抗血管新生化合物
本発明は、抗体の結合部位に結合しているAAターゲッティング剤−リンカーコンジュゲート体を含むAAターゲッティング化合物を提供する。異常血管新生に関連する疾患を治療する方法を含む、前記化合物の種々の用途が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式を有する化合物:
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NH(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−P−R23−または−R22−P−R21−P’−R23−から選択され、ここで、
PおよびP’は、各々独立して、ポリエチレンオキシドのようなポリオキシアルキレンオキシド、ポリエチルオキサゾリン、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよびポリアクリルアミド、ポリリジン、ポリオルニチン、ポリアルギニンおよびポリヒスチジンのようなポリマー骨格またはポリマー側鎖にアミン基を有するポリアミン、ポリアミノスチレン、ポリアミノアクリレート、ポリ(N−メチルアミノアクリレート)、ポリ(N−エチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノアクリレート)、ポリ(アミノメタクリレート)、ポリ(N−メチルアミノメタクリレート)、ポリ(N−エチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノメタクリレート)のような非ペプチドポリアミン、ポリ(エチレンイミン);ポリ(N,N,N−トリメチルアミノアクリレートクロライド)、ポリ(メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)のような四級アミンのポリマー、コンドロイチン硫酸−A(4−硫酸)、コンドロイチン硫酸−C(6−硫酸)およびコンドロイチン硫酸−Bのようなプロテオグリカン、ポリセリン、ポリスレオニン、ポリグルタミンのようなポリペプチド、キトサン、ヒドロキシエチルセルロースのような天然または合成多糖類、および脂質からなる群より選択されるポリマーであり、
R21、R22およびR23は各々独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-10アルケニレンまたは置換または非置換C2-10ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
R21、R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するように選択され、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Zは、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応性基である。)。
【請求項2】
Xの骨格長さが1〜50個の原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xの骨格長さが1〜25個の原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Xの骨格長さが1〜10個の原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Yが、任意に置換された式
【化1】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Zが置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式を有する化合物:
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記配列からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−[CH2−CH2−O]t−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−または−R22−ヘテロシクリル−R23−から選択され、ここで、
R22およびR23は独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
t=2〜50であり、
R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさであり、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Zは、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応性基である。)。
【請求項8】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−C(S)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2-NRb(CH2)v−または−(CH2)u−P(O)(ORb)−O−(CH2)v−であり、
R23が−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
uおよびvが独立して0〜20であり、
R22およびR23が、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−または−(CH2)u−S(O)0-2−NRb−(CH2)v−である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R22が−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−または−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−である、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレンまたは置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項8に記載の化合物。
【請求項12】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
R23が構造:
【化2】
(式中、pは2〜45、wは1〜20、rは1〜20、sは0〜20であり、Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルである)
を有する、請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
Xが構造:
【化3】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
Xが構造:
【化4】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項18】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
Xが構造:
【化5】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項21】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
Xが構造:
【化6】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項24】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
Xが構造:
【化7】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項27】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項29】
Xが構造:
【化8】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項30】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化9】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項33】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
環構造Yがフェニルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
環構造Yがフェニルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項36】
環構造Yがフェニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項37】
環構造Yがフェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項38】
環構造Yがフェニルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項39】
環構造Yがフェニルである、請求項28に記載の化合物。
【請求項40】
Zが置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項13に記載の化合物。
【請求項41】
少なくとも一つの置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
Zが、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項40に記載の化合物。
【請求項43】
Zが構造:
【化10】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
Zが構造:
【化11】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項35に記載の化合物。
【請求項45】
Zが構造:
【化12】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項36に記載の化合物。
【請求項46】
Zが構造:
【化13】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項37に記載の化合物。
【請求項47】
Zが構造:
【化14】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項38に記載の化合物。
【請求項48】
Zが構造:
【化15】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項39に記載の化合物。
【請求項49】
式を有する化合物
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R2−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R1−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R1−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);および
