説明

撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラム

【課題】撮像された動画像データから共有対象とする動画像データを選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムを提供する
【解決手段】撮像データ共有システムは撮像装置1及び撮像装置2を含む。撮像装置1は、撮像した動画像データを共有するグループを撮像装置2との間で形成するグループ化部401と、撮像装置2との間で共有する動画像データの条件を設定する共有条件設定部405と、その共有条件設定部405が設定した条件に基づいて、撮像された動画像データから共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する共有データ選別部406を備える。そして、撮像装置1は、送信部310からその共有動画像データを撮像装置2に送信し、撮像装置2はその共有動画像データを受信して、データの共有を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムに関し、より詳細には、撮像された動画像データから共有対象とする動画像データを所定の条件に基づいて選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信技術の発達及びデジタルカメラ等の普及により、あるユーザによってデジタルカメラ等で撮像された撮像データが、ネットワーク通信を通じて他のユーザのPC(Personal Computer)やデジタルカメラ等に送信され、複数のユーザ間で共有されるということが一般化している。例えば、IEEE802.11規格に準拠した無線通信によるネットワーク機能を搭載したデジタルカメラ等により、複数のユーザが、同一の風景、例えば結婚式の風景等を撮像し、その場で各ユーザが互いの撮像データを共有するというようなことも一般的に行われるようになってきている。
【0003】
このように撮像データの共有が手軽に行える環境が整ってくると、次に撮像データの共有そのものをより効率的に行いたいとの要請が出てくる。この要請に応える技術として、例えば以下のようなものがある。
【0004】
特許文献1には、外部装置から撮像データの送信要求を受信し、その送信要求を受信した日時を示す時間情報、又は送信要求の中で別途特定された時間情報を抽出し、抽出されたこれらの時間情報に対応付けられた撮像データを、送信要求を行った外部装置に送信する撮像装置に関する技術が開示されている。
【0005】
この撮像装置によれば、ユーザは、同じ撮像現場に居合わせている他のユーザが撮像した画像を、そのユーザが欲しいと思った瞬間に所定の操作をするだけで、周囲の不特定多数のユーザの撮像装置が撮像した撮像データの中から、その所定の操作をしたタイミングに近い時間範囲内で撮像されたものだけが自動的に選別されて受信され、効率的に撮像データの共有が行える。
【0006】
特許文献2には、ユーザが撮像している撮像データから被写体のIDを入手し、同一の風景を撮像している他のユーザの撮像装置から、そのIDに対応する被写体が撮像されている撮像データを取得することができる撮像装置に関する技術が開示されている。
【0007】
この撮像装置によれば、ユーザは自らが撮像している被写体と同じ被写体を撮像している他の撮像装置の撮像データを自動的に選別して取得することができ、効率的に撮像画像の共有が行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−171491号公報
【特許文献2】特開2010−199816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、ネットワークを介して共有される撮像データが動画像データであった場合、当然、そのデータサイズは静止画像データに比べて、はるかに大きなものとなる。従って、共有されるのが動画像データであった場合、静止画像データと比べて複数の撮像装置間における送受信には長時間を要するという問題が生じる。また、共有された動画像データは撮像装置が搭載している記録媒体の容量を圧迫するという問題もあり、さらには共有後の新たな撮像データの取得が制限してしまうという問題も誘発する。
【0010】
加えて、撮像データが動画像データであった場合は、静止画像データの場合と異なり、ユーザはその内容を一目で判断することができない。すなわち、ユーザは、逐一その動画像データを再生して目視によりその内容を確認しなければ、撮像データ中における、所望の被写体が望ましい態様で撮影された部分を選別することができないという問題がある。
【0011】
ここで、上記特許文献1に記載の技術では、共有される撮像データを時間情報から選別してはいるが、共有される撮像データが動画像データであった場合には、時間情報を相当な短時間に限定しなければ、共有される動画像データの総量は極めて大きなものとなってしまう。従って、データの送受信に長時間を要する問題、又は共有されたデータが各人のカメラの記録媒体の容量を圧迫し、共有後の新たな撮像データの取得が制限されるという問題が生じることが推察される。加えて、共有の際に、共有対象となる動画像データの内容は考慮されていないため、ユーザは共有された全ての動画像データを一度再生して内容を確認し、所望の被写体が望ましい態様で撮影された部分を選別しなければならないという問題が生じることが推察される。
【0012】
特許文献2に記載の技術では、IDで対応付けられた特定の被写体の動画像データを選別して、その動画像データのみを共有対象とできるものの、共有対象となった動画像データにおいて目的の被写体が望ましい態様で撮像されているかどうかは、ユーザが逐一その動画像データを再生して内容を確認しなければ判断することができない。また、ユーザが、ある被写体の撮像中に別の被写体の撮像を望んでも、その別の被写体をIDで対応づけることはできない。従って、特許文献2に記載の技術では、他のユーザがその別の被写体を撮像しており、ユーザがその別の被写体の撮像データを共有してもらいたいと望んでも、その撮像データは共有対象とはならないという問題も生じることも推察される。
【0013】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、複数のユーザが撮像した動画像データを共有する場合に、事前に設定された所定の条件に基づいて所望の被写体が望ましい態様で撮影された部分の動画像データを共有対象として選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することで、共有に要する時間を短縮し、また記録媒体の容量の圧迫を低減することができる撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、事前に設定された所定の条件に基づいて所望の被写体が望ましい態様で撮影された部分の動画像データを共有対象として選別することで、そもそもユーザにとって不要となる撮像データが共有対象となることを防止し、ユーザがそういった不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、被写体の動画像データを撮像する撮像部(100)と、前記撮像部(100)が撮像した動画像データを共有するグループを外部の撮像装置(2又は3)との間で形成するグループ化部(401)と、前記グループ化部(401)が形成したグループ内の前記外部の撮像装置(2又は3)との間で共有する動画像データとして、所定の被写体が所定の態様で撮像された動画像データを選択するための条件を設定する共有条件設定部(405)と、前記共有条件設定部(405)が設定した条件に基づいて、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する共有データ選別部(406)と、前記共有データ選別部(406)が選別した前記共有動画像データを前記グループ内の前記外部の撮像装置(2又は3)に送信する送信部(310)とを備えることを特徴とする撮像装置(1)を提供する。
【0016】
本発明に係る撮像装置(1)によれば、複数のユーザが撮像した動画像データを共有する場合に、共有データ選別部(406)が共有条件設定部(405)が設定した条件に基づき、撮像された被写体画像データ等から共有対象となる動画像データを選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる。よって、共有に要する時間を短縮し、また記録媒体の容量の圧迫を低減することができる。また、そもそもユーザにとって不要となる撮像データが共有対象となることを防止し、ユーザがそういった不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる。
【0017】
上記撮像装置(1)は、前記グループ化部(401)が形成したグループ内の前記外部の撮像装置(2又は3)が撮像を行っているか否かを判定する判定部(402)をさらに備え、前記判定部(402)が前記外部の撮像装置(2又は3)が撮像を行っていないと判定した場合に、前記共有データ選別部(406)は、前記共有条件設定部(405)が設定した条件に基づいて、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別するようにしてもよい。
【0018】
上記のような構成とすることで上記撮像装置(1)はさらに、例えば、外部の撮像装置(2又は3)のユーザが休憩等で撮像を行っていなくても、上記撮像装置(1)のユーザが撮像した動画像データを、選別してその外部の撮像装置のユーザに送信することができる。よって、複数の撮像装置が重複して撮像していた動画像データを始めとした不要な動画像データの共有に要する時間を省略することができる。またこれらの不要な動画像データが記録媒体の容量を圧迫するのを防止することができる。或は、重複していない動画像データの中でも選別された動画像データが共有されているので、ユーザが不要な撮像データを目視により確認する手間をさらに削減することができる。
【0019】
上記撮像装置(1)は、前記グループ化部(401)が形成したグループ内の前記外部の撮像装置(2又は3)が撮像を行っているか否かを判定する判定部(402)をさらに備え、前記判定部(402)が前記外部の撮像装置が撮像を行っていると判定した場合に、前記共有データ選別部(406)は、前記共有条件設定部(406)が設定した条件に基づいて、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別するようにしてもよい。
