説明

再生状況表示装置、これを用いた再生状況表示方法、再生状況表示プログラム、および、このプログラムを記録した記録媒体

【課題】利用者に視聴対象のコンテンツを適切に選択させることが可能な再生状況表示装置を提供すること。
【解決手段】映像・音声データを含む録画コンテンツの再生状況を表示部11に表示させる記録再生装置1であって、当該記録再生装置1は、録画コンテンツを再生する再生部52と、録画コンテンツの録画トータル時間、及び録画コンテンツのうち再生済みの部分に対応した再生済時間を検出する時間検出部53と、利用者の操作に基づいて録画コンテンツを特定する録画番組名、当該録画コンテンツの録画トータル時間、及び当該録画コンテンツの再生済時間を含む録画コンテンツの再生状況を表示部11に表示させる表示制御部55と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生状況表示装置、これを用いた再生状況表示方法、再生状況表示プログラム、および、このプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハードディスクなどの記録媒体に録画されたコンテンツを再生し、この再生した状況を表示する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の構成では、録画されている番組のタイトル情報を表示させるときに、所定割合以上再生が完了している番組については、「済」の文字を表示させ、所定割合以上再生が完了していない番組については、「未」の文字を表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−277686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような構成では、番組が所定割合以上再生済みか否かを判断できるものの、例えば、利用者が空き時間に番組を見たい場合に、この空き時間内で見終えることができる番組を選択できないおそれがある。すなわち、例えば、15分の空き時間がある場合に、特許文献1の構成では、未再生時間が15分以内である番組を容易に見つけることができないおそれがある。
【0005】
本発明は、利用者に視聴対象のコンテンツを適切に選択させることが可能な再生状況表示装置、これを用いた再生状況表示方法、再生状況表示プログラム、および、このプログラムを記録した記録媒体を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の再生状況表示装置は、映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示装置であって、前記コンテンツを再生する再生部と、前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち再生済みの部分に対応した再生済時間を検出する時間検出部と、利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの再生済時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の再生状況表示装置は、映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示装置であって、前記コンテンツを再生する再生部と、前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち未再生の部分に対応した未再生時間を検出する時間検出部と、利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの未再生時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の再生状況表示方法は、コンピュータにより、映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示方法であって、前記コンピュータは、前記コンテンツを再生する再生ステップと、前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち再生済みの部分に対応した再生済時間を検出する時間検出ステップと、利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの再生済時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御ステップと、を実施することを特徴とする。
【0009】
本発明の再生状況表示方法は、コンピュータにより、映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示方法であって、前記コンピュータは、前記コンテンツを再生する再生ステップと、前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち未再生の部分に対応した未再生時間を検出する時間検出ステップと、利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの未再生時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御ステップと、を実施することを特徴とする。
【0010】
本発明の再生状況表示プログラムは、上述の再生状況表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
本発明の再生状況表示プログラムを記録した記録媒体は、上述の再生状況表示プログラムがコンピュータ読取可能に記録されたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第一実施形態に係る再生状況表示装置としての記録再生装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】コンテンツ記憶領域に記憶される録画コンテンツのデータ構造を示す図。
【図3】第一実施形態における再生状況表示方法のフローチャート。
【図4】時間表示モードの表示処理を示すフローチャート。
【図5】再生済時間表示画面の画面表示例を示す図。
【図6】未再生時間表示画面の画面表示例を示す図。
【図7】割合表示モードの表示処理を示すフローチャート。
【図8】再生済割合表示画面の画面表示例を示す図。
【図9】未再生割合表示画面の画面表示例を示す図。
【図10】グラフ表示モードの表示処理を示すフローチャート。
【図11】グラフ表示画面の表示画面例を示す図。
【図12】再生済時間・グラフ表示画面の表示画面例を示す図。
【図13】未再生時間・グラフ表示画面の表示画面例を示す図。
【図14】サムネイル表示モードの表示処理を示すフローチャート。
【図15】サムネイル表示画面の表示例を示す図。
【図16】第二実施形態に係る記録再生装置の概略構成を示すブロック図。
【図17】第二実施系形態における録画コンテンツのデータ構造を示す図。
【図18】第二実施形態におけるリスト抽出処理及びソート処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[記録再生装置の構成]
図1は、本発明の第一実施形態に係る再生状況表示装置としての記録再生装置1の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の記録再生装置1は、放送局から配信される放送コンテンツを受信(取得)し、受信した放送コンテンツを録画及び再生する装置である。ここで、本発明における「コンテンツ」とは、記録再生装置1により受信(取得)され、録画されたコンテンツ(録画コンテンツ100:図2参照)を指す。
この記録再生装置1は、図1に示すように、受信部2と、入力部3と、記憶部4と、制御装置5と、を備える。そして、この記録再生装置1は、制御装置5により各種プログラムを実行することで、放送コンテンツや、録画コンテンツ100を、表示装置10により再生させる、いわゆるコンピュータである。
また、記録再生装置1に接続される表示装置10は、表示部11及び音声出力部12を備える。表示部11は、記録再生装置1から入力された放送コンテンツや録画コンテンツ100の映像データを表示する。音声出力部12は、記録再生装置1から入力された放送コンテンツや録画コンテンツ100の音声データを再生する。
なお、本実施形態では、一例として、受信部2により、放送局から配信される放送コンテンツを受信する例を示すが、これに限定されない。例えば、記録再生装置1がインターネットに接続され、受信部2は、インターネット上で公開されている動画コンテンツや、音楽コンテンツを受信する構成であってもよい。
【0014】
受信部2は、制御装置5の制御に基づいて、放送コンテンツ(又は動画コンテンツや音楽コンテンツ)を受信し、受信した放送コンテンツを制御装置5に出力する。
入力部3は、利用者により操作可能な入力ボタン等の操作部(図示略)を備え、操作部の操作内容に応じた入力信号を制御装置5に出力する。また、入力部3は、マウスやキーボード等の外部操作部材が入力可能であり、これらの外部操作部材からの入力信号を制御装置5に出力する構成としてもよい。
【0015】
記憶部4は、例えば、ハードディスクやメモリー等により構成され、コンテンツ記憶領域41及びプログラム記憶領域42を備える。コンテンツ記憶領域41は、録画コンテンツ100が記憶される記憶領域である。プログラム記憶領域42は、制御装置5により実行されるプログラム等が記憶される記憶領域である。
【0016】
ここで、コンテンツ記憶領域41に記憶される録画コンテンツ100に関して、図2に基づいて説明する。
図2は、コンテンツ記憶領域41に記憶される録画コンテンツ100のデータ構造を示す図である。
