説明

学習支援システム

【課題】 ネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムにおいて、テキスト形式の情報だけでなく、絵・写真などの画像情報や、添付ファイルなどの情報を利用し、複数人が同時に参加してリアルタイムに情報の発信を行うと共に、他の参加者が発信した情報を閲覧し、あたかも会話しているかのようにディスカッションを行って授業・学習を行うことを可能にする。
【解決手段】 サーバー装置2と複数のクライアント装置3とがネットワークを介して相互に交信可能に接続され、ネットワークを介してクライアント装置3から取得した編集要求に基づき、一つのオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れないようにする編集作業ロック処理部を備えている学習支援システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムに関し、特に、複数の教員・教師、生徒が同時に参加して、リアルタイムに情報の発信を行うと共に、他の参加者(教員・教師や生徒)が発信した情報を閲覧し、あたかも会話しているかのようにディスカッションを行って授業、学習を行うことを可能にする学習支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からインターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムは種々提案されている。
【0003】
ところで、教室等で教員・教師の指導のもとに行われる授業、学習は、参加している複数の生徒が、同時に、他の参加者(生徒)の意見、情報の発信を受け止め、その情報を教室にいる複数の生徒、教員・教師で共有しながら、会話し、ディスカッションを進めるのが一般的であるが、インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムにおいては、このようなリアルタイムの意見交換、会話が行われているような状態で授業、学習を進めることは困難であった。
【0004】
インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムであって、同時に、複数人が参加し、集団作業を行うことを可能にすることを目的にした学習支援システムの提案も行われている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−143349
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1記載の発明は、複数の幼児が描画作業を集団作業として行えるようにすることを目的としたもので、授業、学習に参加している複数の生徒、教員が、同時に、他の参加者(生徒、教員)の意見、情報の発信を受け止め、その情報を複数の生徒、教員で共有しながら、会話し、ディスカッションを進めるリアルタイムの意見交換、会話が行われているような状態で進行する授業、学習を支援する上では改善すべき点があった。
【0006】
また、進行してきた授業の内容を振り返り、参加者の思考、課題、意見がどのように変化してきたか、どのような経緯をたどって議論が深められてきたのか、等々を振り返り、ポートフォリオ的に評価できるようにする上でも改善すべき点があった。
【0007】
更に、進行してきた授業の内容を振り返り、議論の経過を踏まえて、これをより効果的なプレゼンテーション、発表用に編集する上でも改善すべき点があった。
【0008】
本発明は、インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムにおいて、テキスト形式の情報だけでなく、絵、写真、などの形態の情報や、添付ファイルなどの情報を利用して、授業、学習に参加している複数の生徒、教員が、同時に、他の参加者(生徒、教員)の意見、情報の発信を受け止め、その情報を複数の生徒、教員で共有しながら、会話し、ディスカッションを進めるリアルタイムの意見交換、会話が行われているような状態で進行する授業、学習の進行を可能にする学習支援システムを提案することを目的にしている。
【0009】
すなわち、本発明は、インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムであって、テキスト形式の情報だけでなく、絵、写真、などの形態の情報や、添付ファイルなどの情報を利用し、複数の教員・教師、生徒が同時に参加して、リアルタイムに情報の発信を行うと共に、他の参加者(教員・教師や生徒)が発信した情報を閲覧し、あたかも会話しているかのようにディスカッションを行って授業、学習を行うことを可能にする学習支援システムを提案することを目的にしている。
【0010】
また、本発明は、このような学習支援システムにおいて、進行してきた授業の内容を振り返り、参加者の思考、課題、意見がどのように変化してきたか、どのような経緯をたどって議論が深められてきたのか、等々を振り返り、ポートフォリオ的に評価することを容易ならしめる学習支援システムを提案することを目的にしている。
【0011】
更に、本発明は、このような学習支援システムにおいて、進行してきた授業の内容を振り返り、議論の経過を踏まえて、これをより効果的なプレゼンテーション、発表用に編集することを容易ならしめる学習支援システムを提案することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するため、この発明が提案する学習支援システムは、サーバー装置と複数のクライアント装置とがネットワークを介して相互に交信可能に接続されてなるものであり、当該サーバー装置は、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の画像情報を含む少なくとも一つ以上のオブジェクトデータを有するファイルであって、前記ネットワークを介してクライアント装置から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、前記ネットワークを介してクライアント装置から当該オブジェクトデータの編集が可能なファイルからなる少なくとも一つ以上のボードを管理し、ネットワークを介してクライアント装置から配信要求のあった前記ボードの最新のデータを前記ネットワークを介して閲覧可能に当該クライアント装置へ配信するデータ配信処理部と、一つの前記オブジェクトデータに対して、ネットワークを介してクライアント装置から取得した編集要求に基づき、当該クライアント装置から当該編集要求に係る一つの前記オブジェクトデータに対する編集作業が行われている間、当該編集要求に係る前記一つのオブジェクトデータに対する他のクライアント装置からの編集要求を受け入れないようにする編集作業ロック処理部と、ネットワークを介してクライアント装置から取得した編集作業済みのオブジェクトデータを最新のデータとして登録する処理を行うオブジェクトデータ登録処理部とを備えていることを特徴とするものである。
【0013】
かかる本発明の学習支援システムによれば、前記の編集作業ロック処理部が行う、編集要求に係るオブジェクトデータに対する他のクライアント装置からの編集要求を受け入れない状態にロックする処理動作は、クライアント装置からネットワークを介して送信されてきた編集要求に係るオブジェクトデータ一つ一つに対して行われる。そこで、例えば、テキスト形式の一つのオブジェクトデータに対して一つのクライアント装置から編集要求を受けてロック処理が行われている間に、他のクライアント装置からネットワークを介してアクセス、ログインしている他のクライアントが、同一のボードにおける他のオブジェクトデータ、例えば、テキスト形式の他のオブジェクトデータに対して編集要求を出し、前記編集作業ロック処理部が行うロック処理により、当該テキスト形式の他のオブジェクトデータに対する更に他のクライアント装置からの編集要求を受け入れない状態にロックさせて、編集作業を行うことが可能になる。
【0014】
そして、このような編集作業が進行している間、例えば、これらの編集作業が、同一のボードの中の複数の異なるオブジェクトデータに関して行われている間も、前述したデータ配信処理部が行う処理動作により、編集作業を行っているクライアント装置以外のクライアント装置は同一のボードの最新のデータの配信を受けることができ、また、前記の編集作業が終了したら、すぐにその編集内容の通知を受けることができ、最新のオブジェクトデータへの更新が行われることになる。そこで、編集作業を行っているクライアント装置以外の他のクライアント装置でネットワークを介して当該ボードのデータを閲覧している他のクライアントもリアルタイムで編集内容を閲覧することが可能であるし、編集作業が行われていない(ロック処理が施されていない)オブジェクトデータに対する編集作業を同時進行的に行うことができる。
