説明

振り出しキャップ

【課題】湿気による振り出し口に対する内容物の付着及び固化を抑制して振り出し口の目詰まりや蓋体の閉蓋不良を防止することができる振り出しキャップを提供することを目的としている。
【解決手段】容器本体10の口部11に取り付けられ、容器本体10内の内容物を振り出すための振り出し口21が設けられた筒形状のキャップ本体2と、キャップ軸Oに交差する垂直面に沿って延在する回転軸線P周りに回転可能に取り付けられ、振り出し口21を開閉する蓋体3と、を備える振り出しキャップ1であって、キャップ本体2に、振り出し口21を全周に亘って囲繞する筒状の囲繞壁部24が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば粉状或いは顆粒状の内容物が収容された容器本体の口部に装着される振り出しキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の振り出しキャップとして、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、天壁部に振り出し口が形成されたキャップ本体と、このキャップ本体に回動自在に取り付けられて前記振り出し口を開閉する蓋体と、を備えた構成のキャップが知られている。詳しく説明すると、上記した蓋体は、キャップ本体の径方向一端側の側面から他端側の側面まで延在する板状の部材であり、キャップ本体の天壁部上に配置されている。この蓋体は、一端側の操作部を押し下げることで、他端側が上方に跳ね上り、振り出し口を露出させる開状態となり、また、跳ね上がった蓋体の他端部を押し下げることで、振り出し口を被蓋する閉蓋状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭56−28940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、内容物として例えば調味料を容器本体内に収容した振り出し容器では、調理中のフライパンや鍋の中に内容物を直接振り出すような使い方をする場合が多々ある。このような場合、フライパンや鍋から立ち上がってくる蒸気等の高湿度雰囲気中で内容物を振り出すので、内容物が湿気によって振り出し口に付着してそのまま固化しやすい。このように振り出し口に内容物が付着して固化すると、振り出し口が目詰まりしたり、付着物によって蓋体が完全に閉まらなくなったりする問題が生じる。よって、このような不都合を回避するための対策が望まれている。
【0005】
しかしながら、この点、上記した従来の振り出しキャップでは、振り出し口がキャップ本体の天壁部に形成されて露出されているので、使用時に蒸気等の湿気が振り出し口に直接当たり易い。よって、湿気の影響によって振り出し口に内容物が付着して固化し易く、振り出し口の目詰まりや蓋体の閉蓋不良の問題が生じ易い。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、湿気による振り出し口に対する内容物の付着及び固化を抑制して振り出し口の目詰まりや蓋体の閉蓋不良を防止することができる振り出しキャップを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る振り出しキャップは、容器本体の口部に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を振り出すための振り出し口が設けられた筒形状のキャップ本体と、キャップ軸に交差する垂直面に沿って延在する回転軸線周りに回転可能に取り付けられ、前記振り出し口を開閉する蓋体と、を備える振り出しキャップであって、前記キャップ本体に、前記振り出し口を全周に亘って囲繞する筒状の囲繞壁部が設けられていることを特徴としている。
【0008】
このような特徴により、蓋体を開けた状態で高湿度雰囲気中に晒されても、振り出し口が囲繞壁部で囲まれているので、振り出し口への湿気の流れ込みが囲繞壁部によって阻害され、湿気が振り出し口に直接当たり難い。したがって、湿気が振り出し口まで到達し難く、振り出し口に内容物が付着し難く、また、振り出し口に内容物が付着しても固化し難い。
【0009】
また、本発明に係る振り出しキャップは、前記キャップ本体が、前記容器本体の口部の開口端を覆う天壁部と、該天壁部の外周縁から垂下された周壁部とからなる有頂筒状に形成され、前記囲繞壁部が、前記天壁部から立設されており、該囲繞壁部の内側の前記天壁部に前記振り出し口が形成されていることが好ましい。
また、前記囲繞壁部が、前記天壁部に形成された開口縁から垂下されており、該囲繞壁部の下端に設けられた底部に前記振り出し口が形成された構成であってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る振り出しキャップによれば、湿気が振り出し口まで到達しにくいので、湿気による振り出し口に対する内容物の付着及び固化を抑制することができ、内容物による振り出し口の目詰まりや蓋体の閉蓋不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための振り出しキャップの縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための振り出しキャップの平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための振り出しキャップの縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するための振り出しキャップの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る振り出しキャップの第1、第2の実施の形態について、図面に基いて説明する。
