説明

放射線画像読み取りシステム

【課題】リーダーやコンソールの設置形態に応じて、前登録又は後登録の登録方式を適宜設定、変更することができる放射線画像読み取りシステムの提供。
【解決手段】放射線画像が潜像として記録された放射線画像変換プレートから画像データを読み取るリーダー2と、放射線画像変換プレートの読み取り条件を入力しリーダーの読み取りを制御するコントローラ3と、装置と登録方式との対応を記憶、また前登録及び後登録におけるIDと読み取り条件との対応を記憶する手段23と、所定のキーを用いて検索を行う検索手段24とを備えるジョブマネージャ4とからなり、各装置の登録方式を予め設定し、前登録ではプレートIDをキーとして撮影条件を検索し、後登録では後登録専用ID及び撮影条件の入力順とカセッテの投入順との対応から撮影条件を検索することにより、いずれの登録方式にも対応できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線画像読み取りシステムに関し、特に、X線撮影と撮影した画像データの読み取り条件の入力の順序に係わらずに使用可能な放射線画像読み取りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
X線等の放射線を用いて取得した画像は病気診断用の医用画像として広く用いられており、例えば、被検体を透過したX線を蛍光体層(蛍光スクリーン)に照射し、蛍光体層で発生する可視光を通常の写真と同様に銀塩を使用したフィルムに照射して現像する、いわゆるX線写真が従来より使用されている。
【0003】
しかし、近年、銀塩を塗布したフィルムに代わって、蛍光体層から直接画像を取り出す方法が用いられるようになってきている。この方法は、被検体を透過したX線を蛍光体に吸収させた後、この蛍光体層を光又は熱により励起して蛍光体層が蓄積しているX線エネルギーを蛍光として放射させ、この蛍光を光電変換して画像信号を得る方法である。
【0004】
具体的には、例えば、米国特許3,859,527号、特開昭55−12144号公報に、輝尽蛍光体を用い、可視光線又は赤外線を輝尽励起光としたX線画像変換方法が開示されている。この方法は、支持体上に輝尽蛍光体層を形成した放射線画像変換プレートを使用するものであり、この輝尽蛍光体層に被検体を透過したX線を当てて被検体各部位のX線透過量に対応するX線エネルギーを蓄積されて潜像を形成した後、輝尽蛍光体層を所定の波長のレーザ光等の輝尽励起光で走査することにより蓄積されたX線エネルギーを輝尽光として放射させ、この輝尽光をフォトマルチプライヤー等の光電変換素子を用いて光電変換して電気信号として取り出すものである。
【0005】
この輝尽蛍光体を利用したX線画像撮影は、大きく分けて、放射線画像変換プレートを固定した専用タイプと、放射線画像変換プレートを内部に収容した持ち運び可能なカセッテを用いるカセッテタイプに分類される。上記カセッテタイプのX線画像撮影について図15を参照して説明する。
【0006】
図15に示すように、上記カセッテタイプのX線画像撮影は、被写体Mを撮影すると、X線エネルギーを蓄積する輝尽性蛍光体シート13を備える放射線画像変換プレートが内蔵された持ち運び可能なカセッテ11と、カセッテ11からX線画像を読み取るリーダー2と、このリーダー2を制御すると共に表示、入力を行うコントローラ3とから構成される。
【0007】
そして、X線撮影室内で、X線源14とカセッテ11の間に被写体Mを位置させ、X線源14からX線を照射する。カセッテ11内の輝尽性蛍光体シート13は、照射された放射線エネルギーの一部を蓄積する。そして、このカセッテ11をリーダー2にセットすると、リーダー2は、カセッテ11内の輝尽性蛍光体シート13に蓄積されたX線画像情報を読み出すために励起光を輝尽性蛍光体シート13に照射し、照射された励起光により蓄積されたX線画像情報に応じて発光する輝尽光体を光電変換し、A/D変換後、デジタル画像データとして出力する。
【0008】
また、コントローラ3は、リーダー2の読み取り制御を行うと共に、患者情報や撮影部位などのオーダー情報を入力したり、読み取った画像を確認するためのモニタを有している。多種多様なワークフローに対応するため、リーダー2とその専用コントローラ3とは一体になっていたり、別体で1対1に接続されており、X線室に1セットのリーダー2とその専用のコントローラ3を設置することが多かった。
【0009】
しかしながら、これらの系は医用診断に用いられることから高い精度が要求され、コストはかなり高いものであるため、X線撮影室での撮影頻度に関係なくリーダー2とコントローラ3とを設置するのは非経済的であり、また、設置スペースも大きくなることから撮影頻度の高いX線撮影室のみに設置することが多い。このような構成では、このセットが置かれていないX線撮影室で撮影を行う場合、カセッテ11をX線撮影室に持ち込み、撮影後にリーダー2が設置されているX線撮影室に移動して撮影したX線画像を読み取ることになり、多数の患者の撮影を行うとカセッテ11と患者との対応関係が不明確になる恐れがある。
【0010】
また、X線撮影室からリーダー2へ行き、カセッテ11をセットして画像を確認してからX線撮影室に戻るまでの時間が長くなるため、撮影時間が長くなり、患者への負担が大きくなるなどの問題があった。
【0011】
そこで、X線画像の撮影と読み取りとが異なる場所で行われる場合であってもカセッテ11と放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応関係が明確となるように、予めカセッテ11と放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応関係を登録した後に撮影を行う方法(以下、対応関係を登録した後に撮影を行う方法を「前登録」と称する。)が用いられていた。この前登録方式による手順について以下に説明する。