【0015】
そこで、同一のボードにログインしている複数のクライアント装置をそれぞれ操作している複数のクライアントが、テキスト形式の情報だけでなく、絵・写真などの形式の画像情報や、添付ファイルの情報などを駆使して、あたかも、会話しているかのごとく、クライアント装置の表示手段を介してボードのデータ内容を閲覧しつつ、リアルタイムでデータを更新し、ディスカッションを進行することができる。
【0016】
前記本発明の学習支援システムにおいて、更に、前記サーバー装置又は前記サーバー装置と前記複数のクライアント装置とは、履歴保持フォルダを備えており、前記サーバー装置は、ネットワークを介してクライアント装置から編集作業済みのオブジェクトデータを取得するごとに、当該編集済みオブジェクトデータに係る編集直前のオブジェクトデータが含まれていた状態の前記ボードのデータを履歴オブジェクトデータとして当該履歴保持フォルダに複写する履歴データ作成処理部を備え、前記履歴オブジェクトデータを再生する履歴データ再生処理部が前記サーバー装置又は前記サーバー装置と前記複数のクライアント装置とに備えられている構成にすることができる。
【0017】
この場合、更に、前記サーバー装置は、ネットワークを介してクライアント装置から編集作業済みのオブジェクトデータを取得するごとに、当該編集作業済みのオブジェクトデータを送信してきたクライアント装置に係るクライアントに関する情報と、編集作業済みのオブジェクトデータに関する編集内容とを関連付けて編集履歴リストに登録する編集履歴リスト作成処理部を更に備えている構成にすることができる。
【0018】
このようにすることによって、誰が、いつ、どのような編集作業を行ったのかを後から把握することが可能になる。そしてこれによって、編集作業内容を、クライアント個人ごと、あるいは全体で時間を追って再現し、あるいは、特定の範囲や、時期について再現し、思考や課題を意見転換のターニングポイントとして把握できるようにし、学習・授業のポートフォリオ的評価を行うことが可能になる。
【0019】
更に、前記いずれの本発明の学習支援システムにおいても、前記複数のクライアント装置は、前記履歴保持フォルダに備えられていた履歴オブジェクトデータをCSVファイル形式で記録するファイルを作成するCSVファイル作成処理部と、前記履歴保持フォルダに備えられていた履歴オブジェクトデータを当該作成したファイルにフォーマットして書き込むCSVファイル変換処理部とを備えている構成にすることができる。
【0020】
これによって、他のソフトウェアを利用した履歴オブジェクトデータの活用が可能になる。例えば、表計算ソフトウェアを使用して集計などの作業を行うことが可能になる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムであって、テキスト形式の情報だけでなく、絵・写真、などの形態の画像情報や、添付ファイルなどの情報を利用し、授業、学習に参加している複数の生徒、教員が、同時に、他の参加者(生徒、教員)の意見、情報の発信を受け止め、その情報を複数の生徒、教員で共有しながら、会話し、ディスカッションを進めるリアルタイムの意見交換、会話が行われているような状態で進行する授業、学習の進行を可能にする学習支援システムを提供することができる。
【0022】
すなわち、本発明によれば、インターネット等のネットワークを介して相互に交信可能に接続されるコンピュータを利用して行う学習活動を支援するシステムであって、テキスト形式の情報だけでなく、絵・写真、などの形態の画像情報や、添付ファイルなどの情報を利用し、複数の教員・教師、生徒が同時に参加して、リアルタイムに情報の発信を行うと共に、他の参加者(教員・教師や生徒)が発信した情報を閲覧し、あたかも会話しているかのようにディスカッションを行って授業、学習を行うことを可能にする学習支援システムを提供することができる。
【0023】
かかる本発明の学習支援システムは、進行してきた授業の内容を振り返り、参加者の思考、課題、意見がどのように変化してきたか、どのような経緯をたどって議論が深められてきたのか、等々を振り返り、ポートフォリオ的に評価することを容易ならしめ、進行してきた授業の内容を振り返り、議論の経過を踏まえて、これをより効果的なプレゼンテーション、発表用に編集することを容易ならしめるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明の学習支援システムが使用される一実施形態のシステム構成概要を説明するものである。図1図示の実施形態ではシステム全体を管理する管理サーバー1と、ボードサーバー2、クライアント装置3とがネットワーク4を介して相互に交信可能に接続されている。
【0026】
管理サーバー1、ボードサーバー2、クライアント装置3はいずれもコンピュータによって実現するようにできる。
【0027】
ネットワーク4は、インターネット、構内ネットワーク(Local Area Network)、広域ネットワーク(Wide Area Network)等の有線又は無線のネットワークを使用することができる。
【0028】
管理サーバー1は、本発明の学習支援システムを提供する者のところ等に設置され、CPU(中央処理装置)等からなる制御部と、RAM、ROM、あるいはフレキシブルディスクが装着されるフレキシブルディスクドライブ、ハードディスクが装着されるハードディスクドライブ、CD‐ROM、CD‐R(Recordable)、CD‐RW(ReWritable)、DVD‐ROM、DVD‐R、DVD‐RWなどが装着されるCDドライブ、DVDドライブなどからなる記憶部、液晶ディスプレイなどからなる表示部、キーボードやポインティングディバイスなどからなる操作部、ネットワーク4を介してクライアント装置3等と通信を行う通信制御部などを備えている。
【0029】
前記の記憶部には、管理サーバー1がクライアント装置3からアクセスを受けたときにログイン可能であるかどうかを判定する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム、ボードサーバー2において管理されている複数のボード(少なくともひとつ以上のオブジェクトデータ、例えば、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の絵・写真などの形式の画像情報や、添付ファイルの情報などを含むファイルであって、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、ネットワーク4を介してクライアント装置3から前記オブジェクトデータに書き込み、等を行う前記ブジェクトデータの編集が可能なファイル)の中で、ログインしてきているクライアント装置3に係るクライアントがログインすることのできるボードであって、当該ボードのオブジェクトデータの内容について編集作業などを進行可能であるボードのリストを抽出する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム、などが格納されていると共に、例えば、利用登録や、会員登録等してログイン可能になっているクライアントに関する情報(例えば、識別番号、パスワードなど)の各種データが登録されている。
【0030】
ボードサーバー2は、少なくともひとつ以上のオブジェクトデータ、例えば、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の絵・写真などの形式の画像情報、更には、添付ファイルの情報などを含むファイルであって、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、ネットワーク4を介してクライアント装置3から前記オブジェクトデータに書き込み、等を行う前記ブジェクトデータの編集が可能なファイルであるボードを管理するコンピュータである。図2図示の実施形態においては、1台のボードサーバー2で複数のボード1〜10を管理するようになっているが、ボードサーバー2が複数存在し、各ボードサーバー2において一つのボードの管理が行われるようにすることもできる。このようにする場合は、後述するクライアント装置3からのボードへのログインや編集等の機能は、それぞれのボードサーバーが独立して受け持つようになる。
【0031】
この、ボードサーバー2は、本発明の学習支援システムを提供する者のところ等に設置され、前記の管理サーバー1と同じような構成からなる制御部、記憶部、表示部、操作部、通信制御部などを備え、また、前記のボードのデータを管理するため、各ボードデータについてどのクライアントが、何を、いつ編集したかをデータとして格納しておく履歴フォルダ、などを備えている。
【0032】
