説明

施設検索装置および施設検索方法

【課題】個々に施設分類を指定することなく、複数の施設分類に該当する周辺施設を検索できるようにする。
【解決手段】周辺施設検索の検索対象エリアを特定し、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶媒体から一括検索し(S212)、検索リストに従って検索された施設情報を表示部16に表示させる(S220、S226)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺施設を検索する施設検索装置および施設検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置の普及に伴い、引越し先や帰省先などの見知らぬ土地であっても目的地へ確実に到着することが可能となっている。また、このようなナビゲーション装置は、周辺施設検索機能を備えており、この周辺施設検索機能により、見知らぬ土地であっても、ユーザの操作によって指定された施設分類(カテゴリ)に該当する施設情報を検索できるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記したナビゲーション装置は、ユーザの操作によって特定されたカテゴリ(施設分類)に該当する施設情報を検索するようになっているため、例えば、引越し先や帰省先などの見知らぬ土地で、周辺にどのような施設があるのか調べようとした場合、例えば、「病院」、「薬局」、「銀行」といったように、検索したい施設のカテゴリを個々に指定して周辺施設検索を実施する必要がある。このため、操作の手番が多く、周辺に存在する施設を探すのに非常に苦労するといった問題がある。
【0004】
本発明は上記点に鑑みたもので、個々に施設分類を指定することなく、複数の施設分類に該当する周辺施設を検索できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴は、各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶手段と、周辺施設検索の検索対象エリアを特定する検索対象地点特定手段と、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を記憶手段から一括検索する対象施設検索手段と、対象施設検索手段により検索された施設情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことである。
【0006】
このような構成では、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報が記憶手段から一括検索され、検索された施設情報が表示手段に表示されるので、個々に施設分類を指定することなく、複数の施設分類に該当する周辺施設を検索することができる。
【0007】
また、本発明の第2の特徴は、自車位置の周辺施設検索を目的とした動作モードと、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードを有し、検索リストは、動作モード別に用意されており、設定された動作モードを判定する動作モード判定手段を備え、対象施設検索手段は、動作モード判定手段によって判定された動作モードとして用意された検索リストに従って施設情報を検索することである。
【0008】
このような構成では、設定された動作モードとして用意された検索リストに従って施設情報が検索されるので、例えば、自車位置の周辺施設検索を目的とした動作モードでは、自車位置の周辺施設検索用に用意された検索リストに従って周辺施設検索を実施し、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードでは、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索用に用意された検索リストに従って周辺施設検索を実施することができる。
【0009】
また、本発明の第3の特徴は、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モード用の検索リストには、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の市町村役場が含まれており、対象施設検索手段は、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードが設定されている場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の住所から、該当する地域の市町村役場を特定し、この該当する地域の市町村役場を検索することである。
【0010】
このような構成では、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードが設定されている場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の住所から、該当する地域の市町村役場が特定され、この該当する地域の市町村役場を含む施設情報が検索される。引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とする場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の該当する地域の市町村役場の施設情報は特に重要であり、ユーザに有益な情報を提供することが可能である。
【0011】
