説明

撮像装置および撮像装置の操作方法

【課題】 本発明によれば、撮像装置の位置状態に基づいて撮像装置の操作を簡単に行うことができる撮像装置および撮像装置の操作方法を提供する。
【解決手段】 本体に設けたモードダイヤル51および操作スイッチ52〜64により操作者が各種操作を行う撮像装置100であって、前記撮像装置100は加速度または角加速度を検出するセンサ47を備え、該センサ47で検出した検出情報に基づいて前記各種操作のうち所定の操作が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置および撮像装置の操作方法に関するものである
【背景技術】
【0002】
一般に画像を撮影する撮像装置においては、撮像装置本体に設けられた表示画面、例えば液晶画面等に表示されるメニュー画面を見ながら、操作者が希望する項目を選択して撮像装置の動作設定等を行うことが多い。このような撮像装置においては、操作者は撮像装置本体に設けられた操作スイッチを操作して、メニュー項目から必要な項目を選択するものが一般的である。ここで、メニュー項目の選択にあたっては、数多くのメニュー項目それぞれに対応したスイッチを撮像装置に設けることは実用的でないため、十字状に配置され、上下左右に表示されたメニュー項目を必要な方向へ移動しながら選択する操作スイッチを用いることが多い。
【0003】
このような撮像装置においては、メニュー画面上に設定のない方向に対応する操作スイッチを操作してしまった場合、通常は無反応とするか、警報音を発するように設定されているものが多い。しかしながら、このような場合は操作者に不便を感じさせることもあるため、撮像装置を無反応にするのではなく、あらかじめ設定された操作動作を行って、より利便性を向上させるものが提案されている(特許文献1)。
【0004】
また、このような操作スイッチでは操作が限られてしまったり、順送り操作を何度も行う必要がある場合があるため、表示画面にタッチパネルを用いて、表示されたメニュー項目を画面上でタッチすることで表示されるメニュー項目を切り替えながら必要な項目を選択するものが提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2003−323243号公報
【特許文献2】特開2000−341572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような画像装置においては、操作スイッチの数や表示画面の大きさが限られてしまうため、一度に多くの選択肢を表示することができない場合は、必要なメニュー項目に到達するまでに複数回操作スイッチやタッチパネルを操作する必要がある。
【0006】
本発明の課題は、撮像装置の位置状態に基づいて撮像装置の操作を簡単に行うことができる撮像装置および撮像装置の操作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体に設けた操作スイッチにより操作者が各種操作を行う撮像装置であって、前記撮像装置は加速度または角加速度を検出する検出手段を備え、該検出手段で検出した検出情報に基づいて前記各種操作のうち所定の操作が行われることを特徴としている。
【0008】
上記構成によれば、加速度または角加速度を操作入力として用いているため、操作スイッチの操作回数を減らす効果がある。また、本体に設置する操作スイッチの数を減らすことができる。
【0009】
また請求項2の発明は、請求項1において、前記所定の操作は、前記検出情報の大きさに基づいて行われることを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、検出情報の大きさに基づいて、複数の入力操作を割り当てることができる。
【0011】
また請求項3の発明は、請求項1において、前記所定の操作は、前記検出情報の方向に基づいて行われることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、検出情報の方向に基づいて、複数の入力操作を割り当てることができる。
【0013】
また請求項4の発明は、請求項1において、前記所定の操作は、前記検出情報の変化量に基づいて行われることを特徴としている。
【0014】
上記構成によれば、検出情報の変化量に基づいて、複数の入力操作を割り当てることができる。
【0015】
また請求項5の発明は、請求項1から請求項4において、前記撮像装置は、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードの少なくとも2つの動作モードを備えることを特徴としている。
【0016】
また請求項6の発明は、請求項5において、前記各動作モードにおいて、同一の前記検出情報に対する前記所定の操作が異なることを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、各モードにおいて、同一の検出情報に異なる入力操作を割り当て、入力操作の種類を増やすことが可能である。
【0018】
また請求項7の発明は、請求項1から請求項6において、前記撮像装置は、操作者が前記撮像装置を手に持って被写体の画像を撮影する際に、操作者の手振れによる画像の振れを防止する手振れ防止手段をさらに備え、該手振れ防止手段は前記検出手段の検出情報に基づいて動作することを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、検出手段を手振れ防止機能と共用化することで、撮像装置の小型化が可能である。
【0020】
また請求項8の発明は、請求項1において、前記撮像装置は、撮影した画像を電子的に記録する手段と、記録した該画像を表示する表示手段をさらに備えることを特徴としている。
【0021】
また請求項9の発明は、請求項8において、前記所定の操作は、前記検出情報の変化を前記表示手段に軌跡として表示する軌跡表示操作を含むことを特徴としている。
【0022】
また請求項10の発明は、請求項8において、前記所定の操作は、前記検出情報の変化のパターンに基づいて前記表示手段に文字を表示する文字表示操作を含むことを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、キーボード等を操作することなく、簡単に線や文字の入力表示が可能となる。
【0024】
また請求項11の発明は、請求項9または請求項10において、前記撮像装置に表示された前記軌跡および前記文字が、前記撮像装置が撮影した画像に重畳されて記録されることを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、撮影した画像に情報を付加して記録することができる。