そして、前記の記憶部には、利用登録や、会員登録等してログイン可能になっているクライアントに関する情報(例えば、識別番号、パスワードなど)や、編集作業等を進行可能であるボード一つ一つにおける最新のデータ、などが記憶されていると共に、前記の制御部に以下に説明する処理動作を行わせるためのコンピュータプログラムが記憶されている。
【0033】
なお、編集作業等を進行可能であるボード一つ一つにおける最新のデータは、例えば、最新のオブジェクトデータ、背景画像データ、手書きアドバイスデータから構成することができる。
【0034】
ここで、1件の最新のオブジェクトデータは、例えば、図5(a)図示のようなデータ構造として、データ件数分をリストで管理するようにできる。また、背景画像データは、例えば、図5(b)図示のようなデータ構造として、複数のデータに対して1件だけ作成するようにできる。更に、1件の手書きアドバイスデータは、例えば、図5(c)図示のようなデータ構造とし、データ件数分をリストで管理するようにできる。
【0035】
なお、図示していないが、後述するように、管理サーバー1と、ボードサーバー2とをハードウェアの構成上別体にせず、ネットワークを介して複数のクライアント装置と相互に交信可能な1台のサーバーマシンに管理サーバー1、ボードサーバー2双方の機能を発揮させるようにすることができる。
【0036】
前記のボードサーバー2の記憶部に記憶されているコンピュータプログラムとしては以下のようなものがある。
【0037】
少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の画像情報を含む少なくとも一つ以上のオブジェクトデータを有するファイルであって、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該オブジェクトデータの編集が可能なファイルからなる少なくとも一つ以上のボードを、以下に説明するように管理する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0038】
ボードサーバー2がクライアント装置3からログイン要求のアクセスを受けたときに、当該ログイン要求に係る編集作業等を進行可能であるボードに対して、クライアント装置3を操作しているクライアントがログイン可能であるかどうかを判定する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0039】
ログインしているクライアント装置に係るクライアントをログインしている間、ログインユーザーリストに登録しておく処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0040】
ネットワーク4を介してクライアント装置3から配信要求のあったボードの最新のデータをネットワーク4を介して閲覧可能に当該クライアント装置3へ配信する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0041】
ネットワーク4を介してクライアント装置3から前記の最新のデータ要求があった際に、ボードへの書き込みに利用される情報(例えば、背景画像データ、最新のオブジェクトデータ、手書きアドバイスデータ)をネットワーク4を介して当該クライアント装置3へ配信する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0042】
一つのオブジェクトデータに対して、ネットワーク4を介してクライアント装置3から取得した編集要求に基づき、当該クライアント装置3から当該編集要求に係る一つの前記オブジェクトデータに対する編集作業が行われている間、当該編集要求に係る前記一つのオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れないようにする処理動作(すなわち、ロック処理動作)を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0043】
ネットワーク4を介してクライアント装置3から編集済みのボードのデータ(編集済みのオブジェクトデータ)を取得するごとに、例えば、当該編集済みのボードのデータ(編集済みのオブジェクトデータ)の登録要求を受けた際に、当該編集済みのボードのデータ(編集済みのオブジェクトデータ)に係る編集直前のオブジェクトデータが含まれていた状態の前記ボードのデータを、履歴オブジェクトデータとして履歴保持フォルダ(ボードのデータについてどのクライアントが、何を、いつ編集したか、等々の情報をデータとして格納しておくフォルダ)に複写する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0044】
前記履歴保持フォルダに格納されている履歴オブジェクトデータを再生する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0045】
ネットワーク4を介してクライアント装置3から編集済みのボードのデータの登録要求を受けた際に、当該編集済みのボードのデータ(編集済みのオブジェクトデータ)を送信してきたクライアント装置3に係るクライアント(例えば、当該クライアント装置を使用しているクライアント)に関する情報(例えば、当該クライアントを識別する個人識別情報)と、編集済みのボードのデータ(編集済みのオブジェクトデータ)に関する編集内容とを関連付けて編集履歴リストに登録する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。すなわち、どのクライアントが、何を、いつ編集したかに関する情報を編集履歴リストに登録する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0046】
ネットワーク4を介してクライアント装置3から編集済みのボードのデータの登録要求を受けた際に、当該登録要求を受けた編集済みのボードのデータを最新のデータとして登録する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0047】
ネットワーク4を介してクライアント装置3から編集履歴の送信を要求する編集履歴要求を受けた際に、当該編集履歴要求で特定されている編集履歴リストをボードサーバー2の記憶部から抽出して、クライアント装置3へ送信する処理を制御部に行わせるコンピュータプログラム。
【0048】
そして、ネットワーク4を介してクライアント装置3から履歴オブジェクトの送信を求める履歴オブジェクト要求を受けた際に、ボードサーバー2の履歴フォルダに格納されている履歴オブジェクトであって、当該履歴オブジェクト要求に係る履歴オブジェクトをボードサーバー2の履歴フォルダから抽出して、クライアント装置3へ送信する処理動作を制御部に行わせるコンピュータプログラムである。
【0049】
クライアント装置3は、本発明の学習支援システムを利用する者のところに、例えば、授業において本発明の学習支援システムを利用する学校の教師が利用するパーソナルコンピュータ、授業において本発明の学習支援システムを利用する学校の教室等で生徒が使用するパーソナルコンピュータ等として設置され、前記の管理サーバー1、ボードサーバー2と同じような構成からなる制御部、記憶部、表示部、操作部、通信制御部などを備えており、また、ネットワーク4を介してボードサーバー2から取得したボードのデータについてどのクライアントが、何を、いつ編集したか、等々の情報を履歴オブジェクトデータとして格納しておく履歴フォルダなどを備えている。
【0050】
クライアント装置3の前記記憶部には、クライアント装置3を本発明の学習支援システムにおいて使用可能なように種々の処理動作を制御部に行わせるためのコンピュータプログラムなど、種々のデータが記憶されている。
【0051】
例えば、前記履歴保持フォルダに備えられていた履歴オブジェクトデータをCSV(Comma Separated Values)ファイル形式で記録するファイルを作成する処理動作をクライアント装置3の制御部に行わせるコンピュータプログラムや、当該履歴保持フォルダに備えられていた履歴オブジェクトデータを当該作成したファイルにフォーマットして書き込む処理動作をクライアント装置3の制御部に行わせるコンピュータプログラムなどが記憶されている。
【0052】
