説明

指針式表示装置

【課題】情報を表示するための外部操作部材を極力減らすことができるとともに、操作者に告知すべき情報を、当該操作者に対して確実に伝えること。
【解決手段】指針301によって、第1の情報と、第1の情報とは異なる第2の情報とを表示するにあたり、第1の情報と第2の情報とを連続して表示する第1の表示状態を有し、第1の表示状態で、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御する。これによって、操作者が所定の表示を要求する操作がなされた際に、操作者に告知すべき情報をあわせて(たとえば連続して)表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、指針を用いた表示をおこなう指針式表示装置に関し、特に、指針を用いた時刻表示をおこなう電子時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子時計などの指針式表示装置において、機能が多様化し、指針を用いて多くの情報を操作者に伝える必要性が高まっている。多くの機能にかかる情報を表示させる場合には、その指示操作のための外部操作部材も多く必要になる。
【0003】
また、従来技術として、複数の機能を選択する機能選択回路と、機能選択回路の機能を選択するための外部操作部材を有し、機能選択回路が外部操作部材の継続操作によって、2つ以上の機能を連続的に順次選択する(たとえば下記特許文献1参照。)などが存在する。このような従来技術では、外部操作部材であるブッシュボタンを操作して、通常時計状態→受信モニタ→強制受信→0位置確認モードに移行する。
【0004】
【特許文献1】特開2003−84080号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子時計を含む指針式表示装置では、デザイン上の問題から、外部操作部材をできるだけ減らしたいとの傾向がある。そのため、上記特許文献1にかかる従来技術のように1つのボタンにおいて操作の仕方(たとえば押下時間の違い)によって別の機能にかかる情報を表示させることも考えられるが、操作者にとって操作が煩雑になってしまったり、誤操作を頻繁に繰り返してしまうなどの問題点があった。
【0006】
また上記特許文献1にかかる従来技術にあっては、指針による表示は、複数の機能の内の単に選択されている機能が何であるかを示すに過ぎず、一度の操作で複数の情報を操作者に伝えるものではなかった。
【0007】
また操作者は必要なときだけ指針式表示装置による表示を見るのが一般的であって、常に表示を見ているものではない。したがって、情報によっては、操作者による表示指示がなされず、それによって、操作者へ告知しなければならない情報(たとえば充電量の不足などの情報)が伝わらずに、指針式表示装置の機能に支障をきたしてしまう場合があるという問題があった。
【0008】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、情報を表示するための外部操作部材を極力減らすことができるとともに、操作者に告知すべき情報を、当該操作者に対して確実に伝えることができる指針式表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる指針式表示装置は、指針と、前記指針を駆動する指針駆動手段と、前記指針駆動手段の動作を制御する制御手段と、所定の操作が可能な外部操作部材と、を備え、前記指針によって、第1の情報と、当該第1の情報とは異なる第2の情報と、を表示する指針式表示装置であって、前記第1の情報と前記第2の情報とを連続して表示する第1の表示状態を有し、前記第1の表示状態で、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、さらに、前記第2の情報を表示せずに、前記第1の情報を表示する第2の表示状態を有し、前記第2の表示状態で、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の情報を表示する運針形態で前記指針を駆動するように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御し、前記制御手段が、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、所定の条件を満たしているか否かを判断するとともに、前記所定の条件を満たしている場合は、前記第2の表示状態となるように前記指針駆動手段を制御し、前記所定の条件を満たしていない場合は、前記第1の表示状態となるように前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の表示状態で、前記第2の情報を先に表示し、前記第1の情報を前記第2の情報の後に表示することを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の表示状態で、前記第1の情報を先に表示し、前記第2の情報を前記第1の情報の後に表示することを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の表示状態では、前記第1の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する運針方向と、前記第2の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する運針方向と、異なる運針方向となるようにすることによって、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の情報を表示するときの前記指針の運針方向が正転であり、前記第2の情報を表示するときの前記指針の運針方向が逆転であることを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の表示状態で、前記指針を所定位置まで駆動した後に第1の時間だけ当該指針を停止させることによって前記第1の情報を表示するとともに、前記指針を所定の位置まで駆動した後に前記第1の時間よりも長い第2の時間だけ当該指針を停止させることによって前記第2の情報を表示することで、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の表示状態で、前記第1の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する速度と、前記第2の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する速度と、異なる速度となるようにすることによって、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記第1の情報と前記第2の情報は、前記指針を駆動して所定位置に停止させることによって表示される情報であり、前記第1の情報を表示するときの前記所定位置と前記第2の情報を表示するときの前記所定位置とが同じ位置であり、前記第1の表示状態では、前記第1の情報を表示する場合と、前記第2の情報を表示する場合とで、前記指針が前記所定位置に駆動されるまでの運針形態が互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、前記指針駆動手段および前記制御手段に電力を供給する電源と、前記電源の電圧値を測定する電圧測定手段と、を備え、前記制御手段が、前記所定の条件を満たしているか否かの判断を、前記電圧測定手段によって測定された前記電源の電圧値に基づいておこなうことを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、時刻を計時する計時手段を備え、前記制御手段が、前記計時手段によって計時される時刻に基づいて、前記指針駆動手段を制御して前記指針により