【0026】
また請求項12の発明は、請求項1から請求項11において、前記所定の操作は、前記撮像装置が所定の状態にある場合に行われることを特徴としている。
【0027】
また請求項13の発明は、請求項12において、前記所定の状態は、前記撮像装置に備えられた所定のスイッチが操作されている状態であることを特徴としている。
【0028】
上記構成によれば、所定のスイッチが操作されている際に加速度または角加速度を用いた操作入力を行うため、誤って操作されてしまうことがない。
【0029】
また請求項14に記載の発明は、本体に設けた操作スイッチにより操作者が各種操作を行う撮像装置の操作方法であって、前記撮像装置は加速度または角加速度を検出する検出手段を備え、該検出手段で検出した検出情報に基づいて前記各種操作のうち所定の操作が行われることを特徴としている。
【0030】
上記構成によれば、加速度または角加速度を操作入力として用いているため、操作スイッチの操作回数を減らす効果がある。また、本体に設置する操作スイッチの数を減らすことができる。
【0031】
また請求項15の発明は、請求項14において、前記所定の操作は、前記検出情報の大きさに基づいて行われることを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、検出情報の大きさに基づいて、複数の入力操作を割り当てることができる。
【0033】
また請求項16の発明は、請求項14において、前記所定の操作は、前記検出情報の方向に基づいて行われることを特徴としている。
【0034】
上記構成によれば、検出情報の方向に基づいて、複数の入力操作を割り当てることができる。
【0035】
また請求項17の発明は、請求項14において、前記所定の操作は、前記検出情報の変化量に基づいて行われることを特徴としている。
【0036】
上記構成によれば、検出情報の変化量に基づいて、複数の入力操作を割り当てることができる。
【0037】
また請求項18の発明は、請求項14から請求項17において、前記撮像装置は、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードの少なくとも2つの動作モードを備えることを特徴としている。
【0038】
また請求項19の発明は、請求項18において、前記各動作モードにおいて、同一の前記検出情報に対する前記所定の操作が異なることを特徴としている。
【0039】
上記構成によれば、各モードにおいて、同一の検出情報に異なる入力操作を割り当て、入力操作の種類を増やすことが可能である。
【0040】
また請求項20の発明は、請求項14から請求項19において、前記撮像装置は、操作者が前記撮像装置を手に持って被写体の画像を撮影する際に、操作者の手振れによる画像の振れを防止する手振れ防止手段をさらに備え、該手振れ防止手段は前記検出手段の検出情報に基づいて動作することを特徴としている。
【0041】
上記構成によれば、検出手段を手振れ防止機能と共用化することで、撮像装置の小型化が可能である。
【0042】
また請求項21の発明は、請求項14において、前記撮像装置は、撮影した画像を電子的に記録する手段と、記録した該画像を表示する表示手段をさらに備えることを特徴としている。
【0043】
また請求項22の発明は、請求項21において、前記所定の操作は、前記検出情報の変化を前記表示手段に軌跡として表示する軌跡表示操作を含むことを特徴としている。
【0044】
また請求項23の発明は、請求項21において、前記所定の操作は、前記検出情報の変化のパターンに基づいて前記表示手段に文字を表示する文字表示操作を含むことを特徴としている。
【0045】
上記構成によれば、キーボード等を操作することなく、簡単に線や文字の入力表示が可能となる。
【0046】
また請求項24の発明は、請求項22または請求項23において、前記撮像装置に表示された前記軌跡および前記文字が、前記撮像装置が撮影した画像に重畳されて記録されることを特徴としている。
【0047】
上記構成によれば、撮影した画像に情報を付加して記録することができる。
【0048】
また請求項25の発明は、請求項14から請求項24において、前記所定の操作は、前記撮像装置が所定の状態にある場合に行われることを特徴としている。
【0049】
また請求項26の発明は、請求項25において、前記所定の状態は、前記撮像装置に備えられた所定のスイッチが操作されている状態であることを特徴としている。
【0050】
上記構成によれば、所定のスイッチが操作されている際に加速度または角加速度を用いた操作入力を行うため、誤って操作されてしまうことがない。
【発明の効果】
【0051】
本発明によれば、撮像装置の位置状態に基づいて撮像装置の操作を簡単に行うことができる撮像装置および撮像装置の操作方法を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
【実施例1】
【0053】
図1は本発明の第1の実施例の撮像装置の構成図を、図2はブロック図を示している。本実施例では、撮像装置としてデジタルカメラを用いている。
【0054】
鏡胴ユニット7は、被写体の光学画像を取り込むズームレンズ7Aとズームレンズ7Aを駆動するズームモータ7Bからなるズーム光学系7C、フォーカスレンズ7Dとフォーカスレンズ7Dを駆動するフォーカスモータ7Eからなるフォーカス光学系7F、絞り7Gと絞り7Gを駆動する絞りモータ7Hからなる絞りユニット7I、機械式シャッタ7Jと機械式シャッタ7Jを駆動するシャッタモータ7Kからなる機械式シャッタユニット7L、各モータ7B、7E、7H、7Kを駆動するモータドライバ7Mを備えている。モータドライバ7Mは、リモコン受光部6の入力や、モードダイヤル51、各操作スイッチ52〜64の操作入力に基づいて、後述する制御部30内にあるCPU30Dからの駆動指令により駆動制御される。
【0055】
ROM32には、CPU30Dが解読可能なコードで記述された制御プログラムや制御用パラメータが格納されている。電源スイッチ64が操作されてデジタルカメラ100の電源がオンになると、前記プログラムはメインメモリ(図示省略)に読み込まれ、CPU30Dはそのプログラムに従って装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を、一時的にRAM34及び制御部30内にあるローカルSRAM30Eに保存する。ここでROM32に書き換え可能なフラッシュROMを使用することで、制御プログラムや制御用パラメータを変更することが可能となり、機能のバージョンアップ等を容易に行うことができる。
