説明

根菜収穫機

【課題】根菜作物を収集するときに使用されるコンテナ119の高さが比較的広い範囲で変更できるものとなす。
【解決手段】根菜作物を圃場から抜き上げ機体2上に搬送しその葉茎部を切除した後にその根菜部を選別コンベア75の搬送始端に供給し、該選別コンベア75がこれに供給された根菜部をその搬送終端まで特定直線方向に沿って搬送した後にコンテナ119内に落下させるように作動する根菜収穫機において、前記選別コンベア75の搬送終端が前記搬送始端近傍で前記特定方向と直交した水平軸109の回りへ位置変更可能となされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニンニク、玉葱或いは百合根といった根菜作物を収穫する根菜収穫機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
根菜作物を圃場から抜き上げ機体上に搬送しその葉茎部を切除した後にその根菜部を選別コンベアの搬送始端に供給し、さらに該選別コンベアがこれに供給された根菜部をその搬送終端まで特定方向の直線状に搬送した後にコンテナ内に落下させるように作動する根菜収穫機は知られている(特許文献1参照)。
【0003】
該収穫機では、選別コンベアがその搬送方向の傾斜角度を固定された状態で基礎台に装設されている。そして、根菜作物を収集するためのコンテナは選別コンベアの搬送終端の高さよりも低いものを使用して、該搬送終端から自由落下する根菜作物をコンテナ内に受け入れるようになされている。また根菜作物から切り離される葉茎部を圃場に排出するための排出シュートの傾斜角度を凡そ42度程度となされている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−194601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の根菜収穫機では、根菜作物を収集するために使用されるコンテナの高さ範囲が比較的小さい範囲に制限されてしまうのであり、また根菜作物から切り離された葉茎部を圃場に排出するための排葉シュートの前後方向の傾斜角度が不足して葉茎部が排葉シュートの途中に停滞することが生じるのである。
本発明は、これらの問題点を解消することのできる根菜収穫機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、次のようなものとなす。
即ち、本発明に係る根菜収穫機は、請求項1に記載したように、根菜作物を圃場から抜き上げ機体上に搬送しその葉茎部を切除した後にその根菜部を選別コンベアの搬送始端に供給し、さらに該選別コンベアがこれに供給された根菜部をその搬送終端まで特定方向に沿った直線状に搬送した後にコンテナ内に落下させるように作動する根菜収穫機において、前記選別コンベアの搬送終端が前記搬送始端近傍で前記特定方向と直交した水平軸の回りへ位置変更可能となされているものである。
【0007】
上記発明は次のように具体化するのがよい。
即ち、請求項2に記載したように、根菜作物を圃場から抜き上げ機体上に搬送しその葉茎部を切除した後に選別コンベアの搬送始端に供給する側部処理ユニットを第1左右向き軸回りの上下揺動可能に設けた根菜収穫機であって、根菜作物から切除された葉茎部を圃場に排出するための排葉シュートを前記側部処理ユニットの後部から第2左右向き軸を介して上下揺動自在に延出させ、一方では後側コンテナ支持台を基礎台の後端部から第3左右向き軸を介して上下揺動可能に延出させると共に該後側コンテナ支持台に前記排葉シュートの下面を支持するための支持案内部を設けた構成とする。
【0008】
また請求項3に記載したように、前記排葉シュートの底面部が前記支持案内部で支持された状態の下で、前記排葉シュートの前後方向の傾斜角度が収穫作業中に45度以上に保持される構成となす。
【0009】
