説明

撮像装置

【課題】カメラ初心者でも眠りを覚ますことなく寝ている赤ん坊やペットを簡単に撮影できる撮像装置を提供する。
【解決手段】寝ている赤ん坊を撮影する際には、撮影モードをスヤスヤキッズモードにセットしておく。シャッタボタン19を半押しすると、測光データから被写体の明るさが低照度であると判定されると、近赤外LED16によるAF補助光の発光許可,シャッタ音の禁止,ストロボ光の発光禁止,AGC60のゲインアップの各設定が行われる。シャッタボタン19を全押しすると、ストロボ光は発光されないまま、シャッタ速度に対応する電荷蓄積時間でCCD58から撮像信号の読出が行われ、AGC60、A/D変換器62を経てデジタル信号処理回路63に入力される。画像データは、圧縮処理回路64で圧縮されてからメディアコントローラ66を介してメモリカード67に記憶される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関し、更に詳しくは、寝ている赤ん坊やペットを撮影するのに好適な撮影装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
CCD等の固体撮像素子から出力される画像信号をデジタルに変換してメモリカードに記憶するデジタルカメラやカメラ付き携帯電話などの撮像装置が周知である。このような撮像装置では、電子シャッタ方式が採用されるため、そのままでは銀塩カメラで発生するメカニカルシャッタの駆動音、いわゆるシャッタ音が発生しない。
【0003】
カメラ付き携帯電話では、いたずら撮影を防止するため、必ず擬似的なシャッタ音が鳴るようにしてある。また、初期のデジタルカメラでは、シャッタ音が鳴らないものが多かったが、最近の多くのデジタルカメラでは、シャッタ音を鳴らすか鳴らさないかをユーザが任意に選べるようになっている。また、環境音レベルを検出して、そのレベルに合わせてシャッタ音の音量を自動的に調節するようにしたものも提案されている(例えば特許文献1)。
【0004】
一方、撮像装置では、オートフォーカス(AF)機構を搭載したものが多いが、十分な明るさがないところでもオートフォーカスを行うことができるようにAF補助光を自動的に発光する機種がある。このようなAF補助光としては、ストロボ光を本撮影前に連続して複数回点灯したり、発光ダイオードを点灯させるものがある。
【特許文献1】特開2004−96635号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば寝ている赤ん坊やペットを撮影する場合に、シャッタ音を鳴らしたり、AF補助光を発光させると、赤ん坊やペットが音や光で目を覚ましていまい、思うような撮影ができないことがある。この点、上記特許文献1では、赤ん坊が寝ているような静かな環境では、シャッタ音の音量が自動的に小さくなるため好都合であるが、環境音レベルが低くてもシャッタ音の音量を小さくする必要がない場面もあるため、環境音レベルに合わせてシャッタ音を自動調節することが必ずしも最良であるとは言い難い。
【0006】
また、寝ている赤ん坊を撮影する場合には、その都度、手動でAF用補助光の発光を止めたり、シャッタ音の発生を停止して撮影すればよいが、若い母親等のカメラ初心者にとって、そのような操作を行うことは非常にむずかしく、既定の設定のままで撮影するか、撮影を諦めざるを得ないのが現状である。
【0007】
本発明は、カメラ初心者でも眠りを覚ますことなく寝ている赤ん坊やペットを簡単に撮影できる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の撮像装置は、ストロボ光を発光するストロボ装置と、オートフォーカス用のAF補助光を発光するAF補助光発光装置と、前記ストロボ装置及びAF補助光発光装置をそれぞれ制御してストロボ光及びAF補助光の発光が禁止される撮影モードを有する制御部とを設けたことを特徴とする。
【0009】
また、ストロボ光を発光するストロボ装置と、可視光波長領域を主とするオートフォーカス用のAF可視補助光を発光するAF可視補助光発光装置と、近赤外光波長領域を主とするオートフォーカス用のAF近赤外補助光を発光するAF近赤外補助光発光装置と、前記ストロボ装置を用いるストロボ撮影時にAF可視補助光発光装置の使用が禁止されAF近赤外補助光発光装置が用いられる撮影モードを有する制御部とを設けたことを特徴とする。
【0010】
