説明

情報処理装置、および映像信号出力制御方法

【課題】情報処理装置からデジタル映像信号を外部機器を介して外部表示装置に供給している最中に外部機器から情報処理装置を外した場合に、外部にデジタル映像信号を出力することを抑制すること。
【解決手段】 情報処理装置が外部機器に設置された状態で、固定機構がロック状態であるかいるか否かを検出するステップと、前記固定機構がロック状態の場合、前記外部機器に対して前記デジタル映像信号を出力するステップと、前記固定機構がロック状態ではない場合、前記外部機器に対して前記デジタル映像信号を出力しないステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暗号化したデジタル映像信号を出力可能な情報処理装置、および映像信号出力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、アナログ放送にかわってデジタル放送に主流になろうとしている。また、DVD等のデジタル信号が記録されたソースを用いられている。アナログからデジタルの変換に伴い、テレビにデジタル信号のまま出力することが考えられる。
【0003】
デジタル出力の場合は、高品質の映像コンテンツの利用が可能であるため、提供される映像コンテンツが不正に再生されたり、違法にコピーされることのないように著作権保護を強化したりすることが必要である。デジタルコンテンツの保護方式として、HDCP(High−bandwidth Digital Content Protection System)規格が提案されている。
【0004】
HDCP規格は、デジタル映像信号の伝送システムにおいて、著作権保護の必要な映像コンテンツを安全に伝送するための規格であり、送信装置と受信装置間の認証、認証のための鍵の共有、および伝送される映像信号の暗号化などの仕様について規定している。
【0005】
HDCP規格などの認証においては、公開鍵暗号により通信相手の装置を個別に認証するためのデバイス鍵が利用されている。送信装置と受信装置の間で認証が成功すると、送信装置はデバイス鍵を用いて映像信号を暗号化して送信し、受信装置はデバイス鍵を用いて受信された映像信号を復号する。たとえば、特許文献1には、HDCP規格などによる認証方式を用いたデジタル画像伝送装置が開示されている。
【特許文献1】特開2002−314970号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、情報出力装置として、ノート型パーソナルコンピュータを用いた場合、テレビに信号を出力するためにドッキングステーションを用いることが考えられる。ドッキングステーションにパーソナルコンピュータを設置し、暗号化した映像信号をテレビに出力した状態で、ドッキングステーション(外部機器)からパーソナルコンピュータ(情報処理装置)を取り外すことを考える。この場合、パーソナルコンピュータから映像信号が出力されたままになる可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、外部機器に出力する映像信号を適切に制御する情報処理装置および該情報処理装置にて実行される映像信号出力制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一例に係わる映像信号の出力制御方法は、映像信号を外部機器に出力可能であり前記外部機器と固定機構によって固定可能な情報処理装置における映像信号の出力制御方法であって、前記固定機構の状態を検出し、前記固定機構の状態が固定状態ではない場合、前記外部機器への映像信号の出力を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
外部機器に出力する映像信号を適切に制御することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
【0011】
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、バッテリ駆動可能な携帯型のノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0012】
図1はノートブック型パーソナルコンピュータのディスプレイユニットを開いた状態、および拡張ユニットとしてのドッキングステーションの斜視図である。また、図2はコンピュータの裏面側からの斜視図である。
【0013】
本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
【0014】
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、およびタッチパッド16などが配置されている。
【0015】
コンピュータ10を外部機器としてのドッキングステーション200に設置すると、ドッキングステーション200に設けられたドッキングコネクタ201と、図2に示すコンピュータ10の裏面側に設けられたドッキングポート20とが接続し、信号の伝達が行えるようになる。
【0016】
また、図3にドッキングステーション200の背面側の構成を示す。図3に示すように、ドッキングステーション200は、PS/2コネクタ202,USB(Universal Serial Bus)コネクタ203、DVI(Digital Visual Interface)コネクタ204、パラレルコネクタ205、LANコネクタ206、固定機構としてのロック機構207を有する。コンピュータ10をドッキングステーション200に設置したとき、ロック機構207を操作することによって、コンピュータ10をドッキングステーション200に固定することが可能になる。
【0017】
