説明

有機EL照明装置

【課題】小型化が可能な有機EL照明装置を提供する。
【解決手段】有機EL照明装置1は、平面状の有機EL素子2と、有機EL素子2に一体的に設置され、外部から供給される交流を全波整流して有機EL素子2に供給する整流回路素子4とを備えている。有機EL素子2は、基板11と、素子部12と、封着材13と、封止板14とを備えている。素子部12は、透明電極21と、有機発光層22と、陰極23とを備えている。整流回路素子4は、平面状の放熱板32を備えている。放熱板32は、熱拡散板3と面接触するように設置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整流回路を備えた有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機EL照明装置は、ダイオード特性を有する有機EL素子を備えている。有機EL素子は、順方向に電流が流れると、その電流値に比例した光を発光する。従って、有機EL照明装置を交流電源により駆動した場合、交流の周期に合わせて点滅発光が生じる。ここで、通常の50Hz〜60Hzの商用電源(100V〜220V)の周期は、約16.7msec〜約20.0msecである。この周期は、数nsec〜数10nsecである有機EL素子の応答速度に比べると非常に長い。このためインバータ等を用いても、有機EL素子の点滅を抑制できないので、人間の眼にはちらつきとなって、不快感を与えるといった問題があった。
【0003】
そこで、特許文献1には、交流電源と有機EL素子との間に整流回路を接続した有機EL照明装置が開示されている。この有機EL照明装置では、整流回路を介して、有機EL素子に電流を供給することによって、有機EL素子の点滅を抑制することができた。
【特許文献1】特開2005−149744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の有機EL照明装置では、整流回路と有機EL素子が別々に設けられているため、大型化するといった課題がある。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、小型化が可能な有機EL照明装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、平面状の有機EL素子と、前記有機EL素子に一体的に設置され、外部から供給される交流を全波整流して前記有機EL素子に供給する整流回路素子とを備えたことを特徴とする有機EL照明装置である。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記有機EL素子の一方の面に設けられた平面状の熱拡散板を備え、前記整流回路素子と前記熱拡散板は、接していることを特徴とする請求項1に記載の有機EL照明装置である。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記熱拡散板と前記整流回路素子は、面接触していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機EL照明装置である。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、前記整流回路素子は、放熱板を有し、前記放熱板と前記熱拡散板とは、面接触していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機EL照明装置である。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、前記整流回路素子は、放熱板を有し、前記放熱板が外側を向くように、前記整流回路素子が設置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機EL照明装置である。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、前記整流回路素子は、前記有機EL素子に対して立設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機EL照明装置である。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、前記有機EL素子に一体的に設置された平滑回路素子を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機EL照明装置である。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、前記有機EL素子は、有機発光層と、前記有機発光層の一方の面に形成された金属層からなる金属電極とを有し、前記熱拡散板は、前記有機発光層から視て、前記金属電極側に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の有機EL照明装置である。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、前記熱拡散板は、金属を含むことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の有機EL照明装置である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、整流回路素子を有機EL素子に一体的に設けることによって、小型化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明をボトムエミッション型の有機EL照明装置に適用した第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。図3は、有機EL照明装置の回路図である。尚、以下の説明において、図1に示す上下を上下方向とする。
【0017】
図1及び図2に示すように、第1実施形態による有機EL照明装置1は、有機EL素子2と、熱拡散板3と、整流回路素子4と、ワイヤ5とを備えている。
【0018】
有機EL素子2は、平面状に形成されている。有機EL素子2は、基板11と、素子部12と、封着材13と、封止板14とを備えている。基板11、封着材13及び封止板14によって囲まれている領域が、封止領域15である。