【0012】
この方法では、コントローラ3や情報入力端末にて、撮影部位、感度、解像度などのオーダー情報を入力すると同時に、カセッテ11内に収納されている輝尽性蛍光体シート13を識別するための識別ラベルのID情報を読取り、感度、解像度と対応付けた一連の情報として、ネットワークを介してデータベースに登録する。そして、登録したカセッテ11を用いて患者撮影を行った後、カセッテ11をリーダー2にセットし、リーダー2に接続又は内蔵されている識別ラベル検出手段によって輝尽性蛍光体シート13のID情報を読み取る。リーダー2は、読み取ったID情報を検索キーとしてデータベースに照会し、データベースから感度、解像度とこれらの放射線画像変換プレートの読み取り条件を登録したコントローラ3のアドレスを取得し、この感度、解像度を用いてカセッテ11内の輝尽性蛍光体シート13内に蓄積されたX線画像情報を読み取り、取得したアドレスのコントローラ3にID情報と読み取ったX線画像情報とを送信する。コントローラ3では、リーダー2からID情報とX線画像情報とを受信し、ID情報から放射線画像変換プレートの読み取り条件を特定し、撮影部位から画像処理方法を決定して画像処理を施して表示を行う。
【0013】
この方法を用いたシステムでは、ネットワークに複数のリーダー2とコントローラ3とを接続することが可能であり、また、病院の各X線撮影室には、コントローラ3のみ設置し、X線撮影室間の共通スペースに複数台のリーダー2を設置する形態とすることにより、設置スペースをより少なくすることができる。
【0014】
【特許文献1】米国特許3,859,527号(第3−9頁、第1図)
【特許文献2】特開昭55−12144号公報(第3−5頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、前登録を採用する上記システムは、病院のように多数のX線技師が多数の患者を撮影する形態では、リーダー2やコントローラ3の設置スペースを少なくすることができることから有効であるが、開業医のように1つの撮影室を1人のX線技師が撮影を行う場合には、カセッテ11と患者との対応関係が明確であるにも関わらず、撮影の度に感度、解像度等の読み取り条件とカセッテ11のID情報との対応関係を登録しなければならず、かえって作業が繁雑になると言う問題がある。また、病院の場合においても、緊急時のように早急に撮影しなければならない場合にも、予めカセッテ11の登録が必要なために迅速な処置ができないという問題がある。
【0016】
そこで、本願発明者は先願(特開平11−289426号公報)において、X線撮影前にカセッテ11の登録を行うことなく、カセッテ11と放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応関係を明確にすることができる登録方法(以下、撮影後に対応関係を登録する方式を「後登録」と称する。)を提案している。上記公報記載の技術について概説する。
【0017】
後登録方式では、X線撮影を行った後、コントローラ3や情報入力端末にて、オーダー情報(感度、解像度の放射線画像変換プレートの読み取り条件、患者情報、撮影部位等)を入力する。そして、放射線画像変換プレートの読み取り条件の感度、解像度と後登録であることを示すID(後登録専用ID)とを対応付け、入力の順番を考慮して、ネットワークを介してデータベースに登録する。そして、カセッテ11をリーダー2に投入すると、リーダー2は、後登録専用のID情報を用いてデータベースに照会し、放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテ11の投入順との対応から感度、解像度とこれらの放射線画像変換プレートの読み取り条件を登録したコントローラ3のアドレスを取得し、この感度、解像度を用いてカセッテ11内の輝尽性蛍光体シート13内に蓄積されたX線画像情報を読み取り、取得したアドレスのコントローラ3にID情報と読み取ったX線画像情報とを送信する。コントローラ3は、リーダー2からID情報とX線画像情報とを受信し、受信順序からオーダー情報を特定し、撮影部位から画像処理方法を決定して画像処理を施し、表示を行う。
【0018】
この後登録方式では、X線撮影の前に感度、解像度等の放射線画像変換プレートの読み取り条件とカセッテ11のID情報との対応関係を登録する必要がないため、開業医のように1つの撮影室を1人のX線技師が撮影する場合、作業の効率を上げることができ、また、緊急時にはすぐにX線撮影を行うことができるため、迅速な処置が可能となる。
【0019】
このように、リーダー2やコントローラ3が各々異なる場所に多数設置され、多数のX線技師が撮影を行う病院等では、前登録によって多数の患者のX線撮影を効率的に行うことができ、一方、リーダー2やコントローラ3の設置台数が少なく、少数のX線技師が撮影を行う開業医等では、後登録によって迅速かつ効率的にX線撮影を行うことができるが、いずれか一方の登録方式しか利用することができず、例えば、病院では緊急時に迅速な撮影ができなかったり、また、開業医ではリーダー2やコントローラ3を増設してシステムを拡張する場合に不都合が生じる場合もある。