図4に示すように、コンピュータ10をドッキングステーション200に設置した時、ドッキングステーション200と外部表示装置としてのHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)規格に対応した外部ディスプレイ300とをDVIケーブルを介して接続することによって、コンピュータ10で生成された映像を外部ディスプレイ300に表示することが出来る。
【0018】
次に、図5を参照して、本コンピュータ10、ドッキングステーション200、および外部ディスプレイ300のシステム構成について説明する。
【0019】
本コンピュータは、図2に示されているように、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、GPU(Graphics Processing Unit)114、サウスブリッジ119、放送番組データを受信する受信部としてのTVチューナ120、BIOS−ROM121、ハードディスクドライブ(HDD)122、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124、LANコントローラ126、およびI/Oコントローラ127等を備えている。
【0020】
CPU111は、本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ122から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)、および各種アプリケーションプログラムを実行する。
【0021】
また、CPU111は、BIOS−ROM121に格納されたBIOS(Basic Input Output System)プログラムも実行する。BIOS−ROM121はハードウェア制御のためのプログラムである。
【0022】
ノースブリッジ112はCPU111のローカルバスとサウスブリッジ119との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、主メモリ113をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ112には、AGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介してGPU114との通信を実行する機能も有している。
【0023】
GPU114は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17または外部ディスプレイ300を制御する表示コントローラである。このGPU114はビデオメモリ(VRAM)を有しており、OS/アプリケーションプログラムによってビデオメモリに書き込まれた表示データから、ディスプレイユニット12のLCD17、または外部ディスプレイ300に表示すべき表示イメージを形成する映像信号を生成する。
【0024】
GPU114は、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)規格に対応するために、映像データを暗号化するためのコーダー115を有している。コーダー115は、映像データを暗号化するために複数の暗号鍵が格納された第1キーROM116を有する。
【0025】
サウスブリッジ119は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ119は、ハードディスクドライブ(HDD)122、光ディスクドライブ(ODD)123を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ、PCI(Peripheral Component Interconnect)コントローラ、USBコントローラを内蔵している。
【0026】
光ディスクドライブ123は、DVD、CDなどの記憶メディアを駆動するためのドライブユニットである。また、光ディスクドライブ123は、CD−R,DVD−R等の追記可能な光メディアへのデータの書込、CD−RW,DVD−RW,DVD−RAM等の書換可能な光メディアへのデータの書込/消去を行うドライブユニットである。
【0027】
サウスブリッジ119にPCIバスを介して、ネットワークに接続された機器とデータの転送を行うためのLANコントローラ126が接続されている。
【0028】
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13、およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、電源コントローラと協調して動作することにより、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて、本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。
【0029】
EC/KBC124は、ロック機構207の状態(ロック/アンロック)を検出することが出来る。
【0030】
I/Oコントローラ127は、IEEE1284規格をサポートする機器とデータの転送を行うための機能を有している。
【0031】
外部ディスプレイ300は、コーダー115で暗号化された映像信号を復調するためのデコーダ301、映像信号を復調するための暗号鍵を格納する第2キーROM302、DDC(Display data Channel)規格に沿ったディスプレイの解像度、リフレッシュレート等のデバイス情報を格納するEEPROM303を有する。
【0032】