【0056】
CCD70は、光学画像を光電変換するための固体撮像素子であり、フロントエンドIC(図2ではF/E―ICと記載)71は、画像ノイズ除去用相関二重サンプリングを行うノイズ除去サンプリング部(図2ではCDS部と記載)71A、利得調整を行う自動利得調整部(図2ではAGC部と記載)71B、ディジタル信号変換を行うA/D変換部71C、及びフロントエンドIC71の駆動タイミング信号を発生するタイミング信号発生部(図2ではTG部と記載)71Dを備えている。ここで、CCD70とフロントエンドIC71は、CCD信号処理部1の30Bより垂直同期信号と水平同期信号を供給され、CPU30Dによって制御される。
【0057】
制御部30は、フロントエンドIC71の出力データにホワイトバランス設定やガンマ設定を行うとともに前述したように垂直同期信号および水平同期信号を供給するCCD信号処理部1の30Bと、フィルタリング処理により画像データを輝度データおよび色差データへ変換するCCD信号処理部2の30Cと、撮像装置各部の動作を制御するCPU30Dと、制御に必要なデータ等を一時的に保存するローカルSRAM30Eと、パソコンなどの外部機器とUSB通信を行うUSB部30Fと、パソコンなどの外部機器とシリアル通信を行うシリアル通信部30Gと、JPEG圧縮および伸張を行うJPEG CODEC部30Hと、画像データのサイズを補間処理により拡大縮小するRESIZE部30Iと、画像データを液晶モニタやTVなどの外部表示機器に表示するためのビデオ信号に変換するTV信号表示部30Jと、撮影された画像データを記録するメモリカードの制御を行うメモリカード制御部30Kとを備えている。
【0058】
SDRAM31は、制御部30で画像データに各種処理を施す際に画像データを一時的に保存する。保存される画像データは、例えばCCD70からフロントエンドIC71を経由して取り込まれた後にCCD信号処理部1の30Bでホワイトバランス設定とガンマ設定が行われた状態の「RAW−RGB画像データ」や、CCD信号処理部2の30Cで輝度データと色差データ変換が行われた状態の「YUV画像データ」、JPEG CODEC部30HでJPEG圧縮された「JPEG画像データ」などである。
【0059】
メモリカードスロット41は、着脱可能なメモリカード42を装着するためのスロットである。
【0060】
内蔵メモリ33は、前述したメモリカードスロット41にメモリカード42が装着されていない場合でも、撮影した画像データを記憶できるようにするためのメモリである。
【0061】
ビデオ信号増幅部39は、TV信号表示部30Jから出力されたビデオ信号を、インピーダンス変換するための増幅部であり、ビデオジャック40はTVなどの外部表示機器に接続するためのジャックである。
【0062】
シリアルドライバ43は、パソコンなどの外部機器とシリアル通信を行うためにシリアル通信部30Gの出力信号を電圧変換するための回路であり、RS232Cコネクタ44は、パソコンなどの外部機器とシリアル接続を行うためのコネクタである。
【0063】
USBコネクタ45は、パソコンなどの外部機器とUSB接続を行う為のコネクタである。
【0064】
液晶モニタ11は、撮影前に被写体の状態を監視したり、撮影した画像を確認したり、メモリカード42や前述した内蔵メモリ33に記録した画像データを表示したりする場合のディスプレイである。
【0065】
液晶ドライバ20は、液晶モニタ11を駆動するドライブ回路であり、TV信号表示部30Jから出力されたビデオ信号を、液晶モニタ11に表示するための信号に変換する機能も有している。
【0066】
サブCPU23は、ROMとRAMをワンチップに内蔵したCPUであり、リモコン受光部6や、モードダイヤル51、各操作スイッチ52〜64からの出力信号を操作者の操作情報として前述したCPU30Dに出力する。またCPU30Dより出力されるカメラの状態を、後述するサブ液晶モニタ1や、オートフォーカスLED(図2ではAF LEDと記載)8、ストロボLED9、各種警報発生時に鳴動するブザ38の制御信号に変換して出力する。
【0067】
サブ液晶モニタ1は、撮影可能枚数など表示するための表示部であり、液晶ドライバ22はサブCPU23の出力信号に基づいてサブ液晶モニタ1を駆動するためのドライブ回路である。
【0068】
オートフォーカスLED8は、撮影時の合焦状態を表示するためのLEDである。またストロボLED9は、ストロボ充電状態を表すためのLEDである。なおこのオートフォーカスLED8とストロボLED9は、メモリカード42のアクセス中に点滅させるなど、別の表示用途に使用しても良い。
【0069】
ストロボ発光部3は、ストロボ駆動回路21に駆動され、CPU30Dからの制御信号に基づいて発光する。
【0070】
操作スイッチユニット50は、操作者が操作するモードダイヤル51、各操作スイッチ52〜64と電気的に接続されており、モードダイヤル51、各操作スイッチ52〜64の操作状態を検出してサブCPU23に伝える回路である。
【0071】
リモコン受光部6は、デジタルカメラ100の遠隔操作用リモコン送信機(図示省略)の信号受信部である。
【0072】
音声入力部80は、操作者が音声信号を入力するマイク80A、入力された音声信号を増幅するマイク信号増幅部80B、増幅された音声信号を記録する音声信号記録部80Cを備えている。
【0073】
拡声部90は、記録された音声信号をスピーカ90Aから再生する音声信号再生部90C、再生された音声信号を増幅しスピーカ90Aを駆動する音声信号増幅部90B、音声信号を出力するスピーカ90Aを備えている。
【0074】
センサ47は角加速度または加速度を計測するセンサであり、増幅部46はセンサ47の出力信号を増幅して制御部30へ出力する。このセンサ47が請求項の検出手段にあたる。センサ47の出力信号は、デジタルカメラ100が撮影を行う撮影モードにある場合は、手振れ防止機能(後述)を作動させるための情報として利用されるとともに後述する操作入力情報として利用される。一方デジタルカメラ100が撮影した画像を再生する再生モードにある場合は、操作入力情報として利用される。
【0075】