また、少なくともシャッタ音を擬似的に発生させる効果音発生装置を備え、前記撮影モードの選択時には、前記制御部は、前記効果音発生装置を制御してシャッタ音の発生を禁止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の撮像装置によれば、ストロボ装置及びAF補助光発光装置をそれぞれ制御してストロボ光及びAF補助光の発光が禁止される撮影モードを選択すると、カメラ初心者でも眠りを覚ますことなく寝ている赤ん坊やペットを簡単に撮影できる。
【0012】
また、ストロボ撮影時にAF可視補助光発光装置の使用が禁止されAF近赤外補助光発光装置が用いられる撮影モードを選択すると、カメラ初心者でも眠りを覚ますことなく寝ている赤ん坊やペットを簡単に撮影できる。
【0013】
また、前記撮影モードの選択時には、効果音発生装置を制御してシャッタ音の発生を禁止するから、カメラ初心者でも眠りを覚ますことなく寝ている赤ん坊やペットを簡単に撮影できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施形態の外観を示す図1において、デジタルカメラ10の前面には、撮影レンズ11、ストロボ発光部12、オートフォーカス(AF)補助光投光窓13及び調光センサ14が設けられている。前記撮影レンズ11には、ズームレンズが適用され、撮影レンズ11の後方にCCDイメージセンサ(以下CCDという)58(図3参照)が配置されている。なお、図示しないが、左手側のカメラ側面には、メモリカード67(図5参照)を装着するためのカードスロットが設けられている。
【0015】
前記AF補助光投光窓13の背後には、コントラスト検出方式のAFを行う際に、可視光のAF補助光を発光する白色発光ダイオード(LED)15(図5参照)と、近赤外光のAF補助光を発光する近赤外LED16(図5参照)とが設けられている。このLED15,16は、LED制御回路17(図5参照)によって選択的に駆動される。前記近赤外光は、波長800〜2500nmの光であり、人間やペットの目には見えないので、寝ている赤ん坊やペットがまぶしくて目を覚ますようなおそれはない。
【0016】
カメラ上面を示す図2において、回転させることによりモードの切替を行うリング状のモード切替ダイヤル18,この中心部に設けられたシャッタボタン19,電源スイッチ20が配設されている。モード切替ダイヤル18の外周の一部には、右手側に凸状をした操作ノブ18aが設けられ、電源スイッチ20側に各種のモード名を指し示す指示突起18bが設けられている。
【0017】
前記モード名は、カメラ上面に印刷されており、撮影シーンを選択することによりそのシーンに最適な設定を行えるシーンポジションモードを示す「SP」,全てをカメラ任せとする全自動モードを示す「AUTO」,マニュアルモードを示す「M」,動画撮影モードを示す「MOVIE」がある。
【0018】
前記シャッタボタン19は2段階式に構成され、シャッタボタン19を軽く押して止める「半押し」の状態でAF及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。
【0019】
デジタルカメラ10の背面側の外観を示す図3において、デジタルカメラ10の背面には、液晶モニタ30、ズームボタン31、多機能の十字ボタン32、液晶表示ボタン34,メニュー/実行ボタン35,キャンセル/戻るボタン36が設けられている。液晶モニタ30は、撮影時に電子ファインダとして使用するとともに、撮影した画像のプレビュー画やメモリカードから読み出した再生画像等を表示する。また、十字ボタン32を使用したメニューの選択や各メニューにおける各種項目の設定なども液晶モニタ30の表示画面を用いて行われる。
【0020】
前記ズームボタン31は、右端部31aを押圧することで望遠(TELE)方向にズーミングを行い、左端部31bを押圧することで広角(WIDE)方向にズーミングを行う。十字ボタン32は、上下左右のいずれかの縁部を押圧することによって、対応する4方向(上、下、左、右)の指示を入力でき、メニュー画面における各種設定項目の選択や設定内容の変更を指示する操作ボタンとして使用されるとともに、電子ズームの倍率調整や再生コマの送り/戻しを指示する手段として用いられる。
【0021】
メニュー/実行ボタン35は、各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時に使用されるとともに、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。キャンセル/戻るボタン36は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。
