説明

新規抗炎症剤

【課題】本発明は、炎症に対して有効に作用しうる新規な治療剤もしくは予防剤を提供することを課題とする。
【解決手段】GPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤による。例えば、一般式(1)で表される脂式カルボン酸誘導体であるGPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤が一例として挙げられる。GPR40アゴニストを動物モデルに適用したところ、炎症症状の改善が認められ、GPR40アゴニストが抗炎症剤として有効であることが確認された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GPR40アゴニストを有効成分とする新規抗炎症剤に関する。
【背景技術】
【0002】
炎症は、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に免疫応答が働き、それによって生体に出現する症候である。近年、男性・女性に関わらず多くの人々が、腰痛、肩こり、関節痛を始めとする炎症症状に悩まされている。また、慢性的な炎症は発癌の一因にもなり得る。炎症の予防や治療、症状緩和は大きな課題であり、炎症のメカニズムに基づく抗炎症剤の開発が多数行われている。
【0003】
炎症の治療剤としては、アスピリンをはじめとするNSAIDS(非ステロイド系抗炎症薬)、遅効性抗リウマチ薬、金製剤、ステロイドホルモン剤等が用いられている。しかし、これらの薬剤は、特に慢性炎症性疾患に対し、作用の面からあるいは副作用の面から見て、満足のいくものではない。例えば、アスピリンをはじめとするNSAIDSは、シクロオキシゲナーゼを阻害し、炎症のケミカルメディエーターのプロスタグランジンE2の産生を抑制することで、炎症の諸症状を緩和する対症療法的薬剤であり、炎症に対して充分な治療効果があるとはいえない。また、長期にわたる連続投与によって、消化管障害をおこすことがある。
【0004】
7回膜貫通型受容体ファミリーであるGタンパク質共役受容体(GPCR: G-protein coupled receptor)は、遊離脂肪酸と反応して生理学的役割を発揮することで知られている。GPCRに特定のリガンドが結合することによって、細胞内のカルシウム濃度が上昇し、細胞の機能が発揮される。
【0005】
GPCRは様々な免疫現象に関与していることが知られている。例えば、GPCRの1つであるエンドカンナビノイド受容体CB1およびCB2は、接触性皮膚炎モデルにおいて抑制的に作用し(非特許文献1)、プロスタグランジンE2受容体EP3は、接触性皮膚炎及びアレルギー性結膜炎を抑制することが報告されている(非特許文献2および3)。
【0006】
GPR40はGPCRの1つであり、脂肪酸の受容体として同定され、膵臓のβ細胞において高発現であり、脂肪酸のインスリン分泌作用に関与していることが報告されている(非特許文献4)。GPR40アゴニストはインスリン分泌促進作用に基づき、食後高血糖を是正する作用が期待され、糖尿病の予防・治療薬として候補とされている。例えば、特許文献1には、インスリン分泌促進薬や糖尿病などの予防・治療薬として有用なGPR40アゴニストとして、3-(4-ベンジルオキシフェニル)-プロパン酸誘導体が開示されている。
【0007】
GPR40の選択的アゴニストの1つとして、GW9508(3-[4-({[3-(フェニルオキシ)フェニル]メチル}アミノ)フェニル]プロパン酸)が開示されている(非特許文献5および6)。非特許文献5および6は、グルコース刺激によるMIN6細胞(マウス膵β細胞株)からのインスリン分泌をGW9508が促進することを、実験により具体的に開示しており、GPR40アゴニストが2型糖尿病などの治療に有用であると提言している。
【0008】
しかしながら、GPR40が免疫応答を介した炎症に関与していること、およびGPR40のアゴニストが抗炎症剤となり得ることについて、これまで具体的に報告した例はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−83154号公報
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Science. 2007 Jun 8;316(5830):1494-7
【非特許文献2】Nat Immunol. 2005 May;6(5):524-31
【非特許文献3】J Allergy Clin Immunol. 2009 Feb;123(2):466-71
【非特許文献4】Nature. 2003 Mar 13;422(6928):173-6
【非特許文献5】Br J Pharmacol. 2006 Jul;148(5):619-28
【非特許文献6】J Med Chem. 2008 Dec 11;51(23):7640-4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、炎症に対して有効に作用しうる新規な治療剤もしくは予防剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは上記課題を解決するために、GPR40アゴニストがヒトケラチノサイト由来細胞において炎症に関連するケモカインCCL17の産生を抑制することに着目して鋭意検討を重ね、GPR40アゴニストが抗炎症剤となり得ることを見出し本発明を完成した。
【0013】
即ち本発明は、以下よりなる。
1.GPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤。
2.GPR40アゴニストが、下記一般式(1)で表される脂式カルボン酸誘導体である、前項1に記載の抗炎症剤:
【化1】