【0020】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、リーダーやコントローラの設置台数、設置形態に応じて、前登録又は後登録の登録方式を適宜設定、変更することができる放射線画像読み取りシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するため、本発明の放射線画像読み取りシステムは、カセッテに内蔵された放射線画像記録媒体から画像データを読み取る手段と、前記カセッテ又は前記放射線画像記録媒体を特定する識別情報を取得する第1の検出手段と、前記放射線画像記録媒体からの画像データ読み取り制御を行う制御手段と、を有する放射線画像読み取りシステムにおいて、前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を入力する手段と、前記放射線画像記録媒体へのX線曝射前に、入力された前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件と前記カセッテ又は前記放射線画像記録媒体を特定する識別情報とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、入力された前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を入力順に記憶する第2の記憶手段と、前登録方式か後登録方式のいずれかを設定する設定手段と、前記設定手段での設定が前登録方式の場合、前記放射線画像記録媒体のX線曝射後に前記第1の検出手段で取得した前記識別情報を検索キーとして、前記第1の記憶手段から前記識別情報に対応する前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を検索する第1の検索を実行し、前記設定手段での設定が後登録方式の場合、前記第2の記憶手段から前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を検索する第2の検索を実行する検索手段と、を有し、前記制御手段は、前記検索手段で検索された放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件に基づき、前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取りを制御するものである。
【0022】
このように、本発明は上記構成により、装置毎に前登録方式又は後登録方式を任意に設定することができ、画像読み取り装置を構成するリーダーやコントローラの設置形態、設置台数等の利用形態に応じて前登録方式と後登録方式とを適宜選択することができ、また、前登録方式を採用する病院システムにおいても、部分的に後登録システムを混在させることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の放射線画像読み取りシステムによれば下記記載の効果を奏する。
【0024】
本発明の第1の効果は、画像読み取り装置を構成するリーダーやコントローラの設置形態、設置台数の利用形態に応じて、前登録方式又は後登録方式を適宜選択することができ、いずれの登録方式であっても画像データの読み取りを行うことができるということである。
【0025】
その理由は、ジョブマネージャーに、各々の登録方式におけるID(プレートID又は後登録専用ID)と放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応情報を記録する記憶手段と、プレートIDをキーとした検索、又は放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテの投入順との対応関係による検索を行う検索手段とを設け、いずれの登録方法でもプレートID又は後登録専用IDを用いて放射線画像変換プレートの読み取り条件の対応付けが可能だからである。
【0026】
また、本発明の第2の効果は、前登録方式と後登録方式とが混在する形態での適用も可能となるということである。
【0027】
その理由は、ジョブマネージャーに設ける記憶手段に、各々の装置と登録方式の対応情報も記憶し、コントローラ/リーダー起動時に、この対応情報が参照されて登録方式が設定され、設定された登録方式に従って処理が行われるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明に係る放射線画像読み取りシステムは、その好ましい一実施の形態において、X線画像が潜像として記録された放射線画像変換プレートから画像データを読み取るリーダーと、放射線画像変換プレートの読み取り条件を入力し、リーダーの読み取りを制御するコントローラと、各々の装置と登録方式との対応情報や前登録及び後登録に際して登録されるIDと読み取り条件との対応情報を記憶し、所定のキーを用いて検索を行うジョブマネージャーとが接続されて構成されているものであり、コントローラ又はリーダーの登録方式を、装置と登録方式との対応情報を用いて、起動時に予め設定し、前登録方式に設定されたリーダーやコントローラを使用する場合には、ジョブマネージャーによりプレートIDをキーとして読み取り条件を検索し、後登録方式に設定されたリーダーやコントローラを使用する場合には、後登録専用IDを用いて、読み取り条件の入力順序とカセッテの投入順序との対応関係から読み取り条件を検索することにより、いずれの登録方式にも対応することができ、また、両登録方式が混在する場合でも読み取り処理を行うことができる。
【実施例1】
【0029】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る放射線画像読み取りシステムについて、図1乃至図8を参照して説明する。図1は、第1の実施例に係るX線画像システムの構成を模式的に示すブロックであり、図2は、設置場所毎の構成を示す図である。また、図3は、画像読み取り装置(リーダー、コントローラ、ジョブマネージャー)の機能を示すブロック図である。また、図4乃至図6は、本実施例の画像読み取り方法の手順を模式的に示す図であり、図7及び図8は、そのフローチャート図である。なお、本実施例は、1セットの画像読み取り装置が設置される場合について記載するものである。
【0030】
