受信装置、送信装置、受信方法、及び送信方法
【課題】時刻合わせを1秒単位より短い単位で行うことができない。
【解決手段】時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒毎に受信する受信回路と、1秒毎に時刻を表す時刻パルスを生成する時計回路と、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻パルスにより表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻パルスにより表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻パルスを生成する時計回路と、を含む。
【解決手段】時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒毎に受信する受信回路と、1秒毎に時刻を表す時刻パルスを生成する時計回路と、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻パルスにより表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻パルスにより表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻パルスを生成する時計回路と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波時計及び携帯電話のような時刻調整の機能を有する受信装置及び受信方法、並びに、当該受信装置に当該時刻調整のための情報を送信する送信装置及び送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1に記載された「時刻補正」の機能を有する、送信装置及び受信装置からなる従来の通信システムでは、送信装置は、正時(正確な時刻)を表す正時情報を周期的に受信装置へ送信し、受信装置は、当該正時情報に基づき、時刻合わせを行う。
【0003】
【特許文献1】特開2006−157527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の通信システムでは、送信装置が、受信装置への正時情報の送信を1秒毎に行い、換言すれば、1秒より短い単位で行わないことから、受信装置は、時刻合わせを1秒単位より短い単位で行うことができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記した課題を解決すべく、以下の適用例により実現される。
【0006】
[適用例1]
適用例1の受信装置は、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成する。
【0007】
適用例1の受信装置によれば、制御回路RCが、(k+n/m)秒毎に受信する時刻情報により表される時刻と、1秒毎に生成される時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報に表される時刻を表す時刻信号を生成することから、時刻合わせを1秒より短い時間間隔で行うことが可能となる。
【0008】
[適用例2]
適用例2の送信装置は、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含む。
【0009】
[適用例3]
適用例3の受信装置は、適用例2の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含む。
【0010】
適用例2の送信装置及び適用例3の受信装置によれば、送信装置は、1秒毎に生成される時刻信号により表される時刻と、(k+n/m)秒毎に生成される時刻情報とが一致しないと判断するとき、正時情報を送信し、受信装置では、当該正時情報に応答して時刻合わせを行うことから、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことが可能となる。
【0011】
[適用例4]
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【0012】
[適用例5]
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【0013】
[適用例6]
適用例5の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【0014】
[適用例7]
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信装置。
【0015】
[適用例8]
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置。
【0016】
[適用例9]
適用例8の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含むことを特徴とする受信装置。
【0017】
[適用例10]
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【0018】
[適用例11]
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【0019】
[適用例12]
適用例11の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
実施例の送信装置及び受信装置について図面を参照して説明する。
《実施例1》
〈構成〉
図1は、実施例1の通信システムの構成を示す。実施例1の通信システムCは、図1に示されるように、送信装置T及び受信装置Rを含む。送信装置Tは、例えば、電波時計、及び、正時を直接的に知得することができるタイプの携帯電話であり、受信装置Rは、正時を直接的には知得することができないタイプの携帯電話である。送信装置Tは、受信装置Rに向けて、時刻を表す時刻情報JD(図6に図示。)を含むパケットPを、既存のパケットフォーム(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)のパケットフォーム)で送出する。
