与計画が該IGで処置可能な疾患または病状を治療するための同じ用量の静脈内投与のためのものと実質的に同じである免疫グロブリンの皮下投与法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮下投与用に製剤化される免疫グロブリン(IG)およびヒアルロニダーゼを含む組成物であって、
該組成物中のIGの量が同じ投与計画で静脈投与したときと実質的に同じ量であり、
該組成物中のヒアルロニダーゼの量が該組成物に治療効果をもたらすのに十分である組成物。
【請求項2】
該投与計画が、IGがわずか1月に1回の投与頻度である請求項1記載の組成物。
【請求項3】
該組成物中のヒアルロニダーゼの量がわずか1月に1回投与する用量でIGの皮下投与を行うのに十分な量である請求項1または2記載の組成物。
【請求項4】
該組成物中のIGおよびヒアルロニダーゼが多用量投与用に製剤化される請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
該組成物中の免疫グロブリン(IG)およびヒアルロニダーゼが1月に1回の単回投与用に製剤化される請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
該組成物のIGが、5グラム(g)、10g、15g、20g、21g、22g、23g、24g、25g、26g、27g、28g、29g、30g、31g、32g、33g、34g、35g、36g、37g、38g、39g、または40g、または約5グラム(g)、10g、15g、20g、21g、22g、23g、24g、25g、26g、27g、28g、29g、30g、31g、32g、33g、34g、35g、36g、37g、38g、39g、または40gである請求項5記載の組成物。
【請求項7】
該組成物中のヒアルロニダーゼが、10単位〜500,000単位、100単位〜100,000単位、500単位〜50,000単位、1000単位〜10,000単位、5000単位〜7500単位、5000単位〜50,000単位、または1,000単位〜10,000単位、または約10単位〜500,000単位、100単位〜100,000単位、500単位〜50,000単位、1000単位〜10,000単位、5000単位〜7500単位、5000単位〜50,000単位、または1,000単位〜10,000単位である請求項5または6記載の組成物。
【請求項8】
該組成物が液体であり、液体の容量が、100ml、150ml、200ml、300ml、400ml、500ml、600ml、もしくは700ml、または約100ml、150ml、200ml、300ml、400ml、500ml、600ml、もしくは700mlである請求項5〜7記載の組成物。
【請求項9】
該組成物中のヒアルロニダーゼが、比(単位ヒアルロニダーゼ/グラムIG)、10U/グラム(g)、20U/g、30U/g、35U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、もしくは300U/g、または約10U/グラム(g)、20U/g、30U/g、35U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、もしくは300U/gである量である請求項5〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
該組成物中のヒアルロニダーゼが比50U/グラムIGまたは約50U/グラムIGで投与される請求項9記載の組成物。
【請求項11】
該組成物中のヒアルロニダーゼがPH20またはそのトランケート型である請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
PH20が、ヒツジ、ウシ、またはトランケートヒトPH20から選ばれる請求項11記載の組成物。
【請求項13】
該トランケートヒトPH20が、配列番号4〜9のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するポリペプチド、またはアレル変異体、またはその他の変異体から選ばれる請求項12記載の組成物。
【請求項14】
該ヒアルロニダーゼがrHuPH20で示される請求項11〜13のいずれかに記載の組成物。
【請求項15】
該組成物中のIGがヒト血漿から精製される請求項1〜14のいずれかに記載の組成物。
【請求項16】
ヒト血漿から精製される組成物中のIGがアルコール分別により精製される請求項15記載の組成物。
【請求項17】
該組成物中のIGが、さらに化学修飾、ペプシン存在下または非存在下でpH4.0でインキュベーション、ポリエチレングリコール(PEG)沈殿、イオン交換クロマトグラフィー、酵素的開裂、溶媒洗浄処理、透析、または限外濾過の1またはそれ以上により精製される請求項16記載の組成物。
【請求項18】