図1及び図2に示すように、本実施例のX線画像システム1は、X線発生装置によって曝射され潜像が形成された放射線画像変換プレートからX線画像を読み取るリーダー2と、リーダー2の読み取りを制御すると共に、読み取った画像を表示したり、放射線画像変換プレートの読み取り条件を入力するコントローラ3と、装置と登録方式との対応情報や、前登録又は後登録方式における放射線画像変換プレートと放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応情報を記憶し、放射線画像変換プレートに対応する放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索するジョブマネージャー4(以下の説明では、記憶、検索機能を備えたデータベースをジョブマネージャーと称する。)と、必要に応じて設置されるプリンタ7、ビューア8、患者受付端末9等とがスイッチングHUB6を介してLAN接続されている。また、図示していないが、これらの装置はDICOM等のプロトコルにより他の医用機器と接続されている。
【0031】
なお、以下の説明において、リーダー2とコントローラ3とは分離された形態とするが、これらが一体となって画像読み取り装置を構成する形態とすることもできる。また、ジョブマネージャー4はコントローラ3の内部に設けられている形態とするが、ジョブマネージャー4が一つの装置として独立してネットワークに接続される構成とすることもできる。また、説明の都合上、読み取り機能のみを備えるものをリーダー2と称し、リーダー2に表示、入力機能や画像処理機能を備えたものや、データベース機能を備えたものを画像読み取り装置5(放射線画像読み取りシステムと同義)、更に、この装置に他の機器がネットワーク接続されているシステムをX線画像システムと称することにする。
【0032】
次に、図3を参照して、画像読み取り装置5を構成するリーダー2、コントローラ3、ジョブマネージャー4の機能について説明する。
【0033】
リーダー2は、例えば、カセッテ11の投入制御を行うカセッテ・プレート制御部17が、カセッテ11を識別ラベル検出手段18まで搬送を行い、カセッテ11、又はプレートに貼付された識別ラベル12が読み取られる。読み取り後、カセッテ11から放射線画像変換プレートが分離され、画像読取部16に搬送され、画像読取部16は放射線画像変換プレートを走査しながら潜像を読み取る。
【0034】
また、コントローラ3は、患者情報、放射線画像変換プレートの読み取り条件、撮影部位等のオーダ情報を表示、操作する表示・操作部19と、カセッテ11、又はプレートに貼付される識別ラベル12を読み取る識別ラベル検出手段21と、リーダー2で読み取った画像に対して種々の画像処理を施す制御部20と、オーダ情報やリーダー2で読み取った画像を記憶する記憶部22とを備えている。
【0035】
また、ジョブマネージャー4は、コントローラ3又はリーダー2が前登録方式か後登録方式のいずれかに設定されているかを記憶、又、前登録方式の場合、識別ラベル検出手段21で読み取った、識別ラベルIDと放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応情報を記憶、又、後登録方式の場合、後登録専用IDと放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応情報を入力順に記憶する記憶手段23と、識別ラベルID、又は、後登録専用IDから放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索する検索手段24とを備えている。
【0036】
すなわち、本実施例の画像読み取り装置5では、コントローラ3又はリーダー2の登録方式を予め設定することが可能であり、設定した登録方式に従ってリーダー2の読み取り、又はコントローラ3の制御が行われ、また、いずれの登録方式を採用した場合でも放射線画像変換プレートの読み取り条件等が引き出せるように構成されている。
【0037】
上記構成のリーダー2、コントローラ3及びジョブマネージャー4を用いて、患者のX線画像を取得する方法について以下に説明する。詳細な手順を示す前に、図4乃至図6を参照して前登録方式と後登録方式の概略について説明する。図4は、前登録方式の手順を模式的に示す図であり、図5及び図6は後登録方式の手順を模式的に示す図である。
【0038】
図4に示すように、前登録方式の場合は、まず、X線技師等のオペレータはコントローラ3の表示・操作部19により、リーダー2で画像を読み取る際の放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力する(図の[1])。その際、コントローラ3の識別ラベル検出部21によりカセッテ11に貼り付けられた識別ラベル12の情報(以下、プレートIDと称する。)を読み取る(図の[2])。そして、入力した感度、解像度とプレートIDとをジョブマネージャー4に送信し、ジョブマネージャー4では、上記情報を記憶手段23に記憶する。その後、登録したカセッテ11を用いてX線撮影を行い(図の[3])、潜像を形成したカセッテ11をリーダー2に挿入する(図の[4])。リーダー2では、内臓する識別ラベル検出手段18により、カセッテ11のプレートIDを読み取ってジョブマネージャー4に送信し、ジョブマネージャー4では、検出手段24により、このプレートIDに対応する放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索して返信する。そして、リーダー2は取得した放射線画像変換プレートの読み取り条件で画像の読み取りを実行する。
【0039】
