説明

円筒研削盤

【課題】 機械を大型化することなく高剛性化が図れる円筒研削盤を提供する。
【解決手段】 円筒研削盤10は、ワークWを回転駆動可能に支承する左右主軸台24,26と、砥石車Gが装着される砥石軸38を回転駆動可能に軸承する軸受部37およびワークWに対して相対移動可能な砥石台30とから構成される。そして、砥石車Gは小径で、かつ、その両側で砥石軸38に支持されており、サポート22の側面が主軸台24,26の研削負荷を受ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転駆動されるワークに向かって回転駆動される砥石車を進退移動してワーク外周面を研削加工する円筒研削盤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、砥石車が回転駆動可能に支承された砥石台を主軸台および心押台に向かって進退可能にベッド上にスライド機構を介して装架し、主軸台と心押台との間に回転駆動可能に支承されたワークを砥石車によって研削加工する生産型の円筒研削盤がある。このような円筒研削盤は、研削能率を上げるため高剛性化せざるを得ず、例えばワークの長さが320mm程度のものであると、横幅が3750mm、奥行が2740mm、高さが2000mm程度とかなり大きくなっていた。
【0003】
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の円筒研削盤では、設置するためのフロアスペースが大きくなってしまい、さらに、作業者が機械の反対側を見通せない等の問題があった。本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、機械を大型化することなく高剛性化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の特徴は、小径の砥石車を両側で支持し、ワーク支持駆動装置の座面が研削負荷を受けるように構成したことである。
【0006】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記座面が砥石台の進退方向に対し垂直になっていることである。
【0007】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、砥石台が略箱型形状でその内部に砥石軸駆動用モータがビルトインされ、砥石台スライド機構がリニアガイドにて案内されているものである。
【0008】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、砥石台及びワーク支持駆動装置はオーバーハングしており、砥石車が前記ワークを加工する加工エリアの真下にはクーラントシュートが形成されているものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、小径化した砥石車を両側で支持するので、砥石軸を大型化することなく高剛性化することができる。また、ワーク支持駆動装置の座面が研削負荷を受ける方向に形成されるので、ワーク支持駆動装置を大型化することなく高剛性化することができる。したがって、円筒研削盤全体を小型化することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、ワーク支持駆動装置の座面を砥石台の進退方向に対して垂直に形成したので、主軸台をいっそう高剛性化、すなわち小型化することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、砥石台を略箱型形状とし、その内部に砥石軸駆動用モータをビルトインさせ、リニアガイドで案内させたので、砥石台をいっそう高剛性化、すなわち小型化することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、砥石台及びワーク支持駆動装置の高剛性化によりそれぞれオーバーハングさせることが可能となり、切屑やクーラントがスライドに入り込むのを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係る研削盤について図面を参照して説明する。図1および図2において、10は円筒研削盤を示し、同研削盤10は、研削盤本体11と付属装置50からなる。付属装置50は、図例では、クーラント供給装置51、ミスト収集装置60及びこれら装置51、60を研削盤本体11と接続するダクト装置70からなる。
