説明

情報表示制御装置、情報表示方法および情報表示プログラム

【課題】 IPラジオ放送データの再生が、番組情報やコンテンツ情報の表示に対して遅延することを防止する。
【解決手段】 AVアンプ1は、受信された放送データを一時的に蓄積するバッファと、バッファに蓄積されている放送データが所定量に達した際に、バッファに蓄積されている放送データを読み出して再生する再生部と、バッファに蓄積されている放送データのデータ量を算出する算出部とを備え、算出された放送データのデータ量に基づいて、番組情報およびコンテンツ情報の表示装置への表示を遅延させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示制御装置、情報表示方法および情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネットを利用したIPラジオ放送がサービスを開始した。このIPラジオ放送は、電波によるラジオ放送とほぼ同時に送信されるサイマル放送である。IPラジオ放送では、音声の放送データの他に、現在放送されている番組情報やコンテンツ情報も送信される。コンテンツ情報は、番組内で放送される1又は複数のコンテンツに関する情報である。コンテンツは例えば曲のことであり、コンテンツ情報は例えばアーティスト名および曲名である。AVアンプ等のクライアントは、インターネット経由でIPラジオ放送のサーバから、放送データに加えて、番組情報およびコンテンツ情報を受信する。そして、AVアンプは、番組情報やコンテンツ情報を表示することによって、現在放送されている番組や曲の情報をユーザに知らせることができる。
【0003】
番組情報やコンテンツ情報はサーバによって順次更新されており、番組や曲が放送開始されると直ぐに、現在放送されている番組の番組情報や、曲のアーティスト名および曲名がその放送開始時刻に対応付けて更新(追加)される。AVアンプは、サーバから番組情報やコンテンツ情報を受信すると、直ちに、受信した番組情報やコンテンツ情報を表示装置に表示させる。
【0004】
ここで、AVアンプがIPラジオ放送の放送データを受信して再生する手順は以下の通りとなる。まず、AVアンプは、サーバからプレイリストのURLを取得する。AVアンプは、プレイリストURLにアクセスし、サーバからプレイリストを取得する。プレイリストには放送データの部分データ(例えば5秒分のデータ)のURLが記述されている。AVアンプは、プレイリストに記述されている放送データの部分データのURLにアクセスし、放送データの部分データをサーバからストリーミング形式で順次取得して、バッファに格納する。AVアンプは、バッファに所定時間分の放送データが蓄積されたかを確認し、蓄積されたときに、再生を開始する。以上の処理によって、IPラジオ放送データを再生する場合は、電波によるラジオ放送データを受信して再生する場合と比べて、遅延が生じる。
【0005】
従って、IPラジオ放送データの再生は、番組名やコンテンツ情報の表示に対しても遅延することになる。従って、番組名やコンテンツ情報の表示が更新されても、IPラジオ放送データは未だ前の(過去の)放送データを再生しているので、表示されている番組名やコンテンツ情報が、再生されているIPラジオ放送データと一致しないという問題が生じる。
【0006】
特開2005−136559は、放送から表示に関する情報を取得し、表示に関する情報の変化を検出し、これが検出された場合には所定時間遅延させて出力して表示に関する情報を表示することを記載する。しかし、この文献には、上記課題の解決方法については何ら開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−136559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、放送データの再生が、情報の表示に対して遅延することを防止する情報表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の好ましい実施形態による情報表示制御装置は、放送データ、および、前記放送データに関する付帯情報をサーバから受信するデータ受信部と、前記データ受信部によって受信された付帯情報を表示装置に表示させる表示制御部と、前記データ受信部によって受信された放送データを一時的に蓄積する記憶部と、前記記憶部に蓄積されている放送データが所定量に達した際に、前記記憶部に蓄積されている放送データを前記記憶部から読み出して再生する再生部と、前記記憶部に蓄積されている放送データのデータ量を算出する算出部とを備え、前記表示制御部が、算出された前記放送データのデータ量に基づいて、前記付帯情報の前記表示装置への表示更新時刻を遅延させる。
【0010】
記憶部に蓄積されている放送データのデータ量を算出し、算出された放送データのデータ量に基づいて、付帯情報の表示装置への表示を遅延させることによって、放送データの再生が付帯情報の表示に対して遅延することを防止することができる。
