説明

包装箱

【課題】水平に吊り下げて陳列することができ、かつ、多段に積み重ねても陳列することができる包装箱を提供する。
【解決手段】前板11と一対の側板12,12′と後板13と底板14及び蓋板17,19からなる箱本体2に内容物30を収納自在にし、蓋板17に吊下げ孔18bを有する吊下げ片18を突設した包装箱1であって、蓋板19に吊下げ片18を起立・傾倒自在に設けると共に、吊下げ片18の起立位置を箱本体2内に収納される内容物30の重心の位置に合うように変位させ、蓋板19の後板13側に吊下げ片18を傾倒した際に該吊下げ片18の先端部18aを差し込む係止孔23を穿設し、かつ、前板11の上部を蓋板19より上方に延設して表示板11Aとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品等の内容物を収納し、ハンガー等の陳列用具で吊り下げて展示できる吊下げ式の包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、吊下げ式の包装箱の蓋板には、陳列棚のハンガーに挿入可能な吊下げ孔を有した吊下げ片が突設されている。この種の吊下げ片としては、包装箱の後板と同一平面上に突設されているタイプ(例えば、特許文献1参照)と、包装箱の蓋板の中央部から上方に突設されているタイプ(例えば、特許文献2参照)とがある。
【0003】
この特許文献1の包装箱は、後板の上端中央部に吊下げ孔を有した吊下げ片を切り起こしできるように設けてあり、陳列して展示する際に、吊下げ片を立ち上げてその吊下げ孔をハンガーに挿入して吊り下げるものである。
【0004】
また、特許文献2の包装箱は、蓋板の中央部に吊下げ孔を有した吊下げ片を突設してあり、陳列して展示する際に、吊下げ片の吊下げ孔をハンガーに挿入して吊り下げるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−11960号公報
【特許文献2】特開2005−153896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の特許文献1の包装箱では、吊下げ片が後板の上端中央部に設けられているため、吊り下げ時に、商品を収納した箱本体が前後に傾いてしまって、水平に陳列することができなかった。
【0007】
また、前記従来の特許文献2の包装箱では、吊下げ片が折り曲げにて二重に形成されているため、その組み立てが煩雑であった。さらに、蓋板の中央部から吊下げ片が突設されているので、この吊下げ片が邪魔になって、複数段に積み重ねて陳列することができなかった。
【0008】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、水平に吊り下げて陳列することができ、かつ、多段に積み重ねても陳列することができる包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前板と一対の側板と後板と底板及び蓋板からなる箱本体に内容物を収納自在にし、蓋板に吊下げ孔を有する吊下げ片を突設した包装箱であって、蓋板に吊下げ片を起立・傾倒自在に設けると共に、吊下げ片の起立位置を箱本体内に収納される内容物の重心の位置に合うように変位させ、蓋板の後板側に吊下げ片を傾倒した際に該吊下げ片の先端部を差し込む係止孔を穿設し、かつ、前板の上部を蓋板より上方に延設して表示板とした包装箱、を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、箱本体内に収納される内容物の重心の位置に吊下げ片の起立位置を合わせて、該吊下げ片を起立・傾倒自在に設けたことにより、水平の吊り下げ陳列と、多段の積み重ね陳列との切り替えが非常に容易に行える包装箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る吊下げ式の包装箱のブランクの一例を示す展開図である。
【図2】(a)〜(e)は上記包装箱の蓋板を閉じて吊下げ片を起立させる過程を順に示す斜視図である。