ドッキングステーション200は、コーダー115から外部ディスプレイ300のデコーダ301に映像信号を伝送するための機能、コーダー115とデコーダ301との間で制御信号を伝送するための機能、EEPROM303に格納されたディスプレイの情報をDDC規格に沿ってEC/KBC124に伝送するためのI2Cバス、キーボード/マウスが接続されるためのPS/2コネクタ202、USBコネクタ203、DVIコネクタ204、LANコントローラ126に接続され、LANケーブルの一端が挿入されるLANコネクタ206、I/Oコントローラ127が接続されIEEE1284規格のケーブルの一端が挿入されるパラレルポート205を有する。
【0033】
本コンピュータ10は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)と呼ばれるシステムの省電力機能を持つ、Microsoft社製のオペレーティングシステム140を装備する。このACPI機能は、バッテリを装備する、いわゆるノートブック型パーソナルコンピュータに対してバッテリ駆動時間に有効なことは勿論のこと、バッテリを装備しない、いわゆるデスクトップ型パーソナルコンピュータに対しても、AC電源の低消費電力化及び温度制御等に有効である。
【0034】
図6は、本発明の一実施形態に係わる情報処理装置としてのパーソナルコンピュータのACPI及び外部出力機能を示すためのブロック図である。
【0035】
オペレーティングシステム140上のアプリケーション142は、カーネル141を介してDirectShow143にアクセスし、DirectShow143の機能を用いてmpeg2のデータから再生信号を生成する。再生信号はDirectShow143からGPU114に供給される。GPU114は、再生信号を暗号化してドッキングポート20に含まれる映像信号出力ポート20Aに出力する。
【0036】
EC/KBC124は、コンピュータ10がドッキングステーション200に設置されている場合、ロック機構207の状態を検出することが可能である。EC/KBC124は、ロック機構207の状態を書き込むためのロックレジスタ1241を有する。EC/KBC124は、ロック機構207が操作されるとロック機構207の状態をサウスブリッジ119、ノースブリッジ112を介して、BIOSプログラム1211に通知する機能を有する。BIOSプログラム1211は、HCI(Host Controller Interface)145を介して、GPU114を駆動するGPUドライバ146に、EC/KBC124から通知されたロック機構207の状態を通知する機能を有する。GPUドライバ146は、カーネル141を介して、ACPIドライバ147に対して、ロック機構207が解除されている場合に、クロックジェネレータ150からGPU114へのクロック信号の供給を停止させることを要求する機能を有する。
【0037】
ACPIドライバ147は、メモリ113内に設けられたACPIレジスタ1131を書きかえ、GPU114へのクロック信号の供給を停止する設定にする。BIOSプログラム1211は、ACPIレジスタ1131が書き換えられGPU114へのクロック信号の供給を停止する設定になった場合に、サウスブリッジ119からクロックジェネレータ150に供給されるクロック供給停止信号をイネーブルにする機能を有する。クロックジェネレータ150は、クロック供給停止信号がイネーブルになった場合に、GPU114へのクロック信号の供給を停止する機能を有する。
【0038】
コンピュータ10をドッキングステーション200に設置した場合の処理について図7を参照して説明する。
【0039】
ユーザがコンピュータ10を外部ディスプレイ300が接続されているドッキングステーション200に設置した後にロック機構207をロック状態にし、コンピュータ10をドッキングステーション200に固定すると、EC/KBC124は、ロック機構207がロック状態であることを検出する(ステップS1)。EC/KBC124は、BIOSプログラム1211に対して、ロックされたことを割り込み通知する(ステップS2)。また、EC/KBC124は、ロックレジスタ1241にロック状態であることを書き込む(ステップS3)。
【0040】
次ぎに、外部ディスプレイ300を検出し、保護されたコンテンツを外部ディスプレイ300に出力するときの処理の手順について図8を参照して説明する。保護されたコンテンツ(映像ソース源)は、TVチューナ120で受信された放送番組データ、または光ディスクドライブ123によって記憶メディアから再生されるデータである。
【0041】
外部ディスプレイ300の電源がオンであれば、EC/KBC124は、外部ディスプレイ300を認識し(ステップS11)、EEPROM303に格納された外部ディスプレイ300のデバイス情報を取得する(ステップS12)。EC/KBC124は、取得されたデバイス情報はHCI145を介してGPUドライバ146に割り込み通知する(ステップS13)。デバイス情報の中には、外部ディスプレイ300がHDCPに対応しているか否かの情報を含む。
【0042】
GPUドライバ146は、ロックレジスタ1241を参照し、ロック機構207がロック状態であるか判定する(ステップS14)。ロック状態ではない場合(ステップS14のNo)、映像信号の出力を停止する。
【0043】
ロック状態の場合(ステップS14のYes)GPUドライバ146は、外部ディスプレイ300がHDCPに対応しているか判定する(ステップS15)。HDCPに対応していない場合(ステップS15のNo)、処理を終了する。
【0044】
HDCPに対応している場合(ステップS15のYes)、GPUドライバ146は、GPU114と外部ディスプレイ300との間で第1キーROM116,第2キーROM302に格納された暗号鍵の通信を行って認証処理を行う(ステップS16)。
【0045】
認証処理後、GPUドライバ146は、コーダー115からデコーダ301に対して暗号化された映像信号の出力することを許可し、映像信号が伝送される(ステップS17)。