【0011】
好ましい実施形態においては、前記表示制御部が、算出された前記放送データのデータ量に相当する再生時間と同じ時間、前記付帯情報の前記表示装置への表示更新時刻を遅延させる。
【発明の効果】
【0012】
放送データの再生が、情報の表示に対して遅延することを防止する情報表示制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるAVアンプ(情報表示制御装置)1を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ情報の表示画面の一例を示す図である。
【図3】番組情報の表示画面の一例を示す図である。
【図4】制御部2の処理を示すフローチャートである。
【図5】データテーブルを示す図である。
【図6】制御部2の処理を示すフローチャートである。
【図7】制御部2の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0015】
図1は、本発明の好ましい実施形態による情報表示制御装置が適用されるAVアンプ1を示すブロック図である。AVアンプ1は、インターネット等の任意のネットワーク(電気通信回線)を介してサーバ100に接続可能である。サーバ100は、放送データを例えばインターネット等の電気通信回線経由で各クライアントに対して送信する。放送データは、ラジオ放送データでもTV放送データでもよいが、本例ではラジオ放送データ(IPラジオ放送データ)である。
【0016】
放送データは、複数の番組を含み、かつ、各番組はその中に1又は複数のコンテンツを含む。コンテンツは、番組よりも時間の短い放送データの単位を意味する。コンテンツは、ラジオ放送の場合、例えば、曲(音楽)、トーク、ニュース、CM等であればよい。つまり、コンテンツは、番組内のコーナーや映画でいうチャプターを意味している。
【0017】
サーバ100は、放送データの番組情報を、例えばインターネット経由でクライアント(AVアンプ1)に送信する。番組情報は、各番組について、放送開始時刻に対応付けて、パフォーマー名、及び、番組名等を含む。パフォーマー名とは、例えばDJ名や、司会者名、MC名等の番組の代表となる実演家名である。サーバ100は、各番組を放送開始すると、直ちに番組情報を更新する(但し、放送局によって更新に若干の遅延が生じることもあり得る)。
【0018】
サーバ100は、コンテンツ情報を、例えばインターネット経由でクライアント(AVアンプ1)に送信する。コンテンツ情報は、コンテンツを示す情報であり、コンテンツタイプ“type”によって分類化されている。例えば、typeには、コンテンツが曲であることを示すMusicや、コンテンツがCMであることを示すCMや、banner等が存在する。typeがMusicである場合には、コンテンツ情報は、放送開始時刻に対応付けて、アーティスト名、及び、曲名(タイトル)等を含む。サーバ100は、放送されるコンテンツが変更されると直ちにコンテンツ情報を更新する(但し、放送局によって更新に若干の遅延が生じることもあり得る)。
【0019】
なお、番組情報やコンテンツ情報を総称して、放送データの付帯情報と定義する。
【0020】
AVアンプ1は、制御部2、メモリ(ROM、RAM、バッファ等)3、再生部4、増幅部5、通信部6、操作部7、および、表示部8を概略備える。制御部2は、メモリ3に格納されているプログラム(例えば情報表示プログラム)に基づいてAVアンプ1の各部を制御するものであり、例えば、マイコンやCPU等である。
【0021】
通信部6は、インターネット等の任意のネットワークを介してサーバ100と接続し、サーバ100との間でコマンド、情報及びデータ等を送受信する。通信部6は、サーバ100から放送データを受信する。受信された放送データは、バッファに一時的に蓄積される。バッファに蓄積されている放送データが所定量に達した際に、再生部4はバッファから放送データを読み出して、再生(例えばデコード、復調、音響処理等)する。増幅部5は、再生部4によって再生された音声データを増幅し、図示しないスピーカーに音声信号を出力する。なお、放送データがTV放送データのように映像データを含む場合、映像データが映像処理され、表示部8に供給され、ディスプレイ装置200に映像信号が出力されるとよい。
【0022】
通信部6は、サーバ100から番組情報やコンテンツ情報を順次受信し、メモリ3に保存する。順次とは番組情報やコンテンツ情報のサーバ100による更新を遅滞なく認識できる程度の比較的短い時間を意味し、例えば5秒程度である。この時間は、状況に応じて適宜変更されてもよい。
【0023】
表示部8は、通信部6によってサーバ100から受信されたコンテンツ情報に基づいて、現在放送されているコンテンツに関するコンテンツ情報画面(但し、typeがMusicであるコンテンツ情報のみ)を描画、生成して、ディスプレイ装置200に表示させる。図2は、コンテンツ情報画面を示す図であり、現在、アーティスト名がddd、曲名がDDDの曲が放送されていることを示している。
