説明

撮像システム及び撮像装置

【課題】一方の被写体を他方の被写体に近づけて各被写体の顔が正面を向いた状態のタイミングで撮像可能な撮像システム及び撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像システムは、被写体の注意を喚起するための注意喚起装置と、注意喚起装置と通信する撮像装置とを備える。撮像装置は、注意喚起装置の注意喚起動作に係る指示信号を送信する第1通信部と、プレビュー画像のフレーム内における被写体の顔を検出する顔検出部と、顔検出部がフレーム内に複数の被写体の顔を検出し、各被写体の顔の大きさ又は位置関係をパラメータとした撮影条件が満たされると、撮影を行うよう制御する撮像制御部と、複数の被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第1注意喚起出力部と、第1注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第1注意喚起制御部とを備える。注意喚起装置が注意喚起動作を行った後に、撮像装置が注意喚起動作を行って、撮影条件が満たされると撮像する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体の顔が正面を向いた状態のタイミングで撮像する撮像システム及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の撮像装置は、結婚式等におけるシチュエーションで、同じ大きさの顔が近づいた場合に露光開始することにより、カップルがキスをする瞬間を逃さず撮影する。当該撮像装置による撮像タイミングは被写体に依存しており、撮像側でそのタイミングを変更することはできない。
【0003】
特許文献2に記載の撮像装置は、子供やペットなどの被写体の注意を喚起する注意喚起部を備える。当該撮像装置は、注意喚起部による注意喚起によって被写体の顔をカメラに向かせて、最適なタイミングで撮影する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−167063号公報
【特許文献2】特開2006−33367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
撮像装置の被写体がペットと人又は幼児と大人等の組み合わせであるとき、各被写体が近づいた自然な状態での撮像が好まれる。このとき、一方の被写体(例えば、ペットや子供)を他方の被写体に近づけなければならない。
【0006】
上記説明した特許文献1の撮像装置は、カップル等の2つの被写体が自ら近づくことを前提としている。このため、特許文献1には、被写体同士を近づけることに関してはなんら開示されていない。また、特許文献2の撮像装置は、顔をカメラに向かせるために被写体の注意を喚起する注意喚起部を備えている。しかし、特許文献2にも、被写体同士を近づけることに関してはなんら開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、一方の被写体を他方の被写体に近づけて各被写体の顔が正面を向いた状態のタイミングで撮像可能な撮像システム及び撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、撮像装置と、当該撮像装置が撮影する予定の被写体の注意を喚起するための注意喚起装置と、を備えた撮像システムであって、前記撮像装置は、撮像部と、前記注意喚起装置の注意喚起動作に係る指示信号を前記注意喚起装置に送信する第1通信部と、前記撮像部が取得したプレビュー画像のデータを用いて、当該プレビュー画像のフレーム内における被写体の顔を検出する顔検出部と、前記顔検出部が前記フレーム内に複数の被写体の顔を検出し、各被写体の顔の大きさ又は位置関係をパラメータとした撮影条件が満たされると、撮影を行うよう前記撮像部を制御する撮像制御部と、前記複数の被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第1注意喚起出力部と、前記第1注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第1注意喚起制御部と、を備え、前記注意喚起装置は、前記撮像装置から送信された前記指示信号を受信する第2通信部と、被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第2注意喚起出力部と、前記撮像装置から送信された前記指示信号に応じて、前記第2注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第2注意喚起制御部と、を備え、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行った後に、前記撮像装置が注意喚起動作を行って、前記撮影条件が満たされると前記撮像装置が撮像する撮像システムを提供する。
【0009】
上記撮像システムでは、前記撮像装置は、前記顔検出部が検出した前記フレーム内における前記複数の被写体の顔の距離を判定する距離判定部を備え、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記距離判定部が判定した距離がしきい値以下になると、前記第1注意関係制御部は、前記注意喚起装置による注意喚起動作の停止を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御し、かつ、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御する。
