説明

寝返りシート

【課題】介助者の助けを借りることなく本人が容易に自力で寝返りを打つことを可能にする。
【解決手段】敷き布団22側に配置される下シート14と人体20側に配置される上シート16の少なくとも2枚のシートが互いに滑面18を介して重ね合わされており、上シート16と下シート14とが人体20の背骨に平行な方向への相対移動を妨げるように、両者を一体化する一体化手段が設けられている。上シート16と下シート14とが滑るので、上に寝ると寝返りが打ちやすい。上シート16と下シート14とが一体化されていれば、寝返りを繰り返したときに、上シート16と下シート14とが分離しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、敷き布団と人体の間に敷いて、寝返りを打ち易くするための寝返りシートに関する。
【背景技術】
【0002】
病人や老人等で、自由に寝返りを打つことができない人のために各種の介護用品が開発されている(特許文献1参照)(特許文献2参照)(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−109928
【特許文献2】実用新案登録第3126751号
【特許文献3】実開平6−77728
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
従来の介護用品はいずれも、介助者の手助けにより使用されるもので、本人が容易に自力で寝返りを打つことを支援するものではない。
上記の課題を解決するために、本発明は、介助者の助けを借りることなく本人が容易に自力で寝返りを打つことを可能にする寝返りシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
〈構成1〉
敷き布団22側に配置される下シート14と人体20側に配置される上シート16の少なくとも2枚のシートが互いに滑面18を介して重ね合わされており、前記上シート16と下シート14とが前記人体20の背骨に平行な方向への相対移動を妨げるように、両者を一体化する一体化手段が設けられていることを特徴とする寝返りシート10。
【0006】
〈構成2〉
構成1に記載の寝返りシート10において、前記上シート16と下シート14はいずれも前記人体20の両側に、前記人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置し、かつ、前記上シート16と下シート14の一方の端縁24は連続し、他方の端縁26は縫合されていることを特徴とする寝返りシート10。
【0007】
〈構成3〉
構成1に記載の寝返りシート10において、前記上シート16と下シート14はいずれも前記人体20の両側に、前記人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置し、かつ、前記上シート16と下シート14の両方の端縁が縫合されていることを特徴とする寝返りシート10。
【0008】
〈構成4〉
構成1に記載の寝返りシート10において、前記下シート14は前記人体20の両側に前記人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置し、複数の上シート16の前記人体20の背骨にほぼ平行な一方の端縁24が、前記下シート14上に所定間隔で縫合されていることを特徴とする寝返りシート10。
【0009】
〈構成5〉
構成1に記載の寝返りシート10において、前記上シート16と下シート14とは、前記人体20の背骨に平行な線を境に折り曲げられて連続一体化された、人体20の幅に比べて十分に狭い幅のユニット30とされており、このユニット30を複数、前記人体20の幅方向に隙間なく配列して連結したことを特徴とする寝返りシート10。
【0010】
〈構成6〉
構成1に記載の寝返りシート10において、前記下シート14は、前記上シート16が前記人体20に密着するように上シート16の上面を開放し、前記上シート16の前記人体20の幅方向の縁を包囲して、前記上シート16の前記人体20の背骨に平行な方向の移動を制限し、前記人体20の幅方向の移動のみを許容するガイド構造を有することを特徴とする寝返りシート10。
〈構成7〉
構成1乃至6のいずれかに記載のに記載の寝返りシート10において、
前記上シート16の周辺およびまたは対角線上にシート張り用ワイヤー40を埋め込んだことを特徴とする寝返りシート。
〈構成8〉
構成1乃至7のいずれかに記載のに記載の寝返りシート10において、
前記上シート16は、形状記憶繊維から構成したことを特徴とする寝返りシート。
〈構成9〉
構成1乃至7のいずれかに記載のに記載の寝返りシート10において、
前記下シート14と上シート16とは、生地表面に滑性がある化学繊維から構成したことを特徴とする寝返りシート。
〈構成10〉
構成1乃至7のいずれかに記載の寝返りシート10において、
前記下シート14と上シート16の両端縁が、人体20の背骨にほぼ平行な方向に貫通する窓を持つ一対のチューブ状シート12に固定されていることを特徴とする寝返りシート。
【発明の効果】
【0011】
〈構成1の効果〉
敷き布団22側に配置される下シート14と人体20側に配置される上シート16が滑面18を介して重ね合わされているので、その上に寝ると寝返りが打ちやすい。人体20の背骨に平行な方向への相対移動を妨げるように、上シート16と下シート14とが一体化されていれば、寝返りを繰り返したときに、上シート16と下シート14とが分離しない。
〈構成2の効果〉