また、本発明の第4の特徴は、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モード用の検索リストには、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点に該当する学校が含まれており、対象施設検索手段は、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードが設定されている場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点に該当する学区を特定し、この該当する学区の学校を検索することである。
【0012】
このような構成では、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードが設定されている場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点に該当する学区が特定され、この該当する学区の学校を含む施設情報が検索される。引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とする場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の該当する学区の学校の施設情報は特に重要であり、ユーザに有益な情報を提供することが可能である。
【0013】
また、本発明の第5の特徴は、自車位置を算出する自車位置算出手段を備え、検索対象地点特定手段は、自車位置算出手段によって算出された自車位置を検索対象エリアの中心地点として特定することである。
【0014】
このような構成では、算出された自車位置が検索対象エリアの中心地点として特定されるので、ユーザは自車位置の設定操作を行うことなく自車位置を検索対象エリアの中心地点に設定することができる。
【0015】
また、本発明の第6の特徴は、自宅位置の登録情報の変更の有無に基づいて引越したか否かを判定する引越判定手段を備え、検索対象地点特定手段は、引越判定手段によって引越したことが判定された場合、変更後の自宅位置を検索対象エリアの中心地点として特定することである。
【0016】
このような構成では、自宅位置の登録情報の変更の有無に基づいて引越したことが判定された場合、変更後の自宅位置が検索対象エリアの中心地点として特定されるので、ユーザは変更後の自宅位置を設定することなく、変更後の自宅位置を検索対象エリアの中心地点として設定することができる。
【0017】
また、本発明の第7の特徴は、ユーザに検索対象エリアの中心地点の設定を促す設定画面を表示させる設定画面表示制御手段を備え、検索対象地点特定手段は、設定画面表示制御手段によって表示された設定画面に従って設定された地点を検索対象エリアの中心地点として特定することである。
【0018】
このような構成では、ユーザに検索対象エリアの中心地点の設定を促す設定画面を表示させ、設定画面の表示に従って設定された地点が検索対象エリアの中心地点として特定されるので、ユーザは設定画面の表示に従って検索対象エリアの中心地点を任意の地点に設定することができる。
【0019】
また、本発明の第8の特徴は、検索対象地点特定手段によって特定された検索対象エリアの中心地点から対象施設検索手段によって検索された各施設までの所要時間を算出する所要時間算出手段を備え、表示制御手段は、所要時間算出手段によって算出された所要時間を表示手段に表示させることである。
【0020】
このような構成では、検索対象エリアの中心地点から検索された各施設までの所要時間が算出され、算出された所要時間が表示手段に表示されるので、ユーザは検索対象エリアの中心地点から検索された各施設までの所要時間を容易に認識することができる。
【0021】
また、本発明の第9の特徴は、所要時間算出手段は、車を利用する場合の所要時間と徒歩による所要時間の少なくとも一方を算出することである。
【0022】
このように、車を利用する場合の所要時間と徒歩による所要時間の少なくとも一方が算出されるので、ユーザは車を利用する場合の所要時間や徒歩による所要時間を認識することが可能である。
【0023】
また、本発明の第10の特徴は、表示制御手段によって表示手段に表示された施設情報の中からユーザの操作により選択された特定の施設情報を経路探索の目的地に設定することである。
【0024】
このような構成では、表示された施設情報の中からユーザの操作により選択された特定の施設情報が経路探索の目的地に設定されるので、ユーザは簡単な操作で特定の施設情報を経路探索の目的地に設定することができる。
【0025】
また、本発明の第10の特徴は、周辺施設検索の検索対象エリアを特定し、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶手段から一括検索し、検索リストに従って検索された施設情報を表示手段に表示させることである。
【0026】
このような構成では、周辺施設検索の検索対象エリアを特定し、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶手段から一括検索し、検索リストに従って検索された施設情報が表示手段に表示されるので、個々に施設分類を指定することなく、複数の施設分類に該当する周辺施設を検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の一実施形態に係る施設検索装置の構成を図1に示す。本実施形態における施設検索装置は、ナビゲーション装置1によって構成されている。本ナビゲーション装置1は、自車位置検出器10、地図データ入力器15、表示部16、入力装置17、音声出力装置18および制御回路19を備えている。