また請求項4に記載したように、前記基礎台と、前記後側コンテナ台との間に位置決めフック機構が形成してあり、前記後側コンテナ台を収穫作業時位置から第3左右向き軸回りの上方へ揺動操作することにより、前記位置決めフック機構に人手操作力を付与しないでも前記後側コンテナ台が上方の特定位置より下方に揺動しない状態でしかも前記特定位置より上方への揺動を許容された状態に係止される状態となり、また前記位置決めフック機構に人手操作力を付与することにより、前記特定位置に係止された前記後側コンテナ台が前記収穫作業時位置に揺動される構成となす。
【発明の効果】
【0010】
上記した本発明によれば次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、選別コンベアによる根菜部の搬送過程でその選別作業が行える上に次のような効果が得られるのであって、即ち、根菜部を収集するためのコンテナを高さの異なるものに変更する場合に、選別コンベアの搬送終端の高さをそのコンテナに対し最適になすことができるのであり、従って根菜部を収集するために使用し得るコンテナの高さの変更範囲を大きくなすことができると共にコンテナ内に成る可く低い位置から根菜部を落下させるように収集できるため収穫される根菜部に落下痕が生じるのを防止することができる。また背の高いコンテナの使用によりコンテナの載せ替えの頻度を少なくすることができる。
【0011】
請求項2に記載したものによれば、機体が大きく前後傾斜して後部コンテナ台が接地しても後部コンテナ台は支障なく上方へ逃げるものとなり、従って後部コンテナ台を従来よりも低くなすことができる。そして後部コンテナ台を低くなすことにより通常収穫作業時における排葉シュートの前後方向の傾斜角度が大きくなるため、排葉シュートの底面部上に到達した葉茎部が滑落せずに滞留する現象の生じないものとなる。
【0012】
請求項3に記載したものによれば、排葉シュートに到達した葉茎部を迅速に後方へ滑落させて圃場に落下させることができるものである。
【0013】
請求項4に記載したものによれば、後側コンテナ台を収穫作業時位置から第3左右向き軸回りの上方へ揺動させるという簡易な操作により後側コンテナ台を上方の特定位置に係止させることができ、また上方の特定位置に係止された状態の下で後側コンテナ台が接地しても支障無く上方へ逃げるものとなり、圃場内おける機体の移動を的確に行わせて収穫作業が効率的に行えると共に取扱い性に優れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す根菜収穫機の側面図、図2は前記根菜収穫機の平面図、図3は前記根菜収穫機の正面図、図4は前記根菜収穫機の後面図、図5は前記根菜収穫機の挟持搬送装置の後部を示す平面図、図6は前記根菜収穫機の泥落とし装置などを示す側面図、図7は前記泥落とし装置の一部を示す平面図、図8は前記泥落とし装置のスターホイル及び回転ブラシなどを示す正面視説明図、図9は前記根菜収穫機の側部処理ユニットの後部を示す側面図、図10は前記側部処理ユニットの後部の骨組み構造を示しAは平面図でBは側面図、図11は前記側部処理ユニットの後部のベルト及びプーリなどの配置を示す平面図、図12は前記側部処理ユニットの後部のベルト及びプーリのほかチェーンなどの配置を示す平面図、図13は前記側部処理ユニットの後部のベルト及びチェーンの最後部を巻き掛けられたプーリなどを示す後面視断面図、図14は前記側部処理ユニットの後部のベルトの最後部を巻き掛けられたプーリなどを示しAは平面図でBは側面図、図15は前記根菜収穫機の後部を示す側面図、図16は図15の一部を拡大した側面視説明図である。
【0015】
図1〜図4に示すように、本発明に係る根菜収穫機 (以下、収穫機という)は、クローラ形の走行装置1を有して自走機能を有する自走車体(機体)2で構成されている。ニンニクなどの根菜作物3は、畝に条植えされていることは上述したが、この収穫機は、まず、根菜作物3の葉茎部3aを挟持して根菜部3bごと引き抜き、これをその吊り下げ姿勢を保ったままで後上方に搬送する間、根菜部3bの底面部から下向きに延びている根3cと葉茎部3aを切断し、残った根菜部3bを収穫するものであり、このような収穫作業を機体2が畝に沿う方向に走行しながら行なうものである。