上シート16と下シート14とは、一方の端縁24で折り返された連続したシートで、他方の端縁26はヒートシール等の手段で縫合されることが好ましい。このチューブ状シート12はそのまま人体20の下に敷かれてもよいし、人体20の背骨に平行な複数の線でタックを付けるように数カ所で折り返されてもよい。
〈構成3の効果〉
上シート16と下シート14とは別々のシートにより構成して、両方の端縁がヒートシール等の手段で縫合されてもよい。
〈構成4の効果〉
一枚の敷き布団22と同程度の幅の下シート14上に、所定間隔で複数の上シート16の一方の端縁24が縫合されていると、どの部分でも、下シート14と上シート16が滑面18を介して重ね合わされている状態になる。こうしたルーバー状シート28は、下シート14と上シート16の全体としてのずれが小さいという効果がある。
〈構成5の効果〉
上シート16と下シート14とを折り曲げて、人体20の幅に比べて十分に狭い幅のユニット30を得る。このユニット30を複数、前記人体20の幅方向に隙間なく配列して連結すると、どの部分でも、下シート14と上シート16が滑面18を介して重ね合わされている状態になる。
〈構成6の効果〉
下シート14をケース状シート32とし、上シート16をスライドシート34とする。下シート14は上シート16の人体20の幅方向の移動のみを許容するので、下シート14と上シート16の全体としてのずれが小さいという効果がある。
〈構成7の効果〉
上シート16の周辺およびまたは対角線上にシート張り用ワイヤー40を埋め込んだので、上シート16に皺が寄らない。
〈構成10の効果〉
下シート14と上シート16の両端縁が、一対のチューブ状シート12に固定されているので、上シート16だけが自由に左右に移動する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施例1の寝返りシートの斜視図
【図2】寝返りシートの原理を示した解説図
【図3】実施例1の寝返りシート使用時の配置図
【図4】実施例2の寝返りシートの斜視図
【図5】実施例3の寝返りシートの斜視図
【図6】実施例4の寝返りシートの斜視図
【図7】実施例5の寝返りシートの斜視図
【図8】実施例6の寝返りシートの斜視図
【図9】実施例7の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
【図10】実施例7の寝返りシート10が機能した時の各部位置関係を断面からみた解説図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は実施例1の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。寝返りシート10は、チューブ状シート12と下シート14と上シート16と滑面18と人体20と敷き布団22と一方の端縁24と他方の端縁26とルーバー状シート28とユニット30とケース状シート32とスライドシート34ととを備えている。
敷き布団22側に配置される下シート14と人体20側に配置される上シート16の少なくとも2枚のシートが互いに滑面18を介して重ね合わされており、上シート16と下シート14とが人体20の背骨に平行な方向への相対移動を妨げるように、両者を一体化する一体化手段が設けられている。
【0015】
図2は寝返りシート10の原理を説明するための頭上方向から見た解説図である。
敷き布団22側に配置される下シート14と人体20側に配置される上シート16が滑面18を介して重ね合わされている。この上で人体20が背骨に平行な方向に回転すると、人体20が丁度送りローラーの様な動きをする。従って、下シート14の上を上シート16が滑面18を介して滑り、上シート16がその回転方向に送り出される。つまり、人体20の頭頂部回転中心軸はそのままの位置で体は軽く回転できる。即ち、敷き布団22の幅方向両端部へ人体20が移動することなく僅かな力で寝返りが打てる様になる。そして人体20の背骨に平行な方向への相対移動を妨げるように、上シート16と下シート14とが一体化されていれば、寝返りを繰り返したとしても、上シート16と下シート14とが分離しない。
【0016】
図3は実施例1の敷き布団22の上に寝返りシート10を敷いてその上に人体20が乗った時の配置図である。
上シート16と下シート14は人体20の荷重が強くかかる位置に配置され、荷重のかかる部分をカバーする寸法及び形状が選定される。人体20の背骨方向の寸法は座高の3分の1程度、人体20の幅方向の寸法は敷き布団22の幅とほぼ同程度が好ましい。
上シート16と下シート14はいずれも、例えば、ポリエチレンシート等の適度に柔軟性があるものが好ましい。また、体重が加わることにより著しく変形したり皺が寄ることがない適度な剛性を有することが好ましい。
【実施例2】
【0017】
図4は実施例2の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
図に示すように、上シート16と下シート14はいずれも人体20の両側に、人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置している。さらに、上シート16と下シート14の一方の端縁24は連続し、他方の端縁26は縫合されている。
【0018】
上シート16と下シート14とは、一方の端縁24で折り返された連続したシートで、他方の端縁26はヒートシール等の手段で縫合されることが好ましい。このチューブ状シート12はそのまま人体20の下に敷かれてもよいし、人体20の背骨に平行な複数の線でタックを付けるように数カ所で折り返されてもよい。
【実施例3】
【0019】
