説明

収納家具

【課題】ワゴンを天板付き家具の天板下空間に配置することによってオプション部材を支持する支持体も天板付き家具に付帯させることができ、天板付き家具に対する配置変更も容易に行うことができる収納家具を提供する。
【解決手段】前面に開口部21Saを有するワゴン2と、このワゴン2の背板213に起立姿勢で取り付けられ、且つ複数種類のオプション部材から選択した一又は複数のオプション部材(例えば補助天板4)を支持するパネル3とを備えたものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワゴンを主体とした収納家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、オフィス等において、天板付き家具の天板下の空間(以下「天板下空間」と称す)に配置可能な種々のワゴンが知られている。
【0003】
また、天板付き家具の機能を高めるために、天板の使用縁以外の部位、例えば反使用縁側にパネル状のオプション支持体を立設し、このオプション支持体に種々のオプション部材を支持させる態様も考えられている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005―384256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、天板付き家具の天板下空間を収納スペースとして活用するとともに、天板付き家具にオプション部材を付帯させてプラスアルファの機能を付与するためには、別体のワゴン及びオプション支持体をそれぞれ個別に用意しなければならない上に、ワゴンを天板下空間に配置する作業と、オプション支持体を天板の反使用縁側に固定する作業が必要であり、天板に対するオプション支持体の固定作業が煩雑な場合には使用者自身によって簡単に取り付けることができないという不具合も生じる。
【0005】
しかも、オプション支持体を天板に固定する態様であるため、天板付き家具とオプション支持体との相対位置は変更不能であり、レイアウト変更する際に、オプション支持体を天板から一旦取り外した後、再度天板に固定しなければならない場合が生じ得る等、レイアウト変更を容易に行うことができず、実用性及び汎用性に欠けるという面もあった。
【0006】
一方で、天板付き家具に付帯させて天板上の作業領域を拡大し得る収納家具として、ワゴンの上向面から上方に延びる一対の昇降桿を備え、これら対向する一対の昇降桿によって補助天板を昇降可能に支持したものが挙げられるが、この場合、補助天板に代えて他のオプション部材をワゴンに関連付けて設けることは不可能であり、汎用性に乏しいという問題があった。
【0007】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ワゴンを天板付き家具の天板下空間に配置することによってオプション部材を支持するオプション支持体も天板付き家具に付帯させることができるとともに、天板付き家具に対する配置変更も容易に行うことができ、さらに、種々のオプション部材を付帯させることが可能な汎用性に富む収納家具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の収納家具は、内部に収納空間を有し、且つ一の起立面に前記収納空間を開口させたワゴンと、当該ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した外面に起立姿勢で取り付けられ、且つ複数種類のオプション部材から選択した一又は複数のオプション部材を支持するオプション支持体とを具備してなることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、ワゴンによる収納機能に加えて、オプション支持体に支持されるオプション部材特有の機能を発揮し、一台でありながら少なくとも二以上の機能を兼ね備えた収納家具となり、天板付き家具に付帯させて使用する場合に、ワゴンを天板付き家具の天板下空間に配置することによってオプション支持体も天板付き家具に付帯させることができる。しかも、従来の態様と比較して、天板付き家具の天板にオプション支持体を固定する必要がないため、天板付き家具に対する配置変更も容易に行うことができ、種々のレイアウトにも柔軟に対応することができる。
【0010】
さらに、オプション支持体が、複数種類のオプション部材から選択した一又は複数のオプション部材を支持するものであるため、使用者の使用態様等に応じたオプション部材をオプション支持体に支持させることによって最適な作業スペースを構築することができ、汎用性に優れたものとなる。
【0011】