【0016】
機体2の走行中には、後上がり傾斜方向へ垂直面内でタイン4を後方回動させる分葉装置5で、いまから収穫する葉茎部3aと、収穫しない葉茎部3aとを分け、後上がり傾斜の平面内で後方回動するタイン6からなる掻込装置7で、収穫する葉茎部3aのみを後方に掻き込む。掻込装置7で掻き込まれた葉茎部3aは、その後方に設けられている後上がり傾斜の平面内で対向面によって葉茎部3aを挟持しながら共に後方回動する一対のベルト8からなる挟持搬送装置9で挟持されて根菜部3bを地中から引き抜く。
【0017】
各ベルト8は無端状体となされ、後述する側部処理ユニット12の後部に設けられた駆動プーリ9aに巻き掛けられている。また図5に示すように駆動プーリ9aの近傍にはその対応するテンションプーリ9bが設けられており、テンションプーリ9bはスプリング9cの弾力で無端状体の緩み側前後向き部を押圧してその対応する無端状体に緊張力を付与し、この無端状体が駆動プーリ9a上でスリップするのを防止する上で寄与する。
【0018】
挟持搬送装置9の始端下部には、サブソイラ10aが土中に差し込まれて根菜部3bの周りの土を緩めるものとした振動装置10が設けられており、これにより、ベルト8の挟持力をあまり強くしなくても、引抜きが可能になる。
【0019】
引き抜かれた根菜部3bは、葉茎部3aと一緒に挟持搬送装置9によって後上方へと搬送されて行くが、このときの根菜作物3は、挟持搬送装置9によってほぼ垂直に吊り下げられた姿勢となっている。尚、葉茎部3aの挟持位置は、挟持搬送装置9の始端高さによることになり、この高さは適宜変更できる必要がある。
【0020】
そこで、この挟持搬送装置9、肩揃え装置15、根切断部13、葉茎切断部14などを一つの側部処理ユニット12に構成しておき、この側部処理ユニット12を機体2に設けられる支点軸16の回りの上下方向へ回動して調整するようにしている。
【0021】
側部処理ユニット12の支点軸16回りの設定位置、即ち、挟持搬送装置9の始端高さは、機体2の前部に設けられて畝底を走行するゲージホイル11の高さを調整することで行なう。挟持搬送装置9の中程には、挟持搬送装置9よりも緩やかな後上がり傾斜の平面内で共に後方回動し対向面間に葉茎部3aを挟んだ状態で後方へ移動させる一対のベルト15aからなる肩揃え装置15が設けられており、ベルト15a、15aが搬送中の根菜部3bの肩を押えてこれを所定高さに押し下げる。
【0022】
肩揃え装置15の後下方には、図6に示すように、挟持搬送装置9のベルト8に略平行に設置されて回転する左右一対の第1回転体17を有する根菜部摺接泥落とし装置18が設けられており、肩揃えされた根菜部3bや根3cに作用してこれに付いた泥を落とす。また本例では、根菜部摺接泥落とし装置18の前方、肩揃え装置15の下方に、図6中で左右向き回転軸19a回りの時計方向に回転させられる前回転体19を有する前方泥落とし装置20が設けられており、根菜部摺接泥落とし装置18に至る前の根菜部3bの底面部や根3cに作用してこれに付いている泥を前以って落とす。
【0023】
この際、前回転体19はゴムなどの弾性材からなる図示のようなスターホイルとか、同様の材質からなる多角形ローラのようものとなされるのであり、回転されることにより根3cに間欠的な打撃力を加えて泥を効果的に落下させる。
【0024】
根菜部摺接泥落とし装置18についてさらに図7をも参照して詳細に説明すると、この泥落とし装置18は、挟持搬送装置9のベルト8の下方位置に、挟持搬送装置9の搬送経路を含む縦面を挟んでベルト8と平行に左右一対の第1回転軸21を配置し、この第1回転軸21に第1回転体17が装着されている。本例の第1回転体17はゴムなどの弾性材からなるスターホイル17aとなされているが、同様な材質からなる多角形ローラのようなものであってもよいし或いはドラムの外周にナイロン毛などを植設したブラシのようものであってもよい。各第1回転軸21は側部処理ユニット12に支持された駆動ケース22から後上方へ延出されていて、駆動ケース22により回転可能に位置保持されるものとなされている。