【0022】
前記モード切替ダイヤル18を操作して、例えば、シーンポジションモードを選択すると、液晶モニタ30には、図4に示すように、「シーン選択」の画面37が表示される。タブ1,2に各シーンの選択項目がそれぞれ6個ずつ合計12個用意されており、タブ1には、撮影モード38,露出補正39,測光モード40,ホワイトバランス(WB)41,連写42,セットアップ(SET)43の各設定項目が並んで表示される。
【0023】
十字ボタン32を使用して撮影モード38を選択すると、撮影モード38の項目欄の右方にサブメニュー38aが表示される。このサブメニュー38aには、ストロボを使わずに自然な雰囲気の写真が撮れるN(ナチュラルモード)44,寝ている赤ん坊の撮影に適したKidds Zzz(スヤスヤキッズモード)45,昼間の建物や山等の風景の撮影に適した風景モード46,動きのある被写体の撮影に適したスポーツモード47,夕景や夜景の撮影に適した夜景モードの各項目が並んで表示される。
【0024】
例えば、サブメニュー38a上で、十字ボタン32を使用してスヤスヤキッズモード45を選択してからメニュー/実行ボタン35を押圧すると、タブ1の撮影モード38のアイコンの右側にスヤスヤキッズモード45を表す文字「Kidds Zzz」が表示されるとともに、サブメニュー38aが非表示になる。
【0025】
デジタルカメラ10の電気的構成を示す図5において、CPU50は、操作部51から入力される各種の操作信号に応じて、I/Oバス52を介してデジタルカメラ10の本体各部を制御する。操作部51には、前記モード切替ダイヤル18,シャッタボタン19,電源ボタン20,ズームボタン31、多機能の十字ボタン34、液晶表示ボタン36等が含まれる。
【0026】
撮影レンズ11は、レンズ52と絞り53からなる。レンズ52は、バリエータレンズである前群レンズと、フォーカシング機能をもったコンペンセータレンズである後群レンズとからなる。レンズ52は、ステッピングモータを含むレンズ駆動機構54によって駆動され、光学ズーム倍率の変更と焦点調節が行われる。絞り53は、モータを含む絞り駆動機構55によって駆動されて絞り径が切り換えられる。レンズ駆動機構54及び絞り駆動機構55は、CPU50に制御されるモータドライバ56,57によって駆動される。
【0027】
撮影レンズ11の背後には、CCD58が配置されている。このCCD58は、CCD駆動部59によって駆動される。撮影レンズ11によりCCD58の受光面に結像された光学画像が、CCD58により光電変換されてアナログの撮像信号が出力される。この撮像信号は、オートゲインコントロールアンプ(以下AGCという)60に入力されて増幅される。このAGC60における撮像信号の増幅率は、通常は所定の標準増幅率になっているが、例えば、前記スヤスヤキッズモードでは、ストロボ装置61を使用しないため、被写体が低輝度の場合には、CPU50の指令信号によって変更される。
【0028】
AGC60で増幅された撮像信号は、A/D変換器62によりデジタルの画像データに変換された後、デジタル信号処理回路63に送られ、輪郭強調処理,メディアンフィルタ,コアリング処理や自動ホワイトバランス等が施される。この画像データは、圧縮処理回路64で圧縮処理が施されてから、ビデオエンコーダ65を介して、スルー画像として液晶モニタ30に表示されるが、シャッタボタン19が深く押し下げられた際には、圧縮処理回路64で圧縮処理が施されてから、メディアコントローラ66を介してメモリカード67に記憶される。
【0029】
前記I/Oバス52には、前記デジタル信号処理回路63やメディアコントローラ66等の他に、AE検出回路68,AF検出回路69,メインメモリ70,フラッシュメモリ71及び音声処理回路72が接続されている。AE検出回路68は、撮像信号の輝度信号を積分演算し、得られた測光データとしての輝度積分値をCPU50に送る。
【0030】
前記AF検出回路69は、撮像信号を空間周波数成分に分解し、このうち高周波数成分のコントラストデータをCPU50に送る。CPU50は、モータドライバ57を介してレンズ駆動機構55を制御し、フォーカシングレンズを光軸方向に進退させて、被写体像の高周波数成分のコントラストが最も高くなる位置で停止させる。
【0031】
