建築用パネルの輸送用支持材及び建築用パネル
【課題】本発明は、大型の建築用パネルの輸送用車両の荷台からの荷下しを素早く行うことができる建築用パネルの輸送用支持材を提供する。
【解決手段】回動軸１３が突設され、回動軸１３を建築用パネルとしての屋根パネル２の一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部としての挿通孔２１ａにそれぞれ挿通することで屋根パネル２に着脱可能とされた一対の支持材本体１Ａ，１Ａと、屋根パネル２を一対の支持材本体１Ａ，１Ａ間で略垂直に仮固定可能とする仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・とを備えた構成とされている。
【解決手段】回動軸１３が突設され、回動軸１３を建築用パネルとしての屋根パネル２の一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部としての挿通孔２１ａにそれぞれ挿通することで屋根パネル２に着脱可能とされた一対の支持材本体１Ａ，１Ａと、屋根パネル２を一対の支持材本体１Ａ，１Ａ間で略垂直に仮固定可能とする仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・とを備えた構成とされている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、大型の建築用パネルを輸送する際に用いる輸送用支持材、及びこの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
近年では、建築現場での工期の短縮等のために、建築用パネルとして、長尺で幅広な大型のものが多く用いられるようになってきている。
【０００３】
これに伴い、このような大型の建築用パネルは、通常のサイズの建築用パネルのように、トラックやトレーラーなどの輸送用車両の荷台に平積みしようとしても、輸送用車両の車幅をオーバーしてしまう。
【０００４】
こうしたことから、従来では、大型の建築用パネルを輸送用車両の荷台に斜め置きすることが可能なパネル輸送用架台が用いられている（例えば、特許文献１等を参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特許第３１６７８１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記した特許文献１のような従来のパネル輸送用架台では、建築用パネルを輸送用車両の荷台から荷下しする際に、クレーンを用いてパネル輸送用架台を折り畳む工程と、建築用パネルを吊り上げる工程とが必要であり、その間、作業や交通の妨げとなるため、より素早く行えるものがないかとの要望があった。
【０００７】
そこで、本発明は、大型の建築用パネルの輸送用車両の荷台からの荷下しを素早く行うことができる建築用パネルの輸送用支持材、及びこの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記目的を達成するために、本発明の建築用パネルの輸送用支持材は、回動軸が突設され、該回動軸を建築用パネルの一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部にそれぞれ挿通することで前記建築用パネルに着脱可能とされた一対の支持材本体と、前記建築用パネルを前記一対の支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とする仮固定手段とを備えていることを特徴とする。
【０００９】
ここで、前記仮固定手段は、前記建築用パネルと前記支持材本体との間を繋いで仮固定する仮固定用ピンであるとよい。
【００１０】
また、前記支持材本体には、吊り用の引掛部が設けられているとよい。
【００１１】
本発明の建築用パネルは、上記した建築用パネルの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルであって、一方の端面と他方の端面とに、前記支持材本体の前記回動軸が挿通可能な前記挿通部がそれぞれ形成されているとともに、前記仮固定手段が仮固定される仮固定部を有することを特徴とする。
【００１２】
ここで、吊り用の仮設引掛部が着脱可能に設けられているとよい。
【００１３】
また、前記一方の端面と前記他方の端面とを形成する構成部材以外の他の構成部材が予め取り付けられているとよい。
【発明の効果】
【００１４】
このような本発明の建築用パネルの輸送用支持材は、回動軸が突設され、回動軸を建築用パネルの一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部にそれぞれ挿通することで建築用パネルに着脱可能とされた一対の支持材本体と、建築用パネルを一対の支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とする仮固定手段とを備えた構成とされている。
【００１５】
こうした構成なので、長尺で幅広な大型の建築用パネルを輸送用車両の荷台に安定して積載し、工場から建築現場まで輸送することができる。
【００１６】
そして、建築現場での建築用パネルの輸送用車両の荷台からの荷下しは、仮固定手段を取り外し、クレーンにより建築用パネルを吊り上げるだけでよいため、素早く行うことができる。
【００１７】