コンテンツ記憶領域41には、複数の録画コンテンツ100が記憶されており、これらの録画コンテンツ100は、図2に示すように、映像・音声データ110と、録画タイトルデータ120と、録画再生状況データ130と、を備える。
映像・音声データ110は、表示装置10の表示部11や音声出力部12により、実際に再生出力される映像や音声のデータである。また、映像・音声データ110の映像データとして、複数のフレーム画像を有している。
【0017】
録画タイトルデータ120は、図2に示すように、録画日時121、本発明のコンテンツ特定情報である録画番組名122、録画モード123、サムネイル画像124、及び録画トータル時間125を含む。
録画日時121は、放送コンテンツが受信され、録画コンテンツ100の録画が実施された日時を示すデータである。
録画番組名122は、本発明のコンテンツ特定情報であり、録画コンテンツ100の番組名を示すデータである。
録画モード123は、録画コンテンツ100が録画された際の録画画質を示すデータである。具体的には、録画モード123には、デジタル放送の映像や音声が直接記録されことを示すDRモード、高画質での録画を示すXPモード、標準画質での録画を示すSPモード、低画質での録画を示すEPモード、超低画質での録画を示すLPモード、コンテンツ記憶領域41の空き容量に応じた画質での録画を示すFRモード等が記録される。
サムネイル画像124は、本発明のコンテンツ特定情報としても利用することができるデータであり、例えば、タイトル画像等が記録される。また、再生部52により録画コンテンツ100が再生され、かつ、再生が途中で停止された場合、当該停止時点での映像・音声データ110のフレーム画像がサムネイル画像124として記録される。
録画トータル時間125は、録画コンテンツ100の録画開始時点から録画終了時点までのトータル時間である。言い換えると、録画トータル時間125は、映像・音声データ110を通常速度(指定されたフレームレート)で開始フレーム画像から終了フレーム画像までを再生した際に、再生に要する時間を指す。
なお、録画タイトルデータ120は、更に、録画コンテンツ100の消去を許可するか否かを示す録画番組保護設定や、プレイリスト識別データ等、他のデータを含むものであってもよい。
【0018】
録画再生状況データ130は、録画コンテンツ100が再生された際に更新されるデータであり、再生済時間131、未再生時間132、再生済時間割合133、及び未再生時間割合134を備える。
再生済時間131は、録画コンテンツ100の再生済みの時間である。つまり、この再生済時間131は、録画コンテンツ100の再生時間の延べ時間を指すものではなく、映像・音声データ110の映像のうち、一度でも再生が実施されたフレーム画像の数に対応して算出される時間となる。つまり、再生済時間131は、一度でも再生が実施されたフレーム画像を通常速度で再生した際に、再生に要する時間を指す。
未再生時間132は、録画コンテンツ100の映像・音声データ110のうち、再生されていない部分に対応した時間であり、録画トータル時間125から再生済時間131を差し引いた時間である。
再生済時間割合133は、再生済時間131の録画トータル時間125に対する割合である。
未再生時間割合134は、未再生時間132の録画トータル時間125に対する割合である。
また、録画再生状況データ130は、上記再生済時間131、未再生時間132、再生済時間割合133、未再生時間割合134に限らず、さらに、一度でも録画コンテンツ100が再生されたかを示す再生フラグ情報や、最後に録画コンテンツ100が再生された最終再生日時などを含んでもよい。
【0019】
[制御装置の構成]
制御装置5は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の回路により構成され、プログラム記憶領域42に記憶されたプログラムを実行することで、記録再生装置1の動作を制御する。すなわち、制御装置5は、録画部51と、再生部52と、時間検出部53と、表示モード設定部54と、表示制御部55と、を機能として備えている。
【0020】
録画部51は、受信部2で受信された放送コンテンツをコンテンツ記憶領域41に記憶(録画)する。
具体的には、録画部51は、例えば利用者による入力部3の操作により録画指示が入力された場合や、図示しない内部時計が予め設定された録画予約時間になった場合などにおいて、受信部2を制御して、所定の放送コンテンツを受信させ、受信した放送コンテンツを録画コンテンツ100としてコンテンツ記憶領域41に記憶する。
【0021】
再生部52は、例えば利用者による入力部3の操作により、放送中の放送コンテンツを再生させる再生指示が入力された場合に、受信部2を制御して、所定の放送コンテンツを受信させる。そして、再生部52は、受信した放送コンテンツを表示装置10に出力し、表示装置10の表示部11や音声出力部12により放送コンテンツを再生させる。
また、再生部52は、例えば利用者による入力部3の操作により、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100を再生させる録画コンテンツ再生指示が入力された場合に、コンテンツ記憶領域41から、利用者により指定された録画コンテンツ100を読み出す。そして、再生部52は、読み出した録画コンテンツ100を表示装置10に出力して再生させる。つまり、再生部52は、表示装置10の表示部11や音声出力部12により、録画コンテンツ100の映像・音声データ110を再生させる。
【0022】
時間検出部53は、録画コンテンツ100の録画トータル時間125及び再生済時間131を検出し、未再生時間132、再生済時間割合133、及び未再生時間割合134を算出する。
具体的には、時間検出部53は、録画部51により放送コンテンツの録画処理が実施され、コンテンツ記憶領域41への録画コンテンツ100の記憶が完了すると、録画開始日時及び録画終了日時に基づいて、録画トータル時間125を検出し、録画タイトルデータ120に記憶する。
また、時間検出部53は、再生部52による録画コンテンツ100の再生中に、例えば利用者による入力部3の操作により、再生の停止処理が実施されると、映像・音声データ110における停止フレームを検出する。そして、時間検出部53は、開始フレーム画像から停止フレーム画像までの時間的長さ、つまり再生済時間131を検出し、録画再生状況データ130に記憶する。
さらに、時間検出部53は、これらの検出された録画トータル時間125及び再生済時間131に基づいて、未再生時間132、再生済時間割合133、及び未再生時間割合134を算出し、録画再生状況データ130に記憶する。
【0023】
表示モード設定部54は、例えば利用者による入力部3の入力に基づいて、録画リストを表示させる際の表示モードを設定する。
ここで、表示モード設定部54に設定される表示モードとしては、時間表示モード、割合表示モード、グラフ表示モード、及びサムネイル表示モード、などが挙げられる。
表示制御部55は、表示モード設定部54に設定された表示モードに従って、コンテンツ記憶領域41に記憶される複数の録画コンテンツ100をリスト表示させる。
なお、表示モード設定部54及び表示制御部55の動作の詳細については後述する。
【0024】
[再生状況表示方法]
次に、上述したような記録再生装置1による再生状況表示方法(録画リスト表示処理)について、図面に基づいて説明する。
図3は、本実施形態における再生状況表示方法(録画リスト表示処理)のフローチャートである。
記録再生装置1は、例えば利用者による入力部3の入力に基づいて、録画コンテンツ100を一覧表示させる旨の一覧表示指令が入力されると、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100を一覧表示させる録画リスト表示処理を実施する。
これには、まず、制御装置5は、表示モード設定部54により、録画コンテンツ100を一覧表示させる際の表示モードを設定する(ステップS1)。ここで、表示モードの初期設定としては、時間表示モードが設定されており、入力部3から表示モードを指定する旨の入力信号がない場合、表示モード設定部54は、初期設定である時間表示モードを表示モードとして設定する。
一方、ステップS1において、例えば、利用者による入力部3の操作により、表示モードを所定の表示モードに指定するモード設定指令が入力されると、表示モード設定部54は、当該モード設定指令に基づいて、表示モードを設定する。ここで設定される表示モードとしては、上述したように、時間表示モード、割合表示モード、グラフ表示モード、及びサムネイル表示モード等が挙げられる。
【0025】
次に、表示制御部55は、ステップS1にて設定された表示モードが、時間表示モードであるか否かを判定する(ステップS2)。
表示制御部55は、このステップS2で、表示モードが再生済時間表示モードであると判定した場合(「Yes」と判定した場合)、時間表示モードにおける表示処理を実施する(ステップS10)。
【0026】
[時間表示モードの表示処理]
図4は、時間表示モードの表示処理を示すフローチャートである。
ステップS10では、表示制御部55は、図4に示すように、まず、表示基準設定を実施する(ステップS11)。
このステップS11では、表示制御部55は、録画リスト画面に、再生済時間131を表示させるか、未再生時間132を表示させるかを設定する。なお、本実施形態では、初期設定において表示基準として再生済時間131が設定されており、利用者による入力部3の入力操作により、未再生時間132を表示基準に設定する旨の入力が実施されると、表示制御部55は、表示基準を未再生時間132に設定する。
【0027】
次に、表示制御部55は、ステップS11に基づいて、時間表示リスト画面を表示させる(ステップS12)。