該組成物中のIGが、IgG、IgA、およびIgMを含む請求項1〜17のいずれかに記載の組成物。
【請求項19】
該組成物中のIGが、95%以上のIgGを含む請求項1〜18のいずれかに記載の組成物。
【請求項20】
IgGがモノマーである請求項19記載の組成物。
【請求項21】
該組成物中のIGが、さらにタンパク質安定化賦形剤を含む請求項1〜20のいずれかに記載の組成物。
【請求項22】
該タンパク質安定化賦形剤が、グリシン、マルトース、ポリオール、ヒト血清アルブミン、マンニトール、および非イオン性界面活性剤の1またはそれ以上から選ばれる請求項21記載の組成物。
【請求項23】
該組成物中のIG調製物のpHが、4.2〜5.4、4.6〜5.1、もしくは4.8〜5.0、または約4.2〜5.4、4.6〜5.1、もしくは4.8〜5.0である請求項1〜22のいずれかに記載の組成物。
【請求項24】
該組成物中のIGのタンパク質濃度が、IG組成物の5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/v、または約5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/vである請求項1〜23のいずれかに記載の組成物。
【請求項25】
該タンパク質濃度が10%w/vである請求項24記載の組成物。
【請求項26】
液体である請求項1〜25のいずれかに記載の組成物。
【請求項27】
IGおよびヒアルロニダーゼが単一組成物中にある請求項1〜26のいずれかに記載の組成物。
【請求項28】
IGおよびヒアルロニダーゼが別々に製剤化される請求項1〜26のいずれかに記載の組成物。
【請求項29】
皮下投与用に製剤化される、免疫グロブリン(IG)およびヒアルロニダーゼを含む組成物であって、
該組成物中のIGの量がIGで処置可能な疾患または病状を治療するために静脈内投与する量と実質的に同じであり、
組成物中のヒアルロニダーゼの量が該組成物を治療的に有効にするのに十分である組成物。
【請求項30】
IGで処置可能な疾患または病状が以下から選ばれる請求項29記載の組成物:
免疫不全;血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症;川崎病;慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP);ギランバレー症候群;特発性血小板減少性紫斑病;炎症性筋疾患;Lambert-Eaton筋無力症候群;多巣性運動ニューロパシー;重症筋無力症;Moersch-Woltmann症候群;続発性低ガンマグロブリン血症(医原性免疫不全を含む);特異抗体欠損症;急性播種性脳脊髄炎;ANCA陽性全身性壊死性血管炎;自己免疫性溶血性貧血;水疱性類天疱瘡;瘢痕性類天疱瘡;Evans症候群(免疫性血小板減少症を伴う自己免疫性溶血性貧血を含む);Foeto-妊婦/新生児同種免疫性血小板減少症(FMAIT/NAIT);血球貪食症候群;ハイリスク同種造血幹細胞移植;IgMパラプロテイン血症性ニューロパシー;腎臓移植;多発性硬化症;眼球クローヌス・ミオクローヌス運動失調;落葉状天疱瘡;尋常性天疱瘡;輸血後紫斑病;中毒性表皮剥離症/スティーブンス・ジョンソン症候群(TEN/SJS);毒素性ショック症候群;アルツハイマー病;全身性エリテマトーデス;多発性骨髄腫;敗血症;B細胞腫瘍;外傷;および細菌、ウイルス、もしくは真菌感染症。
【請求項31】
該組成物中のIGの量が、1グラム(g)、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、もしくは200g、または約1グラム(g)、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、もしくは200gである請求項29または30に記載の組成物。
【請求項32】
組成物中のヒアルロニダーゼの量が、500単位、1000単位、2000単位、5000単位、10,000単位、30,000単位、40,000単位、50,000単位、60,000単位、70,000単位、80,000単位、90,000単位、100,000単位もしくはそれ以上、または約500単位、1000単位、2000単位、5000単位、10,000単位、30,000単位、40,000単位、50,000単位、60,000単位、70,000単位、80,000単位、90,000単位、100,000単位もしくはそれ以上である請求項29または30に記載の組成物。
【請求項33】
組成物中のヒアルロニダーゼの量が、10U/g、20U/g、30U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、200U/g、300U/g、400U/g、500U/gもしくはそれ以上、または約10U/g、20U/g、30U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、200U/g、300U/g、400U/g、500U/gもしくはそれ以上の比(単位ヒアルロニダーゼ/グラムIG)の量である請求項29〜32のいずれかに記載の組成物。
