説明

収穫機

【課題】地干しされたねぎの回収作業性がよく、バランスよくねぎを搬送することができ、ねぎの落下位置の調整範囲が広い収穫機を提供する。
【解決手段】収穫機の一例であるねぎ収穫機は、圃場から収穫したねぎを水平方向に搬送する水平搬送部17と、ねぎを機体2から下降させながら搬送し、地面に対し機体2の移動方向と交差する横姿勢で排出する下降搬送部19とを備える。水平搬送部17及び下降搬送部19は支持台40に固定され、支持台40は機体2に設けられた固定部材52,53に対して左右方向に移動可能に取り付けられて、水平搬送部17及び下降搬送部19は支持台40を介して機体20に対して左右方向に位置調整可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に植えられた長尺作物を収穫して搬送する収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
このような収穫機のうち、長尺作物の一例であるねぎを掘取って搬送し、その搬送過程で根部に付着している土を落とし、不要な根や葉を切断するなど調製して収容、あるいは結束するねぎ収穫機が知られている。
【0003】
このねぎ収穫機によるねぎ収穫作業においては、収穫したねぎに付着した土を落とし易くするために、一旦掘り取ったねぎを地干しする場合がある。このねぎの地干し作業は、特許文献1に記載されているようなねぎ収穫機によって行うことができる。
【0004】
このねぎ収穫機70は、図7(平面図)に示すように、ねぎNが植えられた圃場を進行する機体2に、圃場から収穫されたねぎNを略水平方向に搬送する水平搬送部17と、水平搬送部17から搬送されたねぎNを下降させながら搬送して圃場の地面に対し機体2の進行方向と交差する横姿勢で排出してねぎNの地干しを可能にする下降搬送部19とを備えている。
【0005】
水平搬送部17及び下降搬送部19は、横方向に所定間隔を有して対向配置されて回転駆動可能な一対の無端Vベルト17a,19aを有して構成される。ねぎNは、一対の無端Vベルト17a上に矢印Aが示す搬送方向に対して交差する方向に載置されて搬送される。水平搬送部17の一方側には前後方向に延びて上方へ突出してねぎNの根部を当ててねぎNの姿勢を揃えるねぎ根部摺接板34が設けられている。水平搬送部17上に載置されたねぎNは、その根部がねぎ根部摺接板34に摺接しながら横姿勢のままで機体後方側に搬送されその搬送終端において下降搬送部19に引き渡されて、下降搬送部19によって機体後方に下降しながら搬送されて、その搬送終端において地面に対し機体の進行方向と交差する横姿勢で排出される。
【0006】
【特許文献1】特開2005−176784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この従来のねぎ収穫機は、ねぎの載置位置を変えて落下位置を調整する方式であり、条間に応じて水平搬送部の一対の搬送ベルトに載置されるねぎの位置をねぎ摺接板によって変えると、条間が異なる圃場でも畝上にねぎを排出することができるが、ねぎの載置位置を変えると、ねぎの重心位置から離れたところを搬送ベルトが通ることになり、水平搬送時におけるねぎのバランスが崩れてねぎが斜めに搬送されて、ねぎが地面上にバラバラの方向を向いて載置されることがある。このため、従来のねぎ収穫機は、ねぎを回収する際の労力が増大するという問題が発生し、また収穫されたねぎの長さが異なる場合も同様の問題が発生する。その結果、ねぎ回収作業を行う際に地干しされたねぎが作業者の足場を狭くして、ねぎを回収する際の労力が増大するという問題が発生する。
【0008】
また条間や収穫されたねぎの長さが変化する場合、ねぎのバランスを崩さずに水平搬送部によってねぎを搬送しようとすると、ねぎの落下位置の調整範囲がさらに限られるという問題が発生する。