圧電素子37は、手振れ防止機能のために設けられた駆動装置で、複数の圧電素子がCCD70に隣接して配置され、圧電素子37の伸縮によりCCD70を微小距離移動させることができる。このCCD70の微小距離移動によって、手振れ防止機能が作動する。センサ47の出力に基づいてCPU30Dは圧電素子37の駆動信号を出力し、この駆動信号がD/A変換器35と増幅部36を介して圧電素子37に入力され、圧電素子37が駆動される。
【0076】
測距ユニット5は、被写体までの距離を測距して制御部30へ出力する。
【0077】
次に図3の状態遷移図と図4のフローチャートを用いて本発明の第1の実施例の動作について説明する。
【0078】
本実施例では、デジタルカメラ100は二つのモード、すなわち再生モードと撮影モードを備え、この2つのモード間を遷移する。
【0079】
デジタルカメラ100は、電源スイッチ64が操作されて電源がONになると、モードダイヤル51で設定されているモード状態となる。すなわち、電源ON時にモードダイヤル51で「撮影モード」が選択されている場合は、モードは撮影モード状態となる。一方、電源ON時にモードダイヤル51で「再生モード」が選択されている場合は、モードは再生モード状態となる。
【0080】
撮影モードでは、画像の撮影のほかに、メニュースイッチ56を操作してメニュー画面を呼び出し、撮影時の露出補正やストロボ発光パターンの設定等、各種設定を実行することができる。
【0081】
再生モード状態では、撮影した画像の再生や、複数画像の同時表示、拡大表示等を行うことができる。
【0082】
各モード状態でモードダイヤル51が操作されてモードが切り替えられると、切り替えられたモードへ移行する。すなわち、撮影モード状態のときにモードダイヤル51が操作されて再生モードが選択されるとモードは再生モード状態になり、再生モード状態のときにモードダイヤル51が操作されて撮影モードが選択されるとモードは撮影モード状態に移行する。
【0083】
各モード状態で電源スイッチ64が操作されて電源がOFFになると、デジタルカメラ100は動作を終了する。
【0084】
以上の動作を状態遷移図として表したものが図3になる。
【0085】
続いて、デジタルカメラ100の詳細動作を、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0086】
ここで、本実施例ではセンサ47として、角加速度を検出するジャイロセンサ47A(図示省略)を用いる。
【0087】
本実施例では、操作者がマルチスイッチ61を押しながらデジタルカメラ100を上下左右に回転させるように動かすことで、あらかじめデジタルカメラ100の動きのパターンに割り当てた所定の操作動作をデジタルカメラ100に実行させるものである。
【0088】
ステップS101では、マルチスイッチ(図4ではマルチSWと記載)61が操作されているかどうかが判定される。マルチスイッチ61が操作されている場合は、フローはステップS102へ移行する。一方マルチスイッチ61が操作されていない場合は、本動作は作動せず、フローはステップS109へ移行して本動作は終了する。
【0089】
ステップS102では、ジャイロセンサ47Aにより、図5に示す回転座標系の座標軸α、β、γ方向におけるデジタルカメラ100の初期角加速度が計測される。この後にフローはステップS103へ移行する。
【0090】
ステップS103では、ジャイロセンサ47Aにより微小時間t秒ごとに座標軸α、β、γ方向における角加速度が計測され、微小時間t秒ごとの角加速度の変化を積分することで、デジタルカメラ100の座標軸α、β、γ方向における初期位置からの変移角度が算出される。この後にフローはステップS104へ移行する。
【0091】
ステップS104では、算出された変移角度の推移パターンが判定される。推移パターンがあらかじめ定義した推移パターンに一致した場合は、フローはステップS105へ移行する。一方推移パターンがあらかじめ定義した推移パターンに一致しなければ、フローはステップS108へ移行し、引き続きマルチスイッチ61が操作されていればステップS103へ戻って変位角度の算出と推移パターンの判定が継続される。一方マルチスイッチ61が操作されていなければ、フローはステップS109へ移行して本動作は終了する。
【0092】
ステップS105では、ステップS104で一致した変移角度の推移パターンにあらかじめ割り当てた動作が選択され、ステップS106でこの動作が実行される。図6に変移角度の推移パターン(入力動作)と、各入力動作に割り当てた対応動作の一例を示す。例えば、動作モードが撮影モードの場合、操作者がデジタルカメラ100を図7に示す−γ方向へ大きく回転させた場合は、液晶モニタ11にメニュー画面が表示される。また動作モードが再生モードの場合、操作者がデジタルカメラ100を図7に示す+γ方向へ大きく回転させた場合は、液晶モニタ11に表示されている画像が所定の倍率に拡大表示される。
【0093】
図8に、動作モードが再生モードの場合、複数画像表示画面での具体的な動作例を示す。液晶モニタ11には撮影した画像が複数毎連続して表示されており、本画面を呼び出した際には、左上の画像(画像A)が選択された状態になっている。ここで選択されている画像は四角い枠(以降、選択枠と呼ぶ)で囲われて表示されている。
【0094】
操作者はマルチスイッチ61を押しながら、デジタルカメラ100を図7で示す+α方向に大きく回転させ、また+β方向に小さく回転させる。この動作により、デジタルカメラ100は図6に例示した対応動作に従って、選択枠を矢印のように下に二つかつ右に一つ移動させ、選択枠は画像Aの位置から画像Bの位置へ移動する。
【0095】
ステップS106で対応動作が実行された後に、フローはステップS107へ移行する。ステップS107ではマルチスイッチ61の操作状態が判定される。ここで引き続きマルチスイッチ61が操作されていればステップS103へ戻って変位角度の算出と推移パターンの判定が継続される。一方マルチスイッチ61が操作されていなければ、フローはステップS109へ移行して本動作は終了する。
【0096】
以上のように、撮像装置の角加速度を検出し、その検出結果に基づいて撮像装置に所定の動作を行わせることで、一般的な操作スイッチを利用して操作する場合に比べ、より簡単かつすばやく所望の操作を行うことができる。
【0097】
また撮像装置に設置する操作スイッチの数を減らすことができ、コストやレイアウトの面での利点となる。
【0098】
また角加速度の推移をパターンとして組み合わせ、各パターンに異なる操作動作を対応させることで、同一の入力方法で複数の操作を行うことができる。
【0099】
