説明

吸着剤の再生処理装置および排ガス処理装置

【課題】窒素発生装置や脱硝装置を必要としない吸着剤の再生処理装置と、この再生処理装置を備えた排ガス処理装置とを提供する。
【解決手段】内部に窒素酸化物を吸収した吸着剤wが収容される装置本体1と、この装置本体内に上記吸着剤に近接して配置され、低酸素濃度雰囲気下にて、上記吸着剤から排出される上記窒素酸化物を酸素及び窒素に分解する窒素酸化物分解手段31と、上記酸素を選択的に透過する酸素透過手段32と、上記酸素を上記装置本体の外部に排出する酸素排出管37とを備えた再生処理装置とした。また、この再生処理装置を並列的に複数設けるとともに、上記再生処理装置の上流側に供給管4a、4bを接続し、下流側に上記排気管5a、5bを接続し、かつ一部の上記再生処理装置に上記排ガスを供給する切替弁40a、40b、50a、50bを少なくとも上記供給管又は排気管のいずれか一方に介装した排ガス処理装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窒素酸化物を吸着した吸着剤の再生処理装置と、この再生処理装置を用いた排ガス処理装置とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題が重要になってきており、自動車の排気ガス等に含まれるNOxの除去処理についても検討されている。
このような中、上記NOxを除去処理する装置として、例えば、特許文献1に示すように、排ガス中のNOxを吸着する活性炭を備えた窒素酸化物処理装置と、この活性炭からNOxを放出させるとともに、当該NOxを無害化させる活性炭の再生処理装置とを有する排ガス処理装置が提案されている。
【0003】
この排ガス処理装置によれば、窒素酸化物処理装置によって、排ガス中のNOxを活性炭に吸着させることができるとともに、上記再生処理装置によって、上記活性炭に吸着したNOxを除去・無害化することができる。
【0004】
具体的には、窒素発生装置において発生した窒素を上記窒素酸化物処理装置に供給し、上記窒素酸化物処理装置内の酸素濃度を低下させることにより、活性炭からNOxを放出させて、上記活性炭を再生するようになっている。一方、この活性炭から放出されたNOxを上記脱硝装置に供給することにより、当該脱硝装置において、以下のようにNOxを無害化するようになっている。
4NO+4NH3+O2→4N2 +6H2
2NO2+4NH3+O2→3N2+6H2
【0005】
しかしながら、上記再生処理装置は、上述のように窒素発生装置と脱硝装置とが必要になるため、装置を小型化するのが難しく、設置場所が限定されるという問題がある。
【0006】
【特許文献1】特開平8−318127号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、窒素発生装置や脱硝装置を必要としない吸着剤の再生処理装置を提供するとともに、この再生処理装置を備えた排ガス処理装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、窒素酸化物分解手段によってNOx、すなわち窒素酸化物を酸素と窒素とに分解して、窒素酸化物を無害化することができるとともに、酸素透過膜等の酸素透過手段を用いて酸素を選択的に排出することによって、酸素濃度を低下させて、活性炭から窒素酸化物を放出させることができることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0009】
すなわち、請求項1に記載の発明に係る吸着剤の再生処理装置は、内部に窒素酸化物を吸収した吸着剤が収容される装置本体と、この装置本体内であって上記吸着剤に近接して配置され、低酸素濃度雰囲気下において、上記吸着剤から排出される上記窒素酸化物を酸素及び窒素に分解する窒素酸化物分解手段と、この窒素酸化物分解手段によって分解された上記酸素を選択的に透過する酸素透過手段と、この酸素透過手段を透過した上記酸素を上記装置本体の外部に排出する酸素排出管とを備えてなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸着剤の再生処理装置において、上記酸素透過手段は、板状の固体電解質の上記吸着剤の対向面にカソード電極が形成されるとともに、上記固体電解質の上記吸着剤の反対側面にアノード電極が形成された電気化学素子と、上記カソード電極とアノード電極とに直流電流を供給する電源装置と、上記電気化学素子をその反応温度まで加熱する加熱装置とを備えてなることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の吸着剤の再生処理装置において、上記カソード電極は、上記窒素酸化物分解手段として作用することを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の発明に係る排ガス処理装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の複数の吸着剤の再生処理装置が並列的に設けられており、上記再生処理装置の上流側に、それぞれ上記窒素酸化物混合ガスを含む排ガスの供給管が接続されるとともに、上記再生処理装置の下流側に、それぞれ上記吸着剤によって上記窒素酸化物が吸着除去された排ガスを排出する排気管が接続され、かつ一部の上記再生処理装置に上記排ガスを供給する切替弁が少なくとも上記供給管又は排気管のいずれか一方に介装されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1ないし3に記載の発明によれば、装置本体内の酸素が酸素透過手段を透過し、当該酸素が酸素排出管から排出されることにより、低酸素濃度雰囲気化となる。