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、地干しされたねぎの回収作業性がよく、バランスのよい状態でねぎを搬送することができ、ねぎの落下位置の調整範囲が広い収穫機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の収穫機(例えば、実施形態におけるねぎ収穫機1)は、長尺作物(例えば、実施形態におけるねぎN)が植えられた圃場を進行する機体と、該機体に装備され、圃場から収穫された長尺作物を略水平方向に搬送する水平搬送部と、該長尺作物を機体から下降させながら搬送し、地面に対し機体の移動方向と交差する横姿勢で排出する下降搬送部とを備えた収穫機において、水平搬送部及び下降搬送部を、機体の進行方向に対して交差する方向に移動可能に機体に装備することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、水平搬送部及び下降搬送部を機体の進行方向に対して交差する方向に移動可能に機体に装備することにより、長尺作物が植えられた畝の条間が変わっても、条間に応じて長尺作物を畝上に落下することができる。このため、長尺作物、例えば、ねぎを地干しする場合、畝上の所定位置にねぎを落下させて足場となる条間のスペースを確保してねぎの回収作業をし易くすることができる。また機体の進行方向に対して横方向にずらした位置に長尺作物を落下させる場合には、水平搬送部及び下降搬送部の機体に対する取り付け位置を変えて、長尺作物を水平搬送部の正規位置に載置する。このため、長尺作物を常にバランスのよい状態で搬送することができる。さらに水平搬送部及び下降搬送部自体を移動可能にしたので、条間や長尺作物の長さが変化しても水平搬送部及び下降搬送部を移動させることで、長尺作物の落下位置の調整ができる。つまり、水平搬送部及び下降搬送部自体を移動可能にすることにより、長尺作物の落下位置の調整範囲を広げることができる。
【0012】
また本発明の水平搬送部及び下降搬送部は、伸縮機構を介して移動することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、水平搬送部及び下降搬送部は伸縮機構を介して移動することにより、水平搬送部及び下降搬送部を移動させる時は伸縮機構を伸縮動させる。このため、水平搬送部及び下降搬送部の移動を容易に行うことができ、これら搬送部の移動作業を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係わる収穫機によれば、圃場から収穫された長尺作物を略水平方向に搬送する水平搬送部と地面に対し機体の移動方向と交差する横姿勢で排出する下降搬送部とを、機体の進行方向に対して交差する方向に移動可能に機体に装備することにより、地干しされた長尺作物の回収作業性がよく、バランスよく長尺作物の搬送ができ、長尺作物の落下位置の調整範囲が広い収穫機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の収穫機の好ましい実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態は、長尺作物の収穫機のうち、ねぎ収穫機を例にして以下説明する。なお、説明の都合上、図1(側面図)及び図2(背面図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。
【0016】
ねぎ収穫機1は、図1及び図2に示すように、機体2の左右両側にスピン旋回を可能にするクローラ3,3を装備している。機体2の後部左側にはカバーにより覆われたエンジン部4が設けられ、その中に図示しないエンジンと油圧装置が搭載されている。油圧装置はエンジンから動力を受けて駆動するようになっている。クローラ3,3間の機体2の後部には、HST(油圧無断変速装置)を備えた図示しないトランスミッションが設けられ、このトランスミッション及びHSTにより変速された動力が、クローラ3,3及び後述する動力伝達機構に伝達されて駆動するようになっている。
【0017】
クローラ3,3間の機体2の下部前方には、先端部に掘取り刃6を有してこの掘取り刃6により掘り取られたねぎNの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら後方斜め上方に向け搬送する無端バーコンベアを備えた掘取り・搬送コンベア装置8が設けられている。この掘取り・搬送コンベア装置8の基端部は、機体2から前方に突出した伝動ケースを兼ねる支持フレーム10に対して上下に回動可能に枢支されている。また、掘取り・搬送コンベア装置8のフレームの後部下側にはブラケット8aが設けられ、このブラケット8aと機体2との間に介装された油圧シリンダ11の伸縮動により、掘取り・搬送コンベア装置8が上下方向に回動するようになっている。