図5は、再生済時間表示画面の画面表示例を示す図である。
図6は、未再生時間表示画面の画面表示例を示す図である。
表示制御部55は、ステップS11において設定された表示基準が再生済時間131である場合、図5に示すような再生済時間表示画面201Aを表示させる。一方、表示制御部55は、ステップS11において設定された表示基準が未再生時間132である場合、図6に示すような未再生時間表示画面201Bを表示させる。
【0028】
ここで、各画面201A,201Bの画面構成について説明する。
再生済時間表示画面201Aの画面上部に、例えば「録画リスト」といった、録画リストの一覧表示である旨の見出し部211が設けられる。また、見出し部211には、例えば「時間表示モード」といった表示モード設定部54により設定された表示モードが表示されてもよい。
また、再生済時間表示画面201Aの画面中央部に、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100が一覧表示された、リスト表示部212Aが設けられる。
このリスト表示部212Aには、各録画コンテンツ100の録画番組名122、録画日時121、録画モード123、再生済時間131、及び録画トータル時間125が表示される。
【0029】
また、再生済時間表示画面201Aの画面下部には、利用者の操作入力を受け付ける操作アイコン213が設けられる。この操作アイコン213に表示される各アイコンとしては、例えば図5に示すように、終了ボタン213A、表示モードを選択するためのモード選択用ボックス213B(例えば、ドロップダウンリスト表示)、未再生時間表示ボタン213C等が挙げられる。
終了ボタン213Aは、録画コンテンツ100の一覧表示処理を終了させるためのボタンである。
モード選択用ボックス213Bは、録画コンテンツ100の録画リスト表示処理における表示モードを選択するためのボックスである。利用者の操作により、このモード選択用ボックス213Bに表示される表示モードが変更されることで、表示モード設定部54は、表示モードを、変更されたモードに切り替えて設定する。
未再生時間表示ボタン213Cは、再生済時間表示画面201Aから未再生時間表示画面201Bに切り替えるためのボタンである。
【0030】
また、未再生時間表示画面201Bは、再生済時間表示画面201Aと略同様の画面構成を有する。
すなわち、未再生時間表示画面201Bの画面上部には、見出し部211が設けられる。
また、未再生時間表示画面201Bの画面中央部に、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100が一覧表示された、リスト表示部212Bが設けられる。このリスト表示部212Bでは、リスト表示部212Aにおける再生済時間131に代えて、未再生時間132が表示される。
【0031】
また、未再生時間表示画面201Bの画面下部には、操作アイコン213が設けられる。この操作アイコン213に表示される各アイコンとしては、例えば図5に示すように、終了ボタン213A、モード選択用ボックス213B、及び再生済時間表示ボタン213D等が挙げられる。
再生済時間表示ボタン213Dは、未再生時間表示画面201Bから再生済時間表示画面201Aに切り替えるためのボタンである。
【0032】
ここで、利用者の入力部3の操作によりリスト表示部212A又はリスト表示部212Bに表示されたいずれかの録画コンテンツ100が選択されると、制御装置5の再生部52は、当該選択された録画コンテンツ100を再生する。この時、再生部52は、当該選択された録画コンテンツ100が、以前再生されたことがあり、かつ再生が途中で停止されている場合、停止された位置から当該選択された録画コンテンツ100を再生させる処理をしてもよい。また、利用者の指定により、再生位置を、「前回停止した位置」、「開始位置」、「任意位置」から選択可能な構成としてもよい。
【0033】
このステップS12の後、表示制御部55は、表示基準が変更されたか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、表示制御部55は、利用者の入力部3の入力操作により、未再生時間表示ボタン213C又は再生済時間表示ボタン213Dが選択されたか否かを判定する。
そして、ステップS13において、表示基準が変更された場合、ステップS11に戻り、選択されたボタン(未再生時間表示ボタン213C又は再生済時間表示ボタン213D)に対応して、表示基準を設定し、ステップS12において、設定しなおした表示基準に基づいて、時間表示リスト画面(再生済時間表示画面201A又は未再生時間表示画面201B)を表示させる。
【0034】
一方、ステップS13において、「No」と判定された場合、つまり、表示基準の変更がないと判定された場合、表示モードが変更されたか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、表示制御部55は、利用者の入力部3の入力操作により、モード選択用ボックス213Bが操作され、表示モードが他のモードに変更された否かを判定する。
このステップS14において、「Yes」と判定された場合、すなわち、表示モードを変更する旨の入力が実施されたと判定された場合、図3におけるステップS1に戻る。つまり、表示モード設定部54は、ステップS14の入力に従い、表示モードを設定する。
【0035】
また、ステップS14において、「No」と判定された場合、つまり、表示モードの変更がないと判定された場合、表示制御部55は、表示を終了するか否かを判定する(ステップS15)。具体的には、表示制御部55は、利用者の入力部3の入力操作により、終了ボタン213Aが選択されたか否かを判定する。
このステップS15において、「Yes」と判定された場合、つまり、終了ボタン213Aが選択された場合は、録画リスト表示処理を終了させる。
一方、ステップS15において、「No」と判定された場合、時間表示リスト画面を継続表示させる。
【0036】
図3に戻り、ステップS2において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、ステップS1にて設定された表示モードが、割合表示モードであるか否かを判定する(ステップS3)。
表示制御部55は、このステップS3で、表示モードが割合表示モードであると判定した場合(「Yes」と判定した場合)、割合表示モードにおける表示処理を実施する(ステップS20)。
【0037】
[割合表示モードにおける表示処理]
図7は、割合表示モードの表示処理を示すフローチャートである。
ステップS20では、表示制御部55は、図7に示すように、まず、表示基準設定を実施する(ステップS21)。このステップS21は、ステップS11と略同様であり、表示制御部55は、録画リスト画面に、再生済時間割合133を表示させるか、未再生時間割合134を表示させるかを設定する。なお、本実施形態では、初期設定において表示基準として再生済時間割合133が設定されており、利用者による入力部3の入力操作により、未再生時間割合134を表示基準に設定する旨の入力が実施されると、表示制御部55は、未再生時間割合134を表示基準に設定する。
【0038】
次に、表示制御部55は、ステップS21により設定された表示基準に基づいて、割合表示リスト画面を表示させる(ステップS22)。
図8は、再生済割合表示画面202Aの画面表示例を示す図である。
図9は、未再生割合表示画面202Bの画面表示例を示す図である。
表示制御部55は、ステップS21において設定された表示基準が再生済時間割合133である場合、図8に示すような再生済割合表示画面202Aを表示させる。一方、表示制御部55は、ステップS21において設定された表示基準が未再生時間割合134の場合、図9に示すような未再生割合表示画面202Bを表示させる。
【0039】
ここで、各画面202A,202Bの画面構成について説明する。
再生済割合表示画面202Aは、再生済時間表示画面201Aと略同様の画面構成を有し、画面上部に見出し部211を備える。
また、再生済割合表示画面202Aの画面中央部には、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100が一覧表示された、リスト表示部214Aが設けられる。
このリスト表示部214Aには、各録画コンテンツ100の録画番組名122、録画日時121、録画モード123、再生済時間割合133、及び録画トータル時間125が表示される。
【0040】
また、再生済割合表示画面202Aの画面下部には、再生済時間表示画面201Aと略同様、操作アイコン213が設けられる。この操作アイコン213に表示される各アイコンとしては、例えば図8に示すように、終了ボタン213A、モード選択用ボックス213B、未再生割合表示ボタン213E等が挙げられる。
未再生割合表示ボタン213Eは、再生済割合表示画面202Aから未再生割合表示画面202Bに切り替えるためのボタンである。
【0041】
また、未再生割合表示画面202Bは、未再生時間表示画面201Bと略同様の画面構成を有する。
未再生割合表示画面202Bの画面上部には、見出し部211が設けられる。
また、未再生割合表示画面202Bの画面中央部に、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100が一覧表示された、リスト表示部214Bが設けられる。このリスト表示部214Bは、図9に示すように、リスト表示部214Aにおける再生済時間割合133に代えて、未再生時間割合134が表示される。
【0042】
また、未再生割合表示画面202Bの画面下部には、操作アイコン213が設けられる。この操作アイコン213に表示される各アイコンとしては、例えば図9に示すように、終了ボタン213A、モード選択用ボックス213B、及び再生済割合表示ボタン213F等が挙げられる。