これにより、吸着剤から窒素酸化物が除々に放出されるとともに、窒素酸化物透過手段によって、窒素酸化物が酸素及び窒素に分解され、さらに、このうちの酸素が酸素透過膜によって選択的に透過して排出管から排出される。その結果、装置本体内の酸素濃度が低下すると、吸着剤から窒素酸化物が加速的に放出され、効率的に吸着剤を再生することができる。それ故に、窒素発生装置や脱硝装置が不要になり、吸着剤の再生処理装置を小型化することができ、当該再生処理装置をあらゆる場所に設置することができる。
【0014】
特に、請求項2に記載の発明によれば、加熱手段によって電気化学素子を加熱するとともに、電源装置によってカソード電極とアノード電極とに直流電流を供給することによって、酸素が固体電解質を選択的に透過して、上記排出管から排出される。これにより、上述と同様に、さらに酸素濃度が低下すると、吸着剤から窒素酸化物が加速的に放出され、効率的に吸着剤を再生することができ、窒素発生装置や脱硝装置が不要になるため、吸着剤の再生処理装置を小型化することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、上記窒素酸化物を還元する材料を含有しているため、カソード電極を窒素酸化物分解手段として用いることができ、別途、窒素酸化物分解手段を設ける必要がなく、その結果、再生処理装置を一層小型化することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、窒素酸化物を含む排ガスを供給管から一部の再生処理装置に供給して、当該再生処理装置の装置本体内において吸着剤によって窒素酸化物を吸着除去することにより、上記排ガスを浄化することができる。
【0017】
さらに、窒素酸化物が充分に吸着剤に吸着した際、排ガスを切替弁によって、その他の再生処理装置に供給することにより、連続して排ガスを浄化することができる。
【0018】
それと並行して、上記一部の再生処理装置内においては、排ガスが充満し、酸素濃度が低下しているため、吸着剤から窒素酸化物が除々に放出される。そして、この窒素酸化物が窒素酸化物分解手段によって酸素及び窒素に分解されるとともに、このうちの酸素のみが酸素透過手段によって透過され、上記排出管から排出される。これにより、さらに装置本体内の酸素濃度が低下するため、吸着剤から加速的に窒素酸化物が放出され、上述のように、繰り返し窒素酸化物を無害化除去することができる。
【0019】
その結果、一部の再生処理装置において、吸着剤から窒素酸化物を放出させ、無害化除去するのと同時に、他の再生処理装置において窒素酸化物を吸着剤に吸着させ、排ガスを浄化させることができる。以上のことから、切替弁によって排ガスを供給する再生処理装置を切り換えることにより、常時、排ガスを浄化処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る吸着剤の再生処理装置について説明するとともに、本発明に係る上記吸着剤の再生処理装置を用いた排ガス処理装置について、図1ないし図4を用いて説明する。
【0021】
本実施形態の吸着剤の再生処理装置は、図1ないし図3に示すように、外周6面が囲まれた断面方形状の缶体(装置本体)1内に、NOx(窒素酸化物)を吸着した吸着剤wを収容するようになっている。ここで、吸着剤wとしては、例えば、活性炭、ゼライト等のNOxを吸着可能な部材が適用可能である。
【0022】
この缶体1内には、対向する側面に1対のヒーター2が設けられており、上記吸着剤wと上記ヒーター2との間に、板状のNOx分解膜(窒素酸化物分解手段)31と板状の酸素透過膜(酸素透過手段)32とからなる電気化学素子3が、それぞれNOx分解膜31面を上記吸着剤w側に向けて、上記ヒーター2と並行に配設されている。
この電気化学素子3は、上記NOx分解膜31と上記酸素透過膜32とが互いに板面同士を貼り合わせて概略構成されており、上記吸着剤wよりも大きい外法寸法を有している。
【0023】
この酸素透過膜32は、板状の固体電解質33と、この固体電解質33の上記吸着剤wの反対側面に形成されたアノード電極34とを有しており、さらに、上記固体電解質33の上記吸着剤wの対向面に形成された上記NOx分解膜31が当該酸素透過膜32のカソード電極として作用するようになっている。これにより、上記NOx分解膜31側の酸素を選択的に上記電極34側に供給するようになっている。
【0024】