【0018】
掘取り・搬送コンベア装置8の上方位置には、圃場から掘り取られたねぎNの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送して、掘取り・搬送コンベア装置8より長尺の挟持搬送ベルト9,9が対向して配設されている。この挟持搬送ベルト9,9は、弾性支持された複数のアームの各先端に軸支された填圧ローラにより填圧されて、ねぎNの茎葉部を傷つけることなく挟持して搬送するようになっている。
【0019】
掘取り・搬送コンベア装置8の上側にはねぎNに付着している土を落とす耕耘ロータ状の土落としロ−タ14が設けられ、この土落としロ−タ14の後方で挟持搬送ベルト9,9の下方位置には図示しない土落とし装置が設けられている。この土落とし装置は、回転しながらねぎNの根部に直接接触して、根部に付着している土を取り除く。
【0020】
挟持搬送ベルト9,9の搬送終端部の下側には、始端部が配置されて斜め上方へ延びる第2の挟持搬送ベルト16,16が設けられている。この第2の挟持搬送ベルト16,16は、その始端部で挟持搬送ベルト9,9により挟持搬送されてきたねぎNの茎葉部を継承し、縦姿勢のまま搬送しつつ順次斜め横姿勢に変換し、終端部でほぼ45度捻った状態で排出する。また、第2の挟持搬送ベルト16,16の搬送終端部側方には、第2の挟持搬送ベルト16,16により挟持搬送されてくるねぎNの葉部を支持して搬送する葉部搬送ベルト16aが、第2の挟持搬送ベルト16,16の終端回転支持部と同軸に設けられている。
【0021】
第2の挟持搬送ベルト16,16の搬送終端部の下方には、第2の挟持搬送ベルト16,16から排出されたねぎNを載置してほぼ水平状態で後方に向け搬送する水平搬送部17が設けられている。水平搬送部17は左右に対向配置された一対の無端Vベルト17a,17aを有している。
【0022】
水平搬送部17の右側には手摺り33が設けられている。この手摺り33は作業者が作業中に水平搬送部17に接触するのを防止するとともに、ねぎNの調製作業を行う際に作業者の身体を支える働きをする。この手摺り33は、機体2の左右方向に移動且つ固定可能に支持されており、手摺り33の下部には水平搬送部17により搬送されるねぎNの根部先端が摺接しながら移動してねぎNの姿勢を調整するねぎ根部摺接板34が固定されている。これらの手摺り33及びねぎ根部摺接板34を左右方向に移動させると、水平搬送部17により搬送されるねぎの左右方向位置が変わって、下部搬送装置19から地面に排出されるねぎの排出位置を調整することができる。
【0023】
水平搬送部17の搬送終端部には、これに連続して機体2から斜め下方へ延びる下降搬送部19が設けられている。この下降搬送部19は、左右方向に対向配置された一対の無端Vベルト19a,19aを有する。無端Vベルト19aには、ねぎNを係止して搬送するためのねぎ係止用突起19bが所定間隔を有して多数設けられている。この無端Vベルト19aは、水平搬送部17により搬送されてきたねぎNを承継して、機体2から後方に下降させながら搬送し、その搬送終端において地面Gに対し機体2の移動方向と交差する横姿勢で排出して、ねぎNの地干しを可能にする。
【0024】
水平搬送部17と下降搬送部19の駆動プーリ17b,19cは、図3(b)(側面図)及び図4(平面図)に示すように、同じ駆動回転軸20に取付けられ、駆動プーリ17bに無端Vベルト17aが、駆動プーリ19cに無端Vベルト19aがそれぞれ掛け回されて、水平搬送部17と下降搬送部19は同期して回転する。駆動回転軸20の軸端には従動プーリ21が取り付けられ、従動プーリ21は動力伝達機構30から伝達される動力によって回転する。
【0025】
動力伝達機構30は、HSTからの動力をベルト伝動機構によって従動プーリ21に伝達可能に構成されており、テンショナ30aによって従動プーリ21と動力伝達機構30に設けられた中間プーリ30bとの間に掛け回されたベルト30cに張力を与えている。トランスミッション及びHSTからの変速された動力は、動力伝達機構30を介して従動プーリ21に伝達されて、水平搬送部17及び下降搬送部19を所望の作業速度に設定可能である。
【0026】