一般式(1)中、XがNHもしくはOであり、mは1〜3から選択される整数であり、nは1〜6から選択される整数であり、Zがフェノキシフェニル基もしくは下記一般式(2)で表されるものであり;
【化2】

一般式(2)中、Rは炭素数が1〜10のアルキル基もしくはフェニル基である。
3.一般式(1)において、XがNHであり、mが1であり、nが2であり、Zがフェニルオキシフェニル基である、前項2に記載の抗炎症剤。
4.炎症が皮膚炎である、前項1〜3のいずれか1に記載の抗炎症剤。
5.皮膚外用剤である、前項1〜4のいずれか1に記載の抗炎症剤。
【発明の効果】
【0014】
本発明のGPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤は、皮膚炎の生体内モデルにおいて、抗炎症作用を発揮することができる。皮膚炎治療に用いられる外用副腎皮質ステロイドなどに比べて、本発明の抗炎症剤は、より副作用の少ない抗炎症剤となるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】GRP40アゴニストによる、HacaT細胞におけるCCL17産生抑制効果を示す図である。(参考例1)
【図2】百日咳毒素を前処理した場合の、GPR40アゴニストによるHacaT細胞におけるCCL17産生抑制効果の変化を示す図である。(参考例2)
【図3】接触性皮膚炎モデルマウスにおける、GPR40アゴニストの炎症抑制作用を示す図である。(実施例1)
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、GPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤を対象とする。抗炎症とは、炎症の予防、治療、もしくは症状改善を意味する。炎症とは、感染、物理的刺激、化学的刺激、アレルギー反応等の侵襲に対し、免疫系が応答する種々の反応の総称である。一般に炎症は外来刺激などの外因性要因と生体側の異常、体質的要素などの内因性要因との相互作用によって発症する。また炎症を起こしている部位によって、例えば腰や肩の筋肉等または関節に炎症を起こしている場合には腰痛や肩こりまたは関節炎といった症状(疾患)となって顕れ、皮膚や粘膜に炎症を起こしている場合には皮膚炎や口内炎などの疾患として顕れる。
【0017】
本発明において、GPR40アゴニストは抗炎症作用を有するので、具体的には皮膚炎、腰痛、肩こり、掻痒などに用いられ、好ましくは皮膚炎などの予防、治療、症状の改善に用いられる。皮膚炎の発症原因は、外来刺激としては、種々の化学物質、香粧品、金属、洗剤、薬物をはじめ植物、微生物、昆虫などの生物学的因子、日光、温熱、寒冷、乾燥などの物理学的因子などが挙げられる。生体側の因子としては、発汗、皮脂の分泌異常、角化異常など局所的異常の他に、アトピー性素因、感染病巣、消化管障害、腎障害、内分泌障害などの全身的異常も関連する。皮膚炎は発生機序としては、アレルギー性接触性皮膚炎などのアレルギーと一時刺激性接触性皮膚炎などの非アレルギーに大別されるが、本発明の組成物はいずれにも適用できる。炎症の症状としては、通常、発赤、熱感、発痛、腫脹、機能障害(例:掻痒、疼痛)が挙げられる。本発明の抗炎症剤はこれらの疾病・症状の予防、治療、症状の改善に用いることができる。
【0018】
本発明において、GPR40アゴニストとは、GPR40に対してアゴニスト活性(活性化作用)を有する化合物であればよい。GPR40に対してアゴニスト活性を有する化合物は、ペプチド性または非ペプチド性のいずれであってもよいが、非ペプチド性のものが好ましい。また、GPR40アゴニストは、GPR40受容体に対するアゴニスト活性が保持されている限り、その形態が生体内への投与前後で異なっていてもよい。すなわち、GPR40アゴニストは、生体内での代謝を受けて構造変化体となった後にGPR40受容体に対するアゴニスト活性を有する「活性代謝物」であってもよい。さらに、GPR40アゴニストは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により活性体に変化する「プロドラッグ」であってもよい。
【0019】
本発明におけるGPR40アゴニストは、ヒトケラチノサイト由来細胞においてTNF-α+IFN-γにより誘発されるCCL17産生を抑制する作用を有し、かかるCCL17産生抑制はGi共役型GPCRを介するものと考えられる。すなわち本発明におけるGPR40アゴニストはGi共役型GPCRを介してCCL17産生を抑制する作用を有する化合物である。
【0020】
具体的には、GPR40アゴニストは、非特許文献6、米国特許第2008/0176912号公開公報、国際公開第2008/066097号パンフレット、特開2007−284350号公報、国際公開第2005/063725号パンフレット、および特開2005−015461号公報に記載の化合物から選択して用いることができる。
【0021】
好ましくはGPR40アゴニストは、下記一般式(1)で表される脂式カルボン酸誘導体
である:
【化1】