ここで、上記固体電解質33としては、イットリアを添加した安定化ジルコニア(YSZ)が用いられるとともに、上記アノード電極34として白金とイットリアを添加した安定化ジルコニアの混合物(Pt−YSZ)が用いられている。或いは、上記固体電解質21として、コバルト添加ランタンガレート(LSGMC)が用いられるとともに、上記アノード電極34としてSSC:Sm0.5Sr0.5CoO3が用いられている。
【0025】
また、上記NOx分解膜31は、NOxに電子を供給して、酸素イオンに還元するとともに、当該酸素イオンを上記アノード電極34側に供給するようになっており、白金、パラジウム等の貴金属や酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化銅、ランタンマンガナイト、ランタンコバルタイト、ランタンクロマイト、サマリウムストロンチウムコバルタイト、バリウムランタンコバルタイト等の金属酸化物あるいはこれらの中のいずれかを含む混合物のうちの少なくとも1種以上が用いられている。
【0026】
そして、例えば、粉末状の上記材料に溶剤やバインダー等を加えて混練して、スラリー調整した後、酸素透過膜32に塗布し、1350℃以下の比較的低い温度で焼結させることにより、空隙が混在する多孔質状に形成される。さらに、この空隙に、例えば、アルミナ微粒子等の絶縁性のセラミックス微粒子が充填されることにより、上記還元性が担保される。
他方、上記アノード電極34としては、例えばSSC:Sm0.5Sr0.5CoO3が用いられている。
【0027】
さらに、上記電気化学素子3は、上記電極34のヒーター2側面を気密的に覆うとともに、上記アノード電極34側に供給された酸素を一時的に貯留する容器36が備えられている。この容器36は、伝熱部材からなり、ヒーター2からの放熱によって、貯留されている酸素を介して、酸素透過膜32を加熱するようになっている。また、容器36の側部に酸素排出管37が一体化されて設けられており、この排出管37は、缶体1の外方へと延在している。
【0028】
次に、上記再生処理装置を用いた排ガス処理装置について、図4を用いて説明する。
【0029】
本実施形態の浄化装置は、上記再生処理装置1a、1bが並列的に複数基(図3中においては2基)設けられており、各再生処理装置1a、1bの上流側には、それぞれNOx混合ガス(窒素酸化物混合ガス)を含む排ガスを供給する排ガス供給管4a、4bが接続されるとともに、下流側には、それぞれ上記再生処理装置1a、1bにおいてNOxを吸着除去した浄化ガス(排ガス)を排出する排気管5a、5bが接続されている。
【0030】
これらの排ガス供給管4a、4bは、それぞれ開閉弁(切換弁)40a、40bが介装されるとともに、上流側が接合配管41に接続されており、排気管5a、5bは、それぞれ開閉弁50a、50bが介装されるとともに、下流側が接合配管51に接続されている。そして、この接合配管51には、上記NOx濃度を計測する濃度計6が介装されている。
【0031】
さらに、上記濃度計6の数値によって上記開閉弁40a、40b、50a、50bの開閉をコントロールする制御装置7が設置されている。この制御装置7は、濃度計6の数値が設定値以上になった際に、NOxを吸着除去している再生処理装置1a、1bの配管4a、4b、5a、5bに介装されている開閉弁40a、40b、50a、50bを閉じるとともに、他の再生処理装置1a、1bの配管4a、4b、5a、5bに介装されている開閉弁40a、40b、50a、50bを開くようになっている。
【0032】
次に、排気ガスを上記排ガス処理装置を用いて処理する場合について、説明する。
まず、ヒーター2を起動させて、缶体1内を400℃〜800℃にするとともに、開閉弁40a、40bおよび開閉弁50a、50bが閉じている状態において、開閉弁40aおよび開閉弁50aを開き、排気ガスを接合配管41に供給する。
【0033】
すると、排気ガスは、再生処理装置1aに供給され、缶体1内において、排気ガス中のNOxが吸着剤wに吸着されつつ、NOxが除去された浄化ガスが排気管5aから接合配管51に供給されて、大気に放出される。その際、濃度計6によって接合配管51に排出された浄化ガス中のNOx濃度が計測される。
【0034】
そして、濃度計6によって計測された数値が設置値以上になった際に、制御装置7によって、開閉弁40aおよび開閉弁50aが閉じられるとともに、開閉弁40bおよび開閉弁50bが開かれる。
【0035】
すると、排気ガスは、接合配管41から再生処理装置1bに供給され、上記再生処理装置1aと同様に、缶体1内において、排気ガス中のNOが吸着剤wに吸着されつつ、浄化ガスが配管5bから大気に放出される。
【0036】
他方、上記再生処理装置1aにおいては、缶体1内に排気ガスが充満して、缶体11内の酸素濃度が低くなっている。このため、吸着剤wに吸着されているNOxが除々に放出され、NOx分解膜31によって酸素及び窒素に分解される。
【0037】
そして、酸素は、固体電解質33を選択的に透過するため、アノード電極34側に供給されて、容器36内に放出され、ヒーター2に加熱されつつ、酸素排出管37から排出される。他方、窒素は、固体電解質33を透過しないため、缶体1内に残留する。これにより、さらに缶体1内の酸素濃度が低下して、吸着剤wからNOxが放出され易くなり、NOxが無害化除去される。