水平搬送部17の右側には、前側から後側に操縦部35、座席37が配設されている。座席37は、これに座った作業者が操縦部35に向かって操縦操作をしたり、水平搬送部17に向かってねぎの調製作業をしたりすることができるように、回動可能に構成されている。
【0027】
このように構成された水平搬送部17及び下降搬送部19は、機体2に取り付けられた支持台40に固定されている。支持台40は、図5(斜視図)に示すように、隅部に配置された4本の脚部41,42,43,44と、前後方向に対向配置された脚部41,42、43,44の上部間に接続された梁部45,46と、左右方向に対向配置された脚部41,43、42,44の下部間及び中間部間に接続された補強部材47,48,49,50とを有して構成されている。梁部45,46に前述した水平搬送部17が取り付けられ、水平搬送部17の前端部に下降搬送部19が取り付けられている。つまり、水平搬送部17及び下降搬送部19は支持台40に一体的に取り付けられている。
【0028】
下側に配置された一対の補強部材47,48は機体2に設けられた固定部材52,53にボルト54を介して固定される。補強部材47,48の左右両端部には、ボルト54を通すための貫通孔47a,48aが設けられ、この貫通孔47a,48aに連通する連通孔52a,53aが固定部材52,53に複数設けられている。つまり、貫通孔47a,48aと連通孔52a,53aを連通してこれらにボルト54を通してナット(図示せず)に螺号すると、補強部材47,48を固定部材52,53に締結して、水平搬送部17及び下降搬送部19を機体2に固定することができる。補強部材47,48を固定部材52,53に締結する手段は、連通孔52a,53aを雌ねじにして貫通孔47a,48aに挿通されたボルト54を連通孔52a,53aに螺合して補強部材47,48を固定部材52,53に締結してもよい。また補強部材47,48を固定部材52,53に締結する位置は、補強部材47,48の両端部の他に補強部材47,48の中間位置でもよい。
【0029】
このように支持台40は固定部材52,53上に載置された状態で締結されるので、この締結を解除すると、支持台40は固定部材52,53に対して移動自在である。このため、支持台40は固定部材52,53に対して機体2の進行方向に対して交差する方向、即ち、固定部材52,53の長手方向に移動して固定することができる。このため、図3(a)(背面図)に示すように、支持台40と一体化された水平搬送部17及び下降搬送部19を機体2に対して左右方向(矢印A方向)に位置調整して固定することができる。
【0030】
なお、水平搬送部17及び下降搬送部19の移動を容易にするため、これらの搬送部と機体2との間に伸縮シリンダ(図示せず)を設け、このシリンダの伸縮によってこれら搬送部を移動させてもよい。伸縮シリンダは油圧式、電動式、手動式のいずれでもよい。また水平搬送部17及び下降搬送部19の移動方向が所望の方向になるように、固定部材52,53上に案内レール(図示せず)を設け、この案内レール上に支持台40を設けてもよい。
【0031】
水平搬送部17及び下降搬送部19を機体2に対して左右方向に移動させると、図3(b)に示すように、動力伝達機構30のうちの機体側に設けられた中間プーリ30bに対して従動プーリ21も同様に左右方向に移動する。このため、これらのプーリ間に掛け回されたベルト30cの延びる方向が前後方向に対して斜め方向になり、ベルト30cがこれらのプーリから外れる虞が生じる。そこで、図6(a)(平面図)に示すように、駆動回転軸20の先端部に水平搬送部17及び下降搬送部19の移動量に対応可能な長さにすることができる筒状のカラー57を複数取り付けている。そして、図6(b)(平面図)及び図6(c)(平面図)に示すように、水平搬送部17及び下降搬送部19を左右方向左側に移動すると、その移動量に応じて従動プーリ21に対するカラー57の位置を従動プーリ21より内側に配置する。その結果、ベルト30cはプーリの溝に沿った方向に延び、ベルト30cが従動プーリ21や中間プーリ30bから外れる虞を未然に防止することができる。
【0032】
なお、図6の図面では2つのカラー57によって従動プーリ21の位置調整を行う例を示したが、カラー57の数は水平搬送部17及び下降搬送部19の移動量に応じて任意の数にすることができる。