【0021】
図2は、送信装置と受信装置との間で行われる通信を示し、図3は、パケットの内容を示す。送信装置TXは、受信装置RXへ、時刻t1、時刻t2、時刻t3、...のような周期的にパケットPを送信する。当該パケットPは、図3に示されるように、データ(例えば、画像データ、音声データ、文字データ)、時刻情報(例えば、複数ビットからなる。)、正時情報(例えば、1ビットからなる。)を含む。正時情報は、例えば、リザーブド・ビット又はペイロードに割り当てられる。
【0022】
図2は、実施例の送信装置の構成を示し、図3は、実施例の受信装置の構成を示す。送信装置Tは、図2に示されるように、クロック回路CKと、送信回路TXと、制御回路TCとを含む。受信装置Rは、図3に示されるように、受信回路RXと、時計回路WTと、制御回路RCとを含む。
【0023】
〈動作〉
図6は、実施例1の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャートであり、図7(A)は、実施例1の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行わないときの動作)を示すフローチャートであり、図7(B)は、実施例1の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行うときの動作)を示すフローチャートであり、である。以下、実施例1の動作について、図6のタイムチャート及び図7のフローチャートを参照して説明する。
【0024】
〈送信装置の動作〉
クロック回路CKは、図6に示されるように、1秒毎に時刻を表す時刻パルスJPを生成し、例えば、時刻「19秒」を表す時刻パルスJP19、時刻「20秒」を表す時刻パルスJP20、時刻「21秒」を表す時刻パルスJP21を生成する。
【0025】
送信回路TXは、図6に示されるように、受信装置Rでの時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報JDを、周期的に(例えば(1+20/100)秒毎に)、受信装置Rへ送信し、より正確には、時刻パルスJPにより表される時刻を表す時刻情報JDを送信する。具体的には、時刻パルスJP19により示される時刻「19秒」の間に、当該時刻「19秒」を示す時刻情報JD19を送信し、時刻パルスJP20により示される時刻「20秒」の間における、前記時刻情報JD19から(1+20/100)秒経過した時点で、当該時刻「20秒」を示す時刻情報JD20を送信する。
【0026】
他方で、送信回路TXは、時刻パルスJP21により示される時刻「21秒」の間には、前記時刻情報JD20から(1+20/100)秒経過した時点が存在しないことから、当該時刻「21秒」を示す時刻情報JD21を送信しない。
【0027】
ここで、上記した周期は、一般形として、(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)で表すことができる。
【0028】
制御回路TCは、送信装置Tの全体的な動作を監視しかつ制御する。
【0029】
〈受信装置の動作〉
以下では、説明及び理解を容易にすべく、時刻合わせを行わないときの動作(ステップS10A〜S13A)の説明、及び、時刻合わせを行うときの動作(ステップS10B〜S13B)の説明を同時に進める。
【0030】
受信回路RXは、図6に示されるように、送信装置Tから、前記時刻情報JDを受信する。受信回路RXは、例えば、時刻「19秒」を表す時刻情報JD19を受信し(ステップS10A)、また、時刻「22秒」を表す時刻情報JD22を受信する(ステップS10B)。
【0031】
時計回路WTは、図6に示されるように、1秒毎に時刻を表す時刻パルスjpを生成し、例えば、時刻「19秒」を表す時刻パルスjp19、時刻「20秒」を表す時刻パルスjp20を生成する。
【0032】
制御回路RCは、図6に示されるように、前記時刻情報JDにより表される時刻と前記時刻パルスjpにより表される時刻とを比較する。制御回路RCは、例えば、時刻情報JD19により表される時刻「19秒」と、時刻パルスjp19により表される時刻「19秒」とが一致するか否かを判断し(ステップS11A)、同様にして、時刻情報JD22により表される時刻「22秒」と、時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」とが一致するか否かを判断する(ステップS11B)。
【0033】
制御回路RCは、時刻情報JDにより表される時刻と、時刻パルスjpにより表される時刻とが一致すると判断するとき、何もせず、また、時計回路WTは、時刻合わせを行わない。例えば、制御回路RCは、時刻情報JD19により表される時刻「19秒」と、時刻パルスjp19により表される時刻「19秒」とが一致すると判断するとき、何も行わず、また、時計回路WTは、時刻合わせを行わない(ステップS12A、S13A)。
【0034】
上記した動作とは対照的に、制御回路RCは、時刻情報JDにより表される時刻と、前記時刻パルスjpにより表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報JDを受信した時点で、正時の旨を示す正時パルスSPを出力し、時計回路WTは、当該時刻情報JDにより表される時刻を表す時刻パルスjpを生成する。
【0035】
具体的には、制御回路RCは、時刻情報JD22により表される時刻「22秒」と、時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、時刻情報JD22を受信した時点で、正時パルスSPを出力し(ステップS12B)、時計回路WTは、当該正時パルスSPに応答して、時刻合わせを行う(ステップS13B)。以後、時計回路WTは、前記正時パルスSPを基準に1秒毎に、時刻パルスjp23、時刻パルスjp24、...を順次生成する。
【0036】
〈効果〉