一方、図5に示すように、後登録方式の場合は、X線技師等のオペレータは最初にX線撮影を行い(図の[1])、その後、コントローラ3の表示・操作部19により、リーダー2で画像を読み取る際の放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力する(図の[2])。ここで、後登録方式の場合はプレートIDの読み取りは行わず、ジョブマネージャー4では、後登録専用IDと放射線画像変換プレートの読み取り条件とを対応付け、入力順に登録する。そして、潜像を形成したカセッテ11をリーダー2に挿入する(図の[3])と、ジョブマネージャー4では、検索手段24により、放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテ11の投入順との対応関係から放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索してリーダー2に返信する。そして、リーダー2は取得した放射線画像変換プレートの読み取り条件で画像の読み取りを実行する。
【0040】
上記手順が後登録方式の一般的な手順であるが、放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力とカセッテ11の投入との順番が逆になることも考えられる。例えば、図6に示すようにX線技師等のオペレータは最初にX線撮影を行った後(図の[1])、潜像を形成したカセッテ11をリーダー2に挿入し(図の[2])、その後、コントローラ3の表示・操作部19により、リーダー2で画像を読み取る際の放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力(図の[3])した場合には、カセッテ11の投入段階では放射線画像変換プレートの読み取り条件が確定していないために、リーダー2はそのまま待機し、コントローラ3から放射線画像変換プレートの読み取り条件が入力され、カセッテに対応する放射線画像変換プレートの読み取り条件が登録されたら、ジョブマネージャー4では、検索手段24により、放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテ11の投入順との対応関係から放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索してリーダー2に返信する。そして、リーダー2は取得した放射線画像変換プレートの読み取り条件で画像の読み取りを実行する。
【0041】
このように、前登録方式と後登録方式とでは、コントローラ3での読み取り条件の入力とリーダー2でのカセッテの投入の順番が異なり、また、前登録方式ではプレートIDと放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応付けが行われ、プレートIDを用いて放射線画像変換プレートの読み取り条件が検索されるのに対し、後登録方式ではプレートIDの読み取りは行わず、後登録専用IDと放射線画像変換プレートの読み取り条件とを対応付けて入力順に登録し、放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテの投入順との対応関係から放射線画像変換プレートの読み取り条件が検索されることから、従来の画像読み取り装置の構成では両登録方式に対応することはできなかった。
【0042】
そこで、本実施例では、ジョブマネージャー4に、各々の装置と登録方式の対応情報と、各登録方式におけるID(プレートID又は後登録専用ID)と放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応情報を記録する記憶手段23と、プレートIDをキーとした検索、又は放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテ11の投入順との対応関係による検索を行う検索手段24を設けることにより、コントローラ3/リーダー2の起動時に、ジョブマネージャー4の記憶手段23に記憶されている対応情報を参照して、各々の装置の登録方式を指定し、各登録方式に応じた放射線画像変換プレートの読み取り条件の検索を可能とすることを特徴としている。
【0043】
以下、各登録方式における具体的手順について、図7及び図8のフローチャート図を参照して詳述する。図7は、コントローラ3/リーダー2を前登録方式に設定した場合における画像読み取りの手順を示しており、図8は、コントローラ3/リーダー2を後登録方式に設定した場合における画像読み取りの手順を示している。なお、以下の説明では、カセッテ11の識別ラベル12としてバーコードを用い、コントローラ3及びリーダー2にはバーコードリーダーが接続されているものとするが、他の識別方法を用いる構成とすることもできる。
【0044】
まず、図7を参照して前登録方式に設定した場合について説明する。ステップS101において、コントローラ3の表示・操作部19により、放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力する。なお、この放射線画像変換プレートの読み取り条件は、X線情報システム等の上位システムから取得する場合もある。その後、ステップS102において、コントローラ3に接続又は内蔵されているバーコードリーダー(識別ラベル検出手段21)を用いてカセッテ11、又はプレートに貼り付けられているバーコードを読み取り、カセッテの種類やサイズ等の情報を含むプレートIDを読み取る。
【0045】
次に、ステップS103において、コントローラ3では、入力された放射線画像変換プレートの読み取り条件とバーコードから読み取ったプレートIDとをジョブマネージャー4に送り、ジョブマネージャー4では、プレートIDと放射線画像変換プレートの読み取り条件の対応付けを行い、ステップS104で記憶手段23に記憶する。なお、このジョブマネージャー4として、既存のデータベースのデータ登録、検索機構を流用することができる。
