説明

地中壁の打ち継ぎ部の止水方法、地中壁の打ち継ぎ部の止水構造、地中壁の打ち継ぎ部の施工方法、地中壁

【課題】地中壁の先行エレメントと後行エレメントの打ち継ぎ面において、確実に止水性を確保する。
【解決手段】水膨張性を有する止水材30を、地中壁1の高さ方向略全長に亘って、先行エレメント10と後行エレメント20との打ち継ぎ面Fまで到達するように先行エレメント10を構成するコンクリート12内に埋設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、先行エレメントに後行エレメントが打ち継がれてなる地中壁の打ち継ぎ部の止水方法、止水構造、地中壁の打ち継ぎ部の施工方法、及び地中壁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより地中壁を構築することが行われている。このような方法で構築した地中壁は、エレメント間の打ち継ぎ部から漏水が生じる虞がある。そこで、先行エレメントの後行エレメント側の面に凹凸を形成し、この面に後行エレメントを打ち継ぐことにより打ち継ぎ面の止水性を向上する方法(カッティングジョイント方式)が用いられている。
【0003】
しかしながら、カッティングジョイント方式の打ち継ぎ方法を用いた場合であっても、打ち継ぎ面に凹凸を形成する際にスライムや土砂が付着すること等により、打ち継ぎ面に隙間が生じ、この隙間より漏水が生じてしまうことがある。このように漏水が生じた場合には、この部分に止水処理を行わなければならず、コストの増加や施工の遅延の原因となる。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、このような打ち継ぎ面の止水性を向上する方法として、先行エレメントの後行エレメント側端面に切欠部を形成しておき、この切欠部内に止水材を配置した後、後行エレメントを構築することにより、先行エレメントと後行エレメントのジョイント部を通過するように止水材を配置し、接合部の止水性を向上する方法が記載されている。
【特許文献1】特開2005―61169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の方法では、先行エレメントの後行エレメント側の面に凹凸がある場合には、この面に止水材を完全に当接させることができない。また、後行エレメントを構成するコンクリートを打設する際に、コンクリートの打設圧により止水材の位置がずれてしまうことがある。これらの場合には、止水材が打ち継ぎ面と離間してしまい、打ち継ぎ面に隙間が生じてしまうため、止水性を向上することはできない。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、地中壁の先行エレメントと後行エレメントの打ち継ぎ面において、確実に止水性を確保することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の地中壁の打ち継ぎ部の止水構造は、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の止水構造であって、水膨張性を有する止水材が、前記地中壁の高さ方向略全長に亘って、前記先行エレメントと前記後行エレメントとの打ち継ぎ面まで到達するように前記先行エレメントを構成するコンクリート内に埋設されてなることを特徴とする。
上記の地中壁の打ち継ぎ部の止水構造において、前記止水材は、前記先行エレメントに埋設された鉄筋かご又は芯材に取り付けられていてもよい。
【0008】
また、本発明の地中壁の打ち継ぎ部の止水方法は、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の止水方法であって、水膨張性を有する止水材を、前記地中壁の高さ方向略全長に亘って、前記先行エレメントと前記後行エレメントとの打ち継ぎ面まで到達するように前記先行エレメントを構成するコンクリート内に埋設することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法は、先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の施工方法であって、地盤の前記先行エレメントにあたる部分を掘削して掘削孔を形成する先行掘削ステップと、前記掘削孔内の後行エレメント側の端部に前記地中壁の高さ方向略全長に亘って水膨張性を有する止水材を配置する止水材配置ステップと、前記止水材が埋設されるように前記先行エレメントを構築する先行エレメント構築ステップと、前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面に前記止水材が露出するように前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面を切削する先行エレメント切削ステップと、前記後行エレメントを構築する後行エレメント構築ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
上記の方法において、前記地中壁には、鉄筋かご又は鉛直方向に延びる芯材が埋設されており、前記止水材は、前記鉄筋かご又は芯材に鉛直方向に延びるように取り付けられており、前記止水材配置ステップでは、前記鉄筋かご又は芯材を建て込むことにより前記止水材を配置してもよい。
【0011】