【0025】
各第1回転軸21の後端にはこれを後上方へ向けて延長するように第2回転軸23が係着されており、第1回転軸21と第2回転軸23との結合は第1回転軸21の後端部を第2回転軸23の前端面に形成された結合孔に相対回転の規制された状態に挿入したものとなされている。そして各第2回転軸23の後端は側部処理ユニット12のフレーム12aに取外し移動可能に固定された軸受部24を介して回転自在に支持されている。
【0026】
各第2回転軸23には第2回転体25が固定状に設けられている。本例の第2回転体25は第2回転軸23の外周にナイロン毛などを植設したブラシとなされているが、弾性変形が可能な円筒体状をしたものである限り、既述と同様なスターホイルや多角形ローラのようものであってもよい。第2回転体25は時折、掃除したり交換することが必要であるが、このようなときには軸受部24を側部処理ユニット12のフレーム12aから取り外し、次に第2回転体25の固定された第2回転軸23を後方へ引き変位させて第1回転軸21から分離させた後、側部処理ユニット12の外方へ取り出すのであり、これにより掃除や交換が容易に行える。
【0027】
第1回転体21及び第2回転体25共に、根菜作物3の搬送面内で縦回転して根菜部3bの根3cに作用するものであるが、この場合において、第1回転体21をなすスターホイル17aは、その外周が根菜部3bの底面部すれすれに作用するように設定されており、また第2回転体25をなす回転ブラシは、後方に至るほど根菜部3bを取り込む範囲が拡大するように(後方ほど持ち上げて)設定されている。即ち、回転ブラシ25は、側面視で、根菜部3bの移動軌跡に対して後方ほど重複範囲が大きくなるようになされ、徐々に広い範囲で泥落としができるようにするためであり、この重複範囲は、第1回転軸21の角度を変更することで調整される。つまり根菜の搬送方向位置に対して遠近調節可能にしてある。
【0028】
また図8に示すように、左右の第1回転体17は突起部a1と凹陥部a2とで星形をしたスターホイル17aを複数枚(本例では3枚)装着しているものとなされているが、この際、一方のスターホイル17aの突起部a1が根菜作物3の搬送経路を越えて他方のスターホイル17aの凹陥部a2に突入するような径、芯間距離、位相で配されており、両方の突起部a1で確実に根3c全体を叩くようになっている。また左右の回転ブラシ25は、互いに相手方の回転半径内に入り込むような径、芯間距離に設定されており、両者で根3cを挟み込んですり潰すようになっている。また左右のスターホイル17a及び左右の回転ブラシ25の回転方向は、根3cを上から下にすごくように設定されており、これによって、特に、回転ブラシ25ですり潰された根3cは細く絞られることになり、後続する切断に都合の良いように形が整えられる。これらのことから、スターホイル17aや回転ブラシ25は、軟質樹脂やゴムといった根菜部3bを傷付けない素材で構成される。
【0029】
スターホイル17aや回転ブラシ25に以上の作用をさせるには、どちらも共に強制回転させられる必要があるが、本例における駆動構成は、側部処理ユニット12の高さを変えてもその位置は不変である支点軸16の動力を第1プーリ・ベルト機構26で第1回転軸21の前方に機体2に対して直角に設けられた駆動ケース22の左右向き入力軸27まで導いている。また左右向き入力軸27に伝えられた動力は、駆動ケース22内のべベルギア機構によって第1回転軸21に伝えられ、さらに第2回転軸23に伝えられる。
【0030】