【0028】
自車位置検出器10は、GPS受信機11、ジャイロスコープ12、車速センサ13、地磁気センサ14を有しており、これらセンサから出力される現在位置を特定するための情報を制御回路19に出力する。
【0029】
地図データ入力器15は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図を表示するための地図表示データ、リンクやノードを示す道路データ、施設情報等の地図データを入力するための装置である。本実施形態における地図データには、市町村役場の該当地域および学校(小学校、中学校)の学区を表す情報が含まれている。なお、地図データを記憶する記憶媒体としては、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスクドライブ等が用いられる。
【0030】
表示部16は、液晶等のカラー表示が可能なディスプレイを有し、制御回路19から入力される映像信号に応じた映像をディスプレイに表示させる。
【0031】
入力装置17は、表示部16のディスプレイに重ねて設けられたタッチスイッチおよび表示部16のディスプレイの周囲に設けられたメカニカルなスイッチ等によって構成され、ユーザのスイッチ操作に応じた信号を制御回路19へ出力する。
【0032】
音声出力装置18は、制御回路19から入力される音声信号に応じた音声を出力するためのものである。
【0033】
制御回路19は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0034】
制御回路19が実施する処理としては、自車位置検出器10から入力される信号に基づいて周期的に自車位置を算出し、現在地情報としてメモリに記憶させる自車位置算出処理、自車位置周辺の地図上に自車位置マークを重ねて表示させる地図表示処理、ユーザの操作に応じて自宅の位置情報をメモリに登録する自宅位置登録処理等がある。
【0035】
また、本実施形態における制御回路19は、複数の施設分類によって検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を地図データから検索して表示する周辺施設検索機能を備えている。この周辺施設検索機能には、引っ越し先の地点の周辺施設検索を目的とした「引っ越しモード」、引っ越し先の候補地点の立地条件を確認することを目的とした「立地条件確認モード」、お出かけ時に自車位置の周辺施設を検索することを目的とした「お出かけモード」の3つの動作モードがあり、動作モードによって検索、表示の内容が異なるようになっている。
【0036】
次に、図2に従って、制御回路19による周辺施設検索機能を実施するための処理について説明する。ユーザの操作に応じてイグニッションスイッチがオンすると、ナビゲーション装置1は動作状態となり、制御回路19は、自車位置算出処理等とともに、図2に示す処理を実施する。
【0037】
まず、現在地情報を取得する(S100)。具体的には、自車位置算出処理によってメモリに記憶された現在地情報を読み出す。
【0038】
次に、自宅位置情報を取得する(S102)。具体的には、自宅位置登録処理によってメモリに登録されている自宅の位置情報を読み出す。
【0039】
次に、現在地から自宅までの距離を算出する(S104)。本実施形態では、S100にて取得した現在地情報とS102にて取得した自宅位置情報から、現在地から自宅までの距離を算出する。
【0040】
次に、自宅から現在地までの距離が予め定められた一定距離以上あるか否かを判定する(S106)。
【0041】
自宅から現在地までの距離が予め定められた一定距離以上ある場合、S106の判定はYESとなり、動作モードフラグを「お出かけモード」にセットする(S108)。具体的には、メモリ上に2ビットの動作モードフラグ領域が割り当てられており、この動作モードフラグ領域に、「お出かけモード」を表すフラグ(例えば、0、0)を記憶させ、S200の周辺施設検索処理へ進む。なお、この動作モードフラグ領域に記憶されるフラグは、イグニッションスイッチがオンしたときに初期化され、初期値(例えば、1、1)が記憶される。
【0042】
また、自宅から現在地までの距離が予め定められた一定距離未満の場合、S106の判定はNOとなり、次に、自宅位置が変更されたか否かを判定する(S110)。本実施形態では、自宅位置登録処理によって自宅位置が登録された日時が所定期間(例えば、1ヶ月)以内であるか否かに基づいて自宅位置が変更されたか否かを判定する。
【0043】
自宅位置が登録された日時が所定期間以内である場合、S110の判定はYESとなり、動作モードフラグを「引っ越しモード」にセットする(S112)。具体的には、動作モードフラグ領域に、「引っ越しモード」を表すフラグ(例えば、0、1)を記憶させ、S200の周辺施設検索処理へ進む。
【0044】
また、自宅位置の登録日時が所定期間よりも前の場合、S110の判定はNOとなり、次に、立地条件確認スイッチが操作されたか否かを判定する(S114)。具体的には、ユーザの操作に応じて表示部16に立地条件確認スイッチを選択可能に表示させ、入力装置17から立地条件確認スイッチに対する操作を示す信号が入力されたか否かに基づいて立地条件確認スイッチが操作されたか否かを判定する。
【0045】
入力装置17から立地条件確認スイッチに対する操作を示す信号が入力された場合、S114の判定はYESとなり、動作モードフラグを「立地条件確認モード」にセットする(S116)。具体的には、動作モードフラグ領域に、「立地条件確認モード」を表すフラグ(例えば、1、0)を記憶させ、S200の周辺施設検索処理へ進む。
【0046】