【図3】(a)は上記包装箱の蓋板を開けて内容物を入れた状態を斜め上方側から見た斜視図、(b)は同包装箱の蓋板を閉じて吊下げ片を起立させた状態を斜め正面側から見た斜視図である。
【図4】(a)は上記蓋板を開けて内容物を入れた状態の平面図、(b)は同蓋板を閉じて吊下げ片を起立させた状態の平面図、(c)は同状態の底面図である。
【図5】(a)は上記蓋板を閉じて吊下げ片を起立させた状態の正面図、(b)は同状態の背面図、(c)は同状態の右側面図、(d)は同状態の左側面図である。
【図6】上記包装箱の吊り下げ状態を示す斜視図である。
【図7】(a)〜(c)は上記吊下げ片を倒す過程を順に示す斜視図である。
【図8】上記包装箱を積み重ねた状態を示す斜視図である。
【図9】上記包装箱に別の内容物を入れた状態を示す平面図である。
【図10】上記包装箱に別の内容物を入れた状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明の吊下げ式の包装箱を構成するブランクの一例を示す展開図である。
【0014】
図1に示すように、包装箱1の箱本体2を構成するブランク10は、板紙等を打ち抜いて形成したものであり、矩形の前板11と、この前板11の左右辺に各折り目a,a′を介して連設される矩形で一対の側板12,12′と、右側の側板12の右辺に折り目bを介して連設される矩形の後板13と、前板11と各側板12,12′及び後板13の各下辺に各折り目dを介して連設される各底片14A,14B,14B′,14Cからなる底板14と、左側の側板12′の上辺に折り目fを介して連設される略矩形の下側の蓋板17と、後板13の上辺に折り目gを介して連設される矩形の上側の蓋板19とを備えている。
【0015】
また、前板11の上部11Aは、各蓋板17,19の各折り目f,gより上方に延びていて表示板となっている。また、前板11から一対の側板12,12′の中央部にかけて略台形状の窓孔20を穿設してある。この窓孔20は、図3に示すように、組み立てられた前板11と一対の側板12,12′の内側に嵌め込まれる断面コ字状の透明シート21で覆われるようになっている。
【0016】
さらに、一対の側板12,12′の各下辺に各折り目dを介して連設された各底片14B,14B′には,斜めの各折り目eを介して糊代としての接合片14b,14b′をそれぞれ連設してある。この一対の接合片14b,14b′を前板11と後板13の各下辺に各折り目dを介して連設された各底片14A,14Cのほぼ中央に接着剤等により接着することで、図4(c)に示すように、ブランク10が組み立てられた際に底板14となる。この際に、一方の底片14Bと接合片14bとの間で形成されるV字状の係止部B及び他方の底片14B′と接合片14b′との間で形成されるV字状の係止部B′との係止状態で、図4(c)に示すように、底板14がフラットな状態を維持できるようになっていると共に、ブランク10が組み立てられた後で、両方の折り目eに沿って両方の底片14B,14B′が離れる方向に折り曲げることにより、透明シート21を装着した状態でも前板11と右側の側板12を左側の側板12′と後板13に重ねるようにして折り畳むことができるようになっている。
【0017】
また、左側の側板12′の左辺には、折り目cを介して糊代としての接合片15を連設してある。この接合片15は、ブランク10を組み立てる際に、後板13の右辺寄りの内面に接着剤等により接着されるようになっている。さらに、右側の側板12の上辺には、折り目hを介して折曲片16を連設してある。この折曲片16は、図2(c),(d)に示すように、下側の蓋板17と上側の蓋板19を閉じる際に、下側の蓋板17と上側の蓋板19の間に折り曲げられるようになっている。
【0018】