【0010】
上記撮像システムでは、前記撮像装置の前記第1通信部は、前記プレビュー画像のデータを前記注意喚起装置に送信し、前記注意喚起装置の前記第2通信部は、前記撮像装置から送信された前記プレビュー画像のデータを受信し、前記撮像装置に撮影準備を指示する撮影準備指示信号を送信し、前記注意喚起装置は、前記第2通信部が受信した前記プレビュー画像のデータに応じた画像を表示する表示部と、前記撮影準備指示信号の送信を指示する操作を受け付けて、当該操作に応じて、前記前記撮影準備指示信号を前記撮像装置に送信するよう前記第2通信部を制御する撮影準備指示部と、を備え、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記注意喚起装置の前記第2通信部が前記撮影準備指示信号を送信すると、前記第2注意喚起制御部は、前記第2注意喚起出力部が注意喚起動作を停止するよう制御し、前記撮像装置の前記第1通信部が前記撮影準備指示信号を受信すると、前記第1注意喚起制御部は、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御する。
【0011】
上記撮像システムでは、前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置による注意喚起動作の開始を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御する。
【0012】
上記撮像システムでは、前記注意喚起装置は、当該注意喚起装置の注意喚起動作の開始操作を受け付ける注意喚起操作部を備え、前記注意喚起操作部が操作されると、前記第2注意喚起制御部は、前記第2注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御し、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置が行っている注意喚起の形態の変更を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御し、前記注意喚起装置の前記第2通信部が当該指示信号を受信すると、前記第2注意関係制御部は、前記第2注意喚起出力部による注意喚起の形態を変更するよう制御する。
【0013】
上記撮像システムでは、前記顔検出部は、人間の顔及び動物の顔を検出する。
【0014】
本発明は、被写体の注意を喚起するための注意喚起装置と通信する撮像装置であって、撮像部と、前記注意喚起装置の注意喚起動作に係る指示信号を前記注意喚起装置に送信する第1通信部と、前記撮像部が取得したプレビュー画像のデータを用いて、当該プレビュー画像のフレーム内における被写体の顔を検出する顔検出部と、前記顔検出部が前記フレーム内に複数の被写体の顔を検出し、各被写体の顔の大きさ又は位置関係をパラメータとした撮影条件が満たされると、撮影を行うよう前記撮像部を制御する撮像制御部と、前記複数の被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第1注意喚起出力部と、前記第1注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第1注意喚起制御部と、を備え、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行った後に、当該撮像装置が注意喚起動作を行って、前記撮影条件が満たされると撮像する撮像装置を提供する。
【0015】
上記撮像装置では、前記顔検出部が検出した前記フレーム内における前記複数の被写体の顔の距離を判定する距離判定部を備え、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記距離判定部が判定した距離がしきい値以下になると、前記第1注意関係制御部は、前記注意喚起装置による注意喚起動作の停止を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御し、かつ、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御する。
【0016】
上記撮像装置では、前記第1通信部は、前記プレビュー画像のデータを前記注意喚起装置に送信し、前記注意喚起装置から送信された撮影準備を指示する撮影準備指示信号を受信すると、前記第1注意喚起制御部は、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御する。
【0017】
上記撮像装置では、前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置による注意喚起動作の開始を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御する。
【0018】
上記撮像装置では、前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置が行っている注意喚起の形態の変更を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御する。
【0019】