なお、図1図示の実施形態では、管理サーバー1と、ボードサーバー2、クライアント装置3とがネットワーク4を介して相互に交信可能に接続されているが、これに替えて、管理サーバー1と、ボードサーバー2とをハードウェアの構成上別体にせず、ネットワークを介して複数のクライアント装置と相互に交信可能な1台のサーバーマシンに管理サーバー1、ボードサーバー2双方の機能を発揮させるようにすることができる。この場合、例えば、当該1台のサーバーマシンを構成するコンピュータが、前述した種々のコンピュータプログラムの指示の下に、前述した管理サーバー1として機能すると共に、前述したボードサーバー2として機能するものである。また、この場合、ボード(少なくともひとつ以上のオブジェクトデータ、例えば、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の絵・写真などの形式の画像情報、更には、添付ファイルの情報などを含むファイルであって、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、ネットワーク4を介してクライアント装置3から前記オブジェクトデータに書き込み、等の編集作業を行うことが可能なファイル)の1つ1つに、前述したボードサーバーとしての役割を果たす処理動作部の機能が配備される形態にし、後述するクライアント装置3からのボードへのログインや編集等の機能はそれぞれの当該処理動作部の機能が独立して受け持つようにすることができ、更に、管理サーバー1の機能を果たすコンピュータの処理動作部によって、ボードサーバー2の機能を果たすコンピュータの処理動作部を起動、停止させるようにすることができる。
【0053】
次に、図3を用いて、本発明の学習支援システムにおける基本的な処理動作の一例を説明する。
【0054】
本発明の学習支援システムを使用するクライアント(すなわち、ユーザーであって、例えば、小学校、中学校などの教師や、生徒など)が、パーソナルコンピュータからなるクライアント装置3からネットワーク4を介して管理サーバー1へアクセスし、ログイン可否要求情報を送信する(ステップ301)。
【0055】
管理サーバー1では、ログイン可否要求情報を受信すると(ステップ311)、制御部がログイン可能であるかどうかを判定する処理動作を行って、ログイン可能であるか否かを判断し(ステップ312)、ログイン可の場合にはその旨の通知を(ステップ314)、利用者数の制限を越えている等々の理由によりログイン不可の場合にはその旨の通知を行う(ステップ313)。
【0056】
ログイン可能との通知を受信したクライアント装置3から、編集作業等を進行可能であるボードのリストを要求する情報が管理サーバー1へ送信されると(ステップ302)、管理サーバー1は、制御部が、ボードサーバー2において管理されている複数のボード(少なくとも一つ以上のオブジェクトデータ、例えば、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の絵・写真などの形式の画像情報、更には、添付ファイルの情報などを含むファイルであって、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、ネットワーク4を介してクライアント装置3から前記オブジェクトデータに書き込み、等の編集作業を行うことが可能なファイル)の中で、ログインしてきているクライアント装置3に係るクライアントが、編集作業の進行等にログインすることのできるボードのリストを抽出する処理動作を行って、ユーザー(クライアント装置3を操作しているクライアント)にログイン権のある(ログインすることのできる)進行中のボードのリストを抽出し(ステップ316)、クライアント装置3へネットワーク4を介して、前記の抽出されたユーザー(クライアント装置3を操作しているクライアント)にログイン権のある進行中のボードのリストを送信する(ステップ317)。
【0057】
クライアント装置3が、前記の進行中のボードのリストを受信すると(ステップ303)、例えば、クライアント装置3の表示手段(例えば、コンピュータの液晶画面)に、図4図示のようにリストが表示される。
【0058】
そこで、クライアント装置3を操作しているクライアント(ユーザー)が、ログインする進行中のボードを選択し(ステップ304)、ボードサーバー2へログイン要求を送信する(ステップ305)。
【0059】
ログイン要求を受信した(ステップ321)ボードサーバー2では、制御部が、当該ログイン要求に係る、すなわちステップ304で選択された編集作業などを進行することができるボードに対して、クライアント装置3を操作しているクライアント(ユーザー)がログイン可能であるかどうかを判定する処理動作を行う(ステップ322)。
【0060】
そして、例えば、利用者数が制限を越えている等々の理由によりログイン不可と判定した場合には、その旨をネットワーク4を介してクライアント装置3へ送信する。
【0061】
一方、ログイン可能と判定された場合には、ログインしているクライアント装置3に係るクライアントをログインしている間、記憶部に記憶されているログインユーザーリストに登録しておく処理動作を行う制御部の処理により、当該クライアント装置3に係るクライアントをログインユーザーリストに登録する処理を行い(ステップ323)、引き続いて、ログインが完了した旨を、ネットワーク4を解してクライアント装置3へ送信する(ステップ324)。
【0062】
こうして、ボードサーバー2からログイン完了通知を受信したクライアント装置3では、ボードサーバー2へ、前記ステップ304で選択したボードの最新のデータを配信するように求める「最新のデータ要求」をボードサーバー2へ送る(ステップ306)。このボードの最新のデータは、前述したように、例えば、図5(a)〜(c)にデータ構造が例示されている最新のオブジェクトデータ、背景画像データ、手書きアドバイスデータからなるものである。
【0063】
ここで、オブジェクトデータは、例えば、図5(a)図示のように、絵・写真などの画像データ、テキスト形式のデータ、添付ファイルのデータ、音声などから構成することができる。
【0064】
ついで、最新のデータ要求をネットワーク4を介してクライアント装置3から受け取った(ステップ325)ボードサーバー2は、ネットワーク4を介してクライアント装置3から配信要求のあったボードの最新のデータをネットワーク4を介して閲覧可能に当該クライアント装置3へ配信する制御部の処理動作により、要求された最新のデータをクライアント装置3へ送る(ステップ326)。これらのステップ325、ステップ326における処理動作は前述したコンピュータプログラムの指示の下にボードサーバー2の制御部で行われるものである。そして、これがデータ配信処理部によって行われる処理動作になる。
【0065】
そして、クライアント装置3では、その制御部が、コンピュータプログラムの指示の下に行う処理動作により、この取得した最新のデータ(最新のオブジェクトデータ)がクライアント装置3におけるRAM、ROM、フレキシブルディスクドライブ、ハードディスクドライブ、CDドライブ、DVDドライブなどからなる記憶部に記憶される。
【0066】
こうして、クライアント装置3が最新のデータを受け取ると(ステップ307)、これは、例えば、図6図示のように、クライアント装置3の表示部に表示される。
【0067】
図6では、テキスト形式のデータ、絵・写真などの画像データ、などの複数のオブジェクトデータがこのボードに登録されていることがわかる。すなわち、テキスト形式のデータに関しては「なんといっても松山城です。」という一つのオブジェクトデータ、「今年は築城400年だそうです。」という一つのオブジェクトデータ、等の複数のオブジェクトデータ、また、絵・写真などの画像データに関しては、「図6図示の画像中左側に表示されている電車の写真」という一つのオブジェクトデータ、「図6図示の画像中右側に表示されている松山城の写真」という一つのオブジェクトデータ、等の複数のオブジェクトデータが登録されている。
【0068】
ボードサーバー2には、図2図示の実施形態では、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の画像情報を含む少なくとも一つ以上のオブジェクトデータを有するファイルであって、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、ネットワーク4を介してクライアント装置3から当該オブジェクトデータの編集が可能なファイルからなるボードが複数格納されているが、複数のクライアント装置3が以上の工程(ステップ301〜ステップ307)を行って、選択したボード、例えば、ボード1の最新のデータを取得すれば、複数のクライアント装置3が、同じ時間に、同一のボード1の最新のデータを取得して、図6図示のように、そのクライアント装置3の表示部にそれぞれ表示させて閲覧することができる。
【0069】
ついで、当該クライアント装置3を利用しているクライアント(ユーザ)が、そのクライアント装置3の表示部に表示されたボードの最新情報の編集などを希望する場合には、参照・編集・発表・履歴再生等の操作を行い(ステップ308)、また、ボードサーバー2へのログインを終了する場合には、ログアウト要求情報をネットワーク4を介してボードサーバー2へ送信する(ステップ309)。