【0046】
上述したように、ロック機構207がアンロック状態では、映像信号がドッキングステーション200に対して出力されないので、コンピュータ10をドッキングステーション200から取り外しても、映像信号が出力されていないので、映像信号がコピーされる恐れがない。
【0047】
次ぎに、暗号化した映像信号を出力している最中に、ドッキングステーション200からコンピュータ10を取り外す場合の処理の手順について図9を参照して説明する。
【0048】
ロック機構207をアンロック状態にすると、EC/KBC124は、ロック機構207がアンロック状態になったことを検出する(ステップS21)。EC/KBC124は、BIOSプログラム1211に対して、ロック機構207がアンロック状態になったことを割り込み通知する(ステップS22)。EC/KBC124は、ロックレジスタ1241にアンロック状態であることを書き込む(ステップS23)。BIOSプログラム1211は、HCI145を介してGPUドライバ146にアンロック状態になったことを割り込み通知する(ステップS24)。GPUドライバ146は、カーネル141を介してACPIドライバ147に対してGPU114へのクロック供給を停止するように要求する(ステップS25)。ACPIドライバ147は、ACPIレジスタ1131を書きかえ、GPU114へのクロック供給を停止する設定にする(ステップS26)。
【0049】
BIOSプログラム1211は、ACPIレジスタ1131に書き込まれた設定を読み込む(ステップS27)。BIOSプログラム1211は、ノースブリッジ112を介してサウスブリッジ119に、クロックジェネレータ150に供給するクロック供給停止信号をイネーブルにするよう指示する(ステップS28)。
【0050】
クロックジェネレータ150は、クロック供給停止信号がイネーブルになったことを検出し、GPU114へのクロック信号の供給を停止する(ステップS29)。クロック信号の供給が停止することによって、GPU114が動作しなくなり、映像信号出力ポート20Aから映像信号が出力されなくなる。
【0051】
上述したように、映像信号が出力されている状態で、ロック機構207がアンロック状態になると、映像信号がドッキングステーション200に対して出力されなくなるので、コンピュータ10をドッキングステーション200から取り外しても映像信号が出力されていないので、映像信号がコピーされる恐れがない。
【0052】
なお、GPU114への駆動電圧の供給を停止させて、映像信号出力ポート20Aから映像信号が出力されないようにしても良い。また、映像信号出力ポート20AとGPU114との間にスイッチング素子を設け、スイッチング素子を制御することによって、映像信号出力ポート20Aから映像信号が出力されないようにしても良い。
【0053】
なお、図10に示すように、コーダー115および第1キーROM116がGPU114に内蔵されていなくても良い。この場合、低速制御信号としては、I2C信号の代わりに8ビット並列バスとかUARTなどを利用することもできる。
【0054】
図10に示した外付けコーダを用いるコンピュータ10の場合には、図5に示した構成の場合に比べて危険性が高いので、ドッキングステーション200なしの場合にも適用することが考えられる。すなわち、アンドックイベントの代わりに、コンピュータ10の筐体が開けられた(開けられている)ことを示す信号を用いればよい。パソコンの筐体が開けられたことを検出すること自体は、従来技術であるので、説明、図示を省略する。
【0055】
また、図5に示す構成では、二つの独立したI2Cバスを設けているが、もちろん、図11に示すように、一つのバスに統合することもできる。その場合には、バスの転送速度が制御信号などに対して十分に速いことを確認する必要がある。
【0056】
図5の場合、もともとドッキングステーション200にはアンドックイベントを発生させる機構、回路が備わっているので、それを利用して、ノートブック型パーソナルコンピュータ10とドッキングステーション200間の接続が断たれるのを検出している。同様に、ドッキングステーション200と外部ディスプレイ300の間の接続が断たれたことを検出する手段も標準的に用意されている。図5の構成の場合で言えば、DVI信号の一つとしてDVI_detect信号があり、GPU114がこれを検出してBIOS−ROM121へ外部表示装置が外されたことを知らせている。したがって、この場合もアンドックイベントに対する処理を行うようにすることができる。
【0057】
また、上述した、コンピュータはDVIコネクタ204を有し、DVI規格に沿った信号を出力可能であったが、DVIコネクタのかわりにHDMIコネクタを設けDVI規格に沿った信号を出力可能なようにしても良い。
【0058】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施形態に係わる情報処理装置としてのノートブック型パーソナルコンピュータ、および外部機器としてのドッキングステーションを示す図。
【図2】コンピュータの裏面側を示す斜視図。
【図3】ドッキングステーションの背面側の構成を示す斜視図。
【図4】コンピュータをドッキングステーションに設置し、およびコンピュータの出力画像を外部ディスプレイに出力可能にした状態を示す図。
【図5】コンピュータ、ドッキングステーション、および外部ディスプレイのシステム構成図。
【図6】本発明の一実施形態に係わる情報処理装置としてのパーソナルコンピュータのACPI及び外部出力機能を示すためのブロック図。
【図7】コンピュータをドッキングステーションに設置した場合の処理の手順を示すフローチャート。