上記撮像装置では、前記顔検出部は、人間の顔及び動物の顔を検出する。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る撮像システム及び撮像装置によれば、一方の被写体を他方の被写体に近づけて各被写体の顔が正面を向いた状態のタイミングで撮像できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】(a)〜(c)は、第1の実施形態の撮像システムを用いた際の撮像までの流れを示す概略図
【図2】第1の実施形態のカメラ100及び注意喚起装置150の各内部構成を示すブロック図
【図3】(a)〜(d)は、プレビュー画像の一例と撮影条件の3つの例を示す図
【図4】第1の実施形態の撮像システムでペットと人の撮影に至るまでのシーケンス図
【図5】(a)〜(c)は、第2の実施形態の撮像システムを用いた際の撮像までの流れを示す概略図
【図6】第2の実施形態のカメラ200及び注意喚起装置250の各内部構成を示すブロック図
【図7】第2の実施形態の撮像システムでペットと人の撮影に至るまでのシーケンス図
【図8】(a)〜(d)は、第3の実施形態の撮像システムを用いた際の撮像までの流れを示す概略図
【図9】第3の実施形態のカメラ300及び注意喚起装置350の各内部構成を示すブロック図
【図10】第3の実施形態の撮像システムでペットと人の撮影に至るまでのシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1(a)〜(c)は、第1の実施形態の撮像システムを用いた際の撮像までの流れを示す概略図であり、時系列では(a)、(b)、(c)の順である。図1に示すように、第1の実施形態の撮像システムは、デジタルカメラ(以下、単に「カメラ」という)100及び注意喚起装置150をそれぞれ別体で備える。なお、カメラ100及び注意喚起装置150が行う注意喚起とは、ペットの注意を喚起するための光、音声及び匂いの内の少なくとも1つを出力することである。
【0024】
図1(a)は、カメラ100が撮像するフレーム内にペットと人の2つの被写体が入った状態を示す。図1(a)の状態をカメラ100が認識すると、カメラ100は、注意喚起装置150が注意喚起動作を開始するよう指示する信号(注意喚起開始指示信号)を注意喚起装置150に送る。図1(b)は、カメラ100からの信号によって注意喚起装置150が注意喚起動作を行っている状態を示す。注意喚起装置150は、ペットの注意を喚起するための光及び/又は音声を出力する。この注意喚起によって、ペットが注意喚起装置150に興味を示し近づいてくることが考えられる。
【0025】
図1(c)は、ペットと人が一定距離内に近づいた状態を示す。ペットと人が一定距離内に近づいたことをカメラ100が認識すると、カメラ100は、注意喚起装置150が注意喚起動作を停止するよう指示する信号(注意喚起停止指示信号)を注意喚起装置150に送る。さらに、カメラ100は、注意喚起装置150と同様の注意喚起動作を行う。カメラ100が注意喚起動作を行うことによって、ペットと人がカメラ100に向くと考えられる。カメラ100は、ペットと人がカメラ100に顔を向けた状態を撮像する。
【0026】
図2は、第1の実施形態のカメラ100及び注意喚起装置150の各内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態のカメラ100は、通信部101と、撮像部103と、キャッシュメモリ105と、メモリ107と、撮像条件記憶部109と、撮像制御部111と、注意喚起出力部113と、注意喚起制御部115と、顔検出条件記憶部117と、顔検出部119と、距離判定部121とを備える。
【0027】
通信部101は、アンテナを介して注意喚起装置150との信号の送受信を行う。撮像部103は、光学レンズ系(図示せず)、固体撮像素子、及びアナログ−デジタル変換回路(図示せず)を有する。キャッシュメモリ105は、撮像部103が取得したプレビュー画像のデータを一時的に記憶する。メモリ107は、撮像部103が撮影した画像のデータを記憶する。撮影条件記憶部109は、撮像部103による撮影条件を記憶する。撮像制御部111は、顔検出部119の検出結果に応じた、撮影条件に基づく撮像部103の撮影動作を制御する。すなわち、撮像制御部111は、撮影条件が満たされると、撮影を行うよう撮像部103を制御する。
【0028】
注意喚起出力部113は、ペットの注意を喚起するための光及び/又は音声を出力する。注意喚起制御部115は、距離判定部121の判定結果又は撮影条件が満たされたか否かに応じて、注意喚起出力部113及び通信部101の動作を制御する。顔検出条件記憶部117は、顔検出部119が被写体(ペット及び人)の顔を検出する際の条件を記憶する。当該条件には、人間の顔を検出する条件と、犬又は猫等の動物の顔を検出する条件とが含まれる。顔検出部119は、キャッシュメモリ105に格納されたプレビュー画像のデータを用いて、プレビュー画像のフレーム内における被写体の顔を検出する。距離判定部121は、顔検出部119によって検出されたフレーム内のペットの顔と人の顔の間の距離を判定する。
【0029】
以下、撮影条件記憶部109が記憶する撮影条件について説明する。図3(a)〜(d)は、プレビュー画像の一例と撮影条件の3つの例を示す図である。図3(a)に示すプレビュー画像のときに、撮像制御部111が撮影を許可する条件(撮影条件)を図3(b)〜(d)に示す。
【0030】
図3(b)に示した撮影条件は、人の顔の縦の大きさをHp、ペットの顔の縦の大きさをHa、プレビュー画像のフレームの高さをHとしたときに、Hp/H>AtpかつHa/H>Ata(但し、Atp,Ataはしきい値)である。この撮影条件によれば、フレームの高さに対する人及びペットの各顔の縦の比率がしきい値を超えれば、撮影が許可される。なお、しきい値Atp,Ataを変更することによって、当該撮影条件の内容を変更できる。