なお、入力装置17から立地条件確認スイッチに対する操作を示す信号が入力されない場合、S114の判定はNOとなり、本処理を終了する。
【0047】
図3に、S200の周辺施設検索処理のフローチャートを示す。この周辺施設検索処理では、まず、動作モードを判定する(S202)。具体的には、メモリの動作モードフラグ領域を参照して、「お出かけモード」、「引っ越しモード」、「立地条件確認モード」のいずれの動作モードにセットされているかを判定する。
【0048】
「引っ越しモード」にセットされている場合、次に、検索対象エリアの中心を新居位置にセットする(S204)。具体的には、自宅位置登録処理によって変更された後の自宅位置を検索対象エリアの中心地点として特定する。
【0049】
また、「お出かけモード」にセットされている場合、次に、検索対象エリアの中心を現在地にセットする(S206)。具体的には、自車位置算出処理によって算出された現在地を検索対象エリアの中心地点として特定する。
【0050】
また、「立地条件確認モード」にセットされている場合、次に、任意地設定画面を表示部16に表示させる(S208)。この任意地設定画面は、スクロール地図画面または住所入力画面によって構成されており、これらの画面はユーザの操作に応じて切り替わるようになっている。
【0051】
次に、検索対象エリアの中心を任意地にセットする(S210)。具体的には、ユーザの操作によりスクロール地図画面上で特定された任意地またはユーザの操作により住所入力画面上で入力された住所に該当する任意地を検索対象エリアの中心地点としてセットする。
【0052】
S212では、動作モードに応じて対象施設検索を実施する(S212)。具体的には、動作モード別に検索リストが用意されており、先のS202にて判定された動作モードとして用意された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を地図データが記憶された記憶媒体から一括検索する。ここで、検索対象エリアは、検索対象エリアの中心地点を基準とした所定区画である。
【0053】
(1)動作モード:引っ越しモードおよび立地条件確認モードの場合
図4に示すように、市町村役場(例えば、市役所)、学校、駅、病院、薬局、銀行、郵便局、スーパーマーケット(図中では、スーパーと記す)、ホームセンター、ディーラー等の施設分類が定義された検索リストが用意されており、これらの施設分類毎に、図中に示された施設検索方法で、例えば、市町村役場、学校、駅、病院、…といったように検索対象エリアに存在する施設を順次検索することにより一括検索を行う。
【0054】
市町村役場を検索する場合には、検索対象エリアの中心地点の住所から、該当する地域の市町村役場を特定し、この該当する地域の市町村役場を検索する。
【0055】
学校を検索する場合には、検索対象エリアの中心地点の住所から、検索対象エリアの中心地点の学区を特定し、この学区の学校(例えば、小学校、中学校)を検索する。したがって、本実施形態では、他の学区の学校は検索されない。また、大学のように学区と関係のない学校については、学区と関係なく検索対象エリア内に存在する学校を検索する。
【0056】
駅を検索する場合には、路線(例えば、JR、私鉄、公営など)別に検索対象エリアの中心地点からの距離の短い順に検索する。
【0057】
病院を検索する場合には、診療科目(内科、外科、眼科など)別に検索対象エリアの中心地点からの距離の短い順に検索する。
【0058】
薬局を検索する場合には、検索対象エリアの中心地点からの距離の短い順に検索する。
【0059】
銀行を検索する場合には、銀行の系列別に検索対象エリアの中心地点からの距離の短い順に検索する。
【0060】
郵便局、スーパーマーケット、ホームセンター、ディーラーなどを検索する場合には、検索対象エリアの中心地点からの距離の短い順に検索する。
【0061】
(2)動作モード:お出かけモードの場合
図5に示すように、病院、薬局、銀行、郵便局、駅、ディーラー等の施設分類が定義された検索リストが用意されており、これらの施設分類毎に、図中に示された施設検索方法で、例えば、病院、薬局、銀行、…といったように検索対象エリアに存在する施設を順次検索することにより一括検索を行う。なお、このお出かけモード用の検索リストには、市町村役場と学校は含まれていない。
【0062】
次に、所要時間を算出する(S214)。具体的には、地図データに基づいて検索対象エリアの中心地点とS212にて検索された各施設間の距離を算出し、算出した各距離を予め定められた速度(例えば、車を利用する場合には、時速30キロメートル、徒歩の場合には、時速4キロメートル)で除算することにより、所要時間を算出する。本実施形態では、車を利用する場合と徒歩の場合の両方について所要時間を算出する。
【0063】
次に、動作モードに応じた表示モード選択画面の表示を行う(S216)。図6に、表示モード選択画面の表示例を示す。
【0064】
「引っ越しモード」の場合、図中Aに示すように、「自宅が変更されました。見知らぬ土地で便利な周辺施設情報を表示しますか?」といったメッセージを表示部16に表示させるとともに、「地図上アイコン表示」、「施設リスト表示」、「表示しない」といった表示スイッチを選択可能に表示させる。
【0065】
「立地条件確認モード」の場合には、図中Bに示すように、「指定された場所の周辺施設情報を表示します。」といったメッセージを表示部16に表示させるとともに、「地図上アイコン表示」、「施設リスト表示」といった表示スイッチを選択可能に表示させる。
【0066】