【請求項34】
1日1回、1週間に1回、2週間に1回、2〜3週間に1回、3〜4週間に1回、または1月に1回の投与頻度用に製剤化される請求項29〜33のいずれかに記載の組成物。
【請求項35】
単回投与用である請求項29〜34のいずれかに記載の組成物。
【請求項36】
多回投与用である請求項29〜34のいずれかに記載の組成物。
【請求項37】
皮下投与用に製剤化される免疫グロブリン(IG)およびヒアルロニダーゼを含む組成物であって、
組成物中のIGのタンパク質濃度が16%w/v IG以下であり、
組成物中のヒアルロニダーゼの量が該組成物を治療的に有効にするのに十分である組成物。
【請求項38】
IGのタンパク質濃度が、5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/v IG、または約5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/v IGである請求項37記載の組成物。
【請求項39】
IGのタンパク質濃度が、10%w/vまたは約10%w/vである請求項37または38記載の組成物。
【請求項40】
該組成物中のヒアルロニダーゼが、500単位、1000単位、2000単位、5000単位、10,000単位、30,000単位、40,000単位、50,000単位、60,000単位、70,000単位、80,000単位、90,000単位、100,000単位もしくはそれ以上、または約500単位、1000単位、2000単位、5000単位、10,000単位、30,000単位、40,000単位、50,000単位、60,000単位、70,000単位、80,000単位、90,000単位、100,000単位もしくはそれ以上である請求項37〜39のいずれかに記載の組成物。
【請求項41】
IGおよびヒアルロニダーゼが単一組成物として製剤化される請求項37〜40のいずれかに記載の組成物。
【請求項42】
IGおよびヒアルロニダーゼが別個に製剤化される請求項37〜40のいずれかに記載の組成物。
【請求項43】
対象のIGで処置可能な疾患または病状を治療するための医薬を製造するための請求項1〜42のいずれかに記載の組成物の使用。
【請求項44】
該IGで処置可能な疾患または病状が以下から選ばれる請求項43記載の使用:免疫不全;血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症;川崎病;慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP);ギランバレー症候群;特発性血小板減少性紫斑病;炎症性筋疾患;Lambert-Eaton筋無力症候群;多巣性運動ニューロパシー;重症筋無力症;Moersch-Woltmann症候群;続発性低ガンマグロブリン血症(医原性免疫不全を含む);特異抗体欠損症;急性播種性脳脊髄炎;ANCA陽性全身性壊死性血管炎;自己免疫性溶血性貧血;水疱性類天疱瘡;瘢痕性類天疱瘡;Evans症候群(免疫性血小板減少症を伴う自己免疫性溶血性貧血を含む);Foeto-妊婦/新生児同種免疫性血小板減少症(FMAIT/NAIT);血球貪食症候群;ハイリスク同種造血幹細胞移植;IgMパラプロテイン血症性ニューロパシー;腎臓移植;多発性硬化症;眼球クローヌス・ミオクローヌス運動失調;落葉状天疱瘡;尋常性天疱瘡;輸血後紫斑病;中毒性表皮剥離症/スティーブンス・ジョンソン症候群(TEN/SJS);毒素性ショック症候群;アルツハイマー病;全身性エリテマトーデス;多発性骨髄腫;敗血症;B細胞腫瘍;外傷;および細菌、ウイルス、もしくは真菌感染症。
【請求項45】
該IGで処置可能な疾患または病状が免疫不全であり、該免疫不全が以下から選ばれる請求項44記載の使用:分類不能型免疫不全症(CVID)、先天性無ガンマグロブリン血症、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症複合免疫不全(SCID)、原発性低ガンマグロブリン血症、抗体欠損症を伴う原発性免疫不全疾患、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)、乳児低ガンマグロブリン血症、および抗体を伴わない傍腫瘍性小脳変性症。
【請求項46】
該IGで処置可能な疾患または病状が血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症であり、該血液悪性腫瘍が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、多発性骨髄腫(MM)、および非ホジキンリンパ腫(NHL)から選ばれる請求項44記載の使用。
【請求項47】