時刻を表示する時刻表示状態を維持するとともに、前記時刻表示状態において、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の表示状態へ移行するよう、前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記の発明において、時刻を計時する計時手段を備え、前記制御手段が、前記計時手段によって計時される時刻に基づいて、前記指針駆動手段を制御して前記指針により時刻を表示する時刻表示状態を維持するとともに、前記時刻表示状態において、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の表示状態または前記第2の表示状態へ移行するよう、前記指針駆動手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、操作者が所定の表示を要求する操作がなされた際に、操作者に告知すべき情報をあわせて(たとえば連続して)表示することができ、これによって、情報を表示するための外部操作部材を極力減らすことができるとともに、それぞれの情報を表示するときに指針の運針形態を互いに異ならせることによって、操作者に告知すべき情報を、当該操作者に対して確実に伝えることができる指針式表示装置が得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に添付図面を参照して、この発明による指針式表示装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
(電波修正時計の外観)
図1は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の一例である電波修正時計の外観を示す説明図である。図1において、電波修正時計は、本体100と、本体100をたとえば腕に装着するためのバンド(図示を省略)とから構成される、腕時計型の電波修正時計である。また、本体100の外周には、りゅうず104および操作ボタン105を備えている。なお、操作ボタン105は、隠しボタンであってもよい。隠しボタンは、特に女性用の時計など、デザイン上の理由から、操作ボタンを目立たないようにする際には有効である。
【0024】
本体100の表示部分には、通常時刻を示す通常指針(分針101、時針102、秒針103)とを備える。通常指針は、秒針103が秒周期で回転、すなわち60秒で1回転(1周)する。分針101が分周期で回転、すなわち60分で1回転(1周)する。時針102が時周期で回転、すなわち12時間で1回転(1周)する。これらの指針(秒針103、分針101、時針102)によって通常時刻を表示する。3時の位置には日付表示窓106を備えている。
【0025】
(電波修正時計の構成)
図2は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の一例である電波修正時計のハードウエア構成を示す説明図である。図2において、電波修正時計本体100には、カウンタ部207を有するマイコンIC200と、RAM201と、ROM202と、モータ駆動回路203と、モータ204(204a、204b、204c、204d)と、輪列205(205a、205b、205c、205d)と、基準信号発生部206と、アンテナ208と、同調回路209と、受信回路210と、スイッチ部211と、スイッチ制御回路212と、ソーラセル213と、二次電池214と、充電制御回路215と、を備える。さらに図示を省略する液晶駆動回路、LED、LED駆動回路、アラーム、アラーム駆動回路などをあわせて備えていてもよい。
【0026】
マイコンIC200は、電波修正時計本体100の全体を制御するほか、各種の構成部、回路を個別に演算制御する。RAM201は、時刻情報あるいはカレンダ情報を含む計時データなどの各種データを記憶している。また、ROM202は、各種の制御プログラムを記憶している。
【0027】
モータ駆動回路203は、独立した4つのモータ204(204a、204b、204c、204d)を駆動し、輪列205(205a、205b、205c、205d)を介して、それぞれの指針(日板)を別個独立に駆動する。モータ駆動回路203は、マイコン200から出力される駆動信号を入力し、入力された駆動信号に応じた駆動パルスを4つのモータ204へそれぞれ出力する。
【0028】
4つのモータ204は、具体的にはたとえばステップモータを用いており、モータ駆動回路203から出力される駆動パルスに応じた正転(右回り)または逆転(左回り)の回転動作をおこなう。
【0029】
4つのモータ204のうち、1つめのモータ204aは、図1に示した秒針103を駆動する。2つめのモータ204bは、図1に示した分針101を駆動する。3つめのモータ204cは、図1に示した時針102を駆動する。4つめのモータ204dは、文字盤の下側に設けられている日板を駆動する。モータおよび輪列は4つずつ示したが、3つ以下でもよく、5つ以上であってもよい。たとえば、1つめのモータ204aが分針101および秒針103を駆動する。2つめのモータ204bは、時針102および日板を駆動すれば、モータおよび輪列は2つあれば足りることになる。
【0030】
基準信号発生部206は、たとえば発振回路から構成され、計時処理の基準となる所定の周波数を有する信号を発生する。また、カウンタ部207は、基準信号発生部206から発生される所定の周波数を有する信号を分周する。
【0031】
同調回路209は、アンテナ208と同調をとり、たとえばコンデンサの容量を切り替えるなどによって、60kHz(米国)、77.5kHz(独国)、40kHz、60kHz(日本)などの周波数にアンテナ208を同調する。また、受信回路210は、アンテナ208によって受信された信号から標準電波を検出し、マイコンIC200に対して出力する。
【0032】
受信回路210は、アンテナ208によって受信した信号を増幅する、図示を省略する増幅部、所望の周波数(40kHz、60kHz、77.5kHz)以外を除去する、図示を省略するフィルタ部、受信した標準電波を検波する、図示を省略する検波部、検波出力をデジタル出力に変換する、図示を省略するAD変換部、増幅率を自動調整する、図示を省略するゲインコントロール部などを含む構成となっている。
【0033】
スイッチ部211は、操作者の操作指示を入力する。具体的には、図1に示したりゅうず104、操作ボタン105などによって構成される。スイッチ制御回路212は、スイッチ部211からの信号に基づいて、操作者からの操作指示に関する入力をマイコンIC200に送信する。
【0034】
充電制御回路215は、ソーラセル213によって受光された光を電力に変換し、二次電池214に蓄積する。また、充電制御回路215は、二次電池214の電圧(値)を検出する電圧検出機能、ソーラセル213が発電状態か非発電状態かを検出する発電検出機能などを備える。そして、これらの機能によって検出結果に関する信号をマイコンIC200に対して出力する。この信号に基づいて、充電残量の表示をおこなう。
【0035】
液晶駆動回路は、図示を省略する表示画面を駆動して各種情報を表示させる。また、LED駆動回路は、LEDを駆動してバックライトとして表示画面を照明したり、警告光を出力したりする。LEDの代わりに、EL(Electroluminescence)、ランプなどを用いてもよい。アラーム駆動回路は、アラームが搭載する図示を省略する圧電素子を駆動して、アラーム(ブザー)を出力する。その際、アラーム駆動回路は、告知の種類によって、音の種類、高さ、音量などを変えて出力する。
【0036】
図3は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の機能的構成を示す説明図である。図3において、指針式表示装置(たとえば電波修正時計100)は、少なくとも指針301と、指針駆動部302と、制御部303と、外部操作部材304と、電源305と、電圧測定部306と、計時部307と、を含む構成となっている。さらに電波修正時計100であれば、図示を省略する標準電波受信部および時刻修正部を含んでいてもよい。