【0013】
[第1の実施の形態]
まず、本発明に係る振り出しキャップの第1の実施の形態について図1及び図2に基づいて説明する。
なお、図1に示す鎖線Oは振り出しキャップ1の中心軸線を示しており、以下「軸線O」と記す。また、本発明では、この軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。また、本実施の形態では、軸方向の容器本体10側(図1における下側)を「下方」とし、その反対側、つまり軸方向の蓋体3側(図1における上側)を「上方」とする。
【0014】
図1、図2に示すように、振り出しキャップ1は、粉状或いは顆粒状の内容物を収容する容器本体10に装着されるキャップであり、例えば合成樹脂などからなる。この振り出しキャップ1の概略構成としては、容器本体10の口部11に装着されるキャップ本体2と、キャップ本体2の天壁部20に形成された振り出し口21を開閉する蓋体3と、を備えている。なお、上記した容器本体10の口部11は、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延在する円筒形状の筒部であり、この口部11の外周面には、雄ねじ12が形成されている。
【0015】
上記したキャップ本体2には、内容物を振り出すための振り出し口21が形成された天壁部20と、天壁部20の外周縁に垂設された周壁部22と、天壁部20の外周部上面に立設された嵌合部23と、天壁部20の上面に立設されていると共に振り出し口21を囲繞する筒状の囲繞壁部24と、が備えられている。
【0016】
天壁部20は、軸線Oに対して略垂直に配設された平面視円形の平板状の板部であり、容器本体10の口部11の上方に配設されて口部11の開口端を覆う壁部である。この天壁部20の下面には、口部11の上端面に全周に亘って密接する環状のシール部25が突設されている。また、天壁部20に形成された振り出し口21は、容器本体10の内部に連通する複数の貫通孔21aからなり、これら複数の貫通孔21aは、平面視において囲繞壁部24の内側全体に均等配置されている。
【0017】
周壁部22は、容器本体10の口部11に螺着される円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延設されていると共に容器本体10の口部11の外側に周設されている。この周壁部22の内周面には、口部11の雄ねじ12に螺合される雌ねじ26が形成されている。
【0018】
嵌合部23は、蓋体3をアンダーカット嵌合する円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延設されている。この嵌合部23の上端部の外周面には、径方向外側に突出した係合凸部27が全周に亘って形成されている。また、嵌合部23の外径は、上記した周壁部22の外径よりも小径であり、嵌合筒部23の下端と周壁部22の上端との間には段差が形成されている。
【0019】
囲繞壁部24は、略円筒形状の筒部であり、嵌合部23の内側に配設されていると共に軸線Oを共通軸にして嵌合部23と同軸上に延設されている。この囲繞壁部24は、嵌合部23よりも上方に延在されており、この囲繞壁部24の上端部は、軸方向上側に向かうに従い漸次拡径されている。また、囲繞壁部24のうち、後述するヒンジ4側の部分24aは、他の部分よりも低く形成されている。これにより、蓋体3の開閉時における後述するシール筒部32と囲繞壁部24との干渉が回避されている。
【0020】
上記した蓋体3は、キャップ本体2の天壁部20全体を覆う有頂筒状の蓋体であり、後述する回転軸線P周りに回転可能に取り付けられている。具体的に説明すると、この蓋体3には、天壁部30と、天壁部30の外縁から垂下された周壁部31と、周壁部31の内側に配設されていると共に天壁部30の下面から垂下されたシール筒部32と、が備えられている。
【0021】
天壁部30は、平面視円形の平板状の板部であり、図1に示すように閉蓋状態において、軸線Oに対して略垂直に配設されると共に囲繞壁部24の上方に配設されている。
【0022】
周壁部31は、円筒形状の筒部であり、図1に示すように閉蓋状態において、軸線Oを中心軸線にして軸方向に沿って延在されている。この周壁部31の下端部の内周面には、周溝状の係合凹部33が全周に亘って形成されており、図1に示すように閉蓋状態において、蓋体3の周壁部31の下端部が嵌合部23の外周に被せられると共に蓋体3の係合凹部33の内側に嵌合部23の係合凸部27がアンダーカット嵌合される。
【0023】