「お出かけモード」の場合には、図中Cに示すように、「お出かけ時の見知らぬ土地でもしもの時のために便利な周辺施設情報を表示しますか?」といったメッセージを表示部16に表示させるとともに、「地図上アイコン表示」、「施設リスト表示」、「表示しない」といった表示スイッチを選択可能に表示させる。
【0067】
次に、表示モードを判定する(S218)。具体的には、図6に示した表示モード選択画面に従って、どの表示スイッチが選択操作されたかに基づいて表示モードを判定する。
【0068】
ここで、表示モード選択画面に従って、「地図上アイコン表示」を示す表示スイッチが選択操作された場合、地図上にアイコン表示を行う(S220)。具体的には、検索対象エリアの中心地点を含む地図上に、先のS212にて検索された各施設を表すアイコンを選択可能に表示させる。なお、検索対象エリアの中心地点は、「引っ越しモード」における新居位置または「立地条件確認モード」によって指定された任意地である。
【0069】
図7に、地図上アイコン表示を示す表示スイッチが選択操作された場合の画面表示例を示す。この画面では、新居位置を含む地図上に検索された郵便局Pと学校S1がアイコン表示されている。なお、図中の学校S2は、学校S1よりも新居位置の近くに存在するが、他の学区の学校であるため実際には表示されない。
【0070】
次に、地図上の対象施設が選択されたか否かを判定する(S222)。具体的には、画面に表示された各施設のアイコンの中から特定のアイコンが選択されたかあるいは検索処理の終了を指示する表示スイッチ(図示せず)が選択されたかを判定する。
【0071】
ここで、地図上アイコン表示画面に従って、特定のアイコンが選択された場合、S222の判定はYESとなり、次に、選択されたアイコンを表している施設を経路探索の目的地にセットし(S224)、本処理を終了する。
【0072】
なお、制御回路19は、このようにして経路探索の目的地をセットすると、現在地から目的地に至る最適な案内経路を探索する経路探索処理、探索した案内経路に従って走行案内を行う経路案内処理(いずれも図示せず)を実施する。
【0073】
また、地図上アイコン表示画面に従って、検索処理の終了を指示する表示スイッチが選択された場合、S222の判定はNOとなり、本処理を終了する。
【0074】
また、表示モード選択画面に従って、「対象施設リスト表示」を示す表示スイッチが選択操作された場合、対象施設リスト画面表示を行う(S226)。具体的には、先のS212にて検索された各施設を選択可能にリスト表示する。なお、同一の施設分類に対して複数の施設が検索された場合には、所要時間の短い順に施設情報を表示する。
【0075】
図8に、「引っ越しモード」と「立地条件確認モード」のリスト表示画面の表示例を示す。「引っ越しモード」と「立地条件確認モード」では、図4に示した施設分類毎に周辺施設検索が実施され、図8に示すようなリスト表示画面として検索結果が表示される。なお、このリスト表示画面には、表示施設分類毎に、施設名称、検索対象エリアの中心地点からの所要時間が表示される。なお、検索対象エリアの中心地点は、「引っ越しモード」における新居位置または「立地条件確認モード」によって指定された任意地である。
【0076】
図9に、「お出かけモード」のリスト表示画面の表示例を示す。「お出かけモード」では、図5に示した施設分類毎に周辺施設検索が実施され、図9に示すようなリスト表示画面として検索結果が表示される。なお、このリスト表示画面には、表示施設分類毎に、施設名称、自車位置からの所要時間が表示される。
【0077】
自車位置の周辺施設検索を目的とした「お出かけモード」では、自車位置周辺の地域に該当する市町村役場の位置や自車位置周辺の地域の学区の学校の位置はそれほど重要ではないが、引っ越し先の地点の周辺施設検索を目的とした「引っ越しモード」や引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした「立地条件確認モード」では、引っ越し先の地域の市町村役場の位置や引っ越し先の学区の学校の位置は非常に重要な情報となる。そこで、図8、図9に示したように、「引っ越しモード」と「立地条件確認モード」では、該当する地域の市町村役場(例えば、市役所)と該当する学区の学校が検索されるが、「お出かけモード」では、市町村役場や学校は検索されないようになっている。このように、動作モードによって異なる検索リストが用意されており、検索、表示の内容が異なるようになっている。
【0078】
次に、リスト表示画面に従って、特定の施設が選択されたかあるいは検索処理の終了を指示する表示スイッチが選択されたかを判定する(S228)。
【0079】
リスト表示画面に従って、特定の施設が選択された場合、S228の判定はYESとなり、S224へ進む。これにより、選択された施設が目的地にセットされる。
【0080】
そして、現在地から目的地に至る最適な案内経路を探索する経路探索処理、探索した案内経路に従って走行案内を行う経路案内処理(いずれも図示せず)が実施される。
【0081】
また、検索処理の終了を指示する表示スイッチが選択された場合、S228の判定はNOとなり、本処理を終了する。
【0082】
また、図6に示した表示モード選択画面に従って、「表示しない」を示す表示スイッチが選択操作された場合、検索結果を表示することなく、本処理を終了する。
【0083】
上記した構成によれば、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報が記憶手段から一括検索され、検索された施設情報が表示手段に表示されるので、個々に施設分類を指定することなく、複数の施設分類に該当する周辺施設を検索することができる。
【0084】