該IGで処置可能な疾患または病状が炎症性筋疾患であり、該炎症性筋疾患が、多発性筋炎、皮膚筋炎、および封入体筋炎から選ばれる請求項44記載の使用。
【請求項48】
該IGで処置可能な疾患または病状が、細菌、ウイルス、または真菌性病状であり、該細菌、ウイルス、または真菌性病状が以下から選ばれる請求項44記載の使用:Haemophilus influenzaeタイプB、Psuedomonas aeruginosaタイプAおよびB、Staphylococcus aureus、B群連鎖球菌、Streptococcus pneumoniaeタイプ1、3、4、6、7、8、9、12、14、18、19、および23、アデノウイルスタイプ2および5、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バー・ウイルス VCA、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス-1、単純ヘルペスウイルス-2、A型インフルエンザ、麻疹、パラインフルエンザタイプ1、2、および3、ポリオ、水痘帯状疱疹ウイルス、アスペルギルス、およびCandida albicans。
【請求項49】
対象のIGで処置可能な疾患または病状の治療に用いるための請求項1〜42のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項50】
該IGで処置可能な疾患または病状が以下から選ばれる請求項49記載の医薬組成物:免疫不全;血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症;川崎病;慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP);ギランバレー症候群;特発性血小板減少性紫斑病;炎症性筋疾患;Lambert-Eaton筋無力症候群;多巣性運動ニューロパシー;重症筋無力症;Moersch-Woltmann症候群;続発性低ガンマグロブリン血症(医原性免疫不全を含む);特異抗体欠損症;急性播種性脳脊髄炎;ANCA陽性全身性壊死性血管炎;自己免疫性溶血性貧血;水疱性類天疱瘡;瘢痕性類天疱瘡;Evans症候群(免疫性血小板減少症を伴う自己免疫性溶血性貧血を含む);Foeto-妊婦/新生児同種免疫性血小板減少症(FMAIT/NAIT);血球貪食症候群;ハイリスク同種造血幹細胞移植;IgMパラプロテイン血症性ニューロパシー;腎臓移植;多発性硬化症;眼球クローヌス・ミオクローヌス運動失調;落葉状天疱瘡;尋常性天疱瘡;輸血後紫斑病;中毒性表皮剥離症/スティーブンス・ジョンソン症候群(TEN/SJS);毒素性ショック症候群;アルツハイマー病;全身性エリテマトーデス;多発性骨髄腫;敗血症;B細胞腫瘍;外傷;および細菌、ウイルス、もしくは真菌感染症。
【請求項51】
該IGで処置可能な疾患または病状が、免疫不全であり、該免疫不全が以下から選ばれる請求項50記載の医薬組成物:分類不能型免疫不全症(CVID)、先天性無ガンマグロブリン血症、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症複合免疫不全(SCID)、原発性低ガンマグロブリン血症、抗体欠損症を伴う原発性免疫不全疾患、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)、乳児低ガンマグロブリン血症、および抗体を伴わない傍腫瘍性小脳変性症。
【請求項52】
該IGで処置可能な疾患または病状が血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症であり、該血液悪性腫瘍が慢性リンパ球性白血病(CLL)、多発性骨髄腫(MM)、および非ホジキンリンパ腫(NHL)から選ばれる請求項50記載の医薬組成物。
【請求項53】
該IGで処置可能な疾患または病状が炎症性筋疾患であり、該炎症性筋疾患が多発性筋炎、皮膚筋炎、および封入体筋炎から選ばれる請求項50記載の医薬組成物。
【請求項54】
該IGで処置可能な疾患または病状が、細菌、ウイルス、または真菌性病状であり、該細菌、ウイルス、または真菌性病状が以下から選ばれる請求項50記載の医薬組成物:Haemophilus influenzaeタイプB、Psuedomonas aeruginosaタイプAおよびB、Staphylococcus aureus、B群連鎖球菌、Streptococcus pneumoniaeタイプ1、3、4、6、7、8、9、12、14、18、19、および23、アデノウイルスタイプ2および5、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バー・ウイルス VCA、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス-1、単純ヘルペスウイルス-2、A型インフルエンザ、麻疹、Parainfluenzaタイプ1、2、および3、ポリオ、水痘帯状疱疹ウイルス、アスペルギルス、およびCandida albicans。