【0070】
ログアウト要求情報を受信したボードサーバー2(ステップ327)では、ログインしているクライアント装置3に係るクライアントをログインしている間、記憶部に記憶されているログインユーザーリストに登録しておく処理動作を行う制御部の処理により、当該クライアント装置3に係るクライアントをログインユーザーリストから削除する処理を行い(ステップ328)、引き続いて、ログアウトが完了した旨を、ネットワーク4を解してクライアント装置3へ送信する(ステップ329)。
【0071】
こうしてクライアント装置3がログアウト完了通知を受信して図3図示の一連の工程が終了する。
【0072】
次に、図7を参照して、図3の工程におけるステップ308で行う編集工程の一例をより詳しく説明する。
【0073】
編集等の作業を行うことを希望するクライアント(なわち、ユーザーであって、例えば、小学校、中学校などの教師や、生徒など)は、まず、パーソナルコンピュータなどからなるクライアント装置3において、新規に編集等を行うか否かを選択する(ステップ701)、すなわち、新規でない場合には、ボードサーバー2へ編集を希望するボードに登録されているオブジェクトデータ中、自らが編集を希望するオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れないようにするロック要求を送信する(ステップ702)。
【0074】
例えば、図6図示のようにクライアント装置3の表示部にボードの最新のデータが表示されていて、ここに表示されている複数のオブジェクトデータのうち、「なんといっても松山城です。」というテキスト形式のオブジェクトデータに対して編集を行うことを希望するクライアントは、この一つのオブジェクトデータ、すなわち、「なんといっても松山城です。」というテキスト形式のオブジェクトデータに対して、他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れないようにするロック要求を送信する(ステップ702)。
【0075】
前記のロック要求をネットワーク4を介して受信した(ステップ711)ボードサーバー2は、制御部が行う、当該編集要求に係るオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れないようにするロック処理動作により、まず、当該編集要求に係るオブジェクトデータ(前記の場合であれば、「なんといっても松山城です。」というテキスト形式のオブジェクトデータ)についてクライアント装置3から編集作業が行われている状態でないかどうかを判定し(ステップ712)、他の人が編集中である場合には当該ロック要求を送信してきたクライアント装置3へロック不可通知を送信し(ステップ713)、一方、編集中でない場合には、オブジェクト情報ロックフラグをセットしてロックし、当該編集要求に係るオブジェクトデータ(前記の場合であれば、「なんといっても松山城です。」というテキスト形式のオブジェクトデータ)に対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れない状態にし(ステップ714)、ロック要求を送信してきたクライアント装置3へロック通知を送信する(ステップ715)。
【0076】
ロック通知を受信した(ステップ703)クライアント装置3、あるいは、前記のステップ701で新規作成であることを選択したクライアント装置3では、クライアントにより、キーボードやポインティングディバイスなどの操作部を介して編集作業、例えば、前記の場合であれば、「なんといっても松山城です。」というテキスト形式のオブジェクトデータに対する編集作業として、「今年は築城400年だそうです。」というテキスト形式のオブジェクトデータを追加する編集作業)が行われる(ステップ704)。
【0077】
編集作業は、例えば、新規作成の場合には、例えば、図8(a)図示のように、編集ツールバーで作りたいオブジェクト(テキスト形式の情報、絵・写真などの形式の画像情報、添付ファイルの情報)の種類のボタン(例えば、図形、文字、添付ファイル、手書きアドバイス)を選択し、ポインティングディバイスによって表示画面上にオブジェクトを作成したい場所と大きさを指定し、図8(b)に例示される「図形領域(絵・写真などの形式の画像情報のオブジェクトデータ)の編集画面」、図8(c)に例示される「文字領域情報(テキスト形式のオブジェクトデータ)の編集画面」、図8(d)に例示される「手書きアドバイスの編集画面」にそれぞれ図示されているような編集ツールを表示させて編集を行う。
【0078】
また、内容を更新したい場合には、図8(b)に例示される「図形領域(絵・写真などの形式の画像情報のオブジェクトデータ)の編集画面」、図8(c)に例示される「文字領域(テキスト形式のオブジェクトデータ)の編集画面」、図8(d)に例示される「手書きアドバイスの編集画面」にそれぞれ図示されているような編集ツールを表示させて編集を行う。
【0079】
編集が完了したならば、クライアント装置3からボードサーバー2へ編集済みのボードのデータの登録要求を送信する(ステップ705)。
【0080】
ボードサーバー2が登録要求を受信すると(ステップ716)、ボードサーバー2の制御部が、当該編集が行われる前のボードのデータ(図3のステップ326でクライアント装置2へ送信していた最新のデータ)を、ボードサーバー2の履歴保持フォルダに複写する処理動作を行う(ステップ717)。この処理工程は、例えば、図3のステップ326でクライアント装置2へ送信していた最新のデータに係るオブジェクトを識別するオブジェクトNo.でフォルダを作成し、図3のステップ326でクライアント装置2へ送信していた最新のデータをコピーするようにできる。このように、コンピュータプログラムの指示の下にボードサーバー2の制御部で行われるこのステップ717の工程が履歴データ作成登録処理部によって行われる処理動作になる。
【0081】
ここで、ボードサーバー2に備えられている履歴保持フォルダのデータ構造は、例えば、図9図示のようなデータ構造にすることができる。
【0082】
ついで、ボードサーバー2の制御部が、どのクライアントが、何を、いつ編集したかに関する情報を記憶部に保存されている編集履歴リストに登録する処理動作を行う(ステップ718)。これにより、編集履歴が記憶部に保存されている編集履歴リストに登録されることになる。このように、コンピュータプログラムの指示の下にボードサーバー2の制御部で行われるこのステップ718の工程が編集履歴リスト作成処理部によって行われる処理動作になる。
【0083】
この編集履歴リストは、例えば、図10図示のようなデータ構造にすることができ、この図10に例示されるデータ構造の編集履歴リストを編集の1件ごとに作成し、編集件数分をリストで管理するようにできる。
【0084】
そして、前記のステップ705で、ネットワーク4を介してクライアント装置3から送信されてきて登録要求を受けた編集済みのオブジェクトのデータを、制御部が行う処理動作により、最新のデータとして登録する(ステップ719)。これにより、編集作業が行われているボードのデータ(オブジェクトデータ)が更新される。このように、コンピュータプログラムの指示の下にボードサーバー2の制御部で行われるこのステップ719の工程がオブジェクトデータ登録処理部によって行われる処理動作になる。
【0085】
こうして登録処理(ステップ719)が行われると、直ちに、編集された内容は、前述したデータ配信処理部が行う処理動作により、同一のボードにログインしている他のクライアント装置3に通知、配信される。これにより、同一のボードにログインしている他のクライアント装置3を操作している他のクライアントは、編集された最新のデータ(編集された最新のオブジェクトデータ)を前記の編集作業が終了するとすぐに把握することができ、当該他のクライアント装置の記憶部に記憶されるデータ(オブジェクトデータ)は、編集された最新のデータ(編集された最新のオブジェクトデータ)に更新される。
【0086】
そして、引き続いてボードサーバー2から、クライアント装置3へ、データ登録完了の通知が送信され(ステップ720)、これをクライアント装置3が受信する(ステップ706)。
【0087】
そして、当該クライアント装置3を操作しているクライアント(ユーザ)は、引き続き新規作成を行うか否かを選択し(ステップ707)、新規作成しない場合には、ボードサーバー2へ前記のロック状態を解除することを要求する「編集オブジェクトのロック解除要求」を送信する(ステップ708)。
【0088】
一方、新規作成を希望する場合には、前記のステップ704に戻って、オブジェクトの作成、編集が行われることになる。