再生済割合表示ボタン213Fは、未再生割合表示画面202Bから再生済割合表示画面202Aに切り替えるためのボタンである。
【0043】
また、割合表示モードの表示処理においても、時間表示モードでの表示処理と同様、利用者の入力部3の操作によりリスト表示部214A又はリスト表示部214Bに表示されたいずれかの録画コンテンツ100が選択されると、制御装置5の再生部52は、当該選択された録画コンテンツ100を再生する。
【0044】
このステップS22の後、表示制御部55は、表示基準が変更されたか否かを判定する(ステップS23)。具体的には、表示制御部55は、利用者の入力部3の入力操作により、未再生割合表示ボタン213E又は再生済割合表示ボタン213Fが選択されたか否かを判定する。
そして、ステップS23において、表示基準が変更された場合、ステップS21に戻り、選択されたボタン(未再生割合表示ボタン213E又は再生済割合表示ボタン213F)に対応して、表示基準を設定し、ステップS22において、設定しなおした表示基準に基づいて、割合表示リスト画面(再生済割合表示画面202A又は未再生割合表示画面202B)を表示させる。
【0045】
一方、ステップS23において、「No」と判定された場合、つまり、表示基準の変更がないと判定された場合、ステップS14と同様、表示モードが変更されたか否かを判定する(ステップS24)。
このステップS24において、「Yes」と判定された場合、図3におけるステップS1に戻る。つまり、表示モード設定部54は、ステップS24の入力に従い、表示モードを設定する。
【0046】
また、ステップS24において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、ステップS15と同様、表示を終了するか否かを判定する(ステップS25)。
このステップS25において、「Yes」と判定された場合、録画リスト表示処理を終了させる。一方、ステップS25において、「No」と判定された場合、割合表示リスト画面を継続表示させる。
【0047】
図3に戻り、ステップS3において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、ステップS1にて設定された表示モードが、グラフ表示モードであるか否かを判定する(ステップS4)。
表示制御部55は、このステップS4で、表示モードがグラフ表示モードであると判定した場合(「Yes」と判定した場合)、グラフ表示モードにおける表示処理を実施する(ステップS30)。
【0048】
[グラフ表示モードにおける表示処理]
図10は、グラフ表示モードの表示処理を示すフローチャートである。
図11は、グラフ表示画面の表示画面例を示す図である。
このステップS30では、表示制御部55は、録画トータル時間125及び再生済時間割合133(又は未再生時間割合134)に基づいて、録画トータル時間125に対する再生済時間割合133及び未再生時間割合134を示す棒グラフを作成し、図11に示すようなグラフ表示画面203Aを表示装置10の表示部11に表示させる(ステップS31)。
【0049】
ここで、グラフ表示画面203Aの画面構成について説明する。
グラフ表示画面203Aは、再生済時間表示画面201Aと略同様の画面構成を有し、画面上部に見出し部211を備える。
また、グラフ表示画面203Aの画面中央部には、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100が一覧表示されたリスト表示部215が設けられる。
このリスト表示部215には、各録画コンテンツ100の録画番組名122、録画日時121、録画モード123、録画トータル時間125、及び、録画トータル時間125及び再生済時間割合133(又は未再生時間割合134)に基づいて作成されたグラフ216が表示される。
【0050】
また、グラフ表示画面203Aの画面下部には、再生済時間表示画面201Aと略同様、操作アイコン213が設けられる。この操作アイコン213に表示される各アイコンとしては、例えば図11に示すように、終了ボタン213A、モード選択用ボックス213B、再生済時間表示ボタン213G、未再生時間表示ボタン213H等が挙げられる。
再生済時間表示ボタン213Gは、グラフ表示画面203Aのリスト表示部215に、更に再生済時間131を追加表示させるためのボタンである。
未再生時間表示ボタン213Hは、グラフ表示画面203Aのリスト表示部215に、更に未再生時間132を追加表示させるためのボタンである。
【0051】
また、グラフ表示モードの表示処理においても、時間表示モードでの表示処理と同様、利用者の入力部3の操作によりリスト表示部215に表示されたいずれかの録画コンテンツ100が選択されると、制御装置5の再生部52は、当該選択された録画コンテンツ100を再生する。
【0052】
ステップS31の後、表示制御部55は、再生済時間131の表示を実施するか否かを判定する(ステップS32)。具体的には、表示制御部55は、利用者の入力部3の入力操作により、未再生割合表示ボタン213Eが選択されたか否かを判定する。
そして、ステップS32において、「Yes」と判定された場合、つまり、再生済時間131の表示を実施する旨の操作が行われたと判定した場合、表示制御部55は、再生済時間・グラフ表示画面203Bを表示させる(ステップS33)。
図12は、再生済時間・グラフ表示画面203Bの表示画面例を示す図である。
この再生済時間・グラフ表示画面203Bは、図12に示すように、グラフ表示画面203Aと略同様の画面構成を有し、リスト表示部215において、更に再生済時間131が表示された画面である。
【0053】
また、ステップS32において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、更に、未再生時間132の表示を実施するか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、表示制御部55は、利用者の入力部3の入力操作により、再生済割合表示ボタン213Fが選択されたか否かを判定する。
そして、ステップS34において、「Yes」と判定された場合、つまり、未再生時間132の表示を実施する旨の操作が行われたと判定した場合、表示制御部55は、未再生時間・グラフ表示画面203Cを表示させる(ステップS35)。
図13は、未再生時間・グラフ表示画面203Cの表示画面例を示す図である。
この未再生時間・グラフ表示画面203Cは、図13に示すように、グラフ表示画面203Aと略同様の画面構成を有し、リスト表示部215において、更に未再生時間132が表示された画面である。
【0054】
一方、ステップS33及びステップS35の後、又はステップS34において、「No」と判定された場合、時間表示モードにおけるステップS14と同様、表示モードが変更されたか否かを判定する(ステップS36)。
このステップS36において、「Yes」と判定された場合、図3におけるステップS1に戻る。つまり、表示モード設定部54は、ステップS36の入力に従い、表示モードを設定する。
【0055】
また、ステップS36において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、ステップS15と同様、表示を終了するか否かを判定する(ステップS37)。
このステップS37において、「Yes」と判定された場合、録画リスト表示処理を終了させる。一方、ステップS37において、「No」と判定された場合、グラフ表示リスト画面を継続表示させる。
なお、上記ステップS30の処理では、ステップS33による再生済時間・グラフ表示画面203Bの表示、及びステップS34による未再生時間・グラフ表示画面203Cの表示のいずれかが実施される例を示したが、これに限定されず、グラフ表示画面203Aのリスト表示部215に対して再生済時間131及び未再生時間132の双方が表示される画面を別途表示させてもよい。また、ステップS37において「No」と判定された場合、ステップS31に戻る例を示すが、ステップS33やステップS35による再生済時間・グラフ表示画面203B,未再生時間・グラフ表示画面203Cの画面表示が行われた場合、これらの画面を継続表示させる構成としてもよい。
【0056】
図3に戻り、ステップS4において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、表示モードがサムネイル表示モードであると判定する。この場合、表示制御部55は、サムネイル表示モードの表示処理を実施する(ステップS40)。
【0057】
[サムネイル表示モードにおける表示処理]
図14は、サムネイル表示モードの表示処理を示すフローチャートである。
図15は、サムネイル表示画面の表示例を示す図である。
ステップS40では、表示制御部55は、再生済時間割合133及びサムネイル画像124に基づいて、サムネイル表示画面204を表示装置10の表示部11に表示させる(ステップS41)。
このサムネイル表示画面204の表示では、表示制御部55は、再生済時間表示画面201A等の表示と同様に、画面上部に見出し部211を表示させる。
また、表示制御部55は、画面下部に操作アイコン213を表示させる。サムネイル表示画面204における操作アイコン213は、終了ボタン213A、モード選択用ボックス213Bを備える。
【0058】
そして、表示制御部55は、画面中央部に、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100が一覧表示されたリスト表示部217を表示させる。
このリスト表示部217には、各録画コンテンツ100のサムネイル画像124、及び録画番組名122が表示される。