R1−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、下記からなる群より選択されるリンカー部分であり、
【化16】
【化17】
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
u=0〜5、v=0〜5、t=1〜6、w=1〜5、p=1〜5およびq=0〜5であり、および
Lの左側は、[AAターゲッティング剤]のアミノ末端、カルボキシ末端、Thr側鎖またはLys側鎖に結合している。)。
【請求項50】
uが0であり、vが0であり、tが1、2、3、4、5または6であり、wが1または2であり、sが1または2であり、およびqが2または3である、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
構造を有する化合物:
【化18】
又は
【化19】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドSar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項52】
構造を有する化合物:
【化20】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドPro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項53】
構造を有する化合物:
【化21】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドPro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項54】
構造を有する化合物:
【化22】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドLys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項55】
式を有する化合物
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NH(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、
【化23】
(式中、vおよびwは、Xの骨格長さが6〜12個の原子であるように選択される)
であり、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Zは、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応性基である。)。
【請求項56】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化24】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
環構造Yがフェニルである、請求項56に記載の化合物。
【請求項59】
Zが置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
少なくとも一つの置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項58に記載の化合物。
【請求項61】
Zが、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項58に記載の化合物。
【請求項62】
Zが構造:
【化25】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項58に記載の化合物。
【請求項63】
構造を有する化合物:
【化26】
(式中、v=1または2、w=1または2、q=2または3、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドPro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項64】
式を有する化合物
抗体[−L’−[AAターゲッティング剤]]1マタハ2
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
L’は、式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−P−R23−または−R22−P−R21−P’−R23−から選択され、ここで、
PおよびP’は、各々独立して、ポリエチレンオキシドのようなポリオキシアルキレンオキシド、ポリエチルオキサゾリン、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよびポリアクリルアミド、ポリリジン、ポリオルニチン、ポリアルギニンおよびポリヒスチジンのようなポリマー骨格またはポリマー側鎖にアミン基を有するポリアミン、ポリアミノスチレン、ポリアミノアクリレート、ポリ(N−メチルアミノアクリレート)、ポリ(N−エチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノアクリレート)、ポリ(アミノメタクリレート)、ポリ(N−メチルアミノメタクリレート)、ポリ(N−エチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノメタクリレート)およびポリ(N,N−ジエチルアミノメタクリレート)のような非ペプチドポリアミン、ポリ(エチレンイミン);ポリ(N,N,N−トリメチルアミノアクリレートクロライド)、ポリ(メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)のような四級アミンのポリマー、コンドロイチン硫酸−A(4−硫酸)、コンドロイチン硫酸−C(6−硫酸)およびコンドロイチン硫酸−Bのようなプロテオグリカン、ポリセリン、ポリスレオニン、ポリグルタミンのようなポリペプチド、キトサン、ヒドロキシエチルセルロースのような天然または合成多糖類、および脂質からなる群より選択されるポリマーであり、
R21、R22およびR23は各々独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-10アルケニレンまたは置換または非置換C2-10ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、および
R21、R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するように選択され、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Z’は、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を含む結合部分である。)。
【請求項65】
Xの骨格長さが1〜50個の原子である、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
Xの骨格長さが1〜25個の原子である、請求項64に記載の化合物。
【請求項67】
Xの骨格長さが1〜10個の原子である、請求項64に記載の化合物。
【請求項68】
Yが、任意に置換された構造:
【化27】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項64に記載の化合物。
【請求項69】
Z’が置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項64に記載の化合物。
【請求項70】
式を有する化合物
抗体[−L’−[AAターゲッティング剤]]1マタハ2
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
L’は、式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−[CH2−CH2−O]t−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−または−R22−ヘテロシクリル−R23−から選択され、ここで、
R22およびR23は独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
t=2〜50であり、および
R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさであり、
Yは、少なくとも環構造を含む任意に存在する認識基であり、および
Z’は、抗体の結合部位におけるアミノ酸側鎖との共有結合を含む結合部分である。)。
【請求項71】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−C(S)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−NRb−(CH2)v−または−(CH2)u−P(O)(ORb)−O−(CH2)v−であり、
R23が−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
uおよびvが独立して0〜20であり、および
R22およびR23が、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさである、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−または−(CH2)u−S(O)0-2−NRb−(CH2)v−である、請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
R22が−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−または−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−である、請求項71に記載の化合物。
【請求項74】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレンまたは置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項71に記載の化合物。
【請求項75】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項71に記載の化合物。
【請求項76】
R23が構造:
【化28】
(式中、pは2〜45であり、wは1〜20であり、rは1〜20であり、sは0〜20であり、Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルである)
を有する、請求項71に記載の化合物。
【請求項77】
Xが構造:
【化29】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項77に記載の化合物。
【請求項80】
Xが構造:
【化30】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項81】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項80に記載の化合物。
【請求項83】
Xが構造:
【化31】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項84】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項83に記載の化合物。
【請求項85】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項83に記載の化合物。
【請求項86】
Xが構造:
【化32】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項87】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項86に記載の化合物。
【請求項88】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項86に記載の化合物。
【請求項89】
Xが構造:
【化33】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項90】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項89に記載の化合物。
【請求項91】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項89に記載の化合物。
【請求項92】
Xが構造:
【化34】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項93】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項92に記載の化合物。
【請求項95】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化35】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZ’に結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項96】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
環構造Yがフェニルである、請求項95に記載の化合物。
【請求項98】
環構造Yがフェニルである、請求項79に記載の化合物。
【請求項99】
環構造Yがフェニルである、請求項82に記載の化合物。
【請求項100】
環構造Yがフェニルである、請求項85に記載の化合物。
【請求項101】
環構造Yがフェニルである、請求項88に記載の化合物。
【請求項102】
環構造Yがフェニルである、請求項91に記載の化合物。
【請求項103】
Z’が置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項76に記載の化合物。
【請求項104】
Z’が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
Z’が、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項103に記載の化合物。
【請求項106】
Z’が構造:
【化36】
【化37】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項104に記載の化合物。
【請求項107】
Z’が構造:
【化38】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項98に記載の化合物。
【請求項108】
Z’が構造:
【化39】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項99に記載の化合物。
【請求項109】
Z’が構造:
【化40】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項100に記載の化合物。
【請求項110】
Z’が構造:
【化41】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項101に記載の化合物。
【請求項111】
Z’が構造:
【化42】
又は
【化43】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項102に記載の化合物。
【請求項112】
前記抗体が、全長抗体、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、dsFv、scFv、VH、ダイアボディー、または、h38c2からのVHおよびVL領域を含むミニボディーである、請求項106に記載の化合物。
【請求項113】
前記抗体が、全長抗体である、請求項112に記載の化合物。
【請求項114】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項115】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項106に記載の化合物。
【請求項116】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項107に記載の化合物。
【請求項117】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項107に記載の化合物。
【請求項118】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項108に記載の化合物。
【請求項119】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項108に記載の化合物。
【請求項120】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項109に記載の化合物。
【請求項121】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項109に記載の化合物。
【請求項122】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項110に記載の化合物。
【請求項123】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項110に記載の化合物。
【請求項124】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項111に記載の化合物。
【請求項125】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項111に記載の化合物。
【請求項126】
群より選択される構造を有する化合物:
【化44】
【化45】
(式中、v=0〜5、t=1〜6、w=1〜5、p=1〜5およびq=0〜5であり、
Rbは、各々の場合、独立して水素であり、
抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合であり、前記抗体は、さらに、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含み、および
AA1−AA2−−AAnは、下記からなる群より選択されるペプチド:
Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);および
Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項127】
uが0であり、vが0であり、tが1、2、3、4、5または6であり、wが1または2であり、pが1または2、およびsが3である、請求項16に記載の化合物。
【請求項128】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項107に記載の化合物。
【請求項129】
構造を有する化合物:
【化46】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチドSar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項130】
構造を有する化合物:
【化47】
又は
【化48】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチドPro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項131】
構造を有する化合物:
【化49】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項132】
構造を有する化合物:
【化50】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項133】
群より選択される構造を有する化合物:
【化51】
(式中、v=0〜5、t=1〜6、r=1〜5、s=1〜5およびq=0〜5であり、
Rbは各々水素であり、
抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合であり、前記抗体は、さらに、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含み、および
AA1−AA2−−AAnは、下記からなる群より選択されるペプチドである。
Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);および
Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項134】
vが0であり、tが1、2、3、4、5または6であり、rが1または2であり、sが3、およびqが2である、請求項133に記載の化合物。
【請求項135】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項133に記載の化合物。
【請求項136】
構造を有する化合物:
【化52】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項137】
構造を有する化合物:
【化53】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項138】
構造を有する化合物:
【化54】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項139】
構造を有する化合物:
【化55】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチドLys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項140】
式を有する化合物
抗体[−L’−[AAターゲッティング剤]]1マタハ2
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