上述したように、実施例の受信装置Rでは、制御回路RCが、受信回路RXが(1+20/100)秒間隔で受信する時刻情報JDのうち時刻情報JD22により表される時刻「22秒」と、時計回路WTが1秒間隔で生成する時刻パルスipのうち時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報JD22を受信した時点で、正時パルスSPを出力し、時計回路WTが、当該正時パルスSPに応答して、前記時刻情報JD22に表される時刻「22秒」を表す時刻パルスip22を生成することによって時刻合わせを行うことにより、当該時刻合わせを1秒より短い時間間隔で行うことが可能となる。
【0037】
《実施例2》
〈構成〉
実施例2の通信システムCは、図1に図示された実施例1の通信システムCと同様に、送信装置T及び受信装置Rを含み、また、実施例2の送信装置Tは、図2に示されるように、実施例1の送信装置Tと同様な構成を有し、実施例2の受信装置Rは、図3に示されるように、実施例1の受信装置Rと同様な構成を有する。他方で、実施例2では、実施例1と異なり、送信装置Tは、受信装置Rに向けて、正時情報SD(図8に図示。)を含むパケットPを送出する。
【0038】
〈動作〉
図8は、実施例2の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャートであり、図9(A)は、実施例2の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行わないときの動作)を示すフローチャートであり、図9(B)は、実施例2の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行うときの動作)を示すフローチャートであり、である。以下、実施例2の動作について、図8のタイムチャート及び図9のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
以下では、説明及び理解を容易にすべく、時刻合わせを行わないときの動作の説明(ステップS20A〜S24A)、及び、時刻合わせを行うときの動作の説明(ステップS20B〜S24B)を同時に進める。
【0040】
〈送信装置及び受信装置の動作〉
クロック回路CKは、図8に示されるように、実施例1のクロック回路CKと同様に、1秒毎に時刻を表す時刻パルスJPを生成する。クロック回路CKは、例えば、時刻「19秒」を表す時刻パルスJP19、時刻「20秒」を表すNP20を表す時刻パルスJP20、時刻「21秒」を表す時刻パルスJP21を生成する。
【0041】
制御回路TCは、図8に示されるように、時刻(期待される時刻)を表す制御パルスCPを周期的(例えば(1+20/100)秒毎に)生成する。
【0042】
ここで、当該周期は、一般形として、(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)で表すことができる。
【0043】
制御回路TCは、また、クロック回路CKが生成する時刻パルスJPにより表される時刻と、当該制御回路TCが生成する制御パルスCPにより表される時刻とが一致するか否かを判断し、一致すると判断するとき、制御回路TCは、その判断の後に何もせず、送信回路TXは、正時情報SDを送信せず、受信回路RXは、正時情報SDを受信せず、時計回路WTは、時刻合わせを行わない。
【0044】
例えば、制御回路TCは、図8に示されるように、時刻パルスJP19により表される時刻「19秒」と、制御パルスCP19により表される時刻「19秒」が一致すると判断するとき、制御回路TCは、その後で何も出力せず、送信回路TXは、正時情報SDを送信せず、受信回路RXは、正時情報SDを受信せず、時計回路WTは、時刻合わせを行わない(ステップS20A〜24A)。
【0045】
対照的に、制御回路TCが、クロック回路CKが生成する時刻パルスJPにより表される時刻と、当該制御回路TCが生成する制御パルスCPにより表される時刻とが一致しないと判断するとき、正時の旨を示す正時パルスSPを出力し、送信回路TXは、当該正時パルスSPに応答して、正時の旨を示す正時情報SDを送信し、受信回路RXは、当該正時情報SDを受信し、時計回路WTは、当該正時情報SDを契機にして時刻合わせを行う(ここで、正時情報SDは、送信装置TX及び受信装置間で予め時刻合わせ、即ち、1秒以内での誤差補正をしているときには、正時の旨を示すだけで足り、他方で、当該時刻合わせ(誤差補正)をしていないときには、正時の旨及び時刻の両方を示す必要がある。)。
【0046】
例えば、制御回路TCは、時刻パルスJP22により表される時刻「22秒」と、制御パルスCP21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、正時パルスSPを出力し、送信回路TXは、当該正時パルスSPに応答して、正時の旨及び「22秒」を表す正時情報SDを送信し、受信回路RXは、当該正時情報SDを受信し、時計回路WTは、当該正時情報SDに従って、時刻「22秒」を表す時刻パルスjp22を生成し、即ち、時刻合わせを行う(ステップS20B〜S24B)。以後、時計回路WTは、時刻パルスjp22を基準に1秒毎に、時刻パルスjp23、時刻パルスjp24、...を順次生成する。
【0047】
〈効果〉
上述したように、実施例2の送信装置T及び受信装置Rによれば、送信装置Tでは、クロック回路CKが1秒間隔で生成する時刻パルスJPのうち時刻パルスJP22により表される時刻「22秒」と、制御回路TCが(1+20/100)秒間隔で生成する制御パルスCPのうち制御パルスCP21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、制御回路TCは、正時パルスSPを出力し、送信回路TXは、当該正時パルスSPに応答して、正時の旨と「22秒」である旨を示す正時情報SDを受信装置RXへ送信し、受信装置Rでは、受信回路RXが、前記正時情報SDを受信し、時計回路WTが、当該正時情報SDに応答して、時刻合わせを行うことにより、当該時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことが可能となる。
【0048】
《変形例》
図10は、変形例の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャートである。変形例の送信装置Tでは、送信回路TXは、時刻情報JDの送信を、実施例1で説明した(1+20/100)秒間隔に代えて、(1−20/100)秒間隔で行う。この結果、例えば、時刻パルスJP22により表される時刻「22秒」の間に、時刻「22秒」を表す2つの時刻情報JD22a、JD22bを送信する。