【図8】外部ディスプレイを検出し、保護されたコンテンツを外部ディスプレイに出力するときの処理の手順を示すフローチャート。
【図9】暗号化した映像信号を出力している最中に、ドッキングステーションからコンピュータを取り外す場合の処理の手順を示すフローチャート。
【図10】図5に示したシステム構成の変形例を示す図。
【図11】図5に示したシステム構成の変形例を示す図。
【符号の説明】
【0060】
10…ノートブック型パーソナルコンピュータ,11…コンピュータ本体,12…ディスプレイユニット,13…キーボード,14…パワーボタン,16…タッチパッド,17…LCD,20…ドッキングポート,20A…映像信号出力ポート,111…CPU,112…ノースブリッジ,113…主メモリ,1131…ACPIレジスタ,114…GPU,115…コーダー,116…キーROM,119…サウスブリッジ,120…TVチューナ,121…BIOS−ROM,1211…BIOSプログラム,122…ハードディスクドライブ,123…光ディスクドライブ,124…エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC,1241…ロックレジスタ,126…LANコントローラ,127…I/Oコントローラ,140…オペレーティングシステム,141…カーネル,142…アプリケーション,145…HCI,146…GPUドライバ,147…ACPIドライバ,150…クロックジェネレータ,200…ドッキングステーション,201…ドッキングコネクタ,203…USBコネクタ,204…DVIコネクタ,205…パラレルコネクタ,206…LANコネクタ,207…ロック機構,300…外部ディスプレイ,301…デコーダ,302…第2キーROM,303…EEPROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定機構によって外部機器と固定可能な本体と、
前記本体に設けられ、映像信号を生成する表示コントローラと、
前記固定機構が固定状態ではない場合、前記表示コントローラによって生成された映像信号を前記外部機器に出力することを停止する制御部と、を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示コントローラは、暗号化された映像信号を出力可能であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記暗号化された映像信号はHDCP規格に従って暗号化された映像信号であることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記固定機構が固定状態から固定状態ではない状態になると、前記映像信号を前記外部機器に出力する状態から前記映像信号の前記外部機器への出力を停止する状態に制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記デジタル映像信号の供給は、DVI規格またはHDMI規格に沿って行われることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
暗号鍵に基づいて復号化を行う復号部を有する外部表示装置に映像信号を出力する外部機器と固定機構によって固定可能な本体と、
前記本体に設けられ、前記暗号鍵に基づいて暗号化が施された映像信号を生成する表示コントローラと、
前記固定機構が固定状態ではない場合、前記表示コントローラによって生成された映像信号を前記外部機器に出力することを停止する制御部と、を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記暗号化された映像信号はHDCP規格に従って暗号化された映像信号であることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記固定機構が固定状態から固定状態ではない状態になると、前記映像信号を前記外部機器に出力する状態から前記映像信号の前記外部機器への出力を停止する状態に制御することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記デジタル映像信号の供給は、DVI規格またはHDMI規格に沿って行われていることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
映像信号を外部機器に出力可能であり前記外部機器と固定機構によって固定可能な情報処理装置における映像信号出力制御方法であって、
前記固定機構の状態を検出し、
前記固定機構の状態が固定状態ではない場合、前記外部機器への映像信号の出力を停止することを特徴とする映像信号出力制御方法。
【請求項11】
前記映像信号は暗号化されていることを特徴とする請求項10記載の映像信号出力方法。
【請求項12】
前記暗号化された映像信号はHDCP規格に従って暗号化された映像信号であることを特徴とする請求項11記載の映像信号出力方法。
【請求項13】
前記映像信号の供給は、DVI規格またはHDMI規格に沿って行われていることを特徴とする請求項10記載の映像信号出力制御方法。
【請求項14】
前記固定機構が固定状態から固定状態ではない状態になると、前記映像信号を前記外部機器に出力する状態から前記映像信号の前記外部機器への出力を停止することを特徴とする請求項10記載の映像信号出力制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−25060(P2007−25060A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−204542(P2005−204542)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】