情報処理装置および表示制御方法
【課題】情報処理装置の使用状態に応じて適応的に画面回転機能を許可または禁止することができる情報処理装置を実現する。
【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置は、キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットの表示面およびキーボードが露出される第1位置またはディスプレイユニットの背面によってベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットと、画面イメージ回転手段と、制御手段とを備える。画面イメージ回転手段は、重力の方向に対するディスプレイユニットの向きに応じて、ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる。制御手段は、ディスプレイユニットが第1位置に設定されている場合、画面イメージの回転を禁止して画面イメージの向きを所定の向きに固定する。
【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置は、キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、ディスプレイユニットの表示面およびキーボードが露出される第1位置またはディスプレイユニットの背面によってベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットと、画面イメージ回転手段と、制御手段とを備える。画面イメージ回転手段は、重力の方向に対するディスプレイユニットの向きに応じて、ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる。制御手段は、ディスプレイユニットが第1位置に設定されている場合、画面イメージの回転を禁止して画面イメージの向きを所定の向きに固定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンバーチブルタブレットコンピュータのような情報処理装置および同装置に適用される表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種タブレット型パーソナルコンピュータ(タブレットPC)が開発されている。多くのタブレットPCは、画面回転機能を有している。この画面回転機能は、タブレットPCの姿勢に応じて、ディスプレイ上の画面イメージの向きを変更する。この場合、画面イメージの向きが重力の方向に対して整合するように画面イメージの向きが自動的に変更される。
【0003】
タブレットPCの画面回転機能は、タブレットPCの操作性の向上を図る上で有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−90345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、画面回転機能を常に有効にすると、ユーザが画面イメージの回転を望んでいないにもかかわらず、タブレットPCの傾き等によって画面イメージが回転してしまう場合がある。
【0006】
本発明は、情報処理装置の使用状態に応じて適応的に画面回転機能を許可または禁止することができる情報処理装置および表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、情報処理装置は、キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットと、画面イメージ回転手段と、制御手段とを具備する。前記画面イメージ回転手段は、重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる。前記制御手段は、前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を許可し、前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る情報処理装置のノートモードおよびタブレットモードそれぞれに対応する外観を示す斜視図。
【図2】ノートモード時における同実施形態の情報処理装置を正面から見た外観を示す図。
【図3】ノートモード時における同実施形態の情報処理装置を右側面から見た外観を示す図。
【図4】ノートモードからタブレットモードへの遷移過程における同実施形態の情報処理装置を右側面から見た外観を示す図。
【図5】タブレットモード時における同実施形態の情報処理装置を右側面から見た外観を示す図。
【図6】同実施形態の情報処理装置のシステム構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態の情報処理装置に設けられる加速度センサの3軸それぞれの方向を説明するための図。
【図8】タブレットモード時における同実施形態の情報処理装置のディスプレイの4つの向きそれぞれに対応する画面イメージの向きを説明するための図。
【図9】ノートモード時における同実施形態の情報処理装置のディスプレイの画面イメージの向きがディスプレイの向きの変化に関係なく固定される様子を示す図。
【図10】同実施形態の情報処理装置によって実行される画面回転制御プログラムの機能構成を示すブロック図。
【図11】同実施形態の情報処理装置によって実行される画面回転制御処理の手順を説明するフローチャート。
【図12】同実施形態の情報処理装置のディスプレイに表示されるソフトウェア回転ロックボタンを説明するための図。
【図13】同実施形態の情報処理装置によって実行される画面回転制御処理の他の手順を説明するフローチャート。
【図14】同実施形態の情報処理装置によって実行される、画面回転を許可する角度範囲を制御するための処理を説明するための図。
【図15】同実施形態の情報処理装置によって実行される、ディスプレイモードをランドスケープモードからポートレートモードに変更する処理を説明するための図。
【図16】同実施形態の情報処理装置によって実行される、ディスプレイモードをポートレートモードからランドスケープモードに変更する処理を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置のノートモードおよびタブレットモードそれぞれに対応する外観を示す。この情報処理装置は、例えば、コンバーチブルタブレットPC10として実現されている。コンバーチブルタブレットPC10は、図1の左部に示すノートモードまたは図1の右部に示すタブレットモードのいずれかの形態で使用される。
【0010】
このPC10は、ベースユニット11と、ディスプレイユニット12とを備えている。ベースユニット11は、CPU、メモリ、他の各種電子部品等を収容する薄い矩形状の筐体を有している。ベースユニット11の上面には、キーボード13が配置されている。
【0011】
ディスプレイユニット12の正面、つまりディスプレイユニット12の表示面には、フラットパネルディスプレイ14が配置されている。このフラットパネルディスプレイ14は、たとえば、ディスプレイ14上のペン又は指の位置を検知可能なタッチスクリーンディスプレイとして実現されている。
【0012】
ディスプレイユニット12は、図1の左部に示すノートモードのスタイルに対応する第1位置、または図1の右部に示すタブレットモードのスタイルに対応する第2位置のいずれかに設定される。より詳しくは、ディスプレイユニット12は、ディスプレイユニット12の表示面およびキーボード13が露出される上述の第1位置、またはディスプレイユニット12の背面によってベースユニット11の上面が覆われる上述の第2位置のいずれかに設定される。
【0013】
ノートモードにおいては、主に、PC10は例えば机上のような水平面上に置かれた状態で使用される。ノートモードにおいては、ユーザは主にキーボード13を操作する。さらに、ノートモードにおいては、ディスプレイモードとしてランドスケープモード(横表示モード)が主として使用される。
【0014】
一方、タブレットモードにおいては、主に、PC10はユーザの片手または両手で持たれた状態で使用される。ユーザは主にペン又は指でディスプレイ14上をタッチ操作する。さらに、タブレットモードにおいては、ディスプレイモードは、ランドスケープモード(横表示モード)とポートレートモード(縦表示モード)との間で切り替えられる。より詳しくは、ノートモードにおいては、ディスプレイモードは、4種類のモードの間で、つまり、ランドスケープモード(横表示モード)、反転ランドスケープモード(反転横表示モード)、ポートレートモード(縦表示モード)、反転ポートレートモード(反転縦表示モード)の間で切り替えられる。
【0015】
次に、図2から図5を参照して、PC10の構造例について説明する。
図2は、ノートモード時におけるPC10を正面から見た外観図である。図3は、ノートモード時におけるPC10を右側面から見た外観図である。ノートモード時においては、ディスプレイユニット12は、ベースユニット11上のキーボード13が露出されるようにベースユニット11上に起立される。この場合、ディスプレイユニット12は、図3に示すように、支持部材15によって支持される。支持部材15はいわゆる「ディスプレイアーム」として機能する。
【0016】
ベースユニット11の上面上の奥手側には、支持部材15を収容するための溝部15aが設けられている。支持部材15は、溝部15a内に支持部材15が収容される閉位置と支持部材15がベースユニット11から上方に突出する開位置との間を回動するようにベースユニット11の後端部に連結部151を介して取り付けられている。すなわち、支持部材15は、ベースユニット11の上面と平行な軸の回りで回動する。この支持部材15の先端部には、連結部を介してディスプレイユニット12の背面が取り付けられている。
【0017】
図4は、ノートモードからタブレットモードへの遷移過程におけるPC10の形状をその右側面から見た外観図である。ディスプレイユニット12の背面は、ディスプレイユニット12が支持部材15の長手方向と直行する軸の回りで回動するように、連結部16を介して支持部材15の先端部に取り付けられている。
【0018】
ノートモードからタブレットモードへの遷移時には、ディスプレイユニット12は、図4に示すように、表示面が後方を向くように連結部16を支点に約180度回動される。この場合、ディスプレイユニット12の下辺はベースユニット11の上面上の溝16aから抜き出され、ディスプレイユニット12の表示面が後方を向くように、ディスプレイユニット12が後方に向けて回動される。これにより、ディスプレイユニット12は、ディスプレイユニット12の下辺が上方に位置し、ディスプレイユニット12の上辺が下方に位置した状態に設定される。この状態で、支持部材15が前方に倒されることにより、支持部材15および連結部16は、溝15aおよび溝16aにそれぞれ収容される。この結果、図5に示すように、PC10は、ディスプレイユニット12の背面がベースユニット11の上面上を覆うタブレットモードに設定される。