前記メインメモリ70は、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が用いられ、画像データを一時的に記憶するフレームメモリとして使用される他、各種演算等を行う際のワークメモリとして使用される。また、前記フラッシュメモリ71は、周知の不揮発性メモリであり、各種のプログラムやデータ,各種制御用のパラメータ等が記憶されている。
【0032】
前記音声処理回路72は、CPU50からの指令信号に従ってメカニカルシャッタの駆動音を擬似的に再現するシャッタ音の擬音や操作ミスを知らせるビープ音等の効果音の音声信号を音声再生回路74に入力する。この音声再生回路74は、前記効果音をスピーカ75で再生する。また、音声処理回路72は、動画撮影モード時にマイク76から入力された音声を音声データに変換する処理を行う。
【0033】
次に、上記実施形態の作用について説明する。デジタルカメラ10を使用するには、まず電源ボタン20を押圧する。これにより、撮影レンズ11が沈胴位置から突出して撮影準備が完了する。寝ている赤ん坊を撮影する場合には、操作ノブ18aを操作してモード切替ダイヤル18を回転し、指示突起18bが文字「SP」を指し示すようにする。
【0034】
液晶モニタ30に「シーン選択」の画面37が表示されるから、十字ボタン32を使用してタブ1から撮影モード38を選択する。表示されたサブメニュー38aからスヤスヤキッズモード45を選択してからメニュー/実行ボタン35を押圧すると、タブ1の撮影モード38のアイコンの右側にスヤスヤキッズモード45を表す文字「Kidds Zzz」が表示され、デジタルカメラ10はスヤスヤキッズモードにセットされる。
【0035】
通常の撮影モードと同様に、スヤスヤキッズモードでもCCD58が連続的に駆動されており、デジタル信号処理回路63から出力された画像データが、圧縮処理回路64を経てビデオエンコーダ65を介してスルー画像として液晶モニタ30に表示される。液晶モニタ30を電子ビューファインダとして、液晶モニタ30の表示画像を観察してフレーミングを行う。
【0036】
シャッタボタン19を半押し操作すると、AE処理及びAF処理がスタートする。AE検出回路68は、撮像信号の輝度信号を取り込んで積分演算し、得られた測光データをCPU50に送る。CPU50は、スヤスヤキッズモード用のプログラムライン(図示せず)に従って、測光データに対応した絞り値とシャッタ速度を求め、前記絞り値に絞り53をセットする。
【0037】
また、図6のフローチャートに示すように、前記測光データに基づいて被写体の明るさが低照度であると判定された場合には(st1)、既にスヤスヤキッズモードにセットされているから(st2)、近赤外LED16によるAF補助光の発光許可(st3),シャッタ音の禁止(st4),ストロボ光の発光禁止(st5),AGC60のゲインアップ(st6)の各設定が行われる。
【0038】
CPU50は、LED制御回路17を介して近赤外LED16を駆動し、赤ん坊に向けて近赤外光を照射すると同時に、AGC60のゲインを上げて、CCD58から出力される撮像信号の増幅率を上げる。これにより、低照度でコントラストの低い撮影環境下でも、AF検出回路69が撮像信号からコントラストデータを検出してCPU50に送ることができ、レンズ52のフォーカシングレンズが光軸方向に進退され、被写体像の高周波数成分のコントラストが最も高くなる位置で停止される。
【0039】
寝ている赤ん坊を観察し、所望のタイミングでシャッタボタン19を全押し操作すると、次の瞬間、ストロボ光は発光されないまま、シャッタ速度に対応する電荷蓄積時間でCCD58から撮像信号の読出が行われる。CCD58から出力された撮像信号は、AGC60、A/D変換器62を経てデジタル信号処理回路63に入力される。
【0040】
デジタル信号処理回路63から出力された画像データは、圧縮処理回路64で圧縮されてデータ容量を小さくされてから、メディアコントローラ66を介してメモリカード67に記憶される。このように、スヤスヤキッズモードでは、ストロボ装置61を使用せず、AF補助光として近赤外光を用いるから、寝ている赤ん坊の目を覚まさせることなく、赤ん坊の自然な表情を容易に撮影することができる。
【0041】
なお、スヤスヤキッズモード以外の撮影モードでは、AF補助光用の光源として白色LED15が選択されて駆動される(st7)。この白色LED15から放出される可視光では、高コントラストのAF用データが得られるから、より正確なピント調節ができる。
【0042】
