説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】映像データの早送り/巻き戻し操作の際にユーザの所望のシーンを迅速かつ正確に検索させること。
【解決手段】PVR100は、早送り/巻き戻し操作が一定時間継続すると、早送り/巻き戻し中の動画コンテンツのフレームのサムネイルを含む第1の時間間隔(例えば1秒)毎の複数の第1サムネイル43を水平方向に表示し、早送り/巻き戻し操作が中止された場合に、第1サムネイル43のうち1つの操作対象サムネイル43oを基準として、第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔(例えば30秒)毎の複数の第2サムネイル44を垂直方向に表示し、第1サムネイル43及び第2サムネイル44のいずれかが選択された場合にそれに対応するフレームから動画コンテンツの再生を再開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像コンテンツを再生可能な情報処理装置、当該情報処理装置における情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、テレビジョン、ビデオレコーダ、PC(Personal Computer)等の情報処理装置においてユーザが映像コンテンツを視聴する場合、ユーザは、リモートコントローラのボタン操作等により、不要なシーンをスキップしたり、所望のシーンを検索したりしていた。例えば、ユーザが一般的なビデオレコーダで映像コンテンツを視聴している最中に不要なシーンが始まると、ユーザはリモートコントローラの早送りボタンを押し続けることで、視聴をスキップできる。また、リモートコントローラが15秒スキップや30秒スキップ等の一定時間に対応したボタンを備えている場合、ユーザはそれらのボタンを押すことでそれらに対応した時間分の視聴をスキップできる。
【0003】
ところが、このような手法では、ユーザはいつ不要なシーンが終わるかを把握できないため、不必要に早送りが進んでしまうことがあった。
【0004】
下記特許文献1には、デジタルカメラのムービー再生待機中に十字キーの右キーの長押しにより早送りモードに移行し、液晶モニターの画面下に複数のサムネイルが表示され、ユーザが右キーを押し続けている間、ファイル番号順にサムネイル画像が画面の左から右へ移動しながら順次自動表示され、所望の画像が中央の位置に来たところで、ユーザが右キーから指を離し、所定時間経過すると、当該中央の画像の再生モードに移行することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−211408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、画面に一度に表示できるサムネイルの数及び時間範囲に限りがあるため、例えば所望のシーンが十字キーを押した時点から離れている場合等には、ユーザは所望のシーンに辿り着くまでに時間を要することとなる。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、映像データの早送り/巻き戻し操作の際にユーザの所望のシーンを迅速かつ正確に検索させることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するため、本発明の一の形態に係る情報処理装置は、記憶部と、再生部と、出力部と、操作検出部と、制御部とを有する。上記記憶部は、複数のフレームを有する映像データと、当該複数のフレームに対応する複数のサムネイル画像とを記憶する。上記再生部は、上記記憶された映像データを再生する。上記出力部は、上記再生された映像データを表示部へ出力する。上記操作検出部は、ユーザの操作を検出する。上記制御部は、上記映像データの再生中に、当該映像データの早送りまたは巻き戻しのための第1の操作が検出された場合に、当該第1の操作に応じて、当該検出時に出力されていた映像データのフレームよりも再生位置が後または前のフレームを上記表示部へ順次出力するように上記出力部を制御する。また制御部は、上記第1の操作の検出が所定時間継続したときに、上記第1の操作に応じて出力されるフレームのサムネイル画像を含む第1の時間間隔毎の複数の第1のサムネイル画像を、上記表示部へ第1の方向へ並べて順次出力するように上記出力部を制御する。また制御部は、上記第1の操作が検出されなくなった場合に、上記出力された第1のサムネイル画像のうち1つを基準として、上記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数の第2のサムネイル画像を、上記第1の方向とは異なる第2の方向へ並べて上記表示部へ出力するように上記出力部を制御する。さらに制御部は、いずれか1つの上記第1のサムネイル画像または上記第2のサムネイル画像を選択するためのユーザの第2の操作が検出された場合に、当該選択された第1のサムネイル画像または当該第2のサムネイル画像に対応するフレームから上記映像データを再生するように上記再生部を制御する。
【0009】
この構成により情報処理装置は、映像データの早送り操作または巻き戻し操作の際に、第1の時間間隔毎の第1のサムネイル画像のみならず、当該第1のサムネイル画像とは異なる方向に、第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎のサムネイルも出力できる。したがって情報処理装置は、第1の時間間隔と第2の時間間隔という2つの異なる時間範囲でサムネイル画像を提供することで、ユーザの所望のシーンを迅速かつ正確に検索させることができる。
【0010】
上記制御部は、上記第2のサムネイル画像を、上記出力された複数の第1のサムネイル画像のうち、上記第1の方向における上記表示部の中心からずれた位置に出力された第1のサムネイル画像を基準として上記第2のサムネイル画像を出力するように上記出力部を制御してもよい。
【0011】
これにより情報処理装置は、第2のサムネイル画像が表示部の中心からずれた位置に出力することになるため、ユーザに、表示部に表示されている映像データの閲覧を比較的邪魔することなく第2のサムネイル画像を閲覧させることができる。ここで情報処理装置は、第1の操作が早送り操作の場合には、基準となる第1のサムネイル画像よりも時間位置が後の第1のサムネイル画像をより多く出力し、第1の操作が巻き戻し操作の場合には、基準となる第1のサムネイル画像よりも時間位置が前の第1のサムネイル画像をより多く出力してもよい。
【0012】
上記制御部は、上記第2のサムネイル画像を、上記出力された複数の第1のサムネイル画像のうち、上記第1の方向における最端部に出力された第1のサムネイル画像に隣接する第1のサムネイル画像を基準として上記第2のサムネイル画像を出力ように上記出力部を制御してもよい。
【0013】
これにより情報処理装置は、ユーザに、表示部に表示されている映像データの閲覧を邪魔することなく第2のサムネイル画像を閲覧させることができるとともに、基準となる第1のサムネイル画像の前後の第1のサムネイル画像を少なくとも1つ出力することで、1コマ送り及び1コマ戻しの双方の微調整を常に可能とすることができる。
【0014】
上記制御部は、上記出力された複数の第2のサムネイル画像のうち1つを選択する上記第2の操作が入力された場合、上記選択された第2のサムネイル画像を、当該第2の操作前に上記基準となる第1のサムネイル画像が出力されていた位置に移動させ、当該移動された第2のサムネイル画像を基準として上記複数の第2のサムネイル画像を出力するように上記出力部を制御してもよい。
【0015】
