説明

履き物

【課題】履きやすく、しかもファッション性にすぐれた履き物を提供することを目的とする。
【解決手段】サンダル10の本体部11のつま先側とかかと側を横断する第1の貫通孔13aと第2の貫通孔13bを形成し、それぞれ第1のひも状体12aと第2のひも状体12bを挿通する。本体部11上に足を載せ、第1のひも状体12aを足の甲上で結び、第2のひも状体12bを足首側に巻き付けるなどして結び付ける。色、柄、文様、幅等のデザインが相違する複数品種のファッション性の高いひも状体12a、12bを具備し、好み等に応じて選択使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、履きやすく、しかもファッション性にすぐれた履き物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
サンダル等の履き物は、足を載せる本体部上に、着用者のつま先、かかと側などを被う被い部を適宜設けて成っている。履き物はファッション性が高い実用品であり、履き物全体や被い部等は、様々なデザインのものが提案実施されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
サンダル等の殊に女性用の履き物には、単に履きやすさだけでなくファッション性も要求される。
【0004】
そこで本発明は、履きやすく、しかもファッション性にすぐれた履き物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の履き物は、足を載せる本体部と、この本体部を横断する方向に形成された貫通孔と、この貫通孔に取りはずし自在に挿通されて着用者の足に結び付けられるひも状体とから成る。
【0006】
また本発明の履き物は、望ましくは、複数の前記ひも状体を具備し、これらのひも状体のいずれかを選択使用する。
【0007】
また本発明の履き物は、足を載せる本体部と、この本体部の長手方向に間隔をおいてこの本体部を横断する方向に形成された第1の貫通孔及び第2の貫通孔と、前記第1の貫通孔に取りはずし自在に挿通されて着用者の足の甲上で結ばれる第1のひも状体と、前記第2の貫通孔に取りはずし自在に挿通されて着用者の足首側で結ばれる第2のひも状体とから成る。
【0008】
また本発明の履き物は、望ましくは、複数の前記ひも状体を具備し、これらのひも状体のいずれかを選択使用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の履き物は、本体部に足を載せ、貫通孔に挿通されたひも状体を足に結び付けて着用する。勿論、本体部上で予め結んだひも状体につま先から足を入れて着用してもよい。ひも状体として、審美性やファッション性の高いものを用い、また結び方法も蝶々結びをするなどして工夫することにより、ファッション性の高い履き物として着用できる。
【0010】
また複数のひも状体、より望ましくは色、柄、文様、幅等のデザインが相違する複数種類のひも状体を具備すれば、場所や時刻、あるいは好み等に応じていずれかのひも状体を選択使用することにより、より一層のファッション性を楽しむことができる。またひも状体が汚れれば、クリーニングして再使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1におけるサンダルの斜視図
【図2】本発明の実施の形態1におけるサンダルの断面図
【図3】本発明の実施の形態1におけるサンダルの平面図
【図4】本発明の実施の形態1におけるサンダルの着用中の斜視図
【図5】本発明の実施の形態2におけるサンダルの斜視図
【図6】本発明の実施の形態2におけるサンダルの断面図
【図7】本発明の実施の形態2におけるサンダルの平面図
【図8】本発明の実施の形態2におけるサンダルの着用中の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
履き物としてサンダルを例にとり、本発明の実施の形態1を図1〜図4を参照して説明する。図1〜図3において、サンダル10は、着用者が足を載せる本体部11と、第1のひも状体12aと第2のひも状体12bから成っている。本体部11は、木材や合成樹脂等により形成されている。
【0013】
本体部11には、その長手方向に間隔Tをおいて、2つの貫通孔13a、13bが形成されている。すなわち、本体部11のつま先側には、本体部11を横断する方向に第1の貫通孔13aが形成されており、かかと側には、本体部11を横断する方向に第2の貫通孔13bが形成されている。第1の貫通孔13aと第2の貫通孔13bは、テープ状のひも状体12a、12bを挿通しやすいように、扁平なスリット孔である。ひも状体12a、12bは、布、不織布などの結びやすい柔軟な素材から成っており、第1および第2の貫通孔13a、13bに取りはずし自在に挿通される。ひも状体12a、12bとしては、審美性やファッション性が高いものが望ましい。