【0019】
また、ベースユニット11の上面上、例えば、溝15a上には、PC10がタブレットモードまたはノートモードのいずれであるかを判別するためのモード検出スイッチ17が配置されている。タブレットモードにおいては、支持部材15の底面上の突起18がモード検出スイッチ17に接触し、これによってモード検出スイッチ17がオンされる。モード検出スイッチ17のオン状態はPC10がタブレットモードであることを示す。一方、モード検出スイッチ17のオフ状態はPC10がノートモードであることを示す。
【0020】
次に、図6を参照して、PC10のシステム構成を説明する。
PC10は、CPU101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、グラフィクスコントローラ105、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM107、LANコントローラ108、不揮発性メモリ109、モード検出スイッチ17、加速度センサ111、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ(EC)113、EEPROM114等を備える。
【0021】
CPU101は、コンピュータ10内の各部の動作を制御するプロセッサである。CPU101は、不揮発性メモリ109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201、および各種アプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムには、画面回転制御プログラム202が含まれている。
【0022】
この画面回転制御プログラム202は、PC10の現在のモードがタブレットモードまたはノートモードのいずれであるかを判定し、PC10がタブレットモードであるならば、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向きに応じて、ディスプレイ14上の画面イメージを回転させる画面回転処理を実行する。この場合、画面回転制御プログラム202は、加速度センサ111を用いて重力の方向に対するPC10の傾き(タブレットモードにおいてはディスプレイユニット12の傾き)を検出し、重力の方向に対するディスプレイユニット12の傾きに応じて、画面イメージの向きを変更する。換言すれば、重力に対して画面イメージの上端側がこの画面イメージの下端側よりも上方に位置するように、画面イメージの向きが自動的に変更される。
【0023】
一方、PC10の現在のモードがノートモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、画面回転処理の実行を禁止して画面イメージの向きをノートモードのために予め決められた所定の向きに固定する。PC10がノートモードの場合であっても、PC10はPC10が稼働されている状態で持ち運ばれる可能性がある。この場合、PC10の傾きに応じて画面イメージがユーザの予期しない向きに回転してしまう可能性がある。ノートモードはキーボード13を使用することを前提としたモードであるので、ノートモードにおいては、画面イメージを回転させる必要性は極めて低い。本実施形態では、PC10の現在のモードがノートモードであるならば、画面回転処理の実行が禁止されるので、ユーザが画面イメージの回転を望んでいないにもかかわらず、タブレットPCの傾き等によって画面イメージが回転してしまうという事象が発生することを防止することができる。
【0024】
また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSも実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0025】
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してグラフィクスコントローラ105との通信を実行する機能も有している。
【0026】
グラフィクスコントローラ105は、PC10のディスプレイモニタとして使用されるLCD14Aを制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ105によって生成される表示信号はLCD14Aに送られる。LCD14は、表示信号に基づいて映像を表示する。このLCD14A上にはタッチパネル14Bが配置されている。タッチパネル14Bは、LCD14Aの画面上で入力を行うためのポインティングデバイスである。ユーザは、タッチパネル14Bを用いて、LCD14Aの画面に表示されたグラフィカルユーザインタフェース(GUI)等を操作することができる。例えば、ユーザは、画面に表示されたボタンをタッチすることによって、当該ボタンに対応する機能の実行を指示することができる。
【0027】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、不揮発性メモリ109を制御するためのATAコントローラを内蔵している。
【0028】
サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18Bに出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスである。無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。
【0029】
EC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含む1チップマイクロコンピュータである。EC113は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。EC113には、加速度センサ111が接続されている。この加速度センサ111は、PC10の姿勢、つまり重力に対するPC10(ディスプレイユニット12)の傾きを検出するためのセンサである。加速度センサ111は、例えば、X、Y、Zの3軸それぞれに対応する方向の加速度を検出するように構成されている。
【0030】
図7は、加速度センサ111の3軸それぞれの方向の例を示している。X軸はPC10のベースユニット11の側面と平行な軸であり(タブレットモード時のディスプレイユニット12の側面と平行な軸)、前方側が+X、後方側が−Xに設定されている。Y軸はベースユニット11の正面と平行な軸であり(タブレットモード時のディスプレイユニット12の下端部と平行な軸)、左側が−Y、右側が+Yに設定されている。Z軸はベースユニット11の上面に直交する軸であり(タブレットモード時のディスプレイユニット12の表示面に直交する軸)、上端側が−Z、底端側が+Yに設定されている。
【0031】
PC10が図7に示されているように水平面上に置かれている状態においては、加速度センサ111の出力(x,y,z)は、(0,0,1)となる。
【0032】
次に、図8を参照して、タブレットモードにおいて許可される画面回転機能について説明する。
【0033】
タブレットモードにおいては、PC10の姿勢は、ランドスケープアングル(縦向き)、反転ランドスケープアングル(反転縦向き)、ポートレートアングル(横向き)、反転ポートレートアングル(反転横向き)の4種類に大別される。
【0034】
図8の左部はランドスケープアングルを示している。PC10がランドスケープアングルである時、ディスプレイモードは、ランドスケープモードに変更される。ランドスケープモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の上辺123側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の下辺121側に位置するように制御される。
【0035】
図8の上部は反転ポートレートアングルを示している。PC10が反転ポートレートアングルである時、ディスプレイモードは、反転ポートレートモードに変更される。反転ポートレートモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の右辺124側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の左辺122側に位置するように制御される。
【0036】
図8の右部は反転ランドスケープアングルを示している。PC10が反転ランドスケープアングルである時、ディスプレイモードは、反転ランドスケープモードに変更される。反転ランドスケープモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の下辺121側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の上辺123側に位置するように制御される。
【0037】
図8の下部はポートレートアングルを示している。PC10がポートレートアングルである時、ディスプレイモードは、ポートレートモードに変更される。ポートレートモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の左辺122側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の右辺124側に位置するように制御される。
【0038】
一方、ノートモードにおいては画面回転機能は禁止される。したがって、PC10が、ランドスケープアングル(縦向き)、反転ランドスケープアングル(反転縦向き)、ポートレートアングル(横向き)、反転ポートレートアングル(反転横向き)のいずれであっても、画面イメージは、図9に示すように、同じ向きで表示される。
【0039】
次に、図10を参照して、画面回転制御プログラム202の構成を説明する。
上述したように、EC113は加速度センサ111に接続されている。重力に対するPC10の傾きの変化が加速度センサ111によって検出された時、つまり加速度センサ111の加速度値(x,y,z)が所定量変化した時、PC10の傾きの変化を示すイベントがBIOSおよびドライブプログラムを介して画面回転制御プログラム202に通知される。このイベントの通知の受信に応答して、画面回転制御プログラム202は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向きを示すセンサ値、つまり加速度センサ111によって検知される加速度値(x,y,z)、をEC113から取得する。さらに、画面回転制御プログラム202は、モード検出スイッチ17のオン/オフ状態(現在のPC形状状態)を示す値をEC113から取得する。
【0040】