【0031】
図3(c)に示した撮影条件は、人の顔の縦の大きさをHp、ペットの顔の縦の大きさをHaとしたときに、Ha/Hp>St(但し、Stはしきい値)である。この撮影条件によれば、人の顔の大きさに対するペットの顔の大きさの比率がしきい値を超えれば、撮影が許可される。なお、しきい値Stを変更することによって、当該撮影条件の内容を変更できる。また、人及びペットの顔の横の大きさに基づく撮影条件であっても良い。
【0032】
図3(d)に示した撮影条件は、人の顔の横の大きさをWp、人の顔の中心点とペットの顔の中心点の間の距離をDとしたときに、D/Wp<Dt(但し、Dtはしきい値)である。この撮影条件によれば、人とペットの顔の近付き度合いが高ければ、撮影が許可される。なお、しきい値Dtを変更することによって、当該撮影条件の内容を変更できる。また、人の顔の縦の大きさに基づく撮影条件であっても良い。さらに、ペットの顔の大きさに基づく撮影条件であっても良い。
【0033】
撮影条件記憶部109には、上記撮影条件の内、予め選択された撮影条件及び当該撮影条件で用いられるしきい値が設定されている。撮像制御部111は、ユーザによって撮影条件又はしきい値の変更が要求されたとき、撮影条件記憶部109に設定されている情報を書き換える。なお、ユーザが撮影条件又はしきい値を変更するタイミングは、例えば、撮影された画像を確認した後である。撮影された画像に満足できないとき、ユーザは撮影条件又はしきい値を変更しても良い。
【0034】
図2に示すように、第1の実施形態の注意喚起装置150は、通信部151と、注意喚起出力部153と、注意喚起制御部155とを備える。通信部151は、アンテナを介してカメラ100との信号の送受信を行う。注意喚起出力部153は、ペットの注意を喚起するための光及び/又は音声を出力する。注意喚起制御部155は、通信部151が受信したカメラ100からの信号が示す指示内容に応じて、注意喚起出力部153の注意喚起動作を制御する。
【0035】
図4は、第1の実施形態の撮像システムでペットと人の撮影に至るまでのシーケンス図である。図4に示すように、カメラ100の顔検出部119がペットの顔と人の顔の両方を検出する(ステップS101)と、カメラ100の注意喚起制御部115は、注意喚起開始指示信号を注意喚起装置150に送信するよう通信部101を制御する(ステップS103)。注意喚起装置150が注意喚起開始指示信号を受信すると、注意喚起装置150の注意喚起制御部155は、注意喚起出力部153が光及び/又は音声の注意喚起を出力するよう制御する(ステップS151)。注意喚起出力部153が注意喚起の出力を開始すると、注意喚起制御部155は、注意喚起開始指示信号に対する応答信号をカメラ100に送信するよう通信部151を制御する(ステップS153)。
【0036】
カメラ100の距離判定部121が、ペットと人の顔の距離がしきい値以下であると判定する(ステップS105)と、カメラ100の注意喚起制御部115は、注意喚起停止指示信号を注意喚起装置150に送信するよう通信部101を制御する(ステップS107)。注意喚起装置150が注意喚起停止指示信号を受信すると、注意喚起装置150の注意喚起制御部155は、注意喚起出力部153が注意喚起の出力を停止するよう制御する(ステップS155)。注意喚起出力部153が注意喚起の出力を停止すると、注意喚起制御部155は、注意喚起停止指示信号に対する応答信号をカメラ100に送信するよう通信部151を制御する(ステップS157)。
【0037】
注意喚起停止指示に対する応答信号をカメラ100が受信すると、カメラ100の注意喚起制御部115は、注意喚起出力部113が光及び/又は音声の注意喚起を出力するよう制御する(ステップS109)。次に、カメラ100の顔検出部119による検出結果が撮影条件を満たす(ステップS111)と、カメラ100の注意喚起制御部115は、注意喚起出力部113が注意喚起の出力を停止するよう制御する(ステップS113)。最後に、撮像制御部111が、撮像部103が撮影を行うよう制御する(ステップS115)。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、光及び/又は音声の注意喚起を出力している状態の注意喚起装置150を用いてペットを近づけて、ペットと一定距離内になればカメラ100が注意喚起を出力する。このように、注意喚起装置150を用いることで、ペットを強引にではなく自然に引き寄せることができる。また、注意喚起が注意喚起装置150からカメラ100に切り替わることでペットの顔がカメラ100側に向くであろうから、カメラ100は、ペットの顔が正面を向いた画像を撮ることができる。
【0039】
(第2の実施形態)
図5(a)〜(c)は、第2の実施形態の撮像システムを用いた際の撮像までの流れを示す概略図であり、時系列では(a)、(b)、(c)の順である。図5に示すように、第2の実施形態の撮像システムも、デジタルカメラ(以下、単に「カメラ」という)200及び注意喚起装置250をそれぞれ別体で備える。なお、カメラ200及び注意喚起装置250が行う注意喚起とは、ペットの注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力することである。
【0040】