また本発明を実施するためのセンサとして手振れ防止機能用のセンサを用いることが可能であり、新たにセンサを設ける必要がないため、コストやレイアウトの制限を受けずに実現が可能である。
【実施例2】
【0100】
図9に第2の実施例の詳細動作のフローチャートを示す。
【0101】
本実施例では、センサ47として加速度を検出する加速度センサ47B(図示省略)を用いる。
【0102】
本実施例では、操作者がマルチスイッチ61を押しながらデジタルカメラ100を上下左右に移動させるように動かすことで、あらかじめデジタルカメラ100の動きのパターンに割り当てた所定の動作を実行させるものである。
【0103】
ステップS201では、マルチスイッチ(図9ではマルチSWと記載)61が操作されているかどうかが判定される。マルチスイッチ61が操作されている場合は、フローはステップS202へ移行する。一方マルチスイッチ61が操作されていない場合は、本動作は作動せず、フローはステップS209へ移行して本動作は終了する。
【0104】
ステップS202では、加速度センサ47Bにより、図5に示す直交座標系の座標軸X、Y、Z方向におけるデジタルカメラ100の初期加速度が計測される。この後にフローはステップS203へ移行する。
【0105】
ステップS203では、加速度センサ47Bにより微小時間t秒ごとに座標軸X、Y、Z方向における加速度が計測され、微小時間t秒ごとの加速度の変化を積分することで、デジタルカメラ100の座標軸X、Y、Z方向における初期位置からの変移量が算出される。この後にフローはステップS204へ移行する。
【0106】
ステップS204では、算出された変位量の推移パターンが判定される。推移パターンがあらかじめ定義した推移パターンに一致した場合は、フローはステップS205へ移行する。一方推移パターンがあらかじめ定義した推移パターンに一致しなければ、フローはステップS208へ移行し、引き続きマルチスイッチ61が操作されていればステップS203へ戻って変位量の算出と推移パターンの判定が継続される。一方マルチスイッチ61が操作されていなければ、フローはステップS209へ移行して本動作は終了する。
【0107】
ステップS205では、ステップS204で一致した変位量の推移パターンにあらかじめ割り当てた動作が選択され、ステップS206でこの動作が実行される。図10に変位量の推移パターン(入力動作)と、各入力動作に割り当てた対応動作の一例を示す。例えば、動作モードが撮影モードの場合、操作者がデジタルカメラ100を図11に示す−Y方向へ小さく移動させた後に+X方向へ小さく移動させたさせた場合は、液晶モニタ11に露出補正設定画面が表示される。また動作モードが再生モードの場合、操作者がデジタルカメラ100を図11に示す−Z方向へ小さく移動させた場合は、液晶モニタ11に表示されている画像が所定の倍率に縮小表示される。
【0108】
ステップS206で対応動作が実行された後に、フローはステップS207へ移行する。ステップS207ではマルチスイッチ61の操作状態が判定される。ここで引き続きマルチスイッチ61が操作されていればステップS203へ戻って変位量の算出と推移パターンの判定が継続される。一方マルチスイッチ61が操作されていなければ、フローはステップS209へ移行して本動作は終了する。
【0109】
以上のような動作を行うことで、第1の実施例と同等の効果を得ることができる。
【実施例3】
【0110】
図12に第3の実施例の詳細動作のフローチャートを示す。
【0111】
本実施例では、センサ47として角加速度を検出するジャイロセンサ47Aを用い、操作者がマルチスイッチ61を押しながらデジタルカメラ100を上下左右に移動させるように動かす(以降、手書き入力と呼ぶ)ことで、あらかじめデジタルカメラ100の動きのパターンに割り当てた所定の文字を液晶モニタ11に表示し、撮影した画像とともに記憶させるものである。
【0112】
ステップS301では、マルチスイッチ(図12ではマルチSWと記載)61が操作されているかどうかが判定される。マルチスイッチ61が操作されている場合は、フローはステップS302へ移行する。一方マルチスイッチ61が操作されていない場合は、本動作は作動せず、フローはステップS312へ移行して本動作は終了する。
【0113】
ステップS302では、手書き入力の軌跡を表示するために、図13に示すように液晶モニタ11の所定位置(図13では左下)に十字カーソルが表示される。この後にフローはステップS303へ移行する。
【0114】
ステップS303では、ジャイロセンサ47Aにより、図5に示す回転座標系の座標軸α、β、γ方向におけるデジタルカメラ100の初期角加速度が計測される。ここで、本実施例ではγ方向の角加速度は利用することなく実施が可能である。この後にフローはステップS304へ移行する。
【0115】
ステップS304では、ジャイロセンサ47Aにより微小時間t秒ごとに座標軸α、β、γ方向における角加速度が計測され、微小時間t秒ごとの角加速度の変化を積分することで、デジタルカメラ100の座標軸α、β、γ方向における初期位置からの変移角度が算出される。この後にフローはステップS305へ移行する。
【0116】
ステップS305では、マルチスイッチ61の操作が継続されているかどうかが判定される。マルチスイッチ61の操作が継続されている場合は、フローはステップS306へ移行する。一方マルチスイッチ61の操作が中止された場合は、手書き入力の区切りと判定されてフローはステップS307へ移行する。
【0117】
ステップS306では、ステップS304で算出された変位角度が液晶モニタ上の変位位置に座標変換され、十字カーソルがその変位位置まで移動する。また移動の軌跡は線で結ばれて表示される。この後に、フローはステップS307へ移行する。
【0118】
ステップS307では、手書き入力の終了を意味するOKスイッチ62が操作されたかどうかが判定される。OKスイッチ62が操作された場合は、フローはステップS308へ移行する。一方OKスイッチ62が操作されていない場合は、引き続き手書き入力を続行するため、フローはステップS303へ戻る。
【0119】
以上のように、ステップS303〜ステップS307では、マルチスイッチ61が操作されている間はデジタルカメラ100の動きに応じた手書き入力が継続してなされ、液晶モニタ11にその軌跡が表示される。マルチスイッチ61の操作を止めた時点で手書き入力は一端終了し、OKスイッチ62が操作されればステップS308でそれまでに入力された軌跡を文字認識して液晶モニタ11に表示し、記憶する。一方OKスイッチ62が操作されずに再びマルチスイッチ61が操作されると、フローはステップS303へ戻って再度新たな手書き入力動作に移行する。この場合、OKスイッチ62が操作されるまでは、入力されたそれまでの軌跡は記憶されている。