【0049】
他方で、変形例の受信装置Rでは、制御回路RCは、時計回路WTが生成する時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」と、最初に位置する時刻情報JD22aにより表される時刻「22秒」とを比較し、一致しないと判断すると、正時パルスSPを出力し、時計回路WTは、当該正時パルスSPに応答して、時刻合わせを行い、即ち、時刻「22秒」を表す時刻パルスjp22を出力する。当該動作によっても、上記した実施例1と同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができる。
【0050】
同様に、制御回路TCが、実施例2で説明した(1+20/100)秒間隔に代えて、(1−20/100)秒間隔で制御パルスCPを生成することによっても、上記した実施例2と同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができる。
【0051】
《他の変形例》
図11及び図12は、他の変形例の送信装置の動作を示すタイムチャートである。他の変形例の送信回路TX1〜TX5は、実施例1の送信回路TXが時間情報JDの送信を(1+20/100)秒間隔で行うことに代えて、図11に示されるような、(1+15/100)秒間隔、(1+10/100)秒間隔、(1+5/100)秒間隔、(1+1/100)秒間隔、(1+1/1000)秒間隔で行うことによっても、上記したと同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができ、しかも、より一層正確に行うことができる。
【0052】
また、他の変形例の送信回路TX10〜TX50は、実施例1の送信回路TXが時間情報JDの送信を(1+20/100)秒間隔で行うことに代えて、図12に示されるような、(2+10/100)秒間隔、(5+20/100)秒間隔、(10+20/100)秒間隔、(20+20/100)秒間隔、(50+20/100)秒間隔で行うことにことによっても、上記した実施例1と同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができ、しかも、周期が長いことから消費電力を低減することが可能となる。
【0053】
実施例2の変形例として、上記した実施例1の変形例と同様に、制御回路TCが制御パルスCPを生成する間隔を変えることによっても、上記したと同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】実施例1の通信システムの構成を示す図。
【図2】送信装置及び受信装置間の通信の動作を示す図。
【図3】パケットの内容を示す図。
【図4】実施例1の送信装置の構成を示す図。
【図5】実施例1の受信装置の構成を示す図。
【図6】実施例1の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャート。
【図7】実施例1の受信装置の動作を示すフローチャート。
【図8】実施例2の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャート。
【図9】実施例2の送信装置及び受信装置の動作を示すフローチャート。
【図10】変形例の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャート。
【図11】他の変形例の送信装置の動作を示すタイムチャート(その1)。
【図12】他の変形例の送信装置の動作を示すタイムチャート(その2)。
【符号の説明】
【0055】
C…通信システム、T…送信装置、R…受信装置、CK…クロック回路、TX…送信回路、TC…制御回路、RX…受信回路、WT…時計回路、RC…制御回路。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波時計及び携帯電話のような時刻調整の機能を有する受信装置及び受信方法、並びに、当該受信装置に当該時刻調整のための情報を送信する送信装置及び送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1に記載された「時刻補正」の機能を有する、送信装置及び受信装置からなる従来の通信システムでは、送信装置は、正時(正確な時刻)を表す正時情報を周期的に受信装置へ送信し、受信装置は、当該正時情報に基づき、時刻合わせを行う。
【0003】
【特許文献1】特開2006−157527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の通信システムでは、送信装置が、受信装置への正時情報の送信を1秒毎に行い、換言すれば、1秒より短い単位で行わないことから、受信装置は、時刻合わせを1秒単位より短い単位で行うことができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記した課題を解決すべく、以下の適用例により実現される。
【0006】
[適用例1]
適用例1の受信装置は、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成する。
【0007】
適用例1の受信装置によれば、制御回路RCが、(k+n/m)秒毎に受信する時刻情報により表される時刻と、1秒毎に生成される時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報に表される時刻を表す時刻信号を生成することから、時刻合わせを1秒より短い時間間隔で行うことが可能となる。
【0008】
[適用例2]
適用例2の送信装置は、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含む。
【0009】
[適用例3]
適用例3の受信装置は、適用例2の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含む。
【0010】
