説明

導電性酸化チタン及びその製造方法

【課題】導電性が優れ、安全性の高い導電性酸化チタンを提供する。
【解決手段】重量平均長軸径が7.0〜15.0μmの範囲にあり、重量平均短軸径が0.25〜1.0μmの範囲にある二酸化チタン柱状粒子に、ニオブをドープし、導電性を付与する。
この導電性二酸化チタンは、前記二酸化チタン柱状粒子の表面に、ニオブ化合物を担持させた後、還元剤の存在下で焼成することで得られ、焼成温度を500〜800℃の範囲にすると、おそらくは、ニオブを柱状粒子の表面近傍で、高濃度にドープさせることができるので、0.1〜3モル%の比較的少ないドープ量でも、粉体抵抗値が10Ωcm未満の高いものにできる。
【効果】本発明は、顔料の機能を併せ持つ導電性フィラーであり、例えば、塗料に配合して、絶縁性材料に塗布すれば、絶縁性材料に導電性と意匠性、隠ペイ性等とを付与できるので、特に、プラスチック組成物用の導電性プライマーに有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性が高く、安全性に優れた導電酸化チタン及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
二酸化チタンは顔料として広く用いられており、二酸化チタンに導電性処理を施すと、顔料の機能を併せ持つ導電性フィラーとなる。この導電性フィラーを塗料に配合して、絶縁性材料に塗布すれば、絶縁性材料に導電性と意匠性、隠ペイ性等とを付与できるので、例えば、プラスチック組成物用の導電性プライマー等に応用されている。このような導電性フィラーとしては、従来より、アンチモンをドープした酸化スズからなる導電層を被覆した導電性酸化チタンが用いられてきた(特許文献1)。しかし、近年、アンチモンの毒性が問題となり、二酸化チタン柱状粒子の表面に、リンをドープした酸化スズからなる導電層を被覆した導電性酸化チタン(特許文献2)、ニオブをドープした導電性酸化チタン(特許文献3)、あるいは、ニオブをドープした二酸化チタンからなる導電層を被覆した導電性酸化チタン(特許文献4)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−141616号公報
【特許文献2】国際公開WO2007/102490パンフレット
【特許文献3】特開2007−320821号公報
【特許文献4】特開2008−4332号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では、より一層の導電性が優れた、安全性の高い導電性酸化チタンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らが、鋭意研究を重ねた結果、特定の大きさを有する二酸化チタン柱状粒子に、ニオブをドープした導電性酸化チタンは、導電性が優れていることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
即ち、重量平均長軸径が7.0〜15.0μmの範囲にあり、重量平均短軸径が0.25〜1.0μmの範囲にある二酸化チタン柱状粒子に、ニオブがドープされた導電性酸化チタンである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、導電性に優れ、安全性が高い導電性組成物が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、導電性酸化チタンであって、重量平均長軸径が7.0〜15.0μmの範囲にあり、重量平均短軸径が0.25〜1.0μmの範囲にある二酸化チタン柱状粒子に、ニオブがドープされていることを特徴とする。本発明では、基体の柱状粒子が大きく、導電性組成物中で導電性酸化チタン同士が接触し易いので、電気の導通経路を確保し易くなるため、優れた導電性が得られる。また、ドーパントして用いるニオブは安全性が高く、更に、発色性が低いので、二酸化チタンの有する白色度を大きく損ねることがなく、調色が行い易い等顔料としても優れた特性を保持している。
【0009】