図5は実施例3の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
図に示すように、上シート16と下シート14はいずれも人体20の両側に、人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置している。さらに、上シート16と下シート14の両方の端縁が縫合されている。
【0020】
シートと下シート14とは別々のシートにより構成して、両方の端縁がヒートシール等の手段で縫合されてもよい。
【実施例4】
【0021】
図6は実施例4の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
図に示すように、下シート14は人体20の両側に人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置ている。複数の上シート16の人体20の背骨にほぼ平行な一方の端縁24が、下シート14上に所定間隔で縫合されている。
【0022】
一枚の敷き布団22と同程度の幅の下シート14上に、所定間隔で複数の上シート16の一方の端縁24が縫合されていると、どの部分でも、下シート14と上シート16が滑面18を介して重ね合わされている状態になる。こうしたルーバー状シート28は、下シート14と上シート16の全体としてのずれが小さいという効果がある。
【実施例5】
【0023】
図7は実施例5の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
図に示すように、上シート16と下シート14とは、人体20の背骨に平行な線を境に折り曲げられて連続一体化されている。そして、人体20の幅に比べて十分に狭い幅のユニット30とされている。このユニット30を複数、人体20の幅方向に隙間なく配列して連結した。
【0024】
上シート16と下シート14とを折り曲げて、人体20の幅に比べて十分に狭い幅のユニット30を得る。このユニット30を複数、前記人体20の幅方向に隙間なく配列して連結すると、どの部分でも、下シート14と上シート16が滑面18を介して重ね合わされている状態になる。これも全体としてのずれが小さくなる効果と共に滑面18が複層になるので更に滑りやすくなるという効果もある。また、このユニット30の各下シート14の一部をベースシート32の上面に縫合してもよい。
【実施例6】
【0025】
図8は実施例6の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
図に示すように、下シート14は、上シート16が人体20に密着するように上シート16の上面を開放している。さらに、下シート14は、上シート16の人体20の幅方向の縁を包囲して、上シート16の人体20の背骨に平行な方向の移動を制限する。こうして、下シート14は、人体20の幅方向の移動のみを許容するガイド構造を有する。
【0026】
下シート14をケース状シート34とし、上シート16をスライドシート36とする。下シート14は上シート16の人体20の幅方向の移動のみを許容するので、下シート14と上シート16の全体としてのずれが小さいという効果がある。
【実施例7】
【0027】
図9は実施例7の寝返りシート10の一例を示す斜視図である。
この実施例では、チューブ連結上シート38の周辺と対角線上にシート張り用ワイヤー40を埋め込んだ。シート張り用ワイヤー40は、グラスファイバー等の材質で薄平たく線状に構成する。チューブ連結上シート38の裏側に、丁度凧の骨組みの様に隠されている。左右には、人体20の背骨にほぼ平行な方向に貫通する窓を持つ一対のチューブ状シート12を配置した。チューブ連結上シート38の両端縁は、一対のチューブ状シート12に固定されている。この構成により、チューブ連結上シート38が皺になりにくい。また、シート全体の各辺を常に直線に保つという効果が生まれた。
【0028】
また、チューブ連結上シート38の材質を、形状記憶繊維の様な化学繊維で作ってもよい。これで、シート全体の表面を平らに保持できる。いずれの場合もチューブ連結上シート38の下面とチューブ連結下シート42の上面は滑面18となっており、左右のチューブ状シート12と共に擦られながら滑ることができる。
【0029】
図10は実施例7の寝返りシート10が機能した時の各部位置関係を断面からみた解説図である。
図の上側はニュートラルポジションである。この状態からチューブ連結上シート38が、寝返りによる力を受けて、図の矢印方向に滑った時を考える。図の下側にその後の状態を示す。チューブ連結下シート42は敷き布団の上で左右上下とも移動はしていない。左右のチューブ状シート12がずれる様にして滑って、チューブ連結上シート38を図の右方向に軽く移動させている。
【0030】
この構造の長所は、左右一対のチューブ状シート12を設けたので、方向性が良く、チューブ連結上シート38が安定して左右だけに移動できることである。即ち、ひとつのチューブ状シートを下に敷く場合に比べて、チューブを2連に連結した構造の方が、滑りの方向性がよい。就寝時に激しく寝返りを打った場合でも、シート本体が様々な方向に偏って行かず、皺にもならず人体20の動きに機能低下無く追従することが可能になった。
【0031】
なお、上記の各実施例で使用したシートの形状は、体の中心部が乗る大きさならば円形、楕円形、菱形でも良い。また、本発明の特徴は、滑面18の働きによって外的要因に影響されずいつでも安定した滑りを確保できることにある。つまり、敷き布団、シーツ、就寝着などの素材表面が摩擦抵抗の高い如何なるものであっても、寝返りシート10の上に乗れば人体20を容易に滑らせ回転することが出来る。生地表面に滑性がある超極細繊維等で出来たポリエステルなどの化学繊維で製造すれば通気性もよく就寝時に蒸れることがない。