【0020】
上記のような構成とすることで上記撮像装置(1)はさらに、上記撮像装置(1)のユーザが撮像した動画像データと同じ時間帯の他の撮像装置のユーザの動画像データを共有対象とすることができる。よって、他のユーザが自分よりも上手く撮像した動画像データ等、撮像後の編集作業時に自分の撮像データとの差替えの対象となる動画像データを自動的に選別して取得することができる。
【0021】
上記撮像装置(1)は、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから被写体の顔画像データを検出する顔検出部(403)をさらに備え、前記共有条件設定部(405)は、前記顔検出部(403)が検出した顔画像データを前記グループ化部(401)が形成したグループ内の前記外部の撮像装置(2又は3)との間で共有する動画像データの条件に使用するようにしてもよい。
【0022】
上記撮像装置(1)を上記構成とすることで、被写体として人物を撮像した撮像データを共有の対象として選別することができる。よって、上記撮像装置(1)のユーザと同様に、他の撮像装置(2又は3)のユーザも撮像した撮像現場の風景等の撮像データのような、一つの撮像データさえあれば、様々なアングルの撮像データは不要なものを予め除外し、様々なアングルの撮像データが必要とされる人物の撮像データのみを共有の対象とすることができる。
【0023】
上記撮像装置(1)は、予め定められた人物の顔画像データを記憶する記憶部(407)と、前記顔検出部(403)が検出した顔画像データと前記記憶部(407)に記憶された前記顔画像データとを比較し、前記顔検出部(403)が検出した顔画像データが前記予め定められた人物のものであるかどうかを判定し、前記予め定められた人物のものであると判定した場合は、前記撮像部(100)が撮像した動画像データの被写体は前記記憶部(407)に顔画像データを記憶された人物のものであると認識する顔認識部(404)とをさらに備え、前記共有条件設定部(405)は、前記顔認識部(404)の認識結果を前記グループ化部(401)が形成したグループ内の前記外部の撮像装置(2又は3)との間で共有する動画像データの条件に使用するようにしてもよい。
【0024】
上記撮像装置(1)を上記構成とすることで、さらに、被写体として特定の人物を撮像した撮像データのみを共有の対象として選別することができる。
【0025】
本発明は、さらに、第1の撮像装置(1)及び第2の撮像装置(2又は3)を含む撮像データ共有システムであって、前記第1の撮像装置(1)は、被写体の動画像データを撮像する撮像部(100)と、前記撮像部(100)が撮像した動画像データを共有するグループを前記第2の撮像装置(2又は3)との間で形成するグループ化部(401)と、前記第2の撮像装置(2又は3)との間で共有する動画像データとして、所定の被写体が所定の態様で撮像された動画像データを選択するための条件を設定する共有条件設定部(405)と、前記共有条件設定部(405)が設定した条件に基づいて、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する共有データ選別部(406)と、前記共有データ選別部(406)が選別した前記共有動画像データを前記第2の撮像装置に送信する送信部(310)とを備え、前記第2の撮像装置(2又は3)は、前記第1の撮像装置(1)から送信された前記共有動画像データを受信する受信部を備えることを特徴とする撮像データ共有システムを提供する。
【0026】
本発明に係る撮像データ共有システムによれば、複数のユーザが撮像した動画像データを共有する場合に、共有データ選別部(406)が共有条件設定部(405)が設定した条件に基づき、撮像された被写体画像データ等から共有対象となる動画像データを選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる。よって、共有に要する時間を短縮し、また記録媒体の容量の圧迫を低減することができる。また、そもそもユーザにとって不要となる撮像データが共有対象となることを防止し、ユーザがそういった不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる。
【0027】
上記撮像データ共有システムの上記第1の撮像装置(1)は、前記第2の撮像装置が撮像を行っているか否かを判定する判定部(402)をさらに備え、前記判定部(402)が撮像を行っていないと判定した場合に、前記共有データ選別部(406)は、前記共有条件設定部(405)が設定した条件に基づいて、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別するようにしてもよい。
【0028】
上記のような構成とすることで上記撮像データ共有システムはさらに、例えば、外部の撮像装置(2又は3)のユーザが休憩等で撮像を行っていなくても、上記撮像装置(1)のユーザが撮像した動画像データを、選別してその外部の撮像装置のユーザに送信することができる。よって、複数の撮像装置が重複して撮像していた動画像データを始めとした不要な動画像データの共有に要する時間を省略することができる。またこれらの不要な動画像データが記録媒体の容量を圧迫するのを防止することができる。或は、重複していない動画像データの中でも選別された動画像データが共有されているので、ユーザが不要な撮像データを目視により確認する手間をさらに削減することができる。
【0029】
上記撮像データ共有システムの上記第1の撮像装置(1)は、上記第2の撮像装置(2又は3)が撮像を行っているか否かを判定する判定部(402)をさらに備え、前記判定部(402)が撮像を行っていると判定した場合に、前記共有データ選別部(406)は、前記共有条件設定部(405)が設定した条件に基づいて、前記撮像部(100)が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別するようにしてもよい。
【0030】
上記のような構成とすることで上記撮像装置(1)はさらに、上記撮像装置(1)のユーザが撮像した動画像データと同じ時間帯の他の撮像装置のユーザの動画像データを共有対象とすることができる。よって、他のユーザが自分よりも上手く撮像した動画像データ等、撮像後の編集作業時に自分の撮像データとの差替えの対象となる動画像データを自動的に選別して取得することができる。
【0031】
本発明は、さらに、撮像部に動画像データを撮像させ、前記撮像部に撮像させた動画像データを共有するグループを外部の撮像装置との間で形成させ、前記形成させたグループ内の前記外部の撮像装置との間で共有する動画像データとして、所定の被写体が所定の態様で撮像された動画像データを選択するための条件を設定させ、前記設定させた条件に基づいて、前記撮像部に撮像させた動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別させ、前記選別させた共有動画像データを前記形成させたグループ内の前記外部の撮像装置に送信させる処理をコンピュータに実行させるプログラムを提供する。
【0032】
本発明に係るプログラムによれば、複数のユーザが撮像した動画像データを共有する場合に、共有データ選別部(406)が共有条件設定部(405)が設定した条件に基づき、撮像された被写体画像データ等から共有対象となる動画像データを選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる。よって、共有に要する時間を短縮し、また記録媒体の容量の圧迫を低減することができる。また、そもそもユーザにとって不要となる撮像データが共有対象となることを防止し、ユーザがそういった不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明に係る撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムによれば、複数のユーザが撮像した動画像データを共有する場合に、事前に設定された所定の条件に基づいて所望の被写体が望ましい態様で撮影された部分の動画像データを共有対象として選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することで、共有に要する時間を短縮し、また記録媒体の容量の圧迫を低減することができる。
【0034】
また、本発明に係る撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムによれば、事前に設定された所定の条件に基づいて所望の被写体が望ましい態様で撮影された部分の動画像データを共有対象として選別することで、そもそもユーザにとって不要となる撮像データが共有対象となることを防止し、ユーザがそういった不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置(デジタルビデオカメラ)1の内部構成の例を示すブロック図である。
【図2】本発明の本実施形態に係る撮像データ共有システムの構成例を示す図である。
【図3】撮像装置1が他の撮像装置とグループを形成するグループ化処理について説明するフローチャートである。
【図4】撮像装置1のグループ化処理の対象として検出された他の撮像装置をユーザに知らせる画面の例を示す図である。
【図5】撮像装置1のグループ化処理の対象として検出された他の撮像装置が存在しなかった旨をユーザに知らせる画面の例を示す図である。
【図6】複数の撮像装置間で共有された顔画像データが表示された例を示す図である。
【図7】撮像装置1による第1の共有動画像データ選別処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】第1の共有動画像データ選別処理により共有された各動画像データの表示態様を示す図である。
【図9】撮像装置1による第2の共有動画像データ選別処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2の共有動画像データ選別処理により共有された各動画像データの表示態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に図面を参照しながら、本発明に係る撮像装置、撮像データ共有システム、及びプログラムの好適な実施形態を説明する。