【請求項55】
IGで処置可能な疾患をわずか1月に1回処置するための量で皮下単回投与するために製剤化されたIGを含む第1組成物、および
わずか1月に1回処置するためのIGと組み合わせて単回投与するために製剤化された可溶性ヒアルロニダーゼを含む第2組成物
を含む組成物の組み合わせ。
【請求項56】
該組成物が、二重チャンバー容器または互いに分離している単一容器に入っている請求項55記載の組み合わせ。
【請求項57】
ヒアルロニダーゼがIGの前に投与するように容器にセットされている請求項56記載の組み合わせ。
【請求項58】
該容器がシリンジ、チューブ、または瓶である請求項56または57記載の組み合わせ。
【請求項59】
該容器が、さらに注射用針を含む請求項58記載の組み合わせ。
【請求項60】
該可溶性ヒアルロニダーゼがPH20またはそのトランケート型である請求項55〜59のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項61】
PH20がヒツジ、ウシ、またはトランケートヒトPH20から選ばれる請求項60記載の組み合わせ。
【請求項62】
該トランケートヒトPH20が、配列番号4〜9のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するポリペプチド、またはアレル変異体、もしくはその他の変異体から選ばれる請求項61記載の組み合わせ。
【請求項63】
該可溶性ヒアルロニダーゼがrHuPH20である請求項55〜62のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項64】
IGがヒト血漿から精製される請求項55〜63のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項65】
IGが凍結乾燥されているか、または液体で提供される請求項55〜64のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項66】
液体の量が、100ml、150ml、200ml、300ml、400ml、500ml、600ml、もしくは700ml、または約100ml、150ml、200ml、300ml、400ml、500ml、600ml、もしくは700mlである請求項65記載の組み合わせ。
【請求項67】
IGのタンパク質濃度がIG組成物の5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/v、または約5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/vである請求項55〜66のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項68】
該タンパク質濃度が10%w/vである請求項67記載の組み合わせ。
【請求項69】
該組成物中のIGが、5グラム(g)、10g、15g、20g、21g、22g、23g、24g、25g、26g、27g、28g、29g、30g、31g、32g、33g、34g、35g、36g、37g、38g、39g、もしくは40g、または約5グラム(g)、10g、15g、20g、21g、22g、23g、24g、25g、26g、27g、28g、29g、30g、31g、32g、33g、34g、35g、36g、37g、38g、39g、もしくは40gである請求項55〜68のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項70】
該ヒアルロニダーゼが液体で提供される請求項55〜69のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項71】
液体の用量が、1ml、2ml、3ml、4ml、5ml、6ml、7ml、8ml、9ml、10ml、20ml、もしくは30ml、または約1ml、2ml、3ml、4ml、5ml、6ml、7ml、8ml、9ml、10ml、20ml、もしくは30mlである請求項70記載の組み合わせ。
【請求項72】
該ヒアルロニダーゼが、10単位〜500,000単位、100単位〜100,000単位、500単位〜50,000単位、1000単位〜10,000単位、5000単位〜7500単位、5000単位〜50,000単位、もしくは1,000単位〜10,000単位、または約10単位〜500,000単位、100単位〜100,000単位、500単位〜50,000単位、1000単位〜10,000単位、5000単位〜7500単位、5000単位〜50,000単位、もしくは1,000単位〜10,000単位である請求項55〜71のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項73】