この際、第1プーリ・ベルト機構26は支点軸16に固定されたプーリ28と、左右向き入力軸27に固定されたプーリ29の間に無端状のベルト30を掛け回すと共に、ベルト30を案内するための中間プーリ31と、スプリングの弾力で特定方向へ変位され且つベルト30の外周面を押圧するテンションプーリ32とを設けたものとなされている。
【0031】
また前方泥落とし装置20の前回転体19は支点軸16の動力を第1プーリ・ベルト機構26から第2プーリ・ベルト機構33を経て伝達されるようになされている。第2プーリ・ベルト機構33は中間プーリ31の後側近傍の特定位置に支持軸34を介して設けられベルト30の外周面に圧接された入力側プーリ35と、入力側プーリ35に同心に固定された出力側プーリ36と、出力側プーリ36と左右向き回転軸19aに固定されたプーリ37とに巻き掛けられたベルト38と、スプリングの弾力で特定方向の変位可能となされ且つベルト38の外周面に圧接されベルト38に緊張力を付与するものとなされたテンションプーリ39とからなっている。
【0032】
この際、入力側プーリ36に対するベルト38の巻き角を必要に応じて大小に変更できるようになすのがよいのであり、具体的には、入力側プーリ35の設置される位置を変更可能となしたり、或いは中間プーリ31の設置される位置を変更可能となす。
【0033】
次に側部処理ユニット12の後上部の構造について図9〜図14を参照して詳細に説明する。ここには図9に示すように、根切断部13及び葉茎切断部14が形成されており、根切断部13は根3cを切断する根切断装置40と、葉茎部3aの挟持搬送を挟持搬送装置9から引き継いで根切断装置40へ誘導する第二挟持搬送装置41とを備えたものとなされ、また葉茎切断部14は葉茎部3aを切断する葉茎切断装置42と、葉茎部3aの挟持搬送を挟持搬送装置9から引き継いで根切断装置40へ誘導し切断後の葉茎部3aを排出する排葉装置72とを備えたものとなされる。
【0034】
根切断部13及び葉茎切断部14を支持するための後部骨組み構造は、図10にも示すように、側部処理ユニット12のフレーム12aの後上部の左右側に固着された左右一対の縦支持板43から後側へ片持ち状に延出された左右一対の前後向き支持部材44と、左右一対の縦支持板43から斜め下方へ延出された後方視門形の管部材45と、管部材45の左側辺部の長さ途中箇所と左側の前後向き支持部材44の後端部とを結合した左側結合管部材46aと、管部材45の右側辺部の長さ途中箇所と右側の前後向き支持部材44の後端部とを結合した右側結合管部材46bと、左側結合管部材46aの前後向き部後部と右側結合管部材46bの前後向き部後部とを結合した左右向き結合管部材47とを備えたものとなされている。
【0035】
そして根切断部13を支持するための切断部骨組み構造は、左右向き結合管部材47に固定された軸受管48に回動自在に挿通された左右向き支持軸49と、この支持軸49の左端部から左下方へ延出され次に前方へ延長された前後向き管部材50と、この前後向き管部材50に固定された前後向き縦板51とからなっている。この際、前後向き管部材50の前後向き部、及び前後向き縦板51は左側の前後向き支持部材44及び左側の前後向き結合管部材46aの真下か或いはそれよりも左側に位置されるのであり、これにより左右の前後向き結合管部材46a、46bの間に根切断装置40を形成するための広い空間が確保される。この広い空間は根菜作物3の切断片が落下するのを促進する上でも寄与する。
【0036】
根切断装置40は切断部骨組み構造に支持されて左右向き支持軸49回りの上下変位自在となされたもので、前後向き縦板51の前部に固定された駆動ケース52と、駆動ケース52の上面左右箇所から起立された図10に示す左右一対の縦駆動軸53、53と、これら縦駆動軸53、53の上端のそれぞれに固定され略水平面内で交差して回転する一対の円板刃54、54とを具備している。
【0037】