【0120】
例えば、図14に示すように、マルチスイッチ61を押しながらデジタルカメラを斜め右方向に移動した後、斜め右下に移動させてマルチスイッチ61を離した場合、液晶モニタ11には図15に示すような軌跡が表示される。引き続き軌跡を表示させる場合は、再度マルチスイッチを押しながらデジタルカメラ100を動かせば良い。
【0121】
ステップS308では、手書き入力された軌跡パターンの文字認識が行われる。すなわち手書き入力された軌跡パターンがあらかじめ記憶された所定の軌跡パターンと比較される。ここで比較を行うにあたり、手書き入力に要した時間により軌跡パターンの形にばらつきが発生して比較結果に影響を与えるため、記憶された個々の軌跡パターンが時間軸上で正規化されてから比較が行われる。正規化された軌跡パターンとあらかじめ記憶されている軌跡パターンの差分を座標変換後のX方向成分とY方向成分で算出し、各差分が所定値以下であれば、ステップS309において、手書き入力された軌跡パターンがあらかじめ記憶された軌跡パターンと同一である、すなわち文字認識が成功と判定される。この後に、フローはステップS311へ移行する。
【0122】
ステップS311では、入力パターンに該当する文字が液晶モニタ11に表されるとともに、記憶される。この後にフローはステップS312に移行し、本動作は終了する。
【0123】
図16にアルファベットA〜Zと数字1〜0の入力軌跡パターン例を示す。例えば図15に示す入力がなされた場合は、図16に示すアルファベットAに対応するパターンとなるため、この軌跡パターンはアルファベットAに変換されて表示されるとともに、記憶される。この後に動作は終了する。
【0124】
一方ステップS309において、入力軌跡パターンがあらかじめ記憶された軌跡パターンと一致しない場合は、フローはステップS310へ移行し、ブザ38を鳴らして警報音を発するとともに入力軌跡パターンをクリアした後にステップS303へ戻る。
【0125】
なお、変換された文字を液晶画面に表示する場合の文字の大きさは、表示する文字数に応じてその大きさがあらかじめ決められており、液晶画面からはみ出すことなく表示される。
【0126】
以上のように、カメラの動き(傾き)を操作者からの手書き文字入力として用いることで、一般的な十字方向キー等の入力操作方法では順送りの操作を行う必要があるような文字入力動作を速やかに行うことが可能である。
【0127】
また撮像装置に設置する操作スイッチの数を減らすことができ、コストやレイアウトの面での利点となる。
【0128】
また角加速度の推移をパターンとして組み合わせ、各パターンに異なる操作動作を対応させることで、同一の入力方法で複数の操作を行うことができる。
【0129】
また本発明を実施するためのセンサとして手振れ防止機能用のセンサを用いることが可能であり、新たにセンサを設ける必要がないため、コストやレイアウトの制限を受けずに実現が可能である。
【実施例4】
【0130】
図17に第4の実施例の詳細動作のフローチャートを示す。
【0131】
本実施例では、センサ47として加速度を検出する加速度センサ47Bを用い、操作者がマルチスイッチ61を押しながらデジタルカメラ100を上下左右に移動させるように動かす(以降、手書き入力と呼ぶ)ことで、あらかじめデジタルカメラ100の動きのパターンに割り当てた所定の文字を液晶モニタ11に表示し、撮影した画像とともに記憶させるものである。
【0132】
ステップS401では、マルチスイッチ(図17ではマルチSWと記載)61が操作されているかどうかが判定される。マルチスイッチ61が操作されている場合は、フローはステップS402へ移行する。一方マルチスイッチ61が操作されていない場合は、本動作は作動せず、フローはステップS412へ移行して本動作は終了する。
【0133】
ステップS402では、手書き入力の軌跡を表示するために、図13に示すように液晶モニタ11の所定位置(図13では左下)に十字カーソルが表示される。この後にフローはステップS403へ移行する。
【0134】
ステップS403では、加速度センサ47Bにより、図5に示す直交座標系の座標軸X、Y、Z方向におけるデジタルカメラ100の初期加速度が計測される。ここで、本実施例ではZ方向の加速度は利用することなく実施が可能である。この後にフローはステップS404へ移行する。
【0135】
ステップS404では、加速度センサ47Bにより微小時間t秒ごとに座標軸X、Y、Z方向における加速度が計測され、微小時間t秒ごとの加速度の変化を積分することで、デジタルカメラ100の座標軸X、Y、Z方向における初期位置からの変移量が算出される。この後にフローはステップS405へ移行する。
【0136】
ステップS405では、マルチスイッチ61の操作が継続されているかどうかが判定される。マルチスイッチ61の操作が継続されている場合は、フローはステップS406へ移行する。一方マルチスイッチ61の操作が中止された場合は、手書き入力の区切りと判定されてフローはステップS407へ移行する。
【0137】
ステップS406では、ステップS404で算出された変位量が液晶モニタ上の変位位置に座標変換され、十字カーソルがその変位位置まで移動する。また移動の軌跡は線で結ばれて表示される。この後に、フローはステップS407へ移行する。
【0138】
ステップS407では、手書き入力の終了を意味するOKスイッチ62が操作されたかどうかが判定される。OKスイッチ62が操作された場合は、フローはステップS408へ移行する。一方OKスイッチ62が操作されていない場合は、引き続き手書き入力を続行するため、フローはステップS403へ戻る。
【0139】
以上のように、ステップS403〜ステップS407では、マルチスイッチ61が操作されている間はデジタルカメラ100の動きに応じた手書き入力が継続してなされ、液晶モニタ11にその軌跡が表示される。マルチスイッチ61の操作を止めた時点で手書き入力は一端終了し、OKスイッチ62が操作されればステップS408でそれまでに入力された軌跡を文字認識して液晶モニタ11に表示し、記憶する。一方OKスイッチ62が操作されずに再びマルチスイッチ61が操作されると、フローはステップS403へ戻って再度新たな手書き入力動作に移行する。この場合、OKスイッチ62が操作されるまでは、入力されたそれまでの軌跡は記憶されている。
【0140】