また、前記止水材配置ステップでは、鉛直方向に延びる溝を備え、前記溝に前記止水材の一端を嵌め込んだ冶具を前記掘削孔内の後行エレメント側端部に配置し、前記先行エレメント構築ステップでは、前記冶具に嵌め込まれた前記止水材の他端が埋設されるように前記先行エレメントを構築し、前記先行エレメント構築ステップの後、かつ前記先行エレメント切削ステップの前に、前記止水材が前記先行エレメント内に残置するように前記冶具を取り外してもよい。
【0012】
また、本発明の地中壁は、上記の方法により先行エレメントに後行エレメントが打ち継がれてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、先行エレメント内に打ち継ぎ面に到達するように水膨張性を有する止水材を配置することにより、打ち継ぎ面に水が浸入すると、当該止水材が膨張し、先行エレメント及び後行エレメントに密着するため、確実に打ち継ぎ面を止水することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の地中壁の打ち継ぎ部の構築方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の打ち継ぎ部の施工方法により構築された地中壁1を示す図であり、
(A)は地中壁1の内部の構造を示すべく一部を除去した正面図であり、(B)は同図(A)におけるI―I´断面図である。同図に示すように、地中壁1は、先行エレメント10に連続して後行エレメント20が構築されることにより構成されている。先行エレメント10及び後行エレメント20は、夫々、地盤3を掘削することにより形成された掘削孔15、25内に打設されたコンクリート12、22と、コンクリート内12、22に埋設された鉄筋かご11、21と、を備える。
【0015】
先行エレメント10の後行エレメント側20の端面F(以下、打ち継ぎ面という)には凹凸(図示せず)が形成されており、先行エレメント10と後行エレメント20とは、カッティングジョイント方式で打ち継がれている。先行エレメント10を構成する鉄筋かご11の後行エレメント20側の端部には、水膨張性を有する止水材30が取り付けられている。止水材30は、略地中壁1の高さ方向全長に亘る長さを有し、幅方向の一端が鉄筋かご11に取り付けられるとともに、他端は止水材30の端部は打ち継ぎ面Fまで到達している。
【0016】
地中壁1の打ち継ぎ面に水が浸入し、止水材30まで到達すると、止水材30は水と接触することにより膨張する。このとき、止水材30の行き場は先行エレメント10及び後行エレメント20との間の隙間しかないため、止水材30は、後行エレメント20側へ伸び、後行エレメント20を構成するコンクリート22に密着する。これにより、先行エレメント10及び後行エレメント20の隙間が止水材30で閉塞されるため、打ち継ぎ面Fにおける止水性が向上する。
【0017】
なお、止水材30は、後述する地中壁1の構築作業中において、先行エレメント10を構成するコンクリート12の養生期間(3、4日間)中にコンクリート12に含まれる水分により、後行エレメント20を構成するコンクリート22を打設する前に、完全に膨張してしまうと、後行エレメント20を構築した時点で止水材30が膨張しないので上記の止水性が得られなくなる。このため、例えば、図2においてグラフに示すように、水中に5日間程度置かれても、完全に膨張してしまわないような特性を有する止水材を用いる必要がある。このような止水材としては、三洋化成工業株式会社製のアクアプレンDX(商品名)などが好適である。
【0018】
図3〜図8は、本実施形態の地中壁1の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図である。なお、図3は地中壁1の鉛直断面図である。また、図4、図5、図6、図8において、(A)は地中壁1の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図であり、(C)は同図(B)におけるC部の拡大図である。また、図7において、(A)は地中壁1の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図である。
【0019】
地中壁1を構築するにあたり、まず、図3に示すように、揚重装置200により揚重された掘削装置210を用いて、地盤3の先行エレメント10にあたる部分を掘削し、掘削孔15を形成する。掘削装置210としては、後述する後行エレメント20にあたる部分の地盤3を掘削する際に、同時に先行エレメント10の打ち継ぎ面を削り、凹凸を形成することができ水平多軸回転カッターが好適である。
【0020】
次に、図4に示すように、揚重装置200により掘削孔15内に先行エレメント10を構成する鉄筋かご11を建て込む。この際、鉄筋かご11には、予め、水膨張性を有する止水材30を取りつけておき、鉄筋かご11を建て込む際には、止水材30が打ち継ぎ面Fにあたる面(図中、破線で示す)を通過するように鉄筋かご11を建て込む。なお、本実施形態では、図4(C)に示すように、止水材30の端部は掘削孔15の後行エレメント20側の面まで到達していないが、これに限らず、掘削孔15の後行エレメント20側の面まで到達するものとしてもよい。要するに、止水材30の先端が打ち継ぎ面Fまで到達しているか、止水材30が打ち継ぎ面Fを通過するように配置されていればよい。
【0021】