これにより情報処理装置は、上記選択操作のたびに、第2のサムネイル画像の出力数は変えずに、時間範囲のみ更新して第2のサムネイル画像を出力することができるため、例えばスクロール等により第2のサムネイル画像を選択するユーザの操作負担を軽減することができる。また情報処理装置は、上記選択操作があっても、出力される第2のサムネイル画像の数を変更しないことで、表示部の表示範囲を有効活用することができる。
【0016】
上記制御部は、上記第1の操作の継続時間に応じて上記映像データの早送りまたは巻き戻しの速度を第1の速度から第2の速度まで可変することが可能であり、上記早送りまたは巻き戻しの速度が上記第2の速度に到達したときに、上記複数の第1のサムネイル画像を出力するように上記出力部を制御してもよい。
【0017】
これにより情報処理装置は、早送りまたは巻き戻しの速度が最大速度になった場合にはじめて第1のサムネイル画像を出力することで、高速サーチ時であっても、ユーザの目では追えないフレームをサムネイル画像としてユーザに認識させ、ユーザに所望のシーンを見つけ出させることができる。
【0018】
上記制御部は、上記複数の第1のサムネイル画像及び上記複数の第2のサムネイル画像が出力された状態で、上記基準となる第1のサムネイル画像を上記第1の方向にドラッグする操作が検出された場合に、当該操作に応じて、当該基準となる第1のサムネイル画像と、当該第1のサムネイル画像を基準として出力されている上記複数の第2のサムネイル画像とを連動させて上記第1の方向に移動させるとともに、上記出力される複数の第1のサムネイル画像を更新するように上記出力部を制御してもよい。
【0019】
これにより情報処理装置は、ドラッグ操作に応じて、基準となる第1のサムネイル画像及びそれを基準とした第2のサムネイル画像の全体を、第1の方向のタイムライン上で移動させることで、ユーザに新たな早送り操作または巻き戻し操作を行わせることなく、ドラッグ操作前に出力されていなかった再生位置の第1のサムネイル画像を確認させることができる。
【0020】
上記制御部は、上記複数の第1のサムネイル画像及び上記複数の第2のサムネイル画像が出力された状態で、いずれか1つの上記第2のサムネイル画像を上記第1の方向にドラッグする操作が検出された場合に、当該操作に応じて、全ての上記複数の第2のサムネイル画像を上記第1の方向に移動させるとともに、当該移動位置に存在する第1のサムネイル画像が基準となるように上記複数の第2のサムネイル画像を更新するように上記出力部を制御してもよい。
【0021】
これにより情報処理装置は、ドラッグ操作に応じて、第1のサムネイル画像はそのままに、全ての第2のサムネイル画像を第1の方向のタイムライン上で移動させて移動位置に応じて更新することで、ユーザに新たな早送り操作または巻き戻し操作を行わせることなく、ドラッグ操作前に出力されていなかった新たな第2のサムネイル画像を確認させることができる。
【0022】
上記操作検出部は、上記表示部と一体的に構成されたタッチパネルを有してもよい。この場合上記制御部は、上記第1の操作が検出されなくなった場合であって、かつ、上記出力された上記複数の第1のサムネイル画像のうちいずれかをピンチアウトする操作が検出された場合に、当該ピンチアウトされた第1のサムネイル画像を基準として上記複数の第2のサムネイル画像を出力するように上記出力部を制御してもよい。
【0023】
これにより情報処理装置は、複数の第1のサムネイル画像のうち、ピンチアウト操作対象の第1のサムネイル画像を基準として第2のサムネイル画像を出力することで、ユーザのより自由度の高い直感的な操作を可能とすることができる。
【0024】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、複数のフレームを有する映像データと、当該複数のフレームに対応する複数のサムネイル画像とを記憶することを含む。上記記憶された映像データは再生され、当該再生された映像データは表示部へ出力される。上記映像データの再生中に、当該映像データの早送りまたは巻き戻しのための第1の操作が検出された場合には、当該第1の操作に応じて、当該検出時に出力されていた映像データのフレームよりも再生位置が後または前のフレームが表示部へ順次出力される。上記第1の操作の検出が所定時間継続したときには、上記第1の操作に応じて出力されるフレームのサムネイル画像を含む第1の時間間隔毎の複数の第1のサムネイル画像が、上記表示部へ第1の方向へ並べられて順次出力される。さらに、上記第1の操作が検出されなくなった場合には、上記出力された第1のサムネイル画像のうち1つを基準として、上記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数の第2のサムネイル画像が、上記第1の方向とは異なる第2の方向へ並べられて上記表示部へ出力される。そして、いずれか1つの上記第1のサムネイル画像または上記第2のサムネイル画像を選択するためのユーザの第2の操作が検出された場合には、当該選択された第1のサムネイル画像または当該第2のサムネイル画像に対応するフレームから上記映像データが再生される。
【0025】
本発明のまた別の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、記憶ステップと、第1の再生ステップと、第1の出力ステップと、第2の出力ステップと、第3の出力ステップと、第4の出力ステップと、第2の再生ステップとを実行させる。上記記憶ステップでは、複数のフレームを有する映像データと、当該複数のフレームに対応する複数のサムネイル画像とが記憶される。上記第1の再生ステップでは、上記記憶された映像データが再生される。上記第1の出力ステップでは、上記再生された映像データが表示部へ出力される。上記第2の出力ステップでは、上記映像データの再生中に、当該映像データの早送りまたは巻き戻しのための第1の操作が検出された場合に、当該第1の操作に応じて、当該検出時に出力されていた映像データのフレームよりも再生位置が後または前のフレームが上記表示部へ順次出力される。上記第3の出力ステップでは、上記第1の操作の検出が所定時間継続したときに、上記第1の操作に応じて出力されるフレームのサムネイル画像を含む第1の時間間隔毎の複数の第1のサムネイル画像が、上記表示部へ第1の方向へ並べられて順次出力される。上記第4の出力ステップでは、上記第1の操作が検出されなくなった場合に、上記出力された第1のサムネイル画像のうち1つを基準として、上記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数の第2のサムネイル画像が、上記第1の方向とは異なる第2の方向へ並べられて上記表示部へ出力される。上記第2の再生ステップでは、いずれか1つの上記第1のサムネイル画像または上記第2のサムネイル画像を選択するためのユーザの第2の操作が検出された場合に、当該選択された第1のサムネイル画像または当該第2のサムネイル画像に対応するフレームから上記映像データが再生される。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように、本発明によれば、映像データの早送り/巻き戻し操作の際にユーザの所望のシーンを迅速かつ正確に検索させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1実施形態に係るPVRのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るPVRがサムネイル表示のために有するソフトウェアの機能ブロックを示した図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るPVRが有するサムネイルに関する情報のデータベースの例を示した図である。