また、上記した蓋体3の周壁部31の下端部と上記したキャップ本体2の周壁部22の上端部との間には、蓋体3とキャップ本体2とを連結するヒンジ4が設けられている。このヒンジ4は、軸線Oに交差する垂直面に沿って延在する回転軸線P回りに屈曲自在な連結部であり、このヒンジ4によって蓋体3はキャップ本体2に対して相対的に回転軸線P回りに回転(開閉)可能となっている。また、上記したヒンジ4は、蓋体3及びキャップ本体2と一体に形成されており、蓋体3及びキャップ本体2は、ヒンジ4を介して一体に成形されている。また、蓋体3の周壁部31の下端部のうち、ヒンジ4の反対側の部分には、径方向外側に突出した摘み部34が形成されている。
【0024】
シール筒部32は、振り出し口21を囲繞する囲繞壁部24を密閉するための円筒形状の筒部であり、図1に示すように閉蓋状態において、囲繞壁部24の内側に配設されると共に軸線Oを共通軸にして囲繞壁部24と同軸上に配設されている。また、シール筒部32の外径は囲繞壁部24の内径と略同径に形成されており、図1に示すように閉蓋状態において、シール筒部32の外周面は囲繞壁部24の内周面に全周に亘って密接されている。
【0025】
次に、上記した構成からなる振り出しキャップ1の作用について説明する。
【0026】
まず、上記した振り出しキャップ1が装着された振り出し容器の保管時には、上記した蓋体3が閉じておく。このような閉蓋状態では、蓋体3の天壁部30によって囲繞壁部24の上端が閉塞されると共に、囲繞壁部24の内側にシール筒部32が嵌入されてシール筒部32の外周面が囲繞壁部24の内周面に全周に亘って密接される。これにより、振り出し口21が設けられた囲繞壁部24の内部が気密状態となり、振り出し口21が設けられた囲繞壁部24の内部に外部の湿気が流入することが防止される。また、このとき、蓋体3の係合凹部33の内側に嵌合部23の係合凸部27がアンダーカット嵌合されて閉蓋状態が保持されるので、振り出し口21が設けられた囲繞壁部24内部の気密状態が保持される。
【0027】
また、容器本体10内の内容物を振り出す際には、上記した蓋体3を開けた後、容器本体10内の内容物を振り出し口21から振り出す。詳しく説明すると、まず、蓋体3の摘み部34に指先等をかけて蓋体3を引き上げる。これにより、蓋体3の係合凹部33が嵌合部23の係合凸部27から外れ、折り曲げられたヒンジ4が開いて蓋体3が回転軸線P回りに回転する。そして、シール筒部32が囲繞壁部24内から引き抜かれて囲繞壁部24内が開放され、囲繞壁部24内の振り出し口21が露出される。その後、容器本体10を傾けると共に振り動作を行うことで、容器本体10内の内容物が振り出し口21から流出して外部に放出される。
【0028】
このとき、仮に、振り出しキャップ1が蒸気等で高湿度雰囲気中に晒されても、振り出し口21が囲繞壁部24で囲まれているので、振り出し口21への湿気の流れ込みが囲繞壁部24によって阻害され、湿気が振り出し口21に直接当たり難く、湿気が振り出し口21まで到達し難い。このため、振り出し口21に内容物が付着し難く、また、仮に振り出し口に内容物が付着しても固化し難い。
【0029】
上記した振り出しキャップ1によれば、開蓋状態において振り出しキャップ1が高湿度雰囲気中に晒されても、湿気が振り出し口21まで到達しにくいので、湿気による振り出し口21に対する内容物の付着及び固化を抑制することができ、内容物による振り出し口21の目詰まりや蓋体3の閉蓋不良を防止することができる。
【0030】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る振り出しキャップの第2の実施の形態について図3及び図4に基づいて説明する。
なお、上記した第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態では、後述する蓋体103の押圧面133側(図3における右側)を「後方側」とし、その反対側を(図3における左側)を「前方側」とする。
【0031】
図3、図4に示すように、振り出しキャップ101の概略構成としては、容器本体10の口部11に装着されるキャップ本体102と、キャップ本体102に設けられた振り出し口121を開閉する蓋体103と、を備えている。これらキャップ本体102及び蓋体103は別部材であり、キャップ本体102の天壁部120に蓋体103が組み付けられる構成となっている。
【0032】
キャップ本体102には、容器本体10の口部11の上方に配設された天壁部120と、天壁部120の外周縁から垂下されて容器本体10の口部11に螺着される周壁部122と、が備えられている。天壁部120には、前方側の側面から後方側の側面まで延在する凹部123が形成されている。この凹部123は、蓋体103が嵌め込み可能な窪み部である。この凹部123の後方側の端部には、蓋体103の厚さよりも深く窪んだ深凹部125が形成されている。また、凹部123の底壁部123aには、平面視円形の開口123bが形成されており、この開口123bの縁部には、略円筒形状の囲繞壁部124が垂下されている。囲繞壁部124は、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の円筒部である。上記した開口123b及び囲繞壁部124は、凹部123の前方側寄りの位置に配設されている。また、囲繞壁部124の下端部には、囲繞壁部124の下端を閉塞する底部126が形成されており、この底部126に、複数の貫通孔121aからなる振り出し口121が形成されている。