また、設定された動作モードとして用意された検索リストに従って施設情報が検索されるので、例えば、自車位置の周辺施設検索を目的とした動作モードでは、自車位置の周辺施設検索用に用意された検索リストに従って周辺施設検索を実施し、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードでは、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索用に用意された検索リストに従って周辺施設検索を実施することができる。
【0085】
また、引っ越し先の地点の周辺施設検索を目的とした引っ越しモードまたは引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした立地条件確認モードの場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の住所から、該当する地域の市町村役場が特定され、この該当する地域の市町村役場を含む施設情報が検索される。引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とする場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の該当する地域の市町村役場の施設情報は特に重要であり、ユーザに有益な情報を提供することが可能である。
【0086】
また、引っ越し先の地点の周辺施設検索を目的とした引っ越しモードまたは引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした立地条件確認モードの場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点に該当する学区が特定され、この該当する学区の学校を含む施設情報が検索される。引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とする場合、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の該当する学区の学校の施設情報は特に重要であり、ユーザに有益な情報を提供することが可能である。
【0087】
また、自車位置算出処理によって算出された自車位置が検索対象エリアの中心地点として特定されるので、ユーザは自車位置の設定操作を行うことなく自車位置を検索対象エリアの中心地点に設定することができる。
【0088】
また、自宅位置の登録情報の変更の有無に基づいて引越したことが判定された場合、変更後の自宅位置が検索対象エリアの中心地点として特定されるので、ユーザは変更後の自宅位置を設定することなく、変更後の自宅位置を検索対象エリアの中心地点として設定することができる。
【0089】
また、ユーザに検索対象エリアの中心地点の設定を促す設定画面を表示させ、設定画面の表示に従って設定された地点が検索対象エリアの中心地点として特定されるので、ユーザは設定画面の表示に従って検索対象エリアの中心地点を任意の地点に設定することができる。
【0090】
また、検索対象エリアの中心地点から検索された各施設までの所要時間が算出され、算出された所要時間が表示手段に表示されるので、ユーザは検索対象エリアの中心地点から検索された各施設までの所要時間を容易に認識することができる。
【0091】
また、車を利用する場合の所要時間と徒歩による所要時間の少なくとも一方が算出されるので、ユーザは車を利用する場合の所要時間や徒歩による所要時間を認識することが可能である。
【0092】
また、表示された施設情報の中からユーザの操作により選択された特定の施設情報が経路探索の目的地に設定されるので、ユーザは簡単な操作で特定の施設情報を経路探索の目的地に設定することができる。
【0093】
また、周辺施設検索の検索対象エリアを特定し、検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って検索対象エリアに存在する施設情報を各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶手段から一括検索し、検索リストに従って検索された施設情報が表示手段に表示されるので、個々に施設分類を指定することなく、複数の施設分類に該当する周辺施設を検索することができる。
【0094】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
【0095】
例えば、上記実施形態では、ナビゲーション装置によって施設検索装置を構成した例を示したが、ナビゲーション装置に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA等によって実現することもできる。また、通信機能を備えたパーソナルコンピュータと該パーソナルコンピュータと接続されたサーバから成る検索システムとして実現することもできる。この場合、サーバの記憶媒体に各地の施設を表す施設情報を記憶しておき、パーソナルコンピュータからサーバへ周辺施設検索の検索対象エリアを示す情報を送信し、サーバが検索リストに従ってパーソナルコンピュータから受信した検索対象エリアに存在する施設情報を記憶手段から検索し、検索された施設情報をパーソナルコンピュータの表示部に表示させることによって実現することができる。
【0096】
また、上記実施形態では、S110にて自宅位置が登録された日時が所定期間(例えば、1ヶ月)以内であるか否かに基づいて自宅位置が変更されたか否かを判定する例を示したが、このような例に限定されるものではなく、例えば、自宅位置の登録情報が更新された後、図2に示す処理を初めて実施する場合に自宅位置が変更されたと判定し、2回目以降の場合には自宅位置が変更されていないと判定するようにしてもよい。