また、建築用パネルを仮置きしないで済むため、仮置きスペースを確保する必要がなく、輸送用車両が駐車可能なだけのスペースを確保すれば、荷下しと吊り上げの作業を同時に行うことができる。
【００１８】
さらに、建築用パネルを支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とされているため、工場内で、建築用パネルを仕上げる際の固定用治具として用いることもでき、建築用パネルの仕上げ作業を容易に行うことができる。
【００１９】
また、支持材本体及び仮固定手段は、着脱可能なため、使い回しがきき、経済的である。
【００２０】
さらに、一対の支持材本体間は直接には接続されないため、様々な奥行きの建築用パネルに対応することができる。
【００２１】
ここで、仮固定手段が、建築用パネルと支持材本体との間を繋いで仮固定する仮固定用ピンである場合は、建築用パネルと支持材本体との間の仮固定を容易に行うことができ、取り外しも容易に行うことができる。
【００２２】
また、支持材本体に、吊り用の引掛部が設けられている場合は、一体化された建築用パネル及び支持材本体を傷付けずに安定して輸送用車両の荷台に積載することができる。
【００２３】
このような本発明の建築用パネルは、上記した建築用パネルの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルである。
【００２４】
そして、一方の端面と他方の端面とに、支持材本体の回動軸が挿通可能な挿通部がそれぞれ形成されているとともに、仮固定手段が仮固定される仮固定部を有する構成とされている。
【００２５】
こうした構成なので、長尺で幅広の大型のものであっても、上記した建築用パネルの輸送用支持材により容易に輸送することができる。
【００２６】
ここで、吊り用の仮設引掛部が着脱可能に設けられている場合は、建築用パネルを傷付けずに吊り上げることができるうえに、吊り用の仮設引掛部を使い回しでき、経済的である。
【００２７】
また、一方の端面と他方の端面とを形成する構成部材以外の他の構成部材が予め取り付けられている場合は、建築現場での取付作業を省略でき、工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】実施例１の建築用パネルの輸送用支持材を、建築用パネルとしての屋根パネルにセットした状態の概略構成を示す斜視図である。
【図２】輸送用支持材を構成する支持材本体の詳細を示す斜視図である。
【図３】輸送用支持材を構成する仮固定手段としての仮固定用ピンの詳細を示す斜視図である。
【図４】実施例１の建築用パネルとしての屋根パネルの詳細を示す斜視図である。
【図５】輸送用支持材をセットした屋根パネルを、工場の積込場から輸送用車両の荷台にクレーンにより容易に積み込む工程を示す説明図である。
【図６】（ａ）は、輸送用車両により輸送中の輸送用支持材をセットした屋根パネルの状態を示す説明図であり、（ｂ）は、建築現場において屋根パネルを吊り上げる状態を示す説明図である。
【図７】実施例２の建築用パネルの輸送用支持材を、建築用パネルとしての屋根パネルにセットした状態の概略構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００２９】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例１，２に基づいて説明する。
【実施例１】
【００３０】
先ず、実施例１の構成について説明する。
【００３１】
図１は、実施例１の建築用パネルの輸送用支持材１を、建築用パネルとしての屋根パネル２へセットした状態の概略構成を示している。
【００３２】
まず、輸送用支持材１は、一対の支持材本体１Ａ，１Ａと、仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・とから主に構成されている。
【００３３】
ここで、支持材本体１Ａは、図２に示したように、角形部材を横にした脚部１１と、この脚部１１の上面の略中央から角形部材を立ち上げた支持部１２とから略逆Ｔ字形状の主要部が形成されている。
【００３４】
また、支持材本体１Ａの支持部１２の正面には、略中間位置に略水平方向に回動軸１３が突設されている。
【００３５】
さらに、支持部１２の回動軸１３の上下には、仮固定用ピン１６が仮固定される仮固定部としての仮固定用ピン穴１４，１４が形成されている。
【００３６】
また、支持部１２の頂部には、頭部がリング状のアイボルトが固定され、吊り用の引掛部としてのフック引掛用リング１５が設けられている。
【００３７】
さらに、仮固定手段としての仮固定用ピン１６は、図３に示したように、取付けと取外しとを短時間で行えるようにするため、略Ｌ字形状のものが用いられている。
【００３８】
一方、建築用パネルとしての屋根パネル２は、図４に示したように、幅方向の端面を形成する構成部材としての溝形鋼の枠材２１，２１と、奥行き方向の端面を形成する構成部材としての溝形鋼の枠材２２，２２とが矩形に組まれて主要部が形成されている。
【００３９】
そして、枠材２２，２２間には、他の構成部材としての補強小梁２５，２５と、垂木２６，・・・が架設されている。
【００４０】
また、垂木２６，・・・の表面には、他の構成部材としての屋根下地材２７が貼設されている。
【００４１】
また、その上部では、枠材２２，２２間に、他の構成部材としての補強用ブレース２８，・・・が架設されている。
【００４２】
さらに、補強小梁２５，２５と、垂木２６，・・・の裏面には、他の構成部材としての天井面材２３が貼設されている。