【0014】
研削盤本体11は、ベッド12を有し、このベッド12は図1の左側の前部側の上面にワーク支持駆動装置20を搭載し、図示右側の後部側の上面に砥石台30を搭載している。研削盤10は、ベッド12上に配置されたワーク支持駆動装置20および砥石台30およびスライド機構の周囲を側方包囲カバー45により包囲して覆われており、この側方包囲カバー45は下端部が内側に屈曲され、ベッド12の周縁にボルト固定されている。また、側方包囲カバー45はワーク駆動支持装置20および砥石台30より高く、これらワーク駆動支持装置20および砥石台30の側方を包囲するよう形成されている。
さらに、側方包囲カバー45の内部は、ワーク支持駆動装置20、砥石車Gおよび砥石台30の軸受部37が位置する加工エリア61と砥石台30の基部34、駆動モータ40、リニアガイド31、35およびスライド33等のスライド機構が位置するスライドエリア62とに分離カバー66によって前後方向に分離されている。即ち、スライド33の前側には、軸受部37がスライドエリア62から加工エリア61に入るために通過する通過穴が穿設された矩形の枠体63が支柱を介して固定されている。枠体63の上下外縁は後述する上方開閉カバー53の下面およびベッド12の上面に接近して配置され、左右外縁はスライド33のZ軸方向移動を許容するために側方包囲カバー45の左右内面との間にスペースを設けて配置されている。枠体63の左右外縁の外側にできる前記スペースは、一端が枠体63の左右外縁に固定され、他端が側方包囲カバー45の左右内面に固定された左右蛇腹カバー64a,64bによって遮蔽され、枠体63に穿設された軸受部37の通過穴内周と軸受部37の外周との間は、一端が軸受部37の外周に固定され、他端が枠体63の通過穴縁部に固定された通過穴蛇腹カバー65によって遮蔽されている。左右蛇腹カバー64a,64bおよび通過穴蛇腹カバー65によって、側方包囲カバー45内を加工エリア61とスライドエリア62とに分離する分離カバー66が構成されている。
【0015】
側方包囲カバー45の上部には、加工エリア61とスライドエリア62のほぼ全てを見渡すことが可能な解放口52が形成されており、この解放口52には上方開閉カバー53が配置されている。上方開閉カバー53は、図3に示す如く、解放口52全体を覆う大きさに板状に形成されている。スライドエリア62の後方に立設した側方包囲カバー45上端にはブラケット54がリニアガイド31と平行に取り付けられ、このブラケット54に取り付けられた一対の蝶番55によって上方開閉カバー53は機械の後方位置において側方包囲カバー45の上端部に旋回機構により開閉可能に枢支されている。また、ブラケット54と上方開閉カバー53には、開閉動作を補助するための一対のガスシリンダ59が両側に取り付けられている。このガスシリンダ59は、シリンダの後部が上方開閉カバー53に取り付けられ、シリンダの先端から突出したピストンロッドがブラケット54に結合されており、上方開閉カバー53を図1に示す開放位置Aに開閉する動作を補助する。さらに、シリンダ内部にはガスが封入され、このガスの作用によってシリンダシャフトが伸びる方向、すなわち上方開閉カバー53を開く方向に付勢している。また、上方開閉カバー53の前方には側方包囲カバー45に係止され、上方開閉カバー53が開くことを規制するレバー機構69が設置されている。このレバー機構69が解除されることよって上方開閉カバー53がシリンダの作用によって解放位置Aまで開き、上方開閉カバー53を閉じるときは、作業者がガスシリンダを縮める方向に上方開閉カバー53を移動させ、レバー機構69を作用させて上方開閉カバー53を閉鎖位置に係止する。このとき、上方開閉カバー53は側方包囲カバー45の周縁と接触して機外と分離され、また、分離カバー66に接近することにより、側方包囲カバー45内を加工エリア61とスライドエリア62に分離する。従って上方開閉カバー53が閉じた状態では加工エリア61からクーラントが外部に飛散することがなく、加工エリアからクーラントおよび研削屑がスライドエリア62に飛散することがない。砥石車Gの交換は、上方開閉カバー53を開放した状態で、作業者が研削盤10の正面に立ち、研削盤10の上方から、楽な姿勢で行うことができる。