本願では、「柱状粒子」は長軸径が短軸径より大きいものであり、棒状粒子、針状粒子、紡錘状粒子、繊維状粒子等が包含される。重量平均長軸径及び重量平均短軸径は、電子顕微鏡法により、100個以上の柱状粒子の長軸径、短軸径を測定し、柱状粒子を角柱相当として、下記の式よって算出されたものである。その好ましい重量平均長軸径は、8.0〜14.0μmの範囲であり、より好ましくは9.0〜13.0μmの範囲である。一方、重量平均短軸径は、0.3〜0.8μmの範囲が好ましい。軸比(重量平均長軸径/重量平均短軸径)は1より大きければ特に制限を受けないが、3以上であれば、所望の導電性が得られ易いので好ましく、より好ましくは5〜40の範囲であり、更に好ましくは10〜40の範囲である。また、粒度分布については、長軸径が大きい柱状粒子が多く含まれていることが好ましく、長軸径が小さい柱状粒子が少ない方が好ましい。このような粒度分布は、特定の長軸径を有する柱状粒子の含有量で表すことができる。具体的には、10μm以上の長軸径を有する柱状粒子が全体の15重量%以上含まれていれば好ましく、長軸径が5.0μm以下の柱状粒子の含有量が40重量%以下であれば好ましい。それぞれのより好ましい範囲は、25重量%以上、30重量%以下であり、更に好ましい範囲は35重量%以上、20重量%以下である。
重量平均長軸径=Σ(Ln・Ln・Dn)/Σ(Ln・Dn
重量平均短軸径=Σ(Dn・Ln・Dn)/Σ(Dn・Dn
(上記式中のnは計測した個々の粒子の番号を表し、Lnは第n番目の粒子の長軸径、Dnは第n番目の粒子の短軸径を表す。)
【0010】
ニオブのドープ量は、柱状粒子に含まれるTiに対し、Nbとして0.1モル%以上であると、優れた導電性が得られるので好ましい。ドープ量が15重量%を超えても、更なる導電性の向上は認められず、却って白色度の大幅な低下を招くので、0.1〜15重量%の範囲とするのがより好ましい。ニオブのドープ量がこの範囲にあれば、ハンター表色系による粉体色の白色度(L値)が65以上となる。更に好ましいドープ量は、0.1〜10重量%の範囲である。本発明では、後述するように、還元焼成温度を調整することで、おそらくは、ニオブを柱状粒子の表面近傍で、高濃度にドープさせることができ、この場合、0.1〜3モル%の比較的少ないドープ量でも、粉体抵抗値が10Ωcm未満の高い導電性酸化チタンとなる。尚、ニオブが「ドープされる」とは、ニオブが柱状粒子のTiサイトの一部を置換する等して、柱状粒子の結晶格子中に固溶された状態にあるものを言う。
【0011】
基体の柱状粒子には、ニオブがドープされるので、少なくとも結晶性二酸化チタンを含む必要があるが、一部に非晶質にものが含まれていても良い。しかし、結晶性が高い方が、前記のようにニオブを表面近傍で高濃度にドープさせる等、ニオブのドープ様態を制御し易いので好ましく、結晶性二酸化チタンを99重量%以上含んでいれば更に好ましい。
【0012】
本発明の導電性酸化チタンには、導電性を阻害しない範囲であるなら、その表面に有機化合物、無機化合物が被覆されていても良い。無機化合物としては、アルミニウム、ケイ素、ジルコニウム、チタンの酸化物や含水酸化物が、有機化合物としては、カップリング剤、シリコーンオイル、界面活性剤、ポリオール、アルカノールアミン等が挙げられる。これらの被覆種は、1種を用いても良く、あるいは、2種以上を積層して被覆したり、混合物として被覆することもできる。
【0013】
次に、本発明は、導電性酸化チタンの製造方法であって、表面にニオブ化合物を担持した二酸化チタン柱状粒子を還元剤の存在下で焼成することを特徴とする。柱状粒子は公知の方法によって得ることができ、例えば、重量平均長軸径が7.0〜15.0μmの範囲にあり、重量平均短軸径が0.25〜1.0μmの範囲にある柱状粒子を得るのであれば、前記特許文献2に開示される方法を用いる。前記特許文献2に開示される方法とは、即ち、2以上の軸比を有し、その粒子の重量平均長軸径が3.0〜7.0μmの範囲の二酸化チタン核晶の存在下、チタン化合物、アルカリ金属化合物及びオキシリン化合物を焼成する方法である。あるいは、前記の重量平均長軸径、重量平均短軸径を有する市販の二酸化チタン柱状粒子を用いても良い。担持させるニオブ化合物には制限は無いが、ニオブの酸化物及び/又は含水酸化物であれば、ニオブが柱状粒子にドープされ易く好ましい。
【0014】
柱状粒子表面にニオブ化合物を担持させるには、先ず、二酸化チタン柱状粒子を含む媒液を調整する。媒液には、水又はアルコール等の有機溶媒、あるいはそれらの混合物を用いることができ、工業的には水又は水を主成分とする水性媒液を用いるのが好ましい。柱状粒子を媒液に添加した後、柱状粒子の凝集状態に応じて、縦型サンドミル、横型サンドミル等を用いて湿式粉砕を行っても良い。また、水性媒液のpHを9以上に調整すると、柱状粒子が水中に安定して分散するので好ましい。必要に応じて、例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム等のリン酸化合物、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のケイ酸化合物等の分散剤を用いても良い。水性媒液中の柱状粒子の固形分濃度は、50〜800g/リットルの範囲であり、好ましくは100〜500g/リットルの範囲である。