図5(a)は、カメラ200が撮像するフレーム内にペットと人の2つの被写体が入った状態を示す。図5(a)の状態をカメラ200が認識すると、カメラ200は、注意喚起装置250が注意喚起動作を開始するよう指示する信号(注意喚起開始指示信号)を注意喚起装置250に送る。図5(b)は、カメラ200からの信号によって注意喚起装置250が注意喚起動作を行っている状態を示す。注意喚起装置250は、ペットの注意を喚起するための光及び/又は音声を出力する。この注意喚起によって、ペットが注意喚起装置250に興味を示し近づいてくることが考えられる。
【0041】
また、図5(b)に示すように、被写体である人は、カメラ200にいつでも撮影を行えるよう準備しておくように指示する信号(撮影準備指示信号)を送信するよう注意喚起装置250を操作する。注意喚起装置250は、撮影準備指示信号をカメラ200に送信すると、注意喚起動作を停止する。図5(c)は、カメラ200が撮影準備指示信号を受け取った後の状態を示す。カメラ200が撮影準備指示信号を受け取ると、注意喚起装置250と同様の注意喚起動作を行う。カメラ200が注意喚起動作を行うことによって、ペットと人がカメラ200に向くと考えられる。カメラ200は、ペットと人がカメラ200に顔を向けた状態を撮像する。
【0042】
図6は、第2の実施形態のカメラ200及び注意喚起装置250の各内部構成を示すブロック図である。第2の実施形態のカメラ200が第1の実施形態のカメラ100と異なる点は、撮像制御部211が、通信部101が受信した注意喚起装置250からの撮影準備指示信号に応じて撮影準備を行うことである。また、キャッシュメモリ105に格納されたプレビュー画像のデータが通信部101に送られ、通信部101が当該プレビュー画像のデータを注意喚起装置250に送信することである。これらの点以外は第1の実施形態のカメラ100と同様であり、図6において、図2と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0043】
第2の実施形態の注意喚起装置250は、第1の実施形態の注意喚起装置150が備える構成要素に加えて、表示処理部251と、ディスプレイ253と、撮影準備指示部255とをさらに備える。表示処理部251は、通信部151が受信したプレビュー画像のデータをリアルタイムにディスプレイ253で表示するよう処理する。ディスプレイ253は、表示処理部251によって処理されたプレビュー画像を表示する。撮影準備指示部255は、撮影準備指示信号の送信を指示する操作を受け付けて、当該操作に応じて、撮影準備指示信号をカメラ200に送信するよう通信部151を制御する。
【0044】
図7は、第2の実施形態の撮像システムでペットと人の撮影に至るまでのシーケンス図である。図7に示すように、カメラ200の顔検出部119がペットの顔と人の顔の両方を検出する(ステップS101)と、カメラ200の注意喚起制御部115は、注意喚起開始指示信号を注意喚起装置250に送信するよう通信部101を制御する(ステップS103)。注意喚起装置250が注意喚起開始指示信号を受信すると、注意喚起装置250の注意喚起制御部155は、注意喚起出力部153が光及び/又は音声の注意喚起を出力するよう制御する(ステップS151)。注意喚起出力部153が注意喚起の出力を開始すると、注意喚起制御部155は、注意喚起開始指示信号に対する応答信号をカメラ200に送信するよう通信部151を制御する(ステップS153)。ここまでは第1の実施形態と同様である。
【0045】
次に、被写体である人が注意喚起装置250のディスプレイ253に表示されているプレビュー画像を確認して、注意喚起装置250に対して行った操作に応じて、注意喚起装置250が撮影準備指示信号をカメラ200に送信して(ステップS251)、カメラ200がこの撮影準備指示信号を受信すると、カメラ200はその応答信号を注意喚起装置250に送信する(ステップS201)。注意喚起装置250がこの応答信号を受信すると、注意喚起装置250の注意喚起制御部155は、注意喚起出力部153が注意喚起の出力を停止するよう制御する(ステップS253)。
【0046】
一方、カメラ200が撮影準備指示信号を受信すると、カメラ200の注意喚起制御部115は、注意喚起出力部113が光及び/又は音声の注意喚起を出力するよう制御する(ステップS109)。以降の動作は第1の実施形態と同様に、カメラ200の顔検出部119による検出結果が撮影条件を満たす(ステップS111)と、カメラ200の注意喚起制御部115は、注意喚起出力部113が注意喚起の出力を停止するよう制御する(ステップS113)。最後に、撮像制御部211が、撮像部103が撮影を行うよう制御する(ステップS115)。
【0047】
以上説明したように、本実施形態によれば、光及び/又は音声の注意喚起を出力している状態の注意喚起装置250を用いてペットを近づけて、被写体である人が注意喚起装置250のディスプレイ253に表示されているプレビュー画像を確認しながら撮影準備指示をカメラ200に対して行うと、カメラ200が注意喚起を出力する。このように、撮影を許可するタイミングを被写体である人がカメラ200に指示できるため、カメラ200は、被写体であるその人が望む画像を撮ることができる。なお、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、撮影条件又はしきい値の変更が可能である。
【0048】
(第3の実施形態)