該組成物中のIGのタンパク質濃度が16%w/v IG以下以下で皮下投与するために製剤化されたIGを含む第1組成物、および
IGの組成物を治療的に有効にするのに十分な量のIGと組み合わせて製剤化された可溶性ヒアルロニダーゼを含む第2組成物を含む
組成物の組み合わせ。
【請求項74】
単回投与または複数回投与用に製剤化される請求項73記載の組み合わせ。
【請求項75】
該組成物中のIGの量が、IGで処置可能な疾患または病状を治療するために静脈内投与するときの単回投与の量と実質的に同じである請求項73または74記載の組み合わせ。
【請求項76】
該第1組成物および第2組成物が、1日1回、1週間に1回、2週間に1回、2〜3週間に1回、3〜4週間に1回、または1月に1回投与するための量で製剤化される請求項73〜75のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項77】
第1組成物中のIGの量が、1グラム(g)、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、もしくは200g、または約1グラム(g)、5g、10g、20g、30g、40g、50g、60g、70g、80g、90g、100g、もしくは200gである請求項73〜76のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項78】
該組成物中のヒアルロニダーゼの量が、500単位、1000単位、2000単位、5000単位、10,000単位、30,000単位、40,000単位、50,000単位、60,000単位、70,000単位、80,000単位、90,000単位、100,000単位、もしくはそれ以上、または約500単位、1000単位、2000単位、5000単位、10,000単位、30,000単位、40,000単位、50,000単位、60,000単位、70,000単位、80,000単位、90,000単位、100,000単位、もしくはそれ以上である請求項73〜77のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項79】
該組成物中のヒアルロニダーゼの量が、10U/g、20U/g、30U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、200U/g、300U/g、400U/g、500U/g、もしくはそれ以上、または約10U/g、20U/g、30U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、200U/g、300U/g、400U/g、500U/g、もしくはそれ以上の比(単位ヒアルロニダーゼ/グラムIG)の量である請求項73〜78のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項80】
請求項55〜79のいずれかに記載の組み合わせ、または請求項1〜42のいずれかに記載の組成物、および所望によりIGで処置可能な疾患または病状の治療に用いるための指示書を含むキット。
【請求項81】
対象のIGで処置可能な疾患または病状の治療方法であって、
該疾患または病状を治療するために可溶性ヒアルロニダーゼおよび免疫グロブリン(IG)を対象に皮下投与し、
IGの投与が、その投与量および投与頻度が、該疾患または病状のためのIVを介する同じ量のIV(静脈内)投与のためのものと実質的に同じであるようになされるものであることを含む治療方法。
【請求項82】
IGで処置可能な疾患または病状の治療が必要な対象のIGで処置可能な疾患または病状の治療方法であって、
対象に該疾患または病状を治療するのに有効な免疫グロブリン(IG)の量ならびに可溶性ヒアルロニダーゼを皮下投与し、
該投与が以下の投与計画を用いて行われることを含む治療方法:
(a)IGの量、および
(b)IGを対象に連続投与するための投与頻度が、対象に対する皮下IG投与の治療効果が同じ投与計画を用いる対象に対するIGの静脈内投与と少なくとも実質的に同等であるように選ばれる。
【請求項83】
皮下投与されたIGのバイオアベイラビリティが、IV投与により投与された同じ用量のバイオアベイラビリティの少なくとも約90%である請求項81または82記載の方法。
【請求項84】
可溶性ヒアルロニダーゼの量が投与したIGを治療的に有効にするのに十分である請求項81または82記載の方法。
【請求項85】
可溶性ヒアルロニダーゼの量が、わずか1月に1回投与する用量でIGを皮下投与するのに十分である請求項81または82記載の方法。
【請求項86】
投与計画の頻度がIGのわずか1月に1回の投与を含む請求項81または82記載の方法。
【請求項87】
投与計画の頻度が、1日1回、1週間に1回、2週間に1回、2〜3週間に1回、3〜4週間に1回、または1月に1回である請求項81または82記載の方法。
【請求項88】