【0015】
調製した媒液中で、加水分解性ニオブ化合物を加水分解する。加水分解性ニオブ化合物としては、塩化ニオブ、オキシ塩化ニオブなどの塩類、ペンタメトキシニオブなどのアルコキシド類、金属ニオブ、酸化ニオブ、水酸化ニオブなどを過酸化水素で溶解させたペルオキソニオブ類が挙げられ、加水分解の方法は、中和加水分解、加熱加水分解等を適宜選択する。加熱加水分解を用いる場合、加熱温度は70℃以上であれば、加水分解が進み易く好ましく、100℃以下とすると耐圧容器等特殊な装置を要しないので、工業的に好ましい。中和加水分解を用いる場合は、加水分解性ニオブ化合物を媒液に添加した後、中和剤を添加したり、あるいは、加水分解性ニオブ化合物と中和剤とを同時に添加することもできる。中和剤としては、塩基性化合物であれば、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の水酸化物や炭酸塩等、アンモニア等のアンモニウム化合物、アミン類等が、酸性化合物であれば、硫酸、塩酸等の無機酸、酢酸、ギ酸等の有機酸等が挙げられる。
【0016】
ニオブ化合物を担持させた後、媒液から柱状粒子を固液分離し、必要に応じて乾燥、乾式粉砕を行う。固液分離には、例えば、フィルタープレス、ロールプレス等を用いることができる。乾燥には、例えば、バンド式ヒーター、バッチ式ヒーター等を用いることができる。乾式粉砕には、例えば、ハンマーミル、ピンミル等の衝撃粉砕機、解砕機等に摩砕粉砕機、ジェットミル等の気流粉砕機、スプレードライヤー等の噴霧乾燥機等を用いることができる。
【0017】
固液分離した柱状粒子は、還元材の存在下で焼成することで、柱状粒子中にニオブがドープされる。還元剤には、水素、アンモニア、ヒドラジン及びその水和物、ヒドラジン系化合物(塩酸ヒドラジン、硫酸ヒドラジン等)、低次無機酸素酸(亜硫酸、亜硝酸、次亜硝酸、亜リン酸、亜リン酸等)及びその水化物(亜硫酸水素等)又はそれらの塩(ナトリウム等のアルカリ金属塩)、水素化合物(水素化ホウ素ナトリウム等)等を用いることができる。中でも水素は還元力が高いので好ましく、水素を用いる場合は、安全性のために窒素、炭酸、アルゴン等の不活性ガスとの混合ガスとして用いるのが好ましい。焼成温度は500℃以上であれば、ニオブがドープされ易いので好ましく、1000℃を超えても更なる効果が得られ難く、得られた導電性酸化チタンの焼結を防ぐために、500〜1000℃の範囲とするのがより好ましい。本発明においては、ニオブのドープ量を0.1〜3モル%の範囲とし、焼成温度を500〜800℃の範囲にすると、おそらくは、ニオブが柱状粒子の中心部まで十分に拡散せず、表面近傍で高濃度にドープするので、前記の少ないドープ量でも、優れた導電性を有する導電性酸化チタンが得られる。焼成機器には、ロータリーキルン、トンネルキルン等の公知のものを用いることができる。焼成後、得られた導電性酸化チタンが焼結、凝集していれば、必要に応じてフレーククラッシャ、ハンマーミル、ピンミル、バンタムミル、ジェットミルなどを用いて粉砕しても良い。
【0018】
次いで、本発明は、導電性組成物であって、前記導電性酸化チタンを含むことを特徴とする。導電性組成物しては、例えば、導電性塗料組成物、導電性プラスチック組成物等が挙げられる。本発明には、前記導電性酸化チタンが、固形成分100重量部に対し、10〜200重量部の範囲で配合されるのが好ましく、20〜250重量部の範囲であれば更に好ましい。
【0019】
導電性塗料組成物の場合、少なくともバインダーと溶媒が配合されているのが好ましい。バインダーとしては、例えば、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、フッ素樹脂、変性シリコーン樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系樹脂等が挙げられる。溶媒としては、アルコール、エステル、エーテル、ケトン、芳香族、脂肪族炭化水素等の非水溶媒、あるいは水や、これらの混合溶媒が挙げられる。導電性塗料の様態は、溶解型、エマルジョン型、コロイダルディスパージョン型等、特に制限は受けない。更に、着色材、充填材、分散剤、可塑剤、硬化助剤、ドライヤー、消泡剤、増粘剤、乳化剤、フロー調整剤、紫外線吸収剤、防カビ剤等から選ばれる少なくとも1種が配合しても良い。
【0020】
