夏靴
【課題】通常履く靴において、特に夏場の高温多湿の季節では、靴内部の足の蒸れによる弊害は深刻なものがある。これらを解決するためには発汗部分の足裏に充分な通気が必要である。
【解決手段】靴内部の足の蒸れを防ぐには充分な通気が必要で、外革下部外周に通気孔を設け、通気孔と同高さに通気孔より足裏に空気流通が機能するための、中底敷き皮を敷きこむ。中底敷き皮には上部全体に柱状突起が形成してあり柱状突起間の間隙部分と通気孔の空気が一体となり、スノコ板のように通気が充分に機能する。この機能により足の蒸れを解決できる。通気孔よりの粉塵、水の浸入は通気孔部分に布地、透湿シートを張ることにより粉塵等の浸入を防止する事ができる。
【解決手段】靴内部の足の蒸れを防ぐには充分な通気が必要で、外革下部外周に通気孔を設け、通気孔と同高さに通気孔より足裏に空気流通が機能するための、中底敷き皮を敷きこむ。中底敷き皮には上部全体に柱状突起が形成してあり柱状突起間の間隙部分と通気孔の空気が一体となり、スノコ板のように通気が充分に機能する。この機能により足の蒸れを解決できる。通気孔よりの粉塵、水の浸入は通気孔部分に布地、透湿シートを張ることにより粉塵等の浸入を防止する事ができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、靴外革及び履物の足設置面に通気機能を持たせた仕組みに関する。
【背景技術】
【０００２】
高温多湿の各国では履物が下駄などから足を被覆した靴に変わることにより、蒸れによる悪臭に悩まされている。これを解決するために多数の方が敷き皮の考案や通気、換気靴を考案している。
【０００３】
特許文献１記載の発明は靴底インソール部分に空気通路とスリットを設け通気を行い足の蒸れ等の解消する靴を提供している。
しかし、特許文献１の発明の通気機能を持つ靴は、空気導入通路の構造が複雑であり通路が長く空気導入量は少ないことが予見される。又、インソールに足裏が直接乗ることによりスリットよりの通気が不足し足裏の汗が蒸れてしまう事となる。
【０００４】
特許文献２記載の発明による通気性靴は甲皮及び靴底部分に通気性部材を使用し又、靴底に通気口を設け、足裏面の湿気を外部へ排出する靴を提供している。
しかし、特許文献２の発明の通気性靴は通気性部材に従来の敷き皮として存在するスポンジ状の部材を使用しており、足裏により圧縮され通気機能が損なわれる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特願２００９−２６８８５７号公報
【特許文献２】特願２００９−３９５１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
以上に述べた従来課題の通気機能に関する靴において、特に夏場の靴内部、足の蒸れに対し充分な通気が機能する靴がもとめられる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記目的を達成するために甲革下部外周に実用と衣装を兼ね備えた通気孔を設け、中底敷き皮を通気孔と同高さに敷き込む。中底敷き皮は上部全面に柱状突起を形成しスノコ板のように足を柱状突起表面に浮かせる事により柱状突起間の間隙部分と通気孔部分が一体となりに風が充分に通りぬけ、靴内部の足裏は常に通気面に接する状態になる。靴に加工を施すことは本機能だけでも良い。
【０００８】
上記解決手段により、充分な通気が可能となる靴内部に粉塵や防虫、水の浸入防止を目的に布地又は透湿シートを通気孔部分に貼り付けることにより粉塵等の侵入を防ぐことが出来る。
【発明の効果】
【０００９】
前述のように本発明は、靴本体に通気孔と柱状突起を持つ中底敷き皮の機能により空気が流通し、足裏の蒸れを防止することができる。夏場に履く靴内部の蒸れによる弊害はスノコ板応用の柱状突起により解決することが出来る。及び通気孔部分に布、透湿シートを張ることにより粉塵や水の浸入を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明の実施形態を示す夏靴の側面図
【図２】正面より見たＡ−Ａ断面図
【図３】図２の円部分の拡大図
【図４】中底敷き皮平面図
【図５】夏靴の平面図
【符号の説明】
【００１１】
１甲革
２通気孔
３中底敷き皮
４柱状突起
５靴底
６足
７布及び透湿シート
【技術分野】
【０００１】
本発明は、靴外革及び履物の足設置面に通気機能を持たせた仕組みに関する。
【背景技術】
【０００２】
高温多湿の各国では履物が下駄などから足を被覆した靴に変わることにより、蒸れによる悪臭に悩まされている。これを解決するために多数の方が敷き皮の考案や通気、換気靴を考案している。
【０００３】
特許文献１記載の発明は靴底インソール部分に空気通路とスリットを設け通気を行い足の蒸れ等の解消する靴を提供している。
しかし、特許文献１の発明の通気機能を持つ靴は、空気導入通路の構造が複雑であり通路が長く空気導入量は少ないことが予見される。又、インソールに足裏が直接乗ることによりスリットよりの通気が不足し足裏の汗が蒸れてしまう事となる。
【０００４】
特許文献２記載の発明による通気性靴は甲皮及び靴底部分に通気性部材を使用し又、靴底に通気口を設け、足裏面の湿気を外部へ排出する靴を提供している。