適用例2の送信装置及び適用例3の受信装置によれば、送信装置は、1秒毎に生成される時刻信号により表される時刻と、(k+n/m)秒毎に生成される時刻情報とが一致しないと判断するとき、正時情報を送信し、受信装置では、当該正時情報に応答して時刻合わせを行うことから、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことが可能となる。
【0011】
[適用例4]
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【0012】
[適用例5]
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【0013】
[適用例6]
適用例5の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【0014】
[適用例7]
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信装置。
【0015】
[適用例8]
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置。
【0016】
[適用例9]
適用例8の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含むことを特徴とする受信装置。
【0017】
[適用例10]
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【0018】
[適用例11]
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【0019】
[適用例12]
適用例11の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
実施例の送信装置及び受信装置について図面を参照して説明する。
《実施例1》
〈構成〉
図1は、実施例1の通信システムの構成を示す。実施例1の通信システムCは、図1に示されるように、送信装置T及び受信装置Rを含む。送信装置Tは、例えば、電波時計、及び、正時を直接的に知得することができるタイプの携帯電話であり、受信装置Rは、正時を直接的には知得することができないタイプの携帯電話である。送信装置Tは、受信装置Rに向けて、時刻を表す時刻情報JD(図6に図示。)を含むパケットPを、既存のパケットフォーム(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)のパケットフォーム)で送出する。
【0021】
図2は、送信装置と受信装置との間で行われる通信を示し、図3は、パケットの内容を示す。送信装置TXは、受信装置RXへ、時刻t1、時刻t2、時刻t3、...のような周期的にパケットPを送信する。当該パケットPは、図3に示されるように、データ(例えば、画像データ、音声データ、文字データ)、時刻情報(例えば、複数ビットからなる。)、正時情報(例えば、1ビットからなる。)を含む。正時情報は、例えば、リザーブド・ビット又はペイロードに割り当てられる。
【0022】
図2は、実施例の送信装置の構成を示し、図3は、実施例の受信装置の構成を示す。送信装置Tは、図2に示されるように、クロック回路CKと、送信回路TXと、制御回路TCとを含む。受信装置Rは、図3に示されるように、受信回路RXと、時計回路WTと、制御回路RCとを含む。
【0023】
〈動作〉
図6は、実施例1の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャートであり、図7(A)は、実施例1の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行わないときの動作)を示すフローチャートであり、図7(B)は、実施例1の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行うときの動作)を示すフローチャートであり、である。以下、実施例1の動作について、図6のタイムチャート及び図7のフローチャートを参照して説明する。
【0024】
〈送信装置の動作〉
クロック回路CKは、図6に示されるように、1秒毎に時刻を表す時刻パルスJPを生成し、例えば、時刻「19秒」を表す時刻パルスJP19、時刻「20秒」を表す時刻パルスJP20、時刻「21秒」を表す時刻パルスJP21を生成する。
【0025】
送信回路TXは、図6に示されるように、受信装置Rでの時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報JDを、周期的に(例えば(1+20/100)秒毎に)、受信装置Rへ送信し、より正確には、時刻パルスJPにより表される時刻を表す時刻情報JDを送信する。具体的には、時刻パルスJP19により示される時刻「19秒」の間に、当該時刻「19秒」を示す時刻情報JD19を送信し、時刻パルスJP20により示される時刻「20秒」の間における、前記時刻情報JD19から(1+20/100)秒経過した時点で、当該時刻「20秒」を示す時刻情報JD20を送信する。
【0026】
他方で、送信回路TXは、時刻パルスJP21により示される時刻「21秒」の間には、前記時刻情報JD20から(1+20/100)秒経過した時点が存在しないことから、当該時刻「21秒」を示す時刻情報JD21を送信しない。
【0027】
ここで、上記した周期は、一般形として、(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)で表すことができる。
【0028】
制御回路TCは、送信装置Tの全体的な動作を監視しかつ制御する。
【0029】
〈受信装置の動作〉
以下では、説明及び理解を容易にすべく、時刻合わせを行わないときの動作(ステップS10A〜S13A)の説明、及び、時刻合わせを行うときの動作(ステップS10B〜S13B)の説明を同時に進める。
【0030】
受信回路RXは、図6に示されるように、送信装置Tから、前記時刻情報JDを受信する。受信回路RXは、例えば、時刻「19秒」を表す時刻情報JD19を受信し(ステップS10A)、また、時刻「22秒」を表す時刻情報JD22を受信する(ステップS10B)。