以上説明した実施形態では、通常撮影用のAF補助光として白色LED,寝ている赤ん坊撮影用のAF補助光として近赤外LEDをそれぞれ設け、撮影の状況に応じて切り替えるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、近赤外LEDのみを設けてスヤスヤキッズモードに限らず通常撮影でも近赤外LEDを使用するようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、スヤスヤキッズモードにおいて、ストロボ光の発光は禁止してAF補助光の発光は禁止しなかったが、本発明はこれに限定されることなく、AF補助光が例えば白色光のように近赤外光でない場合には、ストロボ光の発光禁止とともにAF補助光の発光を禁止するのが好ましい。ただし、この場合、被写体が低輝度かつ低コントラストになると、オートによるピント合わせが困難になるため、AGCのゲインをより大きく上げる必要がある。
【0044】
また、上記実施形態は、通常の撮影ではシャッタ音の擬音を発するタイプのデジタルカメラであったが、本発明はこれに限定されることなく、シャッタ音の擬音を発しないタイプであってもよい。また、上記実施形態では、スヤスヤキッズモードではAGCのゲインをアップするようにしたが、十分に高感度のCCDを用いる場合には、その都度ゲインをアップする必要はない。
【0045】
また、上記実施形態では、スヤスヤキッズモードは、寝ている赤ん坊を撮影する際に選択するようにしたが、寝ているペットを撮影する際に選択してもよい。また、上記実施形態では、固体撮像素子としてCCDを用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばCMOSイメージセンサでもよい。また、上記実施形態は、撮像装置としてデジタルカメラを採用したが、カメラ付き携帯電話やカメラ付きPDAでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態であるデジタルカメラを正面側から示す斜視図である。
【図2】デジタルカメラの上面を示す平面図である。
【図3】デジタルカメラの背面を示す平面図である。
【図4】液晶モニタの表示画面を示す説明図である。
【図5】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】AF補助光の照射判断処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
10 デジタルカメラ
12 ストロボ発光部
13 AF補助光投光窓
15 白色LED
16 近赤外LED
17 LED制御回路
18 モード切替ダイヤル
30 液晶モニタ
45 スヤスヤキッズモード
50 CPU
58 CCD
61 ストロボ装置
72 音声処理回路



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストロボ光を発光するストロボ装置と、
オートフォーカス用のAF補助光を発光するAF補助光発光装置と、
前記ストロボ装置及びAF補助光発光装置をそれぞれ制御してストロボ光及びAF補助光の発光が禁止される撮影モードを有する制御部と
を設けたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
ストロボ光を発光するストロボ装置と、
可視光波長領域を主とするオートフォーカス用のAF可視補助光を発光するAF可視補助光発光装置と、
近赤外光波長領域を主とするオートフォーカス用のAF近赤外補助光を発光するAF近赤外補助光発光装置と、
前記ストロボ装置を用いるストロボ撮影時にAF可視補助光発光装置の使用が禁止されAF近赤外補助光発光装置が用いられる撮影モードを有する制御部と
を設けたことを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
少なくともシャッタ音を擬似的に発生させる効果音発生装置を備え、前記撮影モードの選択時には、前記制御部は、前記効果音発生装置を制御してシャッタ音の発生を禁止することを特徴とする請求項1または2いずれか記載の撮像装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−339999(P2006−339999A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161834(P2005−161834)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】