画面回転制御プログラム202は、画面イメージ回転部301と制御部302とを備える。画面イメージ回転部301は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向きに応じて、ディスプレイユニット12の表示面上の画面イメージを回転させる。画面イメージを回転する処理は、画面回転制御プログラム202のみによって実行してもよいが、画面回転制御プログラム202とオペレーティングシステム201との共同動作によって実行してもよい。この場合、画面回転制御プログラム202は、ディスプレイモードを上述のポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、反転ランドスープモードのいずれにすべきかを決定する。そして、画面回転制御プログラム202は、決定されたディスプレイモードを指定する引数をオペレーティングシステム201のAPIに対して設定する。オペレーティングシステム201は、この引数によって指定されるディスプレイモードで画面イメージが表示する。
【0041】
制御部302は、PC10がタブレットモードである場合、つまりディスプレイユニット12が上述の第2位置に設定されている場合、画面イメージの回転を許可する。一方、PC10がノートモードである場合、つまりディスプレイユニット12が上述の第1位置に設定されている場合、制御部302は、画面イメージの回転を禁止して画面イメージの向きを所定の向きに固定する。画面イメージの所定の向きは、その画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の上辺123側に位置し、その画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の下辺121側に位置する向きである。
【0042】
次に、図11のフローチャートを参照して、画面回転制御プログラム202によって実行される画面回転制御処理の手順を説明する。
【0043】
まず、画面回転制御プログラム202は、PC10がタブレットモードまたはノートモードのいずれに設定されているかを判定する(ステップS11)。PC10がノートモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、画面回転機能の実行を禁止し、画面イメージをノートモードに対応するデフォルトの向きでディスプレイ14に表示する(ステップS12)。デフォルトの向きは上述の所定の向きと同じである。ディスプレイ14に表示される画面イメージは上述の所定の向きに固定される。
【0044】
一方、PC10がタブレットモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向き(傾き)を検出する(ステップS13)。そして、画面回転制御プログラム202、検出されたディスプレイユニット12の向き(傾き)に応じて、ディスプレイ14に表示される画面イメージの向きを変更する(ステップS14)。ステップS14では、画面回転制御プログラム202は、検出されたディスプレイユニット12の向き(傾き)に応じて、ディスプレイモードを上述のポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、反転ランドスープモードのいずれにすべきかを決定する。そして、画面回転制御プログラム202は、画面イメージを、決定されたディスプレイモードに対応する向きで表示する。
【0045】
なお、制御部302は、図12に示すようなソフトウェア回転ロックボタン100をディスプレイ14上に表示してもよい。ソフトウェア回転ロックボタン100は画面イメージの回転の禁止を指示するためのボタンである。本実施形態では、PC10がノートモードの場合においては画面イメージの回転は禁止されるので、ソフトウェア回転ロックボタン100は、PC10がタブレットモードである場合にのみ表示すればよい。PC10がノートモードの場合にユーザによってソフトウェア回転ロックボタン100が操作されると、制御部302は、画面イメージの回転を禁止する(画面回転ロック)。この場合、PC10の傾きの変化に応じて画面イメージの向きを変更する処理は実行されず、画面イメージの向きは、現在の画面イメージの向き(ポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、または反転ランドスープモードのいずれか)に固定される。
【0046】
ユーザによってソフトウェア回転ロックボタン100が再操作されると、制御部302は、画面回転ロックを解除する。これにより、PC10の傾きの変化に応じて画面イメージの向きを変更する処理が再開される。
【0047】
ソフトウェア回転ロックボタン100の表示図は、ロック状態およびロック解除状態それぞれに応じて変更することができる(ロック時にはボタン100上に鍵マークが付き、解除時には鍵マークが消えるなど)。ノートモードのときははじめから画面回転が制限されているので、ソフトウェア回転ロックボタン100も表示する必要はない。
【0048】
ソフトウェア回転ロックボタン100は、ノートモードからタブレットモードに切り替わった際にディスプレイ14上に表示される。またタブレットモードからノートモードに切り替わった際に、ディスプレイ14の画面上から消える。
【0049】
次に、図13のフローチャートを参照して、ソフトウェア回転ロックボタン100を使用する場合に対応する画面回転制御処理の手順を説明する。
【0050】
まず、画面回転制御プログラム202は、PC10がタブレットモードまたはノートモードのいずれに設定されているかを判定する(ステップS21)。PC10がノートモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、画面回転機能の実行を禁止し、画面イメージをノートモードに対応するデフォルトの向きでディスプレイ14に表示する(ステップS22)。ディスプレイ14にはソフトウェア回転ロックボタン100は表示されない。
【0051】
一方、PC10がタブレットモードであるならば、ディスプレイ14にはソフトウェア回転ロックボタン100が表示される。画面回転制御プログラム202は、まず、ソフトウェア回転ロックボタン100の状態を取得し(ステップS23)、画面回転ロック状態か否かを判定する(ステップS24)。画面回転ロック状態であるならば(ステップS24のYES)、画面回転制御プログラム202は、画面回転機能の実行を禁止する。これにより、画面イメージは、現在の画面イメージの向き(ポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、または反転ランドスープモードのいずれか)に固定される。
【0052】
画面回転ロック状態でないならば(ステップS24のNO)、画面回転制御プログラム202は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向き(傾き)を検出する(ステップS25)。そして、画面回転制御プログラム202、検出されたディスプレイユニット12の向き(傾き)に応じて、ディスプレイ14に表示される画面イメージの向きを変更する(ステップS26)。
【0053】
次に、図14を参照して、画面回転機能が許可されるディスプレイユニット12の角度範囲を制御する処理について説明する。
【0054】
タブレットモード時においては、ユーザは様々な姿勢、例えば、椅子に座った状態、直立した状態、ソファー等に寝そべった状態等で、PC10を使用する可能性がある。したがって、寝そべった状態では、ユーザは、片手又は両手でPC10を持ち、PC10のディスプレイ14を下方側から見上げる場合がある。このようなユーザの姿勢時には、PC10の姿勢も安定しない。したがって、ユーザが画面イメージの回転を望んでいないにもかかわらず、タブレットPCの傾き等によって画面イメージが回転してしまう可能性がある。
【0055】
そこで、本実施形態では、制御部302は、PC10がタブレットモードである場合においても、以下のように、画面回転機能の実行を許可する角度範囲を制御する。
制御部302は、PC10がタブレットモードである場合、図14に示すように、例えば、ディスプレイユニット12のチルト角が前方30度と後方55度の間の角度範囲内にある場合に、画面回転機能の実行を許可する。
【0056】
すなわち、制御部302は、ディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度が0度から90度の範囲内に設定されている場合には、つまりディスプレイユニット12の表示面が真上を向く角度から水平方向を向く角度までの範囲内に設定されている場合には、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第1角度(55度)以下であることを条件に、画面回転機能の実行を許可する。ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第1角度(55度)よりも大きい場合には、画面回転機能の実行が禁止される。
【0057】
なお、タブレットモードにおいては、ディスプレイユニット12の背面はベースユニット11の背面と平行であるので、上述のディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度は、ベースユニット11の背面と水平軸との成す角度と同義である。
【0058】
一方、制御部302は、ディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度が90度から180度の範囲内に設定されている場合には、つまりディスプレイユニット12の表示面が水平方向を向く角度からディスプレイユニット12の表示面が真下を向く角度までの範囲内に設定されている場合には、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第1角度よりも小さい第2角度(30度)以下であることを条件に画面イメージの回転を許可する。ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第2角度(30度)よりも大きい場合には、画面回転機能の実行が禁止される。
【0059】
このように、本実施形態では、画面回転機能が許可される、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度の範囲は、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合と、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合とで異なる。この場合、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合には、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合に比べ、画面回転機能が許可される、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度範囲は狭い。これにより、たとえユーザがソファー等に寝そべった状態でPC10を操作した場合でも、ディスプレイユニット12の背面が鉛直軸に対して平行に近い状態で支持されなければ、つまりディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が例えば30度以下でなければ、画面回転は禁止される。よって、PC10の姿勢の不安定性に起因して画面イメージが回転してしまうことを防止することができる。