【0031】
時計回路WTは、図6に示されるように、1秒毎に時刻を表す時刻パルスjpを生成し、例えば、時刻「19秒」を表す時刻パルスjp19、時刻「20秒」を表す時刻パルスjp20を生成する。
【0032】
制御回路RCは、図6に示されるように、前記時刻情報JDにより表される時刻と前記時刻パルスjpにより表される時刻とを比較する。制御回路RCは、例えば、時刻情報JD19により表される時刻「19秒」と、時刻パルスjp19により表される時刻「19秒」とが一致するか否かを判断し(ステップS11A)、同様にして、時刻情報JD22により表される時刻「22秒」と、時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」とが一致するか否かを判断する(ステップS11B)。
【0033】
制御回路RCは、時刻情報JDにより表される時刻と、時刻パルスjpにより表される時刻とが一致すると判断するとき、何もせず、また、時計回路WTは、時刻合わせを行わない。例えば、制御回路RCは、時刻情報JD19により表される時刻「19秒」と、時刻パルスjp19により表される時刻「19秒」とが一致すると判断するとき、何も行わず、また、時計回路WTは、時刻合わせを行わない(ステップS12A、S13A)。
【0034】
上記した動作とは対照的に、制御回路RCは、時刻情報JDにより表される時刻と、前記時刻パルスjpにより表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報JDを受信した時点で、正時の旨を示す正時パルスSPを出力し、時計回路WTは、当該時刻情報JDにより表される時刻を表す時刻パルスjpを生成する。
【0035】
具体的には、制御回路RCは、時刻情報JD22により表される時刻「22秒」と、時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、時刻情報JD22を受信した時点で、正時パルスSPを出力し(ステップS12B)、時計回路WTは、当該正時パルスSPに応答して、時刻合わせを行う(ステップS13B)。以後、時計回路WTは、前記正時パルスSPを基準に1秒毎に、時刻パルスjp23、時刻パルスjp24、...を順次生成する。
【0036】
〈効果〉
上述したように、実施例の受信装置Rでは、制御回路RCが、受信回路RXが(1+20/100)秒間隔で受信する時刻情報JDのうち時刻情報JD22により表される時刻「22秒」と、時計回路WTが1秒間隔で生成する時刻パルスipのうち時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報JD22を受信した時点で、正時パルスSPを出力し、時計回路WTが、当該正時パルスSPに応答して、前記時刻情報JD22に表される時刻「22秒」を表す時刻パルスip22を生成することによって時刻合わせを行うことにより、当該時刻合わせを1秒より短い時間間隔で行うことが可能となる。
【0037】
《実施例2》
〈構成〉
実施例2の通信システムCは、図1に図示された実施例1の通信システムCと同様に、送信装置T及び受信装置Rを含み、また、実施例2の送信装置Tは、図2に示されるように、実施例1の送信装置Tと同様な構成を有し、実施例2の受信装置Rは、図3に示されるように、実施例1の受信装置Rと同様な構成を有する。他方で、実施例2では、実施例1と異なり、送信装置Tは、受信装置Rに向けて、正時情報SD(図8に図示。)を含むパケットPを送出する。
【0038】
〈動作〉
図8は、実施例2の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャートであり、図9(A)は、実施例2の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行わないときの動作)を示すフローチャートであり、図9(B)は、実施例2の送信装置及び受信装置の動作(時刻合わせを行うときの動作)を示すフローチャートであり、である。以下、実施例2の動作について、図8のタイムチャート及び図9のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
以下では、説明及び理解を容易にすべく、時刻合わせを行わないときの動作の説明(ステップS20A〜S24A)、及び、時刻合わせを行うときの動作の説明(ステップS20B〜S24B)を同時に進める。
【0040】
〈送信装置及び受信装置の動作〉
クロック回路CKは、図8に示されるように、実施例1のクロック回路CKと同様に、1秒毎に時刻を表す時刻パルスJPを生成する。クロック回路CKは、例えば、時刻「19秒」を表す時刻パルスJP19、時刻「20秒」を表すNP20を表す時刻パルスJP20、時刻「21秒」を表す時刻パルスJP21を生成する。
【0041】
制御回路TCは、図8に示されるように、時刻(期待される時刻)を表す制御パルスCPを周期的(例えば(1+20/100)秒毎に)生成する。
【0042】
ここで、当該周期は、一般形として、(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)で表すことができる。
【0043】
制御回路TCは、また、クロック回路CKが生成する時刻パルスJPにより表される時刻と、当該制御回路TCが生成する制御パルスCPにより表される時刻とが一致するか否かを判断し、一致すると判断するとき、制御回路TCは、その判断の後に何もせず、送信回路TXは、正時情報SDを送信せず、受信回路RXは、正時情報SDを受信せず、時計回路WTは、時刻合わせを行わない。
【0044】
例えば、制御回路TCは、図8に示されるように、時刻パルスJP19により表される時刻「19秒」と、制御パルスCP19により表される時刻「19秒」が一致すると判断するとき、制御回路TCは、その後で何も出力せず、送信回路TXは、正時情報SDを送信せず、受信回路RXは、正時情報SDを受信せず、時計回路WTは、時刻合わせを行わない(ステップS20A〜24A)。
【0045】