【００４３】
ここで、幅方向の端面を形成する枠材２１，２１のウェブの略中心部には、支持材本体１Ａの回動軸１３を挿通するための挿通部としての挿通孔２１ａがそれぞれ形成されている。
【００４４】
また、枠材２１，２１のウェブの挿通孔２１ａの上下には、仮固定用ピン１６を挿入して仮固定するための仮固定部としての仮固定用ピン孔２１ｂ，２１ｂがそれぞれ形成されている。
【００４５】
さらに、奥行き方向の端面を形成する枠材２２，２２の表側のフランジの両端部近傍には、ボルト穴２２ａ，２２ａがそれぞれ形成されており、これらのボルト穴２２ａ，・・・に、吊り用の仮設引掛部としての頭部がリング状のアイボルト２４，・・・が着脱可能とされている。
【００４６】
そして、建築用パネルとしての屋根パネル２の幅方向の両端面から支持材本体１Ａ，１Ａを仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・により仮固定することで、屋根パネル２が、図１に示したように、輸送用支持材１に略垂直にセットされた状態となる。
【００４７】
なお、屋根パネル２に屋根部材２３を貼設していない状態で輸送用支持材１をセットしておけば、この輸送用支持材１を、工場内で、屋根部材２３を貼設するなどの屋根パネル２を仕上げる際の固定用治具として用いることもできる。
【００４８】
こうして輸送用支持材１がセットされた屋根パネル２は、図５に示したように、フック引掛用リング１５，１５にワイヤー先端のフックを引っ掛け、クレーンにより、工場の積込場から輸送用車両Ｔの荷台に容易に積み込むことができる。
【００４９】
そして、図６（ａ）に示したように、建築現場まで安定して積載されてきた輸送用支持材１がセットされた屋根パネル２は、仮固定用ピン１６，・・・を取り外すと、図６（ｂ）に示したように、回動軸１３を中心に回転して略水平状態となり、支持材本体１Ａ，１Ａを輸送用車両Ｔの荷台に残したままで、アイボルト２４，・・・にワイヤー先端のフックを引っ掛け、クレーンにより、容易に吊り上げて荷下しすることができる。
【００５０】
すなわち、屋根パネル２を仮置きする必要がなく、そのまま建築中の建物の屋根設置部まで吊り上げて移送することができる。
【００５１】
また、輸送用支持材１を構成する支持材本体１Ａ，１Ａ及び仮固定用ピン１６，・・・は、輸送用車両Ｔの荷台に載せたままで工場にもどり、使い回すことができる。
【００５２】
なお、輸送用支持材１がセットされた屋根パネル２の下端部には、屋根パネル２が回動軸１３を中心にして回転可能なように、若干の隙間が設けられている。
【００５３】
次に、実施例１の作用効果について説明する。
【００５４】
このような実施例１の建築用パネルの輸送用支持材１は、回動軸１３が突設され、回動軸１３を建築用パネルとしての屋根パネル２の一方の端面と他方の端面に形成した挿通部としての挿通孔２１ａにそれぞれ挿通することで屋根パネル２に着脱可能とされた一対の支持材本体１Ａ，１Ａと、屋根パネル２を一対の支持材本体１Ａ，１Ａ間で略垂直に仮固定可能とする仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・とを備えた構成とされている。
【００５５】
こうした構成なので、長尺で幅広な大型の建築用パネルとしての屋根パネル２を輸送用車両Ｔの荷台に安定して積載し、工場から建築現場まで輸送することができる。
【００５６】
そして、建築現場での屋根パネル２の輸送用車両Ｔの荷台からの荷下しは、仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・を取り外し、クレーンにより屋根パネル２を吊り上げるだけでよいため、素早く行うことができる。
【００５７】
また、屋根パネル２を仮置きしないで済むため、仮置きスペースを確保する必要がなく、輸送用車両Ｔが駐車可能なだけのスペースを確保すれば、荷下しと吊り上げの作業を同時に行うことができる。
【００５８】
さらに、屋根パネル２を支持材本体１Ａ，１Ａ間で略垂直に仮固定可能とされているため、工場内で、屋根パネル２を仕上げる際の固定用治具として用いることもでき、他の構成部材としての補強小梁２５，２５、垂木２６，・・・、屋根下地材２７、補強ブレース２８，・・・、及び天井面材２３などを取り付ける屋根パネル２の仕上げ作業を容易に行うことができる。
【００５９】
また、支持材本体１Ａ，１Ａ及び仮固定用ピン１６，・・・は、着脱可能なため、使い回しがきき、経済的である。
【００６０】
さらに、一対の支持材本体１Ａ，１Ａ間は直接には接続されないため、様々な奥行きの屋根パネル２に対応することができる。
【００６１】
ここで、仮固定手段は、上記したように、屋根パネル２と支持材本体１Ａ，１Ａとの間を繋いで仮固定する仮固定用ピン１６，・・・である。
【００６２】
このため、屋根パネル２と支持材本体１Ａ，１Ａとの間の仮固定を容易に行うことができ、取り外しも容易に行うことができる。
【００６３】
また、支持材本体１Ａ，１Ａには、吊り用の引掛部としてのフック引掛用リング１５がそれぞれ設けられている。
【００６４】
このため、一体化された屋根パネル２及び支持材本体１Ａ，１Ａを傷付けずに安定して輸送用車両Ｔの荷台に積載することができる。
【００６５】
このような実施例１の建築用パネルとしての屋根パネル２は、上記した建築用パネルの輸送用支持材１により輸送可能な建築用パネルである。
【００６６】