【0037】
ここで指針301は、たとえば図1に示した秒針103である。ただし、秒針103に限らず、分針101、時針102であってもよく、図1では図示を省略する、各種の表示をおこなう通常指針とは別に設けられた機能指針であってもよい。
【0038】
指針駆動部302は、指針を駆動する。指針駆動部302は、具体的には、たとえば図2に示したモータ駆動回路203、モータ204および輪列205によってその機能を実現する。
【0039】
制御部303は、指針駆動部302の動作を制御する。制御部303の制御の内容の詳細については後述する。制御部303は、具体的には、たとえば図2に示したRAM201またはROM202に記憶されたプログラムをマイコンIC200が実行することによってその機能を実現する。
【0040】
外部操作部材304は、指針式表示装置における所定の操作が可能である。外部操作部材304は、具体的には、たとえば図1に操作ボタン105、図2に示したスイッチ部211およびスイッチ制御回路212などによってその機能を実現する。
【0041】
電源305は、指針駆動部302、制御部303、計時部307、図示を省略する標準電波受信部および時刻修正部など、指針式表示装置の各構成部に対して電力を供給する。電源305は、具体的には、たとえば図2に示した二次電池214などによってその機能を実現する。
【0042】
電圧測定部306は、電源305である二次電池214の電圧値を測定(検出)する。そして、検出された結果、電圧があらかじめ所定の記憶領域(たとえば図2に示したRAM201、ROM202など)に記憶された所定値と比較し、その比較結果に基づいて所定の条件を満たしているか否かの判断をおこなう。電圧測定部306は、具体的には、たとえば図2に示した充電制御回路215などによってその機能を実現する。
【0043】
電圧測定部306は、二次電池214の電圧(値)を検出する。そして制御部303は、所定の条件を満たしているか否かの判断をおこなうが、その判断の一例として、たとえば電圧測定部306によって測定された電源305の電圧値に基づいておこなう。
【0044】
すなわち、電圧測定部306によって検出された結果、電圧があらかじめ所定の記憶領域(たとえば図2に示したRAM201、ROM202など)に記憶された所定値以上の場合に第2の表示状態で表示させるようにし、電圧が所定値未満では第1の表示状態で表示させるようにする。制御部303は、さらに電圧測定部306から検出した電圧値に基づいて、充電量表示を更新したり、機能制限(ライト、アラーム禁止)をしたりしてもよい。
【0045】
計時部307は、電源305からの電源の供給を受けて時刻(具体的には現地時刻あるいはUTC)を計時する。計時部307は、具体的には、たとえば図2に示した基準信号発生部206およびカウンタ部207によってその機能を実現することができる。
【0046】
そして、制御部303は、計時部307によって計時される時刻に基づいて、指針駆動部302を制御して指針301により時刻を表示する時刻表示状態を維持するとともに、時刻表示状態において、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の表示状態あるいは第2の表示状態へ移行するよう、指針駆動部302を制御する。
【0047】
図示を省略する標準電波受信部は、時刻情報を含む標準電波を受信する。標準電波受信部は、具体的には、たとえば図2に示した受信回路210などによってその機能を実現する。
【0048】
図示を省略する時刻修正部は、計時部307によって計時されている計時時刻を標準電波受信部によって受信された標準電波に基づいて修正する。したがって、標準電波受信部が標準電波の受信に失敗した場合は、計時時刻の修正はおこなわない。時刻修正部は、具体的には、たとえば図2に示したマイコンIC200が、RAM201、ROM202に記憶されたプログラムなどを実行することによってその機能を実現する。
【0049】
時刻修正部は、図示を省略するサンプリング部と、データ判定部と、デコード部と、受信レベル判定部と、時刻更新許可部とから構成される。サンプリング部は、標準電波受信部からの出力を一定周期(たとえば32Hz)でサンプリングする。そして、データ判定部は、サンプリング結果から“0”“1”“P”を判定する。
【0050】
デコード部は、“0”“1”“P”コードに判定された結果に基づいて、図示を省略するフォーマットを用いて時刻情報を生成する。受信レベル判定部は、たとえば、標準電波受信部のゲインコントロール部の出力によって受信電波の強弱による受信レベル分けをする。
【0051】
指針式表示装置(電波修正時計)100は、このような構成において、通常の時刻表示とは別の情報であって、第1の情報(詳細は後述する)と、第1の情報とは異なる第2の情報(詳細は後述する)とを表示する。そして指針表示装置100は、第1の情報と第2の情報とを連続して表示する第1の表示状態を有する。
【0052】
そして指針式表示装置100は、第1の表示状態では、外部操作部材304の一例である操作ボタン105による所定の操作(具体的には、たとえばボタンの所定時間の押下など)がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御する。
【0053】
さらに指針式表示装置100は、第2の情報を表示せずに、第1の情報を表示する第2の表示状態を有する。そして指針式表示装置100は、第2の表示状態では、外部操作部材304の一例である操作ボタン105による所定の操作(具体的には、たとえばボタンの所定時間の押下など)がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態で指針を駆動するように、制御部303が指針駆動部302を制御する。
【0054】
すなわち、第2の表示状態では、外部操作部材による同じ操作がおこなわれても、第2の情報を表示せず、第1の情報のみを表示する。また第2の表示状態では、第2の情報を表示せず、第1の情報と、第1の情報および第2の情報とは異なる別の第3の情報を表示するようにしてもよい。
【0055】
このように、第2の情報を表示せずに、第1の情報を表示する第2の表示状態を有し、第2の表示状態で、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態で指針301を駆動するように、制御部303が指針駆動部302を制御し、制御部303が、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、所定の条件を満たしているか否かを判断するとともに、所定の条件を満たしている場合は、第2の表示状態となるように指針駆動部302を制御し、所定の条件を満たしていない場合は、第1の表示状態となるように前記指針駆動部302を制御するため、所定の条件を満たした場合にのみ第2の情報を表示でき、これにより、状況に応じて必要な情報のみを表示し、不要な情報は極力表示しないようにすることができる。
【0056】
前記第1の表示状態では、第1の情報を表示するために指針301を所定位置まで駆動する運針方向と、第2の情報を表示するために指針301を所定位置まで駆動する運針方向と、異なる運針方向となるようにすることによって、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するため、通常の運針とは異なる回動動作によって、第2の情報を認識させられるように、操作者に対してより注意を喚起することができる。例えば、第1の情報を表示するときの指針301の運針方向を正転とし、第2の情報を表示するときの指針301の運針方向を使用者の目に付きやすい逆転とすることにより、操作者に確実に第2の情報の内容を伝えることができる。