該可溶性ヒアルロニダーゼがPH20またはそのトランケート型である請求項81〜87のいずれかに記載の方法。
【請求項89】
PH20が、ヒツジ、ウシ、またはトランケートヒトPH20から選ばれる請求項88記載の方法。
【請求項90】
該トランケートヒトPH20が、配列番号4〜9のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するポリペプチド、またはアレル変異体、もしくはその他の変異体から選ばれる請求項89記載の方法。
【請求項91】
該可溶性ヒアルロニダーゼがrHuPH20である請求項81〜90のいずれかに記載の方法。
【請求項92】
IGがヒト血漿から精製される請求項81〜91のいずれかに記載の方法。
【請求項93】
ヒト血漿から精製されたIGがアルコール分別により精製される請求項92記載の方法。
【請求項94】
IGが、さらに化学修飾、ペプシン存在下または非存在下でpH4.0でインキュベーション、ポリエチレングリコール(PEG)沈殿、イオン交換クロマトグラフィ、酵素的開裂、溶媒洗浄処理、透析、または限外濾過の1またはそれ以上で精製される請求項93記載の方法。
【請求項95】
IGが、IgG、IgA、およびIgMを含む請求項81〜94のいずれかに記載の方法。
【請求項96】
IGが95%以上のIgGを含む請求項95記載の方法。
【請求項97】
IgGがモノマーである請求項96記載の方法。
【請求項98】
IGがさらにタンパク質安定化賦形剤を含む請求項81〜97のいずれかに記載の方法。
【請求項99】
タンパク質安定化賦形剤が、グリシン、マルトース、ポリオール、ヒト血清アルブミン、マンニトール、および非イオン性界面活性剤の1またはそれ以上から選ばれる請求項98記載の方法。
【請求項100】
IG製剤のpHが、4.2〜5.4、4.6〜5.1、もしくは4.8〜5.0、または約4.2〜5.4、4.6〜5.1、もしくは4.8〜5.0である請求項81〜99のいずれかに記載の方法。
【請求項101】
IGのタンパク質濃度がIG組成物の5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/v、または約5〜15%w/v、6〜15%w/v、もしくは8〜12%w/vである請求項81〜100のいずれかに記載の方法。
【請求項102】
該タンパク質濃度が10%w/vである請求項101記載の方法。
【請求項103】
IGが10ml/hr〜300ml/hrの速度で注入される請求項81〜102のいずれかに記載の方法。
【請求項104】
該速度が、10ml/hr、20ml/hr、30ml/hr、40ml/hr、50ml/hr、60ml/hr、70ml/hr、80ml/hr、90ml/hr、100ml/hr、150ml/hr、200ml/hr、250ml/hr、および300ml/hr、または約10ml/hr、20ml/hr、30ml/hr、40ml/hr、50ml/hr、60ml/hr、70ml/hr、80ml/hr、90ml/hr、100ml/hr、150ml/hr、200ml/hr、250ml/hr、および300ml/hrから選ばれる請求項103に記載の方法。
【請求項105】
該速度がポンプにより調節される請求項103または104記載の方法。
【請求項106】
該速度が重力により調節される請求項103または104記載の方法。
【請求項107】
該IGおよびヒアルロニダーゼが別個に投与される請求項81〜106のいずれかに記載の方法。
【請求項108】
該IGおよびヒアルロニダーゼが、同時にまたは間欠的に投与される請求項107記載の方法。
【請求項109】
該ヒアルロニダーゼが、IGの投与前に投与される請求項81〜108のいずれかに記載の方法。
【請求項110】
該ヒアルロニダーゼが、IG投与前0.5分、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、20分、または30分に投与される請求項109記載の方法。
【請求項111】
該IGおよびヒアルロニダーゼが単一組成物中に存在する請求項81〜110のいずれかに記載の方法。
【請求項112】
5グラム(g)、10g、15g、20g、21g、22g、23g、24g、25g、26g、27g、28g、29g、30g、31g、32g、33g、34g、35g、36g、37g、38g、39g、もしくは40gのIG、または約5グラム(g)、10g、15g、20g、21g、22g、23g、24g、25g、26g、27g、28g、29g、30g、31g、32g、33g、34g、35g、36g、37g、38g、39g、もしくは40gのIGを投与する請求項81〜110のいずれかに記載の方法。
【請求項113】