【0060】
なお、図14で説明した、画面回転機能の実行を許可する角度範囲の制御は、コンバーチブルタブレットPCのみならず、通常のタブレットPCにも適用することができる。
【0061】
次に、図15を参照して、ディスプレイモードをランドスケープモードからポートレートモードに変更する処理について説明する。図15では、左から右に向かって時間が進行し、ディスプレイ12がランドスケープアングルからポートレートアングルに切り替えられる場合が想定されている。ディスプレイユニット12のチルト角、つまり、ディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度が、画面回転機能が許可される角度範囲内にあるとする。
【0062】
いま、ディスプレイ12がランドスケープアングルに設定されている場合を想定する。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は90度である。ディスプレイ12は右回りに回転される。ディスプレイ12の右回り回転に伴い、ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は徐々に小さくなる。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度が45度よりも小さな閾角度(例えば30度)になった時、換言すれば、ディスプレイ12の下辺121と水平軸との成す角度が例えば60度になった時、画面イメージ回転部301は、ディスプレイ12がランドスケープアングルからポートレートアングルに変化したことを検出する。そして、画面イメージ回転部301は、ディスプレイモードをランドスケープモードからポートレートモードに切り替える。
【0063】
なお、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合と、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合との間で、上述の閾角度の値を変えてもよい。この場合、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合には、画面の回転が抑制されるようにするために、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合に使用される閾角度よりも小さい値の閾角度(例えば20度)を用いてもよい。
【0064】
次に、図16を参照して、ディスプレイモードをポートレートモードからランドスケープモードに変更する処理について説明する。図16では、右から左に向かって時間が進行し、ディスプレイ12がポートレートアングルからランドスケープアングルに切り替えられる場合が想定されている。ディスプレイユニット12のチルト角は、画面回転機能が許可される角度範囲内にあるとする。
【0065】
いま、ディスプレイ12がポートレートアングルに設定されている場合を想定する。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は0度である。ディスプレイ12は左回りに回転される。ディスプレイ12の左回り回転に伴い、ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は徐々に大きくなる。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度が45度よりも大きな閾角度(例えば60度)になった時、換言すれば、ディスプレイ12の下辺121と水平軸との成す角度が例えば30度になった時、画面イメージ回転部301は、ディスプレイ12がポートレートアングルからランドスケープアングルに変化したことを検出する。そして、画面イメージ回転部301は、ディスプレイモードをポートレートモードからランドスケープモードに切り替える。
【0066】
なお、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合と、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合との間で、上述の閾角度の値(60度)を変えてもよい。この場合、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合には、より画面回転が制限されるようにするために、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合に使用される閾角度よりも小さい値の閾角度(例えば20度)を用いてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、ディスプレイユニット12が第2位置に設定されている場合、つまりPC10がタブレットモードの場合には、画面イメージの回転が許可され、ディスプレイユニット12が第1位置に設定されている場合、つまりPC10がノートモードの場合には、画面イメージの回転が禁止され画面イメージの向きが所定の向きに固定される。
【0068】
このように、キーボード入力等の操作が主で、かつ、画面モードがランドスケープ(横)表示が主であるノートモードと、片手でPC10を持ったままタッチやペンで操作することが主で、かつ、PC10の傾きに応じて画面回転を行う使用方法が主であるタブレットモードとの間の切り替えに応じて、PC10の動作モードは、画面回転機能を許可するモードと画面回転機能を禁止するモードとの間で自動的に切り替えられる。したがって、ノートモード時にPC10を起動したまま持ち運ぶなどする際に、誤ってPC10を傾けてしまったときにその傾きに応じて画面が回転してしまうという誤動作を防ぐことができる。またノートモードからタブレットモードへの切り替え時には自動的に画面回転機能が許可されるので、ユーザは画面回転機能を許可するための専用の操作をする必要が無い。
【0069】
なお、本実施形態の処理手順は全てソフトウェアによって実行することができるので、この処理手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムをコンバーチブルタブレットコンピュータのようなコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
10…コンピュータ、11…ベースユニット、12…ディスプレイユニット、13…キーボード、14…ディスプレイ、101…CPU、111…加速度センサ、202…画面回転制御プログラム、301…画面イメージ回転部、302…制御部。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンバーチブルタブレットコンピュータのような情報処理装置および同装置に適用される表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種タブレット型パーソナルコンピュータ(タブレットPC)が開発されている。多くのタブレットPCは、画面回転機能を有している。この画面回転機能は、タブレットPCの姿勢に応じて、ディスプレイ上の画面イメージの向きを変更する。この場合、画面イメージの向きが重力の方向に対して整合するように画面イメージの向きが自動的に変更される。
【0003】
タブレットPCの画面回転機能は、タブレットPCの操作性の向上を図る上で有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−90345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、画面回転機能を常に有効にすると、ユーザが画面イメージの回転を望んでいないにもかかわらず、タブレットPCの傾き等によって画面イメージが回転してしまう場合がある。
【0006】
本発明は、情報処理装置の使用状態に応じて適応的に画面回転機能を許可または禁止することができる情報処理装置および表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、情報処理装置は、キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットと、画面イメージ回転手段と、制御手段とを具備する。前記画面イメージ回転手段は、重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる。前記制御手段は、前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を許可し、前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る情報処理装置のノートモードおよびタブレットモードそれぞれに対応する外観を示す斜視図。
【図2】ノートモード時における同実施形態の情報処理装置を正面から見た外観を示す図。
【図3】ノートモード時における同実施形態の情報処理装置を右側面から見た外観を示す図。
【図4】ノートモードからタブレットモードへの遷移過程における同実施形態の情報処理装置を右側面から見た外観を示す図。
【図5】タブレットモード時における同実施形態の情報処理装置を右側面から見た外観を示す図。
【図6】同実施形態の情報処理装置のシステム構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態の情報処理装置に設けられる加速度センサの3軸それぞれの方向を説明するための図。
【図8】タブレットモード時における同実施形態の情報処理装置のディスプレイの4つの向きそれぞれに対応する画面イメージの向きを説明するための図。
【図9】ノートモード時における同実施形態の情報処理装置のディスプレイの画面イメージの向きがディスプレイの向きの変化に関係なく固定される様子を示す図。
【図10】同実施形態の情報処理装置によって実行される画面回転制御プログラムの機能構成を示すブロック図。
【図11】同実施形態の情報処理装置によって実行される画面回転制御処理の手順を説明するフローチャート。
【図12】同実施形態の情報処理装置のディスプレイに表示されるソフトウェア回転ロックボタンを説明するための図。
【図13】同実施形態の情報処理装置によって実行される画面回転制御処理の他の手順を説明するフローチャート。
【図14】同実施形態の情報処理装置によって実行される、画面回転を許可する角度範囲を制御するための処理を説明するための図。