【0057】
また、第1の表示状態で、指針301を所定位置まで駆動した後に第1の時間だけ当該指針を停止させることによって第1の情報を表示するとともに、指針301を所定の位置まで駆動した後に第1の時間よりも長い第2の時間だけ指針301を停止させることによって第2の情報を表示することで、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するため、第2の情報を認識させられるように、操作者に対してより注意を喚起することができる。
【0058】
また、第1の表示状態で、第1の情報を表示するために指針301を所定位置まで駆動する速度と、第2の情報を表示するために指針301を所定位置まで駆動する速度と、異なる速度となるようにすることによって、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するため、指針の移動速度の違いにより、第2の情報を認識させられるように、操作者に対してより注意を喚起することができる。
【0059】
また、第1の情報と第2の情報は、指針301を駆動して所定位置に停止させることによって表示される情報であり、さらに、第1の情報を表示するときの所定位置と第2の情報を表示するときの所定位置とを同じ位置にするとともに、第1の表示状態では、第1の情報を表示する場合と、第2の情報を表示する場合とで、指針301が所定位置のいずれかに駆動されるまでの運針形態が互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するため、例えば、所定位置に対応した表示板の位置に、第1の情報の表示に関する文字と第2の情報の表示に関する文字を共通化して表示し、表示板のデザインの自由度を向上させることができる。
【0060】
また、制御部303は、所定の条件を満たしているか否かの判断を、装置全体に電力を供給する電源305の電圧値を測定する電圧測定部306によって測定された電源305の電圧値に基づいておこなうため、電源305の電圧値が所定値以上であれば、あえて第2の情報(充電量の不足)の表示を省略でき、これによって、不要な情報の表示による操作者の煩わしさを解消することができる。
【0061】
また、時刻を計時する計時部307を備え、制御部303は、計時部307によって計時される時刻に基づいて、指針駆動部302を制御して指針301により時刻を表示する時刻表示状態を維持するとともに、この時刻表示状態において、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の表示状態または前記第2の表示状態へ移行するよう、指針駆動部302を制御するため、時刻表示に用いている指針301を用いて第1の情報および第2の情報を表示することができる。
【0062】
(制御部の動作内容)
つぎに、指針式表示装置の制御部303の動作内容の一例について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、通常の動作状態(時刻表示状態)において、操作ボタン105が押下されたか否かを判断する(ステップS401)。
【0063】
そして、操作ボタン105が押下されるのを待って、押下された場合(ステップS401:Yes)は、つぎに、所定の条件を満たしているか否かを判断する(ステップS402)。所定の条件を満たしているかの一例として、電源305において「電圧値<所定値」か否かを判断する。
【0064】
ステップS402において、所定の条件を満たしている場合(ステップS402:Yes)、具体的にはたとえば、電源電圧値が所定値未満であり、充電量が不足(不十分)である場合は、第2の情報の表示(具体的には、たとえば電池の残容量の表示)をおこない(ステップS403)、その後、ステップS404へ移行して、第1の情報の表示(具体的には、たとえば受信結果の表示)をおこなう(ステップS404)。
【0065】
一方、ステップS402において、所定の条件を満たしていない場合(ステップS402:No)、具体的にはたとえば、電源電圧値が所定値以上であり、充電量が充分である場合は、第2の情報の表示(残容量表示)は不要であるので、第2の情報の表示をおこなうことなく、ステップS404へ移行し、第1の情報の表示をおこなう(ステップS404)。そして、所定時間だけ第1の情報の表示がおこなわれた後、所定時間が経過したら、再び通常の動作状態(時刻表示)に切り替えて(ステップS405)、ステップS401へ戻り、以後、ステップS401からS405の各手順を繰り返しおこなう。
【0066】
このように、第1の情報と第2の情報とを連続して表示する第1の表示状態(ステップS402:Yes)を有しており、第1の表示状態では、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御する。
【0067】
また、第2の情報を表示せずに、第1の情報を表示する第2の表示状態(ステップS402:No)を有し、第2の表示状態では、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態で指針301を駆動するように、制御部303が指針駆動部302を制御する。
【0068】
制御部303、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、所定の条件を満たしているか否かを判断するとともに、所定の条件を満たしている場合は、第1の表示状態となるように指針駆動部302を制御し、所定の条件を満たしていない場合は、第2の表示状態となるように指針駆動部302を制御する。
【0069】
図4に示すように、第1の表示状態では、第2の情報を先に表示し、第1の情報を前記第2の情報の後に表示するようにしたが、それとは逆に、第1の表示状態では、第1の情報を先に表示し、第2の情報を第1の情報の後に表示するようにしてもよい。
【0070】
図5は、第1および第2の情報の表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、通常の動作状態(時刻表示状態)において、操作ボタン105が押下されたか否かを判断する(ステップS501)。ここで、操作ボタン105が押下されるのを待って、押下された場合(ステップS501:Yes)は、秒針103を所定の速度で逆転する(ステップS502)。所定の速度とは、通常の秒針103の運針速度(1周/分)と同速度であってもよく、それよりも速い速度であっても、さらにはそれよりも遅い速度であってもよい。
【0071】
つぎに、逆転した秒針103が所定の指示位置に到達したか否かを判断する(ステップS503)。ここで、所定の指示位置とは、たとえば、操作ボタン105が押下されたときの秒針103の位置とは無関係に固定の位置(具体的には、5時の位置など)であってもよい。また所定の指示位置とは、操作ボタン105が押下された時の秒針103の位置から、15秒分だけ逆転した位置(具体的には、秒針103が「45秒(9時)」の位置である場合は15秒分だけ逆転した「30秒(6時)」の位置であってもよい。
【0072】
ステップS503において、所定の位置に到達するのを待って、到達した場合(ステップS503:Yes)は、秒針103を当該所定の位置において停止する(ステップS504)。これによって、第2の情報の表示機能を実現する。その後、当該秒針103を所定の位置において停止した状態で、所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS505)。ここで所定の時間とは、たとえば「10秒」である。また、「0秒」であってもよく、その場合には、秒針103が停止した直後に、ステップS506へ移行する。
【0073】