【0033】
蓋体103は、上記した囲繞壁部124の上端を覆って振り出し口121を閉塞するための蓋であり、上記した凹部123に沿って前後方向に延在する板材からなる。この蓋体103は、回転軸線P周りに回転して振り出し口121を開閉する回転蓋である。詳しく説明すると、蓋体103は、閉蓋状態において、軸線Oに対して垂直に配設されて上記した凹部123の内側に嵌め込まれており、蓋体103の上面は、キャップ本体102の天壁部120の上面と面一に形成されている。また、蓋体103の両側の側縁部には、深凹部125の側壁部125aに沿って延在する軸支持部130がそれぞれ垂設されており、この軸支持部130と深凹部125の側壁部125aに、凹状の軸受けと凸状の軸とからなる支承部131が設けられている。また、蓋体103の後方側の上面には、蓋体103を回転操作するための押圧面133が形成されている。また、蓋体103の下面には、閉蓋状態において、上記した囲繞壁部124の内側に着脱可能に嵌入されて囲繞壁部124の内周面に密接するシール筒部132が垂設されている。また、蓋体103の後方側の下面には、蓋体103を閉蓋方向に付勢する弾性片134が垂設されている。
【0034】
上記した構成からなる振り出しキャップ101は、閉蓋状態では、蓋体103によって囲繞壁部124の上端が閉塞されると共に、囲繞壁部124の内側にシール筒部132が嵌入されるため、振り出し口121が設けられた囲繞壁部124の内部に外部の湿気が流入することが防止される。
また、上記した蓋体103の押圧面133を押圧することで、蓋体103が回転軸線P回りに回転する。これにより、シール筒部132が囲繞壁部124内から引き抜かれて囲繞壁部124の内部が開放され、囲繞壁部124内の振り出し口121が露出される。このとき、仮に、振り出しキャップ101が蒸気等による高湿度雰囲気中に晒されても、振り出し口121が囲繞壁部124で囲まれているので、湿気が振り出し口121に直接当たり難く、振り出し口121に対する内容物の付着や固化が防止され、振り出し口121の目詰まりや蓋体103の閉蓋不良を防止することができる。
【0035】
以上、本発明に係る振り出しキャップの第1、第2の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した第1、第2の実施の形態では、キャップ本体2,102の周壁部22,122が容器本体10の口部11に螺着されることで、振り出しキャップ1,101が容器本体10の口部11に装着される構成となっているが、本発明は、他の構造で振り出しキャップ1,101を容器本体10の口部11に装着させることも可能であり、例えばアンダーカット嵌合などによって装着させることも可能である。
【0036】
また、上記した第1、第2の実施の形態では、閉蓋状態において、囲繞壁部24,124の内側に嵌入されるシール筒部32,132が蓋体3,103に備えられているが、本発明は、シール筒部が囲繞壁部24,124の外周に嵌着される構成であってもよく、また、シール筒部を省略することも可能である。
【0037】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1、101 振り出しキャップ
2、102 キャップ本体
3、103 蓋体
10 容器本体
11 口部
20,120 天壁部
21,121 振り出し口
24,124 囲繞壁部
126 底部
O 軸線(キャップ軸)
P 回転軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の口部に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を振り出すための振り出し口が設けられた筒形状のキャップ本体と、
キャップ軸に交差する垂直面に沿って延在する回転軸線周りに回転可能に取り付けられ、前記振り出し口を開閉する蓋体と、
を備える振り出しキャップであって、
前記キャップ本体に、前記振り出し口を全周に亘って囲繞する筒状の囲繞壁部が設けられていることを特徴とする振り出しキャップ。
【請求項2】
請求項1に記載の振り出しキャップにおいて、
前記キャップ本体が、前記容器本体の口部の開口端を覆う天壁部と、該天壁部の外周縁から垂下された周壁部とからなる有頂筒状に形成され、
前記囲繞壁部が、前記天壁部から立設されており、
該囲繞壁部の内側の前記天壁部に前記振り出し口が形成されていることを特徴とする振り出しキャップ。
【請求項3】
請求項1に記載の振り出しキャップにおいて、
前記キャップ本体が、前記容器本体の口部の開口端を覆う天壁部と、該天壁部の外周縁から垂下された周壁部とからなる有頂筒状に形成され、
前記囲繞壁部が、前記天壁部に形成された開口縁から垂下されており、
該囲繞壁部の下端に設けられた底部に前記振り出し口が形成されていることを特徴とする振り出しキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−93577(P2011−93577A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250447(P2009−250447)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】