【0046】
次に、ステップS105において、公知の方法により、X線発生装置からX線を被験者、及び、カセッテ11に曝射して、被験者の撮影部位をカセッテ11に内蔵された、放射線画像変換プレートに潜像として記録する。なお、X線発生装置に限らず、例えば、磁気、超音波による画像記録も含まれる。
【0047】
次に、ステップS106において、X線を曝射したカセッテ11をリーダー2のスロットに投入する。すると、ステップS107において、リーダー2は、内蔵するバーコードリーダー(識別ラベル検出手段18)を用いて、カセッテ11又はプレートに貼り付けられているバーコードを検出し、プレートIDを読み取る。
【0048】
そして、ステップS108において、リーダー2は読み取ったプレートIDをジョブマネージャー4に送信し、ジョブマネージャー4では、プレートIDを検索キーとして記憶手段23に記録されているデータからプレートIDに対応する放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索し、リーダー2に送信する。リーダー2では、ステップS109において、この放射線画像変換プレートの読み取り条件を用いて潜像を読み取る。
【0049】
次に、後登録方式に設定した場合の手順(図5の後登録方式1)について、図8を参照して説明する。まず、ステップS201において、公知の方法により、X線発生装置からX線を被験者、及び、カセッテ11に曝射して、被験者の撮影部位をカセッテ11に内蔵された、放射線画像変換プレートに潜像として記録する。
【0050】
次に、ステップS202において、コントローラ3の表示・操作部19により、放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力する。なお、この放射線画像変換プレートの読み取り条件は、病院情報システムやX線情報システム等の上位システムから取得する場合もある。
【0051】
その後、ステップS203において、コントローラ3では、入力された放射線画像変換プレートの読み取り条件と予め設定された後登録専用IDとをジョブマネージャー4に送り、ジョブマネージャー4では、後登録専用IDと放射線画像変換プレートの読み取り条件の対応付けを行い、ステップS204において、入力の順番を考慮して記憶手段23に記憶する。
【0052】
次に、ステップS205において、X線を曝射したカセッテ11をリーダー2のスロットに投入すると、ステップS206において、ジョブマネージャー4では、後登録専用IDを用い、記憶手段23に記録されているデータから放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテの投入順とを対応させて放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索し、リーダー2に送信する。リーダー2では、ステップS207において、この放射線画像変換プレートの読み取り条件を用いて以下の方法で潜像を読み取る。
【0053】
まず、読み取り感度の値に従って、光電読取部の感度が設定され、読み取り解像度の値に従って、搬送機構の搬送速度やA/D変換器のサンプリングピッチが設定される。そして、カセッテ11から放射線画像変換プレートが引き出され、搬送機構で放射線画像変換プレートをXの方向に副走査搬送しながら、放射線画像変換プレートに蓄積・保持された画像データを読み取り部により読み出す。
【0054】
このように、本実施例の画像読み取り装置5では、ジョブマネージャー4に、各々の装置と登録方式の対応情報と、各々の登録方式におけるID(プレートID又は後登録専用ID)と放射線画像変換プレートの読み取り条件との対応情報を記録する記憶手段23と、プレートIDをキーとした検索、又は放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテ11の投入順との対応関係による検索を行う検索手段24を設け、コントローラ3/リーダー2の起動時に、ジョブマネージャー4の記憶手段23に記憶されている対応情報を参照して、各々の装置の登録方式を設定し、いずれの登録方式に設定された場合であってもID(プレートID又は後登録専用ID)を用いてカセッテに対応する放射線画像変換プレートの読み取り条件を読み出し可能とすることにより、コントローラ3/リーダー2の設置形態、使用状態等に応じて登録方式を適宜選択することができる。
【実施例2】
【0055】
次に、本発明の第2の実施例に係る放射線画像読み取りシステムについて、図9乃至図14を参照して説明する。図9及び図10は、第2の実施例に係るX線画像システム(拡張システム)の構成を模式的に示すブロックであり、図11及び図12は、他のX線画像システム(分散システム)の構成を模式的に示すブロックである。また、図13及び図14は、画像読み取り方法の手順を示すフローチャート図である。なお、本実施例は、複数の画像読み取り装置(リーダー、コントローラ)が設置されるシステムについて記載するものである。
【0056】
すなわち、前記した第1の実施例では、1セットの画像読み取り装置5(リーダー2、コントローラ3、ジョブマネージャー4)が設置される構成について示したが、本発明の画像読み取り方法では、前登録方式と後登録方式とを任意に使い分けることができることから、複数のリーダーと複数のコントローラが接続される形態においても適用が可能である。
【0057】
例えば、図9及び図10に示すように、複数の撮影室の各々にコントローラ3が設置され、撮影室とは異なる作業スペースに複数のリーダー2が集中的に設置されて、更に、ジョブマネージャー4やスタディマネージャ29等がスイッチングHUB6を介してLAN接続されるシステム(この形態を拡張システムと称する。)においても適用することができる。このようなリーダー2とコントローラ3とがm:n(図10でリーダー2が4台、コントローラ3が3台接続される場合を例示)で構成される拡張システムは、通常、前登録方式が採用される。