ステップS505において、所定の時間が経過するのを待って、経過した場合(ステップS505:Yes)は、つぎに、秒針103を所定の速度で正転する(ステップS506)。ここで所定の速度とは、上記逆転よりも速い速度が望ましいが、それに限定されるものではない。したがって、上記逆転よりも遅い速度でもよく、同一の速度でもよい。ただし、通常の運針と区別するために、通常の運針とは異なる速度とすることが望ましい。
【0074】
つぎに、正転した秒針103が所定の指示位置に到達したか否かを判断する(ステップS507)。ここで所定の指示位置とは、第1の表示情報を表示する所定の指示位置である。具体的には、第1の表示情報が受信結果の表示である場合、受信結果が「OK」である場合は、あらかじめ定められた「OK」位置(たとえば「1時」の位置)が、受信結果が「NG」である場合は、あらかじめ定められた「NG」位置(たとえば「11時」の位置)が、それぞれ所定の指示位置となる。
【0075】
ステップS507において、所定の位置に到達するのを待って、到達した場合(ステップS507:Yes)は、秒針103を当該所定の位置において停止する(ステップS508)。これによって、第1の情報の表示機能を実現する。その後、当該秒針103を所定の位置において停止した状態で、所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS509)。ここで所定の時間とは、たとえば「15秒」である。ステップS505における第2の情報の表示における停止時間よりも長くするとよい。ただし、第2の情報表示における停止時間よりも短くてもよく、同一時間であってもよい。
【0076】
ステップS509において、所定の時間が経過するのを待って、経過した場合(ステップS509:Yes)は、つぎに、秒針103を時刻表示の通常運針に戻す(ステップS510)。この場合は、正転であっても逆転であってもよい。いずれか速く時刻表示の通常運針の状態に戻せればよい。より速く時刻表示状態へ復帰させるためには、通常運針に戻す速度も通常運針の速度よりも速いことが望ましい。その後、ステップS501へ戻って、以後同様の処理を繰り返し実行する。
【0077】
このように、第1の表示状態では、指針301を正転で所定位置まで駆動して第1の情報を表示し、指針301を逆転で所定の位置まで駆動して第2の情報を表示して、第1の情報を表示する場合と第2の情報を表示する場合とで指針301の運針方向を異ならせることにより、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御することができる。
【0078】
また、第1の情報を表示する場合に指針301を逆転で駆動し、第2の情報を表示する場合に指針301を正転で駆動することにより、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御することもできる。
【0079】
また第1の表示状態では、指針301を所定位置まで駆動した後に第1の時間だけ指針301を停止させることによって第1の情報を表示するとともに、指針301を所定の位置まで駆動した後に第1の時間よりも長い第2の時間だけ指針301を停止させることによって第2の情報を表示することで、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するようにしてもよい。この際の指針301の回動方向(正転か逆転か)は、第1の情報の表示と第2の情報の表示とで同一方向であってもよく、また互いに反対方向であってもよい。
【0080】
このように、第1の情報の表示をするための指針の停止時間(第1の時間)と、第2の情報の表示をするための指針の停止時間(第2の時間)とを異ならせることによって、第1の情報の表示と第2の情報の表示の運針形態を互いに異なるようにすることができる。特に、第2の時間を第1の時間よりも長くすることによって、第2の情報の表示をより強調して表示することができる。
【0081】
また第1の表示状態では、第1の情報を表示するために指針301を所定位置まで駆動する速度と、第2の情報を表示するために指針301を所定位置まで駆動する速度と、異なる速度となるようにすることによって、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するようにしてもよい。この際の指針301の回動方向(正転か逆転か)は、第1の情報の表示と第2の情報の表示とで同一方向であってもよく、また互いに反対方向であってもよい。
【0082】
このように、指針301の移動速度の違いによって、第1の情報であるか第2の情報であるかを容易に操作者に認識させることができる。
【0083】
つぎに、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例について説明する。図6(図6−1、図6−2)〜図10(図10−1、図10−2)は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の各具体例の内容を示す説明図である。
【0084】
(具体例1)
図6−1、図6−2は具体例1の内容を示す説明図であり、図6−1は、第1の表示状態における第2の情報を表示している状態を示しており、図6−2は、図6−1に引き続き、第1の表示状態における第1の情報を表示している状態を示している。具体例1では、第1の情報が前回の標準電波の受信結果の表示であり、第2の情報が充電量不足の警告である。
【0085】
図6−1において、「(10時10分)30秒」を示していた秒針103(図中、秒針103を波線にて表示)が、操作ボタン105が押下されたことによって逆転し(図中点線の矢印で表示)、約10秒分だけ逆転した位置(第2の情報の表示位置)で停止する。これが第2の情報の表示である。
【0086】
その後、図6−2に示すように、第2の情報の表示位置(図中、秒針103を波線にて表示)で所定時間(たとえば約10秒〜15秒)停止した後、正転し(図中、点線の矢印で表示)、「5秒」の位置まで移動して停止する。「5秒」の位置(すなわち「OK」の位置)601であれば、この位置に停止することによって、前回の受信結果が成功したことを示す。また正転によって移動して停止した位置が「55秒」の位置(すなわち「NG」の位置)602であれば、前回の受信結果が失敗したことを示す。
【0087】
これらが第1の情報の表示である。これによって、標準電波の前回の受信結果が分かる。そして、秒針103は所定時間(たとえば10秒)だけ第1の情報の表示位置において停止した後、時刻表示へ移行(オートリターン)する。また、仮に、操作ボタン105が押下されたときに充電量不足ではない場合、秒針103は、図6−1の点線で示した30秒の位置から、直接、図6−2で示した5秒の位置まで移動することにより、第2の表示状態で第1の情報のみを表示する。
【0088】
具体例1では、操作ボタン105が押下されて充電量不足の場合に、秒針103を約10秒分だけ逆転させたが、これとは逆に、操作ボタン105が押下されて充電量不足の場合に、秒針103を「55秒」の位置又は「5秒」の位置に直接移動させ(第1の情報だけを表示し)、充電量不足ではない場合に、秒針103を約10秒分だけ逆転させてから、「55秒」の位置又は「5秒」の位置に移動させる(第2の情報を表示してから第1の情報を表示する)ようにしても良い。このように構成することにより、充電量が少ない場合に、できるだけ指針103の移動を減らして、電力を消費しないようにすることが出来る。
【0089】
(具体例2)
図7−1、図7−2は具体例2の内容を示す説明図であり、図7−1は、第1の表示状態における第2の情報を表示している状態を示しており、図7−2は、図7−1に引き続き、第1の表示状態における第1の情報を表示している状態を示している。具体例2では、具体例1と同様に、第1の情報が前回の標準電波の受信結果の表示であり、第2の情報が充電量表示である。
【0090】