【0019】
基板11は、約0.5mmの厚みを有し、光を透過可能なガラス基板からなる。基板11の上面は、素子部12が形成される成長主面11aである。また、基板11の下面は、光が取り出される光取出面11bである。
【0020】
素子部12は、透明電極21と、有機発光層22と、陰極(請求項の金属電極に相当)23とを備えている。
【0021】
透明電極21は、光を透過可能な約100nmの厚みを有するITO(酸化インジウムスズ)からなる。透明電極21は、基板11の成長主面11a上に形成されている。透明電極21は、陽極25と、外部端子26とを備えている。
【0022】
陽極25は、有機発光層22に正孔を注入するためのものである。陽極25は、封止領域15内の成長主面11a上に形成されている。陽極25は、外部端子26の一部と一体的に形成されている。
【0023】
外部端子26は、電源端子6を介して、陽極25及び陰極23と、交流の外部電源9(図3参照)とを接続するためのものである。外部端子26は、封止領域15外の成長主面11a上に形成されている。外部端子26は、パターニングされており、複数の領域に分割されている。
【0024】
有機発光層22は、光を発光するためのものである。有機発光層22は、陽極25上に電気的に接続された状態で形成されている。有機発光層22は、封止領域15内に形成されている。有機発光層22には、正孔輸送層及び電子輸送層が陽極25側から順に積層されている。正孔輸送層は、約50nmの厚みを有するNPD(ジフェニルナフチルジアミン)膜からなる。電子輸送層には、約50nmの厚みを有し、色素を混入させたキノリノールアルミ錯体(Alq)膜からなる。また、陽極25からの正孔注入を促進するために、銅フタロシアニン(CuPc)を陽極25と有機発光層22との間に積層してもよい。
【0025】
陰極23は、有機発光層22に電子を注入するためのものである。陰極23は、有機発光層22上に電気的に接続された状態で形成されている。陰極23は、約100nmの厚みを有するAl膜からなる。陰極23は、絶縁膜(図示略)によって陽極25と絶縁されている。陰極23の一端部は、外部端子26と接続されている。
【0026】
封着材13は、基板11と封止板14とを封着するためのものである。封着材13は、絶縁性のUV硬化樹脂からなる。封着材13は、有機発光層22の外側を囲むように形成されている。
【0027】
封止板14は、約0.5mmの厚みを有するガラス基板からなる。封止板14は、基板11よりも小さい長方形状に形成されている。
【0028】
熱拡散板3は、有機EL素子2及び整流回路素子4により発熱された熱を拡散して、局所的に高熱になることを抑制するためのものである。熱拡散板3は、約1mmの厚みを有する平面状のAl板からなる。尚、熱拡散板3をCu層やアルマイト処理した金属層によって構成してもよい。熱拡散板3は、熱伝導シート(図示略)を介して、有機EL素子2の一方の面である封止板14の上面全体に接着されている。即ち、熱拡散板3は、有機発光層22から視て、陰極23側に設けられている。
【0029】
整流回路素子4は、外部電源9から供給された交流を全波整流して有機EL素子2に供給するためのものである。図3に示すように、整流回路素子4は、4個のダイオードを有する単相ブリッジ整流型である。整流回路素子4は、外部端子26側の熱拡散板3の一辺の近傍に接着されている。整流回路素子4は、本体部31と、放熱板32と、4本の端子33とを備えている。本体部31には、上述した4個のダイオード等が含まれる。放熱板32は、本体部31の下面に設置されている。整流回路素子4は、放熱板32が熱拡散板3と面接触するように設置されている。各端子33は、熱拡散板3の一辺から外部端子26の上方へと突出している。各端子33は、ワイヤ5によって外部端子26と接続されている。
【0030】
次に、上述した第1実施形態による有機EL照明装置1の動作を、図面を参照して説明する。図4は、外部電源から供給される交流の電圧−時間の関係を示すグラフである。図5は、整流回路素子によって整流された脈流の電圧−時間の関係を示すグラフである。
【0031】
まず、有機EL照明装置1では、交流の外部電源9から図4に示す交流が供給される。この交流は、整流回路素子4によって、図5に示すように全波整流される。この後、全波整流された電流によって、正孔が陽極25を介して有機発光層22に注入される。また、全波整流された電流によって、電子が陰極23を介して有機発光層22に注入される。注入された正孔と電子が、有機発光層22内で再結合して発光する。光は、陽極25及び基板11を透過して、外部に照射される。
【0032】
ここで、有機EL照明装置1では、整流回路素子4によって、図4に示す交流が、図5に示すように全波整流される。このため、有機EL照明装置1の点滅の周期が、供給される交流の周期の1/2になる。この結果、有機EL照明装置1のちらつきが低減する。
【0033】
次に、第1実施形態による有機EL照明装置1の製造工程について説明する。図6〜図12は、各製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【0034】
まず、図6に示すように、基板11の成長主面11aの全体にITO膜からなる透明電極21を形成する。
【0035】
次に、図7に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いて、所定の領域にレジスト膜41を形成する。この後、レジスト膜41から露出している領域の透明電極21をエッチングする。これにより、陽極25及び外部端子26を含む透明電極21が、パターニングされる。
【0036】
次に、図8に示すように、開口部42aが形成されたシャドウマスク42を用いて、有機発光層22の正孔輸送層及び電子輸送層を陽極25上の所望の領域に順に蒸着する。
【0037】
次に、図9に示すように、開口部43aが形成されたシャドウマスク43を用いて、Al膜からなる陰極23を、有機発光層22上及び透明電極21上の所望の領域に蒸着する。
【0038】
次に、図10に示すように、UV硬化樹脂からなる封着材13を有機発光層22の外周を囲むように塗布する。その後、封着材13上に封止板14を載置する。この状態で、UV(紫外線)を照射して、封着材13を硬化させる。
【0039】