【0089】
ボードサーバー2が、前記の「編集オブジェクトのロック解除要求」を受信すると(ステップ721)、制御部が行う、当該編集要求に係るボードに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れないようにするロック処理動作により、前記ステップ714で行われたオブジェクト情報ロックフラグをセットしてロックする処理が解除され、オブジェクト情報ロックフラグがクリアされて、ロックが解除される(ステップ722)。
【0090】
そして、ボードサーバー2から編集オブジェクトのロック解除通知がクライアント装置3へ送信され(ステップ723)、クライアント装置3がネットワーク4を介して当該編集オブジェクトのロック解除通知を受信して(ステップ709)編集作業が終了する。
【0091】
以上の工程におけるステップ711、712、713、714、715、ステップ721、722、723における処理動作は前述したコンピュータプログラムの指示の下にボードサーバー2の制御部で行われるものである。そして、これが編集作業ロック処理部によって行われる処理動作になる。
【0092】
これらの編集作業が進行している間、例えば、これらの編集作業が、図2図示のボードサーバー2で管理されている複数のボードの中のボード1のオブジェクトデータに関して行われている間も、前述したように、編集作業を行っているクライアント装置3以外のクライアント装置3がボード1にログインして、データの配信を受けていることが可能である。
【0093】
更に、前述したように、ボードサーバー2の制御部が行う、編集要求に係るオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れない状態にロックする処理動作は、クライアント装置3からネットワーク4を介して送信されてきた編集要求に係るオブジェクトデータ一つ一つに対して行われるので、例えば、前記のように、図6中、「なんといっても松山城です。」というテキスト形式のオブジェクトデータに対して一つのクライアント装置3から編集要求を受けて、ロック処理が行われている間に、他のクライアント装置3からネットワーク4を介してボードサーバー2にアクセスしている他のクライアントが、同一のボードにおける他のオブジェクトデータ、例えば、「俳句甲子園っていうイベントもあるね。」というテキスト形式のオブジェクトデータに対して編集要求を出し、前記制御部が行うロック処理により、当該「俳句甲子園っていうイベントもあるね。」というテキスト形式のオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れない状態にロックさせて、編集作業を行い、「俳句ポストを見たことがあるよ。」というというテキスト形式のオブジェクトデータを追加する編集を行って登録させたり、更に他のクライアント装置3からネットワーク4を介してボードサーバー2にアクセスしている更に他のクライアントが、同一のボードにおける他のオブジェクトデータ、例えば、図6に図示されている画像の左側に表示されている路面電車の写真という、絵・写真などの画像情報形式のオブジェクトデータに対して編集要求を出し、前記制御部が行うロック処理により、当該画像情報形式のオブジェクトデータに対する他のクライアント装置3からの編集要求を受け入れない状態にロックさせて、編集作業を行い、「床の低い電車やバスが走るようになった。」というというテキスト形式のオブジェクトデータを追加する編集を行って登録させたりすることが可能である。
【0094】
また、前述したように、編集作業が終了すると、編集された内容は、前述したデータ配信処理部が行う処理動作により、直ちに、同一のボードにログインしている他のクライアント装置3に通知、配信される。これにより、同一のボードにログインしている他のクライアント装置3を操作している他のクライアントは、編集された最新のデータ(編集された最新のオブジェクトデータ)を前記の編集作業が終了するとすぐに把握することができる。
【0095】
つまり、編集作業を行っているクライアント装置3以外のボード1にログインしている他のクライアント装置3にもボード1のデータが配信されているので、編集作業を行っているクライアント装置3以外の他のクライアント装置3でネットワーク4を介してボード1のデータを閲覧している他のクライアント(ユーザ)もリアルタイムで編集内容を閲覧することが可能であるし、編集作業が行われていない(ロック処理が施されていない)オブジェクトデータに対する編集作業を同時進行的に行うことができる。
【0096】
そして、前記のステップ709に至ってロックが解除されれば、それまで編集作業を行うことができなかった他のクライアント装置3から、直ちに、ステップ701の工程を開始して、それまでロックされていたオブジェクトデータの編集を行うことができる。
【0097】
そこで、ボード1にログインしている複数のクライアント装置3をそれぞれ操作している複数のクライアント(ユーザー)が、テキスト形式の情報だけでなく、絵・写真などの形式の画像情報や、添付ファイルの情報などを駆使して、あたかも、会話しているかのごとく、クライアント装置3の表示手段を介してボードのデータ内容を閲覧しつつ、リアルタイムでデータを更新し、ディスカッションを進行することができる。
【0098】
次に、図11を参照して編集履歴が再生される工程について説明する。
【0099】
編集履歴の再生を希望するクライアント(すなわち、ユーザーであって、例えば、小学校、中学校などの教師や、生徒など)が、使用しているクライアント装置3からボードサーバー2へネットワーク4を介して編集履歴リストの送信を要求する「編集履歴リスト要求」を送信する(ステップ1101)。
【0100】
編集履歴リスト要求を受信したボードサーバー2では(ステップ1111)、制御部が、編集履歴要求で特定されている編集履歴リストをボードサーバー2の記憶部から抽出して、クライアント装置3へ送信する処理を行い、クライアント装置3へ要求された編集履歴リストを送信し(ステップ1112)、クライアント装置3が編集履歴リストを受信する(ステップ1102)。
【0101】
図12は、クライアント装置3が編集履歴リストを受信した際に、クライアント装置3の表示手段に表示される画像の一例を説明するものである。
【0102】
ついで、クライアント装置3では受信した編集履歴リストの中から再生したい編集履歴が選択され(ステップ1103)、再生する編集履歴の有無が判定されて(ステップ1104)、再生する編集履歴がある場合には、再生するオブジェクトがクライアント装置3の履歴フォルダに存在するか否かがクライアント装置3の制御部によって判定され(ステップ1104)、クライアント装置3の履歴フォルダに再生する編集履歴が存在しない場合には、ボードサーバー2へ当該再生する編集履歴を送信するように要求する「履歴オブジェクトの要求」を送信する(ステップ1105)。
【0103】
図13は、クライアント装置3の履歴フォルダの構造の一例を説明するものであるが、クライアント装置3の履歴フォルダには、ボードサーバー2から受信したオブジェクトデータが図13に例示するような構造で保存されており、前記のステップ1104において、クライアント装置3の履歴フォルダに再生する編集履歴が存在すると判断された場合には、ボードサーバー2と通信することなしに、再生する編集履歴がクライアント装置3の履歴フォルダから読み出され、自動再生され(ステップ1107)、ボードサーバー2との通信を少なくすることができるようになっている。
【0104】
なお、ボードサーバー2で管理されているボードのデータを構成する最新のオブジェクトデータ、背景画像、手書きアドバイスデータのうち、前述したようなオブジェクトデータだけでなく、背景画像、手書きアドバイスデータ等も、クライアント装置3に備えられている記憶部に記憶する等してボードサーバー2との通信を少なくするようにできる。
【0105】
一方、ボードサーバー2がネットワーク4を介してクライアント装置3から履歴オブジェクトの送信を求める履歴オブジェクト要求を受信すると(ステップ1113)、ボードサーバー2の制御部が、ボードサーバー2の履歴フォルダに格納されている履歴オブジェクトであって、当該履歴オブジェクト要求に係る履歴オブジェクトをボードサーバー2の履歴フォルダから抽出して、クライアント装置3へ送信する処理を行い、履歴フォルダにある履歴オブジェクトをクライアント装置3へ送信する(ステップ1114)。
【0106】
この履歴オブジェクトは、例えば、図形データの場合は、PNG形式ファイルや、JPEG形式ファイルで構成され、文字データの場合はリッチテキストファイルで構成することができる。
【0107】