一般式(1)中、XがNHもしくはOであり、mは1〜3から選択される整数であり、nは1〜6から選択される整数であり、Zがフェノキシフェニル基もしくは下記一般式(2)で表されるものであり;
【化2】

一般式(2)中、Rは炭素数が1〜10のアルキル基もしくはフェニル基である。
【0022】
より好ましくはGPR40アゴニストは、一般式(1)中、XがNHであり、mが1であり、nが2であり、Zがフェノキシフェニル基である化合物、あるいは、XがOであり、mが2であり、nが2であり、Zが一般式(2)で表されるものである化合物である。
【0023】
特に好ましくはGPR40アゴニストは、一般式(1)中、XがNHであり、mが1であり、nが2であり、Zがフェノキシフェニル基である化合物(GW9508)である。
【0024】
GPR40アゴニストは、それ自体公知の手法によって合成したり、市販のものを購入したりして入手することができる。
【0025】
本発明における抗炎症剤の投与対象は、例えば、ヒトをはじめウシ、ウマ、イヌ、マウス、ラット等の哺乳動物などが挙げられる。
【0026】
本発明における抗炎症剤の投与方法は、例えば、経口投与、外用投与、経直腸投与(坐薬)、点眼等の非経口投与でも良く、経口投与、外用投与であることが好ましい。
【0027】
投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法等により異なるが、通常成人ひとり当たり1回に0.01 mg/kg〜1000 mg/kgが、1日1回から数回で投与される。
【0028】
本発明の抗炎症剤は、有効成分であるGPR40アゴニストを、通常それ自体公知の製薬上許容される担体、賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤、その他添加剤、具体的には水、植物油、アルコール(例えば、エタノール、ベンジルアルコール等)、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、炭水化物(例えば、ラクトース、デンプン等)、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリン等と混合して、常法により錠剤、丸剤、散剤、顆粒、坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の形態となすことにより、全身的或いは局所的に、経口若しくは非経口で投与することができる。
【0029】
本発明の抗炎症剤を皮膚外用剤とする場合は、必要に応じて公知の添加剤などを混合して常法により、クリーム剤、液剤、ローション剤、乳剤、チンキ剤、軟膏剤、水性ゲル剤、油性ゲル剤、エアゾール剤、パウダー剤、シャンプー、石鹸などの皮膚外用剤等とすることができる。これらの剤型は、医薬あるいは化粧品または医薬部外品等とすることができる。
【実施例】
【0030】
本発明の理解をさらに進めるために、以下に参考例および実施例を示して本発明をより具体的に説明する。しかしながら本発明が、これらの参考例および実施例に限定されるものではないことはいうまでもない。
【0031】
(参考例1)GPR40アゴニストによるCCL17分泌抑制作用の確認
GPR40アゴニストによる、炎症に関連するケモカインCCL17の分泌抑制作用について、GPR40を発現しているヒトケラチノサイト由来細胞株HacaTを用いて実験を行った。
10% ウシ胎児血清 (Gibco社) 入りDMEM (Gibco社) に懸濁したHacaT細胞を、96ウェルプレートに1ウェル当たり2×104個播種した。翌日にウェル内の培地を血清なしDMEMにメディウム交換し、さらに24時間培養した。次に、血清なしDMEMに再度メディウム交換した後、GW9508 (Tocris 社) (0, 10-8, 10-7, 10-6 M)を各ウェルに添加し、その直後にTNF-αとIFN-γ(Peprotech社)を各々最終濃度10 ng/mlで添加した (以下「TNF-α+IFN-γ」と表記)。なおHacaT細胞におけるCCL17産生はTNF-αとIFN-γの添加で最大となることが報告されており(CYTOKINE, 2002 Oct 7; 20(1):1-6)、CCL17産生抑制を測定するのに好適な条件である。
【0032】
リアルタイムPCRでは24時間、ELISAでは48時間培養し、TNF-α+IFN-γにより誘導されるCCL17産生へのGW9508の影響を調べた。リアルタイムPCRでは、Cell Amp Direct RNA Prep Kit for One Step RT-PCR (タカラバイオ社) にてRNAを抽出し、PCR用試薬はOne step SYBR Prime Script RT-PCR Kit II (タカラバイオ社)を使用し、機器はLight Cycler 480 (Roche社)を用いた。