L’は、式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、構造:
【化56】
(式中、vおよびwは、Xの骨格長さが6〜12個の原子となるように選択される)
を有し、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Z’は、抗体の結合部位におけるアミノ酸側鎖への共有結合を含む結合部分である。)。
【請求項141】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化57】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項140に記載の化合物。
【請求項142】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項141に記載の化合物。
【請求項143】
環構造Yがフェニルである、請求項141に記載の化合物。
【請求項144】
Z’が置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項143に記載の化合物。
【請求項145】
少なくとも一つの置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項144に記載の化合物。
【請求項146】
Z’が、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項141に記載の化合物。
【請求項147】
Z’が構造:
【化58】
又は
【化59】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項141に記載の化合物。
【請求項148】
構造を有する化合物:
【化60】
(式中、v=1または2、w=1または2、q=2または3、およびRbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項149】
構造を有する化合物:
【化61】
又は
【化62】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項150】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項149に記載の化合物。
【請求項151】
構造を有する化合物:
【化63】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項152】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項151に記載の化合物。
【請求項153】
構造を有する化合物:
【化64】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項154】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項153に記載の化合物。
【請求項155】
構造を有する化合物:
【化65】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項156】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項155に記載の化合物。
【請求項157】
治療有効量の請求項148の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項158】
治療有効量の請求項150の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項159】
治療有効量の請求項152の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項160】
治療有効量の請求項154の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項161】
治療有効量の請求項156の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項162】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項157の薬学的組成物。
【請求項163】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項162の薬学的組成物。
【請求項164】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項158の薬学的組成物。
【請求項165】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項164の薬学的組成物。
【請求項166】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項159の薬学的組成物。
【請求項167】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項166の薬学的組成物。
【請求項168】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項160の薬学的組成物。
【請求項169】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項168の薬学的組成物。
【請求項170】
請求項51の化合物をh38c2 IgG1に共有結合させることを含む、AAターゲッティング化合物を製造する方法。
【請求項171】
請求項52の化合物をh38c2 IgG1に共有結合させることを含む、AAターゲッティング化合物を製造する方法。
【請求項172】
請求項63の化合物をh38c2 IgG1に共有結合させることを含む、AAターゲッティング化合物を製造する方法。
【請求項173】
有効量の請求項1の化合物を細胞に投与することを含む、血管新生を阻害または低減させる方法。
【請求項174】
治療有効量の請求項1の化合物を被験者に投与することを含む、血管新生障害に関わる疾患または症状を治療または予防する方法。
【請求項175】
哺乳動物における血管新生に依存する症状を治療する方法であって、化学療法を含む組み合わせ治療方式で、前記哺乳動物に治療有効量のAAターゲッティング化合物を投与することを含む方法。
【請求項1】
式を有する化合物:
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NH(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−P−R23−または−R22−P−R21−P’−R23−から選択され、ここで、
PおよびP’は、各々独立して、ポリエチレンオキシドのようなポリオキシアルキレンオキシド、ポリエチルオキサゾリン、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよびポリアクリルアミド、ポリリジン、ポリオルニチン、ポリアルギニンおよびポリヒスチジンのようなポリマー骨格またはポリマー側鎖にアミン基を有するポリアミン、ポリアミノスチレン、ポリアミノアクリレート、ポリ(N−メチルアミノアクリレート)、ポリ(N−エチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノアクリレート)、ポリ(アミノメタクリレート)、ポリ(N−メチルアミノメタクリレート)、ポリ(N−エチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノメタクリレート)のような非ペプチドポリアミン、ポリ(エチレンイミン);ポリ(N,N,N−トリメチルアミノアクリレートクロライド)、ポリ(メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)のような四級アミンのポリマー、コンドロイチン硫酸−A(4−硫酸)、コンドロイチン硫酸−C(6−硫酸)およびコンドロイチン硫酸−Bのようなプロテオグリカン、ポリセリン、ポリスレオニン、ポリグルタミンのようなポリペプチド、キトサン、ヒドロキシエチルセルロースのような天然または合成多糖類、および脂質からなる群より選択されるポリマーであり、
R21、R22およびR23は各々独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-10アルケニレンまたは置換または非置換C2-10ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
R21、R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するように選択され、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Zは、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応性基である。)。
【請求項2】
Xの骨格長さが1〜50個の原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xの骨格長さが1〜25個の原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Xの骨格長さが1〜10個の原子である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Yが、任意に置換された式
【化1】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Zが置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式を有する化合物:
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記配列からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−[CH2−CH2−O]t−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−または−R22−ヘテロシクリル−R23−から選択され、ここで、
R22およびR23は独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
t=2〜50であり、
R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさであり、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Zは、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応性基である。)。
【請求項8】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−C(S)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2-NRb(CH2)v−または−(CH2)u−P(O)(ORb)−O−(CH2)v−であり、