こうしてボードサーバー2から送信されてきた履歴オブジェクトをクライアント装置3が受信すると、図13に例示されているようなデータ構造で、クライアント装置3の履歴フォルダに保存する処理動作がクライアント装置3の制御部によって行われる(ステップ1106)。
【0108】
ついで、クライアント装置3の制御部では、受信した履歴オブジェクトを自動再生するかどうか判定され(ステップ1107)、自動再生する場合には1件の履歴データが再生され(ステップ1109)、自動再生でない場合は、クライアント装置3を操作しているクライアント(ユーザー)による操作(送りボタンクリック、リターンキー押し下げ、等)により(ステップ1108)、1件の履歴データが再生される(ステップ1109)。
【0109】
コンピュータプログラムの指示の下にこのステップ1109で行われる処理動作が、履歴データ再生処理部が行うものになる。
【0110】
次に、図14を参照して、本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、編集履歴をCSV(Comma separated Values)ファイル形式で出力する工程の一例を説明する。
【0111】
CSVファイル形式での編集履歴の出力を希望するクライアントが、使用しているクライアント装置3からボードサーバー2へネットワーク4を介して編集履歴リストの送信を要求する「編集履歴リスト要求」を送信する(ステップ1401)。
【0112】
編集履歴リスト要求を受信したボードサーバー2では(ステップ1411)、制御部が、編集履歴要求で特定されている編集履歴リストをボードサーバー2の記憶部から抽出して、クライアント装置3へ送信する処理を行い、クライアント装置3へ要求された編集履歴リストを送信し(ステップ1412)、クライアント装置3が編集履歴リストを受信する。
【0113】
ついで、クライアント装置3では受信した編集履歴リストの中からCSVファイル形式で出力したい編集履歴が選択される(ステップ1402)。
【0114】
ここまでの工程は図11図示の編集履歴が再生される工程と基本的に同様である。
【0115】
ついで、クライアント装置3において制御部が行う処理動作により、前記ステップ1402で選択された編集履歴をCSVファイル形式で記録するファイルを作成する。具体的には、ファイルが存在しない場合には、出力CSVファイルを新規に作成し、ファイルが存在する場合にはこれを上書きモードで開く(ステップ1403)。
【0116】
コンピュータプログラムの指示の下にこのステップ1403で行われる工程が、CSVファイル作成処理部が行う処理動作になる。
【0117】
ついで、出力する編集履歴があるかどうか判定され(ステップ1405)、ある場合には、出力するオブジェクトがクライアント装置3の履歴フォルダ(データ構造の一例は、図13に図示)に存在するか否かがクライアント装置3の制御部によって判定され(ステップ1406)、クライアント装置3の履歴フォルダに出力する編集履歴が存在しない場合には、ボードサーバー2へ当該出力する編集履歴を送信するように要求する「履歴オブジェクトの要求」を送信する(ステップ1407)。
【0118】
なお、前記のステップ1406において、クライアント装置3の履歴フォルダに出力する編集履歴が存在すると判断された場合には、ボードサーバー2と通信することなしに、出力する編集履歴がクライアント装置3の履歴フォルダから読み出され、ステップ1409においてフォーマットされて前記ステップ1403で準備したCSVファイルに書き込まれる。これによって、ボードサーバー2との通信を少なくすることができるようになっている。
【0119】
一方、ボードサーバー2がネットワーク4を介してライアント装置3から履歴オブジェクトの送信を求める履歴オブジェクト要求を受信すると(ステップ1413)、ボードサーバー2の制御部が、ボードサーバー2の履歴フォルダに格納されている履歴オブジェクトであって、当該歴オブジェクト要求に係る履歴オブジェクトをボードサーバー2の履歴フォルダから抽出して、クライアント装置3へ送信する処理を行い、履歴フォルダにある履歴オブジェクトをクライアント装置3へ送信する(ステップ1414)。
【0120】
こうしてボードサーバー2から送信されてきた履歴オブジェクトをクライアント装置3が受信すると、図13に例示されているようなデータ構造で、クライアント装置3の履歴フォルダに保存する処理動作がクライアント装置3の制御部によって行われる(ステップ1408)。
【0121】
コンピュータプログラムの指示の下にこのステップ1408で行われる工程が、CSVファイル変換処理部が行う処理動作になる。
【0122】
図15は、ボードサーバー2から送信されてきた履歴オブジェクトをクライアント装置3が受信したときに、クライアント装置3の標示部に画像標示される履歴再生画面の一例を表すものである。
【0123】
そして、ついで、クライアント装置3の制御部では、受信した履歴オブジェクトをフォーマットし、前記ステップ1403で準備したCSVファイルに書き込む処理が行われる(ステップ1409)。
【0124】
なお、ここでの書き込みは、オブジェクトNo.、種別(画像、テキスト、ファイル添付、音声)、編集した日、時間、動作、編集した人、所属、クラス、学校、編集内容(編集内容はテキストのみ出力)を関連付けて行うことができる。
【0125】
こうして出力する編集履歴がある限り、前記のステップ1405〜ステップ1409が繰り返され、出力する編集履歴がなくなると、出力CSVファイルが閉じられて(ステップ1410)、編集履歴をCSV(Comma separated Values)ファイル形式で出力する工程が終了する。
【0126】
このようにして履歴オブジェクトデータを他のソフトウェアでも読み込むことが可能なCSV(Comma separated Values)ファイル形式にすることによって、他のソフトウェアを利用した履歴オブジェクトデータの活用が可能になる。例えば、表計算ソフトウェアを使用して集計などの作業を行うことが可能になる。
【0127】
次に、図16を参照して、本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、オブジェクトデータを発表する工程の一例を説明する。
【0128】
クライアント装置3の表示手段(例えば、液晶画面)に、例えば、図6図示のように、希望するボードの最新のオブジェクトデータを表示させる(ステップ1501)
ついで、クライアントが、キーボードやポインティングディバイス等を利用して表示・消去順を設定する(ステップ1502)。
【0129】
例えば、図16図示のように、「マウスでクリックして表示・消去を設定」、「作成した順で表示するように自動設定」、「上から順に表示するように自動設定」「左から順に表示するように自動設定」のいずれかを選択して表示・消去順を設定する。
【0130】
これに応じてクライアント装置3の制御部は、表示・消去設定されたオブジェクトの発表リストを作成する処理動作を行う(ステップ1503)。例えば、クライアント装置3に備えられている前述の記憶部に格納されているデータを参照して、当該オブジェクトデータ(ステップ1501でクライアント装置3の表示手段に、例えば、図6図示のように表示されているオブジェクトデータ)について発表リストを作成する処理動作を行う。
【0131】
図17は、ステップ1502で「上から順に表示するように自動設定」が選択され、クライアント装置3の制御部がステップ1503の処理動作を行って、表示・消去設定されたオブジェクトの発表リストを作成したときに、クライアント装置の表示手段に表示される一例を説明する図である。図示のように、上から順番に番号が自動でふられるようになる。
【0132】
ついで、表示・消去するオブジェクトがあるかどうかの選択(ステップ1504)、自動発表であるかどうかの選択(ステップ1505)が行われ、自動発表でない場合には、クライアントがクライアント装置3の送りボタンをクリックする、あるいはリターンキーを押し下げること(ステップ1506)により、自動発表の場合には、自動的に、1件のオブジェクトデータの表示・消去(ステップ1507)が行われて、発表が進められる。
【0133】
図18は、ステップ1502で「上から順に表示するように自動設定」が選択されたときに、ステップ1507において発表が行われている状態がクライアント装置3の表示手段に表示されている一例を説明する図である。
【0134】
また、図19は、ステップ1502で「左から順に表示するように自動設定」が選択され、クライアント装置3の制御部がステップ1503の処理動作を行って、表示・消去設定されたオブジェクトの発表リストを作成したときに、クライアント装置の表示手段に表示される一例を説明する図である。図示のように、左から順番に番号が自動でふられるようになる。
【0135】