ELISAではHuman TARC (CCL17) ELISA development Kit, DuoSet Economy Pack (R&D社)を用いた。
【0033】
その結果、リアルタイムPCRとELISAの両方において、GW9508によるCCL17産生の抑制効果が見られた(図1)。また、その効果には用量依存性も認められた。
【0034】
(参考例2)GPR40アゴニストによるCCL17分泌抑制作用のメカニズムの確認
参考例1にて見られたGW9508のCCL17分泌抑制効果が、GPCRのサブクラスの1つであるGi共役型GPCRを介していることを証明するため、GW9508添加前に百日咳毒素(pertussis toxin(以下「PTx」と称する)(List Laboratories 社)の存在下で24時間培養後、上記参考例1と同様のプロトコールで実験を行った。PTxは、Gi共役型GPCRの作用を抑制する細菌毒素として知られている。
【0035】
その結果、GW9508のCCL17産生抑制効果が、PTxにより用量依存性に拮抗された(図2)。以上の結果より、GPR40アゴニストであるGW9508はGi共役型GPCRを介して、TNF-α+IFN-γにより誘発されるCCL17産生を抑制することが分かった。
【0036】
(実施例1)接触性皮膚炎モデルマウスにおけるGPR40アゴニストの作用の確認
7〜8週齢の雌C57BL/6マウス(日本SLC)の腹部を剃毛し、アセトン/オリーブ油(容量比4:1)に溶かした重量比0.5% の1-フルオロ-2,4-ジニトロベンゼン(DNFB)(ナカライテスク)25μlを塗布し、感作した。5日後に上記のアセトン/オリーブ油(以下「溶媒」と称する)に溶かしたGW9508 10, 30, 100μM、またはコントロールとして溶媒のみを左耳介に20μl(背側面と腹側面に各10μl、以下同様)を塗布し、30分後に0.3% DNFBを20μlを塗布した。24時間後に左右耳介の厚さをミクロメーターにて測定し、左右耳介厚の差をもって炎症の程度を評価した。
【0037】
その結果、溶媒塗布群(veh)に比して、GW9508 100μM塗布群にて有意に耳介厚の減少が見られた(図3左)。さらに、GW9508の量について10, 30, 100μMで検討したところ、容量依存的に耳介厚が減少した(図3右)。以上の結果より、GW9508 は皮膚炎の生体内モデルにおいて抗炎症作用を持つことが示された。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明のGPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤は、皮膚炎の生体内モデルにおいて、抗炎症作用を発揮することができ、優れた抗炎症剤として利用することができる。また、皮膚炎治療に従来より用いられる外用副腎皮質ステロイドなどに比べて、本発明の抗炎症剤は、より副作用の少ない抗炎症剤となるものと考えられ、患者のQOLを有意に高めうることができると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
GPR40アゴニストを有効成分とする抗炎症剤。
【請求項2】
GPR40アゴニストが、下記一般式(1)で表される脂式カルボン酸誘導体である、請求項1に記載の抗炎症剤:
【化1】

一般式(1)中、XがNHもしくはOであり、mは1〜3から選択される整数であり、nは1〜6から選択される整数であり、Zがフェノキシフェニル基もしくは下記一般式(2)で表されるものであり;
【化2】

一般式(2)中、Rは炭素数が1〜10のアルキル基もしくはフェニル基である。
【請求項3】
一般式(1)において、XがNHであり、mが1であり、nが2であり、Zがフェニルオキシフェニル基である、請求項2に記載の抗炎症剤。
【請求項4】
炎症が皮膚炎である、請求項1〜3のいずれか1に記載の抗炎症剤。
【請求項5】
皮膚外用剤である、請求項1〜4のいずれか1に記載の抗炎症剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−26256(P2011−26256A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174717(P2009−174717)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(504132272)国立大学法人京都大学 (1,269)
【出願人】(000006677)アステラス製薬株式会社 (274)
【Fターム(参考)】