【図4】本発明の第1実施形態において動画コンテンツの再生中に早送り/巻き戻し操作が入力されてからそれが中止されるまでのPVRの動作の流れを示したフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態において早送り/巻き戻し操作が中止された後に所定の操作が入力される場合のPVR100の動作の流れを示したフローチャートである。
【図6】図5のステップ52における第2サムネイルの表示処理の詳細な流れを示したフローチャートである。
【図7】図6の処理におけるサムネイルのデータベースの参照の様子を示した図である。
【図8】本発明の第1実施形態においてディスプレイにサムネイルが表示される様子を示した図である。
【図9】本発明の第1実施形態において第2サムネイル表示後に下キーの押下が検出された場合の再生画面の様子を示した図である。
【図10】本発明の第1実施形態において第1サムネイル及び第2サムネイルの時間間隔を変更した例を示した図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2実施形態において、ユーザのドラッグ操作により第1サムネイルのタイムラインを移動させる様子を示した図である。
【図13】本発明の第2実施形態において、ユーザのドラッグ操作により操作対象サムネイルを移動させる様子を示した図である。
【図14】本発明の第2実施形態において、ユーザのピンチアウト操作により第2サムネイルを表示させる様子を示した図である。
【図15】本発明の変形例において、早送り/巻き戻し速度が変化する際の第1サムネイルの表示処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0029】
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態として、本発明をPVR(Personal Video Recorder)に適用した例について説明する。
【0030】
[PVRのハードウェア構成]
図1は、本実施形態に係るPVRのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0031】
同図に示すように、このPVR100は、デジタルチューナ1、復調部2、デマルチプレクサ3、デコーダ4、記録再生部5、HDD(Hard Disk Drive)8、光ディスクドライブ9、通信部11を有する。またPVR100は、CPU(Central Processing Unit)12、フラッシュメモリ13、RAM(Random Access Memory)14を有する。さらにPVR100は、操作入力部15、グラフィック制御部16、映像D/A(Digital/Analog)コンバータ17、音声D/A(Digital/Analog)コンバータ18及び外部インタフェース19を有する。
【0032】
デジタルチューナ1は、CPU12の制御に従って、アンテナAを介してデジタル放送の特定のチャンネルを選局して、番組のデータを含む放送信号を受信する。この放送信号は、例えばMPEG−2 TSフォーマットで符号化されたMPEGストリーム(TS:トランスポートストリーム)であるが、このフォーマットに限られるものではない。復調部2は、変調された当該放送信号を復調する。
【0033】
デマルチプレクサ3は、多重化された上記放送信号を、映像信号、音声信号、字幕信号、SI(Service Information)信号等の各信号に分離し、デコーダ4へ供給する。
【0034】
デコーダ4は、デマルチプレクサ3で分離された映像信号、音声信号、字幕信号、SI信号をそれぞれデコードする。デコードされた各信号は記録再生部5へ供給される。
【0035】
記録再生部5は、記録部6及び再生部7を有する。記録部6は、デコーダ4によりデコードされ入力された映像信号及び音声信号を一時的に蓄積して、タイミングやデータ量を制御しながらHDD8や光ディスクドライブ9に出力して記録させる。また記録部6は、HDD8に記録されたコンテンツを読み出して光ディスクドライブ9に出力し、光ディスク10に記録させることも可能である。再生部7は、HDD8や光ディスク10に記録された映像コンテンツの映像信号及び音声信号を読み出し、タイミングやデータ量を制御しながらデコーダ4へ出力して再生させる。
【0036】
HDD8は、デジタルチューナ1を介して受信した番組(動画コンテンツ)や、通信部11によりネットワーク50を介して受信される種々の動画コンテンツ、ユーザにより撮影された動画像データ等のコンテンツデータを内蔵のハードディスクに記憶する。これらの記憶されたコンテンツが再生される際には、HDD8は、これらのデータを上記ハードディスクから読み出し、記録再生部5へ出力する。
【0037】
またHDD8は、各種プログラムやその他のデータ等を記憶する場合もある。これらのプログラムやデータは、それらの実行時及び参照時に、CPU12の指令によりHDD8から読み出され、RAM14へ展開される。特に本実施形態では、HDD8には、上記動画コンテンツから切り出されたサムネイルが記憶される。
【0038】
光ディスクドライブ9は、上記HDD8と同様に、当該装着された光ディスク10に動画像コンテンツ等の各種データを記録し、また記録されたデータを読み出すことが可能である。また上記各種プログラムは、これら光ディスク10等の可般性の記録媒体に記録され、光ディスクドライブ9によりPVR100にインストールされてもよい。光ディスクは例えばBD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等である。
【0039】
通信部11は、上記ネットワーク50に接続してTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等のプロトコルによりネットワーク50上の他の装置とデータのやり取りを行うためのネットワークインタフェースである。通信部11により受信されたデータが多重化されている場合、デマルチプレクサ3に供給される。
【0040】
外部インタフェース19は、例えばUSBインタフェース、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、メモリカードインタフェース等からなり、例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮影装置や、メモリカード等と接続し、それらから、ユーザにより撮影された動画や静止画等のデータを読み出す。
【0041】
CPU12は、必要に応じてRAM14等にアクセスし、動画コンテンツの再生処理や、後述するサムネイル表示処理等、PVR100の各ブロックの処理を統括的に制御する。
【0042】
フラッシュメモリ13は、例えばNAND型のものであり、CPU12に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。またフラッシュメモリ13は、後述するサムネイル表示アプリケーション等のソフトウェア及びその動作に必要な、各動画コンテンツのサムネイルのデータベース等を有する。
【0043】
RAM14は、CPU12の作業用領域等として用いられ、上記動画コンテンツの再生処理やサムネイル表示処理等の最中に、OSやプログラム、処理データ等を一時的に保持するメモリである。
【0044】
操作入力部15は、例えば十字キーや決定キー等の複数のキーを有するリモートコントローラR(以下、リモコンRと称する)から、例えば早送り操作、巻き戻し操作等、決定操作等、ユーザの操作による各種設定値や指令を入力してCPU12へ出力する。もちろん、操作入力部15は、リモコンRによらずに、PVR100に接続されたキーボードやマウス、PVR100に実装されたスイッチ等で構成されていても構わない。
【0045】