【0037】
かかる実施形態に示す具体的な数値及び日時等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0038】
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置(デジタルビデオカメラ)1の内部構成の例を示すブロック図である。撮像装置1は動画像及び静止画像を撮像することができる。なお、本発明は、動画像を撮像できるものであれば、いわゆるコンパクトデジタルカメラ等のデジタルスチルカメラをはじめ、カメラ付きの携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、及びPDA(Personal Digital Assistant)等、その他の電子機器においても採用することができる。
【0039】
中央制御部400はCPU(Central Processing Unit)、各種プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)、及びワークエリアとしてのRAM(Random Access Memory)等を含む半導体集積回路により構成され、撮像処理、各種画像の表示処理、及び記録処理、並びに後述する他の撮像装置とグループを形成するグループ化の処理及び共有対象となる動画像データの選別処理を統括的に制御する。
【0040】
撮像装置1は、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102、絞り103、及び撮像素子104で構成される撮像部100を有する。ズームレンズ101は図示しないズームアクチュエータによって光軸LAに沿って移動する。同様に、フォーカスレンズ102は、図示しないフォーカスアクチュエータによって光軸LAに沿って移動する。絞り103は、図示しない絞りアクチュエータに駆動されて動作する。撮像素子104は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で構成される。
【0041】
撮像装置1を用いた撮像は以下の手順で行われる。撮像素子104はズームレンズ101、フォーカスレンズ102、及び絞り103を通過した光を光電変換して、被写体のアナログ画像信号を生成する。アナログ画像信号処理部105が、このアナログ画像信号を増幅した後、画像A/D変換部106が、その増幅された信号をデジタル画像データに変換する。画像入力コントローラ107は、画像A/D変換部106から出力されたデジタル画像データを撮像データとして取り込んで、バス200を介してメインメモリ206に格納する。
【0042】
デジタル信号処理部108は、バス200を介して中央制御部400からの指令に基づき、メインメモリ206に格納された撮像データを取り込み、所定の信号処理を施して輝度信号と色差信号とからなる撮像データを生成する。デジタル信号処理部108はまた、オフセット処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、RGB補完処理、ノイズ低減処理、輪郭補正処理、色調補正処理、及び光源種別判定処理等の各種デジタル補正を行う。
【0043】
マイク109は撮像時の周囲の音声を集音し、アナログ音声信号を生成する。アナログ音声信号処理部110がそのアナログ音声信号を増幅した後、音声A/D変換部111が、その増幅された信号をデジタル音声データに変換する。音声入力コントローラ112は、音声A/D変換部111から出力されたデジタル音声データを撮像データと併せてメインメモリ206に格納する。
【0044】
多重化部113は、メインメモリ206に格納された撮像データ及びデジタル音声データを多重化してストリームデータを生成する。
【0045】
圧縮・伸長処理部201は、バス200を介して中央制御部400からの指示に従い、メインメモリ206に格納されたストリームデータに所定の圧縮処理を施し、圧縮データを生成する。また、中央制御部400からの指令に従い、カード型記録媒体302等に格納された圧縮データに所定形式の伸張処理を施し、非圧縮データを生成する。なお、本実施の形態の撮像装置1では、静止画像に対してはJPEG規格に準拠した圧縮方式が、動画像に対してはMPEG2規格やAVC/H.264規格に準拠した圧縮方式が採用される。
【0046】
音声・画像処理部202は、バス200を介して中央制御部400の指示に従い、メインメモリ206から読み出したデジタルデータに所定の画像処理を施したり、ROM203に予め記録されているデータから各種メニュー画像を生成したりする。例えばメニュー画像やOSD画像等、各種処理のための画像データを生成し、その画像データをメインメモリ206から読み出されたオリジナルの撮像データに重畳させて液晶モニタ304に出力する。この出力によって、液晶モニタ304に表示される画像は各種画像データが合成されたものとなる。
【0047】
ROM203はバス200を介して中央制御部400に接続されており、中央制御部400が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等を格納している。フラッシュROM204は、ユーザの設定情報等、撮像装置1の動作に関する各種設定情報を格納している。
【0048】
VRAM(Video RAM)205は、液晶モニタ304等への表示用の画像データの一時記憶領域として使用される。メインメモリ206は、各種画像データや音声データの一時記憶領域として使用されるとともに、中央制御部400の演算作業領域としても使用される。メインメモリ206は、例えばEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable PROM)、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体で構成される。
【0049】
メディア制御部207は、中央制御部400の指令に従い、カードI/F301を通じてカード型記録媒体302へのデータの書き込みやデータの読み出しを制御する。カード型記録媒体302としては、撮像装置1に着脱可能なSD(Secure Digital)メモリカード等が使用される。但し、カード型記録媒体の替りに、DVD、BD(Blu-ray Disc)、若しくはフラッシュメモリ等の他の記録媒体を使用する、又は撮像装置1に内蔵されたHDD(Hard Disc Drive)等で構成することができることはいうまでもない。
【0050】
ジャイロセンサ208は、撮像の際の撮像装置1の3軸の加速度及び角速度の変化を検出し、手ぶれ補正部210が行う手ぶれの検出、手ぶれ量の算出、及び手ぶれ補正等に利用される。時計209は、撮像データの取得日時の情報を生成し、また後述する動画像データの共有処理の際に、他の撮像装置との時刻情報の同期に使用される。
【0051】
液晶モニタ304、スピーカ305、操作部306及び入出力端子307は入出力I/F303に接続されている。液晶モニタ304は、例えばVRAM205やメインメモリ206に一時記録された撮像データや各種メニュー画像データ等、各種画像データから生成された画像を表示する。スピーカ305は、例えばメインメモリ205やカード型記録媒体302に一時記録された音声を出力する。
【0052】
操作部306は、図示しないリレーズ・スイッチや電源スイッチを含む操作キー、十字キー、ジョイスティック、又は液晶モニタ304上に重畳されたタッチパネル等から構成されており、ユーザの撮像装置1への操作入力を受け付ける。入出力端子307は、図示しないテレビモニタやPC(Personal Computer)等に接続される。入出力端子307は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、USB(Universal Serial Bus)端子、IEEE 1394規格に準拠した各種出力端子等で構成することができる。
【0053】
代表画像生成部308は、メインメモリ206やカード型記録媒体302に記録された動画像データに関し、既知の方法によりその動画像データを表す静止画像データを生成し、各種サムネイル画像等を生成する。
【0054】
無線通信部310は、バス200及び無線I/F309を介して、後述する他の撮像装置とグループを形成するグループ化の処理におけるグループ化情報やグループ解除情報、顔画像DB407に記録された顔画像情報、共有対象となる動画像データ、及び共有対象となる動画像データの条件に関する情報を他の撮像装置との間で無線通信により送受信する。各種情報及びデータ等の無線通信はIEEE802.11規格に準拠した方式で行われる。
【0055】
図2は、撮像装置1の無線モジュール310を介した無線通信ネットワークシステムによる、本実施形態に係る撮像データ共有システムの構成例を示す図である。
【0056】
図2(a)では、撮像装置1は、外部装置である撮像装置(デジタルビデオカメラ)2や撮像装置(デジタルスチルカメラ)3と無線通信可能となっており、各撮像装置は被写体Aを撮像している。各撮像装置は被写体Aの動画像データを相互に共有しあうことになる。
【0057】
また、図2(b)では、各撮像装置は同じく無線通信可能となっており、撮像装置1及び撮像装置3は被写体Aを撮像し、撮像装置2は被写体Bを撮像している。本実施形態に係る撮像装置1(及び撮像装置2、撮像装置3)によれば、後述するグループ化処理の際の条件設定によって、異なった位置にいる異なった被写体を撮像した動画像データを、相互に共有することもできる。したがって、撮像装置1が撮像した被写体Aの動画像データ、撮像装置2が撮像した被写体Bの動画像データ、及び撮像装置3が撮像した被写体Aの動画像データをそれぞれ共有することができる。
【0058】
なお、撮像装置2及び撮像装置3は、撮像装置1と基本的な構成は同様であり、各撮像装置が備える無線モジュールを介して上記各種情報が送受信され、共有される。これらの機器同士がそれぞれ共通の無線接続情報を記憶しており、その無線接続情報に基づいて各機器間の接続動作を行う。
【0059】
中央制御部400はまた、以下に処理を詳述する、他の撮像装置と動画像データを共有するグループを形成するグループ化の処理(以下、単に「グループ化処理」ともいう。)において、グループ化部401として機能する。