図8(a)〜(d)は、第3の実施形態の撮像システムを用いた際の撮像までの流れを示す概略図であり、時系列では(a)、(b)、(c)、(d)の順である。図8に示すように、第3の実施形態の撮像システムも、デジタルカメラ(以下、単に「カメラ」という)300及び注意喚起装置350をそれぞれ別体で備える。なお、カメラ300及び注意喚起装置350が行う注意喚起とは、ペットの注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力することである。
【0049】
図8(a)は、被写体である人が注意喚起装置350を用いてフレーム内に納まる位置にペットを呼び寄せている状態を示す。図8(a)に示すように、被写体である人は、ペットの注意を喚起するための光及び/又は音声を出力するよう注意喚起装置350を操作する。注意喚起装置350は、注意喚起動作を開始すると、注意喚起動作を開始したことを通知する信号(注意喚起開始通知信号)をカメラ300に送る。図8(b)は、カメラ300が撮像するフレーム内にペットと人の2つの被写体が入った状態を示す。図8(b)の状態をカメラ300が認識すると、カメラ300は、注意喚起装置350が行っている注意喚起の形態を変更するよう指示する信号(注意喚起変更指示信号)を注意喚起装置350に送る。なお、注意喚起の形態とは、光の色や音色である。注意喚起の形態が変わることで、注意喚起装置350を操作している人が、フレーム内にペットが納まったことを認識できる。
【0050】
図8(c)は、注意喚起装置350が図8(a),(b)の時とは異なる形態の注意喚起動作を行っている状態を示す。また、注意喚起の形態が変わると、ペットが注意喚起装置350にさらに興味を示し近づいてくることが考えられる。図8(d)は、ペットと人が一定距離内に近づいた状態を示す。ペットと人が一定距離内に近づいたことをカメラ300が認識すると、カメラ300は、注意喚起装置350が注意喚起動作を停止するよう指示する信号(注意喚起停止指示信号)を注意喚起装置350に送る。さらに、カメラ300は、注意喚起装置350と同様の注意喚起動作を行う。カメラ300が注意喚起動作を行うことによって、ペットと人がカメラ300に向くと考えられる。カメラ300は、ペットと人がカメラ300に顔を向けた状態を撮像する。
【0051】
図9は、第3の実施形態のカメラ300及び注意喚起装置350の各内部構成を示すブロック図である。第3の実施形態のカメラ300の内部構成は、第1の実施形態のカメラ100と略同じである。図9において、図2と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。一方、第3の実施形態の注意喚起装置350は、第1の実施形態の注意喚起装置150が備える構成要素に加えて、注意喚起操作部351をさらに備える。注意喚起操作部351は、注意喚起装置350の操作者による当該注意喚起装置350の注意喚起動作の開始操作を受け付ける。注意喚起操作部351が操作されると、注意喚起制御部155は、注意喚起出力部153が光及び/又は音声を出力し、通信部151がカメラ300に注意喚起開始通知信号を送信するよう制御する。
【0052】
図10は、第3の実施形態の撮像システムでペットと人の撮影に至るまでのシーケンス図である。図10に示すように、注意喚起装置350が被写体である人の操作によって注意喚起の出力を開始する(ステップS351)と、注意喚起装置350の注意喚起制御部155は、注意喚起開始通知信号をカメラ300に送信するよう通信部151を制御する(ステップS353)。カメラ300が注意喚起開始通知信号を受信すると、カメラ300は、その応答信号を注意喚起装置350に送信する(ステップS301)。
【0053】
次に、カメラ300の顔検出部119がペットの顔と人の顔の両方を検出する(ステップS101)と、カメラ300の注意喚起制御部115は、注意喚起変更指示信号を注意喚起装置350に送信するよう通信部101を制御する(ステップS303)。注意喚起装置350が注意喚起変更指示信号を受信すると、注意喚起装置350の注意喚起制御部155は、注意喚起の形態を変更するよう制御する(ステップS355)。注意喚起出力部153が注意喚起の形態を変更すると、注意喚起制御部155は、注意喚起変更指示信号に対する応答信号をカメラ300に送信するよう通信部151を制御する(ステップS357)。
【0054】
以降の動作は第1の実施形態と同様に、カメラ300の距離判定部121が、ペットと人の顔の距離がしきい値以下であると判定する(ステップS105)と、カメラ300の注意喚起制御部115は、注意喚起停止指示信号を注意喚起装置350に送信するよう通信部101を制御する(ステップS107)。注意喚起装置350が注意喚起停止指示信号を受信すると、注意喚起装置350の注意喚起制御部155は、注意喚起出力部153が注意喚起の出力を停止するよう制御する(ステップS155)。注意喚起出力部153が注意喚起の出力を停止すると、注意喚起制御部155は、注意喚起停止指示信号に対する応答信号をカメラ300に送信するよう通信部151を制御する(ステップS157)。
【0055】
注意喚起停止指示に対する応答信号をカメラ300が受信すると、カメラ300の注意喚起制御部115は、注意喚起出力部113が光及び/又は音声の注意喚起を出力するよう制御する(ステップS109)。次に、カメラ300の顔検出部119による検出結果が撮影条件を満たす(ステップS111)と、カメラ300の注意喚起制御部115は、注意喚起出力部113が注意喚起の出力を停止するよう制御する(ステップS113)。最後に、撮像制御部111が、撮像部103が撮影を行うよう制御する(ステップS115)。
【0056】