そして第二挟持搬送装置41は、根切断装置40の前上方に存在して略水平面内で対向面が共に後方回動する一対のベルト55を主体とするものであり、この際、第二挟持搬送装置41の搬送方向の傾斜は挟持搬送装置9のそれよりも小さくなされ、且つ、第二挟持搬送装置41の挟持力は挟持搬送装置9のそれよりも小さくなされる。従って、第二挟持搬送装置41が一対のベルト55で葉茎部3aを挟んで後方へ移送する過程で、挟持搬送装置9は葉茎部3aを引き上げて根菜部3bの肩部を一対のベルト55の下端縁に当接させて上下の位置決めをし、この位置決め状態で根切断装置40の一対の円板刃54の中央位置に誘導する。このとき、第二挟持搬送装置41の一対のベルト55は、根3cの切断される根菜部3bの直上の葉茎部3aを保持し、その根3cの切断を確実となす。
【0038】
また根切断装置40の駆動ケース52から前方へ延長された延長板57には縦支持板43に掛け止められ切断部骨組み構造を左右向き支持軸49回りの上方へ引き上げるスプリング66aと、根切断装置40の上方変位を特定高さ位置で制限する変位規制手段56とが設けられている。
【0039】
上記特定高さ位置は収穫される根菜作物3の根菜部3bの上下方向寸法によって適宜に決定されるものであり、最適状態では一対の円板刃54、54が第2挟持搬送装置41で移送される根菜作物3の根菜部3bの底面部よりも僅かに低い位置となるように設定される。このように設定された状態の下で根3cは切断されるのであり、これにより過小な根菜部3bについては一対の円板刃54、54で切断された後に根菜部3b側に残る根3cは比較的長くなり、逆に過大な根菜部3bについてはベルト55に肩部を支持された根菜部3bが根切断装置40側に設けられた図示しない案内手段を介して特開2004−73060号の発明の場合に準じて根切断装置40をスプリングの弾力に抗して押し下げるため、一対の円板刃54、54で切断された後に根菜部3b側に残る根は予定された長さとなる。
【0040】
また一対の円板刃54、54の後側でこれら円板刃54、54と駆動ケース52との間となる高さ範囲に、図10に示すように、後下方へ傾斜された多数の前上方へ向けられた上下向き棒部材71aを左右向き棒部材71bで結合してなるレーキ71が根切断装置40と同体状に設けられている。
【0041】
一対の円板刃54、54は交差箇所が後方へ移動するように回転され、根3cがこの交差箇所で切断されたときに生じる切断片を交差箇所が後方へ蹴り飛ばすように作用するものとなり、こうして後方へ蹴り飛ばされた切断片のうち比較的大きいものはレーキ71で受け止められて重力作用により下方へ落下し、比較的小さいものはレーキ71の棒部材71a間を通過してさらに後方へ向かいつつ落下する。
【0042】
葉茎切断部14は図9に示すように葉茎切断装置42と排葉送り装置72と、付加葉茎切断装置42Aとからなっている。葉茎切断装置42は、根切断装置40の後上方に在って略水平面内で交差して回転する二つの円板刃82を主体とするものであり、根切断装置40で根3cを切断された根菜部3bの葉茎部3aを所定長さに切断する。葉茎切断装置42で葉茎部3aを切除された状態の根菜部3bが収穫目的物であり、この収穫目的物はレーキ71の上面に落下し続いてレーキ71上面に案内されて後下方へ滑落し、機体2後部に設けられた図1などに示す選別コンベア75の搬送ベルト上に自由落下する。
【0043】
排葉送り装置72は、葉茎切断装置42の上方に左右配置状態に設けられて略水平面内で対向面が共に後方回動する一対の無端状のベルト73aからなる下搬送部と、挟持チェーン73b及びこれに押圧するように配置された板部材を主体とする上搬送部とを備えたものであり、葉茎部3aの比較的上方を挟持して葉茎切断装置42からその後方へ移送する。このように移送された葉茎部は排葉シュート74を経て圃場に放出される。そして、付加葉茎切断装置42Aは排葉送り装置72で搬送される葉茎部3aを引き込んでその比較的上部を切り離すものである。
【0044】
上記した葉茎切断部14及び根切断部13などへの動力伝達構成について図9、図11〜図13などを参照して説明する。