そして、一方の端面と他方の端面とを形成する溝形鋼の枠材２１，２１のウェブに、支持材本体１Ａ，１Ａの回動軸１３が挿通可能な挿通部としての挿通孔２１ａ，２１ａがそれぞれ形成されているとともに、仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・が仮固定される仮固定部としての仮固定用ピン孔２１ｂ，・・・を有する構成とされている。
【００６７】
こうした構成なので、長尺で幅広の大型のものであっても、上記した建築用パネルの輸送用支持材１により容易に輸送することができる。
【００６８】
ここで、吊り用の仮設引掛部としての頭部がリング状のアイボルト２４，・・・が着脱可能に設けられている。
【００６９】
このため、屋根パネル２を傷付けずに吊り上げることができるうえに、アイボルト２４，・・・を使い回すことができ、経済的である。
【００７０】
また、一方の端面と他方の端面とを形成する構成部材としての枠材２１，２１，２２，２２以外の他の構成部材としての補強小梁２５，２５、垂木２６，・・・、屋根下地材２７、補強ブレース２８，・・・、及び天井面材２３が予め取り付けられている。
【００７１】
このため、建築現場におけるこれら他の構成部材の取付作業を省略でき、工期の短縮を図ることができる。
【実施例２】
【００７２】
次に、実施例２について説明する。
【００７３】
なお、実施例１で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
【００７４】
図７は、実施例２の建築用パネルの輸送用支持材１０を、建築用パネルとしての屋根パネル２０へセットした状態の概略構成を示している。
【００７５】
この実施例２の輸送用支持材１０では、主要部が矩形板状の支持材本体１０Ａ，１０Ａを有し、上記した実施例１の屋根パネル２よりも幅広な屋根パネル２０を斜めに仮固定可能なことが実施例１の輸送用支持材１と主に異なる。
【００７６】
また、支持材本体１０Ａ，１０Ａに形成された仮固定部としての仮固定用ピン穴１４，・・・を用いることにより、上記した実施例１の屋根パネル２にセットすることもできる。
【００７７】
さらに、支持材本体１０Ａ，１０Ａに形成された仮固定部としての仮固定用ピン穴１７，・・・を用いることにより、屋根パネル２０よりもさらに幅広の屋根パネルにセットすることもできる。
【００７８】
すなわち、輸送時の高さ制限にも考慮して、より多くの幅サイズの屋根パネルに適用することができる。
【００７９】
なお、他の構成及び作用効果については、実施例１と略同様であるので説明を省略する。
【００８０】
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例１，２に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、これら実施例１，２に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【００８１】
例えば、上記した実施例１，２では、建築用パネルとして、屋根パネル２，２０を用いて実施したが、これに限定されず、壁パネルなどで実施してもよい。
【符号の説明】
【００８２】
１ 輸送用支持材
１０ 輸送用支持材
１Ａ 支持材本体
１０Ａ 支持材本体
１１ 脚部
１２ 支持部
１３ 回動軸
１４ 仮固定用ピン穴（仮固定部）
１７ 仮固定用ピン穴（仮固定部）
１５ フック引掛用リング（吊り用の引掛部）
２ 屋根パネル（建築用パネル）
２０ 屋根パネル（建築用パネル）
２１ 屋根パネルの枠材（建築用パネルの構成部材）
２１ａ 挿通孔（挿通部）
２１ｂ 仮固定用ピン孔（仮固定部）
２２ 屋根パネルの枠材（建築用パネルの構成部材）
２２ａ ボルト穴
２３ 天井面材（建築用パネルの他の構成部材）
２５ 補強小梁（建築用パネルの他の構成部材）
２６ 垂木（建築用パネルの他の構成部材）
２７ 屋根下地材（建築用パネルの他の構成部材）
２８ 補強ブレース（建築用パネルの他の構成部材）
２４ アイボルト（吊り用の仮設引掛部）
１６ 仮固定用ピン（仮固定手段）
Ｔ 輸送用車両
【技術分野】
【０００１】
本発明は、大型の建築用パネルを輸送する際に用いる輸送用支持材、及びこの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
近年では、建築現場での工期の短縮等のために、建築用パネルとして、長尺で幅広な大型のものが多く用いられるようになってきている。
【０００３】
これに伴い、このような大型の建築用パネルは、通常のサイズの建築用パネルのように、トラックやトレーラーなどの輸送用車両の荷台に平積みしようとしても、輸送用車両の車幅をオーバーしてしまう。
【０００４】
こうしたことから、従来では、大型の建築用パネルを輸送用車両の荷台に斜め置きすることが可能なパネル輸送用架台が用いられている（例えば、特許文献１等を参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特許第３１６７８１８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記した特許文献１のような従来のパネル輸送用架台では、建築用パネルを輸送用車両の荷台から荷下しする際に、クレーンを用いてパネル輸送用架台を折り畳む工程と、建築用パネルを吊り上げる工程とが必要であり、その間、作業や交通の妨げとなるため、より素早く行えるものがないかとの要望があった。
【０００７】