R23が−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
uおよびvが独立して0〜20であり、
R22およびR23が、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−または−(CH2)u−S(O)0-2−NRb−(CH2)v−である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R22が−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−または−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−である、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレンまたは置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項8に記載の化合物。
【請求項12】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
R23が構造:
【化2】
(式中、pは2〜45、wは1〜20、rは1〜20、sは0〜20であり、Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルである)
を有する、請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
Xが構造:
【化3】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
Xが構造:
【化4】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項18】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
Xが構造:
【化5】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項21】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項20に記載の化合物。
【請求項23】
Xが構造:
【化6】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項24】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
Xが構造:
【化7】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項27】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項29】
Xが構造:
【化8】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが1〜100個の原子であるように選択される)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項30】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜50個の原子であるように選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが1〜15個の原子であるように選択される、請求項29に記載の化合物。
【請求項32】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化9】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項33】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
環構造Yがフェニルである、請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
環構造Yがフェニルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項36】
環構造Yがフェニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項37】
環構造Yがフェニルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項38】
環構造Yがフェニルである、請求項25に記載の化合物。
【請求項39】
環構造Yがフェニルである、請求項28に記載の化合物。
【請求項40】
Zが置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項13に記載の化合物。
【請求項41】
少なくとも一つの置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
Zが、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項40に記載の化合物。
【請求項43】
Zが構造:
【化10】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
Zが構造:
【化11】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項35に記載の化合物。
【請求項45】
Zが構造:
【化12】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項36に記載の化合物。
【請求項46】
Zが構造:
【化13】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項37に記載の化合物。
【請求項47】
Zが構造:
【化14】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項38に記載の化合物。
【請求項48】
Zが構造:
【化15】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項39に記載の化合物。
【請求項49】
式を有する化合物
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R2−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R1−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R1−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);および
R1−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、下記からなる群より選択されるリンカー部分であり、
【化16】
【化17】
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
u=0〜5、v=0〜5、t=1〜6、w=1〜5、p=1〜5およびq=0〜5であり、および
Lの左側は、[AAターゲッティング剤]のアミノ末端、カルボキシ末端、Thr側鎖またはLys側鎖に結合している。)。
【請求項50】
uが0であり、vが0であり、tが1、2、3、4、5または6であり、wが1または2であり、sが1または2であり、およびqが2または3である、請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
構造を有する化合物:
【化18】
又は
【化19】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドSar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項52】
構造を有する化合物:
【化20】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドPro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項53】
構造を有する化合物:
【化21】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドPro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項54】
構造を有する化合物:
【化22】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3、q=2、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドLys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項55】
式を有する化合物
L−[AAターゲッティング剤]
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NH(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
Lは、式−X−Y−Zを有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、
【化23】
(式中、vおよびwは、Xの骨格長さが6〜12個の原子であるように選択される)
であり、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Zは、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応性基である。)。
【請求項56】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化24】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
環構造Yがフェニルである、請求項56に記載の化合物。
【請求項59】
Zが置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
少なくとも一つの置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項58に記載の化合物。
【請求項61】
Zが、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項58に記載の化合物。
【請求項62】
Zが構造:
【化25】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項58に記載の化合物。
【請求項63】
構造を有する化合物:
【化26】
(式中、v=1または2、w=1または2、q=2または3、Rbは水素、および
AA1−AA2−−AAnはペプチドPro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);ここで
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項64】