【0058】
以下、図13のフローチャート図を参照して拡張システムにおいて前登録方式で画像を読み取る手順について説明する。まず、前記した第1の実施例の図7と同様に、ステップS301において、任意のコントローラ3の表示・操作部19により、放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力する。その後、ステップS302において、コントローラ3に接続又は内蔵されているバーコードリーダー(識別ラベル検出手段21)を用いてカセッテ11又はプレートに貼り付けられているバーコードを読み取り、カセッテの種類やサイズ等の情報を含むプレートIDを読み取る。
【0059】
次に、ステップS303において、コントローラ3では、入力された放射線画像変換プレートの読み取り条件とバーコードから読み取ったプレートIDとをジョブマネージャー4に送り、ジョブマネージャー4では、プレートIDと放射線画像変換プレートの読み取り条件の対応付けを行うが、その際、本実施例では、更に画像データの返送先のコントローラ3の指定情報も付加して対応付けを行い、ステップS304で記憶手段23に記憶する。
【0060】
この送信先コントローラ3の指定情報は、放射線画像変換プレートの読み取り条件とプレートIDとを送信する際に、コントローラ3が自動的に付加する構成とすることができ、この場合は、放射線画像変換プレートの読み取り条件を入力したコントローラ3が送信先コントローラとなる。また、入力するコントローラとは異なるコントローラ3に画像データを送信することもでき、この場合は、オペレータが放射線画像変換プレートの読み取り条件を入力する際に送信先コントローラを特定する情報を入力することになる。
【0061】
以下、第1の実施例と同様に、ステップS305において、X線発生装置からX線を被験者、及び、カセッテ11に曝射して、被験者の撮影部位をカセッテ11に内蔵された、放射線画像変換プレートに潜像として記録し、ステップS306において、X線を曝射したカセッテをリーダー2のスロットに挿入すると、ステップS307において、リーダー2は、内蔵するバーコードリーダーによりバーコードを検出し、プレートIDを読み取る。
【0062】
そして、ステップS308において、リーダー2は読み取ったプレートIDをジョブマネージャー4に送信し、ジョブマネージャー4では、プレートIDを検索キーとして記憶手段23に記録されているデータからプレートIDに対応する放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索すると共に画像データの返送先コントローラ3の指定情報を抽出する。
【0063】
その後、リーダー2では、ステップS309において、この放射線画像変換プレートの読み取り条件を用いて潜像を読み取り、ステップS310において、読みとった画像データを返送先コントローラ3に送信する。画像データを受信したコントローラ3では、オペレータの指示に従って画像データに所定の画像処理を施して診断用の画像を生成し、診断を行う。
【0064】
また、図11及び図12に示すように、複数の撮影室の各々にリーダー2とコントローラ3(ジョブマネージャー4)とが対を成して設置され、各々のコントローラ3がスイッチングHUB6を介してLAN接続されるシステム(このような形態を分散システムと称する。)では、後登録方式を採用することもできる。
【0065】
このような分散システムにおいて後登録方式で画像を読み取る手順について、図14のフローチャート図を参照して説明する。まず、前記した第1の実施例の図8と同様に、ステップS401において、公知の方法により、X線発生装置からX線を被験者、及び、カセッテ11に曝射して、被験者の撮影部位をカセッテ11に内蔵された、放射線画像変換プレートに潜像として記録する。その後、ステップS402において、コントローラ3の表示・操作部19により、放射線画像変換プレートの読み取り条件(感度、解像度)を入力する。
【0066】
その後、ステップS403において、コントローラ3では、入力された放射線画像変換プレートの読み取り条件と予め設定された後登録専用IDとをジョブマネージャー4に送り、ジョブマネージャー4では、後登録専用IDと放射線画像変換プレートの読み取り条件の対応付けを行うが、その際、本実施例では更に画像データの返送先のコントローラ3の指定情報も付加して対応付けを行い、ステップS404において、放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順を考慮して記憶手段23に記憶する。
【0067】
その後、第1の実施例と同様に、ステップS405において、X線を曝射したカセッテをリーダー2のスロットに投入すると、ステップS406において、ジョブマネージャー4では、後登録専用IDを用い、記憶手段23に記録されているデータから放射線画像変換プレートの読み取り条件の入力順とカセッテの投入順とを対応させて放射線画像変換プレートの読み取り条件を検索し、放射線画像変換プレートの読み取り条件と共に画像データの返送先コントローラ3の指定情報を抽出する。
【0068】
その後、ステップS407において、この放射線画像変換プレートの読み取り条件を用いて放射線画像変換プレートからX線画像を読み取り、ステップS408において、読みとった画像データを返送先コントローラ3に送信する。画像データを受信したコントローラ3では、オペレータの指示に従って画像データに所定の画像処理を施して診断用の画像を生成し、診断を行う。
【0069】