そこで、本発明は、大型の建築用パネルの輸送用車両の荷台からの荷下しを素早く行うことができる建築用パネルの輸送用支持材、及びこの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記目的を達成するために、本発明の建築用パネルの輸送用支持材は、回動軸が突設され、該回動軸を建築用パネルの一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部にそれぞれ挿通することで前記建築用パネルに着脱可能とされた一対の支持材本体と、前記建築用パネルを前記一対の支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とする仮固定手段とを備えていることを特徴とする。
【０００９】
ここで、前記仮固定手段は、前記建築用パネルと前記支持材本体との間を繋いで仮固定する仮固定用ピンであるとよい。
【００１０】
また、前記支持材本体には、吊り用の引掛部が設けられているとよい。
【００１１】
本発明の建築用パネルは、上記した建築用パネルの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルであって、一方の端面と他方の端面とに、前記支持材本体の前記回動軸が挿通可能な前記挿通部がそれぞれ形成されているとともに、前記仮固定手段が仮固定される仮固定部を有することを特徴とする。
【００１２】
ここで、吊り用の仮設引掛部が着脱可能に設けられているとよい。
【００１３】
また、前記一方の端面と前記他方の端面とを形成する構成部材以外の他の構成部材が予め取り付けられているとよい。
【発明の効果】
【００１４】
このような本発明の建築用パネルの輸送用支持材は、回動軸が突設され、回動軸を建築用パネルの一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部にそれぞれ挿通することで建築用パネルに着脱可能とされた一対の支持材本体と、建築用パネルを一対の支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とする仮固定手段とを備えた構成とされている。
【００１５】
こうした構成なので、長尺で幅広な大型の建築用パネルを輸送用車両の荷台に安定して積載し、工場から建築現場まで輸送することができる。
【００１６】
そして、建築現場での建築用パネルの輸送用車両の荷台からの荷下しは、仮固定手段を取り外し、クレーンにより建築用パネルを吊り上げるだけでよいため、素早く行うことができる。
【００１７】
また、建築用パネルを仮置きしないで済むため、仮置きスペースを確保する必要がなく、輸送用車両が駐車可能なだけのスペースを確保すれば、荷下しと吊り上げの作業を同時に行うことができる。
【００１８】
さらに、建築用パネルを支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とされているため、工場内で、建築用パネルを仕上げる際の固定用治具として用いることもでき、建築用パネルの仕上げ作業を容易に行うことができる。
【００１９】
また、支持材本体及び仮固定手段は、着脱可能なため、使い回しがきき、経済的である。
【００２０】
さらに、一対の支持材本体間は直接には接続されないため、様々な奥行きの建築用パネルに対応することができる。
【００２１】
ここで、仮固定手段が、建築用パネルと支持材本体との間を繋いで仮固定する仮固定用ピンである場合は、建築用パネルと支持材本体との間の仮固定を容易に行うことができ、取り外しも容易に行うことができる。
【００２２】
また、支持材本体に、吊り用の引掛部が設けられている場合は、一体化された建築用パネル及び支持材本体を傷付けずに安定して輸送用車両の荷台に積載することができる。
【００２３】
このような本発明の建築用パネルは、上記した建築用パネルの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルである。
【００２４】
そして、一方の端面と他方の端面とに、支持材本体の回動軸が挿通可能な挿通部がそれぞれ形成されているとともに、仮固定手段が仮固定される仮固定部を有する構成とされている。
【００２５】
こうした構成なので、長尺で幅広の大型のものであっても、上記した建築用パネルの輸送用支持材により容易に輸送することができる。
【００２６】
ここで、吊り用の仮設引掛部が着脱可能に設けられている場合は、建築用パネルを傷付けずに吊り上げることができるうえに、吊り用の仮設引掛部を使い回しでき、経済的である。
【００２７】
また、一方の端面と他方の端面とを形成する構成部材以外の他の構成部材が予め取り付けられている場合は、建築現場での取付作業を省略でき、工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】実施例１の建築用パネルの輸送用支持材を、建築用パネルとしての屋根パネルにセットした状態の概略構成を示す斜視図である。
【図２】輸送用支持材を構成する支持材本体の詳細を示す斜視図である。
【図３】輸送用支持材を構成する仮固定手段としての仮固定用ピンの詳細を示す斜視図である。
【図４】実施例１の建築用パネルとしての屋根パネルの詳細を示す斜視図である。
【図５】輸送用支持材をセットした屋根パネルを、工場の積込場から輸送用車両の荷台にクレーンにより容易に積み込む工程を示す説明図である。
【図６】（ａ）は、輸送用車両により輸送中の輸送用支持材をセットした屋根パネルの状態を示す説明図であり、（ｂ）は、建築現場において屋根パネルを吊り上げる状態を示す説明図である。