式を有する化合物
抗体[−L’−[AAターゲッティング剤]]1マタハ2
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
L’は、式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−P−R23−または−R22−P−R21−P’−R23−から選択され、ここで、
PおよびP’は、各々独立して、ポリエチレンオキシドのようなポリオキシアルキレンオキシド、ポリエチルオキサゾリン、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレートおよびポリアクリルアミド、ポリリジン、ポリオルニチン、ポリアルギニンおよびポリヒスチジンのようなポリマー骨格またはポリマー側鎖にアミン基を有するポリアミン、ポリアミノスチレン、ポリアミノアクリレート、ポリ(N−メチルアミノアクリレート)、ポリ(N−エチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノアクリレート)、ポリ(N,N−ジエチルアミノアクリレート)、ポリ(アミノメタクリレート)、ポリ(N−メチルアミノメタクリレート)、ポリ(N−エチルアミノメタクリレート)、ポリ(N,N−ジメチルアミノメタクリレート)およびポリ(N,N−ジエチルアミノメタクリレート)のような非ペプチドポリアミン、ポリ(エチレンイミン);ポリ(N,N,N−トリメチルアミノアクリレートクロライド)、ポリ(メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)のような四級アミンのポリマー、コンドロイチン硫酸−A(4−硫酸)、コンドロイチン硫酸−C(6−硫酸)およびコンドロイチン硫酸−Bのようなプロテオグリカン、ポリセリン、ポリスレオニン、ポリグルタミンのようなポリペプチド、キトサン、ヒドロキシエチルセルロースのような天然または合成多糖類、および脂質からなる群より選択されるポリマーであり、
R21、R22およびR23は各々独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-10ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-10アルケニレンまたは置換または非置換C2-10ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、および
R21、R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するように選択され、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Z’は、抗体の結合部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を含む結合部分である。)。
【請求項65】
Xの骨格長さが1〜50個の原子である、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
Xの骨格長さが1〜25個の原子である、請求項64に記載の化合物。
【請求項67】
Xの骨格長さが1〜10個の原子である、請求項64に記載の化合物。
【請求項68】
Yが、任意に置換された構造:
【化27】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項64に記載の化合物。
【請求項69】
Z’が置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項64に記載の化合物。
【請求項70】
式を有する化合物
抗体[−L’−[AAターゲッティング剤]]1マタハ2
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
L’は、式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、AAターゲッティング剤のアミノ末端、カルボキシ末端、Glu側鎖、Lys側鎖またはThr側鎖に結合し、置換または非置換であり、−R22−[CH2−CH2−O]t−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−または−R22−ヘテロシクリル−R23−から選択され、ここで、
R22およびR23は独立して、共有結合、−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルであり、
t=2〜50であり、および
R22およびR23は、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさであり、
Yは、少なくとも環構造を含む任意に存在する認識基であり、および
Z’は、抗体の結合部位におけるアミノ酸側鎖との共有結合を含む結合部分である。)。
【請求項71】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−C(S)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−NRb−(CH2)v−または−(CH2)u−P(O)(ORb)−O−(CH2)v−であり、
R23が−O−、−S−、−NRb−、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレン、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C2-50アルケニレンまたは置換または非置換C2-50ヘテロアルケニレンであり、
uおよびvが独立して0〜20であり、および
R22およびR23が、Xの骨格長さが約200個以下の原子を維持するような大きさである、請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
R22が−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−NRb−(CH2)v−、−(CH2)u−O−(CH2)v−、−(CH2)u−S(O)0-2−(CH2)v−または−(CH2)u−S(O)0-2−NRb−(CH2)v−である、請求項71に記載の化合物。
【請求項73】
R22が−(CH2)u−C(O)−(CH2)v−、−(CH2)u−C(O)−O−(CH2)v−または−(CH2)u−C(O)−NRb−(CH2)v−である、請求項71に記載の化合物。
【請求項74】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50アルキレンまたは置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項71に記載の化合物。
【請求項75】
R23が置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1-50ヘテロアルキレンである、請求項71に記載の化合物。
【請求項76】
R23が構造:
【化28】
(式中、pは2〜45であり、wは1〜20であり、rは1〜20であり、sは0〜20であり、Rbは、各々の場合、独立して、水素、置換または非置換C1-10アルキル、置換または非置換C3-7シクロアルキル−C0-6アルキルまたは置換または非置換アリール−C0-6アルキルである)
を有する、請求項71に記載の化合物。
【請求項77】
Xが構造:
【化29】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項78】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項77に記載の化合物。
【請求項79】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項77に記載の化合物。
【請求項80】
Xが構造:
【化30】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項81】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項80に記載の化合物。
【請求項82】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項80に記載の化合物。
【請求項83】
Xが構造:
【化31】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項84】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項83に記載の化合物。
【請求項85】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項83に記載の化合物。
【請求項86】
Xが構造:
【化32】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項87】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項86に記載の化合物。
【請求項88】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項86に記載の化合物。
【請求項89】
Xが構造:
【化33】
(式中、u、v、t、wおよびpの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項90】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項89に記載の化合物。
【請求項91】
u、v、t、wおよびpの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項89に記載の化合物。
【請求項92】
Xが構造:
【化34】
(式中、u、v、t、rおよびsの値は、Xの骨格長さが100個未満の原子であるように選択される)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項93】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが50個未満の原子であるように選択される、請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
u、v、t、rおよびsの値が、Xの骨格長さが15個未満の原子であるように選択される、請求項92に記載の化合物。
【請求項95】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化35】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZ’に結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項76に記載の化合物。
【請求項96】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項95に記載の化合物。
【請求項97】