【図15】同実施形態の情報処理装置によって実行される、ディスプレイモードをランドスケープモードからポートレートモードに変更する処理を説明するための図。
【図16】同実施形態の情報処理装置によって実行される、ディスプレイモードをポートレートモードからランドスケープモードに変更する処理を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置のノートモードおよびタブレットモードそれぞれに対応する外観を示す。この情報処理装置は、例えば、コンバーチブルタブレットPC10として実現されている。コンバーチブルタブレットPC10は、図1の左部に示すノートモードまたは図1の右部に示すタブレットモードのいずれかの形態で使用される。
【0010】
このPC10は、ベースユニット11と、ディスプレイユニット12とを備えている。ベースユニット11は、CPU、メモリ、他の各種電子部品等を収容する薄い矩形状の筐体を有している。ベースユニット11の上面には、キーボード13が配置されている。
【0011】
ディスプレイユニット12の正面、つまりディスプレイユニット12の表示面には、フラットパネルディスプレイ14が配置されている。このフラットパネルディスプレイ14は、たとえば、ディスプレイ14上のペン又は指の位置を検知可能なタッチスクリーンディスプレイとして実現されている。
【0012】
ディスプレイユニット12は、図1の左部に示すノートモードのスタイルに対応する第1位置、または図1の右部に示すタブレットモードのスタイルに対応する第2位置のいずれかに設定される。より詳しくは、ディスプレイユニット12は、ディスプレイユニット12の表示面およびキーボード13が露出される上述の第1位置、またはディスプレイユニット12の背面によってベースユニット11の上面が覆われる上述の第2位置のいずれかに設定される。
【0013】
ノートモードにおいては、主に、PC10は例えば机上のような水平面上に置かれた状態で使用される。ノートモードにおいては、ユーザは主にキーボード13を操作する。さらに、ノートモードにおいては、ディスプレイモードとしてランドスケープモード(横表示モード)が主として使用される。
【0014】
一方、タブレットモードにおいては、主に、PC10はユーザの片手または両手で持たれた状態で使用される。ユーザは主にペン又は指でディスプレイ14上をタッチ操作する。さらに、タブレットモードにおいては、ディスプレイモードは、ランドスケープモード(横表示モード)とポートレートモード(縦表示モード)との間で切り替えられる。より詳しくは、ノートモードにおいては、ディスプレイモードは、4種類のモードの間で、つまり、ランドスケープモード(横表示モード)、反転ランドスケープモード(反転横表示モード)、ポートレートモード(縦表示モード)、反転ポートレートモード(反転縦表示モード)の間で切り替えられる。
【0015】
次に、図2から図5を参照して、PC10の構造例について説明する。
図2は、ノートモード時におけるPC10を正面から見た外観図である。図3は、ノートモード時におけるPC10を右側面から見た外観図である。ノートモード時においては、ディスプレイユニット12は、ベースユニット11上のキーボード13が露出されるようにベースユニット11上に起立される。この場合、ディスプレイユニット12は、図3に示すように、支持部材15によって支持される。支持部材15はいわゆる「ディスプレイアーム」として機能する。
【0016】
ベースユニット11の上面上の奥手側には、支持部材15を収容するための溝部15aが設けられている。支持部材15は、溝部15a内に支持部材15が収容される閉位置と支持部材15がベースユニット11から上方に突出する開位置との間を回動するようにベースユニット11の後端部に連結部151を介して取り付けられている。すなわち、支持部材15は、ベースユニット11の上面と平行な軸の回りで回動する。この支持部材15の先端部には、連結部を介してディスプレイユニット12の背面が取り付けられている。
【0017】
図4は、ノートモードからタブレットモードへの遷移過程におけるPC10の形状をその右側面から見た外観図である。ディスプレイユニット12の背面は、ディスプレイユニット12が支持部材15の長手方向と直行する軸の回りで回動するように、連結部16を介して支持部材15の先端部に取り付けられている。
【0018】
ノートモードからタブレットモードへの遷移時には、ディスプレイユニット12は、図4に示すように、表示面が後方を向くように連結部16を支点に約180度回動される。この場合、ディスプレイユニット12の下辺はベースユニット11の上面上の溝16aから抜き出され、ディスプレイユニット12の表示面が後方を向くように、ディスプレイユニット12が後方に向けて回動される。これにより、ディスプレイユニット12は、ディスプレイユニット12の下辺が上方に位置し、ディスプレイユニット12の上辺が下方に位置した状態に設定される。この状態で、支持部材15が前方に倒されることにより、支持部材15および連結部16は、溝15aおよび溝16aにそれぞれ収容される。この結果、図5に示すように、PC10は、ディスプレイユニット12の背面がベースユニット11の上面上を覆うタブレットモードに設定される。
【0019】
また、ベースユニット11の上面上、例えば、溝15a上には、PC10がタブレットモードまたはノートモードのいずれであるかを判別するためのモード検出スイッチ17が配置されている。タブレットモードにおいては、支持部材15の底面上の突起18がモード検出スイッチ17に接触し、これによってモード検出スイッチ17がオンされる。モード検出スイッチ17のオン状態はPC10がタブレットモードであることを示す。一方、モード検出スイッチ17のオフ状態はPC10がノートモードであることを示す。
【0020】
次に、図6を参照して、PC10のシステム構成を説明する。
PC10は、CPU101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、グラフィクスコントローラ105、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM107、LANコントローラ108、不揮発性メモリ109、モード検出スイッチ17、加速度センサ111、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ(EC)113、EEPROM114等を備える。
【0021】
CPU101は、コンピュータ10内の各部の動作を制御するプロセッサである。CPU101は、不揮発性メモリ109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201、および各種アプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムには、画面回転制御プログラム202が含まれている。
【0022】
この画面回転制御プログラム202は、PC10の現在のモードがタブレットモードまたはノートモードのいずれであるかを判定し、PC10がタブレットモードであるならば、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向きに応じて、ディスプレイ14上の画面イメージを回転させる画面回転処理を実行する。この場合、画面回転制御プログラム202は、加速度センサ111を用いて重力の方向に対するPC10の傾き(タブレットモードにおいてはディスプレイユニット12の傾き)を検出し、重力の方向に対するディスプレイユニット12の傾きに応じて、画面イメージの向きを変更する。換言すれば、重力に対して画面イメージの上端側がこの画面イメージの下端側よりも上方に位置するように、画面イメージの向きが自動的に変更される。
【0023】
一方、PC10の現在のモードがノートモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、画面回転処理の実行を禁止して画面イメージの向きをノートモードのために予め決められた所定の向きに固定する。PC10がノートモードの場合であっても、PC10はPC10が稼働されている状態で持ち運ばれる可能性がある。この場合、PC10の傾きに応じて画面イメージがユーザの予期しない向きに回転してしまう可能性がある。ノートモードはキーボード13を使用することを前提としたモードであるので、ノートモードにおいては、画面イメージを回転させる必要性は極めて低い。本実施形態では、PC10の現在のモードがノートモードであるならば、画面回転処理の実行が禁止されるので、ユーザが画面イメージの回転を望んでいないにもかかわらず、タブレットPCの傾き等によって画面イメージが回転してしまうという事象が発生することを防止することができる。
【0024】
また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSも実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0025】
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してグラフィクスコントローラ105との通信を実行する機能も有している。
【0026】
グラフィクスコントローラ105は、PC10のディスプレイモニタとして使用されるLCD14Aを制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ105によって生成される表示信号はLCD14Aに送られる。LCD14は、表示信号に基づいて映像を表示する。このLCD14A上にはタッチパネル14Bが配置されている。タッチパネル14Bは、LCD14Aの画面上で入力を行うためのポインティングデバイスである。ユーザは、タッチパネル14Bを用いて、LCD14Aの画面に表示されたグラフィカルユーザインタフェース(GUI)等を操作することができる。例えば、ユーザは、画面に表示されたボタンをタッチすることによって、当該ボタンに対応する機能の実行を指示することができる。
【0027】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、不揮発性メモリ109を制御するためのATAコントローラを内蔵している。
【0028】
サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18Bに出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスである。無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。
【0029】