次に、図5に示すように、掘削孔15内に先行エレメント10を構成するコンクリート12を打設する。これにより先行エレメント10が構築される。なお、後述するように、地盤3の後行エレメント20にあたる部分を掘削しながら、先行エレメント10の後行エレメント20側端面を切削するため、実際の接合端面Fは上記の工程により構築された先行エレメント10の後行エレメント20側端面よりも先行エレメント10側に位置することとなる。先行エレメント10を構築する際には、この点を考慮に入れて構築作業を行うとよい。
【0022】
次に、図6に示すように、揚重装置200により揚重された掘削装置210を用いて、地盤3の後行エレメント20にあたる部分を掘削し、掘削孔23を形成する。なお、この際、地盤3を掘削するのと同時に、先行エレメント10の後行エレメント20側端面を切削することにより先行エレメント10の後行エレメント10側端面に凹凸を形成し、さらに、この端面(すなわち、打ち継ぎ面F)に止水材30の端部が露出することになる。
【0023】
次に、図7に示すように、揚重装置200により掘削孔25内に後行エレメント20を構成する鉄筋かご21を建て込む。
【0024】
次に、図8に示すように、掘削孔25内に後行エレメント20を構成するコンクリート22を打設する。
以上の工程により、先行エレメント10に連続して後行エレメント20が打ち継がれ、地中壁1を構築することができる。
【0025】
本実施形態によれば、水膨張性を有する止水材30を、その先端が打ち継ぎ面Fに到達するように埋設することにより、打ち継ぎ面Fに水が浸水した場合に、この水により止水材30が膨張するため、止水材30が先行エレメント10及び後行エレメント20を構成するコンクリート12、22と密着するため、打ち継ぎ面Fに生じた水が浸水する原因となる隙間を閉塞することができる。これにより、打ち継ぎ面Fにおける止水性を向上することができる。
【0026】
また、上記の施工方法によれば、鉄筋かご11に止水材30を固定するため、コンクリート12の打設圧による止水材30の変位を抑えることができ、確実に止水材30を打ち継ぎ面Fに到達するように配置することができる。
【0027】
また、上記の施工方法によれば、後行エレメント20にあたる部分を掘削するとともに、先行エレメント10の端面を切削することにより、止水材30が打ち継ぎ面Fに露出する。このように切削した打ち継ぎ面Fに後行エレメント20を打ち継ぐことにより、確実に止水材30の先端が打ち継ぎ面Fに到達するようにすることができる。
【0028】
なお、上記の実施形態では、コンクリート12、22内に鉄筋かご11、21が埋設された鉄筋コンクリート造の地中壁1に対して本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、コンクリート内に鉄骨や鉄筋などの芯材が埋設されてなる鉄骨コンクリート造の地中壁に対しても本発明を適用することができる。このような場合には、止水材は先行エレメントを構成する芯材のうち最も後行エレメント側に配置される芯材に固定すればよい。
【0029】
なお、上記の実施形態では、止水材30を鉄筋かご11に固定することにより、コンクリートの打設圧による止水材30の変位を抑えることとしたが、これに限らず、例えば、図9に示すような、長尺方向に止水材30の端部を嵌め込むことが可能な溝101が形成された止水材保持具100を用いて止水材30を保持することも可能である。この場合、先行エレメント10にあたる部分を掘削した掘削孔15内に鉄筋かご11を建て込むとともに、後行エレメント20側の端部に水膨張性を有する止水材30を溝101に取り付けた止水材保持具100を配置しておき、掘削孔15内にコンクリート12を打設し、先行エレメント10を構築する。そして、地盤の後行エレメント20にあたる部分を掘削した後、後行エレメント20より止水材保持具100を剥離させるとともに、溝101より止水材30を取り外す。これにより、止水材30は先行エレメント10に一端が埋設されるとともに、他端が後行エレメント20側に突出した状態となる。次に、地盤の後行エレメント20にあたる部分を掘削して掘削孔を形成しながら、先行エレメント10の後行エレメント20側端面を切削して止水材30を端面に露出させる。そして、後行エレメント20を構成する鉄筋かご21を建て込み、コンクリート22を打設する。これにより、打ち継ぎ面Fまで到達するように先行エレメント10に止水材30を埋設することができる。このように、先行エレメント10内に止水材30を打ち継ぎ面Fまで到達するように埋設することができればよく、その構築方法は問わない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施形態の打ち継ぎ部の施工方法により構築された地中壁1を示す図であり、(A)は地中壁1の内部の構造を示すべく一部を除去した正面図であり、(B)は同図(A)におけるI―I´断面図である。
【図2】止水材の水中におかれた経過時間と、体積膨張率との関係を示すグラフである。
【図3】本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図(その1)であり、地中壁の鉛直断面図である。
【図4】本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図(その2)であり、(A)は地中壁の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図であり、(C)は同図(B)におけるC部の拡大図である。