ここで、表示制御部55は、再生済時間割合133(又は未再生時間割合134)に応じて、各録画コンテンツ100のサムネイル画像124の表示形態を変化させる。例えば、本実施形態では、再生済時間割合133が「0%」(未再生時間割合134が「100%」)の場合における、サムネイル画像124の明度を所定の最高明度に設定し、再生済時間割合133が大きくなる(未再生時間割合134が小さくなる)に従って、サムネイル画像124の明度が低く(暗く)なるように、サムネイル画像124の表示形態を変化させて表示させる。
なお、サムネイル画像124の表示形態の変化としては、図15に示すような明度による変化に限られない。例えば、再生済時間割合133が小さい場合、彩度を大きくし、再生済時間割合133が大きくなるに従って、彩度を小さくしてもよい(白黒画像に近づける)。さらには、再生済時間割合133に応じて、色相を変化させたり、サムネイル画像124自体の表示サイズを変化させたりする表示処理をしてもよい。
【0059】
また、このサムネイル画像124としては、上述したように、放送コンテンツの取得時に、タイトル画像を同時に取得して当該サムネイル画像124として設定される。したがって、利用者は、各サムネイル画像124を確認することで、各録画コンテンツ100の内容を容易に確認することができる。
さらに、再生部52により録画コンテンツ100が再生されたことがあり、かつ、再生途中に、再生が停止された場合、停止フレームの画像が当該サムネイル画像124として設定される。したがって、利用者は、各録画コンテンツ100のサムネイル画像124の表示内容から、前回再生時にどこまで当該録画コンテンツ100を視聴したかを容易に確認することができる。
以上のように、サムネイル画像124の表示により、各録画コンテンツ100の内容や、再生状況を容易に確認することが可能となり、録画リスト表示における利便性を高めることができる。
【0060】
そして、表示制御部55は、ステップS41の後、時間表示モードにおけるステップS14と同様、表示モードが変更されたか否かを判定する(ステップS42)。
このステップS42において、「Yes」と判定された場合、図3におけるステップS1に戻る。
また、ステップS42において、「No」と判定された場合、表示制御部55は、ステップS15と同様、表示を終了するか否かを判定する(ステップS43)。
このステップS43において、「Yes」と判定された場合、録画リスト表示処理を終了させる。一方、ステップS43において、「No」と判定された場合、サムネイル表示画面204を継続表示させる。
【0061】
[第一実施形態の作用効果]
上述したように、本実施形態の記録再生装置1は、録画コンテンツ100を再生する再生部52と、録画コンテンツ100の録画トータル時間125及び再生済時間131を検出する時間検出部53と、コンテンツ記憶領域41に記憶された各録画コンテンツ100を特定する録画番組名122、録画トータル時間125及び再生済時間割合133を含む録画リストを表示させる表示制御部55と、を備える。
つまり、本実施形態では、時間表示モードにおいて、再生済時間表示画面201Aを表示することで、録画トータル時間125及び再生済時間131が表示される。
したがって、利用者は、再生済時間131及び録画トータル時間125から、各録画コンテンツ100における未再生部分に対応した時間(未再生時間132)を容易に把握することができる。これにより、利用者は、例えば所定の空き時間において視聴可能な未再生時間132を有する録画コンテンツ100を、複数の録画コンテンツ100のうちから容易に見つけ出すことができる。すなわち、本実施形態の記録再生装置1では、利用者に視聴対象のコンテンツを適切に選択させることができる。
【0062】
本実施形態の記録再生装置1では、時間検出部53は、録画トータル時間125及び再生済時間131を検出し、これらの録画トータル時間125及び再生済時間131から再生済時間割合133を算出する。そして、表示制御部55は、表示モード設定部54により割合表示モードが設定された際に、再生済割合表示画面202Aを表示させ、録画トータル時間125及び、その録画トータル時間125に対する再生済時間割合133を表示させる。
このため、利用者は、録画コンテンツ100の録画トータル時間125に対する再生済時間割合133から、再生済みの部分のコンテンツがどの程度の時間を占めるかを容易に把握することができ、未再生部分のコンテンツがどの程度の時間を占めるかも容易に把握することができる。
【0063】
本実施形態の記録再生装置1では、表示制御部55は、録画トータル時間125に対する再生済時間割合133をグラフにより表示させる。つまり、表示制御部55は、表示モード設定部54によりグラフ表示モードが設定された際に、グラフ表示画面203Aを表示させ、グラフ216により、録画トータル時間125に対する再生済時間割合133を表示する。
このような構成では、利用者は、視覚により直感的に録画トータル時間125に対する再生済時間割合133や、未再生時間割合134を確認することが可能となる。したがって、例えば、録画トータル時間125から再生済時間131を算出する等、利用者が煩雑な計算を実施する事無く、直感的に再生済時間131や未再生時間132を確認することができる。
【0064】
また、本実施形態の記録再生装置1では、グラフ表示モードにおいて、再生済時間・グラフ表示画面203Bや未再生時間・グラフ表示画面203Cを表示させる。このため、上述のようなグラフ216に加えて、再生済時間131や未再生時間132の数値を確認することができ、利用者による視聴対象のコンテンツの選択をより適切に支援することができる。
【0065】
本実施形態の記録再生装置1では、表示制御部55は、表示モード設定部54によりサムネイル画像表示モードが設定された際に録画コンテンツ100のサムネイル画像124を取得し、当該サムネイル画像124の明度を再生済時間割合133に応じて変化させて表示させる。
このような構成では、サムネイル画像124を確認することで、容易に録画コンテンツ100のコンテンツの内容(映像・音声データ110の内容)を確認することができ、かつ再生済時間割合133に応じた明度の変化状態により、再生済時間割合133や未再生時間割合134がどの程度の割合であるかをも容易に確認することができる。
【0066】
また、サムネイル画像124は、再生部52により最後に再生された停止フレームのフレーム画像が記録される。したがって、表示制御部55によりサムネイル表示画面204が表示された際、サムネイル画像124として、停止フレーム画像が表示されることとなる。これにより、利用者は、各録画コンテンツ100をどの場面まで視聴したかを容易に確認することができ、視聴対象の選択時の利便性をより高めることができる。
【0067】
本実施形態の記録再生装置1では、表示モード設定部54に時間表示モードが設定され、表示基準として未再生時間132が設定された場合、表示制御部55は、再生済時間131及び録画トータル時間125を含む未再生時間表示画面201Bを表示させる。
このため、未再生時間132が画面表示されることで、例えば録画トータル時間125及び再生済時間131から、未再生時間132を算出する等の手間を省くことができる。これにより、利用者は、例えば所定の空き時間において視聴可能な未再生時間132を有する録画コンテンツ100を、複数の録画コンテンツ100のうちから、より容易に見つけ出すことができ、利用者による視聴対象のコンテンツを良好に支援することができる。
【0068】
また、表示モード設定部54により割合表示モードが設定され、表示基準として未再生時間割合134が設定された場合、表示制御部55は、未再生時間割合134及び録画トータル時間125を含む未再生割合表示画面202Bを表示させる。
このため、利用者は、録画コンテンツ100の録画トータル時間125に対する未再生時間割合134から、容易に未再生部分のコンテンツがどの程度の時間を占めるかを確認することができる。
【0069】
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
上述した第一実施形態の記録再生装置1では、表示制御部55により、録画リスト処理をする際、各録画コンテンツ100の並び順の変更処理(ソート処理)や、所望の録画コンテンツ100の抽出するリスト抽出処理を実施していない。これに対して、第二実施形態の再生状況表示装置は、表示制御部による録画リスト表示処理を実施する前に、ソート処理やリスト抽出処理を実施した後、録画リスト表示処理を実施する点で、上記第一実施形態と相違する。
【0070】
図16は、第二実施形態に係る記録再生装置1Aの概略構成を示すブロック図である。以降の説明にあたり、上記第一実施形態と同様の構成については、同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
第二実施形態の記録再生装置1Aでは、図16に示すように、第一実施形態の記録再生装置1と略同様の構成を有し、制御装置5により実施される機能的な構成として、録画部51、再生部52、時間検出部53、表示モード設定部54、及び表示制御部55に加え、更に、抽出条件取得部56、リスト抽出部57、ソート条件取得部58、及びリストソート部59を備えている。
【0071】
図17は、本実施形態における録画コンテンツのデータ構造を示す図である。
図17に示すように、本実施形態の録画コンテンツ100は、録画再生状況データ130として、最終再生日時135をさらに備える。この最終再生日時135は、再生部52により当該録画コンテンツ100が最後に再生された日時である。
【0072】
抽出条件取得部56は、利用者の入力部3の入力操作に基づいて、コンテンツ記憶領域41から抽出する録画コンテンツ100の条件(抽出条件)を取得する。この抽出条件としては、再生希望時間、希望経過時間等が挙げられる。