グラフィック制御部16は、デコーダ4から出力された映像信号やCPU12から出力されるその他の映像データにOSD(On Screen Display)処理等のグラフィック処理を施し、例えばテレビジョン装置(以下、TVと称する)等のディスプレイDに表示させるための映像信号を生成する。
【0046】
映像D/Aコンバータ17は、上記グラフィック制御部16から入力されたデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換して、映像出力端子等を介してTV等のディスプレイDへ出力する。
【0047】
音声D/Aコンバータ18は、上記デコーダ4から入力されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、音声出力端子等を介して、TV等のスピーカSへ出力する。
【0048】
[PVRのソフトウェア構成]
本実施形態に係るPVR100は、動画コンテンツの再生中にユーザから早送り操作または巻き戻し操作が入力された場合に、当該操作対象の動画コンテンツの複数のサムネイルを表示することが可能である。
【0049】
図2は、上記PVR100がサムネイル表示のために有するソフトウェアの機能ブロックを示した図である。
【0050】
同図に示すように、PVR100は、ユーザインタフェース制御部21、サムネイル表示部22、サムネイル保存部23、動画コンテンツ再生部24、動画コンテンツ保存部25の各機能ブロック(ソフトウェアモジュール)を有する。
【0051】
動画コンテンツ保存部25は、上記記録部6やHDD8等と協働して、複数の動画コンテンツを保存・管理する。動画コンテンツ再生部24は、上記再生部7等と協働して、各動画コンテンツ保存部25に保存された動画コンテンツを再生し、ディスプレイDへ出力する。
【0052】
サムネイル保存部23は、フラッシュメモリ13等と協働して、動画コンテンツ保存部25に保存された動画コンテンツから一定時間間隔でそのフレームのサムネイル(静止画)を抽出して保存する。当該一定時間間隔とは、例えば1秒間隔、3秒間隔、5秒間隔等であるが、これらに限られない。サムネイル保存部23がサムネイルを作成するタイミングは、HDD8等に動画コンテンツが保存されたときでもよいし、例えば一日のうちの所定時刻等、スケジューリングされた日時でもよい。また、上記デコーダ4の性能によっては、動画コンテンツから直接サムネイルを参照することも可能である。
【0053】
サムネイル表示部22は、サムネイル保存部23に保存されたサムネイルのうち、上記再生される動画コンテンツの早送り画像または巻き戻し画像に対応するサムネイルを表示する。
【0054】
ユーザインタフェース制御部21は、上記動画コンテンツ再生部24及びサムネイル表示部22と協働して、動画コンテンツ保存部25及びサムネイル保存部23からそれぞれ読み出された動画コンテンツ及びサムネイルの表示形態を、ユーザの操作に応じて制御する。
【0055】
[サムネイルのデータベース構成]
次に、上記動画コンテンツから抽出されたサムネイルに関する情報のデータベースについて説明する。図3は、当該データベースの例を示した図である。当該データベースは、上記フラッシュメモリ13に記憶されるが、ネットワーク上のサーバ等、外部に存在していてもよい。
【0056】
同図に示すように、このデータベースは、コンテンツID、コンテンツ名、ファイル名及びタイムスタンプの各項目を有する。コンテンツIDは、HDD8等に記憶されている各動画コンテンツをユニークに識別するものである。当該1つのコンテンツIDに対して、それぞれ複数のサムネイルが例えばpng、gif、jpeg等のファイル形式で記憶されており、各サムネイルに対応するフレームのタイムスタンプも記憶されている。同図では、「○○公園」及び「□□旅行」という2つの動画コンテンツに対してそれぞれ複数のサムネイルが存在している例が示されている。
【0057】
CPU12は、これらのコンテンツID及びタイムスタンプをキーとして各コンテンツの各サムネイルへアクセスし、上記ユーザインタフェース制御部21を介してその情報を表示することができる。
【0058】
[PVRの動作]
次に、以上のように構成されたPVR100の動作について説明する。以降の説明においては、PVR100のCPU12を主な動作主体として説明するが、この動作はCPU12の制御下において実行される上記各モジュールと協働して行われる。
【0059】
図4は、動画コンテンツの再生中に早送り/巻き戻し操作が入力されてからそれが中止されるまでのPVR100の動作の流れを示したフローチャートである。また図5は、早送り/巻き戻し操作が中止された後に所定の操作が入力される場合のPVR100の動作の流れを示したフローチャートである。また図8は、当該各フローチャートの流れに対応して、ディスプレイDにサムネイルが表示される様子を示した図である。
【0060】
図4に示すように、まず、CPU12は、動画コンテンツの再生中に、例えばリモコンRの左右キーの押下によりユーザから早送り/巻き戻し操作が入力されたか否かを判断する(ステップ41)。本実施形態では、リモコンRの左キーが巻き戻し操作、右キーが早送り操作に対応するものとする。
【0061】
早送り/巻き戻し操作が検出された場合(ステップ41のYes)、CPU12は、動画コンテンツの再生を中断し、当該動画コンテンツの早送りまたは巻き戻し処理(動画コンテンツの当該操作入力時点のフレームよりも後または前のフレームを通常の再生速度よりも速い速度で再生する処理)を行う(ステップ42)。
【0062】
図8(A)は、当該早送り/巻き戻し操作が入力された時点における、ディスプレイDに表示される動画コンテンツの再生画面を示している。同図に示すように、ディスプレイDの動画表示領域41には、例えばオブジェクトAとオブジェクトBを含む映像が表示されている。当該動画表示領域41の下部左右端には早送り中または巻き戻し中であることを示す図形F及びRも表示される。同図では早送り操作が入力された場合が示され、この場合図形Fが強調表示されている。また動画表示領域41の下方には、動画コンテンツの総再生時間に対する現在の再生位置を示すタイムライン42も表示される。このタイムライン42は、再生位置を指示するポインタPを有する。
【0063】
図4に戻り、続いてCPU12は、上記早送り/巻き戻し操作の検出から一定時間が経過したか否か(早送り/巻き戻し操作の検出が一定時間継続したか否か)を判断する(ステップ43)。ここで一定時間とは例えば2秒程度であるが、これに限られない。
【0064】
上記一定時間が経過したと判断した場合(ステップ43のYes)、CPU12は、上記操作が早送り操作か巻き戻し操作かを判断する(ステップ44)。
【0065】
上記操作が早送り操作であると判断した場合、CPU12は、早送り再生されている動画コンテンツのフレームに対応するサムネイル及びそれ以後のフレームに対応する、第1の時間間隔毎の複数のサムネイルを並べて表示する(ステップ45)。
【0066】
上記操作が巻き戻し操作であると判断した場合、CPU12は、早送り再生されている動画コンテンツのフレームに対応するサムネイル及びそれ以前のフレームに対応する、上記第1の時間間隔毎の複数のサムネイルを並べて表示する(ステップ46)。
【0067】
上記第1の時間間隔は例えば1秒間隔とされるが、これに限られない。また表示されるサムネイルの数は例えば6つであるが、これに限られない。また上記各サムネイルが並べられる方向は例えば水平方向であり、その位置は例えばディスプレイの下部であるが、方向及び位置もこれらに限られない。
【0068】
図8(B)は、早送り操作が検出されてから一定時間が経過した場合の再生画面の様子を示す。同図に示すように、早送り操作が検出されてから一定時間が経過すると、例えば動画表示領域41とタイムライン42との間に、6枚のサムネイル(第1サムネイル)43が水平方向に並んで表示される。このとき、動画表示領域41に表示されるフレームは、6枚の第1サムネイル43のうち例えば左から2番目の第1サムネイル43に対応している。これ以降、当該左から2番目の第1サムネイル43を「操作対象サムネイル」と称する。巻き戻し操作の場合には、右から2番目の第1サムネイル43が操作対象サムネイルとされる。