さらに、同じく以下に処理を詳述する、グループ化された撮像装置間における動画像データの共有の処理(以下、「グループ撮像処理」という。)において、判定部402、顔検出部403、顔認識部404、共有条件設定部405、及び共有データ選別部406として機能する。
【0060】
グループ化部401は、グループ化処理の際に、まずグループ化することができる他の撮像装置が撮像装置1の周囲の所定の範囲内、例えば撮像装置1を中心に半径約30メートルの範囲内に存在するか否かを探索するためのグループ化情報を、無線モジュール310に送信させる。そして、そのグループ化情報を受信した他の撮像装置から送信(返信)されたグループ化情報を無線モジュール310から受信したことを確認して、撮像装置1とその他の撮像装置とをグループ化することができる旨を特定する。
【0061】
判定部402は、グループ化部401が撮像装置1とグループ化した他の撮像装置が、動画像を撮像中であるかどうかを判定する。具体的には、グループ化された他の撮像装置が録画ボタンをONにした旨の情報及びOFFにした旨の情報を無線モジュール310が受信し、その受信結果からその他の撮像装置が撮像中か否かを判定する。
【0062】
顔検出部403は中央制御部400からの指示に応じて、メインメモリ206に一時記憶された動画像データから、人物の顔画像データを検出する。顔画像データの検出は、既知の方法により顔画像データ全体の輪郭または目、口、鼻、耳等の顔の構成要素のデータから特徴量を算出し、その特徴量に基づくテンプレートマッチングによって行われる。または、肌の色に近い領域データを検出し、その領域を顔画像データの領域として検出してもよい。
【0063】
顔認識部404は、顔画像DB407に予め記録されている所定の人物の顔画像データの特徴量と、顔検出部403が動画像データから検出した顔画像データの特徴量とを比較する。そして、顔認識部404は、顔検出部が検出した顔画像データの特徴量と顔画像DB407が記録している特徴量とが所定の範囲内で一致した場合は、検出された顔画像データは顔画像DBに登録された顔画像データを有する人物のものであると認識する。
【0064】
共有条件設定部405は、撮像装置1がグループ化された他の撮像装置を共有する、すなわち互いに送受信する動画像データの条件を設定する。共有条件設定部405は例えば、撮像装置1が他の撮像装置に送信する動画像データ若しくは他の撮像装置から受信する動画像データを所定の人物が撮像されたものに限定する、顔検出部403が検出した顔画像データからなる顔画像のサイズが所定の大きさ以上の動画像データのみを他の撮像装置に送信する若しくは他の撮像装置から受信する、又は手ぶれ補正部210がジャイロセンサ208の出力結果から算出した手ぶれ量が所定の範囲内にある動画像データのみを他の撮像装置に送信する若しくは他の撮像装置から受信する等の条件を設定する。
【0065】
共有データ選別部406は、共有条件設定部405が設定した条件に基づき、メインメモリ206に記憶された動画像データから、他の撮像装置に送信する共有対象となる部分の動画像データを選別する。共有データ選別部406による選別は、動画像データとは別のファイル(隠しファイルであってもよい)に動画像データ中の選別された箇所の始点と終点を示す情報を格納し、動画像データのヘッダを介し、その動画像データと結びつけて行う。又は動画像データ中の選別された箇所の始点と終点を示す情報を動画像データと同一のファイルに格納し、動画像データのヘッダを介してその動画像データと結びつけて行ってもよい。
【0066】
<グループ化処理>
以下に撮像装置1が他の撮像装置と動画像データを共有するグループを形成するグループ化の処理(方法)について、図3を参照しながら詳述する。なお、説明及び理解の容易のため、撮像装置1とグループ化される対象として図2で例示した撮像装置2又は撮像装置3を例に挙げて以下を説明するが、グループ化処理の対象となる撮像装置の数や種類がこれに限定されるわけではない。
【0067】
図3は、撮像装置1が他の撮像装置とグループを形成するグループ化処理について説明するフローチャートである。ユーザが操作部306の図示しないボタンを押下等すると、グループ化部401は撮像装置1の周囲の所定の範囲内に、グループ化することができる他の撮像装置が存在するかどうかの探索を行う(ステップS101)。この探索は、グループ化部401が、無線モジュール310からグループ化情報を所定の範囲、例えば撮像装置1を中心とした半径約30メートル範囲内に送信し、そのグループ化情報を受信して、同じくグループ化情報を無線モジュール310に返信してくる他の撮像装置があるかどうかを判断することで行われる。
【0068】
グループ化部401がグループ化することができる他の撮像装置を検出すると(ステップS102でYES)、液晶モニタ304に検出された他の撮像装置のリストを表示する(ステップS103)。検出された撮像装置のリストは、例えば図4に例示するような態様で表示される。図4は、撮像装置1の周辺の所定の範囲内にあった撮像装置2及び撮像装置3が検出され、液晶モニタ304に表示されたところを示している。
【0069】
音声・画像処理部202が、検出された撮像装置の中からグループ化するものを選択するようユーザに促す画像G41、撮像装置2が検出された旨を示す画像G42、撮像装置3が検出された旨を示す画像G43、及びユーザの選択を示す画像G44又はG45が合成されたリスト画像G40を生成し、液晶モニタ304がそのリスト画像G40を表示する。
【0070】
ここで撮像装置2が検出された旨を示す画像G42、又は撮像装置3が検出された旨を示す画像G43は、例えばモデルナンバ等、各撮像装置の固有の情報で構成されていても良いし、ユーザ名等、ユーザが自分の撮像装置に個別に登録したユーザの情報で構成されていても良い。図2では、説明及び理解の容易のために「撮像装置2」又は「撮像装置3」と記載する。
【0071】
ユーザはリストに表示された撮像装置の中から、グループ化する撮像装置を選択する。ユーザは操作部306の図示しないタッチパネルを押圧する、又は図示しないカーソルボタンを操作する等して、この選択を行う。リストの中から選択された撮像装置は、例えば図4に示すようにチェック画像G46を重畳する等して、選択されていない撮像装置を区別できる態様で表示される。図4では、ユーザが撮像装置2を選択し、撮像装置3はまだ選択していないという場合の、表示態様を表している。
【0072】
ユーザがグループ化の対象とする撮像装置の選択を完了すると(ステップS105でYES)、グループ化部401はグループ化の対象となる撮像装置を特定する(ステップS106)。以下のステップS107以降の説明では、説明及び理解の容易のため、ユーザが撮像装置2及び撮像装置3を選択した場合を例に挙げて説明する。しかし、ユーザが撮像装置2又は撮像装置3のみを選択した場合でも、各撮像装置間で同様の処理が可能なことは言うまでもない。
【0073】
一方で、グループ化部401がグループ化することができる他の撮像装置を検出しなかった場合(ステップS102でNO)、液晶モニタ304はグループ化することができる他の撮像装置が検出できなかった旨を表示する(ステップS104)。この旨は、例えば図5に例示するような態様で表示される。
【0074】
音声・画像処理部202が、グループ化することができる他の撮像装置を検出できなかった旨を示す画像G51からなる画像G50を生成し、液晶モニタ304がその画像G51を表示する。そして、このグループ化処理が終了される。
【0075】
ステップS106で、グループ化の対象となる他の撮像装置が特定されると、撮像装置1を含むグループの全撮像装置間で、動画像データのタイムスタンプを同期するために、時刻情報が共有される(ステップS107)。タイムスタンプの同期は、例えばグループ内の一つの撮像装置、例えば撮像装置1の時計209の時刻情報を基礎とし、グループ内の他の撮像装置、すなわち撮像装置2及び撮像装置3の時計の時刻情報を撮像装置1のものと同一とすることで行われる。基礎となる時刻情報は、各撮像装置が備える無線モジュールを介して、グループ化部401が相互に送受信することで共有される。
【0076】
次に、グループ内の各撮像装置が顔画像DBに予め記録している顔画像データの特徴量が、無線モジュールを介して相互に送受信され、共有される(ステップS108)。共有条件設定部405は、共有された顔画像データの検出を、他の撮像装置との動画像データの共有の条件として設定する。これにより、例えば、グループ化の処理を行う前に、撮像装置2のみが記録していた人物の顔画像データの特徴量を、撮像装置1が取得し記憶することができる。そして、撮像装置1が撮像した動画像データ中にその人物が含まれていた場合、その人物が含まれている部分の動画像データを撮像装置2との共有対象となる動画像データとして選別することが可能になる。
【0077】
従って、例えば撮像装置2のユーザが、離れた場所にいる別の被写体を同時に撮像したい場合等に、一方の被写体は撮像装置2のユーザ自らが撮像し、他方の被写体は撮像装置1のユーザが撮影し、それぞれの動画像データを共有するといった連携が可能となる。
【0078】
なお、この顔画像データの特徴量の共有の際、撮像装置1のユーザは操作部306の図示しないタッチパネルを押圧したり、カーソルボタン等を操作したりすることで、顔画像DB407が記録している全顔画像データの特徴量のうち、他の撮像装置と共有する顔画像データの特徴量を選択し、その選択に係るものだけを共有することもできる。他の撮像装置、すなわち撮像装置2及び撮像装置3についても同様である。
【0079】
以上のように、選択した顔画像データの特徴量のみを他の撮像装置と共有することで、一部のユーザが共有を望まない人物の顔画像データが共有されてしまうことを防止することができる。また、特定の人物の動画像データが、他のユーザにとっては有益な動画像データであっても、自分にとっては不要な動画像データであった場合に、その動画像データが共有の対象となることを予め防止することもできる。
【0080】
ユーザはさらに、共有された顔画像データの中から、自分の撮像装置で撮像する動画像データであって、他の撮像装置との共有の対象とする動画像データの選別に使用する顔画像データを指定することもできる(ステップS109)。図6を参照して、この指定の処理について以下に説明する。
【0081】