EC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラを含む1チップマイクロコンピュータである。EC113は、ユーザによるパワーボタンの操作に応じて本コンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。EC113には、加速度センサ111が接続されている。この加速度センサ111は、PC10の姿勢、つまり重力に対するPC10(ディスプレイユニット12)の傾きを検出するためのセンサである。加速度センサ111は、例えば、X、Y、Zの3軸それぞれに対応する方向の加速度を検出するように構成されている。
【0030】
図7は、加速度センサ111の3軸それぞれの方向の例を示している。X軸はPC10のベースユニット11の側面と平行な軸であり(タブレットモード時のディスプレイユニット12の側面と平行な軸)、前方側が+X、後方側が−Xに設定されている。Y軸はベースユニット11の正面と平行な軸であり(タブレットモード時のディスプレイユニット12の下端部と平行な軸)、左側が−Y、右側が+Yに設定されている。Z軸はベースユニット11の上面に直交する軸であり(タブレットモード時のディスプレイユニット12の表示面に直交する軸)、上端側が−Z、底端側が+Yに設定されている。
【0031】
PC10が図7に示されているように水平面上に置かれている状態においては、加速度センサ111の出力(x,y,z)は、(0,0,1)となる。
【0032】
次に、図8を参照して、タブレットモードにおいて許可される画面回転機能について説明する。
【0033】
タブレットモードにおいては、PC10の姿勢は、ランドスケープアングル(縦向き)、反転ランドスケープアングル(反転縦向き)、ポートレートアングル(横向き)、反転ポートレートアングル(反転横向き)の4種類に大別される。
【0034】
図8の左部はランドスケープアングルを示している。PC10がランドスケープアングルである時、ディスプレイモードは、ランドスケープモードに変更される。ランドスケープモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の上辺123側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の下辺121側に位置するように制御される。
【0035】
図8の上部は反転ポートレートアングルを示している。PC10が反転ポートレートアングルである時、ディスプレイモードは、反転ポートレートモードに変更される。反転ポートレートモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の右辺124側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の左辺122側に位置するように制御される。
【0036】
図8の右部は反転ランドスケープアングルを示している。PC10が反転ランドスケープアングルである時、ディスプレイモードは、反転ランドスケープモードに変更される。反転ランドスケープモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の下辺121側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の上辺123側に位置するように制御される。
【0037】
図8の下部はポートレートアングルを示している。PC10がポートレートアングルである時、ディスプレイモードは、ポートレートモードに変更される。ポートレートモードでは、画面イメージの向きは、画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の左辺122側に位置し、画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の右辺124側に位置するように制御される。
【0038】
一方、ノートモードにおいては画面回転機能は禁止される。したがって、PC10が、ランドスケープアングル(縦向き)、反転ランドスケープアングル(反転縦向き)、ポートレートアングル(横向き)、反転ポートレートアングル(反転横向き)のいずれであっても、画面イメージは、図9に示すように、同じ向きで表示される。
【0039】
次に、図10を参照して、画面回転制御プログラム202の構成を説明する。
上述したように、EC113は加速度センサ111に接続されている。重力に対するPC10の傾きの変化が加速度センサ111によって検出された時、つまり加速度センサ111の加速度値(x,y,z)が所定量変化した時、PC10の傾きの変化を示すイベントがBIOSおよびドライブプログラムを介して画面回転制御プログラム202に通知される。このイベントの通知の受信に応答して、画面回転制御プログラム202は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向きを示すセンサ値、つまり加速度センサ111によって検知される加速度値(x,y,z)、をEC113から取得する。さらに、画面回転制御プログラム202は、モード検出スイッチ17のオン/オフ状態(現在のPC形状状態)を示す値をEC113から取得する。
【0040】
画面回転制御プログラム202は、画面イメージ回転部301と制御部302とを備える。画面イメージ回転部301は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向きに応じて、ディスプレイユニット12の表示面上の画面イメージを回転させる。画面イメージを回転する処理は、画面回転制御プログラム202のみによって実行してもよいが、画面回転制御プログラム202とオペレーティングシステム201との共同動作によって実行してもよい。この場合、画面回転制御プログラム202は、ディスプレイモードを上述のポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、反転ランドスープモードのいずれにすべきかを決定する。そして、画面回転制御プログラム202は、決定されたディスプレイモードを指定する引数をオペレーティングシステム201のAPIに対して設定する。オペレーティングシステム201は、この引数によって指定されるディスプレイモードで画面イメージが表示する。
【0041】
制御部302は、PC10がタブレットモードである場合、つまりディスプレイユニット12が上述の第2位置に設定されている場合、画面イメージの回転を許可する。一方、PC10がノートモードである場合、つまりディスプレイユニット12が上述の第1位置に設定されている場合、制御部302は、画面イメージの回転を禁止して画面イメージの向きを所定の向きに固定する。画面イメージの所定の向きは、その画面イメージの上端側がディスプレイユニット12の上辺123側に位置し、その画面イメージの下端側がディスプレイユニット12の下辺121側に位置する向きである。
【0042】
次に、図11のフローチャートを参照して、画面回転制御プログラム202によって実行される画面回転制御処理の手順を説明する。
【0043】
まず、画面回転制御プログラム202は、PC10がタブレットモードまたはノートモードのいずれに設定されているかを判定する(ステップS11)。PC10がノートモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、画面回転機能の実行を禁止し、画面イメージをノートモードに対応するデフォルトの向きでディスプレイ14に表示する(ステップS12)。デフォルトの向きは上述の所定の向きと同じである。ディスプレイ14に表示される画面イメージは上述の所定の向きに固定される。
【0044】
一方、PC10がタブレットモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向き(傾き)を検出する(ステップS13)。そして、画面回転制御プログラム202、検出されたディスプレイユニット12の向き(傾き)に応じて、ディスプレイ14に表示される画面イメージの向きを変更する(ステップS14)。ステップS14では、画面回転制御プログラム202は、検出されたディスプレイユニット12の向き(傾き)に応じて、ディスプレイモードを上述のポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、反転ランドスープモードのいずれにすべきかを決定する。そして、画面回転制御プログラム202は、画面イメージを、決定されたディスプレイモードに対応する向きで表示する。
【0045】
なお、制御部302は、図12に示すようなソフトウェア回転ロックボタン100をディスプレイ14上に表示してもよい。ソフトウェア回転ロックボタン100は画面イメージの回転の禁止を指示するためのボタンである。本実施形態では、PC10がノートモードの場合においては画面イメージの回転は禁止されるので、ソフトウェア回転ロックボタン100は、PC10がタブレットモードである場合にのみ表示すればよい。PC10がノートモードの場合にユーザによってソフトウェア回転ロックボタン100が操作されると、制御部302は、画面イメージの回転を禁止する(画面回転ロック)。この場合、PC10の傾きの変化に応じて画面イメージの向きを変更する処理は実行されず、画面イメージの向きは、現在の画面イメージの向き(ポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、または反転ランドスープモードのいずれか)に固定される。
【0046】
ユーザによってソフトウェア回転ロックボタン100が再操作されると、制御部302は、画面回転ロックを解除する。これにより、PC10の傾きの変化に応じて画面イメージの向きを変更する処理が再開される。
【0047】
ソフトウェア回転ロックボタン100の表示図は、ロック状態およびロック解除状態それぞれに応じて変更することができる(ロック時にはボタン100上に鍵マークが付き、解除時には鍵マークが消えるなど)。ノートモードのときははじめから画面回転が制限されているので、ソフトウェア回転ロックボタン100も表示する必要はない。
【0048】
ソフトウェア回転ロックボタン100は、ノートモードからタブレットモードに切り替わった際にディスプレイ14上に表示される。またタブレットモードからノートモードに切り替わった際に、ディスプレイ14の画面上から消える。
【0049】
次に、図13のフローチャートを参照して、ソフトウェア回転ロックボタン100を使用する場合に対応する画面回転制御処理の手順を説明する。
【0050】
まず、画面回転制御プログラム202は、PC10がタブレットモードまたはノートモードのいずれに設定されているかを判定する(ステップS21)。PC10がノートモードであるならば、画面回転制御プログラム202は、画面回転機能の実行を禁止し、画面イメージをノートモードに対応するデフォルトの向きでディスプレイ14に表示する(ステップS22)。ディスプレイ14にはソフトウェア回転ロックボタン100は表示されない。