【0069】
この場合、各第1サムネイルは、ディスプレイの下端から図8(B)に示した位置まで徐々に上昇するように表示されてもよい。
【0070】
ここで操作対象サムネイルが左から2番目(早送りの場合)または右から2番目(巻き戻しの場合)の第1サムネイル43とされるのは、それを基準として後述する第2サムネイルが表示される際に、動画表示領域41に表示される動画コンテンツの映像を極力邪魔することなく、送り方向(早送りであれば後、巻き戻しであれば前)の第1サムネイル43を極力多く表示し、かつ、その前後(左右)の両方向で少なくとも1つの第1サムネイル43分の移動による微調整を可能とするためである。
【0071】
図4に戻り、CPU12は、早送り/巻き戻しのための左右キーの押下が継続している間、上記サムネイル(早送り操作の場合には再生位置よりも後、巻き戻し操作の場合は再生位置よりも前のサムネイル)を順次更新させながら表示し続ける(ステップ47、48)。
【0072】
そしてCPU12は、左右キーの押下が中止された(左右キーの押下が検出されなくなった)と判断した場合(ステップ48のYes)、その中止時点のフレームで動画コンテンツの再生を一時停止する(ステップ49)。この時点でも、上記第1サムネイル43は表示されたままである。この時点で決定キー(または再生キー)の押下が検出された場合、上記中止時点のフレームから動画コンテンツの再生が再開される。
【0073】
また上記ステップ43において一定時間が経過しないうちに早送り/巻き戻し操作が中止された場合(No)には、CPU12は当該中止時点のフレームから動画コンテンツの再生を再開する(ステップ50)。
【0074】
図5は、早送り/巻き戻し操作が中止された後に所定の操作が入力される場合のPVR100の動作の流れを示したフローチャートである。
【0075】
同図に示すように、CPU12は、上記操作対象サムネイル43oを含む各第1サムネイル43が表示された状態で、リモコンRの上下キーの押下を検出したか否かを判断する(ステップ51)。
【0076】
当該上下キーの押下を検出した場合(ステップ51のYes)、CPU12は、上記操作対象サムネイル43oを基準としてその上下方向に、上記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数のサムネイル(第2サムネイル)を表示する(ステップ52)。当該第2の時間間隔は例えば30秒、1分等であるが、これらに限られない。
【0077】
図8(C)は、当該第2サムネイルが表示される際の再生画面の様子を示す。同図に示すように、操作対象サムネイル43oの1つ上には、その30秒前の再生位置に対応する第2サムネイル44が表示され、操作対象サムネイル43oの2つ上には、1分前の再生位置に対応する第2サムネイル44が表示される。同様に、操作対象サムネイル43oの1つ下には、その30秒後の再生位置に対応する第2サムネイル44が表示され、操作対象サムネイル43oの2つ下には、1分後の再生位置に対応する第2サムネイル44が表示される。
【0078】
本実施形態では、第2サムネイル44が表示される際は、それまで表示されていたタイムライン42は消去されるが、そのまま表示され続けていても構わない。
【0079】
図6は、上記ステップ52における第2サムネイル44の表示処理の詳細な流れを示したフローチャートである。また図7は、当該処理におけるサムネイルのデータベースの参照の様子を示した図である。
【0080】
図6に示すように、CPU12は、まず操作対象サムネイル43oの再生時間を基準時間に設定し(ステップ61)、続いて上記データベースから、当該基準時間の前後n秒のサムネイル群を抽出する(ステップ62)。本実施形態では、当該nは30及び60であるが、これに限られない。
【0081】
そしてCPU12は、図7にも示すように、抽出したサムネイルにそれぞれフラグを立て(ステップ63)、当該フラグを立てたサムネイルを第2サムネイル44として表示する(ステップ64)。本実施形態では、操作対象サムネイル43oの前後30秒及び前後1分に対応するサムネイルが抽出されるため、図7のデータベース上では、計4つのフラグが立てられることになる。
【0082】
図5に戻り、続いてCPU12は、上記第1サムネイル43及び第2サムネイル44が表示された状態で、リモコンの上下キーの押下操作が検出されたか否かを判断する(ステップ53)。
【0083】
上下キーのうち上キーの押下が検出された場合、CPU12は、当該上キーの押下前において操作対象サムネイル43oの1つ上に配置されていた第2サムネイル44が新たに操作対象サムネイル43oとなるように、各第2サムネイル44を更新する(ステップ54)。またこれに応じてCPU12は、6枚の第1サムネイル43からなるタイムラインを、左方向へ進める(ステップ55)。
【0084】
すなわち、図8(D)で示すように、上キーの押下が検出された場合、CPU12は、それまでの操作対象サムネイル43oと、その1つ上、2つ上及び1つ下に表示されていた各第2サムネイル43をそれぞれ1つずつ下にずらすとともに、それまでの操作対象サムネイル43oの1分前の再生位置に対応する第2サムネイル44を新たに最上部へ表示し、1分後の再生位置に対応する第2サムネイル44を消去する。したがって、上キーの押下前後で、表示される第2サムネイル43の枚数に変化はない。これにより、それまでの操作対象サムネイル43oの30秒前の第2サムネイルが新たな操作対象サムネイル43oとなるとともに、動画表示領域41に表示される動画コンテンツも、当該更新後の操作対象サムネイル43oに対応するフレームへとスキップされる。
【0085】
それと同時に、CPU12は、水平方向における、操作対象サムネイル43o以外の5枚の第1サムネイル43も、上記更新後の操作対象サムネイル43oに対応させて、その1秒前、1秒後、2秒後、3秒後、4秒後のサムネイルが表示されるよう、タイムラインを変更する。したがって、表示される第1サムネイル43の枚数も、上キーの押下前後で変化はない。
【0086】
そして、この時点で例えば決定キーまたは再生キーの押下が検出された場合、上記更新後の操作対象サムネイル43oに対応するフレームから動画コンテンツの再生が再開される。また、第2サムネイル44が表示された状態で上下キーの押下操作が検出されずに決定キー等の押下が検出された場合は、その時点の操作対象サムネイル43oに対応するフレームから動画コンテンツの再生が再開される。
【0087】
図5のステップ53において、下キーの押下が検出された場合も、方向は異なるが同様の処理が実行される(ステップ56、57)。図9は、下キーの押下が検出された場合の再生画面の様子を示した図である。同図では、説明の便宜上、動画表示領域41のフレーム、各第1サムネイル43及び各第2サムネイル44に、再生開始からの経過秒数に対応した番号を付している。
【0088】
同図(A)では、早送り操作により、開始から75秒目まで再生がスキップされた様子が示されている。また当該75秒目のフレームのサムネイルが操作対象サムネイル43oとして表示されており、その左右には1秒おきの各第1サムネイル43が表示され、その上下には、前後30秒、1分の各第2サムネイルが表示されている。
【0089】
この状態から、下キーの押下が検出された場合、同図(B)に示すように、動画表示領域41のフレームは30秒後の105秒目のフレームまでスキップするとともに、それに応じて第1サムネイル43及び第2サムネイル44もそれぞれ更新される。ここで例えば決定キーの押下が検出された場合、当該105秒目のフレームから動画コンテンツの再生が再開される。