環構造Yがフェニルである、請求項95に記載の化合物。
【請求項98】
環構造Yがフェニルである、請求項79に記載の化合物。
【請求項99】
環構造Yがフェニルである、請求項82に記載の化合物。
【請求項100】
環構造Yがフェニルである、請求項85に記載の化合物。
【請求項101】
環構造Yがフェニルである、請求項88に記載の化合物。
【請求項102】
環構造Yがフェニルである、請求項91に記載の化合物。
【請求項103】
Z’が置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項76に記載の化合物。
【請求項104】
Z’が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
Z’が、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項103に記載の化合物。
【請求項106】
Z’が構造:
【化36】
【化37】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項104に記載の化合物。
【請求項107】
Z’が構造:
【化38】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項98に記載の化合物。
【請求項108】
Z’が構造:
【化39】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項99に記載の化合物。
【請求項109】
Z’が構造:
【化40】
(式中、q=0〜5)
を有する、請求項100に記載の化合物。
【請求項110】
Z’が構造:
【化41】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項101に記載の化合物。
【請求項111】
Z’が構造:
【化42】
又は
【化43】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項102に記載の化合物。
【請求項112】
前記抗体が、全長抗体、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、dsFv、scFv、VH、ダイアボディー、または、h38c2からのVHおよびVL領域を含むミニボディーである、請求項106に記載の化合物。
【請求項113】
前記抗体が、全長抗体である、請求項112に記載の化合物。
【請求項114】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項106に記載の化合物。
【請求項115】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項106に記載の化合物。
【請求項116】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項107に記載の化合物。
【請求項117】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項107に記載の化合物。
【請求項118】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項108に記載の化合物。
【請求項119】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項108に記載の化合物。
【請求項120】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項109に記載の化合物。
【請求項121】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項109に記載の化合物。
【請求項122】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項110に記載の化合物。
【請求項123】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項110に記載の化合物。
【請求項124】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項111に記載の化合物。
【請求項125】
前記抗体が、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む、請求項111に記載の化合物。
【請求項126】
群より選択される構造を有する化合物:
【化44】
【化45】
(式中、v=0〜5、t=1〜6、w=1〜5、p=1〜5およびq=0〜5であり、
Rbは、各々の場合、独立して水素であり、
抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合であり、前記抗体は、さらに、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含み、および
AA1−AA2−−AAnは、下記からなる群より選択されるペプチド:
Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);および
Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項127】
uが0であり、vが0であり、tが1、2、3、4、5または6であり、wが1または2であり、pが1または2、およびsが3である、請求項16に記載の化合物。
【請求項128】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項107に記載の化合物。
【請求項129】
構造を有する化合物:
【化46】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチドSar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項130】
構造を有する化合物:
【化47】
又は
【化48】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチドPro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項131】
構造を有する化合物:
【化49】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項132】
構造を有する化合物:
【化50】
(式中、v=0、t=1〜6、w=1、p=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項133】
群より選択される構造を有する化合物:
【化51】
(式中、v=0〜5、t=1〜6、r=1〜5、s=1〜5およびq=0〜5であり、
Rbは各々水素であり、
抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合であり、前記抗体は、さらに、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含み、および
AA1−AA2−−AAnは、下記からなる群より選択されるペプチドである。
Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);および
Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項134】
vが0であり、tが1、2、3、4、5または6であり、rが1または2であり、sが3、およびqが2である、請求項133に記載の化合物。
【請求項135】
前記抗体が、h38c2 IgG1である、請求項133に記載の化合物。
【請求項136】
構造を有する化合物:
【化52】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項137】
構造を有する化合物:
【化53】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項138】
構造を有する化合物:
【化54】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項139】
構造を有する化合物:
【化55】
(式中、v=0、t=1〜6、r=1〜2、s=3およびq=2であり、
Rbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチドLys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項140】
式を有する化合物
抗体[−L’−[AAターゲッティング剤]]1マタハ2
(式中、[AAターゲッティング剤]は、下記からなる群より選択されるペプチドであり、
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号1);
R2−Pro−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号2);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Lys−Arg−Pro−R3 (配列番号3);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Lys−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号4);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Gln−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号5);
R1−Sar−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−(α−Ally−Gly)−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号6);
R1−Sar−Phe−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号7);
R2−Lys−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号8);
R2−Glu−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号9);
R2−Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10);
R2−Pro−(4−シアノ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号11);
R2−Pro−(3,4−ジメトキシ−Phe)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号12);
R2−Pro−(3−(4−チアゾリル)−L−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号13);