さらに、下側の蓋板17の略中央部には、下側の蓋板17に入れた2本の切り込み線L,L′で区画された舌片状の吊下げ片18を折り目jを介して起立・傾倒自在に連設してある。この吊下げ片18は、起立した際に前板11の上部の表示板11Aと平行になり、また、吊下げ片18の起立位置は、図4(b)に示すように、箱本体2の重心(下側の蓋板17の中央)Oの位置ではなく、箱本体2内に収納される頭皮洗浄用ブラシ(内容物)30の重心O′の位置にくるように変位した位置に設定されている。さらに、吊下げ片18の先端部18aには円形の吊下げ孔18bを穿設してある。この吊下げ孔18bの穿設位置は、図5(a),(b)に示すように、組み立てられた前板11の上部の表示板11Aの上縁11aの位置よりも高い位置に設定されている。
【0019】
さらに、上側の蓋板19の略中央部には、吊下げ片18が挿通する凸字状の挿通孔22を穿設してあると共に、該上側の蓋板19の後板13側には、吊下げ片18を傾倒した際に該吊下げ片18の先端部18aが差し込まれる係止孔23を切込み形成してある。図7(c)に示すように、この係止孔23に吊下げ片18の先端部18aを差し込んで係止した際に、吊下げ片18の吊下げ孔18bが係止孔23より外に露出するように該係止孔23をU字状(弧状)に形成してある。また、上側の蓋板19の上辺には、折り目kを介して差込片19Aを連設してある。この上側の蓋板19と差込片19Aの折り目kの両端には、ロック用の一対の切り込み19a,19a′を形成してある。この差込片19Aが前板11の上部の内面側に差し込まれると、一対の切り込み19a,19a′に前板11の上部の両端に位置する折曲片16の係止部16aと下側の蓋板17の係止部17aとが係止されるようになっている。
【0020】
そして、上記構成のブランク10を組み立てて包装箱1を作るには、ブランク10の各折り目a,a′,b,c,dで前板11と各側板12,12′と後板13及び底板14をそれぞれ内側にほぼ垂直に折り曲げて四角筒状の箱本体2を形成し、次に、底板14の各底片14B,14B′の接合片14b,14b′を各底片14A,14Cのほぼ中央に接着する。この接着により、底片14Bと接合片14bとの間で形成されるV字状の係止部Bと底片14B′と接合片14b′との間で形成されるV字状の係止部B′とが係止されて底板14となる。次に、底板14をフラットにして、左側の側板12′の左辺に連設した接合片15を後板13の右辺寄りの内面に接着する。これにより、図2(a)に示すように、下側の蓋板17と上側の蓋板19がそれぞれ開いた箱本体2が組み立てられ、この箱本体2の前板11と一対の側板12,12′の内側に断面コ字状の透明シート21を嵌め込んで、窓孔20を覆うことにより、下側の蓋板17と上側の蓋板19がそれぞれ開いた包装箱1が完成する。
【0021】
次に、各蓋板17,19が開いた包装箱1の箱本体2内に頭皮洗浄用ブラシ30を収納して、上側の蓋板19に、吊下げ孔18bを有した吊下げ片18を起立させる過程を図2を用いて説明する。
【0022】
図2(a),(b)に示すように、下側の蓋板17と上側の蓋板19がそれぞれ開いた状態から、下側の蓋板17を折り目fに沿って内側にほぼ直角に折り曲げる。次に、図2(c)に示すように、右側の側板12の上辺に連設した折曲片16を折り目hに沿って内側にほぼ直角に折り曲げて、下側の蓋板17の上に重ねる。この状態より、図2(d)に示すように、下側の蓋板17に設けた吊下げ片18を折り目jに沿ってほぼ垂直に折り曲げると共に、上側の蓋板19を折り目gに沿って内側に折り曲げていく。この過程で、上側の蓋板19の挿通孔22に下側の蓋板17の吊下げ片18の先端部18aを通しながら上側の蓋体19を折り曲げていき、上側の蓋板19の上辺に連設した差込片19Aを前板11の内面と折曲片16と下側の蓋板17との間に差し込んで下側の蓋板19を閉じる。
【0023】
図2(e)及び図3(b)に示すように、上側の蓋板19が完全に閉じられると、差込片19Aのロック用の一対の切り込み19a,19a′に折曲片16の係止部16aと下側の蓋板17の係止部17aとが係止されるため、上側の蓋板19が簡単に開くことはない。また、下側の蓋板17は折曲片16と上側の蓋板19で二重に押さえられているため、両方の蓋板17,19が閉じられている間、吊下げ片18の起立状態は確実に維持される。
【0024】