【図5】本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図(その3)であり、(A)は地中壁の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図であり、(C)は同図(B)におけるC部の拡大図である。
【図6】本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図(その4)であり、(A)は地中壁の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図であり、(C)は同図(B)におけるC部の拡大図である。
【図7】本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図(その5)であり、(A)は地中壁の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図である。
【図8】本実施形態の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法を説明するための図(その6)であり、(A)は地中壁の壁幅方向の鉛直断面図であり、(B)は同図(A)におけるB−B´断面図であり、(C)は同図(B)におけるC部の拡大図である。
【図9】先行エレメントを構成するコンクリートを打設する際に、止水板を保持するための止水材保持具を示す図であり、(A)は正面図、(B)は断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 地中壁
3 地盤
10 先行エレメント
11、21 鉄筋かご
12、22 コンクリート
15、25 掘削孔
20 後行エレメント
30 止水材
100 止水板保持具
101 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の止水構造であって、
水膨張性を有する止水材が、前記地中壁の高さ方向略全長に亘って、前記先行エレメントと前記後行エレメントとの打ち継ぎ面まで到達するように前記先行エレメントを構成するコンクリート内に埋設されてなることを特徴とする地中壁の打ち継ぎ部の止水構造。
【請求項2】
前記止水材は、前記先行エレメントに埋設された鉄筋かご又は芯材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の地中壁の打ち継ぎ部の止水構造。
【請求項3】
先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の止水方法であって、
水膨張性を有する止水材を、前記地中壁の高さ方向略全長に亘って、前記先行エレメントと前記後行エレメントとの打ち継ぎ面まで到達するように前記先行エレメントを構成するコンクリート内に埋設することを特徴とする地中壁の打ち継ぎ部の止水方法。
【請求項4】
先行エレメントに連続して後行エレメントを構築することにより構成されるコンクリート造地中壁の打ち継ぎ部の施工方法であって、
地盤の前記先行エレメントにあたる部分を掘削して掘削孔を形成する先行掘削ステップと、
前記掘削孔内の後行エレメント側の端部に前記地中壁の高さ方向略全長に亘って水膨張性を有する止水材を配置する止水材配置ステップと、
前記止水材が埋設されるように前記先行エレメントを構築する先行エレメント構築ステップと、
前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面に前記止水材が露出するように前記先行エレメントの前記後行エレメント側の端面を切削する先行エレメント切削ステップと、
前記後行エレメントを構築する後行エレメント構築ステップと、を備えることを特徴とする地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
【請求項5】
前記地中壁には、鉄筋かご又は鉛直方向に延びる芯材が埋設されており、
前記止水材は、前記鉄筋かご又は芯材に鉛直方向に延びるように取り付けられており、
前記止水材配置ステップでは、前記鉄筋かご又は芯材を建て込むことにより前記止水材を配置することを特徴とする請求項4記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
【請求項6】
前記止水材配置ステップでは、
鉛直方向に延びる溝を備え、前記溝に前記止水材の一端を嵌め込んだ冶具を前記掘削孔内の後行エレメント側端部に配置し、
前記先行エレメント構築ステップでは、前記冶具に嵌め込まれた前記止水材の他端が埋設されるように前記先行エレメントを構築し、
前記先行エレメント構築ステップの後、かつ前記先行エレメント切削ステップの前に、前記止水材が前記先行エレメント内に残置するように前記冶具を取り外すことを特徴とする請求項4記載の地中壁の打ち継ぎ部の施工方法。
【請求項7】
請求項4から6のうち何れかに記載の施工方法により先行エレメントに後行エレメントが打ち継がれてなることを特徴とする地中壁。

【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−102946(P2009−102946A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277946(P2007−277946)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】