ここで、再生希望時間とは、利用者が希望する録画コンテンツ100の未再生時間132の時間を指す。すなわち、再生希望時間に基づいた録画コンテンツ100の抽出処理を実施することで、利用者が希望する未再生時間132に対応した録画コンテンツ100が抽出されることとなる。
また、希望経過時間とは、利用者が希望する録画コンテンツ100の最終再生日時135から現在に至るまでの経過時間を指す。すなわち、希望経過時間に基づいた録画コンテンツ100の抽出処理を実施することで、利用者が希望した期間内に再生された録画コンテンツ100が抽出されることとなる。
すなわち、抽出条件取得部56は、本発明の再生希望時間取得部及び希望経過時間取得部として機能する。
なお、本実施形態では、抽出条件取得部56として、再生希望時間及び希望経過時間を取得する例を示すが、これに限定されない。例えば、抽出条件取得部56は、後述するリスト抽出部57による演算で使用する第一時間閾値や、第二時間閾値を取得可能な構成としてもよい。また、抽出条件取得部56は、抽出条件として、希望する録画日時121、録画番組名122、録画モード123、録画トータル時間125の他、録画曜日、一度も再生していない録画コンテンツ100、録画コンテンツ100のジャンル等を、抽出条件として取得してもよい。
【0073】
リスト抽出部57は、抽出条件取得部56により取得された条件に基づいて、録画リスト表示処理でリストアップさせる録画コンテンツ100をコンテンツ記憶領域41から抽出する。
具体的には、リスト抽出部57は、抽出条件取得部56により再生希望時間が取得された場合、当該再生希望時間と、各録画コンテンツ100の未再生時間132との差分値(第一差分値)を算出する。そして、リスト抽出部57は、当該第一差分値が、予め設定された第一時間閾値よりも小さい録画コンテンツ100をコンテンツ記憶領域41から抽出する。なお、第一時間閾値としては、例えば抽出条件取得部56により取得される値を用いてもよい。
【0074】
また、リスト抽出部57は、抽出条件取得部56により希望経過時間が取得された場合、各録画コンテンツ100における最終再生日時135から現在に至るまでの経過時間を算出し、更に、算出された経過時間と、希望経過時間との差分値(第二差分値)を算出する。そして、リスト抽出部57は、第二差分値が、予め設定された第二時間閾値よりも小さい録画コンテンツ100をコンテンツ記憶領域41から抽出する。なお、第二時間閾値としては、例えば抽出条件取得部56により取得される値を用いてもよい。
【0075】
ソート条件取得部58は、録画リスト表示処理において表示させる録画コンテンツ100の一覧表示において、当該録画コンテンツ100の並び順を設定するためのソート条件を取得する。このソート条件は、例えば利用者の入力部3の入力操作に基づいて取得される。
このソート条件としては、例えば、未再生時間132の長い順、未再生時間132の短い順、最終再生日時135の近い順、最終再生日時135の遠い順等が挙げられる。
また、上述した抽出条件取得部56により抽出条件が取得された場合は、取得された抽出条件に基づいたソート条件を取得してもよい。例えば、抽出条件取得部56により、再生希望時間が取得された場合、「第一差分値が小さい順」をソート条件として取得してもよく、希望経過時間が取得された場合では、「第二差分値が小さい順」をソート条件として取得してもよい。
なお、本実施形態では、上記ソート条件によるソート処理を一例として示すが、これに限定されず、他のソート条件が設定される構成としてもよい。他のソート条件としては、例えば、録画日時121が近い順(又は遠い順)、録画番組名122の五十音順(又はアルファベット順)、録画モード123の種別順、録画トータル時間125の長い順(又は短い順)、録画曜日順、録画コンテンツ100のジャンル順等を、ソート条件として取得することができる。
【0076】
リストソート部59は、ソート条件取得部58により設定されたソート条件で、録画リスト表示処理において表示させる録画コンテンツ100の並び順を設定する。これにより、表示制御部55は、リストソート部59により設定された並び順で、録画コンテンツ100を並び替えて各画面201A,201B,202A,202B,203A,203B,203C,204を表示させる。
【0077】
[第二実施形態の記録再生装置1Aにおけるリスト抽出・ソート処理]
次に上述した記録再生装置1Aによる録画コンテンツ100のリスト抽出処理、及びソート処理について図面に基づいて説明する。
図18は、第二実施形態におけるリスト抽出処理及びソート処理を示すフローチャートである。
上述したように記録再生装置1Aは、表示制御部55による録画リスト表示処理の実施前に、リスト表示部212A,212B,214A,214B,215,217に表示させる各録画コンテンツ100を抽出するリスト抽出処理、及び、表示させる各録画コンテンツ100の並び順を設定するソート処理を実施する。
これには、制御装置5は、まず、利用者の入力部3の入力操作に基づいて、各種表示条件を取得する(ステップS101)。この表示条件は、抽出条件取得部56により取得される抽出条件、及びソート条件取得部58により取得されるソート条件を含む。
【0078】
次に、制御装置5は、録画リスト表示処理におけるリスト表示の対象となる録画コンテンツ100を抽出するリスト抽出処理を実施する。
これには、リスト抽出部57は、ステップS101において、抽出条件取得部56により抽出条件が取得され、かつその抽出条件に再生希望時間が含まれるか否かを判断する(ステップS102)。
このステップS102において、「Yes」と判断された場合、つまり、抽出条件取得部56により再生希望時間が取得された場合、リスト抽出部57は、取得された再生希望時間及び各録画コンテンツ100の未再生時間132に基づいて、第一差分値を算出する(ステップS103)。
更に、リスト抽出部57は、コンテンツ記憶領域41から、ステップS103にて算出された第一差分値が第一時間閾値以下である録画コンテンツ100を抽出する(ステップS104)。なお、上述したように、第一時間閾値は、予め設定された値であってもよく、ステップS101において、表示条件の一つとして取得された値であってもよい。
【0079】
このステップS104の後、又はステップS102において「No」と判断された場合、リスト抽出部57は、ステップS101において抽出条件取得部56により抽出条件が取得され、かつその抽出条件に希望経過時間が含まれるか否かを判断する(ステップS105)。
このステップS105において、「Yes」と判断された場合、つまり、抽出条件取得部56により希望経過時間が取得された場合、リスト抽出部57は、各録画コンテンツ100における最終再生日時から現在に至るまでの経過時間を算出し、この算出した経過時間と、希望経過時間と差分値(第二差分値)を算出する(ステップS106)。
更に、リスト抽出部57は、コンテンツ記憶領域41から、ステップS106にて算出された第二差分値が第二時間閾値以下である録画コンテンツ100を抽出する(ステップS107)。なお、上述したように、第二時間閾値は、予め設定された値であってもよく、ステップS101において、表示条件の一つとして取得された値であってもよい。
なお、ステップS102及びステップS105の双方において「No」と判断された場合は、リスト抽出部57によるリスト抽出処理が実施されない。
【0080】
そして、ステップS105において、「No」と判断された場合、又は、ステップS107の処理の後、制御装置5は、録画リスト表示処理におけるリスト表示の対象となる録画コンテンツ100の並び順(ソート順)を設定するソート処理を実施する。
これには、リストソート部59は、ステップS101において、ソート条件取得部58により未再生時間132に基づいたソート条件が取得されたか否かを判断する(ステップS108)。このステップS108では、ソート条件取得部58により「未再生時間132の短い順(又は長い順)」とのソート条件、あるいは「第一差分値の小さい順」とのソート条件が取得された場合、リストソート部59は、「Yes」と判断する。
【0081】
そして、ステップS108において「Yes」と判断された場合、リストソート部59は、更に、ソート条件が、「第一差分値の小さい順」であるか否かを判断する(ステップS109)。
このステップS109で、「No」と判断された場合、つまり、ソート条件取得部58により「未再生時間132の短い順(又は長い順)」とのソート条件が取得された場合は、リストソート部59は、録画リスト表示処理において表示させる録画コンテンツ100の並び順を、未再生時間132の短い順(又は長い順)に設定する。この時、ステップS102〜ステップS107により、表示対象の録画コンテンツ100が抽出されている場合、抽出された録画コンテンツ100のみの並び順を設定すればよい。
【0082】
一方、ステップS109で、「Yes」と判断された場合、つまり、ソート条件取得部58により「第一差分値の小さい順」とのソート条件が取得された場合は、リストソート部59は、録画リスト表示処理において表示させる録画コンテンツ100の並び順を、第一差分値の小さい順(又は大きい順)に設定する。
【0083】
また、ステップS108において、「No」と判断された場合、ステップS101において、ソート条件取得部58により最終再生日時135に基づいたソート条件が取得されたか否かを判断する(ステップS112)。このステップS112では、ソート条件取得部58により「再生最終日時の近い順(又は遠い順)」とのソート条件、あるいは「第二差分値の小さい順」とのソート条件が取得された場合、リストソート部59は、「Yes」と判断する。
【0084】