【0016】
一方、上方開閉カバー53が閉じたとき、上方開閉カバーのワークWと対応する部位には、ワークWを加工エリア61から取り出すためのワーク取出し口56が開口部として形成され、このワーク取出し口56には、前後方向にスライド可能な開閉扉57が装着されている。この開閉扉57は強化プラスチックで形成された窓部57aと、この窓部が嵌合はめ込まれ、両端を上方開閉カバー53に取り付けられたスライドレール58で支持された窓枠57bから構成されている。また、一方のスライドレール58の横には、開閉扉57を自動開閉するためのロッドレスシリンダ73が取付けられ、開閉扉57を自動開閉する。ワークWの搬入搬出は、開閉扉57を開放した状態で、作業者が研削盤10の正面に立ち、研削盤10の上方から、楽な姿勢で行うことができる。なお、開閉扉57ワーク取出し口56の上に備え付けられた図略のワーク搬入搬出ローダによってワークの搬出搬入が行われるのと同期して開閉扉57を自動開閉するようにしてもよい。
【0017】
ワーク支持駆動装置20は、長さ320mm程度の円筒状ワークWを支持する左主軸台24と右主軸台26とで構成され、ベッド12上に固定のワークテーブル21から立設されたサポート22の側面に一対のリニアガイド25に沿って図2における上下方向に位置調整可能にそれぞれ搭載固定されている。サポート22の側面が左右主軸台24,26の座面を構成し、この座面から主軸台24,26がオーバーハングした状態で砥石台30の切込みによる研削負荷を垂直に受けるようになっている。なお、左右主軸台24,26は、それぞれに設けられたセンタ間でワークWを水平軸線の周りに回転自在に支持し、図略の主軸モータにより回転できるように構成されている。したがって、本実施形態によれば、ワークWを支持する左右主軸台24,26は、砥石台30の切込みによる研削負荷を垂直な座面で受けるとともに、一対のリニアガイド25により上下方向に対しても拘束されている構成のため、より剛性を高めることができ、小型化することができる。なお、座面は砥石台30の進退方向に垂直に設けるのが理想的ではあるが、水平面以外の傾斜面であれば研削負荷を受けることができるのは言うまでもない。また、左主軸台24のセンタには砥石車Gを修正する円盤状のツルアが回転可能に取り付けられていて、従来の主軸台ハウジングにツルアが載置されているものに比べて、主軸台及びツルアのアセンブリがよりいっそう小型化されている。さらに、研削盤10は後述するようにZ軸方向へ砥石台30が移動する構成となっており、左右主軸台24,26はワークWを支持する際にある程度移動するだけであるから、研削盤10の横幅を小さくすることができる。
【0018】
一方、ベッド12の後部上面には、ワークWの水平軸線と平行なZ軸方向に延びる一対のリニアガイド31が固定されている。このリニアガイド31はスライド33を案内し、スライド33はZ軸リニアモータ32により移動される。スライド33の上面には、Z軸と直交するX軸方向に延びる一対のリニアガイド35が固定され、このリニアガイド35に砥石台30の基部34がX軸リニアモータ27によりワークWに対して進退するよう案内支持されている。これらリニアガイド31,35、スライド33およびリニアモータ27,32によって砥石台30のスライド機構および砥石台送り装置を構成している。砥石台30の前部には左右一対の砥石軸受部37が搭載され、砥石車Gを左右一対の砥石軸38で回転自在に支持している。砥石軸38に固着されたプーリ39は、砥石台30の後部に搭載された砥石軸駆動モータ40の出力軸に固着したプーリ41とベルト42を介して回転連結され、駆動モータ40の回転動力を砥石軸38及び砥石車Gに伝達できるようにしている。砥石軸受部37及び砥石軸38を左右一対とし砥石車Gを両側で支持したことにより、砥石軸受部37は高剛性化され、その分小型化することができる。そして、砥石軸受部37が小型化された分、砥石車Gを小径化することができる。本実施形態の砥石車Gは、通常の直径350mm程度のものより小径の直径100〜200mmの砥石車で構成することが可能となる。
【0019】