【0024】
表示部8は、通信部6によってサーバ100から受信された番組情報に基づいて、現在放送されている番組に関する番組情報画面を描画、生成して、ディスプレイ装置200に表示させる。図3は、番組情報画面を示す図であり、現在、パフォーマー名がY、番組名が番組2の番組が放送されていることを示している。
【0025】
あるいは、表示部8は、AVアンプ1自身が備える表示装置(例えば、液晶ディスプレイ、FL管、有機ELディスプレイ等)にこれらの情報画面を表示させてもよい。
【0026】
制御部2は、バッファに蓄積されている放送データのデータ量を算出する。制御部2は、算出された放送データのデータ量に基づいて、番組情報やコンテンツ情報のディスプレイ装置200への表示更新時刻を遅延させる。詳細には、制御部2は、算出された放送データのデータ量に相当する再生時間と同じ時間だけ、番組情報やコンテンツ情報のディスプレイ装置200への表示更新時刻を遅延させる。従って、放送データの再生が番組情報やコンテンツ情報の表示に対して遅れることが防止され、概略同期させることができる。
【0027】
以上の構成を有するAVアンプ1についてその動作を説明する。図4は、放送データを受信して再生する際の制御部2の処理を示すフローチャートである。制御部2は、ユーザ操作によって再生開始する指示が入力されるとそれを受け付ける(S201)。制御部2は、インターネット経由でサーバ100に接続し、プレイリストのURL(Uniform Resource Locator)を取得する(S202)。このURLは一時的に有効なものであり、所定時間経過すると無効となる。制御部2は、プレイリストのURLにアクセスすることによって、インターネット経由でサーバ100からプレイリストを取得する(S203)。プレイリストは、放送データの複数の部分放送データ(例えば5秒分のデータ)毎のURLを含む。
【0028】
制御部2は、プレイリストから1つの部分放送データのURLを取得し、この部分放送データをサーバ100から取得済みであるか、つまり、この部分放送データのURLがデータテーブルに登録されているか否かを判断する(S205)。図5は、データテーブルを示す図である。データテーブルは、AVアンプ1がサーバ100から取得済みの部分放送デーファイルを管理するテーブルであり、部分放送データのURL(左側)に対応付けて、部分放送データの実際のデータ(右側)が登録されている。図5において、上側が時間的に過去にサーバ100から取得したデータであり、下側が時間的に最近サーバ100から取得したデータである。
【0029】
部分放送データのURLがデータテーブルに登録されている場合(S205でYES)、既にその部分放送データをサーバ100から取得済みであるので、S204に戻り、プレイリストの内の次の部分放送データのURLを取得する。部分放送データのURLがデータテーブルに登録されていない場合(S205でNO)、制御部2は、データテーブルに部分放送データのURLを登録し(S206)、部分放送データのURLにインターネット経由でアクセスし、その部分放送データをサーバ100から取得し、バッファに蓄積する。また、制御部2は、取得した部分放送データをデータテーブルに登録する(S208)。
【0030】
制御部2は、バッファに所定時間(所定時間は例えば30秒等でユーザ操作によって設定可能)分以上の放送データが蓄積されているか否かを判断する(S209)。未だ所定時間分以上の放送データがバッファに蓄積されていない場合(S209でNO)、処理はS202に戻る。所定時間分以上の放送データがバッファに蓄積されている場合(S209でYES)、制御部2は放送データの再生を開始する。
【0031】
制御部2は、再生開始すると、再生部4(つまり、オーディオデバイス)に供給する部分放送データのデータ位置を示すポインタpを定義し、再生が継続されるに従いポインタpの更新を実行する(S211)。ポインタpは、図5に矢印で模式的に示すように、現在の再生位置を、部分放送データ(例えば、http://adikoXXXX_2.aac)の1280バイト目という形式でメモリ上で管理するものである。
【0032】
制御部2は、部分放送データを再生し終えた場合に、必要に応じて、データテーブルから、再生し終えた部分放送データに関する項目を削除する(S212)。その後、制御部2は、所定時間tだけ処理を待機し(S213)、S202に戻る。
【0033】
図6は、番組情報やコンテンツ情報の取得および表示処理を示す制御部2のフローチャートである。制御部2は、変数 counterを定義し、これを0に初期化する(S501)。制御部2は、情報変数をNULLに初期化する(S502)。情報変数とは、番組情報やコンテンツ情報等の描画に必要な情報の塊(構造体)である。制御部2は、図4で説明した手順にて放送データの再生を開始する(S503)。
【0034】