【0097】
また、上記実施形態では、S106にて自宅から現在地までの距離が予め定められた一定距離以上あるか否かを判定し、S110にて自宅情報が変更されたか否かを判定し、S114にて立地条件確認スイッチが操作されたか否かを判定し、これらの判定結果に応じて「お出かけモード」、「引っ越しモード」、「立地条件確認モード」の中から動作モードを設定する例を示したが、例えば、ユーザに「お出かけモード」、「引っ越しモード」、「立地条件確認モード」の中から特定の動作モードを選択させる画面を表示させ、ユーザによって選択された動作モードに設定するようにしてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、S212にて市町村役場を検索する際に、検索対象エリアの中心地点の住所から、該当する地域の市町村役場を特定し、この該当する地域の市町村役場を検索する場合の例を示したが、例えば、検索対象エリアに存在する市町村役場を市町村毎に検索し、該当する地域の市町村役場と他の地域の市町村役場を識別する識別情報を付加しておき、施設情報を表示する際に、例えば、該当する地域の市町村役場であることを示すメッセージを表示して、他の地域の市町村役場と識別可能に表示するようにしてもよい。
【0099】
また、上記実施形態では、S212にて学校を検索する際に、検索対象エリアの中心地点の住所から、検索対象エリアの中心地点に該当する学区を特定し、この該当する学区の学校(例えば、小学校、中学校)を検索する場合の例を示したが、例えば、検索対象エリアに存在する学校を学区毎に検索し、検索対象エリアの中心地点の学区の学校と他の学区の学校を識別する識別情報を付加しておき、施設情報を表示する際に、例えば、検索対象エリアの中心地点の学区の学校であることを示すメッセージを表示して、他の学区の学校と識別可能に表示するようにしてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、S214にて、車を利用する場合と徒歩の場合の両方について所要時間を算出する例を示したが、例えば、車を利用する場合あるいは徒歩の場合のいずれかについて所要時間を算出するようにしてもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、検索対象エリアの中心地点と検索された各施設間の距離に基づいて所要時間を算出し、検索対象エリアの中心地点から各施設までの所要時間を表示する例を示したが、所要時間とともに距離を表示するようにしてもよい。また、所要時間に替えて距離を表示するようにしてもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、S226にて検索結果をリスト表示する際に、S214にて算出した所要時間を表示させる例を示したが、S220にて検索結果を地図上アイコン表示する際に、アイコンとともに所要時間を表示させるようにしてもよい。この場合、例えば、アイコン選択時に所要時間を表示するようにしてもよい。
【0103】
また、上記実施形態では、S226にて、同一の施設分類に対して複数の施設が検索された場合には、所要時間の短い順に施設情報を表示する例を示したが、例えば、所要時間の長い順に施設情報を表示するようにしてもよい。また、距離の短い順または距離の長い順に施設情報を表示するようにしてもよい。
【0104】
また、上記実施形態における図4、図5に示された検索リストに示された施設分類は一例であり、図4、図5に示された施設分類に限定されるものではない。
【0105】
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、地図データ入力器15の記憶媒体が記憶手段に相当し、S204、S206、S210が検索対象地点特定手段に相当し、S212が対象施設検索手段に相当し、S220、S226が表示制御手段に相当し、S202が動作モード判定手段に相当し、自車位置検出器10から入力される信号に基づいて自車位置を算出し、現在地情報としてメモリに記憶させる自車位置算出処理が自車位置算出手段に相当し、S110が引越判定手段に相当し、S208が設定画面表示制御手段に相当し、S214が所要時間算出手段に相当し、S224が目的地設定手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の一実施形態に係る施設検索装置の構成を示す図である。
【図2】制御回路による周辺施設検索機能を実施するための処理を示すフローチャートである。
【図3】周辺施設検索処理のフローチャートである。
【図4】引っ越しモードおよび立地条件確認モードにおける施設分類と施設検索方法について説明するための図である。
【図5】お出かけモードにおける施設分類と施設検索方法について説明するための図である。
【図6】表示モード選択画面の表示例を示す図である。
【図7】地図上アイコン表示を示す表示スイッチが選択操作された場合の画面表示例を示す図である。
【図8】「引っ越しモード」と「立地条件確認モード」のリスト表示画面の表示例を示す図である。
【図9】「お出かけモード」のリスト表示画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0107】
1…ナビゲーション装置、10…自車位置検出器、11…GPS受信機、
12…ジャイロスコープ、13…車速センサ、14…地磁気センサ、
15…地図データ入力器、16…表示部、17…入力装置、18…音声出力装置、
19…制御回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶手段と、