図6は、撮像装置1の顔画像DB407に記録されている人物Aの顔画像データ、撮像装置2の顔画像登録DBに記録されている人物Bの顔画像データ,及び撮像装置3の顔画像登録DBに記録されている人物Cの顔画像データが、上述のようにしてグループ内の撮像装置1乃至3の間で共有され、撮像装置1の液晶モニタ304に表示されたところを模式的に表したものである。
【0082】
音声・画像処理部202は、共有の対象とする撮像データの選別に使用する顔画像データの選択をユーザに促す旨の表示G61、人物Aの顔画像G62、人物Bの顔画像G63、及び人物Cの顔画像G64が合成された選択画像G60を生成し、液晶モニタ304がその選択画像G60を表示する。
【0083】
ユーザは操作部306の図示しないタッチパネルを押圧する、又は図示しないカーソルボタン等を操作する等して、顔画像G62、G63及びG64の中から全ての顔画像、乃至少なくとも1つの顔画像を選択し、他の撮像装置との共有の対象とする動画像データの選別に使用する顔画像データを指定する。
【0084】
撮像装置1のユーザが人物Aの顔画像G62のみを指定した場合は、そのユーザが人物Aを撮像している動画像データであって、人物Aの顔画像が検出されたものが、撮像装置2及び撮像装置3との共有対象となる。これにより例えば、ユーザが自分の撮像装置のみが記録している顔画像データを有する人物Aを撮像する場合であって、他のユーザが、ステップS108の前までは顔画像データを記録していなかったものの、その人物Aの動画像データを共有してもらいたいと望むような場合に、その動画像データを共有することができる。
【0085】
撮像装置1のユーザが人物Bの顔画像G63のみを指定した場合は、そのユーザが人物Bを撮像している動画像データであって、人物Bの顔画像が検出されたものが、撮像装置2及び撮像装置3との共有対象となる。これにより例えば、人物Bの動画像データを欲しているのは、その人物Bの顔画像データを予め登録していた撮像装置2のユーザではあるが、撮像の際に人物Bと場所が離れてしまっている等の理由から、自分だけでは人物Bを思うように撮像できないような場合に、撮像装置1のユーザが人物Bを撮像し、その動画像データを共有対象とすることで撮像装置2のユーザの撮像の支援をする、すなわち連携した撮像を行うことが可能となる。撮像装置1のユーザが人物Cの顔画像G64のみを指定した場合についても同様のことが言える。
【0086】
撮像装置1のユーザが人物Aの顔画像G62,人物Bの顔画像G63,及び人物Cの顔画像G64の全てを指定した場合は、それらの人物を撮像している動画像データであって、それらの人物の顔画像が検出されたものが、撮像装置2及び撮像装置3との共有対象となる。これにより例えば、撮像装置1のユーザは、各人物の位置等その時々の状況に応じて、一番撮りやすい人物を撮像し、他のユーザも同様に撮像を行い、各ユーザの動画像データを共有することで、グループでの撮像を効率よく手分けして行うことが可能となる。
【0087】
図3に戻り、ユーザが共有された顔画像データの中から、自分の撮像装置で撮像する動画像データであって、他の撮像装置との共有の対象とする動画像データの選別に使用する顔画像データを指定すると(ステップS109でYES)、共有条件設定部405はステップS108で共有された顔画像データの特徴量のうち、指定された顔画像データの特徴量の検出を、他の撮像装置との動画像データの共有の条件として設定する(ステップS110)。
【0088】
さらにユーザは、上記の顔画像検出に係る条件以外に、他の撮像装置との動画像データの共有に使用する条件を指定することもできる(ステップS111)。他の撮像装置との共有の対象とする動画像データの選別に使用する顔画像データを指定しなかった場合(ステップS111でNO)も、同様に顔画像検出に係る条件以外の、他の撮像装置との動画像データの共有に使用する条件を指定することができる(ステップS111)。
【0089】
指定される条件としては、ユーザが共有したいと考える指標になりうるものであれば特に限定されないが、例えば顔検出部403が検出した顔画像データに基づく顔画像のサイズ、手ぶれ補正部210が算出した手ぶれ量等が使用される。
【0090】
(顔画像のサイズに関する条件の設定)
例えば、結婚式や運動会を撮像する場合のように、撮像装置のユーザが撮像現場を自由に動き回れないような状況、又は被写体が動き回るような状況では、そのユーザが撮像したいと思う状況が発生しても、自分が被写体から遠い位置に位置しており、その被写体を小さくしか撮像できないことがある。このような場合に、そのユーザは、同じように被写体を小さくしか撮像できていない他のユーザの動画像データの共有は望まないかもしれない反面、被写体を大きく撮像できている別のユーザの動画像データの共有は望むと推測される。
【0091】
そこで、ユーザは操作部306を操作して、顔検出部403が検出した顔画像データに基づく顔画像のサイズが所定の大きさの範囲内にある動画像データのみを他の撮像装置との共有の対象とする旨の条件を指定する。この大きさの範囲は、例えば、全画面サイズ中の20%〜70%といったようにユーザが望む数値を入力して指定してもよいし、液晶モニタ304に顔画像を実際に表示して、図示しないタッチパネルの操作等により、その顔画像を拡大縮小させて指定してもよい。
【0092】
(手ぶれ量による条件の設定)
他のユーザが共有を望む被写体を撮像した動画像データであっても、手ぶれが大きい動画像データは、共有の対象となったとしても、後で行う編集作業の際に採用されない可能性があると推測される。そこで、手ぶれ補正部210が算出した手ぶれ量が所定の大きさ以下の動画像データのみを他の撮像装置との共有の対象とする旨の条件を指定する。この大きさの指定は、例えば段階的に表現された手ぶれレベルで表現し、ユーザが共有に使用するレベルを選択することで行う。すなわち手ぶれが殆んどないものをレベル1、手ブレがひどいものをレベル5と五段階のレベルで表現し、ユーザがレベル3以下のレベルに当てはまる動画像データのみを共有の対象とする旨を指定する等である。
【0093】
ユーザが、顔画像検出に係る条件以外に、他の撮像装置との動画像データの共有に使用する条件を指定すると(ステップS111でYES)、共有条件設定部405はその指定された条件を、他の撮像装置との動画像データの共有の条件として設定する(ステップS112)。
【0094】
ステップS112で共有条件設定部405が指定された条件を設定すると、共有条件設定部405は、これまでの各ステップを考慮して、他の撮像装置と共有する動画像データを選別するための最終的な条件を設定する(ステップS113)。なお、ユーザが、顔画像検出に係る条件以外に、他の撮像装置との動画像データの共有に使用する条件を指定しなかった場合(ステップS111でNO)も同様である。そして、撮像装置1は、このグループ化処理を終了する。
【0095】
なお、後述する共有する動画像データの選別処理、及びその選別処理で選別された動画像データの送受信による共有を終えた後に、グループに属する各撮像装置は、互いにグループ解除に関するグループ解除情報を互いに送受信し、上記グループを解除することになる。
【0096】
<共有する動画像データの選別処理>
次に、撮像装置1が、上記のグループ化処理によってグループを形成した他の撮像装置との間で共有する動画像データを、共有条件設定部405が設定した条件に基づき選別する処理(方法)について説明する。この共有する動画像データの選別処理について、設定された条件のみに基づく第1の共有動画像データ選別処理、及び設定された条件及び他の撮像装置の撮像の状況に基づく第2の共有動画像データ選別処理、の2つの処理態様について以下に説明する。なお、上記グループ化処理の説明と同様に、撮像装置1とグループ化される対象として図2で例示した撮像装置2又は撮像装置3を例に挙げて以下を説明するが、グループ化処理の対象となる撮像装置の数や種類がこれに限定されるわけではない。
【0097】
(第1の共有動画像データ選別処理)
共有条件設定部405に設定された条件のみに基づく第1の共有動画像データ選別処理について図7を参照して以下に説明する。図7は、撮像装置1による第1の共有動画像データ選別処理を説明するためのフローチャートである。
【0098】
ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを押下すると、撮像部100を介して動画像データが撮像される(ステップS201)。ステップS201で動画像データが撮像されると、その動画像データがメインメモリ206に記憶される(ステップS202)。
【0099】
ステップS202で動画像データが記憶されると、共有データ選別部406は、上述のグループ化処理の中で共有条件設定部405が設定した条件に基づき、メインメモリ206に記憶された動画像データが、他の撮像装置に送信する共有対象となる動画像データかどうかを判定する(ステップS203)。
【0100】
すなわち、撮像装置1、撮像装置2、及び撮像装置3のユーザが、グループ化処理の際に共有した顔画像データに係る顔画像の検出のみを条件として設定していた場合は、顔検出部403が共有された顔画像データの特徴量を検出した部分の動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0101】
共有した顔画像データの中から特定の顔画像データを指定し、指定された顔画像データに係る顔画像の検出をさらに条件として設定していた場合は、顔検出部403が指定された顔画像データの特徴量を検出した部分の動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0102】
さらに共有された顔画像データ又は指定された顔画像データに係る顔画像のサイズを条件として設定していた場合は、顔検出部403が共有又は指定に係る顔画像データを検出し、かつその顔画像データに係る顔画像のサイズが指定された大きさの範囲に当てはまる動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0103】
また、手ぶれ量を条件として設定していた場合は、上記に加えて指定の手ぶれ量におさまる動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0104】