以上説明したように、本実施形態によれば、プレビュー画像のフレーム内にペットが納まる前から注意喚起装置350が注意喚起動作を開始できるため、離れた位置にいるペットを遠くから自然に引き寄せることができる。さらに、ペットがフレーム内に納まると注意喚起の形態が変わるため、注意喚起装置350を操作している人は、光又は音の変化から、ペットがフレーム内に収まった状態であることを認識できる。なお、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、撮影条件又はしきい値の変更が可能である。
【0057】
第3の実施形態は、第1の実施形態との比較に基づいて説明したが、第2の実施形態を基礎としても良い。
【0058】
また、第1〜第3の実施形態では、被写体がペットと人の組み合わせを例に説明したが、幼児と大人の組み合わせであっても良い。さらに、3以上の被写体であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明に係る撮像装置は、一方の被写体を他方の被写体に近づけて各被写体の顔が正面を向いた状態のタイミングで撮像するデジタルカメラ等として有用である。
【符号の説明】
【0060】
100,200,300 デジタルカメラ
150,250,350 注意喚起装置
101 通信部
103 撮像部
105 キャッシュメモリ
107 メモリ
109 撮像条件記憶部
111,211 撮像制御部
113 注意喚起出力部
115 注意喚起制御部
117 顔検出条件記憶部
119 顔検出部
121 距離判定部
151 通信部
153 注意喚起出力部
155 注意喚起制御部
251 表示処理部
253 ディスプレイ
255 撮影準備指示部
351 注意喚起操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と、当該撮像装置が撮影する予定の被写体の注意を喚起するための注意喚起装置と、を備えた撮像システムであって、
前記撮像装置は、
撮像部と、
前記注意喚起装置の注意喚起動作に係る指示信号を前記注意喚起装置に送信する第1通信部と、
前記撮像部が取得したプレビュー画像のデータを用いて、当該プレビュー画像のフレーム内における被写体の顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部が前記フレーム内に複数の被写体の顔を検出し、各被写体の顔の大きさ又は位置関係をパラメータとした撮影条件が満たされると、撮影を行うよう前記撮像部を制御する撮像制御部と、
前記複数の被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第1注意喚起出力部と、
前記第1注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第1注意喚起制御部と、を備え、
前記注意喚起装置は、
前記撮像装置から送信された前記指示信号を受信する第2通信部と、
被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第2注意喚起出力部と、
前記撮像装置から送信された前記指示信号に応じて、前記第2注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第2注意喚起制御部と、を備え、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行った後に、前記撮像装置が注意喚起動作を行って、前記撮影条件が満たされると前記撮像装置が撮像することを特徴とする撮像システム。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像システムであって、
前記撮像装置は、前記顔検出部が検出した前記フレーム内における前記複数の被写体の顔の距離を判定する距離判定部を備え、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記距離判定部が判定した距離がしきい値以下になると、前記第1注意関係制御部は、前記注意喚起装置による注意喚起動作の停止を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御し、かつ、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御することを特徴とする撮像システム。
【請求項3】
請求項1に記載の撮像システムであって、
前記撮像装置の前記第1通信部は、前記プレビュー画像のデータを前記注意喚起装置に送信し、
前記注意喚起装置の前記第2通信部は、前記撮像装置から送信された前記プレビュー画像のデータを受信し、前記撮像装置に撮影準備を指示する撮影準備指示信号を送信し、
前記注意喚起装置は、
前記第2通信部が受信した前記プレビュー画像のデータに応じた画像を表示する表示部と、
前記撮影準備指示信号の送信を指示する操作を受け付けて、当該操作に応じて、前記前記撮影準備指示信号を前記撮像装置に送信するよう前記第2通信部を制御する撮影準備指示部と、を備え、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、
前記注意喚起装置の前記第2通信部が前記撮影準備指示信号を送信すると、前記第2注意喚起制御部は、前記第2注意喚起出力部が注意喚起動作を停止するよう制御し、
前記撮像装置の前記第1通信部が前記撮影準備指示信号を受信すると、前記第1注意喚起制御部は、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御することを特徴とする撮像システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像システムであって、