また図7−1および図7−2において、「5秒」(「Hi」)の位置701は、受信結果が高い受信レベルであることを示すとともに、電池の充電量が多い(充分)ことを示す。同様に「10秒」(「Mid」)の位置702は、受信結果が中程度受信レベルであることを示すとともに、電池の充電量が中程度であることを示す。また同様に「15秒」(「Low」)の位置703は、受信結果が低い受信レベルであることを示すとともに、電池の充電量が少ない(不足)であることを示す。受信結果を示すのか電池の充電量を示すのかは、秒針103が正転して停止したのか、逆転して停止したのかによって区別することができる。
【0091】
すなわち図7−1において、「(10時10分)30秒」を示していた秒針103(図中、秒針103を波線にて表示)が、操作ボタン105が押下されたことによって逆転し(図中点線の矢印で表示)、所定位置である「15秒」の位置(第1の情報の表示位置)で停止する。これが第2の情報の表示である。秒針103は、いずれの位置にあったとしても、かならず「15秒」の位置へ逆転で移動する。
【0092】
その後、図7−2に示すように、第2の情報の表示位置(図中、秒針103を波線にて表示)で所定時間(たとえば約10秒〜15秒)停止した後、正転し(図中、点線の矢印で表示)、「5秒」の位置まで移動して停止する。「5秒」の位置(すなわち「Hi」の位置)であれば、この位置に停止することによって、前回の受信結果が高い受信レベルであったことを示す。
【0093】
また正転によって移動して停止した位置が「10秒」の位置(すなわち「Mid」の位置)であれば、前回の受信結果が中程度の受信レベルであったことを示す。また正転によって移動して停止した位置が「15秒」の位置(すなわち「Low」の位置)であれば、前回の受信結果が低い受信レベルであったことを示す。
【0094】
これらが第1の情報の表示である。これによって、標準電波の前回の受信結果が分かる。そして、秒針103は所定時間(たとえば10秒)だけ第1の情報の表示位置において停止した後、時刻表示へ移行(オートリターン)する。
【0095】
このように、具体例2では、第2の情報(電池の充電量)と第1の情報(標準電波の前回の受信結果)は、指針301を駆動して所定位置に停止させることによって表示される情報であり、第1の情報を表示するときの所定位置と第2の情報を表示するときの所定位置とが同じ位置であり、第1の表示状態では、第1の情報を表示する場合と、第2の情報を表示する場合とで、指針301が所定位置に駆動されるまでの運針形態が互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御する。したがって、第1の情報(標準電波の前回の受信結果)と第2の情報(電池の充電量)を複数段階(たとえば3段階)で表示するにあたり、その段階を示す文字を兼用することができるので、表示板上の文字を減らすことにより、表示板のデザインの自由度を向上させることできる。
【0096】
また、具体例2において、例えば、操作ボタン105が押下されたときに、電池の残容量が多ければ、秒針103を正転によって「5秒」「10秒」「15秒」のいずれかの位置に停止させて前回の受信結果だけを表示し、電池の残容量が少ないときは、秒針103を逆転で「15」の位置に移動して停止させて電池の残容量が少ないことを表示してから、正転によって「5秒」「10秒」「15秒」のいずれかの位置に停止させて前回の受信結果を表示するようにしてもよい。このように、第1の情報または第2の情報の一方を表示するための表示位置が複数あり、他方の表示位置が、一方の表示位置の少なくとも一部の表示位置を兼用するように構成しても良い。
【0097】
(具体例3)
図8−1、図8−2は具体例3の内容を示す説明図であり、図8−1は、第1の表示状態における第2の情報を表示している状態を示しており、図8−2は、図8−1に引き続き、第1の表示状態における第1の情報を表示している状態を示している。具体例3では、具体例1、具体例2と同様に、第1の情報が前回の標準電波の受信結果の表示であり、第2の情報が充電量の表示である。
【0098】
また図8−1および図8−2において、「5秒」(「OK」)の位置801は、受信が成功したという受信結果を示すものであり、「55秒」(「NG」)の位置802は、受信が失敗したという受信結果を示すものである。
【0099】
また図8−1および図8−2において、「25秒」(「Hi」)の位置803は、電池の充電量が多い(充分)ことを示すものであり、「30秒」(「Mid」)の位置804は、電池の充電量が中程度であることを示すものであり、「35秒」(「Low」)の位置805は、電池の充電量が少ない(不足)であることを示す。
【0100】
すなわち図8−1において、「(10時10分)40秒」を示していた秒針103(図中、秒針103を波線にて表示)が、操作ボタン105が押下されたことによって逆転し(図中点線の矢印で表示)、所定位置である「30秒」の位置(第1の情報の表示位置)で停止する。これが第2の情報の表示である。秒針103は、いずれの位置にあったとしても、かならず「30秒」「25秒」「35秒」のいずれかの位置へ逆転で移動する。
【0101】
その後、図8−2に示すように、第2の情報の表示位置(図中、秒針103を波線にて表示)で所定時間(たとえば約10秒〜15秒)停止した後、正転し(図中、点線の矢印で表示)、「55秒」の位置まで移動して停止する。「55秒」の位置(すなわち「NG」の位置)であれば、この位置に停止することによって、前回の受信が失敗であったことを示す。さらに、操作ボタン105がさらに押下し続けられた場合には、秒針103は「0秒」(「REC」)806へ移動し、強制受信の準備を開始する。
【0102】
これらが第1の情報の表示である。これによって、標準電波の前回の受信結果が分かる。そして、第1の情報の表示位置に秒針103が移動した後、操作ボタン105が操作されずに放置されると、秒針103は所定時間(たとえば10秒)だけ第1の情報の表示位置において停止した後、時刻表示へ移行(オートリターン)する。
【0103】
このように、具体例3では、第1の情報(標準電波の前回の受信結果)と第2の情報(電池の充電量)を複数段階(たとえば3段階)で表示するにあたり、秒針103の停止位置が異なる(たとえば上下対称の位置に存在する)ため、操作者が一見して、第1の情報を示しているのか第2の情報を示しているのかが分かる。
【0104】
(具体例4)
図9−1、図9−2は具体例4の内容を示す説明図であり、図9−1は、第1の表示状態における第2の情報を表示している状態を示しており、図9−2は、図9−1に引き続き、第1の表示状態における第1の情報を表示している状態を示している。具体例4では、具体例1〜3とは異なり、第1の情報が前回の標準電波の受信結果の表示であり、第2の情報が前回の標準電波の受信地域の表示である。
【0105】
また図9−1および図9−2において、「5秒」(「OK」)の位置901は、受信が成功したという受信結果を示すものであり、「55秒」(「NG」)の位置902は、受信が失敗したという受信結果を示すものであることは、具体例3と同様である。
【0106】
また図9−1および図9−2において、「25秒」(「JPN」)の位置903は、前回の受信において日本の標準電波を受信したことを示すものであり、「30秒」(「EUR」)の位置904は、前回の受信においてドイツの標準電波を受信したことを示すものであり、「35秒」(「USA」)の位置905は、アメリカ合衆国の標準電波を受信したことを示す。
【0107】
すなわち図9−1において、「(10時10分)40秒」を示していた秒針103(図中、秒針103を波線にて表示)が、操作ボタン105が押下されたことによって逆転し(図中点線の矢印で表示)、所定位置である「30秒」の位置(第2の情報の表示位置)904で停止する。これが第2の情報の表示である。秒針103は、いずれの位置にあったとしても、かならず「30秒」「25秒」「35秒」のいずれかの位置へ逆転で移動する。