加えて、オプション支持体が、ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した外面に起立姿勢で取り付けたものであるため、ワゴンの上向面に、オプション支持体やオプション部材を取り付けるためのフック孔やネジ孔、或いは挿入孔等の取付部を設ける必要がなく、この上向面全域を、書類その他の物品を載置する載置面として使用することができる。特に、オプション支持体をワゴンから取り外し、このワゴンを単体で使用する場合に、上向面全域を載置面として使用することができることは特に有効である。
【0012】
また、前記オプション支持体を前記ワゴンに取り付けた取付状態においてオプション支持体の上端部がワゴンの上面よりも高い位置に位置付けられるようにすれば、ワゴンを天板付き家具の天板下空間に収めた状態でオプション支持体の上端部を天板よりも上方に突出させることが可能であり、このオプション支持体に種々のオプション部材を支持させることにより、天板の上方空間を有効活用することができる。また、オプション支持体のうち天板よりも上方に位置付けられる領域をデスクトップパネルとして機能させることもできる。
【0013】
種々の使用態様に応じてオプション部材を選択することができるようにするには、前記オプション支持体が、前記オプション部材を着脱可能に支持するものであればよい。
【0014】
オプション支持体におけるオプション部材の取付領域を有効に増大するには、前記オプション支持体がパネルであり、当該パネルの両面にそれぞれ前記オプション部材を支持可能に設定することが好ましい。
【0015】
オプション部材としては、補助天板や、収容部を有する収容具が挙げられる。
【0016】
さらに、オプション部材がオプション支持体に所定方向にスライド移動可能に支持されるものであれば、オプション支持体に対するオプション部材のレイアウトを容易に変更することができ、使い勝手に優れたものとなる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明によれば、ワゴンを天板付き家具の天板下空間に配置することによってオプション部材を支持するオプション支持体も天板付き家具に付帯させることができるとともに、天板付き家具に対する配置変更も容易に行うことができ、さらに、使用態様等に応じて種々のオプション部材を付帯させることが可能な汎用性に富む収納家具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
本実施形態に係る収納家具1は、図1〜5に示すように、内部に収納空間21Sを有し、且つ一の起立面(本実施形態では前面)に収納空間21Sを開口させたワゴン2と、ワゴン2のうち収納空間21Sを開口させた一の起立面以外の起立した何れか一の外面(本実施形態ではワゴン2の背面を形成する背板213)に取り付けられ、複数種類のオプション部材から選択した一又は複数のオプション部材を支持するオプション支持体たるパネル3とを備えたものである。本実施形態では、オプション部材として、ワゴン2の上方に配される補助天板4を適用している。なお、以下の説明におけるワゴン2の「前」「後」「左」「右」方向は、それぞれ図2に示すF方向、B方向、L方向、R方向を指す。
【0020】
ワゴン2は、高さ方向に対向する上板211及び底板212と、これら上板211と底板212との間に起立する背板213及びワゴン2の両側面を形成する両側板214とを有し、これらによって囲まれた内部空間を収納空間21Sとして利用可能なワゴン本体21と、収納空間21Sの開口部21Sa(図5参照)を開閉し得る開閉体22(図示例では左右一対の引き違い戸)とを備えている。上板211、底板212、背板213及び両側板214のうちワゴン本体21の外面を形成する領域はそれぞれフラットな平滑面である。本実施形態では、底板212にキャスタ215を設けている。なお、複数のキャスタ215のうち所定数のキャスタ215に、キャスタ215の回転を規制し得るロック手段を適宜設けてもよい。また、ワゴン本体21の左右方向略中央部及び高さ方向略中央部に、ワゴン本体21の収納空間21Sを仕切り得る中間仕切板217、218を設けている。
【0021】