【0038】
次いで、濃度計6の数値が設置値以上になると、同様に、制御装置7によって、開閉弁40bおよび開閉弁50bが閉じられるとともに、開閉弁40aおよび開閉弁50aが開かれ、繰り返しNOxが吸着除去される。
【0039】
上述の排ガス処理装置によれば、排気ガスを接合配管41に供給することにより、当該排気ガスが排ガス供給管4aから再生処理装置1aに供給され、缶体1内においてNOxが吸着剤wに吸着除去させるため、上記排気ガスを浄化することができる。
【0040】
さらに、制御装置7によって濃度計6の数値が設定値以上になると、開閉弁40a及び開閉弁50aが閉じられるとともに、開閉弁40b及び開閉弁50bが開かれるため、排気ガスが接合配管41から再生処理装置1bに供給され、連続して排気ガスを浄化することができる。
【0041】
それと並行して、再生処理装置1a内においては、開閉弁40a及び50bが閉じられているため排気ガスが充満し、酸素濃度が低下しているため、吸着剤wから窒素酸化物が除々に放出される。そして、この窒素酸化物が窒素酸化物分解膜31によって酸素及び窒素に分解されるとともに、酸素透過膜32によって酸素のみが選択的に透過され、上記排出管37から排出される。これにより、さらに缶体1内の酸素濃度が低下するため吸着剤からの窒素酸化物の放出が加速的に進行し、上述のように、繰り返し窒素酸化物を無害化除去することができる。
【0042】
このため、再生処理装置1aにおいて、吸着剤wから窒素酸化物を放出させて無害化除去するのと同時に、再生処理装置1bにおいて排気ガスに含まれる窒素酸化物を吸着剤wに吸着させることができるため、常時、排気ガスを浄化処理することができる。
【0043】
なお、本発明は、上述の実施形態に何ら限定されるものではなく、例えば、NOx分解膜31と酸素透過膜32とが独立して設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る吸着剤wの再生処理装置を説明する横断面模式図である。
【図2】図1に示す再生処理装置の縦断面模式図である。
【図3】図1の電気化学素子3を示す説明図である。
【図4】本発明に係る排ガス処理装置を示す構成説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 缶体(装置本体)
31 NOx分解膜(窒素酸化物分解膜)
32 酸素透過膜(酸素透過手段)
37 酸素排出管
4a、4b 供給管
5a、5b 排気管
40a、40b、50a、50b 開閉弁(切替弁)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に窒素酸化物を吸収した吸着剤が収容される装置本体と、この装置本体内であって上記吸着剤に近接して配置され、低酸素濃度雰囲気下において、上記吸着剤から排出される上記窒素酸化物を酸素及び窒素に分解する窒素酸化物分解手段と、この窒素酸化物分解手段によって分解された上記酸素を選択的に透過する酸素透過手段と、この酸素透過手段を透過した上記酸素を上記装置本体の外部に排出する酸素排出管とを備えてなることを特徴とする再生処理装置。
【請求項2】
上記酸素透過手段は、板状の固体電解質の上記吸着剤の対向面にカソード電極が形成されるとともに、上記固体電解質の上記吸着剤の反対側面にアノード電極が形成された電気化学素子と、上記カソード電極とアノード電極とに直流電流を供給する電源装置と、上記電気化学素子をその反応温度まで加熱する加熱装置とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の吸着剤の再生処理装置。
【請求項3】
上記カソード電極は、上記窒素酸化物を還元する材料を含有しており、上記窒素酸化物分解手段として作用することを特徴とする請求項2に記載の吸着剤の再生処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の複数の吸着剤の再生処理装置が並列的に設けられており、
上記再生処理装置の上流側に、それぞれ上記窒素酸化物混合ガスを含む排ガスの供給管が接続されるとともに、上記再生処理装置の下流側に、それぞれ上記吸着剤によって上記窒素酸化物が吸着除去された排ガスを排出する排気管が接続され、かつ
一部の上記再生処理装置に上記排ガスを供給する切替弁が少なくとも上記供給管又は排気管のいずれか一方に介装されていることを特徴とする排ガス処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−182780(P2007−182780A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−693(P2006−693)
【出願日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(000006264)三菱マテリアル株式会社 (4,417)
【Fターム(参考)】