制御部2は、counter が0より大きいか否かを判断する(S504)。ここでは、counterは初期値の0であるので、一回目の判断の際にはNoと判断される。従って、制御部2は、pastTimeを算出する(S505)。pastTime は、バッファに蓄積されている放送データのデータ量に相当する再生時間であり、すなわち、番組情報やコンテンツ情報に対して、放送データの再生が遅延している時間に相当する。pastTimeの算出処理を図7に示す。
【0035】
図7に示すように、制御部2は、現在放送データを再生中である(S401)。制御部2は、ポインタpの位置が、どの部分放送データURLに対するデータの、どの位置(何バイト目)に相当するかの情報をメモリから取得し、そのバイト値から、その部分放送データの残り再生時間remTimeを算出する(S402)。例えば、http://adikoXXXX_2.aacの総バイトサイズが32000byteで、ポインタpがその1280byte目であれば、32000byte
- 1280byte = 30720byte残っているので、5sec×(30720/32000) = 4.8secとなる。つまり、http://adikoXXXX_2.aacで取得できた部分放送データのうち、4.8secが残っていることが分かる。これがremTimeとしてメモリに記憶される。なお、本例では、1つのURLで再生できる部分放送データの総時間が5secと分かっているので、このような算出方法が採用されるが、そうでない場合にはフォーマットやビットレート等の情報を参照して算出するとよい。
【0036】
制御部2は、ポインタpが属するURLよりも時間的に新しい(データテーブルで下側に登録されている)URLの総数を取得する(S403)。すなわち、図5の場合、http://adikoXXXX_3.aacからhttp://adikoXXXX_N.aacが該当するので、n= N-3+1 個である。制御部2は、 n×5sec + remTimeを算出し、その値をpastTimeとしてメモリに記憶する(S404)。
【0037】
図6に戻り、制御部2は、counterを、counter=pastTime/pollingCycleで算出し、更新する(S506)。pollingCycleとはS514で処理を待機する時間、すなわち、制御部2がサーバ100から番組情報やコンテンツ情報を要求(ポーリング)し取得する(または必要に応じてこれらの表示を更新する)周期(時間)である。例えば、pastTime=20secで、pollingCycleが5secであれば、20/5=4がcounter値となる。なお、counterが小数点を含む場合、少数点以下は四捨五入、切り上げ、切り捨てのいずれでも構わない。
【0038】
制御部2は、情報変数がNULLであるか否かを判断する(S507)。初回のみ、番組情報やコンテンツ情報をサーバ100から未取得であり、情報変数がNULLになっており、YESと判断される。制御部2は、サーバ100にインターネット経由でアクセスし、番組情報やコンテンツ情報の送信を要求する(S508)。制御部2は、サーバ100から取得した番組情報やコンテンツ情報をディスプレイ装置200に表示させ(S509)、かつ、情報変数として記憶する(S510)。
【0039】
制御部2は、ポーリング時間(上記pollingCycle)(例えば5秒間)処理を待機する(S514)。その後、制御部2は、counterをデクリメント(つまり値を1減算)する(S515)。制御部2は、再度、counterが0より大きいか否かを判断する(S504)。本例では、counter =4-1=3である(S504)。従って、S505には進まずに、S514において再度ポーリング時間、処理を待機する。この処理をcounter=0になるまで繰り返す。その結果、pastTimeだけ処理を待機することになる。
【0040】
Counterが0になると(S504でNO)、制御部2は、再度、pastTimeを算出し(S505)、counterを算出し(S506)、情報変数がNULLであるか否かを判断する(S507)。二回目以降においては、上記のようにS510においてサーバ100から取得した番組情報やコンテンツ情報を情報変数として記憶しているので、NULLではないと判断される(S507でNO)。
【0041】
従って、制御部2は、情報変数として記憶されている番組情報やコンテンツ情報によって、ディスプレイ装置200に表示されている表示画面の内容を更新する。すなわち、counter×ポーリング時間分前にサーバ100から取得した番組情報やコンテンツ情報によって、表示画面を書き換える。(なお、現在表示されている番組情報やコンテンツ情報に対して、更新後の番組情報やコンテンツ情報が同じである場合もあり得る)。
【0042】