パネル3は、ワゴン2の背板213(具体的には背板213の後向面)に沿って起立姿勢で配されたものである。このパネル3は、種々のオプション部材(例えば補助天板4)を着脱可能に支持するものである。本実施形態では、パネル3の巾寸法を、ワゴン2の左右方向に沿った寸法(以下「左右巾寸法」と称す)よりも小さく設定している。また、パネル3の上端はワゴン2の上面2A(具体的には上板211の上向面)よりも上方に位置付けられる。本実施形態では、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を、パネル3の巾方向、換言すればワゴン2の左右巾方向に沿って変更可能に設定している。本実施形態では、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を、図2に示すワゴン2の左側の領域に固定した第1の固定位置(P)と、図4に示すワゴン2の右側の領域に固定した第2の固定位置(Q)との間で変更可能にしている。さらに、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を高さ方向に変更可能に設定している。なお、ワゴン2に対するパネル3の固定は、図示しない適宜の固定手段を利用して行っている。
【0022】
補助天板4は、概略面板状をなすものであり、ブラケット5を介してパネル3の上端部よりも上方に取り付けたものである。補助天板4の巾寸法は、パネル3の巾寸法と略同一であり、本実施形態では、補助天板4及びパネル3の巾寸法を、ワゴン2の左右巾寸法の略40パーセントに設定している。また、本実施形態では、補助天板4の奥行寸法を、パネル3の厚み寸法(奥行寸法)とワゴン2の奥行寸法(前後方向に沿った寸法)との総和と略同一又は若干大きく設定している(図2及び図3参照)。
【0023】
このような各部を備えた収納家具1は、ワゴン2の上向面2Aと補助天板4の下向面との間に、前方及び左右巾方向に開放された空間1Sが形成されるとともに、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を変更することによって、ワゴン2に対する補助天板4の相対位置が変更可能である。
【0024】
この収納家具1は、他のテーブルやデスク等と組み合わせて使用することが可能であり、以下に、天板付き家具7との組み合わせで採り得る各種レイアウトを例示する。
【0025】
第1のレイアウトは、図5に示すように、補助天板4とワゴン2の上向面2Aとの間に形成される空間1Sに天板付き家具7の天板8を潜り込ませたレイアウトである。この場合、補助天板4の高さ位置を天板8の高さ位置よりも高く設定し、天板8のうち使用縁8a以外の部位、例えば反使用縁8b側の部位を、補助天板4とワゴン2の上向面2Aとの間に形成される空間1Sに潜り込ませるように配置する。本実施形態では、第1のレイアウトを採用する場合に、補助天板4の高さ位置が天板8の高さ位置よりも高くなるようにワゴン2の高さ方向に沿ったパネル3の固定位置を変更している(図5参照)。この第1のレイアウトを採用した場合、天板下空間7Sに配したワゴン2の収納空間21Sを収納スペースとして利用できるのみならず、天板8より高い位置に配される補助天板4に図示しないディスプレイその他の機器類を載置して使用することが可能である。さらに、パネル3のうち、天板8より上方に突出する領域を、デスクトップパネル、又は書類等を貼り付ける或いは保持させるボード(マグネットタイプ、ピン挿しタイプ、ハンガータイプ等)として活用することも可能である。また、ワゴン2の略全部位を天板下空間7Sに収めることができ、オフィスにおけるワゴン2の占有スペースを天板付き家具7の占有スペース内に収めることができる。なお、第1レイアウトを採用する場合、ワゴン2の左右巾方向に沿ったパネル3の固定位置は、前記第1の固定位置(P)又は第2の固定位置(Q)の何れであっても構わない。
【0026】
第2のレイアウトは、図6に示すように、補助天板4及び天板8の端縁同士を突き合わせるとともに、ワゴン2のうち補助天板4に覆われていない領域を天板付き家具7の天板下空間7Sに収めたレイアウトである。この場合、補助天板4の高さ位置を天板8の高さ位置と略同一に設定し、これら補助天板4及び天板8によって広い作業領域を形成している。この第2のレイアウトは、パネル3を前記第1の固定位置(P)に固定した収納家具1を、天板8の使用縁8a側に着座した使用者の左側に配置し、ワゴン2の開口部21Saを着座者に向けたものである。本実施形態の天板付き家具7は、天板8の下向面側における両側縁略全域にそれぞれ支持脚9を備えおり、これら支持脚9が天板付き家具7の外側面を形成している。そして、天板下空間7Sに収めたワゴン2の背板213を支持脚9の内向面に当接又は近接した状態において、パネル3と天板付き家具7の外側面(支持脚9の外向面)とが略面一となる。なお、図6及び次に参照する図7では、パネル3及び支持脚9にそれぞれ異なるパターンを付している。
【0027】