周辺施設検索の検索対象エリアを特定する検索対象地点特定手段と、
検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って前記検索対象エリアに存在する施設情報を前記記憶手段から一括検索する対象施設検索手段と、
前記対象施設検索手段により検索された施設情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする施設検索装置。
【請求項2】
自車位置の周辺施設検索を目的とした動作モードと、引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードを有し、
前記検索リストは、前記動作モード別に用意されており、
設定された前記動作モードを判定する動作モード判定手段を備え、
前記対象施設検索手段は、前記動作モード判定手段によって判定された前記動作モードとして用意された前記検索リストに従って前記施設情報を検索することを特徴とする請求項1に記載の施設検索装置。
【請求項3】
前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モード用の前記検索リストには、前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の市町村役場が含まれており、
前記対象施設検索手段は、前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードが設定されている場合、前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の住所から、該当する地域の市町村役場を特定し、この該当する地域の市町村役場を検索することを特徴とする請求項2に記載の施設検索装置。
【請求項4】
前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モード用の前記検索リストには、前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点に該当する学校が含まれており、
前記対象施設検索手段は、前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点の周辺施設検索を目的とした動作モードが設定されている場合、前記引っ越し先の地点または引っ越し先の候補地点に該当する学区を特定し、この該当する学区の学校を検索することを特徴とする請求項2または3に記載の施設検索装置。
【請求項5】
自車位置を算出する自車位置算出手段を備え、
前記検索対象地点特定手段は、前記自車位置算出手段によって算出された自車位置を前記検索対象エリアの中心地点として特定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の施設検索装置。
【請求項6】
自宅位置の登録情報の変更の有無に基づいて引越したか否かを判定する引越判定手段を備え、
前記検索対象地点特定手段は、前記引越判定手段によって引越したことが判定された場合、変更後の自宅位置を前記検索対象エリアの中心地点として特定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の施設検索装置。
【請求項7】
ユーザに前記検索対象エリアの中心地点の設定を促す設定画面を表示させる設定画面表示制御手段を備え、
前記検索対象地点特定手段は、前記設定画面表示制御手段によって表示された前記設定画面に従って設定された地点を前記検索対象エリアの中心地点として特定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の施設検索装置。
【請求項8】
前記検索対象地点特定手段によって特定された前記検索対象エリアの中心地点から前記対象施設検索手段によって検索された各施設までの所要時間を算出する所要時間算出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記所要時間算出手段によって算出された前記所要時間を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の施設検索装置。
【請求項9】
前記所要時間算出手段は、車を利用する場合の所要時間と徒歩による所要時間の少なくとも一方を算出することを特徴とする請求項8に記載の施設検索装置。
【請求項10】
前記表示制御手段によって前記表示手段に表示された前記施設情報の中からユーザの操作により選択された特定の施設情報を経路探索の目的地に設定する目的地設定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の施設検索装置。
【請求項11】
周辺施設検索の検索対象エリアを特定し、
検索すべき施設分類が定義された検索リストに従って前記検索対象エリアに存在する施設情報を各地の施設を表す施設情報が記憶された記憶手段から一括検索し、
前記検索リストに従って検索された前記施設情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする施設検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−96145(P2008−96145A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275109(P2006−275109)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】