ステップS408以降では、手書き入力された軌跡パターンを所定のパターンと比較し、文字認識を実行して液晶モニタに認識した文字を表示し、記憶する。ここで文字認識の方法、表示および記憶方法は第3の実施例と同等のため、説明は省略する。
【0141】
以上のような動作を行うことで、第3の実施例と同等の効果を得ることができる。
【0142】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎず、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではない。したがって本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれることはもちろんである。
【0143】
例えば、センサ47はジャイロセンサ47Aおよび加速度センサ47Bに限定されるものではなく、加速度変化、位置変化を検出できる他のセンサを用いても良い。この場合、検出するパラメータも実施例に記載した3方向の角加速度と加速度に限定されず、利用するセンサが検出するパラメータを用いることができる。
【0144】
またセンサが検出する入力動作とデジタルカメラ100の対応動作は図6、図10に示すものに限定されるものではない。例えば、第1の実施例で+γ方向に大きく回転させた場合は、ストロボの発光を強制的に禁止する撮影状態とする等、入力動作と対応動作の設定は様々に行うことが可能である。また入力動作と対応動作を液晶モニタ11を通じて操作者に選択設定させても良い。
【0145】
また入力動作により記述される文字は、図16に示すものに限定されず、様々な設定が可能である。
【0146】
さらに、第3の実施例および第4の実施例において、認識された文字の記憶は、例えばOKスイッチ62を操作した場合にされるものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【図1】本発明の第1の実施例の撮像装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の撮像装置のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例の撮像装置の状態遷移図である。
【図4】本発明の第1の実施例の撮像装置のフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例の撮像装置の座標軸を表す図である。
【図6】本発明の第1の実施例の撮像装置の入力動作と対応動作の関係の例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例の撮像装置の入力動作の方向を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例の撮像装置の動作説明図である。
【図9】本発明の第2の実施例の撮像装置のフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施例の撮像装置の入力動作と対応動作の関係の例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例の撮像装置の入力動作の方向を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例の撮像装置のフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例の撮像装置の動作説明図である。
【図14】本発明の第3の実施例の撮像装置の入力動作の説明図である。
【図15】本発明の第3の実施例の撮像装置の動作説明図である。
【図16】本発明の第3の実施例の撮像装置の入力動作に対応する文字の例を示す図である。
【図17】本発明の第4の実施例の撮像装置の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0148】
1 サブ液晶モニタ
2 メモリカード兼電池蓋
3 ストロボ発光部
4 光学ファインダ
5 測距ユニット
6 リモコン受光部
7 鏡胴ユニット
7A ズームレンズ
7B ズームモータ
7C ズーム光学系
7D フォーカスレンズ
7E フォーカスモータ
7F フォーカス光学系
7G 絞り
7H 絞りモータ
7I 絞りユニット
7J 機械式シャッタ
7K シャッタモータ
7L 機械式シャッタユニット
7M モータドライバ
8 オートフォーカスLED
9 ストロボLED
10 光学ファインダ
11 液晶モニタ
20 液晶ドライバ
21 ストロボ駆動回路
22 液晶ドライバ
23 サブCPU
30 制御部
30A A/D変換部
30B CCD信号処理部1
30C CCD信号処理部2
30D CPU
30E ローカルSRAM
30F USB部
30G シリアル通信部
30H JPEG CODEC部
30I RESIZE部
30J TV信号表示部
30K メモリカード制御部
31 SDRAM
32 ROM
33 内蔵メモリ
34 RAM
35 D/A変換部
36 増幅部
37 圧電素子
38 ブザ
39 ビデオ信号増幅部
40 ビデオジャック
41 メモリカードスロット
42 メモリカード
43 シリアルドライバ
44 RS232Cコネクタ
45 USBコネクタ
46 増幅部
47 センサ
50 操作スイッチユニット
51 モードダイヤル
52 レリーズシャッタ
53 広角ズームスイッチ
54 望遠ズームスイッチ
55 セルフタイマスイッチ兼削除スイッチ
56 メニュースイッチ
57 上方向操作スイッチ兼ストロボスイッチ
58 右方向操作スイッチ
59 下方向操作スイッチ兼マクロスイッチ
60 左方向スイッチ
61 マルチスイッチ
62 OKスイッチ
63 液晶モニタONOFFスイッチ
64 電源スイッチ
70 CCD
71 フロントエンドIC(F/E−IC)
71A ノイズ除去サンプリング部(CDS部)
71B 自動利得調整部(AGC部)
71C A/D変換部
71D タイミング信号発生部(TG部)
80 音声入力部
80A マイク
80B マイク信号増幅部
80C 音声信号記録部
90 拡声部
90A スピーカ
90B 音声信号増幅部
90C 音声信号再生部
100 デジタルカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に設けた操作スイッチにより操作者が各種操作を行う撮像装置であって、
前記撮像装置は加速度または角加速度を検出する検出手段を備え、