【図７】実施例２の建築用パネルの輸送用支持材を、建築用パネルとしての屋根パネルにセットした状態の概略構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００２９】
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例１，２に基づいて説明する。
【実施例１】
【００３０】
先ず、実施例１の構成について説明する。
【００３１】
図１は、実施例１の建築用パネルの輸送用支持材１を、建築用パネルとしての屋根パネル２へセットした状態の概略構成を示している。
【００３２】
まず、輸送用支持材１は、一対の支持材本体１Ａ，１Ａと、仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・とから主に構成されている。
【００３３】
ここで、支持材本体１Ａは、図２に示したように、角形部材を横にした脚部１１と、この脚部１１の上面の略中央から角形部材を立ち上げた支持部１２とから略逆Ｔ字形状の主要部が形成されている。
【００３４】
また、支持材本体１Ａの支持部１２の正面には、略中間位置に略水平方向に回動軸１３が突設されている。
【００３５】
さらに、支持部１２の回動軸１３の上下には、仮固定用ピン１６が仮固定される仮固定部としての仮固定用ピン穴１４，１４が形成されている。
【００３６】
また、支持部１２の頂部には、頭部がリング状のアイボルトが固定され、吊り用の引掛部としてのフック引掛用リング１５が設けられている。
【００３７】
さらに、仮固定手段としての仮固定用ピン１６は、図３に示したように、取付けと取外しとを短時間で行えるようにするため、略Ｌ字形状のものが用いられている。
【００３８】
一方、建築用パネルとしての屋根パネル２は、図４に示したように、幅方向の端面を形成する構成部材としての溝形鋼の枠材２１，２１と、奥行き方向の端面を形成する構成部材としての溝形鋼の枠材２２，２２とが矩形に組まれて主要部が形成されている。
【００３９】
そして、枠材２２，２２間には、他の構成部材としての補強小梁２５，２５と、垂木２６，・・・が架設されている。
【００４０】
また、垂木２６，・・・の表面には、他の構成部材としての屋根下地材２７が貼設されている。
【００４１】
また、その上部では、枠材２２，２２間に、他の構成部材としての補強用ブレース２８，・・・が架設されている。
【００４２】
さらに、補強小梁２５，２５と、垂木２６，・・・の裏面には、他の構成部材としての天井面材２３が貼設されている。
【００４３】
ここで、幅方向の端面を形成する枠材２１，２１のウェブの略中心部には、支持材本体１Ａの回動軸１３を挿通するための挿通部としての挿通孔２１ａがそれぞれ形成されている。
【００４４】
また、枠材２１，２１のウェブの挿通孔２１ａの上下には、仮固定用ピン１６を挿入して仮固定するための仮固定部としての仮固定用ピン孔２１ｂ，２１ｂがそれぞれ形成されている。
【００４５】
さらに、奥行き方向の端面を形成する枠材２２，２２の表側のフランジの両端部近傍には、ボルト穴２２ａ，２２ａがそれぞれ形成されており、これらのボルト穴２２ａ，・・・に、吊り用の仮設引掛部としての頭部がリング状のアイボルト２４，・・・が着脱可能とされている。
【００４６】
そして、建築用パネルとしての屋根パネル２の幅方向の両端面から支持材本体１Ａ，１Ａを仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・により仮固定することで、屋根パネル２が、図１に示したように、輸送用支持材１に略垂直にセットされた状態となる。
【００４７】
なお、屋根パネル２に屋根部材２３を貼設していない状態で輸送用支持材１をセットしておけば、この輸送用支持材１を、工場内で、屋根部材２３を貼設するなどの屋根パネル２を仕上げる際の固定用治具として用いることもできる。
【００４８】
こうして輸送用支持材１がセットされた屋根パネル２は、図５に示したように、フック引掛用リング１５，１５にワイヤー先端のフックを引っ掛け、クレーンにより、工場の積込場から輸送用車両Ｔの荷台に容易に積み込むことができる。
【００４９】
そして、図６（ａ）に示したように、建築現場まで安定して積載されてきた輸送用支持材１がセットされた屋根パネル２は、仮固定用ピン１６，・・・を取り外すと、図６（ｂ）に示したように、回動軸１３を中心に回転して略水平状態となり、支持材本体１Ａ，１Ａを輸送用車両Ｔの荷台に残したままで、アイボルト２４，・・・にワイヤー先端のフックを引っ掛け、クレーンにより、容易に吊り上げて荷下しすることができる。
【００５０】
すなわち、屋根パネル２を仮置きする必要がなく、そのまま建築中の建物の屋根設置部まで吊り上げて移送することができる。
【００５１】
また、輸送用支持材１を構成する支持材本体１Ａ，１Ａ及び仮固定用ピン１６，・・・は、輸送用車両Ｔの荷台に載せたままで工場にもどり、使い回すことができる。
【００５２】
なお、輸送用支持材１がセットされた屋根パネル２の下端部には、屋根パネル２が回動軸１３を中心にして回転可能なように、若干の隙間が設けられている。
【００５３】
次に、実施例１の作用効果について説明する。
【００５４】