この吊下げ片18を起立させた状態より、図6に示すように、陳列棚のハンガー50に吊下げ片18の吊下げ孔18bを挿入すれば、包装箱1をハンガー50に簡単に吊り下げて陳列することができる。この際、吊下げ片18の起立位置が包装箱1の重心Oの位置ではなく、包装箱1の箱本体2内に収納された頭皮洗浄用ブラシ30の重心O′の位置になっているため、包装箱1がバランスよく吊り下げられて前後、左右に傾くことがなく、包装箱1を常に水平に展示することができる。これにより、透明シート21で覆われている窓孔20より包装箱1の内容物が頭皮洗浄用ブラシ30であることが容易に理解できる。この窓孔20は、前板11と左右一対の側板12,12′に跨って大きく形成したので、正面側と左右両側の3方向より、包装箱1の箱本体2内に保持紙31を介して収納された頭皮洗浄用ブラシ30の様子が良く判り、内容物を容易に理解することができる。尚、頭皮洗浄用ブラシ30は保持紙31で保持されているため、箱本体2内でバラ付くことはない。
【0025】
また、図5(a),(b)及び図6に示すように、起立した吊下げ片18の先端部18aに穿設された円形の吊下げ孔18bの位置が前板11の上部の表示板11Aの上縁11aの位置よりも高い位置にあるので、包装箱1をハンガー50に吊り下げて陳列した際に、ハンガー50に表示板11Aの上縁11aが接触することなく吊り下げることができる。さらに、包装箱1の正面の上側に位置する前板11の上部を延設して表示板11Aとしたので、この表示板11Aを、例えば、商品の説明書き等の商品の特長を謳う看板として利用することができ、この表示板11Aを見れば、包装箱1の箱本体2内にどのような商品が入っているかを容易に理解することができる。
【0026】
次に、包装箱1の上側の蓋板19より垂直に起立した吊下げ片18を倒す過程を図7を用いて説明する。
【0027】
図7(a)に示す吊下げ片18の起立状態より、吊下げ片18を後板13側に倒す。そして、図7(b)に示すように、吊下げ片18の先端部18aを折り目mに沿って後側に折り曲げて、上側の蓋板19のU字状の係止孔23に挿入する。次に、図7(c)に示すように、吊下げ片18の先端部18aを平らにしてU字状の係止孔23に係止させる。この際に、係止孔23の形状をU字状に湾曲させて形成したので、吊下げ片18の先端部18aに穿設された円形の吊下げ孔18bを確認することができ、この部分が吊下げ片18であると容易に判断することができる。また、吊下げ片18を用いない並べ置き陳列時の展示作業や輸送時に、係止孔23から吊下げ片18が簡単に外れることがなく、その取り外しも容易に行うことができる。
【0028】
図8は、吊下げ片18を倒した状態で包装箱1を二段に積み重ねた陳列状態を示す。この際、下段の包装箱1の前板11の上部の上側の蓋板19より上方に延設した表示板11Aに上段の包装箱1の前板11の窓孔20側を合わせて積み上げることにより、下段の包装箱1の倒した吊下げ片18と上段の包装箱1の底板14の摩擦と、下段の包装箱1の表示板11Aとにより、ストッパーなしに積み上げ時の位置ずれを防止することができる。
【0029】
このように、包装箱1の箱本体2内に収納される頭皮洗浄用ブラシ30の重心O′の位置のほぼ真上の下側の蓋板17に吊下げ片18を起立させたり、倒した状態で使用することができるようにしたため、水平の吊り下げ陳列と、多段の積み重ね陳列との切り替えを非常に容易に行うことができる。
【0030】
図9は、包装箱1の箱本体2内に別の内容物としてコーヒーカップ40を入れた状態を示す平面図であり、図10は同状態を示す右側面図である。
【0031】
包装箱1の箱本体2内に頭皮洗浄用ブラシ30を入れた場合には、図4(b)に示すように、頭皮洗浄用ブラシ30の重心O′の位置は箱本体2の重心Oの前後の中心線Yの位置よりも前板11寄りに位置しているが、図9に示すように、コーヒーカップ40の場合には、その重心O′の位置は、箱本体2の前後の中心線Yの位置よりも左側の側板12′寄りで、かつ、箱本体2の左右の中心線Xの位置よりも後板13寄りに位置している点が、頭皮洗浄用ブラシ30を入れた場合と相違する。よって、箱本体2内にコーヒーカップ40を収納して展示する際には、箱本体2内に収納されるコーヒーカップ40の重心O′の位置のほぼ真上の下側の蓋板17に吊下げ片18を設けた包装箱1を使用する。