前記支点軸16の動力がチェーン・スプロケット伝動機構を介して葉茎切断装置42の入力スプロケット77に伝達され、次に入力スプロケット77に同心に固定されたスプロケット78からチェーンを介して根切断装置40の入力スプロケット79に伝達されると共に、別のチェーンを介して排葉装置72の入力スプロケット80及び挟持搬送装置9の入力スプロケット81に伝達される。
【0045】
そして、入力スプロケット77に伝達された動力が葉茎切断装置42の一対の円板刃82を回転させるのであり、また入力スプロケット79に伝達された動力が根切断装置40の一対の円板刃54を回転させるのであり、また入力スプロケット80に伝達された動力が排葉装置72のベルト73a及びチェーン73bを作動させると共に左右一対の無端状の伝動ベルト83を介して第2挟持搬送装置41の左右一対の無端状のベルト55を作動させるのであり、さらには入力スプロケット81に伝達された動力が挟持搬送装置9を作動させる。
【0046】
上記した葉茎切断部14においては、図13及び図14などに示すように、ベルト73aの最後部を掛け回された左右の駆動プーリ101a、101bと、伝動ベルト83の最後部を掛け回された左右の駆動プーリ102a、102bとは左右各側で同一の縦駆動軸103a、103bに固定されて駆動されるものとなされているが、これら駆動プーリ101a、101bや縦駆動軸102a、102bには排葉送り装置72で後方へ搬送される葉茎部3aが絡み付いて巻き込まれることが生じ得るのであり、このような現象を防止するために、駆動プーリ101a、101bと駆動プーリ102a、102bの間にこれらプーリの外周に沿うように平面視円弧状の葉茎案内棒104、105が左右各側に上下配置となされて2本づつ設けられており、また図14Bに示すように、左右の駆動プーリ102a、102bの下側にもこれら各プーリの外周に沿うように平面視円弧状の葉茎案内棒106、107が左右各側に1本づつ設けられている。これらの葉茎案内棒104、105、106、107はその対応する駆動プーリの溝からベルト73a、83が外れるのを規制する上でも寄与する。
【0047】
次に機体2の下部をなす基礎台2aの後部及び右側部の構造について図4、図15及び図16を参照して説明する。
基礎台2aの後部上面に選別コンベア75が搬送方向を左右向き直線状となされて比較的低く配置されている。この選別コンベア75は基礎台2aの左寄り位置に軸受部108を介して回転のみ自在に支持された前後向き水平駆動軸109と、この前後向き水平駆動軸109回りの上下揺動自在に支持された左右方向へ長い平面視四角状の枠フレーム110と、この枠フレーム110の先部に軸受を介して回転自在且つ右方への変位自在に支持されスプリング力で右方へ押圧された左右向き回転軸111とを備えると共に、前後向き水平駆動軸109に固定されたドラム109aと、左右向き回転軸111に固定されたドラム111aとに無端状の搬送ベルト112を掛け回されたものとなされている。
【0048】
この際、搬送ベルト112の外周面にはその巾方向へ向かう突条部材を搬送方向へ数十cm程度の間隔で列設されており、各突条部材は外周面に支持された根菜部3bが搬送方向へ転がるのを阻止する。
【0049】
枠フレーム110の先部は高さ変更手段113を介して基礎台2aに固定状に支持されているのであり、高さ変更手段113は任意に形成して差し支えないが、本例では、枠フレーム110から下方へ延出させた脚部材113aと、基礎台2aに固定された起立支持片113bとを具備し、起立支持片113bに複数のボルト孔を上下方向へ列設し、これらのボルト孔の任意な1つと脚部材113aに形成されたボルト孔を介し脚部材113aを起立支持片113bにボルトナットで締結状に固定させるようになされている。
【0050】