次に、図11に示すように、封止板14の上面と一致するように、熱伝導シートを介して、熱拡散板3を貼り付ける。
【0040】
次に、図12に示すように、整流回路素子4を熱拡散板3の所定の領域に接着する。その後、整流回路素子4の端子33をワイヤ5によって外部端子26と接続する。
【0041】
これにより、図1及び図2に示す有機EL照明装置1が完成する。
【0042】
上述したように、第1実施形態による有機EL照明装置1では、整流回路素子4を有機EL素子2に一体的に設けている。これにより、有機EL照明装置1の小型化を実現することができる。
【0043】
また、有機EL照明装置1では、熱伝導性及び放熱性の高いAl板からなる熱拡散板3上に整流回路素子4を接着している。これにより、発光時に、整流回路素子4が発熱しても、面内において、熱拡散板3により熱を伝導させて拡散することができる。このため、局所的に高熱になることを抑制できるので、面内における有機発光層22の電流値が偏ることを抑制できる。この結果、面内における輝度の偏りを抑制することができる。
【0044】
また、有機EL照明装置1では、熱拡散板3と整流回路素子4の放熱板32とを面接触するように接着している。これにより、整流回路素子4の放熱性をより向上させることができる。
【0045】
また、有機EL照明装置1では、有機発光層22から視て、熱拡散板3をAl膜からなる陰極23側に設けている。このように、熱伝導の高い陰極23側に熱拡散板3を設けることによって、放熱性をより向上させることができる。
【0046】
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態を部分的に変更した第2実施形態による有機EL照明装置について説明する。図13は、第2実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。図14は、有機EL照明装置の回路図である。尚、第1実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0047】
図13及び図14に示すように、第2実施形態による有機EL照明装置1Aは、平滑回路素子7を備えている。
【0048】
平滑回路素子7は、整流回路素子4によって整流された脈流を平滑化するためのものである。平滑回路素子7は、基板11上に一体的に設置されている。図14に示すように、平滑回路素子7は、電界コンデンサとチョークコイルとを有する。
【0049】
第2実施形態による有機EL照明装置1Aは、平滑回路素子7を備えているので、整流回路素子4によって整流された脈流を、平滑化することができる。これにより、有機EL素子2に供給される電流が、略閾値以上の直流となる。このため、有機EL素子2が消灯している時間が短くなるので、より点滅によるちらつきを抑制できる。
【0050】
また、有機EL照明装置1Aでは、有機EL素子2の基板11に平滑回路素子7を一体的に設けているので、有機EL照明装置1Aの大型化を抑制しつつ、上述の効果を奏することができる。
【0051】
(第3実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第3実施形態による有機EL照明装置について説明する。図15は、第3実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。尚、上述した実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0052】
図15に示すように、第3実施形態による有機EL照明装置1Bでは、整流回路素子4が有機EL素子2に対して立設されている。ここで、整流回路素子4の放熱板32は、熱拡散板3の側面と接するように設置されている。尚、整流回路素子4の端子33と外部端子26とを接続するワイヤは、省略している。
【0053】
このように整流回路素子4を立設させることによって、整流回路素子4の熱が有機EL素子2に伝達されることを抑制できる。また、有機EL素子2に伝達された僅かな熱も熱拡散板3により拡散されるので、輝度の偏りを抑制できる。
【0054】
(第4実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第4実施形態による有機EL照明装置について説明する。図16は、第4実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。尚、上述した実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0055】
図16に示すように、第4実施形態による有機EL照明装置1Cでは、整流回路素子4の本体部31が、熱拡散板3と接着されている。即ち、整流回路素子4の放熱板32が、外側を向くように設置されている。これにより、整流回路素子4の放熱性をより向上させることができる。尚、整流回路素子4の端子33と外部端子26とを接続するワイヤは、省略している。
【0056】
(第5実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第5実施形態による有機EL照明装置について説明する。図17は、第5実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。尚、上述した実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0057】
図17に示すように、第5実施形態による有機EL照明装置1Dでは、基板11の下面に熱拡散板3が設けられている。また、整流回路素子4が、基板11の下面に設けられた熱拡散板3に接着されている。第5実施形態の構成は、封止板14側から光を取り出すトップエミッション型の有機EL照明装置に有効である。尚、整流回路素子4の端子33と外部端子26とを接続するワイヤは、省略している。
【0058】
(第6実施形態)
次に、上述した実施形態を部分的に変更した第6実施形態による有機EL照明装置について説明する。図18は、第6実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。尚、上述した実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号を付けて説明を省略する。