共有データ選別部406が、メインメモリ206に記憶された動画像データを、他の撮像装置に送信する共有対象となる動画像データであると判定した場合(ステップS203でYES)は、共有データ選別部406は判定された部分の動画像データを他の撮像装置に送信する対象として選別する(ステップS204)。すなわち、共有データ選別部406は、動画像データとは別のファイル(以下、「共有箇所選別ファイル」という。)に、動画像データ中のステップS203で共有対象であると判定された箇所の始点と終点を示す情報を格納する。この共有箇所選別ファイルはメインメモリ206に一時記憶される。
【0105】
ステップS204で共有データ選別部406が共有対象となる部分の動画像データを選別し、又は共有データ選別部406が動画像データは他の撮像装置に送信する共有対象ではない旨の判定をし(ステップS203でNO)、ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを離す等して撮像を完了すると、撮像処理の終了とともに、この共有する動画像データの選別処理が終了される。ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを押下し続けている場合(ステップS205でNO)は、ステップS201に戻り、各ステップを繰り返す。
【0106】
以上のようにすることで、ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを押下し(ONにし)、録画ボタンを離す(OFFにする)毎に動画像データのファイルが生成される。そして、生成された動画像データのファイル内に、他の撮像装置に送信する共有対象となる部分が存在していた場合は、その部分の始点と終点の情報を格納した共有箇所選別ファイルが、一つの動画像データのファイル当たりに少なくとも1つ生成されることになる。
【0107】
そして、共有データ選別部406は、共有対象となる動画像データのファイル(以下、「共有動画像データファイル」という。)を、もとの動画像データのファイルから共有箇所選別ファイルにより関連付けられた箇所で切り出して生成する。
【0108】
撮像装置1のユーザは、他の撮像装置のユーザと示し合わせたタイミング、例えば結婚式や運動会等の撮像イベントが終了した後のタイミングや休憩のタイミング等で、これらの共有動画像データファイルを、無線モジュール310を介して他の撮像装置に送信し、他の撮像装置のユーザと共有する。
【0109】
或は、判定部402が、グループ化部401が撮像装置1とグループ化した他の撮像装置が、動画像を撮像中であるかどうかを判定し、撮像中ではないと判定された撮像装置が存在した場合であって、撮像装置1も撮像中でない場合に、中央制御部400が無線モジュール310を介して、共有動画像データファイルをその撮像中ではない撮像装置に自動で送信するようにしてもよい。撮像装置間の無線通信はバッテリの消費の負荷、及び通信処理自体の負荷が大きい。以上のように、自動送信又は自動受信することで、バッテリの消費を抑え、また通信処理の負荷により撮像処理を始めとしたその他の処理に弊害が生じることを押さえることができる。
【0110】
以上のように、撮像装置1によれば、第1の共有動画像データ選別処理により共有動画像データファイルを生成し、その共有動画像データファイルを他の撮像装置と共有することができる。従って、撮像された動画像データから共有対象となる動画像データを選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる。
【0111】
よって、不要な動画像データの共有に要する時間を省略することができる。また不要な動画像データが記録媒体の容量を圧迫するのを防止することができる。さらに顔画像等の被写体の情報等から選別された動画像データが共有されているので、ユーザは撮像後の編集作業の際、ユーザが不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる。
【0112】
(第1の共有動画像データ選別処理により共有された各動画像データ表示態様)
次に、他の撮像装置が上記第1の共有動画像データ選別処理と同様の処理により選別した動画像データを撮像装置1が受信し、撮像装置1自身が撮像した動画像データとをあわせて表示する場合の表示画像について、図8を参照して説明する。例えば、撮像装置1のユーザが、撮像の後で撮像及び共有された各動画像データの確認する際や、各動画像データを使用して編集作業を行う際等に、この表示画像が利用される。なお、以下では、液晶モニタ304に表示する場合を例に挙げて説明するが、入出力端子307を介して接続された外部のディスプレイ装置等に表示することもできる。
【0113】
図8は、撮像装置1が、撮像装置2及び撮像装置3が第1の共有動画像データ選別処理基づき生成した共有動画像データファイルを各撮像装置から受信し、それらの共有動画像データファイルに係る動画像データを、撮像装置1自身が撮像した動画像データと併せて液晶モニタ304に表示した表示画像の例である。
【0114】
音声画像処理部202は、撮像装置1が撮像した動画像データを表す画像PD81a、PD81b、及びPD81c、並びにそれらの動画像データが撮像装置1により撮像されたことを示す画像G81を生成する。また、PD81a、PD81b、及びPD81cのそれぞれに係る動画像データが生成された日時情報を示す画像TG81a、TG81b、及びTG81cを生成する。
【0115】
TG81aは、PD81aに係る動画像データが2011年4月28日(木)の13時00分05秒から13時04分05秒までにかけて撮像されたものであることを表している。同様にTB81bは、PD81bに係る動画像データが2011年4月28日(木)の13時05分10秒から13時11分10秒まで、TG81cは、PD81cに係る動画像データが2011年4月28日(木)13時13分20秒から13時15分20秒までにかけて撮像されたものであることを表している。
【0116】
音声・画像処理部202は、撮像装置2から受信した共有動画像データファイルに係る動画像データを表す画像PD82a、及びそれが撮像装置2により撮像されたことを表す画像G82を生成する。同様に音声・画像処理部202は、撮像装置3から受信した共有動画像データファイルに係る動画像データを表す画像PD83a及びPD83b、及びそれらが撮像装置3により撮像されたことを表す画像G83を生成する。
【0117】
各動画像データを表す画像に関しては、代表画像生成部308が所定時間毎(図8の例では2分毎)に、既知の方法により各動画像データを代表する画像をサムネイル画像として生成し、生成されたサムネイル画像を用いて表される。これにより、ユーザは撮像した動画像データ及び他のユーザから受信した動画像データの内容を一目で判別し、比較することができる。
【0118】
音声・画像生成部202は上記各画像を合成した表示画像G80を生成し、液晶モニタ304に表示する。なお、図8に示す表示態様はあくまで例示であり、例えば撮像装置2により撮像された動画像データを表す画像PD82a等に関しても、撮像された日時を示す画像を生成し、併せて表示する等してもよい。
【0119】
撮像装置1乃至撮像装置3が撮像した各動画像データは、グループ化の際に共有した時刻情報に沿って、時系列順に表示される。この表示態様により、撮像装置1のユーザは自分の撮像した動画像データと、他のユーザ(撮像装置2又は撮像装置3のユーザ)が撮像した動画像データとの比較を容易に行うことができる。
【0120】
例えば、撮像装置1のユーザが被写体Aを13時00分05秒〜13時04分05秒まで撮像している一方で、ほぼ同じ時間帯に撮像装置3のユーザが被写体Aからは離れた位置にいる被写体Bを撮像しており、その被写体Bの動画像データが共有されたとする。この被写体Bの動画像データを示す画像PD83aが、PD81aと並べて表示される。これにより、撮像装置1のユーザは編集作業の際に、例えば自分は被写体Aの近くにいたので被写体Aを撮像したが、本当に欲しかったのは被写体Bの動画像データであった場合等に、PD81aに係る動画像データとPD83aに係る動画像データを差し替える等の判断をすることが容易となる。
【0121】
また、例えば、撮像装置1のユーザが被写体Aを13時05分10秒〜13時11分05秒まで撮像している一方で、ほぼ同じ時間帯に撮像装置2のユーザが同じく被写体Aを撮像しており、その動画像データが撮像装置1に共有されたとする。この共有された動画像データを示す画像PD82aが、PD81bと並べて表示される。これにより撮像装置1のユーザは、自分の撮像した動画像データでは被写体Aの後ろ姿や横顔しか捉えられていないが、撮像装置2から受信した動画像データは被写体Aを正面から撮像できていると判断することができ、画像PD82aに係る動画像データの一部と画像PD81bに係る動画像データとを差し替える等の判断をすることが容易となる。
【0122】
さらに、例えば、撮像装置1のユーザが被写体Aを13時13分20秒〜13時15分20秒まで撮像している一方で、ほぼ同じ時間帯に撮像装置2のユーザ及び撮像装置3のユーザが同じく被写体Aを撮像しており、その動画像データが撮像装置1に共有されたとする。撮像装置1が撮像した動画像データに係る画像PD81C、撮像装置2が撮像した動画像データに係る画像PD82a、及び撮像装置3が撮像した動画像データに係る画像PD83bがそれぞれ並んで表示される。
【0123】
これにより撮像装置1のユーザは、3つの画像を比較し、3者の中で最も上手く撮像できている動画像データを判断して、編集作業の際に採用する等の対応を採ることができる。すなわち、撮像時に被写体Aから遠く画像PD81cに係る動画像データでは、被写体Aが小さく且つ横顔しか撮像できていないので、撮像装置3から受信した画像PD83bに係る動画像データの方を採用するといった対応をとることができる。
【0124】
以上のように、撮像装置1によれば、第1の共有動画像データ選別処理により選別された動画像データが他の撮像装置との間で共有され、撮像装置1の動画像データと時間的に関連付けられて表示される。したがって、ユーザは共有された他の撮像装置の動画像データを、自分の動画像データと関連付けて把握することができ、編集作業時等に選別して共有された各動画像データの中からさらに、どの動画像データを採用するかの判断等をより簡便に行うことができる。
【0125】
(第2の共有動画像データ選別処理)
設定された条件及び他の撮像装置の撮像の状況に基づく第2の共有動画像データ選別処理について図9を参照して以下に説明する。図9は、撮像装置1による第2の共有動画像データ選別処理を説明するためのフローチャートである。
【0126】
ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを押下すると、撮像部100を介して動画像データが撮像される(ステップS301)。ステップS301で動画像データが撮像されると、その動画像データがメインメモリ206に記憶される(ステップS302)。
【0127】
ステップS202で動画像データが記憶されると、判定部402は、グループ化部401が撮像装置1とグループ化した他の撮像装置が、動画像を撮像中であるかどうかを判定する(ステップS303)。具体的には、グループ化された他の撮像装置、すなわち撮像装置2又は撮像装置3が録画ボタンをONにした旨の情報及びOFFにした旨の情報を無線モジュール310が受信し、その受信結果からその他の撮像装置が撮像中か否かを判定する。
【0128】
判定部402が他の撮像装置が撮像中であると判定すると(ステップS303でYES)、共有データ選別部406はメインメモリ206に記憶された動画像データから共有対象を選別せずに、撮像装置1は撮像を継続する。
【0129】
一方で、判定部402が、他の撮像装置が撮像中ではないと判定すると(ステップS303でNO)、共有データ選別部406は、上述のグループ化処理の中で共有条件設定部405が設定した条件に基づき、メインメモリ206に記憶された動画像データが、他の撮像装置に送信する共有対象となる動画像データかどうかを判定する(ステップS304)。
【0130】
以上のように、他の撮像装置の撮像の状況に基づいて動画像データの共有の是非を判定することで、撮像装置1のユーザは他の撮像装置のユーザ、すなわち撮像装置2又は撮像装置3のユーザが撮像を行っていない時間帯に、自らが撮像したデータを共有の対象として選別することができる。従って、例えば撮像装置2又は撮像装置3のユーザが撮像を止め休憩をとっているような状況でも、撮像装置1のユーザが撮像した動画像データで必要なものは、共有の対象として自動的に取得することができる。
【0131】
なお、共有データ選別部406による共有対象となる動画像データかどうかの判定は、上述の図7のステップS203で述べたものと同様にして行われる。すなわち、撮像装置1、撮像装置2、及び撮像装置3のユーザが、グループ化処理の際に共有した顔画像データに係る顔画像の検出のみを条件として設定していた場合は、顔検出部403が共有された顔画像データの特徴量を検出した部分の動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0132】
共有した顔画像データの中から特定の顔画像データを指定し、指定された顔画像データに係る顔画像の検出をさらに条件として設定していた場合は、顔検出部403が指定された顔画像データの特徴量を検出した部分の動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0133】
さらに共有された顔画像データ又は指定された顔画像データに係る顔画像のサイズを条件として設定していた場合は、顔検出部403が共有又は指定に係る顔画像データを検出し、かつその顔画像データに係る顔画像のサイズが指定された大きさの範囲に当てはまる動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0134】
また、手ぶれ量を条件として設定していた場合は、上記に加えて指定の手ぶれ量におさまる動画像データが、撮像装置1が撮像装置2及び撮像装置3に送信する動画像データである旨の判定がなされる。
【0135】
共有データ選別部406が、メインメモリ206に記憶された動画像データを、他の撮像装置に送信する共有対象となる動画像データであると判定した場合(ステップS304でYES)は、共有データ選別部406は判定された動画像データを他の撮像装置に送信する対象として選別する(ステップS305)。すなわち、共有データ選別部406は、共有箇所選別ファイルに、動画像データ中のステップS304で共有対象であると判定された箇所の始点と終点を示す情報を格納する。この別のファイルはメインメモリ206に一時記憶する。
【0136】
ステップS303で判定部402が他の撮像装置が撮像中である旨の判定をし(ステップS303でYES)、ステップS305で共有データ選別部406が共有対象となる動画像データを選別し、又は共有データ選別部406が動画像データは他の撮像装置に送信する共有対象ではない旨の判定をし(ステップS304でNO)、ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを離す等して撮像を完了すると(ステップS306でYES)、撮像処理の終了とともに、この共有する動画像データの選別処理が終了される。ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを押下し続けている場合(ステップS306でNO)は、ステップS301に戻り、各ステップを繰り返す。
【0137】
以上のようにすることで、ユーザが操作部306の図示しない録画ボタンを押下し(ONにし)、録画ボタンを離す(OFFにする)毎に動画像データのファイルが生成される。そして、他の撮像装置が撮像中にない時間帯に生成された動画像データのファイル内に、他の撮像装置に送信する共有対象となる部分が存在していた場合は、その部分の始点と終点の情報を格納した共有箇所選別ファイルが、一つの動画像データのファイル当たりに少なくとも1つ生成されることになる。
【0138】
そして、共有データ選別部406は、共有動画像データファイルを、もとの動画像データのファイルから共有箇所選別ファイルにより関連付けられた箇所で切り出して生成する。
【0139】
撮像装置1のユーザは、他の撮像装置のユーザと示し合わせたタイミング、例えば結婚式や運動会等の撮像イベントが終了した後のタイミングや休憩のタイミング等で、これらの共有動画像データファイルを、無線モジュール310を介して他の撮像装置に送信し、他の撮像装置のユーザと共有する。
【0140】
或は、判定部402が、グループ化部401が撮像装置1とグループ化した他の撮像装置が、動画像を撮像中であるかどうかを判定し、撮像中ではないと判定された撮像装置が存在した場合であって、撮像装置1も撮像中でない場合に、中央制御部400が無線モジュール310を介して、共有動画像データファイルをその撮像中ではない撮像装置に自動で送信するようにしてもよい。撮像装置間の無線通信はバッテリの消費の負荷、及び通信処理自体の負荷が大きい。以上のように、自動送信又は自動受信することで、バッテリの消費を抑え、また通信処理の負荷により撮像処理を始めとしたその他の処理に弊害が生じることを押さえることができる。
【0141】
以上のように、撮像装置1によれば、第2の共有動画像データ選別処理により他の撮像装置が撮像中であるかどうかを考慮して共有動画像データファイルを生成し、その共有動画像データファイルを他の撮像装置を共有することができる。従って、他の撮像装置が撮像していなかった時間帯の動画像データから共有対象となる動画像データを選別し、選別された動画像データを他の撮像装置と共有することができる。
【0142】
よって、複数の撮像装置が重複して撮像していた動画像データを始めとした不要な動画像データの共有に要する時間を省略することができる。またこれらの不要な動画像データが記録媒体の容量を圧迫するのを防止することができる。さらに顔画像等の被写体の情報等から選別された動画像データが共有されているので、ユーザは撮像後の編集作業の際、ユーザが不要な撮像データを目視により確認する手間を削減することができる。
【0143】
(第2の共有動画像データ選別処理により共有された各動画像データ表示態様)
次に、他の撮像装置が上記第2の共有動画像データ選別処理と同様の処理により選別した動画像データを撮像装置1が受信し、撮像装置1自身が撮像した動画像データとをあわせて表示する場合の表示画像について、図10を参照して説明する。例えば、撮像装置1のユーザが、撮像の後で撮像及び共有された各動画像データの確認する際や、各動画像データを使用して編集作業を行う際等に、この表示画像が利用される。なお、以下では、液晶モニタ304に表示する場合を例に挙げて説明するが、入出力端子307を介して接続された外部のディスプレイ装置等に表示することもできる。
【0144】
図10は、撮像装置1が、撮像装置2及び撮像装置3が第2の共有動画像データ選別処理基づき生成した共有動画像データファイルを各撮像装置から受信し、それらの共有動画像データファイルに係る動画像データを、撮像装置1自身が撮像した動画像データと併せて液晶モニタ304に表示した表示画像の例である。
【0145】
音声・画像処理部202は、撮像装置1が撮像した動画像データを表す画像PD101a及びPD101b、並びにそれらの動画像データが撮像装置1により撮像されたことを示す画像G101を生成する。またPD101a及びPD101bのそれぞれに係る動画像データが生成された日時情報を示す画像TG101a及びTG101bを生成する。
【0146】
TG101aは、PD101aに係る動画像データが2011年4月28日(木)の14時00分05秒から14時06分05秒までに掛けて撮像されたものであることを表している。同様にTG101bは、PD101bに係る動画像データが2011年4月28日(木)の14時08分05秒から14時12分05秒までにかけて撮像されたものであることを表している。
【0147】
音声・画像処理部202は、撮像装置2から受信した共有動画像データファイルに係る動画像データを表す画像PD102、及びそれが撮像装置2により撮像されたことを表す画像G102を生成する。同様に音声・画像処理部202は、撮像装置3から受信した共有動画像データファイルに係る動画像データを表す画像PD103及びそれが撮像装置3により撮像されたことを表す画像G103を生成する。
【0148】
各動画像データを表す画像に関しては、代表画像生成部408が所定時間毎(図10の例では2分毎)に、既知の方法により各動画像データを代表する画像をサムネイル画像として生成し、生成されたサムネイル画像を用いて表される。これにより、ユーザは撮像した動画像データ及び他のユーザから受信した動画像データの内容を一目で判別し、比較することができる。
【0149】
音声・画像生成部は上記各画像を合成した表示画像G100を生成し、液晶モニタ304に表示する。なお、図10に示す表示態様はあくまで例示であり、例えば撮像装置2により撮像された動画像データを表す画像PD102等に関しても、撮像された日時を示す画像を生成し、併せて表示してもよい。