対照的に、制御回路TCが、クロック回路CKが生成する時刻パルスJPにより表される時刻と、当該制御回路TCが生成する制御パルスCPにより表される時刻とが一致しないと判断するとき、正時の旨を示す正時パルスSPを出力し、送信回路TXは、当該正時パルスSPに応答して、正時の旨を示す正時情報SDを送信し、受信回路RXは、当該正時情報SDを受信し、時計回路WTは、当該正時情報SDを契機にして時刻合わせを行う(ここで、正時情報SDは、送信装置TX及び受信装置間で予め時刻合わせ、即ち、1秒以内での誤差補正をしているときには、正時の旨を示すだけで足り、他方で、当該時刻合わせ(誤差補正)をしていないときには、正時の旨及び時刻の両方を示す必要がある。)。
【0046】
例えば、制御回路TCは、時刻パルスJP22により表される時刻「22秒」と、制御パルスCP21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、正時パルスSPを出力し、送信回路TXは、当該正時パルスSPに応答して、正時の旨及び「22秒」を表す正時情報SDを送信し、受信回路RXは、当該正時情報SDを受信し、時計回路WTは、当該正時情報SDに従って、時刻「22秒」を表す時刻パルスjp22を生成し、即ち、時刻合わせを行う(ステップS20B〜S24B)。以後、時計回路WTは、時刻パルスjp22を基準に1秒毎に、時刻パルスjp23、時刻パルスjp24、...を順次生成する。
【0047】
〈効果〉
上述したように、実施例2の送信装置T及び受信装置Rによれば、送信装置Tでは、クロック回路CKが1秒間隔で生成する時刻パルスJPのうち時刻パルスJP22により表される時刻「22秒」と、制御回路TCが(1+20/100)秒間隔で生成する制御パルスCPのうち制御パルスCP21により表される時刻「21秒」とが一致しないと判断するとき、制御回路TCは、正時パルスSPを出力し、送信回路TXは、当該正時パルスSPに応答して、正時の旨と「22秒」である旨を示す正時情報SDを受信装置RXへ送信し、受信装置Rでは、受信回路RXが、前記正時情報SDを受信し、時計回路WTが、当該正時情報SDに応答して、時刻合わせを行うことにより、当該時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことが可能となる。
【0048】
《変形例》
図10は、変形例の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャートである。変形例の送信装置Tでは、送信回路TXは、時刻情報JDの送信を、実施例1で説明した(1+20/100)秒間隔に代えて、(1−20/100)秒間隔で行う。この結果、例えば、時刻パルスJP22により表される時刻「22秒」の間に、時刻「22秒」を表す2つの時刻情報JD22a、JD22bを送信する。
【0049】
他方で、変形例の受信装置Rでは、制御回路RCは、時計回路WTが生成する時刻パルスjp21により表される時刻「21秒」と、最初に位置する時刻情報JD22aにより表される時刻「22秒」とを比較し、一致しないと判断すると、正時パルスSPを出力し、時計回路WTは、当該正時パルスSPに応答して、時刻合わせを行い、即ち、時刻「22秒」を表す時刻パルスjp22を出力する。当該動作によっても、上記した実施例1と同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができる。
【0050】
同様に、制御回路TCが、実施例2で説明した(1+20/100)秒間隔に代えて、(1−20/100)秒間隔で制御パルスCPを生成することによっても、上記した実施例2と同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができる。
【0051】
《他の変形例》
図11及び図12は、他の変形例の送信装置の動作を示すタイムチャートである。他の変形例の送信回路TX1〜TX5は、実施例1の送信回路TXが時間情報JDの送信を(1+20/100)秒間隔で行うことに代えて、図11に示されるような、(1+15/100)秒間隔、(1+10/100)秒間隔、(1+5/100)秒間隔、(1+1/100)秒間隔、(1+1/1000)秒間隔で行うことによっても、上記したと同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができ、しかも、より一層正確に行うことができる。
【0052】
また、他の変形例の送信回路TX10〜TX50は、実施例1の送信回路TXが時間情報JDの送信を(1+20/100)秒間隔で行うことに代えて、図12に示されるような、(2+10/100)秒間隔、(5+20/100)秒間隔、(10+20/100)秒間隔、(20+20/100)秒間隔、(50+20/100)秒間隔で行うことにことによっても、上記した実施例1と同様に、時刻合わせを1秒より短い間隔で行うことができ、しかも、周期が長いことから消費電力を低減することが可能となる。
【0053】
実施例2の変形例として、上記した実施例1の変形例と同様に、制御回路TCが制御パルスCPを生成する間隔を変えることによっても、上記したと同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】実施例1の通信システムの構成を示す図。
【図2】送信装置及び受信装置間の通信の動作を示す図。
【図3】パケットの内容を示す図。
【図4】実施例1の送信装置の構成を示す図。
【図5】実施例1の受信装置の構成を示す図。
【図6】実施例1の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャート。
【図7】実施例1の受信装置の動作を示すフローチャート。
【図8】実施例2の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャート。
【図9】実施例2の送信装置及び受信装置の動作を示すフローチャート。
【図10】変形例の送信装置及び受信装置の動作を示すタイムチャート。
【図11】他の変形例の送信装置の動作を示すタイムチャート(その1)。
【図12】他の変形例の送信装置の動作を示すタイムチャート(その2)。
【符号の説明】
【0055】
C…通信システム、T…送信装置、R…受信装置、CK…クロック回路、TX…送信回路、TC…制御回路、RX…受信回路、WT…時計回路、RC…制御回路。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信装置。