そして、ステップS112において「Yes」と判断された場合、リストソート部59は、更に、ソート条件が、「第二差分値の小さい順」であるか否かを判断する(ステップS113)。
このステップS113で、「No」と判断された場合、つまり、ソート条件取得部58により「最終再生日時135の近い順(又は遠い順)」とのソート条件が取得された場合は、リストソート部59は、録画リスト表示処理において表示させる録画コンテンツ100の並び順を、最終再生日時135の近い順(又は遠い順)に設定する。この時、ステップS110と同様、ステップS102〜ステップS107により、表示対象の録画コンテンツ100が抽出されている場合、抽出された録画コンテンツ100のみの並び順を設定すればよい。
【0085】
一方、ステップS113で、「Yes」と判断された場合、つまり、ソート条件取得部58により「第二差分値の小さい順」とのソート条件が取得された場合は、リストソート部59は、録画リスト表示処理において表示させる録画コンテンツ100の並び順を、第二差分値の小さい順(又は大きい順)に設定する。
【0086】
また、ステップS108及びステップS112の双方において、「No」と判断された場合は、ソート処理が実施されず、例えば、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100の記憶順に従って録画リスト表示処理が実施される。なお、この場合、基準となるソート条件を設定しておき、その基準となるソート条件によりソートを実施する処理をしてもよい。
【0087】
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態の記録再生装置1Aでは、ステップS108において「Yes」と判断され、かつステップS109において「No」と判断された場合に、リストソート部59は、未再生時間132の長さに基づいたソート処理を実施し、表示制御部55は、当該ソート処理により設定された並び順で複数の録画コンテンツ100を一覧表示させる。
このように未再生時間132の短い順(又は長い順)で、録画コンテンツ100がリスト表示されることで、利用者は、所望の未再生時間132を有する録画コンテンツ100を容易に見つけ出すことが可能となり、視聴対象のコンテンツを適切に選択することができる。
【0088】
本実施形態の記録再生装置1Aでは、ステップS101において、抽出条件取得部56は、再生希望時間を取得し、リスト抽出部57は、再生希望時間及び各録画コンテンツ100の未再生時間132から各録画コンテンツ100における第一差分値を算出する。そして、リスト抽出部57は、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100から、第一差分値が所定に第一時間閾値以下となる録画コンテンツ100を抽出する。
このため、録画リスト表示処理において、利用者が希望する未再生時間132に対応した録画コンテンツ100のみをリスト表示することができる。これにより、利用者は、より容易に、最適な録画コンテンツ100を選択することが可能となる。
【0089】
また、本実施形態の記録再生装置1Aでは、ステップS109において、「Yes」と判断された場合、リストソート部59は、第一差分値の小さい順にソート処理を実施し、表示制御部55は、当該ソート処理により設定された並び順で複数の録画コンテンツ100を一覧表示させる。
このような構成では、利用者が所望する再生希望時間に近い未再生時間132を有する録画コンテンツ100を、再生希望時間の近い順に表示させることができ、利用者による視聴対象の録画コンテンツ100の選択を更に好適に支援することができる。
【0090】
本実施形態の記録再生装置1Aでは、ステップS112において「Yes」と判断され、かつステップS113において「No」と判断された場合に、リストソート部59は、最終再生日時135に基づいたソート処理を実施し、表示制御部55は、当該ソート処理により設定された並び順で複数の録画コンテンツ100を一覧表示させる。
このような構成では、最終再生日時135が近い順にソート処理が実施された場合、利用者は、最近視聴した録画コンテンツ100を容易に確認することができる。また、これらの録画コンテンツ100における未再生時間132を容易に把握することができるので、最近視聴した録画コンテンツ100から視聴対象となる録画コンテンツ100を容易に選択することができる。
また、最終再生日時135が遠い順にソート処理が実施された場合、利用者は、視聴した日時が古い録画コンテンツ100を容易に確認することができる。この場合、例えば、録画コンテンツ100のうち、視聴し忘れていた録画コンテンツ100を容易に見つけることができる。また、コンテンツ記憶領域41の記憶領域が少なくなった場合などにおいて、消去対象の録画コンテンツ100を容易に確認することができる。
【0091】
本実施形態の記録再生装置1Aでは、ステップS101において、抽出条件取得部56は、希望経過時間を取得し、リスト抽出部57は、希望経過時間及び各録画コンテンツ100の最終再生日時135から各録画コンテンツ100における第二差分値を算出する。そして、リスト抽出部57は、コンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100から、第二差分値が所定に第二時間閾値以下となる録画コンテンツ100を抽出する。
このため、録画リスト表示処理において、利用者が希望する最終再生日時135に近い録画コンテンツ100のみをリスト表示することができる。これにより、利用者は、より容易に、最適な録画コンテンツ100を選択することが可能となる。
【0092】
また、本実施形態の記録再生装置1Aでは、ステップS113において、「Yes」と判断された場合、リストソート部59は、第二差分値の小さい順にソート処理を実施し、表示制御部55は、当該ソート処理により設定された並び順で複数の録画コンテンツ100を一覧表示させる。
このような構成では、最終再生日時135からの経過時間が、利用者が所望する希望経過時間に近い録画コンテンツ100を順に表示させることができ、利用者による視聴対象の録画コンテンツ100の選択を更に好適に支援することができる。
【0093】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
例えば、第一実施形態において、表示画面の例として各画面201A,201B,202A,202B,203A,203B,203C,204を例示したが、これに限定されない。録画リスト表示処理における画面例としては、上記の画面例のうちのいくつかのみが選択可能な構成であってもよく、更に多くの表示画面例を設定可能な構成などとしてもよい。
他の表示画面例としては、例えば、再生済時間131、未再生時間132の双方を表示させた録画コンテンツ100のリストが表示される画面例等が挙げられる。また、第二実施形態のように、録画コンテンツ100の録画再生状況データ130に最終再生日時135が含まれる場合、この最終再生日時135を表示させてもよい。
【0094】
また、第二実施形態において、ステップS109において、ステップS104において、第一差分値が第一時間閾値以下となる録画コンテンツ100が抽出された場合にのみ、ステップS111において、第一差分値が小さい順に録画コンテンツ100をソートさせる処理をしたが、これに限定されない。例えば、第一差分値と第一時間閾値との比較による録画コンテンツ100のリスト抽出処理を実施せず、第一差分値に基づいたソート処理を実施してもよい。
同様に、第二差分値と第二時間閾値との比較による録画コンテンツ100のリスト抽出処理を実施せず、第二差分値に基づいたソート処理を実施してもよい。
【0095】
また、リスト抽出処理における抽出条件としては、上述したように、第一時間閾値、第二時間閾値、録画日時121、録画番組名122、録画モード123、録画トータル時間125、録画曜日、一度も再生していない録画コンテンツ100、録画コンテンツ100のジャンル等を取得し、これらの抽出条件に基づいてコンテンツ記憶領域41から、対応する録画コンテンツ100を抽出してもよい。
同様に、ソート処理におけるソート条件として、上述したように、録画日時121、録画番組名122、録画モード123、録画トータル時間125、録画曜日、録画コンテンツ100のジャンル等を取得し、これらのソート条件に基づいてコンテンツ記憶領域41に記憶された録画コンテンツ100の並び順を設定してもよい。
【0096】
また、第二実施形態では、表示制御部55による録画リスト表示処理の前に、リスト抽出処理及びソート処理を実施する例を示したが、表示制御部55による録画リスト表示処理中に、利用者による入力部3の入力操作に基づいて、リスト抽出処理やソート処理が実施される構成としてもよい。
【0097】
第一実施形態において、録画リスト表示処理において表示される各画面のリスト表示部212A,212B,214A,214B,215,217において、利用者による入力部3の入力操作により録画コンテンツ100が選択された場合に、再生部52は、当該選択された録画コンテンツ100を再生する例を示したが、これに限らない。例えば、これらのリスト表示部において、再生ボタンを表示させ、再生ボタンが選択されることで再生部52による録画コンテンツ100の再生が実施される構成としてもよい。更に、リスト表示部において、消去ボタンが表示され、消去ボタンが選択されることで、制御装置5が当該録画コンテンツ100を消去する構成などとしてもよい。
【0098】
また、ソート処理において、ソート条件取得部58はソート条件として、複数の条件を指定してもよい。この場合、ソート優先度が高い順に、ソート条件を取得(例えば第一ソート条件、第二ソート条件、第三ソート条件等)を取得し、優先度が高い順に録画コンテンツ100の並び順を設定する構成などとしてもよい。このような構成では、例えば、未再生時間が再生希望時間に近い順で、かつ、未再生時間が同じである録画コンテンツに対しては、希望経過時間に近い順で表示させるなどといった、様々な目的に応じたリスト表示が可能となる。