【0090】
以上説明したように、本実施形態では、PVR100は、早送り/巻き戻し操作が一定時間継続した場合に、複数の第1サムネイル43を水平方向に並べて順次表示し、早送り/巻き戻し操作が中止された場合(かつ上下キーの押下操作があった場合)には、第2サムネイル43を、複数の第1サムネイル43のうち操作対象サムネイル43oを基準として垂直方向に並べて表示し、各サムネイルに対応するフレームから動画の再生を再開することができる。これによりユーザは、所望のシーンへ正確に辿りつくことができる。
【0091】
[サムネイル間の時間間隔のバリエーション]
上述の説明では、各第1サムネイル43の時間間隔は1秒、各第2サムネイル44の時間間隔は30秒とされたが、もちろんこれらの時間間隔は適宜変更可能である。図10(A)は、各第1サムネイル43の時間間隔を5秒に設定した場合を示しており、図10(B)はさらに第2サムネイル44の時間間隔を1分に設定した場合を示している。
【0092】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態として、本発明を携帯端末に適用した例について説明する。本実施形態において、上述した第1実施形態と同様の構成となる箇所については同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0093】
[携帯端末のハードウェア構成]
図11は、本実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末とは、例えば携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型AVプレイヤー、電子ブック、電子辞書等である。
【0094】
この携帯端末200は、CPU111、RAM112、フラッシュメモリ113、ディスプレイ114、タッチパネル115、通信部116、外部I/F(インタフェース)117、キー/スイッチ部118、ヘッドフォン119及びスピーカ120を有する。
【0095】
CPU111、RAM112、フラッシュメモリ113、通信部116、外部インタフェース117の各機能は、上記第1実施形態の図1で示したCPU12、RAM14、フラッシュメモリ13、通信部11、外部インタフェース19の各機能と同様である。またフラッシュメモリ113には、上記第1実施形態においてHDD8に記憶されていた動画コンテンツも記憶される。
【0096】
ディスプレイ114は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electro-Luminescence Display)であり、再生された動画コンテンツ及びサムネイルを表示する。またディスプレイ114はタッチパネル115と一体的に設けられている。タッチパネル115は、例えば早送り操作、巻き戻し操作、サムネイル選択操作等、ユーザのタッチ操作を検出し、CPU111へ伝える。タッチパネル115の動作方式としては、例えば抵抗被膜方式や静電容量方式が用いられるが、電磁誘導方式、マトリクススイッチ方式、表面弾性波方式、赤外線方式等のその他の方式が用いられてもよい。また当該タッチパネル115は、マルチタッチ検出も可能である。
【0097】
キー/スイッチ部118は、例えば電源スイッチ、ショートカットキー等、特にタッチパネル115では入力できないユーザの操作等を受け付け、入力信号をCPU111へ伝える。
【0098】
ヘッドフォン119及びスピーカ120は、上記フラッシュメモリ113等に記憶された、または通信部116、外部I/F117等から入力された動画コンテンツの音声信号を出力する。
【0099】
[携帯端末の動作]
次に、本実施形態における携帯端末200の動作について説明する。以下では、携帯端末200のCPU111を主な動作主体として説明するが、この動作はCPU111の制御下において実行される上記図2に示した各モジュールと協働して行われる。本実施形態に係る携帯端末200は、上記第1実施形態で説明したPVR100と同様の機能のほか、タッチパネル115を用いたサムネイルの選択処理を実行することが可能である。また本実施形態では、例えば動画表示領域41に表示される図形FまたはRをユーザがタッチすることで、早送り/巻き戻し処理が行われる。
【0100】
(ドラッグ操作によるサムネイルの移動処理)
図12は、ユーザの指によるドラッグ操作により第1サムネイル43のタイムラインを移動させる様子を示した図である。同図(A)の第1サムネイル43及び第2サムネイル44の時間間隔は、上記図10(B)に示したものと同様である。
【0101】
同図(A)に示した状態から、ユーザが指で操作対象サムネイル43o(123秒目のサムネイル)を右方向へドラッグすると、CPU111は、同図(B)に示すように、それに応じて当該操作対象サムネイル43oを右方向へ移動させるとともに、その上下に表示されていた4枚の第2サムネイル44もそれに追従させて移動させる。それとともに、CPU111は、当該移動に応じて第1サムネイル43も、より後の再生位置のサムネイルへと更新する。すなわち、同図(B)に示すように、3枚分の第1サムネイル43の距離だけドラッグ操作が実行されると、ドラッグ操作前に表示されていた133秒目、138秒目及び143秒目の第1サムネイル43は消去され、代わりに103秒目、108秒目、113秒目の第1サムネイル43が新たに表示される。
【0102】
図13は、ユーザの指によるドラッグ操作により操作対象サムネイル43oを移動させる様子を示した図である。
【0103】
同図(A)に示した状態から、ユーザが指でいずれかの第2サムネイル44を右方向へドラッグすると、CPU111は、同図(B)に示すように、第1サムネイル43のタイムラインは維持したまま、操作対象サムネイル43oを当該ドラッグ操作に応じて右方向へ移動させるとともに、その上下の第2サムネイル44を、移動後の操作対象サムネイル43oに応じて、より後の再生位置の第2サムネイル44へ更新する。同図(B)では、243秒目の第2サムネイル44が右方向へ3枚分の第1サムネイル43の距離だけドラッグ操作が実行されると、操作対象サムネイル43oが123秒目から138秒目に移動し、ドラッグ操作前に表示されていた3秒目、63秒目、183秒目及び243秒目の各第2サムネイル44が、18秒目、78秒目、198秒目、258秒目の各第2サムネイル44へと更新される。
【0104】
ここで、操作対象サムネイル43oの移動により、その上部に表示される第2サムネイル44に対応する秒数が0秒よりも小さくなることも考えられるが、その場合には便宜上0秒の第2サムネイル44(つまり動画コンテンツの先頭フレームのサムネイル)が表示される。
【0105】
これらのドラッグ操作により、ユーザは新たな早送り/巻き戻し操作を行うことなく所望のシーンをより詳細に検索することができる。
【0106】
(ピンチアウト操作による第2サムネイルの表示処理)
次に、本実施形態に係る携帯端末200において、上記第1サムネイル43が表示された状態から、第2サムネイルを表示させる処理について説明する。上記第1実施形態では、早送り/巻き戻し操作が中止された後、上下キーが押下された場合に第2サムネイル44が表示されていた。本実施形態では、携帯端末200は、上下キーの押下操作に代えて、ユーザの指によるピンチアウト操作により第2サムネイル44を表示させることが可能である。
【0107】
図13は、携帯端末200がユーザのピンチアウト操作により第2サムネイル44を表示する様子を示した図である。
【0108】