該ヒアルロニダーゼが、10U/グラム(g)、20U/g、30U/g、35U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、もしくは300U/g、または約10U/グラム(g)、20U/g、30U/g、35U/g、40U/g、50U/g、60U/g、70U/g、80U/g、90U/g、100U/g、150U/g、もしくは300U/gの比(単位ヒアルロニダーゼ/グラムIG)で投与される請求項81〜112記載の方法。
【請求項114】
該ヒアルロニダーゼが50U/グラムIGまたは約50U/グラムIGの比で投与される請求項113記載の方法。
【請求項115】
該IGで処置可能な疾患または病状が以下から選ばれる請求項81〜114のいずれかに記載の方法:免疫不全;血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症;川崎病;慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP);ギランバレー症候群;特発性血小板減少性紫斑病;炎症性筋疾患;Lambert-Eaton筋無力症候群;多巣性運動ニューロパシー;重症筋無力症;Moersch-Woltmann症候群;続発性低ガンマグロブリン血症(医原性免疫不全を含む);特異抗体欠損症;急性播種性脳脊髄炎;ANCA陽性全身性壊死性血管炎;自己免疫性溶血性貧血;水疱性類天疱瘡;瘢痕性類天疱瘡;Evans症候群(免疫性血小板減少症を伴う自己免疫性溶血性貧血を含む);Foeto-妊婦/新生児同種免疫性血小板減少症(FMAIT/NAIT);血球貪食症候群;ハイリスク同種造血幹細胞移植;IgMパラプロテイン血症性ニューロパシー;腎臓移植;多発性硬化症;眼球クローヌス・ミオクローヌス運動失調;落葉状天疱瘡;尋常性天疱瘡;輸血後紫斑病;中毒性表皮剥離症/スティーブンス・ジョンソン症候群(TEN/SJS);毒素性ショック症候群;アルツハイマー病;全身性エリテマトーデス;多発性骨髄腫;敗血症;B細胞腫瘍;外傷;および細菌、ウイルス、または真菌感染症。
【請求項116】
該IGで処置可能な疾患または病状が免疫不全であり、該免疫不全が以下から選ばれる請求項115記載の方法:分類不能型免疫不全症(CVID)、先天性無ガンマグロブリン血症、ウィスコット・アルドリッチ症候群、重症複合免疫不全(SCID)、原発性低ガンマグロブリン血症、抗体欠損症を伴う原発性免疫不全疾患、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)、新生児低ガンマグロブリン血症、および抗体を伴わない傍腫瘍性小脳変性症。
【請求項117】
該IGで処置可能な疾患または病状が、血液悪性腫瘍に続発する後天性低ガンマグロブリン血症であり、該血液悪性腫瘍が、慢性リンパ球性白血病(CLL)、多発性骨髄腫(MM)、および非ホジキンリンパ腫(NHL)から選ばれる請求項115記載の方法。
【請求項118】
該IGで処置可能な疾患または病状が炎症性筋疾患であり、該炎症性筋疾患が多発性筋炎、皮膚筋炎、および封入体筋炎から選ばれる請求項115記載の方法。
【請求項119】
該IGで処置可能な疾患または病状が、細菌、ウイルス、または真菌性病状であり、該細菌、ウイルス、または真菌性病状が以下から選ばれる請求項115記載の方法:Haemophilus influenzaeタイプB、Psuedomonas aeruginosaタイプAおよびB、Staphylococcus aureus、B群連鎖球菌、Streptococcus pneumoniaeタイプ1、3、4、6、7、8、9、12、14、18、19、および23、アデノウイルスタイプ2および5、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バー・ウイルスVCA、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス-1、単純ヘルペスウイルス-2、A型インフルエンザ、麻疹、Parainfluenzaタイプ1、2および3、ポリオ、水痘帯状疱疹ウイルス、アスペルギルス、およびCandida albicans。

【公表番号】特表2011−515395(P2011−515395A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500795(P2011−500795)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/001670
【国際公開番号】WO2009/117085
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(301043225)バクスター・ヘルスケア・ソシエテ・アノニム (9)
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【出願人】(509136415)ハロザイム インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】