R2−Pro−(2−フリル−Ala)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号14);
R2−Pro−(シクロ−Leu)−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号15);
R2−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Arg−Ile−Arg−R3 (配列番号16);および
R1−Sar−Gly−Val−(D−Ile)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号17);ここで、
R1はNH(CH3)、N(CH3)C(O)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH3、N(CH3)C(O)CH2CH2CH2CH3、N(CH3)C(O)CH(CH3)CH2CH3、N(CH3)C(O)C6H5、N(CH3)C(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5OMe、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;
R2はNH2、NHC(O)CH3、NHC(O)CH2CH3、NHC(O)CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH3、NHC(O)CH2CH2CH2CH3、NHC(O)CH(CH3)CH2CH3、NHC(O)C6H5、NHC(O)CH2CH2(CH2CH2O)1-5Me、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり;および
L’は、式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、構造:
【化56】
(式中、vおよびwは、Xの骨格長さが6〜12個の原子となるように選択される)
を有し、
Yは、少なくとも環構造を含む認識基であり、および
Z’は、抗体の結合部位におけるアミノ酸側鎖への共有結合を含む結合部分である。)。
【請求項141】
環構造Yが、任意に置換された構造:
【化57】
(式中、a、b、c、dおよびeは、独立して、炭素または窒素であり、fは炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、充分な価数の任意の2つの環位置において、独立して、XおよびZに結合し、a、b、c、d、eまたはfの4つ以下は同時に窒素である)
を有する、請求項140に記載の化合物。
【請求項142】
環構造中のa、b、c、dおよびeが各々炭素である、請求項141に記載の化合物。
【請求項143】
環構造Yがフェニルである、請求項141に記載の化合物。
【請求項144】
Z’が置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、少なくとも一つの置換基が1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項143に記載の化合物。
【請求項145】
少なくとも一つの置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項144に記載の化合物。
【請求項146】
Z’が、アルキル置換1,3−ジケトンまたはアルキル置換アシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項141に記載の化合物。
【請求項147】
Z’が構造:
【化58】
又は
【化59】
(式中、q=0〜5、および抗体−N−は、抗体の結合部位における側鎖への共有結合である)
を有する、請求項141に記載の化合物。
【請求項148】
構造を有する化合物:
【化60】
(式中、v=1または2、w=1または2、q=2または3、およびRbは水素であり、
抗体−N−は、h38c2 IgG1の結合部位における側鎖への共有結合であり、および
AA1−AA2−−AAnは、ペプチド:Pro−Gly−Val−(D−アロIle)−Thr−Nva−Ile−Arg−Pro−R3 (配列番号10)であり、ここで、
R3はCOOH、C(O)NH2、C(O)NH(CH3)、C(O)NHCH2CH3、C(O)NHCH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH3、C(O)NHCH2CH2CH2CH3、C(O)NHCH(CH3)CH2CH3、C(O)NHC6H5、C(O)NHCH2CH2OCH3、C(O)NHOCH3、C(O)NHOCH2CH3またはカルボキシ保護基である。)。
【請求項149】
構造を有する化合物:
【化61】
又は
【化62】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項150】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項149に記載の化合物。
【請求項151】
構造を有する化合物:
【化63】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項152】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項151に記載の化合物。
【請求項153】
構造を有する化合物:
【化64】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項154】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項153に記載の化合物。
【請求項155】
構造を有する化合物:
【化65】
(式中、抗体は、h38c2からのVHおよびVL領域、および、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常領域を含む抗体である。)。
【請求項156】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項155に記載の化合物。
【請求項157】
治療有効量の請求項148の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項158】
治療有効量の請求項150の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項159】
治療有効量の請求項152の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項160】
治療有効量の請求項154の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項161】
治療有効量の請求項156の化合物を含む薬学的組成物。
【請求項162】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項157の薬学的組成物。
【請求項163】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項162の薬学的組成物。
【請求項164】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項158の薬学的組成物。
【請求項165】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項164の薬学的組成物。
【請求項166】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項159の薬学的組成物。
【請求項167】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項166の薬学的組成物。
【請求項168】
さらに、治療有効量の一以上の化学治療剤を含む、請求項160の薬学的組成物。
【請求項169】
化学治療剤が、5−フルオロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシツマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物である、請求項168の薬学的組成物。
【請求項170】
請求項51の化合物をh38c2 IgG1に共有結合させることを含む、AAターゲッティング化合物を製造する方法。
【請求項171】
請求項52の化合物をh38c2 IgG1に共有結合させることを含む、AAターゲッティング化合物を製造する方法。
【請求項172】
請求項63の化合物をh38c2 IgG1に共有結合させることを含む、AAターゲッティング化合物を製造する方法。
【請求項173】
有効量の請求項1の化合物を細胞に投与することを含む、血管新生を阻害または低減させる方法。
【請求項174】
治療有効量の請求項1の化合物を被験者に投与することを含む、血管新生障害に関わる疾患または症状を治療または予防する方法。
【請求項175】
哺乳動物における血管新生に依存する症状を治療する方法であって、化学療法を含む組み合わせ治療方式で、前記哺乳動物に治療有効量のAAターゲッティング化合物を投与することを含む方法。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図3】
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【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
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【図18】
【図19】
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【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公表番号】特表2008−531734(P2008−531734A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−558320(P2007−558320)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/007865
【国際公開番号】WO2006/094269
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(507295299)コヴェックス・テクノロジーズ・アイルランド・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/007865
【国際公開番号】WO2006/094269
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(507295299)コヴェックス・テクノロジーズ・アイルランド・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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