【0033】
次に、水平搬送部17及び下降搬送部19を機体2に対して左右方向にずらして固定する作業について説明する。先ず、図3(b)に示すように、動力伝達機構30に設けられたテンショナ30aを緩めて従動プーリ21に掛け回されたベルト30cを取り外す。そして、従動プーリ21を駆動回転軸20から取り外し、支持台40を固定しているボルト54を外す。そして、水平搬送部17及び下降搬送部19を支持台40に対して左右方向に移動する。これら搬送部の調整位置が決まったら、ボルト54を介して支持台40を固定部材52,53に締結して水平搬送部17及び下降搬送部19を固定する。そして、調整位置に応じて従動プーリ21の位置をカラー57で調整し、従動プーリ21にベルト30cを掛け回す。そして、テンショナ30aによってベルト30cに張力を与えて、位置調整作業が終了する。
【0034】
このように、水平搬送部17及び下降搬送部19は機体2の進行方向に対して交差する方向に移動して固定可能であるので、機体2の進行方向に対して左右方向にずらした位置にねぎを落下することができる。このため、ねぎ(長尺作物)が植えられた畝の条間が変わっても条間に応じて畝上にねぎを落下することができる。その結果、ねぎを地干しする場合、畝上の所定位置にねぎを落下させて足場となるスペースが確保されて、ねぎの回収作業の作業性を向上することができる。また機体2の進行方向に対して横方向にずらした位置にねぎを落下させる場合には、水平搬送部17及び下降搬送部19の機体2に対する取り付け位置を変えて、ねぎNの重心が水平搬送部17の無端Vベルト17a上又はその近傍位置(正規位置)に位置するようにねぎNを水平搬送部17に載置する。このため、ねぎを常にバランスのよい状態で搬送することができ、畝上にねぎを同一方向に揃えて並べることができる。さらに本発明のねぎ収穫機1は、水平搬送部17及び下降搬送部19自体が移動可能であるので、条間やねぎの長さが変化しても水平搬送部17及び下降搬送部19を移動させるだけで、ねぎの落下位置調整ができる。つまり、水平搬送部17及び下降搬送部19自体を移動可能にすることにより、前述した手摺り33及びねぎ根部摺接板34を左右方向に移動させてねぎNの排出位置を調整する場合と比較して、ねぎNの落下位置の調整範囲を広げることができる。
【0035】
なお、前述した実施例では、ねぎ収穫機1はクローラ3を装備して自走可能なものを示したが、ねぎ収穫機1はトラクター等に牽引されて進行する牽引式でもよい。また前述した実施例では、収穫機の一例としてねぎ収穫機1を示したが、ニンジン、甘しょ、バレイショ等を収穫する収穫機でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるねぎ収穫機の側面図を示す。
【図2】このねぎ収穫機の背面図を示す。
【図3】ねぎ収穫機を固定する支持台を示し、同図(a)は支持台の背面図であり、同図(b)は支持台の側面図である。
【図4】支持台に固定された水平搬送部及び下降搬送部の平面図を示す。
【図5】支持台及びこれを固定する固定部材の斜視図を示す。
【図6】駆動回転軸に取り付けられた従動プーリの位置調整を説明するための平面図を示す。
【図7】従来の水平搬送部の平面図を示す。
【符号の説明】
【0037】
1 ねぎ収穫機(収穫機)
2 機体
17 水平搬送部
19 下降搬送部
N ねぎ(長尺作物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺作物が植えられた圃場を進行する機体と、該機体に装備され、前記圃場から収穫された長尺作物を略水平方向に搬送する水平搬送部と、該長尺作物を前記機体から下降させながら搬送し、地面に対し前記機体の移動方向と交差する横姿勢で排出する下降搬送部とを備えた収穫機において、
前記水平搬送部及び前記下降搬送部を、前記機体の進行方向に対して交差する方向に移動可能に前記機体に装備することを特徴とする収穫機。
【請求項2】
前記水平搬送部及び前記下降搬送部は、伸縮機構を介して移動することを特徴とする収穫機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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