砥石台30は略箱型形状をなしており、その内部に砥石軸駆動モータ40がビルトインされている。砥石軸駆動モータ40は、小径の砥石車G及び小型化された砥石軸38を駆動するに十分な小型のものを採用することができる。略箱型の砥石台30は、モータ40が備えられている部位の、砥石台30の断面形状を大きくすることができ、砥石台30を小型でかつ高い剛性を持った形状とすることができる。さらに、砥石台30の支持部とモータ40とを近接して配置できる構成のため、砥石台30の動剛性を向上させることができる。そして、砥石軸受部37、砥石軸38、砥石車G及びモータ40を小型化することとあいまって、砥石台30の高さも抑制することができる。さらに、砥石台30がX軸及びZ軸方向に移動可能な構成とすることにより、ワークWを移動させる必要がなくなり、研削盤10の幅方向(Z軸方向)の寸法を小さくすることができる。
【0020】
ところで、砥石台30を、研削点に向けてX軸方向に摺動させた場合、砥石台30の重心は、砥石台30の支持部の範囲にあることが、砥石台30の安定性確保の観点からいって好ましい。しかし、本実施形態によれば、重量物である砥石車Gは、基台の端部とワークWとの間に迫出したオーバーハング状態にあり、ガイドレールと研削加工領域との分離を確実にするためにオーバーハング量を増大させた場合においては、砥石台の重心が支持部の範囲より外れる可能性もある。一方、砥石台を載置する従来の移動体は、ガイドレールによってX軸方向に摺動され、すなわちX軸の左右方向に対しては拘束されているものの、基部34(及びX軸)に対して上下方向には拘束されていない。従って、砥石台の重心が支持部の範囲より外れた場合は、基部34より転覆する可能性があり、オーバーハング量を増やすことができなかった。また、オーバーハング量を増大させると、砥石台の動剛性が低下し、研削加工の反力によって砥石台に生じる上下方向の振動が大きくなる恐れがある。しかし、従来の移動体は、上下方向には拘束されていないため、係る上下方向の振動を抑制することは困難であり、加工精度を悪化させる恐れがあった。
【0021】
この問題に鑑み、本実施形態は、上下方向の移動が拘束されている案内機構、すなわちリニアガイド35を採用している。従って、リニアガイド35による上下方向の拘束と砥石軸受部37及び砥石車Gの小型化とがあいまって、砥石台30のオーバーハング量を増大させることができ、重心が砥石台30の支持部の範囲より外れた場合においても、砥石台30を転覆させること無く案内することができる。また、砥石台30の安定性を確保した上でオーバーハング量を増大させることができるため、より確実に案内機構と研削加工領域とを離間させることが可能となる。これにより、研削液による案内機構の劣化を低減することができる。また、砥石台30を載置する移動体は、拘束面が増やされ、上下方向に対しても拘束されている構成のため、砥石台30をより強固に支持した状態で、案内することが可能となる。従って、精度の高い案内が可能となり、加工精度が向上する。さらに、リニアガイド35で上下方向に拘束されていることにより、研削加工の反力によって砥石台30に生じる上下方向の振動も低減され、いっそう精度の高い研削加工が実現できる。
【0022】
再び図1を参照すれば、クーラント供給ノズル47は、軸受部37上に設置され、砥石台30に取り付けた給送管路47aから給送されるクーラントをワークWと砥石Gとの接触点である研削点近辺に向けて吐出する。加工エリア61の下部を形成するベッド12の部分には、クーラントシュート13が設けられ、切屑や研削点に向けてクーラント供給ノズル47から吐出されたクーラントを受け入れるように形成されている。ベッド12内には、後面開口部からダクト装置70の排出導管71が挿入されている。排出導管71は、全長に亘ってその外面が閉鎖されて実質的に気密を維持できる矩形断面の流体通路を形成するように構成され、この矩形断面の下層部でクーラントを流動させつつ同時に上層部に所定量のミストを通過させ得る大きさの断面積を有している。排出導管71は、加工エリア61の直下まで延在して先端部の上面が開口され、前記クーラントシュート13の下端部外周を気密的に包囲し、クーラントシュートの下端開口から流体を受け入れるように構成されている。
【0023】
排出導管71の後端部直前の上面開口からはミスト回収導管72が分岐して上方に伸び、設置台74上に搭載されたミスト収集装置60の吸入口60aに連結されている。ミスト収集装置60は、公知のもので、バキューム作用により吸入口60aからミストを吸入し、ミストから空気成分と液体成分を例えば遠心分離し、空気成分は大気に放出し、液体成分はクーラント供給装置51のクーラント貯蔵タンク52へ還流する。