そして、図20は、ステップ1502で「左から順に表示するように自動設定」が選択されたときに、ステップ1507において発表が行われている状態がクライアント装置3の表示手段に表示されている一例を説明する図である。
【0136】
このように、クライアント装置3を操作しているクライアントは、最新のオブジェクトデータを選択する等して、オブジェクトデータを希望する順番で順序だてて表示することができる。
【0137】
複数の異なるクライアント装置3からネットワーク4を介してボードサーバー2にログインして、共通するボード、例えば、図6のように画像表示されるボードにログインしている複数の異なるクライアント装置3を使用しているクライアント(ユーザー)は、ネットワーク4を介して、使用している各自のクライアント装置3において、図18、図20に図示される発表画面を閲覧することができる。
【0138】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明の学習支援システムが使用される一実施形態のシステム構成概要を説明する図。
【図2】本発明の学習支援システムにおけるボードサーバーとクライアント装置との間でのデータの交信状況を説明するシステム構成概念図。
【図3】本発明の学習支援システムが使用される一実施形態における一連の処理工程の概要を説明するフロー図。
【図4】本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、クライアント装置の表示手段に表示される、編集等の作業を進行することが可能なボードのリストの一例を表す図。
【図5】編集等の作業を進行することが可能なボードの最新のデータを構成するデータ構造の一例を説明する図であって、(a)は最新のデータを構成する最新のオブジェクトデータのデータ構造の一例を説明する図、(b)は最新のデータを構成する背景画像のデータ構造の一例を説明する図、(c)は最新のデータを構成する手書きアドバイスデータのデータ構造の一例を説明する図。
【図6】本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、クライアント装置の表示手段に表示される、最新のデータの一例を表す図。
【図7】本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、編集等の作業を進行することが可能なボードのデータが、クライアントによって編集される工程の一例を説明するフロー図。
【図8】図7図示の編集工程においてクライアント装置の表示手段に表示される画像の一例を表すものであって、(a)は編集ツールバーの一例を表す図、(b)は図形領域の編集画面の一例を表す図、(c)は文字領域の編集画面の一例を表す図、(d)は手書きアドバイスの編集画面の一例を表す図である。
【図9】本発明の学習支援システムにおいて、ボードサーバーに備えられている履歴保持フォルダのデータ構造の一例を表す図。
【図10】本発明の学習支援システムにおいて、ボードサーバーの記憶部に記憶されている編集履歴リストのデータ構造の一例を表す図。
【図11】本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、編集履歴が再生される工程の一例を説明するフロー図。
【図12】図11図示の編集履歴が再生される工程において、クライアント装置の表示手段に表示される編集履歴リストの一例を説明する図。
【図13】図11図示の編集履歴が再生される工程において、クライアント装置の履歴フォルダに保存されるデータの構造の一例を説明する図。
【図14】本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、編集履歴をCSVファイル形式で出力する工程の一例を説明するフロー図。
【図15】図14図示の編集履歴をCSVファイル形式で出力する工程において、クライアント装置の表示手段に表示される履歴オブジェクトの一例を説明する図。
【図16】本発明の学習支援システムによる学習支援が実行されているときに、オブジェクトデータを発表する工程の一例を説明するフロー図。
【図17】図16図示のオブジェクトデータを発表する工程において、上から順に発表するように指示した際にクライアント装置の表示手段に表示される一例を説明する図。
【図18】図16図示のオブジェクトデータを発表する工程において、上から順に発表するように指示されているときのクライアント装置の表示手段に表示される一例を説明する図。
【図19】図16図示のオブジェクトデータを発表する工程において、左から順に発表するように指示した際にクライアント装置の表示手段に表示される一例を説明する図。
【図20】図16図示のオブジェクトデータを発表する工程において、左から順に発表するように指示されているときのクライアント装置の表示手段に表示される一例を説明する図。
【符号の説明】
【0140】
1 管理サーバー
2 ボードサーバー
3 クライアント装置
4 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバー装置と複数のクライアント装置とがネットワークを介して相互に交信可能に接続されてなる学習支援システムであって、
当該サーバー装置は、少なくとも一つ以上のテキスト形式の情報及び/又は少なくとも一つ以上の画像情報を含む少なくとも一つ以上のオブジェクトデータを有するファイルであって、前記ネットワークを介してクライアント装置から当該ファイルの内容を閲覧可能で、かつ、前記ネットワークを介してクライアント装置から当該オブジェクトデータの編集が可能なファイルからなる少なくとも一つ以上のボードを管理するものであり、
ネットワークを介してクライアント装置から配信要求のあった前記ボードの最新のデータを前記ネットワークを介して閲覧可能に当該クライアント装置へ配信するデータ配信処理部と、
一つの前記オブジェクトデータに対して、ネットワークを介してクライアント装置から取得した編集要求に基づき、当該クライアント装置から当該編集要求に係る一つの前記オブジェクトデータに対する編集作業が行われている間、当該編集要求に係る前記一つのオブジェクトデータに対する他のクライアント装置からの編集要求を受け入れないようにする編集作業ロック処理部と、
ネットワークを介してクライアント装置から取得した編集作業済みのオブジェクトデータを最新のデータとして登録する処理を行うオブジェクトデータ登録処理部と
を備えていることを特徴とする学習支援システム。
【請求項2】
前記サーバー装置又は前記サーバー装置と前記複数のクライアント装置とは、履歴保持フォルダを備えており、
前記サーバー装置は、ネットワークを介してクライアント装置から編集作業済みのオブジェクトデータを取得するごとに、当該編集済みオブジェクトデータに係る編集直前のオブジェクトデータが含まれていた状態の前記ボードのデータを履歴オブジェクトデータとして当該履歴保持フォルダに複写する履歴データ作成処理部を備え、
前記履歴オブジェクトデータを再生する履歴データ再生処理部が前記サーバー装置又は前記サーバー装置と前記複数のクライアント装置とに備えられている
ことを特徴とする請求項1記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記サーバー装置は、ネットワークを介してクライアント装置から編集作業済みのオブジェクトデータを取得するごとに、当該編集作業済みのオブジェクトデータを送信してきたクライアント装置に係るクライアントに関する情報と、編集作業済みのオブジェクトデータに関する編集内容とを関連付けて編集履歴リストに登録する編集履歴リスト作成処理部を更に備えていることを特徴とする請求項2記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記複数のクライアント装置は、前記履歴保持フォルダに備えられていた履歴オブジェクトデータをCSVファイル形式で記録するファイルを作成するCSVファイル作成処理部と、
前記履歴保持フォルダに備えられていた履歴オブジェクトデータを当該作成したファイルにフォーマットして書き込むCSVファイル変換処理部と
を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の学習支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−52148(P2007−52148A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−236229(P2005−236229)
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【出願人】(504010442)株式会社ジェイアール四国コミュニケーションウェア (3)
【Fターム(参考)】