このような実施例１の建築用パネルの輸送用支持材１は、回動軸１３が突設され、回動軸１３を建築用パネルとしての屋根パネル２の一方の端面と他方の端面に形成した挿通部としての挿通孔２１ａにそれぞれ挿通することで屋根パネル２に着脱可能とされた一対の支持材本体１Ａ，１Ａと、屋根パネル２を一対の支持材本体１Ａ，１Ａ間で略垂直に仮固定可能とする仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・とを備えた構成とされている。
【００５５】
こうした構成なので、長尺で幅広な大型の建築用パネルとしての屋根パネル２を輸送用車両Ｔの荷台に安定して積載し、工場から建築現場まで輸送することができる。
【００５６】
そして、建築現場での屋根パネル２の輸送用車両Ｔの荷台からの荷下しは、仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・を取り外し、クレーンにより屋根パネル２を吊り上げるだけでよいため、素早く行うことができる。
【００５７】
また、屋根パネル２を仮置きしないで済むため、仮置きスペースを確保する必要がなく、輸送用車両Ｔが駐車可能なだけのスペースを確保すれば、荷下しと吊り上げの作業を同時に行うことができる。
【００５８】
さらに、屋根パネル２を支持材本体１Ａ，１Ａ間で略垂直に仮固定可能とされているため、工場内で、屋根パネル２を仕上げる際の固定用治具として用いることもでき、他の構成部材としての補強小梁２５，２５、垂木２６，・・・、屋根下地材２７、補強ブレース２８，・・・、及び天井面材２３などを取り付ける屋根パネル２の仕上げ作業を容易に行うことができる。
【００５９】
また、支持材本体１Ａ，１Ａ及び仮固定用ピン１６，・・・は、着脱可能なため、使い回しがきき、経済的である。
【００６０】
さらに、一対の支持材本体１Ａ，１Ａ間は直接には接続されないため、様々な奥行きの屋根パネル２に対応することができる。
【００６１】
ここで、仮固定手段は、上記したように、屋根パネル２と支持材本体１Ａ，１Ａとの間を繋いで仮固定する仮固定用ピン１６，・・・である。
【００６２】
このため、屋根パネル２と支持材本体１Ａ，１Ａとの間の仮固定を容易に行うことができ、取り外しも容易に行うことができる。
【００６３】
また、支持材本体１Ａ，１Ａには、吊り用の引掛部としてのフック引掛用リング１５がそれぞれ設けられている。
【００６４】
このため、一体化された屋根パネル２及び支持材本体１Ａ，１Ａを傷付けずに安定して輸送用車両Ｔの荷台に積載することができる。
【００６５】
このような実施例１の建築用パネルとしての屋根パネル２は、上記した建築用パネルの輸送用支持材１により輸送可能な建築用パネルである。
【００６６】
そして、一方の端面と他方の端面とを形成する溝形鋼の枠材２１，２１のウェブに、支持材本体１Ａ，１Ａの回動軸１３が挿通可能な挿通部としての挿通孔２１ａ，２１ａがそれぞれ形成されているとともに、仮固定手段としての仮固定用ピン１６，・・・が仮固定される仮固定部としての仮固定用ピン孔２１ｂ，・・・を有する構成とされている。
【００６７】
こうした構成なので、長尺で幅広の大型のものであっても、上記した建築用パネルの輸送用支持材１により容易に輸送することができる。
【００６８】
ここで、吊り用の仮設引掛部としての頭部がリング状のアイボルト２４，・・・が着脱可能に設けられている。
【００６９】
このため、屋根パネル２を傷付けずに吊り上げることができるうえに、アイボルト２４，・・・を使い回すことができ、経済的である。
【００７０】
また、一方の端面と他方の端面とを形成する構成部材としての枠材２１，２１，２２，２２以外の他の構成部材としての補強小梁２５，２５、垂木２６，・・・、屋根下地材２７、補強ブレース２８，・・・、及び天井面材２３が予め取り付けられている。
【００７１】
このため、建築現場におけるこれら他の構成部材の取付作業を省略でき、工期の短縮を図ることができる。
【実施例２】
【００７２】
次に、実施例２について説明する。
【００７３】
なお、実施例１で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
【００７４】
図７は、実施例２の建築用パネルの輸送用支持材１０を、建築用パネルとしての屋根パネル２０へセットした状態の概略構成を示している。
【００７５】
この実施例２の輸送用支持材１０では、主要部が矩形板状の支持材本体１０Ａ，１０Ａを有し、上記した実施例１の屋根パネル２よりも幅広な屋根パネル２０を斜めに仮固定可能なことが実施例１の輸送用支持材１と主に異なる。
【００７６】
また、支持材本体１０Ａ，１０Ａに形成された仮固定部としての仮固定用ピン穴１４，・・・を用いることにより、上記した実施例１の屋根パネル２にセットすることもできる。
【００７７】
さらに、支持材本体１０Ａ，１０Ａに形成された仮固定部としての仮固定用ピン穴１７，・・・を用いることにより、屋根パネル２０よりもさらに幅広の屋根パネルにセットすることもできる。
【００７８】
すなわち、輸送時の高さ制限にも考慮して、より多くの幅サイズの屋根パネルに適用することができる。
【００７９】
なお、他の構成及び作用効果については、実施例１と略同様であるので説明を省略する。
【００８０】
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例１，２に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、これら実施例１，２に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【００８１】