【0024】
クーラント供給装置51は、タンク52内にクーラントを貯蔵し、モータ53により駆動される図略のポンプユニットによりタンク52内のクーラントを汲み上げ、吐出管67からフレキシブルホース68を経由してクーラントを給送管路47aへ送出し、軸受部37上に取付けられたクーラント供給ノズル47から砥石車GがワークWを研削加工する研削点近辺に向けてクーラントを供給する。
【0025】
このように、切屑やクーラントは、砥石台30及び主軸台24,26のオーバーハングによりクーラントシュート13に受け入れられやすいようになっている。そして、排出導管71をベッド12の内部に設けたことにより、研削盤10のフロアスペースを小さくすることができる。
【0026】
以上のような円筒研削盤10では、図4に示すように、横幅が1150mm、奥行が2500mmに小型化され、また高さも1000mm程度に小型化されるので、従来のフロアスペースの半分以下、高さも半分程度とすることができる。したがって、本実施形態の研削盤10では、工場レイアウトの自由度が高くなるとともに、作業者が機械の反対側を見通すことができる。また、小径すなわち軽量の砥石車Gを採用したことや、機械の高さが1000mm程度となったことや、上方開閉カバー53により作業者が機械の正面に立ち機械の上方から砥石車GやワークWの交換をすることができるようになったことにより、これら交換作業における作業者の負担を減らすことができる。なお、図4において、研削盤10の後方に位置する付属装置50はカバーで覆われているとともに、研削盤10の右手前側にはコントローラが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係る研削盤の側面図。
【図2】図1に示す研削盤の上方開閉カバーを外して上方から見た平面図。
【図3】図1に示す研削盤の上方から見た平面図。
【図4】実施形態に係る研削盤と従来の研削盤のフロアスペースを比較した平面図。
【符号の説明】
【0028】
10・・・円筒研削盤、11・・・研削盤本体、12・・・ベッド、13・・・クーラントシュート、24,26・・・左右主軸台、27,32・・・リニアモータ、30・・・砥石台、31,35・・・リニアガイド、37・・・軸受部、G・・・砥石車、W・・・ワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド上の前方に載置されワークを回転駆動可能に支承するワーク支持駆動装置と、砥石車が装着される砥石軸を回転駆動可能に軸承する軸受部および前記ワークに対して相対移動可能に砥石台スライド機構を介して前記ベッド上に装架された基部を有する砥石台と、前記砥石台を前記ワーク支持駆動装置に対して進退移動させる砥石台送り装置とを備えた研削盤において、
前記砥石車は小径で、かつ、その両側で前記砥石軸に支持されており、
前記ワーク支持駆動装置の座面は研削負荷を受けるように構成されていることを特徴とする円筒研削盤。
【請求項2】
請求項1に記載の研削盤において、前記座面は前記砥石台の進退方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする円筒研削盤。
【請求項3】
請求項1または2に記載の研削盤において、前記砥石台は略箱型でその内部に砥石軸駆動モータがビルトインされ、前記スライド機構はリニアガイドにて案内されていることを特徴とする円筒研削盤。
【請求項4】
請求項1または2に記載の研削盤において、前記砥石台及び前記ワーク支持駆動装置はオーバーハングしており、前記砥石車が前記ワークを加工する加工エリアの真下にはクーラントシュートが形成されていることを特徴とする円筒研削盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−123100(P2006−123100A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−315823(P2004−315823)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000003470)豊田工機株式会社 (198)
【Fターム(参考)】