前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置による注意喚起動作の開始を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御することを特徴とする撮像システム。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像システムであって、
前記注意喚起装置は、
当該注意喚起装置の注意喚起動作の開始操作を受け付ける注意喚起操作部を備え、
前記注意喚起操作部が操作されると、前記第2注意喚起制御部は、前記第2注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御し、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、
前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置が行っている注意喚起の形態の変更を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御し、
前記注意喚起装置の前記第2通信部が当該指示信号を受信すると、前記第2注意関係制御部は、前記第2注意喚起出力部による注意喚起の形態を変更するよう制御することを特徴とする撮像システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像システムであって、
前記顔検出部は、人間の顔及び動物の顔を検出することを特徴とする撮像システム。
【請求項7】
被写体の注意を喚起するための注意喚起装置と通信する撮像装置であって、
撮像部と、
前記注意喚起装置の注意喚起動作に係る指示信号を前記注意喚起装置に送信する第1通信部と、
前記撮像部が取得したプレビュー画像のデータを用いて、当該プレビュー画像のフレーム内における被写体の顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部が前記フレーム内に複数の被写体の顔を検出し、各被写体の顔の大きさ又は位置関係をパラメータとした撮影条件が満たされると、撮影を行うよう前記撮像部を制御する撮像制御部と、
前記複数の被写体の注意を喚起するための光若しくは音声又はその両方を出力する第1注意喚起出力部と、
前記第1注意喚起出力部の注意喚起動作を制御する第1注意喚起制御部と、を備え、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行った後に、当該撮像装置が注意喚起動作を行って、前記撮影条件が満たされると撮像することを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
請求項7に記載の撮像装置であって、
前記顔検出部が検出した前記フレーム内における前記複数の被写体の顔の距離を判定する距離判定部を備え、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、前記距離判定部が判定した距離がしきい値以下になると、前記第1注意関係制御部は、前記注意喚起装置による注意喚起動作の停止を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御し、かつ、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
請求項7に記載の撮像装置であって、
前記第1通信部は、前記プレビュー画像のデータを前記注意喚起装置に送信し、
前記注意喚起装置から送信された撮影準備を指示する撮影準備指示信号を受信すると、前記第1注意喚起制御部は、前記第1注意喚起出力部が注意喚起動作を開始するよう制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
請求項7〜9のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置による注意喚起動作の開始を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項11】
請求項7〜9のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記注意喚起装置が注意喚起動作を行っているとき、
前記第1注意関係制御部は、前記顔検出部が前記フレーム内に前記複数の被写体の顔を検出すると、前記注意喚起装置が行っている注意喚起の形態の変更を指示する信号を送信するよう前記第1通信部を制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
請求項7〜11のいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記顔検出部は、人間の顔及び動物の顔を検出することを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−249094(P2012−249094A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119436(P2011−119436)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】