【0051】
一方、PC10がタブレットモードであるならば、ディスプレイ14にはソフトウェア回転ロックボタン100が表示される。画面回転制御プログラム202は、まず、ソフトウェア回転ロックボタン100の状態を取得し(ステップS23)、画面回転ロック状態か否かを判定する(ステップS24)。画面回転ロック状態であるならば(ステップS24のYES)、画面回転制御プログラム202は、画面回転機能の実行を禁止する。これにより、画面イメージは、現在の画面イメージの向き(ポートレートモード、反転ポートレートモード、ランドスケープモード、または反転ランドスープモードのいずれか)に固定される。
【0052】
画面回転ロック状態でないならば(ステップS24のNO)、画面回転制御プログラム202は、重力の方向に対するディスプレイユニット12の向き(傾き)を検出する(ステップS25)。そして、画面回転制御プログラム202、検出されたディスプレイユニット12の向き(傾き)に応じて、ディスプレイ14に表示される画面イメージの向きを変更する(ステップS26)。
【0053】
次に、図14を参照して、画面回転機能が許可されるディスプレイユニット12の角度範囲を制御する処理について説明する。
【0054】
タブレットモード時においては、ユーザは様々な姿勢、例えば、椅子に座った状態、直立した状態、ソファー等に寝そべった状態等で、PC10を使用する可能性がある。したがって、寝そべった状態では、ユーザは、片手又は両手でPC10を持ち、PC10のディスプレイ14を下方側から見上げる場合がある。このようなユーザの姿勢時には、PC10の姿勢も安定しない。したがって、ユーザが画面イメージの回転を望んでいないにもかかわらず、タブレットPCの傾き等によって画面イメージが回転してしまう可能性がある。
【0055】
そこで、本実施形態では、制御部302は、PC10がタブレットモードである場合においても、以下のように、画面回転機能の実行を許可する角度範囲を制御する。
制御部302は、PC10がタブレットモードである場合、図14に示すように、例えば、ディスプレイユニット12のチルト角が前方30度と後方55度の間の角度範囲内にある場合に、画面回転機能の実行を許可する。
【0056】
すなわち、制御部302は、ディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度が0度から90度の範囲内に設定されている場合には、つまりディスプレイユニット12の表示面が真上を向く角度から水平方向を向く角度までの範囲内に設定されている場合には、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第1角度(55度)以下であることを条件に、画面回転機能の実行を許可する。ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第1角度(55度)よりも大きい場合には、画面回転機能の実行が禁止される。
【0057】
なお、タブレットモードにおいては、ディスプレイユニット12の背面はベースユニット11の背面と平行であるので、上述のディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度は、ベースユニット11の背面と水平軸との成す角度と同義である。
【0058】
一方、制御部302は、ディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度が90度から180度の範囲内に設定されている場合には、つまりディスプレイユニット12の表示面が水平方向を向く角度からディスプレイユニット12の表示面が真下を向く角度までの範囲内に設定されている場合には、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第1角度よりも小さい第2角度(30度)以下であることを条件に画面イメージの回転を許可する。ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が第2角度(30度)よりも大きい場合には、画面回転機能の実行が禁止される。
【0059】
このように、本実施形態では、画面回転機能が許可される、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度の範囲は、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合と、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合とで異なる。この場合、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合には、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合に比べ、画面回転機能が許可される、ディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度範囲は狭い。これにより、たとえユーザがソファー等に寝そべった状態でPC10を操作した場合でも、ディスプレイユニット12の背面が鉛直軸に対して平行に近い状態で支持されなければ、つまりディスプレイユニット12の背面と鉛直軸との成す角度が例えば30度以下でなければ、画面回転は禁止される。よって、PC10の姿勢の不安定性に起因して画面イメージが回転してしまうことを防止することができる。
【0060】
なお、図14で説明した、画面回転機能の実行を許可する角度範囲の制御は、コンバーチブルタブレットPCのみならず、通常のタブレットPCにも適用することができる。
【0061】
次に、図15を参照して、ディスプレイモードをランドスケープモードからポートレートモードに変更する処理について説明する。図15では、左から右に向かって時間が進行し、ディスプレイ12がランドスケープアングルからポートレートアングルに切り替えられる場合が想定されている。ディスプレイユニット12のチルト角、つまり、ディスプレイユニット12の背面と水平軸との成す角度が、画面回転機能が許可される角度範囲内にあるとする。
【0062】
いま、ディスプレイ12がランドスケープアングルに設定されている場合を想定する。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は90度である。ディスプレイ12は右回りに回転される。ディスプレイ12の右回り回転に伴い、ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は徐々に小さくなる。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度が45度よりも小さな閾角度(例えば30度)になった時、換言すれば、ディスプレイ12の下辺121と水平軸との成す角度が例えば60度になった時、画面イメージ回転部301は、ディスプレイ12がランドスケープアングルからポートレートアングルに変化したことを検出する。そして、画面イメージ回転部301は、ディスプレイモードをランドスケープモードからポートレートモードに切り替える。
【0063】
なお、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合と、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合との間で、上述の閾角度の値を変えてもよい。この場合、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合には、画面の回転が抑制されるようにするために、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合に使用される閾角度よりも小さい値の閾角度(例えば20度)を用いてもよい。
【0064】
次に、図16を参照して、ディスプレイモードをポートレートモードからランドスケープモードに変更する処理について説明する。図16では、右から左に向かって時間が進行し、ディスプレイ12がポートレートアングルからランドスケープアングルに切り替えられる場合が想定されている。ディスプレイユニット12のチルト角は、画面回転機能が許可される角度範囲内にあるとする。
【0065】
いま、ディスプレイ12がポートレートアングルに設定されている場合を想定する。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は0度である。ディスプレイ12は左回りに回転される。ディスプレイ12の左回り回転に伴い、ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度は徐々に大きくなる。ディスプレイ12の右辺124と水平軸との成す角度が45度よりも大きな閾角度(例えば60度)になった時、換言すれば、ディスプレイ12の下辺121と水平軸との成す角度が例えば30度になった時、画面イメージ回転部301は、ディスプレイ12がポートレートアングルからランドスケープアングルに変化したことを検出する。そして、画面イメージ回転部301は、ディスプレイモードをポートレートモードからランドスケープモードに切り替える。
【0066】
なお、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合と、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合との間で、上述の閾角度の値(60度)を変えてもよい。この場合、ディスプレイユニット12の表示面が前方に傾けられている場合には、より画面回転が制限されるようにするために、ディスプレイユニット12の表示面が後方に傾けられている場合に使用される閾角度よりも小さい値の閾角度(例えば20度)を用いてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、ディスプレイユニット12が第2位置に設定されている場合、つまりPC10がタブレットモードの場合には、画面イメージの回転が許可され、ディスプレイユニット12が第1位置に設定されている場合、つまりPC10がノートモードの場合には、画面イメージの回転が禁止され画面イメージの向きが所定の向きに固定される。
【0068】
このように、キーボード入力等の操作が主で、かつ、画面モードがランドスケープ(横)表示が主であるノートモードと、片手でPC10を持ったままタッチやペンで操作することが主で、かつ、PC10の傾きに応じて画面回転を行う使用方法が主であるタブレットモードとの間の切り替えに応じて、PC10の動作モードは、画面回転機能を許可するモードと画面回転機能を禁止するモードとの間で自動的に切り替えられる。したがって、ノートモード時にPC10を起動したまま持ち運ぶなどする際に、誤ってPC10を傾けてしまったときにその傾きに応じて画面が回転してしまうという誤動作を防ぐことができる。またノートモードからタブレットモードへの切り替え時には自動的に画面回転機能が許可されるので、ユーザは画面回転機能を許可するための専用の操作をする必要が無い。