【0099】
また、上記第一及び第二実施形態では、記録再生装置1,1Aのプログラム記憶領域42に、制御装置5を、録画部51,再生部52,時間検出部53,表示モード設定部54,表示制御部55,抽出条件取得部56,リスト抽出部57,ソート条件取得部58,リストソート部59として機能させるためのプログラムが記憶された例を示すが、これらのプログラムは、例えばCDやDVD等の記録媒体に記憶されたものであってもよい。制御装置5(コンピュータ)は、このような記録媒体から直接プログラムを読み込むことで、図3や図17に示す録画リスト表示処理やリスト抽出処理、ソート処理を実施してもよい。
【0100】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【符号の説明】
【0101】
1,1A…記録再生装置(再生状況表示装置)、2…受信部、3…入力部、5、制御装置、4…記憶部、10…表示装置、11…表示部、41…コンテンツ記憶領域、42…プログラム記憶領域、51…録画部、52…再生部、53…時間検出部、54…表示モード設定部、55…表示制御部、56…抽出条件取得部(再生希望時間取得部、希望経過時間取得部)、57…リスト抽出部、58…ソート条件取得部、59…リストソート部、100…録画コンテンツ(コンテンツ)、110…映像・音声データ、120…録画タイトルデータ、122…録画番組名(コンテンツ特定情報)、124…サムネイル画像、125…録画トータル時間(全再生時間)、131…再生済時間、132…未再生時間、133…再生済割合、134…未再生割合、130…録画再生状況データ、201A…再生済時間表示画面、201B…未再生時間表示画面、202A…再生済割合表示画面、202B…未再生割合表示画面、203A…グラフ表示画面、203B…再生済時間・グラフ表示画面、203C…未再生時間・グラフ表示画面、204…サムネイル表示画面、212A,212B,214A,214B,215,217…リスト表示部、216…グラフ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示装置であって、
前記コンテンツを再生する再生部と、
前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち再生済みの部分に対応した再生済時間を検出する時間検出部と、
利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの再生済時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の再生状況表示装置において、
前記時間検出部は、前記コンテンツの全再生時間に対する再生済み時間の割合を再生時間割合として算出し、
前記表示制御部は、前記再生時間割合を前記再生済み時間として表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の再生状況表示装置において、
前記表示制御部は、前記再生時間割合をグラフ形式で表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載の再生状況表示装置において、
前記表示制御部は、前記コンテンツのサムネイル画像を取得し、当該サムネイル画像の明度、色相、彩度、および大きさのうち少なくとも1つを、前記再生時間割合に応じて変化させて表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の再生状況表示装置において、
前記コンテンツは、映像データを含み、
前記サムネイル画像は、前記映像データを構成する複数のフレーム画像のうち、前記再生部により最後に再生されたフレーム画像である
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項6】
映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示装置であって、
前記コンテンツを再生する再生部と、
前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち未再生の部分に対応した未再生時間を検出する時間検出部と、
利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの未再生時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の再生状況表示装置において、
前記時間検出部は、前記コンテンツの全再生時間に対する未再生時間の割合を未再生時間割合として算出し、
前記表示制御部は、前記未再生時間割合を前記未再生時間として表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の再生状況表示装置において、
前記時間検出部は、前記コンテンツのうち未再生の部分に対応した未再生時間を検出し、
前記表示制御部は、複数のコンテンツに対する前記コンテンツの再生状況を、前記未再生時間の長さに基づく順序で一覧表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載の再生状況表示装置において、
利用者の操作に基づいて、再生希望時間を取得する再生希望時間取得部を備え、
前記表示制御部は、前記再生希望時間及び前記コンテンツの未再生時間との差分を算出して、当該差分が小さい順に、前記コンテンツの再生状況を一覧表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載の再生状況表示装置において、
利用者の操作に基づいて、再生希望時間を取得する再生希望時間取得部を備え、
前記表示制御部は、前記再生希望時間及び前記コンテンツの未再生時間との差分が、所定の第一時間閾値以内であるコンテンツに対する前記コンテンツの再生状況を表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項11】
請求項1から請求項7及び請求項10のいずれかに記載の再生状況表示装置において、
前記時間検出部は、前記コンテンツが最後に再生された最終再生日時を検出し、
前記表示制御部は、複数のコンテンツに対する前記コンテンツの再生状況を、前記最終再生日時に基づく順序で一覧表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかに記載の再生状況表示装置において、
利用者の操作に基づいて、希望経過時間を取得する希望経過時間取得部を備え、
前記表示制御部は、最終再生日時からの経過時間と前記希望経過時間との差分を算出し、当該差分が、所定の第二時間閾値以内であるコンテンツに対する前記コンテンツの再生状況を表示させる
ことを特徴とする再生状況表示装置。
【請求項13】
コンピュータにより、映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示方法であって、
前記コンピュータは、
前記コンテンツを再生する再生ステップと、
前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち再生済みの部分に対応した再生済時間を検出する時間検出ステップと、
利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの再生済時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御ステップと、を実施する
ことを特徴とする再生状況表示方法。
【請求項14】
コンピュータにより、映像または音声のコンテンツの再生状況を表示部に表示させる再生状況表示方法であって、
前記コンピュータは、
前記コンテンツを再生する再生ステップと、
前記コンテンツの全部を再生するために要する全再生時間、及び前記コンテンツのうち未再生の部分に対応した未再生時間を検出する時間検出ステップと、
利用者の操作に基づいて、前記コンテンツを特定するコンテンツ特定情報、当該コンテンツの全再生時間、及び当該コンテンツの未再生時間を含む前記コンテンツの再生状況を前記表示部に表示させる表示制御ステップと、を実施する
ことを特徴とする再生状況表示方法。
【請求項15】
請求項13に記載の再生状況表示方法をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする再生状況表示プログラム。
【請求項16】
請求項14に記載の再生状況表示方法をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする再生状況表示プログラム。
【請求項17】
請求項15に記載の再生状況表示プログラムがコンピュータ読取可能に記録された
ことを特徴とする再生状況表示プログラムを記録した記録媒体。
【請求項18】
請求項16に記載の再生状況表示プログラムがコンピュータ読取可能に記録された
ことを特徴とする再生状況表示プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−80539(P2013−80539A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220066(P2011−220066)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(510130675)パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング株式会社 (7)
【Fターム(参考)】