【0108】
その後、図9−2に示すように、第2の情報の表示位置(図中、秒針103を波線にて表示)で所定時間(たとえば約10秒〜15秒)停止した後、正転し(図中、点線の矢印で表示)、「55秒」の位置まで移動して停止する。「55秒」の位置(すなわち「NG」の位置)902であれば、この位置に停止することによって、前回の受信が失敗であったことを示す。さらに、操作ボタン105がさらに押下し続けられた場合には、秒針103は「0秒」(「REC」)の位置906へ移動し、強制受信の準備を開始する。
【0109】
これらが第1の情報の表示である。これによって、標準電波の前回の受信結果が分かる。そして、第1の表示位置に秒針103が移動した後、操作ボタン105が操作されずに放置されると、秒針103は所定時間(たとえば10秒)だけ第1の情報の表示位置において停止した後、時刻表示へ移行(オートリターン)する。
【0110】
このように、具体例4では、第2の情報として、電池の充電量を示す代わりに、標準電波の受信地域とすることにより、標準電波の受信地域に関する情報を前回の受信結果に関する情報と一連の動作によって表示することができる。
【0111】
(具体例5)
図10−1、図10−2は具体例5の内容を示す説明図であり、図10−1は、第1の表示状態における第2の情報を表示している状態を示しており、図10−2は、図10−1に引き続き、第1の表示状態における第1の情報を表示している状態を示している。具体例5では、具体例1〜4とは異なり、第1の情報が前回の標準電波の受信結果の表示であり、第2の情報がサマータイム実施期間中か否かの表示である。
【0112】
また図10−1および図10−2において、「5秒」(「OK」)の位置1001は、受信が成功したという受信結果を示すものであり、「55秒」(「NG」)の位置1002は、受信が失敗したという受信結果を示すものであることは、具体例3、具体例4と同様である。
【0113】
また図10−1および図10−2において、「30秒」(「DST OFF」)の位置1003は、サマータイム実施期間中ではないことを示し、「35秒」(「DST ON」)の位置1004は、サマータイム実施期間中であることを示す。
【0114】
すなわち図10−1において、「(10時10分)40秒」を示していた秒針103(図中、秒針103を波線にて表示)が、操作ボタン105が押下されたことによって逆転し(図中点線の矢印で表示)、所定位置である「30秒」の位置(第2の情報の表示位置)1004で停止する。これが第2の情報の表示である。秒針103は、いずれの位置にあったとしても、かならず「30秒」「35秒」のいずれかの位置へ逆転で移動する。
【0115】
その後、図10−2に示すように、第2の情報の表示位置(図中、秒針103を波線にて表示)で所定時間(たとえば約10秒〜15秒)停止した後、正転し(図中、点線の矢印で表示)、「55秒」の位置まで移動して停止する。「55秒」の位置(すなわち「NG」の位置)1002であれば、この位置に停止することによって、前回の受信が失敗であったことを示す。さらに、操作ボタン105がさらに押下し続けられた場合には、秒針103は「0秒」(「REC」)の位置1005へ移動し、強制受信の準備を開始する。
【0116】
これらが第1の情報の表示である。これによって、現在サマータイム実施期間中であるか否かが分かる。そして、第1の表示位置に秒針103が移動した後、操作ボタン105が操作されずに放置されると、秒針103は所定時間(たとえば10秒)だけ第1の情報の表示位置において停止した後、時刻表示へ移行(オートリターン)する。
【0117】
このように、具体例5では、第2の情報として、サマータイム実施期間中であるか否かの情報と前回の標準電波の受信結果と一連の動作によって表示することができる。
【0118】
以上説明したように、本実施の形態では、指針301と、指針301を駆動する指針駆動部302と、指針駆動部302の動作を制御する制御部303と、所定の操作が可能な外部操作部材304と、を備え、指針301によって、第1の情報と、第1の情報とは異なる第2の情報と、を表示するにあたり、第1の情報と第2の情報とを連続して表示する第1の表示状態を有し、第1の表示状態で、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態と第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、制御部303が指針駆動部302を制御するため、1度の操作で、内容の異なる第1の情報および第2の情報を連続で操作者に確認させることができる。
【0119】
特に、第2の情報を操作者が表示を希望する第1の情報を表示する前に表示することによって、一般的に操作者は、自らの操作によって表示を希望する第1の情報が表示されるまで、指針式表示装置を見ている蓋然性が高いことから、これによって、操作者に確実に第2の情報の内容を伝えることができる。
【0120】
また、第2の情報を表示せずに、第1の情報を表示する第2の表示状態を有し、第2の表示状態で、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、第1の情報を表示する運針形態で指針301を駆動するように、制御部303が指針駆動部302を制御し、制御部303が、外部操作部材304による所定の操作がおこなわれた場合に、所定の条件を満たしているか否かを判断するとともに、所定の条件を満たしている場合は、第2の表示状態となるように指針駆動部302を制御し、所定の条件を満たしていない場合は、第1の表示状態となるように前記指針駆動部302を制御するため、所定の条件を満たした場合にのみ第2の情報を表示でき、これにより、状況に応じて必要な情報のみを表示し、不要な情報は極力表示しないようにすることができる。
【0121】
なお、上記実施の形態においては、腕時計について説明したが、この電波修正時計には、腕時計、懐中時計、掛け時計、置き時計などのすべての種類の時計を含む指針式表示装置である。また、指針式表示機能を備えている、カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯可能な情報端末装置、さらには、家庭電化製品や自動車を含む電子機器であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0122】
以上のように、本発明は、指針式表示装置に有用であり、特に、アナログ腕時計を含む電波修正時計に適している。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の一例である電波修正時計の外観を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の一例である電波修正時計のハードウエア構成を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の機能的構成を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャートである。
【図5】第1および第2の情報の表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図6−1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例1の内容を示す説明図(その1)である。
【図6−2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例1の内容を示す説明図(その2)である。
【図7−1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例2の内容を示す説明図(その1)である。
【図7−2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例2の内容を示す説明図(その2)である。