このように、本実施例の画像読み取り装置5では、リーダー2とコントローラ3とが複数接続される形態において、後登録方式を用いることも可能となる。拡張システムで一部のコントローラ3/リーダ2を後登録方式で動作させる、また、分散システムで一部のコントローラ3/リーダー2を前登録方式で動作させることもでき、前登録方式と後登録方式とが混在した形態での適用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施例に係るX線画像システムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るX線画像システムの設置場所毎の構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る画像読み取り装置(リーダー、コントローラ、ジョブマネージャー)の機能を示すブロック図である。
【図4】前登録方式の手順を模式的に示す図である。
【図5】後登録方式の手順を模式的に示す図である。
【図6】後登録方式の手順を模式的に示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る画像読み取り手順(前登録方式)を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る画像読み取り手順(後登録方式)を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係るX線画像システム(拡張システム)の構成を模式的に示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係るX線画像システム(拡張システム)の設置場所毎の構成を模式的に示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係るX線画像システム(分散システム)の構成を模式的に示すブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係るX線画像システム(分散システム)の設置場所毎の構成を模式的に示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施例に係る画像読み取り手順(前登録方式)を示すフローチャート図である。
【図14】本発明の第2の実施例に係る画像読み取り手順(後登録方式)を示すフローチャート図である。
【図15】従来のX線画像撮影システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0071】
1 画像読み取りシステム
2 リーダー
3 コントローラ
4 ジョブマネージャー
5 画像読み取り装置
6 スイッチングHUB
7 HOST(アーカイバ、又はビューア)
8 ビューア
9 患者受付端末
10 LAN
11 カセッテ
12 識別ラベル
13 輝尽蛍光体シート
14 X線源
16 画像読取部
17 カセッテ・プレート制御部
18 識別ラベル検出手段
19 表示・操作部
20 制御部
21 識別ラベル検出手段
22 記憶部
23 記憶手段
24 検索手段
28 プリンタ
29 スタディマネージャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カセッテに内蔵された放射線画像記録媒体から画像データを読み取る手段と、
前記カセッテ又は前記放射線画像記録媒体を特定する識別情報を取得する第1の検出手段と、
前記放射線画像記録媒体からの画像データ読み取り制御を行う制御手段と、を有する放射線画像読み取りシステムにおいて、
前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を入力する手段と、
前記放射線画像記録媒体へのX線曝射前に、入力された前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件と前記カセッテ又は前記放射線画像記録媒体を特定する識別情報とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、
入力された前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を入力順に記憶する第2の記憶手段と、
前登録方式か後登録方式のいずれかを設定する設定手段と、
前記設定手段での設定が前登録方式の場合、前記放射線画像記録媒体のX線曝射後に前記第1の検出手段で取得した前記識別情報を検索キーとして、前記第1の記憶手段から前記識別情報に対応する前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を検索する第1の検索を実行し、前記設定手段での設定が後登録方式の場合、前記第2の記憶手段から前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件を検索する第2の検索を実行する検索手段と、を有し、
前記制御手段は、前記検索手段で検索された放射線画像記録媒体からの画像データの読み取り条件に基づき、前記放射線画像記録媒体からの画像データの読み取りを制御することを特徴とする放射線画像読み取りシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−65347(P2006−65347A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−302088(P2005−302088)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【分割の表示】特願2002−23351(P2002−23351)の分割
【原出願日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】