同図(A)は、第1サムネイル43が表示され、早送り操作が中止された状態を示す。この状態から、同図(B)及び(C)に示すように、ユーザが2本の指で操作対象サムネイル43oをピンチアウトした場合、CPU111は、当該ピンチアウト操作に応じて、当該操作対象サムネイル43oの前後30秒及び1分の第2サムネイル44を徐々に表示する。
【0109】
これによりユーザは、より直感的な操作で第2サムネイル44を表示させることができる。この場合、操作対象サムネイル43oは、左から2番目の第1サムネイル43に限られない。またピンチアウト操作の範囲に応じて、表示される第2サムネイル44の数が可変されてもよい。例えばユーザが、操作対象サムネイル43o上で少しだけピンチアウトした後、タッチパネル115から指を離した場合には、操作対象サムネイル43oの上下に1枚ずつのみ第2サムネイル44が表示されてもよい。
【0110】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0111】
上述の各実施形態では、早送り/巻き戻しの速度が一定である場合について説明がなされたが、当該早送り/巻き戻し速度が可変される場合でもサムネイルは表示されうる。図15は、PVR100が早送り/巻き戻し速度を可変するとともにサムネイルを表示する場合の動作の流れを示したフローチャートである。この例では、PVR100が、早送り/巻き戻しキー(左右キー)を押下する時間が長くなるに応じてその速度が上がっていくように構成されている場合を説明する。しかし、例えば早送り/巻き戻しキー押されるたびにその速度が上がる場合や、異なる倍速ごとに異なるキーが用意されている場合でも同様の処理が可能である。また、この例では5倍速が最高倍速とされているが、それ以上の倍速再生が可能であっても構わない。
【0112】
同図に示すように、CPU12は、早送り/巻き戻し操作を検出すると(ステップ151のYes)、まず2倍速で動画コンテンツの早送り/巻き戻し処理を行う(ステップ152)。
【0113】
続いてCPU12は、早送り/巻き戻し操作が検出されてから一定時間(例えば5秒程度)経過したか否か(早送り/巻き戻し操作が一定時間継続しているか否か)を判断する(ステップ153)。
【0114】
一定時間が経過したと判断した場合(ステップ153のYes)、CPU12は、3倍速で動画コンテンツの早送り/巻き戻し処理を行う(ステップ154)。
【0115】
同様に、それからさらに一定時間が経過した場合(ステップ155のYes)には、CPU12は、5倍速で動画コンテンツの早送り/巻き戻し処理を行う(ステップ156)。
【0116】
そして、さらに一定時間が経過した場合(ステップ156のYes)には、CPU12は、早送り操作か巻き戻し操作かに応じて、上記第1実施形態で説明したのと同様に、早送り中または巻き戻し中の動画コンテンツのフレームを含む前後のフレームの第1サムネイル43を表示する(ステップ158)。
【0117】
その後、上記上下キーの操作等があった場合には、CPU12は、上述の第1実施形態と同様に第2サムネイル44を表示する。
【0118】
一方、上記各ステップ153、155、157において一定時間が経過せずに早送り/巻き戻し操作が中止された場合には、CPU12は、その時点から動画コンテンツの再生を再開する(ステップ159)。
【0119】
このように、CPU12は、早送りまたは巻き戻しの速度が最大速度になった場合にはじめて第1サムネイル43を表示することで、高速サーチ時であっても、ユーザの目では追えないフレームをサムネイルとしてユーザに認識させ、ユーザに所望のシーンを見つけ出させることができる。
【0120】
上述の各実施形態においては、図5で説明したように、早送り/巻き戻しボタンの押下が中止され、かつ、操作対象サムネイル43o上で上下キーが押下された場合に上下方向の第2サムネイル43が表示された。しかし、PVR100は、当該操作対象サムネイル43oへの上下キー操作を待つことなく、早送り/巻き戻しボタンの押下が中止された時点で自動的に第2サムネイル43を表示してもよい。
【0121】
また上述の各実施形態では、第1サムネイル43の表示後であって、早送り/巻き戻し操作が中止された後に第2サムネイル44が表示されていた。しかし、早送り/巻き戻し操作の中止前に、第1サムネイル43の表示と同時またはその表示に遅れて第2サムネイル44が表示されてもよい。この場合、早送り/巻き戻し速度が所定倍速になった場合に第2サムネイル44が表示されてもよいし、さらに、早送り/巻き戻し速度が速くなるに応じて、表示される第2サムネイル44の枚数を増加させてもよい。例えば、通常倍速(2倍速)では第1サムネイル43のみ表示され、3倍速になると操作対象サムネイル43oの上下1枚ずつの第2サムネイル44が表示され、5倍速になるとさらに上下もう1枚ずつの第2サムネイル44が表示されてもよい。
【0122】
上述の各実施形態においては、第1サムネイル43が水平方向へ、第2サムネイル43が垂直方向へ表示される例を示したが、これらサムネイルの表示方向はこれらの方向に限られない。また、例えば、第1サムネイル43が垂直方向へ、第2サムネイル43が水平方向へ表示されてもよい。この場合で、操作にリモコンRが用いられる場合には、上下キーで早送り/巻き戻し操作が入力され、左右キーで第2サムネイル43に対する操作が入力されてもよい。さらに、第1サムネイル43及び第2サムネイル43が表示される位置も、ディスプレイの下部に限られず、上部や左右部に表示されてもよい。
【0123】
上述の各実施形態においては、動画コンテンツはPVR100のHDD8や携帯端末200のフラッシュメモリ113に記憶されていたが、当該動画コンテンツは、PVR100または携帯端末200の外部のネットワーク上に記憶されていてもよい。すなわち、当該動画コンテンツは、例えばネットワーク上のサーバからストリーミング再生されるものであってもよい。この場合も、当該ストリーミング再生される動画コンテンツに対する早送り/巻き戻し操作に応じて、上述の各実施形態と同様にサムネイルが表示される。
【0124】
上記第2実施形態の図12及び図13で示した処理は、タッチパネルを有する携帯端末200においてユーザの指により操作される処理として説明した。しかし、当該処理は、タッチパネルを有さない情報処理装置においても、例えばマウスやタッチパッド等、ドラッグ操作が可能なポインティングデバイスにより同様に実行されうる。
【0125】
上述の各実施形態においては、本発明がPVR及び携帯端末に適用された例が説明されたが、本発明は、例えばノート型PC、デスクトップ型PC、タブレット型PC、サーバ装置、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、テレビジョン装置、ゲーム機器、カーナビゲーション装置、監視カメラ(ネットワークカメラ)用の動画記録再生装置等、他のあらゆる情報処理装置にも同様に適用可能である。
【符号の説明】
【0126】
R…リモートコントローラ(リモコン)
D…ディスプレイ
4…デコーダ
7…再生部
8…HDD
12…CPU
13…フラッシュメモリ
15…操作入力部
21…ユーザインタフェース制御部
22…サムネイル表示部
23…サムネイル保存部
24…動画コンテンツ再生部
25…動画コンテンツ保存部
41…動画表示領域
43…第1サムネイル
43o…操作対象サムネイル
44…第2サムネイル
100…PVR
111…CPU
113…フラッシュメモリ
114…ディスプレイ
115…タッチパネル
200…携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフレームを有する映像データと、当該複数のフレームに対応する複数のサムネイル画像とを記憶する記憶部と、
前記記憶された映像データを再生する再生部と、
前記再生された映像データを表示部へ出力する出力部と、
ユーザの操作を検出する操作検出部と、