制御部2は、サーバ100に現在の番組情報やコンテンツ情報の送信をインターネット経由で要求する(S512)。制御部2は、サーバ100から現在の番組情報やコンテンツ情報を取得すると、取得した番組情報やコンテンツ情報を情報変数としてメモリ3に記憶する(S513)。S513で情報変数として記憶した番組情報やコンテンツ情報は、再度、counter×ポーリング時間分経過した後(つまり、S514、S515、S504を繰り返した後)、S507でNOを経由して、S511で表示画面として反映される。従って、サーバ100から番組情報やコンテンツ情報を取得した後、pastTime経過してから、表示画面が更新される処理が繰り返される。
【0043】
以上のように、バッファに蓄積されている放送データのデータ量を算出して、番組情報やコンテンツ情報を表示画面に表示させる時刻を遅延させるので、放送データの再生と、番組情報やコンテンツ情報の表示とを同期させることができる。
【0044】
なお、ポーリング時間については、S508やS512で番組情報やコンテンツ情報の要求取得にかかる通信時間、および、取得した番組情報やコンテンツ情報を解析する時間等をポーリング時間から減算することで、同期の精度を高めることができる。
【0045】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。コンテンツ情報および番組情報は現在放送されている最新のものだけをサーバから受信してもよい。サーバは、クライアントからの要求ではなく、コンテンツ情報(又は番組情報)を更新した際にクライアントにコンテンツ情報(又は番組情報)を送信するものでもよい。コンテンツ情報や番組情報も電波やケーブルを介して受信してもよい。本発明の情報表示制御装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、AVアンプやPC等に好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0047】
1 AVアンプ(情報表示制御装置)
2 制御部
3 メモリ
4 再生部
5 増幅部
6 通信部
7 操作部
8 表示部
100 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送データ、および、前記放送データに関する付帯情報をサーバから受信するデータ受信部と、
前記データ受信部によって受信された付帯情報を表示装置に表示させる表示制御部と、
前記データ受信部によって受信された放送データを一時的に蓄積する記憶部と、
前記記憶部に蓄積されている放送データが所定量に達した際に、前記記憶部に蓄積されている放送データを前記記憶部から読み出して再生する再生部と、
前記記憶部に蓄積されている放送データのデータ量を算出する算出部とを備え、
前記表示制御部が、算出された前記放送データのデータ量に基づいて、前記付帯情報の前記表示装置への表示更新時刻を遅延させる、情報表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部が、算出された前記放送データのデータ量に相当する再生時間と同じ時間、前記付帯情報の前記表示装置への表示更新時刻を遅延させる、請求項1に記載の情報表示制御装置。
【請求項3】
放送データ、および、前記放送データに関する付帯情報をサーバから受信するデータ受信ステップと、
前記データ受信ステップによって受信された付帯情報を表示装置に表示させる表示制御ステップと、
前記データ受信ステップによって受信された放送データを記憶部に一時的に蓄積するステップと、
前記記憶部に蓄積されている放送データが所定量に達した際に、前記記憶部に蓄積されている放送データを前記記憶部から読み出して再生する再生ステップと、
前記記憶部に蓄積されている放送データのデータ量を算出する算出ステップとを含み、
前記表示制御ステップが、算出された前記放送データのデータ量に基づいて、前記付帯情報の前記表示装置への表示更新時刻を遅延させる、情報表示方法。
【請求項4】
放送データ、および、前記放送データに関する付帯情報をサーバから受信するデータ受信ステップと、
前記データ受信ステップによって受信された付帯情報を表示装置に表示させる表示制御ステップと、
前記データ受信ステップによって受信された放送データを記憶部に一時的に蓄積するステップと、
前記記憶部に蓄積されている放送データが所定量に達した際に、前記記憶部に蓄積されている放送データを前記記憶部から読み出して再生する再生ステップと、
前記記憶部に蓄積されている放送データのデータ量を算出する算出ステップとをコンピュータに実行させ、
前記表示制御ステップが、算出された前記放送データのデータ量に基づいて、前記付帯情報の前記表示装置への表示更新時刻を遅延させる、情報表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−160925(P2012−160925A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19347(P2011−19347)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】