【0032】
このように、箱本体2内に収納される内容物30,40の各重心O′の位置に合わせて吊下げ片18の起立位置を変位させるように設定して、吊下げ片18を起立・傾倒自在に設けたことにより、水平の吊り下げ陳列と、多段の積み重ね陳列との切り替えが非常に容易に行える包装箱1を提供することができる。
【0033】
また、吊下げ片18を、蓋板17における2本の切り込み線L,L′で区画して設ける構造としたので、箱本体2内に収納される内容物30,40の各重心O′の位置に合わせた吊下げ片18の起立位置の設計が容易である。
【0034】
尚、前記実施形態によれば、板紙製のブランクを用いたが、厚紙、合成紙、合成樹脂シート製等のブランクを用いても良い。また、このブランクの展開図は一例であり、吊下げ片の位置が前後あるいは幅方向にずれることもあり、さらに、吊下げ片を設けた下側の蓋板を右側の側板の上辺に連設し、折曲片を左側の側板の上辺に連設して吊下げ片と折曲片の位置を替えても良い。また、吊下げ片に円形の吊下げ孔を穿設したが、凸状や三角形状等でも良い。さらに、吊下げ片を挿入して係止する係止孔はU字状に限らず、V字状やコ字状等、あるいは直線状であっても良く、また、吊下げ孔と同様に幅のある孔でも良い。また、底部も一般的なフラップ構造などとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、内容物を収納して、ハンガーで吊り下げて展示する包装箱において、水平に吊り下げて展示することができ、かつ、多段に積み重ねても展示することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 包装箱
2 箱本体
11 前板
11A 上部(表示板)
11a 上縁
12,12′ 一対の側板
13 後板
14 底板
17 上側の蓋板
18 吊下げ片
18a 先端部
18b 吊下げ孔
19 下側の蓋板
23 U字状(弧状)の係止孔
20 窓孔
21 透明シート
30 頭皮洗浄用ブラシ(内容物)
40 コーヒーカップ(内容物)
O′ 箱本体内に収納される内容物の重心の位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前板と一対の側板と後板と底板及び蓋板からなる箱本体に内容物を収納自在にし、該蓋板に吊下げ孔を有する吊下げ片を突設した包装箱であって、
前記蓋板に前記吊下げ片を起立・傾倒自在に設けると共に、該吊下げ片の起立位置を前記箱本体内に収納される内容物の重心の位置に合うように変位させ、前記蓋板の前記後板側に前記吊下げ片を傾倒した際に該吊下げ片の先端部を差し込む係止孔を穿設し、かつ、前記前板の上部を前記蓋板より上方に延設して表示板とした包装箱。
【請求項2】
前記吊下げ片の先端部に前記吊下げ孔を穿設し、この吊下げ孔の位置を前記表示板の上縁より高くした請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記蓋板の前記後板側に前記係止孔を弧状に切込み形成し、この弧状の係止孔に前記吊下げ片の先端部を差し込んで係止した際に前記吊下げ孔が露出するように該吊下げ孔を位置させた請求項1又は2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記前板から前記一対の側板にかけて窓孔を穿設し、この窓孔を透明シートで覆った請求項1〜3のいずれかに記載の包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−106768(P2012−106768A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257550(P2010−257550)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】