【図8−1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例3の内容を示す説明図(その1)である。
【図8−2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例3の内容を示す説明図(その2)である。
【図9−1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例4の内容を示す説明図(その1)である。
【図9−2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例4の内容を示す説明図(その2)である。
【図10−1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例5の内容を示す説明図(その1)である。
【図10−2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の具体例5の内容を示す説明図(その2)である。
【符号の説明】
【0124】
100 指針式表示装置(電波修正時計)
101 分針
102 時針
103 秒針
105 操作ボタン
200 マイコンIC
201 RAM
202 ROM
203 モータ駆動回路
204(204a〜204d) モータ
214 二次電池
215 充電制御回路
301 指針
302 指針駆動部
303 制御部
304 外部操作部材
305 電源
306 電圧測定部
307 計時部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指針と、
前記指針を駆動する指針駆動手段と、
前記指針駆動手段の動作を制御する制御手段と、
所定の操作が可能な外部操作部材と、
を備え、
前記指針によって、第1の情報と、当該第1の情報とは異なる第2の情報と、を表示する指針式表示装置であって、
前記第1の情報と前記第2の情報とを連続して表示する第1の表示状態を有し、
前記第1の表示状態では、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする指針式表示装置。
【請求項2】
さらに、前記第2の情報を表示せずに、前記第1の情報を表示する第2の表示状態を有し、
前記第2の表示状態では、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の情報を表示する運針形態で前記指針を駆動するように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御し、
前記制御手段は、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、所定の条件を満たしているか否かを判断するとともに、
前記所定の条件を満たしている場合は、前記第2の表示状態となるように前記指針駆動手段を制御し、
前記所定の条件を満たしていない場合は、前記第1の表示状態となるように前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の指針式表示装置。
【請求項3】
前記第1の表示状態では、前記第2の情報を先に表示し、前記第1の情報を前記第2の情報の後に表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の指針式表示装置。
【請求項4】
前記第1の表示状態では、前記第1の情報を先に表示し、前記第2の情報を前記第1の情報の後に表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の指針式表示装置。
【請求項5】
前記第1の表示状態では、
前記第1の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する運針方向と、前記第2の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する運針方向と、異なる運針方向となるようにすることによって、
前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
【請求項6】
前記第1の情報を表示するときの前記指針の運針方向が正転であり、前記第2の情報を表示するときの前記指針の運針方向が逆転である
ことを特徴とする請求項5に記載の指針式表示装置。
【請求項7】
前記第1の表示状態では、前記指針を所定位置まで駆動した後に第1の時間だけ当該指針を停止させることによって前記第1の情報を表示するとともに、前記指針を所定の位置まで駆動した後に前記第1の時間よりも長い第2の時間だけ当該指針を停止させることによって前記第2の情報を表示することで、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
【請求項8】
前記第1の表示状態では、前記第1の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する速度と、前記第2の情報を表示するために前記指針を所定位置まで駆動する速度と、異なる速度となるようにすることによって、前記第1の情報を表示する運針形態と前記第2の情報を表示する運針形態とが互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
【請求項9】
前記第1の情報と前記第2の情報は、前記指針を駆動して所定位置に停止させることによって表示される情報であり、前記第1の情報を表示するときの前記所定位置と前記第2の情報を表示するときの前記所定位置とが同じ位置であり、
前記第1の表示状態では、前記第1の情報を表示する場合と、前記第2の情報を表示する場合とで、前記指針が前記所定位置に駆動されるまでの運針形態が互いに異なるように、前記制御手段が前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
【請求項10】
前記指針駆動手段および前記制御手段に電力を供給する電源と、
前記電源の電圧値を測定する電圧測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記所定の条件を満たしているか否かの判断を、前記電圧測定手段によって測定された前記電源の電圧値に基づいておこなう
ことを特徴とする請求項2に記載の指針式表示装置。
【請求項11】
時刻を計時する計時手段を備え、
前記制御手段は、前記計時手段によって計時される時刻に基づいて、前記指針駆動手段を制御して前記指針により時刻を表示する時刻表示状態を維持するとともに、
前記時刻表示状態において、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の表示状態へ移行するよう、前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の指針式表示装置。
【請求項12】
時刻を計時する計時手段を備え、
前記制御手段は、前記計時手段によって計時される時刻に基づいて、前記指針駆動手段を制御して前記指針により時刻を表示する時刻表示状態を維持するとともに、
前記時刻表示状態において、前記外部操作部材による前記所定の操作がおこなわれた場合に、前記第1の表示状態または前記第2の表示状態へ移行するよう、前記指針駆動手段を制御する
ことを特徴とする請求項2〜10のいずれか一つに記載の指針式表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10−1】
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【図10−2】
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