一方、第3のレイアウトは、図7に示すように、天板付き家具7に対する収納家具1の配置を前記第2のレイアウトの逆にしたレイアウトであり、補助天板4及び天板8の端縁同士を突き合わせるとともに、ワゴン2のうち補助天板4に覆われていない領域を天板付き家具7の天板下空間7Sに収めたレイアウトである。この第3のレイアウトは、パネル3を前記第2の固定位置(Q)に固定した収納家具1を、天板8の使用縁8a側に着座した使用者の右側に配置し、ワゴン2の開口部21Saを着座者に向けたものであり、第2のレイアウトと同様に、パネル3と天板付き家具7の外側面(支持脚9の外向面)とが略面一となる。なお、第2のレイアウトと第3のレイアウトとの間のレイアウト変更は、ワゴン2に対するパネル3の巾方向に沿った固定位置を変更するとともに、天板付き家具7に対する収納家具1の相対位置を、天板8の一方の側(例えば左側)から他方の側(例えば右側)へ移動することにより行う。また、本実施形態では、第1のレイアウトと第2のレイアウト又は第3のレイアウトとの間でレイアウト変更する場合に、ワゴン2に対するパネル3の高さ方向に沿った固定位置を変更するようにしている。
【0028】
さらに、本実施形態に係る収納家具1は、天板付き家具7に付帯させず、単独で使用することも勿論可能である。収納家具1単独で使用する場合、パネル3をワゴン2から取り外し、このワゴン2を単体で使用することも可能である。この場合、ワゴン2の上向面2Aにパネル3を取り付けるための取付部が存在しないため、この上向面2A全体を載置面として有効活用することができる。
【0029】
このように、本実施形態に係る収納家具1は、ワゴン2による収納機能に加えて、パネル3に支持されるオプション部材、本実施形態では、補助天板特有の機能を発揮し、一台でありながら少なくとも二以上の機能を兼ね備えた収納家具となり、天板付き家具7に付帯させて使用する場合に、ワゴン3を天板付き家具7の天板下空間7Sに配置することによってパネル3も天板付き家具7に付帯させることができ、従来の不具合、つまりワゴン及びパネルをそれぞれ個別に天板付き家具に関連付けて配置する手間を有効に省くことができる。しかも、天板付き家具7の天板8にパネル3を固定する必要がないため、天板付き家具7に対する配置変更も容易に行うことができ、種々のレイアウトにも柔軟に対応することができる。
【0030】
さらに、ワゴン2の上向面2Aにパネル3を取り付けるための取付部が存在しないため、ワゴン2の上向面2A全域を、書類その他の物品を載置する載置面として使用することができ、従来の昇降天板付きワゴン等の収納家具では採用し難かったワゴン2単体での使用も容易になる。
【0031】
また、パネル3をワゴン2に取り付けた取付状態においてパネル3の上端部がワゴン2の上向面2Aよりも高い位置に位置付けられるため、ワゴン2を天板付き家具7の天板下空間7Sに収めた状態でパネル3の上端部を天板8よりも上方に突出させることが可能であり、パネル3のうち天板7よりも上方に位置付けられる領域をデスクトップパネルとして機能させることができるとともに、このパネル3に種々のオプション部材を支持させることにより、天板8の上方空間を有効活用することができる。
【0032】
加えて、パネル3が、オプション部材を着脱可能に支持するものであるため、種々の使用態様に応じて、選択したオプション部材を取り替える、又は交換することができ、バリエーションの巾が広がる。
【0033】
また、パネル3が、複数種類のオプション部材から選択した一又は複数のオプション部材を支持するものであるため、使用者の使用態様等に応じたオプション部材をオプション支持体に支持させることによって最適な作業スペースを構築することができ、汎用性に優れたものとなる。
【0034】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0035】
例えば、オプション部材としては、収容部を有する収容具を適用しても構わない。収容具の具体例としては、図8に示すように、雑誌やファイル等を起立させた状態で保管するためのボックスXBや、所定規格の大きさの書類を平積みにして保管するためのトレーXTが挙げられる。図8に示すパネルX3は、これらボックスXBやトレーXTを支持するためのハンギングレールX3aを備えたものである。本実施形態では、ハンギングレールX3aをパネルX3の高さ方向に沿って複数段設けている。そして、各収容具(ボックスXB、トレーXT)は、ハンギングレールX3aによってパネルX3の巾方向にスライド移動可能に支持されている。なお、これら収容具(ボックスXB、トレーXT)を、ハンギングレールX3aを介さずにパネルX3に支持させる態様を採用しても構わない。
【0036】
また、オプション部材として、棚板や、被懸吊部材を吊り懸けるための懸吊具(フック等)、或いはタスクライトや配線ダクト、ディスプレイ支持アーム等を適用してもよい。