【請求項2】
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置。
【請求項3】
請求項2記載の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含むことを特徴とする受信装置。
【請求項4】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【請求項5】
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【請求項6】
請求項5記載の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【請求項7】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信装置。
【請求項8】
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置。
【請求項9】
請求項8記載の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含むことを特徴とする受信装置。
【請求項10】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【請求項11】
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【請求項12】
請求項11記載の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【請求項1】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信装置。
【請求項2】
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置。
【請求項3】
請求項2記載の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含むことを特徴とする受信装置。
【請求項4】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【請求項5】
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(k+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【請求項6】
請求項5記載の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
1秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【請求項7】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御回路と、を含み、
前記時計回路は、前記制御回路が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信装置。
【請求項8】
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック回路と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御回路と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置。
【請求項9】
請求項8記載の送信装置に対向する受信装置であって、
前記正時情報を受信する受信回路と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計回路であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計回路と、を含むことを特徴とする受信装置。
【請求項10】
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(pは任意の正の整数。kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、
前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とを比較する制御工程と、を含み、
前記時計工程は、前記制御工程が、前記時刻情報により表される時刻と前記時刻信号により表される時刻とが一致しないと判断するとき、当該時刻情報を受信した時点で、当該時刻情報により表される時刻を表す時刻信号を生成することを特徴とする受信方法。
【請求項11】
p秒(pは任意の正の整数。)毎に時刻を表す時刻信号を生成するクロック工程と、
時刻合わせの基準となる時刻を表す時刻情報を(pk+n/m)秒(kは任意の正の整数。mは任意の正の整数。nはその絶対値がmより小さい任意の整数。)毎に生成する制御工程と、
前記時刻信号により表される時刻と、前記時刻情報により表される時刻とが一致しないとき、正時である旨を示す正時情報を送信する送信工程と、を含むことを特徴とする送信方法。
【請求項12】
請求項11記載の送信方法と協働する受信方法であって、
前記正時情報を受信する受信工程と、
p秒毎に時刻を表す時刻信号を生成する時計工程であって、前記正時情報を受信した時点で、当該正時情報を受信した時点の直前に生成した時刻信号により表される時刻の次の時刻を表す時刻信号を生成する時計工程と、を含むことを特徴とする受信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−236530(P2009−236530A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−79948(P2008−79948)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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