【0059】
図18に示すように、第6実施形態による有機EL照明装置1Eでは、有機EL素子2の基板11の上面のうち、外部に露出している領域に整流回路素子4が設置されている。このように、整流回路素子4を有機EL素子2に一体的に設置することによって、有機EL照明装置1Eの小型化を実現できる。尚、整流回路素子4の端子33と外部端子26とを接続するワイヤは、省略している。
【0060】
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。以下、上記実施形態を一部変更した変更形態について説明する。
【0061】
上述した実施形態における各構成の形状、数値、材料は適宜変更可能である。
【0062】
例えば、整流回路素子の回路構成は、適宜変更可能であるが、1チップ化された素子構造のものが好ましい。これにより、有機EL照明装置の小型、軽量及び薄型化を実現できるからである。
【0063】
また、全ての実施形態において、平滑回路素子は、追加してもよく、また、省略してもよい。更に、平滑回路素子のコイルは、省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】第1実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った断面図である。
【図3】有機EL照明装置の回路図である。
【図4】外部電源から供給される交流の電圧−時間の関係を示すグラフである。
【図5】整流回路素子によって整流された脈流の電圧−時間の関係を示すグラフである。
【図6】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図7】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図8】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図9】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図10】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図11】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図12】製造工程における有機EL照明装置の断面図である。
【図13】第2実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。
【図14】有機EL照明装置の回路図である。
【図15】第3実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。
【図16】第4実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。
【図17】第5実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。
【図18】第6実施形態による有機EL照明装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
【0065】
1、1A、1B、1C、1D、1E 有機EL照明装置
2 有機EL素子
3 熱拡散板
4 整流回路素子
5 ワイヤ
6 電源端子
7 平滑回路素子
9 外部電源
11 基板
11a 成長主面
11b 光取出面
12 素子部
13 封着材
14 封止板
15 封止領域
21 透明電極
22 有機発光層
23 陰極
25 陽極
26 外部端子
31 本体部
32 放熱板
33 端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面状の有機EL素子と、
前記有機EL素子に一体的に設置され、外部から供給される交流を全波整流して前記有機EL素子に供給する整流回路素子とを備えたことを特徴とする有機EL照明装置。
【請求項2】
前記有機EL素子の一方の面に設けられた平面状の熱拡散板を備え、
前記整流回路素子と前記熱拡散板は、接していることを特徴とする請求項1に記載の有機EL照明装置。
【請求項3】
前記熱拡散板と前記整流回路素子は、面接触していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機EL照明装置。
【請求項4】
前記整流回路素子は、放熱板を有し、
前記放熱板と前記熱拡散板とは、面接触していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機EL照明装置。
【請求項5】
前記整流回路素子は、放熱板を有し、
前記放熱板が外側を向くように、前記整流回路素子が設置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機EL照明装置。
【請求項6】
前記整流回路素子は、前記有機EL素子に対して立設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機EL照明装置。
【請求項7】
前記有機EL素子に一体的に設置された平滑回路素子を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機EL照明装置。
【請求項8】
前記有機EL素子は、有機発光層と、前記有機発光層の一方の面に形成された金属層からなる金属電極とを有し、
前記熱拡散板は、前記有機発光層から視て、前記金属電極側に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の有機EL照明装置。
【請求項9】
前記熱拡散板は、金属を含むことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の有機EL照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−295487(P2009−295487A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149415(P2008−149415)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】