【0037】
オプション部材がオプション支持体に高さ方向にスライド移動可能に支持され、オプション支持体の高さ方向に固定位置変更可能に設定してもよい。
に支持されるものであっても構わない。
【0038】
さらに、オプション支持体の巾寸法は特に限定されるものではなく、図8に示すように、ワゴンの左右幅寸法と略同一の巾寸法を有するオプション支持体(パネルX3)や、ワゴンの左右幅寸法よりも大きい巾寸法を有するオプション支持体を採用してもよい。
【0039】
また、オプション支持体が面板状のパネルである場合、このパネルの両面にそれぞれオプション部材を支持可能に設定した場合には、オプション支持体におけるオプション部材の取付領域を有効に増大することができる。
【0040】
巾寸法の異なる複数のオプション支持体から選択した一又は複数のオプション支持体を、共通のワゴンに取付可能に設定しても構わない。
【0041】
また、収納家具を、天板付き家具に付帯させずにオフィス等の壁面に添接した状態で配置するレイアウトや、複数の収納家具を島型に配置するレイアウトを採用することも可能である。
【0042】
オプション支持体として、パネルに代えて、ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した外面に取り付けた複数本の柱状部材を適用してもよい。
【0043】
ワゴンが、収納空間を前面以外の起立面(背面又は側面等)に開口させたものであっても構わない。
【0044】
また、オプション支持体が、ワゴンの背面(背板)ではなく、ワゴンの側面(側板)或いは前面に取り付けたものであってもよい。
【0045】
ワゴンにオプション支持体を固定する態様として、ワゴン又はオプション支持体の何れか一方に設けた係合爪を、他方に設けた係合孔に係合させる態様を採用しても構わない。
【0046】
また、ワゴンの開口部を開閉し得る開閉体として、回転扉(観音開きタイプを含む)や引出し、シャッターを適用してもよく、或いは開閉体を有さず開口部が常に開放されたオープンタイプのワゴンであっても構わない。
【0047】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態に係る収納家具であってパネルを第1の固定位置に固定した状態の正面図。
【図2】同平面図。
【図3】同側面図。
【図4】同実施形態係る収納家具であってパネルを第2の固定位置に固定した状態の平面図。
【図5】同実施形態に係る収納家具を天板付き家具に付帯させて第1のレイアウトを採用した場合の概略図。
【図6】同実施形態に係る収納家具を天板付き家具に付帯させて第2のレイアウトを採用した場合の平面図を模式的に示す図。
【図7】同実施形態に係る収納家具を天板付き家具に付帯させて第3のレイアウトを採用した場合の平面図を模式的に示す図。
【図8】同実施形態に係る収納家具の一変形例を図5に対応させて示す図。
【符号の説明】
【0049】
1、X1…収納家具
2…ワゴン
3、X3…オプション支持体(パネル)
4、XB、XT…オプション部材(補助天板、ボックス、トレー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収納空間を有し、且つ一の起立面に前記収納空間を開口させたワゴンと、
当該ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した外面に起立姿勢で取り付けられ、且つ複数種類のオプション部材から選択した一又は複数のオプション部材を支持するオプション支持体とを具備してなることを特徴とする収納家具。
【請求項2】
前記オプション支持体を前記ワゴンに取り付けた取付状態においてオプション支持体の上端部がワゴンの上面よりも高い位置に位置付けられる請求項1記載の収納家具。
【請求項3】
前記オプション支持体が、前記オプション部材を着脱可能に支持するものである請求項1又は2記載の収納家具。
【請求項4】
前記オプション支持体がパネルであり、当該パネルの両面にそれぞれ前記オプション部材を支持可能にしている請求項1、2又は3記載の収納家具。
【請求項5】
前記オプション部材が補助天板である請求項1、2、3又は4記載の収納家具。
【請求項6】
前記オプション部材が収容部を有する収容具である請求項1、2、3又は4記載の収納家具。
【請求項7】
前記オプション部材がオプション支持体に所定方向にスライド移動可能に支持されるものである請求項6記載の収納家具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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