【0032】
例えばベッドで就寝している場合、人間は寝返り時にベッドから転落しない様、無意識に体をベッドの中心部方向に戻す動きをしている。しかし、この動作が睡眠中にもリラックス出来ず肉体的にも疲労する原因となっている。本発明のシートは、人間の頭頂部回転中心軸を正中線とした位置から外れることなく体を容易に回転させることが出来る。従って、体をベッド中心部に戻す努力をすることが必要無くなり、睡眠中の肉体的精神的疲労も軽減し熟睡を確保する。さらにはベッドから転落する事故も防げる様になる。
【0033】
急性腰痛症の患者にとって、寝返りは非常な激痛を誘発させる。さらには病状を悪化させる原因ともなっている。本発明はこの場合の寝返りも腰部の筋力を必要とさせない。従って、激痛を回避した寝返りを打たせることが可能となった。これにより、患者の安眠と病気の治癒に貢献することができた。
【0034】
肩こり症及び頚椎疾患の患者にとって、睡眠時の寝返りは頚や肩周辺の血流を促進するために必要な運動である。しかし、寝返りに強い力が必要だと体が無抵抗のまま朝まで眠り続けてしまうことがある。その結果、朝の起床時に首や肩の凝りが激しく発症する。本発明はこの場合の寝返りも容易に可能となる。従って、患者に合った適度な高さの枕と本発明とを組み合わせることによって、睡眠時の適度な寝返り運動が肩周辺の血行を促進させ、凝りの治癒に働く。
【符号の説明】
【0035】
10 寝返りシート
12 チューブ状シート
14 下シート
16 上シート
18 滑面
20 人体
22 敷き布団
24 一方の端縁
26 他方の端縁
28 ルーバー状シート
30 ユニット
32 ベースシート
34 ケース状シート
36 スライドシート
38 チューブ連結上シート
40 シート張り用ワイヤー
42 チューブ連結下シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷き布団22側に配置される下シート14と人体20側に配置される上シート16の少なくとも2枚のシートが互いに滑面18を介して重ね合わされており、
前記上シート16と下シート14とが前記人体20の背骨に平行な方向への相対移動を妨げるように、両者を一体化する一体化手段が設けられていることを特徴とする寝返りシート。
【請求項2】
請求項1に記載の寝返りシート10において、
前記上シート16と下シート14はいずれも前記人体20の両側に、前記人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置し、かつ、前記上シート16と下シート14の一方の端縁24は連続し、他方の端縁26は縫合されていることを特徴とする寝返りシート。
【請求項3】
請求項1に記載の寝返りシート10において、
前記上シート16と下シート14はいずれも前記人体20の両側に、前記人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置し、かつ、前記上シート16と下シート14の両方の端縁が縫合されていることを特徴とする寝返りシート。
【請求項4】
請求項1に記載の寝返りシート10において、
前記下シート14は前記人体20の両側に前記人体20の背骨にほぼ平行な端縁を配置し、複数の上シート16の前記人体20の背骨にほぼ平行な一方の端縁24が、前記下シート14上に所定間隔で縫合されていることを特徴とする寝返りシート。
【請求項5】
請求項1に記載の寝返りシート10において、
前記上シート16と下シート14とは、前記人体20の背骨に平行な線を境に折り曲げられて連続一体化された、人体20の幅に比べて十分に狭い幅のユニット30とされており、このユニット30を複数、前記人体20の幅方向に隙間なく配列して連結したことを特徴とする寝返りシート。
【請求項6】
請求項1に記載の寝返りシート10において、
前記下シート14は、前記上シート16が前記人体20に密着するように上シート16の上面を開放し、前記上シート16の前記人体20の幅方向の縁を包囲して、前記上シート16の前記人体20の背骨に平行な方向の移動を制限し、前記人体20の幅方向の移動のみを許容するガイド構造を有することを特徴とする寝返りシート。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の寝返りシート10において、
前記上シート16の周辺およびまたは対角線上にシート張り用ワイヤー40を埋め込んだことを特徴とする寝返りシート。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の寝返りシート10において、
前記上シート16は、形状記憶繊維から構成したことを特徴とする寝返りシート。
【請求項9】
請求項1乃至7のいずれかに記載の寝返りシート10において、
前記下シート14と上シート16とは、生地表面に滑性がある化学繊維から構成したことを特徴とする寝返りシート。
【請求項10】
請求項1乃至7のいずれかに記載の寝返りシート10において、
前記下シート14と上シート16の両端縁が、人体20の背骨にほぼ平行な方向に貫通する窓を持つ一対のチューブ状シート12に固定されていることを特徴とする寝返りシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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