導電性プラスチック組成物であれば、用いるプラスチック樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、着色材、充填材、安定剤、分散剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤等から選ばれる少なくとも1種を配合することもできる。
【0021】
以下に本発明の実施例を示すが、これらは本発明を限定するものではない。
【0022】
実施例1
二酸化チタン柱状粒子(重量平均長軸径:9.7μm、重量平均短軸径:0.51μm、長軸径が5μm未満の粒子の含有量:8.9重量%、長軸径が10μm以上の粒子の含有量:46.6重量%)を、水中に分散させて、TiO濃度が16g/リットルの水性スラリーとした。このスラリーに、柱状粒子に含まれるTiに対し、Nbとして1モル%に相当する塩化ニオブのエタノール溶液を添加した。塩化ニオブ溶液を添加後、スラリーを加熱して95℃の温度に昇温し、95℃の温度を維持しながら2時間かけて加水分解を行い、ニオブの含水酸化物を柱状粒子の表面に担持させた。その後、濾過、水洗し、80℃の温度で16時間乾燥して乾燥物を得た。前記の乾燥物を、還元剤として水素を25%含む窒素との混合ガスを用い、還元性雰囲気中で、電気炉にて700℃の温度で3時間焼成を行い、本発明の導電性二酸化チタン(試料A)を得た。
【0023】
実施例2
実施例1において、塩化ニオブの添加量をNbとして7.5モル%相当とした以外は実施例1と同様にして、本発明の導電性二酸化チタン(試料B)を得た。
【0024】
比較例1
実施例1において、柱状粒子に替えて市販の二酸化チタン球状粒子(CR−EL(石原産業製)、平均粒子径:0.25μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、比較対象の導電性二酸化チタン(試料C)を得た。
【0025】
評価1:粉体抵抗値の評価
実施例1、2及び比較例1、2で得られた導電性酸化チタン(試料A〜C)1gを4MPaの圧力で円柱状(18mmφ)に成形し、直流抵抗をデジタルマルチメーター(Model 3457A型:ヒューレットパッカード製)を用いて測定し、下式により粉体抵抗値を算出した。結果を表1に示す。粉体抵抗値が小さい程、導電性が優れている。
粉体抵抗値=測定値×円柱の断面積/円柱の厚み
【0026】
評価2:粉体色の評価
実施例1、2及び比較例1、2で得られた導電性酸化チタン(試料A〜C)を、外径35mmの専用のガラスセルに充填し、成形物のハンター表色系によるL値、b値を白色度計(NW−1型:日本電色工業製)を用いて測定した。結果を表1に示す。L値が高い程白色性が優れている。
【0027】
本発明の導電性酸化チタンは、導電性が高く、白色度も比較的高いことが判る。
【0028】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、導電性組成物に、特に導電性プライマーに有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量平均長軸径が7.0〜15.0μmの範囲にあり、重量平均短軸径が0.25〜1.0μmの範囲にある二酸化チタン柱状粒子に、ニオブがドープされた導電性酸化チタン。
【請求項2】
ニオブのドープ量が前記柱状粒子に含まれるTiに対し、Nbとして0.1モル%以上である請求項1記載の導電性酸化チタン。
【請求項3】
ニオブのドープ量がNbとして0.1〜3モル%の範囲にあり、粉体抵抗値が10Ωcm未満である請求項2記載の導電性酸化チタン。
【請求項4】
表面にニオブ化合物を担持した二酸化チタン柱状粒子を還元剤の存在下で焼成する導電性酸化チタンの製造方法。
【請求項5】
二酸化チタン柱状粒子を含む媒液中で加水分解性ニオブ化合物を加水分解して、ニオブ化合物を前記柱状粒子表面に担持させる請求項4記載の導電性酸化チタンの製造方法。
【請求項6】
焼成温度が500℃以上である請求項4記載の導電性酸化チタンの製造方法。
【請求項7】
ニオブ化合物の担持量が前記柱状粒子に含まれるTiに対し、Nbとして0.1〜3モル%の範囲にあり、焼成温度が500〜800℃の範囲にある請求項4記載の導電性酸化チタンの製造方法。
【請求項8】
請求項1記載の導電性酸化チタンを含む導電性組成物。

【公開番号】特開2011−1239(P2011−1239A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−147159(P2009−147159)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(000000354)石原産業株式会社 (289)
【Fターム(参考)】