【0014】
図4は、このサンダル10を着用した状態を示している。着用者は本体部11上に足を載せ、第1の貫通孔13aに挿通された第1のひも状体12aを足の甲上で結ぶ。また第2の貫通孔13bに挿通された第2のひも状体12bを足首側に巻き付けるなどして結ぶ。なお、本体部11上に足を載せる前に予め第1のひも状体12aを本体部11上で結んでおき、これにつま先を通して本体部11上に足を載せ、次いで第2のひも状体12bを足首側に結んでもよく、ひも状体を結ぶタイミングは自由に決定できる。
【0015】
ひも状体12a、12bを結ぶ方法は自由であって、蝶々結び等が採用できる。また第2のひも状体12bを長めにすれば、足首や脚(すね)部に複数回巻回して結び付けることもでき、ファッション性をより向上できる。また、ひも状体は、色、柄、文様、幅等のデザインが相違する複数種類のものを交換用のひも状体として具備し、場所や時刻、あるいは好み等に応じて自由に取り替えて選択使用することができる。勿論、ひも状体が汚れたならば、クリーニングして再使用してもよい。
【0016】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2を図5〜図8を参照して説明する。図5〜図7において、サンダル20は、着用者が足を載せる本体部21とひも状体22から成っている。本体部21には、そのつま先寄りに、本体部21を横断する方向に貫通孔23が形成されている。この貫通孔23も扁平なスリット孔である。
【0017】
図8に示すように、着用者は本体部21に足を載せ、貫通孔23に挿通されたひも状体22を足の甲上で結んで着用する。勿論、色、柄、文様、幅等のデザインが相違する複数種類の交換用のひも状体を具備し、好み等に応じて選択使用してもよい。勿論このものも、本体部21上に足を載せる前に予めひも状体22を結んでおき、これにつま先を通して本体部21上に足を載せてもよい。また実施の形態1、2において、同一種類のひも状体を複数具備し、汚れた場合には交換使用してもよい。
【0018】
実施の形態1、2は、履き物としてサンダルを例にとって説明したが、本発明はサンダル以外の履き物にも適用できる。また、ひも状体は、要は履き物が脱げないように足に結び付ければよいものであり、したがって貫通孔は本体部の中央部に形成し、これにひも状体を挿通してもよいものであり、貫通孔の形成箇所、形成個数、開孔形状等は任意に決定できる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明によれば、簡単な構成によりファッション性の高い履き物を実現できる。またひも状体として、色、柄、文様、幅等のデザインが相違する複数種類のものを具備すれば、場所や時刻、あるいは好み等に応じていずれかのひも状体を選択使用することにより、より一層のファッション性を楽しむことができ、殊に女性用の履き物として有用である。
【符号の説明】
【0020】
10、20 サンダル
11、21 本体部
12a、12b、22 ひも状体
13a、13b、23 貫通孔
T 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足を載せる本体部と、この本体部を横断する方向に形成された貫通孔と、この貫通孔に取りはずし自在に挿通されて着用者の足に結び付けられるひも状体とから成ることを特徴とする履き物。
【請求項2】
複数の前記ひも状体を具備し、これらのひも状体のいずれかを選択使用することを特徴とする請求項1記載の履き物。
【請求項3】
足を載せる本体部と、この本体部の長手方向に間隔をおいてこの本体部を横断する方向に形成された第1の貫通孔及び第2の貫通孔と、前記第1の貫通孔に取りはずし自在に挿通されて着用者の足の甲上で結ばれる第1のひも状体と、前記第2の貫通孔に取りはずし自在に挿通されて着用者の足首側で結ばれる第2のひも状体とから成ることを特徴とする履き物。
【請求項4】
複数の前記ひも状体を具備し、これらのひも状体のいずれかを選択使用することを特徴とする請求項3記載の履き物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−115379(P2012−115379A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266340(P2010−266340)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(510316523)
【Fターム(参考)】