前記映像データの再生中に、当該映像データの早送りまたは巻き戻しのための第1の操作が検出された場合に、当該第1の操作に応じて、当該検出時に出力されていた映像データのフレームよりも再生位置が後または前のフレームを前記表示部へ順次出力し、前記第1の操作の検出が所定時間継続したときに、前記第1の操作に応じて出力されるフレームのサムネイル画像を含む第1の時間間隔毎の複数の第1のサムネイル画像を、前記表示部へ第1の方向へ並べて順次出力し、前記第1の操作が検出されなくなった場合に、前記出力された第1のサムネイル画像のうち1つを基準として、前記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数の第2のサムネイル画像を、前記第1の方向とは異なる第2の方向へ並べて前記表示部へ出力するように前記出力部を制御し、いずれか1つの前記第1のサムネイル画像または前記第2のサムネイル画像を選択するためのユーザの第2の操作が検出された場合に、当該選択された第1のサムネイル画像または当該第2のサムネイル画像に対応するフレームから前記映像データを再生するように前記再生部を制御する制御部と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記第2のサムネイル画像を、前記出力された複数の第1のサムネイル画像のうち、前記第1の方向における前記表示部の中心からずれた位置に出力された第1のサムネイル画像を基準として前記第2のサムネイル画像を出力するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記第2のサムネイル画像を、前記出力された複数の第1のサムネイル画像のうち、前記第1の方向における最端部に出力された第1のサムネイル画像に隣接する第1のサムネイル画像を基準として前記第2のサムネイル画像を出力するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記出力された複数の第2のサムネイル画像のうち1つを選択する前記第2の操作が入力された場合、前記選択された第2のサムネイル画像を、当該第2の操作前に前記基準となる第1のサムネイル画像が出力されていた位置に移動させ、当該移動された第2のサムネイル画像を基準として前記複数の第2のサムネイル画像を出力するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記第1の操作の継続時間に応じて前記映像データの早送りまたは巻き戻しの速度を第1の速度から第2の速度まで可変することが可能であり、前記早送りまたは巻き戻しの速度が前記第2の速度に到達したときに、前記複数の第1のサムネイル画像を出力するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記複数の第1のサムネイル画像及び前記複数の第2のサムネイル画像が出力された状態で、前記基準となる第1のサムネイル画像を前記第1の方向にドラッグする操作が検出された場合に、当該操作に応じて、当該基準となる第1のサムネイル画像と、当該第1のサムネイル画像を基準として出力されている前記複数の第2のサムネイル画像とを連動させて前記第1の方向に移動させるとともに、前記出力される複数の第1のサムネイル画像を更新するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記複数の第1のサムネイル画像及び前記複数の第2のサムネイル画像が出力された状態で、いずれか1つの前記第2のサムネイル画像を前記第1の方向にドラッグする操作が検出された場合に、当該操作に応じて、全ての前記複数の第2のサムネイル画像を前記第1の方向に移動させるとともに、当該移動位置に存在する第1のサムネイル画像が基準となるように前記複数の第2のサムネイル画像を更新するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記操作検出部は、前記表示部と一体的に構成されたタッチパネルを有し、
前記制御部は、前記第1の操作が検出されなくなった場合であって、かつ、前記出力された前記複数の第1のサムネイル画像のうちいずれかをピンチアウトする操作が検出された場合に、当該ピンチアウトされた第1のサムネイル画像を基準として前記複数の第2のサムネイル画像を出力するように前記出力部を制御する
情報処理装置。
【請求項9】
複数のフレームを有する映像データと、当該複数のフレームに対応する複数のサムネイル画像とを記憶し、
前記記憶された映像データを再生し、
前記再生された映像データを表示部へ出力し、
前記映像データの再生中に、当該映像データの早送りまたは巻き戻しのための第1の操作が検出された場合に、当該第1の操作に応じて、当該検出時に出力されていた映像データのフレームよりも再生位置が後または前のフレームを表示部へ順次出力し、
前記第1の操作の検出が所定時間継続したときに、前記第1の操作に応じて出力されるフレームのサムネイル画像を含む第1の時間間隔毎の複数の第1のサムネイル画像を、前記表示部へ第1の方向へ並べて順次出力し、
前記第1の操作が検出されなくなった場合に、前記出力された第1のサムネイル画像のうち1つを基準として、前記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数の第2のサムネイル画像を、前記第1の方向とは異なる第2の方向へ並べて前記表示部へ出力し、
いずれか1つの前記第1のサムネイル画像または前記第2のサムネイル画像を選択するためのユーザの第2の操作が検出された場合に、当該選択された第1のサムネイル画像または当該第2のサムネイル画像に対応するフレームから前記映像データを再生する
情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に、
複数のフレームを有する映像データと、当該複数のフレームに対応する複数のサムネイル画像とを記憶するステップと、
前記記憶された映像データを再生するステップと、
前記再生された映像データを表示部へ出力するステップと、
前記映像データの再生中に、当該映像データの早送りまたは巻き戻しのための第1の操作が検出された場合に、当該第1の操作に応じて、当該検出時に出力されていた映像データのフレームよりも再生位置が後または前のフレームを前記表示部へ順次出力するステップと、
前記第1の操作の検出が所定時間継続したときに、前記第1の操作に応じて出力されるフレームのサムネイル画像を含む第1の時間間隔毎の複数の第1のサムネイル画像を、前記表示部へ第1の方向へ並べて順次出力するステップと、
前記第1の操作が検出されなくなった場合に、前記出力された第1のサムネイル画像のうち1つを基準として、前記第1の時間間隔よりも大きい第2の時間間隔毎の複数の第2のサムネイル画像を、前記第1の方向とは異なる第2の方向へ並べて前記表示部へ出力するステップと、
いずれか1つの前記第1のサムネイル画像または前記第2のサムネイル画像を選択するためのユーザの第2の操作が検出された場合に、当該選択された第1のサムネイル画像または当該第2のサムネイル画像に対応するフレームから前記映像データを再生するステップと
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図11】
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【図15】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−123866(P2012−123866A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272929(P2010−272929)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】