しかし、特許文献２の発明の通気性靴は通気性部材に従来の敷き皮として存在するスポンジ状の部材を使用しており、足裏により圧縮され通気機能が損なわれる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特願２００９−２６８８５７号公報
【特許文献２】特願２００９−３９５１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
以上に述べた従来課題の通気機能に関する靴において、特に夏場の靴内部、足の蒸れに対し充分な通気が機能する靴がもとめられる。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記目的を達成するために甲革下部外周に実用と衣装を兼ね備えた通気孔を設け、中底敷き皮を通気孔と同高さに敷き込む。中底敷き皮は上部全面に柱状突起を形成しスノコ板のように足を柱状突起表面に浮かせる事により柱状突起間の間隙部分と通気孔部分が一体となりに風が充分に通りぬけ、靴内部の足裏は常に通気面に接する状態になる。靴に加工を施すことは本機能だけでも良い。
【０００８】
上記解決手段により、充分な通気が可能となる靴内部に粉塵や防虫、水の浸入防止を目的に布地又は透湿シートを通気孔部分に貼り付けることにより粉塵等の侵入を防ぐことが出来る。
【発明の効果】
【０００９】
前述のように本発明は、靴本体に通気孔と柱状突起を持つ中底敷き皮の機能により空気が流通し、足裏の蒸れを防止することができる。夏場に履く靴内部の蒸れによる弊害はスノコ板応用の柱状突起により解決することが出来る。及び通気孔部分に布、透湿シートを張ることにより粉塵や水の浸入を防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明の実施形態を示す夏靴の側面図
【図２】正面より見たＡ−Ａ断面図
【図３】図２の円部分の拡大図
【図４】中底敷き皮平面図
【図５】夏靴の平面図
【符号の説明】
【００１１】
１甲革
２通気孔
３中底敷き皮
４柱状突起
５靴底
６足
７布及び透湿シート
【特許請求の範囲】
【請求項１】
本発明は外革下部外周に足裏、靴内部への通気効果を目的に通気孔を設け、雨水浸入を防止するために通気孔に勾配を取った形状にした物である。通気孔形状においては図１、図３に示し、丸穴、長穴、デザイン化した図形としても良い。外革に勾配のある通気孔を施した夏靴。
【請求項２】
本発明は上記通気孔による通気を足裏、靴内部に流通させることを目的に、通気孔と同高さに敷く中底敷き皮上部全面に柱状突起を形成し、柱状突起間の間隙部分に空気が流れ、通気孔と合致することにより通気が行われる。柱状突起の形状は、図2に示し円柱形や多角形であり足の沈み込まない表面積とする。配列は通気が自在に流れるように整順、ランダム等任意で良い。本発明の中底敷き皮は単品成形であり、靴底に貼り付けても良く、従来敷き皮同様に挿入としても良い。柱状突起のある中底敷き皮により、通気機能を持つ請求項１記載の夏靴。
【請求項３】
本発明は請求項１に記載の通気孔部分に、着色した布地または透湿シートを内外どちらか一方に張ることにより、通気孔より靴内部へ粉塵や水の侵入を防ぐことを目的とした請求項１または請求項２記載の夏靴。
【請求項１】
本発明は外革下部外周に足裏、靴内部への通気効果を目的に通気孔を設け、雨水浸入を防止するために通気孔に勾配を取った形状にした物である。通気孔形状においては図１、図３に示し、丸穴、長穴、デザイン化した図形としても良い。外革に勾配のある通気孔を施した夏靴。
【請求項２】
本発明は上記通気孔による通気を足裏、靴内部に流通させることを目的に、通気孔と同高さに敷く中底敷き皮上部全面に柱状突起を形成し、柱状突起間の間隙部分に空気が流れ、通気孔と合致することにより通気が行われる。柱状突起の形状は、図2に示し円柱形や多角形であり足の沈み込まない表面積とする。配列は通気が自在に流れるように整順、ランダム等任意で良い。本発明の中底敷き皮は単品成形であり、靴底に貼り付けても良く、従来敷き皮同様に挿入としても良い。柱状突起のある中底敷き皮により、通気機能を持つ請求項１記載の夏靴。
【請求項３】
本発明は請求項１に記載の通気孔部分に、着色した布地または透湿シートを内外どちらか一方に張ることにより、通気孔より靴内部へ粉塵や水の侵入を防ぐことを目的とした請求項１または請求項２記載の夏靴。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１２−４５０６１（Ｐ２０１２−４５０６１Ａ）
【公開日】平成２４年３月８日（２０１２．３．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１８７７８８（Ｐ２０１０−１８７７８８）
【出願日】平成２２年８月２５日（２０１０．８．２５）
【出願人】（３０３０６８７７４）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年３月８日（２０１２．３．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年８月２５日（２０１０．８．２５）
【出願人】（３０３０６８７７４）
【Ｆターム（参考）】
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