【0150】
撮像装置1乃至撮像装置3が撮像した各動画像データは、グループ化の際に共有した時刻情報に沿って、時系列順に表示される。この表示態様により、撮像装置1のユーザは自分の撮像した動画像データと、他のユーザ(撮像装置2又は撮像装置3のユーザ)が撮像した動画像データとの比較を容易に行うことができる。
【0151】
そして、上述のとおり第2の共有動画像データ選別処理では、他の撮像装置の撮像状況が動画像データの共有に考慮される。したがって、例えば撮像装置1のユーザが、ある時間帯に存在したシャッタチャンスを、休憩等で撮影現場を外していた、又は撮像し損なった等の理由から逃したとしても、その時間帯に他の撮像装置が撮像した撮像した動画像データが所定の条件を満たしていれば、その動画像データは共有されて、グループ化の際に共有した時刻情報に沿って、時系列順に表示される。
【0152】
これにより、撮像装置1のユーザが撮像を行っていなかった時間帯における、他のユーザの動画像データであって、所定の条件を満たすものを自動的に共有することができるので、編集作業の際に撮り逃した動画像データを容易に見つけること等ができ、各動画像データの編集作業をより簡便に行うことができる。
【0153】
図10では、撮像装置1のユーザが撮像を行わなかった14時06分06秒から14時08分04秒までの間に、撮像装置2のユーザが撮像した被写体Aの動画像データ、及び撮像装置3のユーザが撮像した被写体Bの動画像データが共有され、それぞれPD102及びPD103として並べて表示されている。
【0154】
したがって、例えば、撮像装置1のユーザは編集作業の際に、自分が撮り逃していた14時06分06秒から14時08分04秒までの時間帯における、撮像装置2が撮像した画像PD103に係る動画像データを、自分が撮像した他の被写体Aの動画像データ、例えば画像PD101aやPD101bに追加する等の判断をすることが容易となる。
【0155】
また、例えば、撮像装置1のユーザは編集作業の際に、自分が撮像を行わなかった14時06分06秒から14時08分04秒までの時間帯における、被写体Bのシャッタチャンスを捉えていた撮像装置3による画像PD103に係る動画像データを編集データに組み込む等の判断も容易に行うことができる。
【0156】
以上のように、撮像装置1によれば、第2の共有動画像データ選別処理により選別された動画像データが他の撮像装置との間で共有され、撮像装置1の動画像データと時間的に関連付けられて表示される。したがって、ユーザは自分が撮像を行わなかった時間帯における、共有された他の撮像装置の動画像データを、自分の動画像データと関連付けて把握することができ、編集作業時等に選別された各動画像データの中からさらに、どの動画像データを採用するかの判断等をより簡便に行うことができる。
【0157】
上述の例では、判定部402が他の撮像装置が撮像中でない場合に、撮像されている動画像データを共有の対象としたが、反対に、判定部402が他の撮像部も撮像中であると判定した場合に、撮像された動画像データを共有の対象とするようにしてもよい。
【0158】
このような構成とすることで、自分が撮像した動画像データと同じ時間帯の他のユーザの動画像データを共有対象とし、他のユーザが自分よりも上手く撮像した動画像データ等、編集作業時の差替えの対象となる動画像データを自動的に選別して取得することができる。
【符号の説明】
【0159】
1、2、3 撮像装置
100 撮像部
202 音声・画像処理部
206 メインメモリ
208 ジャイロセンサ
209 時計
210 手ぶれ補正部
301 カードI/F
302 カード型記録媒体
303 入出力I/F
304 液晶モニタ
306 操作部
307 入出力端子
308 代表画像生成部
309 無線I/F
310 無線モジュール
400 中央制御部
401 グループ化部
402 判定部
403 顔検出部
404 顔認識部
405 共有条件設定部
406 共有データ選別部
407 顔画像DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の動画像データを撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した動画像データを共有するグループを外部の撮像装置との間で形成するグループ化部と、
前記グループ化部が形成したグループ内の前記外部の撮像装置との間で共有する動画像データとして、所定の被写体が所定の態様で撮像された動画像データを選択するための条件を設定する共有条件設定部と、
前記共有条件設定部が設定した条件に基づいて、前記撮像部が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する共有データ選別部と、
前記共有データ選別部が選別した前記共有動画像データを前記グループ内の前記外部の撮像装置に送信する送信部と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記グループ化部が形成したグループ内の前記外部の撮像装置が撮像を行っているか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記判定部が前記外部の撮像装置が撮像を行っていないと判定した場合に、前記共有データ選別部は、前記共有条件設定部が設定した条件に基づいて、前記撮像部が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記グループ化部が形成したグループ内の前記外部の撮像装置が撮像を行っているか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記判定部が前記外部の撮像装置が撮像を行っていると判定した場合に、前記共有データ選別部は、前記共有条件設定部が設定した条件に基づいて、前記撮像部が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像部が撮像した動画像データから被写体の顔画像データを検出する顔検出部をさらに備え、
前記共有条件設定部は、前記顔検出部が検出した顔画像データを前記グループ化部が形成したグループ内の前記外部の撮像装置との間で共有する動画像データの条件に使用することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
予め定められた人物の顔画像データを記憶する記憶部と、
前記顔検出部が検出した顔画像データと前記記憶部に記憶された前記顔画像データとを比較し、前記顔検出部が検出した顔画像データが前記予め定められた人物のものであるかどうかを判定し、前記予め定められた人物のものであると判定した場合は、前記撮像部が撮像した動画像データの被写体は前記記憶部に顔画像データを記憶された人物のものであると認識する顔認識部とをさらに備え、
前記共有条件設定部は、前記顔認識部の認識結果を前記グループ化部が形成したグループ内の前記外部の撮像装置との間で共有する動画像データの条件に使用することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
第1の撮像装置及び第2の撮像装置を含む撮像データ共有システムであって、
前記第1の撮像装置は、
被写体の動画像データを撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した動画像データを共有するグループを前記第2の撮像装置との間で形成するグループ化部と、
前記第2の撮像装置との間で共有する動画像データとして、所定の被写体が所定の態様で撮像された動画像データを選択するための条件を設定する共有条件設定部と、
前記共有条件設定部が設定した条件に基づいて、前記撮像部が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する共有データ選別部と、
前記共有データ選別部が選別した前記共有動画像データを前記第2の撮像装置に送信する送信部とを備え、
前記第2の撮像装置は、前記第1の撮像装置から送信された前記共有動画像データを受信する受信部を備える
ことを特徴とする撮像データ共有システム
【請求項7】
前記第1の撮像装置は、
前記第2の撮像装置が撮像を行っているか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記判定部が撮像を行っていないと判定した場合に、前記共有データ選別部は、前記共有条件設定部が設定した条件に基づいて、前記撮像部が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像データ共有システム。
【請求項8】
前記第1の撮像装置は、
前記第2の撮像装置が撮像を行っているか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記判定部が撮像を行っていると判定した場合に、前記共有データ選別部は、前記共有条件設定部が設定した条件に基づいて、前記撮像部が撮像した動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別する
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像データ共有システム。
【請求項9】
撮像部に動画像データを撮像させ、
前記撮像部に撮像させた動画像データを共有するグループを外部の撮像装置との間で形成させ、
前記形成させたグループ内の前記外部の撮像装置との間で共有する動画像データとして、所定の被写体が所定の態様で撮像された動画像データを選択するための条件を設定させ、
前記設定させた条件に基づいて、前記撮像部に撮像させた動画像データから前記共有の対象となる部分を共有動画像データとして選別させ、
前記選別させた共有動画像データを前記形成させたグループ内の前記外部の撮像装置に送信させる処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−235282(P2012−235282A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101960(P2011−101960)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】