【0069】
なお、本実施形態の処理手順は全てソフトウェアによって実行することができるので、この処理手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムをコンバーチブルタブレットコンピュータのようなコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
10…コンピュータ、11…ベースユニット、12…ディスプレイユニット、13…キーボード、14…ディスプレイ、101…CPU、111…加速度センサ、202…画面回転制御プログラム、301…画面イメージ回転部、302…制御部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、
ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットと、
重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる画面イメージ回転手段と、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を許可し、前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する制御手段とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されており、且つ前記表示面が上方向を向くように、前記ディスプレイユニットの背面と水平軸との成す角度が0度から90度の範囲内に設定されている場合には、前記ディスプレイユニットの背面と鉛直軸との成す角度が第1角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可し、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されており、且つ前記表示面が下方向を向くように、前記ディスプレイユニットの背面と水平軸との成す角度が90度から180度の範囲内に設定されている場合には、前記ディスプレイユニットの背面と鉛直軸との成す角度が前記第1角度よりも小さい第2角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可するように構成されている請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転の禁止を指示するためのボタンを前記ディスプレイユニットの表示面上に表示し、前記ボタンの操作に応答して前記画面イメージの回転を禁止するように構成されている請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ボタンの再操作に応答して、前記画面イメージの回転を許可するように構成されている請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
ディスプレイが配置された上面を有するベースユニットと、
重力の方向に対する前記ディスプレイの向きに応じて、前記ディスプレイ上の画面イメージを回転させる画面イメージ回転手段と、
前記ディスプレイの表示面が上方向を向くように、前記ベースユニットの背面と水平軸との成す角度が0度から90度の範囲内に設定されている場合には、前記ベースユニットの背面と鉛直軸との成す角度が第1角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可し、前記ディスプレイの表示面が下方向を向くように、前記ベースユニットの背面と水平軸との成す角度が90度から180度の範囲内に設定されている場合には、前記ベースユニットの背面と鉛直軸との成す角度が前記第1角度よりも小さい第2角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可する制御手段とを具備する情報処理装置。
【請求項6】
キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットディスプレイユニットとを備える情報処理装置に適用される表示制御方法であって、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置または前記第2位置のいずれに設定されているかを判定し、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させ、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する表示制御方法。
【請求項7】
キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットディスプレイユニットとを備えるコンピュータに、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置または前記第2位置のいずれに設定されているかを判定する手順と、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる手順と、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する手順とを実行させるプログラム。
【請求項1】
キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、
ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットと、
重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる画面イメージ回転手段と、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を許可し、前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する制御手段とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されており、且つ前記表示面が上方向を向くように、前記ディスプレイユニットの背面と水平軸との成す角度が0度から90度の範囲内に設定されている場合には、前記ディスプレイユニットの背面と鉛直軸との成す角度が第1角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可し、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されており、且つ前記表示面が下方向を向くように、前記ディスプレイユニットの背面と水平軸との成す角度が90度から180度の範囲内に設定されている場合には、前記ディスプレイユニットの背面と鉛直軸との成す角度が前記第1角度よりも小さい第2角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可するように構成されている請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転の禁止を指示するためのボタンを前記ディスプレイユニットの表示面上に表示し、前記ボタンの操作に応答して前記画面イメージの回転を禁止するように構成されている請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ボタンの再操作に応答して、前記画面イメージの回転を許可するように構成されている請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
ディスプレイが配置された上面を有するベースユニットと、
重力の方向に対する前記ディスプレイの向きに応じて、前記ディスプレイ上の画面イメージを回転させる画面イメージ回転手段と、
前記ディスプレイの表示面が上方向を向くように、前記ベースユニットの背面と水平軸との成す角度が0度から90度の範囲内に設定されている場合には、前記ベースユニットの背面と鉛直軸との成す角度が第1角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可し、前記ディスプレイの表示面が下方向を向くように、前記ベースユニットの背面と水平軸との成す角度が90度から180度の範囲内に設定されている場合には、前記ベースユニットの背面と鉛直軸との成す角度が前記第1角度よりも小さい第2角度以下であることを条件に前記画面イメージの回転を許可する制御手段とを具備する情報処理装置。
【請求項6】
キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットディスプレイユニットとを備える情報処理装置に適用される表示制御方法であって、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置または前記第2位置のいずれに設定されているかを判定し、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させ、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する表示制御方法。
【請求項7】
キーボードが配置された上面を有するベースユニットと、ディスプレイユニットであって、前記ディスプレイユニットの表示面および前記キーボードが露出される第1位置または前記ディスプレイユニットの背面によって前記ベースユニットの上面が覆われる第2位置のいずれかに設定されるディスプレイユニットディスプレイユニットとを備えるコンピュータに、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置または前記第2位置のいずれに設定されているかを判定する手順と、
前記ディスプレイユニットが前記第2位置に設定されている場合、重力の方向に対する前記ディスプレイユニットの向きに応じて、前記ディスプレイユニットの表示面上の画面イメージを回転させる手順と、
前記ディスプレイユニットが前記第1位置に設定されている場合、前記画面イメージの回転を禁止して前記画面イメージの向きを所定の向きに固定する手順とを実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−114303(P2013−114303A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257299(P2011−257299)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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