該検出手段で検出した検出情報に基づいて前記各種操作のうち所定の操作が行われることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記所定の操作は、前記検出情報の大きさに基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記所定の操作は、前記検出情報の方向に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記所定の操作は、前記検出情報の変化量に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像装置は、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードの少なくとも2つの動作モードを備えることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記各動作モードにおいて、同一の前記検出情報に対する前記所定の操作が異なることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮像装置は、操作者が前記撮像装置を手に持って被写体の画像を撮影する際に、操作者の手振れによる画像の振れを防止する手振れ防止手段をさらに備え、
該手振れ防止手段は前記検出手段の検出情報に基づいて動作することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像装置は、撮影した画像を電子的に記録する手段と、記録した該画像を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記所定の操作は、前記検出情報の変化を前記表示手段に軌跡として表示する軌跡表示操作を含むことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記所定の操作は、前記検出情報の変化のパターンに基づいて前記表示手段に文字を表示する文字表示操作を含むことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記撮像装置に表示された前記軌跡および前記文字が、前記撮像装置が撮影した画像に重畳されて記録されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記所定の操作は、前記撮像装置が所定の状態にある場合に行われることを特徴とする請求項1から請求項11に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記所定の状態は、前記撮像装置に備えられた所定のスイッチが操作されている状態であることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
【請求項14】
本体に設けた操作スイッチにより操作者が各種操作を行う撮像装置の操作方法であって、
前記撮像装置は加速度または角加速度を検出する検出手段を備え、
該検出手段で検出した検出情報に基づいて前記各種操作のうち所定の操作が行われることを特徴とする撮像装置の操作方法。
【請求項15】
前記所定の操作は、前記検出情報の大きさに基づいて行われることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項16】
前記所定の操作は、前記検出情報の方向に基づいて行われることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項17】
前記所定の操作は、前記検出情報の変化量に基づいて行われることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項18】
前記撮像装置は、画像を撮影する撮影モードと撮影した画像を再生する再生モードの少なくとも2つの動作モードを備えることを特徴とする請求項14から請求項17に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項19】
前記各動作モードにおいて、同一の前記検出情報に対する前記所定の操作が異なることを特徴とする請求項18に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項20】
前記撮像装置は、操作者が前記撮像装置を手に持って被写体の画像を撮影する際に、操作者の手振れによる画像の振れを防止する手振れ防止手段をさらに備え、
該手振れ防止手段は前記検出手段の検出情報に基づいて動作することを特徴とする請求項14から請求項19に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項21】
前記撮像装置は、撮影した画像を電子的に記録する手段と、記録した該画像を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項22】
前記所定の操作は、前記検出情報の変化を前記表示手段に軌跡として表示する軌跡表示操作を含むことを特徴とする請求項21に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項23】
前記所定の操作は、前記検出情報の変化のパターンに基づいて前記表示手段に文字を表示する文字表示操作を含むことを特徴とする請求項21に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項24】
前記撮像装置に表示された前記軌跡および前記文字が、前記撮像装置が撮影した画像に重畳されて記録されることを特徴とする請求項22または請求項23に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項25】
前記所定の操作は、前記撮像装置が所定の状態にある場合に行われることを特徴とする請求項14から請求項24に記載の撮像装置の操作方法。
【請求項26】
前記所定の状態は、前記撮像装置に備えられた所定のスイッチが操作されている状態であることを特徴とする請求項25に記載の撮像装置の操作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−285073(P2006−285073A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−107373(P2005−107373)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】