例えば、上記した実施例１，２では、建築用パネルとして、屋根パネル２，２０を用いて実施したが、これに限定されず、壁パネルなどで実施してもよい。
【符号の説明】
【００８２】
１ 輸送用支持材
１０ 輸送用支持材
１Ａ 支持材本体
１０Ａ 支持材本体
１１ 脚部
１２ 支持部
１３ 回動軸
１４ 仮固定用ピン穴（仮固定部）
１７ 仮固定用ピン穴（仮固定部）
１５ フック引掛用リング（吊り用の引掛部）
２ 屋根パネル（建築用パネル）
２０ 屋根パネル（建築用パネル）
２１ 屋根パネルの枠材（建築用パネルの構成部材）
２１ａ 挿通孔（挿通部）
２１ｂ 仮固定用ピン孔（仮固定部）
２２ 屋根パネルの枠材（建築用パネルの構成部材）
２２ａ ボルト穴
２３ 天井面材（建築用パネルの他の構成部材）
２５ 補強小梁（建築用パネルの他の構成部材）
２６ 垂木（建築用パネルの他の構成部材）
２７ 屋根下地材（建築用パネルの他の構成部材）
２８ 補強ブレース（建築用パネルの他の構成部材）
２４ アイボルト（吊り用の仮設引掛部）
１６ 仮固定用ピン（仮固定手段）
Ｔ 輸送用車両
【特許請求の範囲】
【請求項１】
回動軸が突設され、該回動軸を建築用パネルの一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部にそれぞれ挿通することで前記建築用パネルに着脱可能とされた一対の支持材本体と、前記建築用パネルを前記一対の支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とする仮固定手段とを備えていることを特徴とする建築用パネルの輸送用支持材。
【請求項２】
前記仮固定手段は、前記建築用パネルと前記支持材本体との間を繋いで仮固定する仮固定用ピンであることを特徴とする請求項１に記載の建築用パネルの輸送用支持材。
【請求項３】
前記支持材本体には、吊り用の引掛部が設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載の建築用パネルの輸送用支持材。
【請求項４】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建築用パネルの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルであって、
一方の端面と他方の端面とに、前記支持材本体の前記回動軸が挿通可能な前記挿通部がそれぞれ形成されているとともに、前記仮固定手段が仮固定される仮固定部を有することを特徴とする建築用パネル。
【請求項５】
吊り用の仮設引掛部が着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項４に記載の建築用パネル。
【請求項６】
前記一方の端面と前記他方の端面とを形成する構成部材以外の他の構成部材が予め取り付けられていることを特徴とする請求項４又は５に記載の建築用パネル。
【請求項１】
回動軸が突設され、該回動軸を建築用パネルの一方の端面と他方の端面とに形成した挿通部にそれぞれ挿通することで前記建築用パネルに着脱可能とされた一対の支持材本体と、前記建築用パネルを前記一対の支持材本体間で垂直又は斜めに仮固定可能とする仮固定手段とを備えていることを特徴とする建築用パネルの輸送用支持材。
【請求項２】
前記仮固定手段は、前記建築用パネルと前記支持材本体との間を繋いで仮固定する仮固定用ピンであることを特徴とする請求項１に記載の建築用パネルの輸送用支持材。
【請求項３】
前記支持材本体には、吊り用の引掛部が設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載の建築用パネルの輸送用支持材。
【請求項４】
請求項１乃至３のいずれか１項に記載の建築用パネルの輸送用支持材により輸送可能な建築用パネルであって、
一方の端面と他方の端面とに、前記支持材本体の前記回動軸が挿通可能な前記挿通部がそれぞれ形成されているとともに、前記仮固定手段が仮固定される仮固定部を有することを特徴とする建築用パネル。
【請求項５】
吊り用の仮設引掛部が着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項４に記載の建築用パネル。
【請求項６】
前記一方の端面と前記他方の端面とを形成する構成部材以外の他の構成部材が予め取り付けられていることを特徴とする請求項４又は５に記載の建築用パネル。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１２−６２７１２（Ｐ２０１２−６２７１２Ａ）
【公開日】平成２４年３月２９日（２０１２．３．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２０８９４２（Ｐ２０１０−２０８９４２）
【出願日】平成２２年９月１７日（２０１０．９．１７）
【出願人】（０００００２１７４）積水化学工業株式会社 (5,781)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年３月２９日（２０１２．３．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年９月１７日（２０１０．９．１７）
【出願人】（０００００２１７４）積水化学工業株式会社 (5,781)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]