前後向き水平駆動軸109は支点軸16からプーリ・ベルト機構114及びベベルギヤ115を経て動力を伝達されるものであり、この際、プーリ・ベルト機構114はテンションプーリ116によるクラッチ機構を組み込まれており、このクラッチ機構の入り切り動作は枠フレーム110の先部後面に設けられた操作レバー117を左右へ揺動操作することにより行われる。
【0051】
基礎台2aの右端縁には図2及び図4に示すように前後方向へ長い側部コンテナ台118が基礎台2aと略同じ高さとなされて設けられており、収穫作業時には図示のような水平姿勢に固定され、路上走行時には左側縁回りへ揺動されて起立収納姿勢に固定される。
コンテナ119に、調整された根菜部3bを収集するときは、水平姿勢となされた側部コンテナ台118上で選別コンベア75の搬送終端である右端部の下側となる位置に空のコンテナ119を載置し、操作レバー117を入り操作するのであり、これにより葉茎切断装置42で葉茎部3aを切除されレーキ71の上面に案内されて次々と落下する根菜部3bは選別コンベア75の搬送ベルト112上面の搬送始端である左端部で支持され、次に搬送ベルト112の移動で緩やかな上り傾斜状の右方へ搬送され、搬送ベルト112の搬送終端に到達したときにコンテナ119内に自由落下する。コンテナ119内に根菜部3bが満杯になったときはこれを側部コンテナ台118上で前方へ滑り移動させ、別のコンテナ119を先と同様に位置させるようにする。
【0052】
このようにコンテナ119内へ根菜部3bを収集するときに、コンテナ119を背の高いものに変更したいときがあるが、この場合には、高さ変更手段113の、脚部材113aと起立支持部材113bとのボルトによる締結位置を変更して選別コンベア75の搬送方向の上り傾斜角度を大きくするのである。逆にコンテナ119を背の低いものに変更したいときがあるが、この場合には、必ずしも選別コンベア75の搬送方向の上り傾斜角度を小さくする必要はないのであるが、根菜部3bに落下痕を生じさせないために、好ましくは、先の処置に準じてボルトによる締結位置を変更して選別コンベア75の搬送方向の上り傾斜角度を小さくする。
【0053】
また基礎台2aの後縁部の後側には後側コンテナ台120が後方への張り出し状に設けられている。この後側コンテナ台120は前起立部材121とこれの下端から後方へ張り出された水平枠部122とからなり、前起立部材121の上端部を基礎台2aに固着された支持片を介して左右向き支持軸123回りの揺動自在に装設されている。この際、水平枠部122は比較的長いコンテナ124を支持し得る大きさとなされると共にコンテナ124の四周囲の下部を取り囲むように位置される四角状管部材122aを固設したものとなされる。
【0054】
そして基礎台2aに固定された起立部材125と、後側コンテナ台120との間に後側コンテナ台120を位置決めするための位置決めフック機構126が形成されている。この位置決めフック機構126は、起立部材125に左右向き軸127を介して揺動自在に装着されたフック部材128と、後側コンテナ台120の前起立部材121の側面に固定されフック部材128の案内透孔128aに挿通され案内される突部材129とからなっている。この際、案内透孔128aは比較的長い円弧状部位と、この円弧状部位の長さ途中に形成された中間係止部a1とを有している。
このような位置決めフック機構121は後側コンテナ台120の左右各側に設けるのが好ましいが、一側にのみ設けることも差し支えない。
【0055】
後側コンテナ台120は位置決めフック機構126により、図16中に実線で示すように水平枠部122が略水平姿勢となる収穫作業時位置p1と、仮想線k1で示すように水平枠部122の前後方向の傾斜角度が例えば20度となる圃場移動時位置p2との何れかの位置に係止されるのであり、また仮想線k2で示すように水平枠部122の前後方向の傾斜角度が例えば45度を超えるような大きさとなる収納時位置p3への移動を許容されるものとなされている。
【0056】
後側コンテナ台120を左右向き軸123回りの上方移動を許容された上で収穫作業時位置p1に係止された状態となすには突部材129を案内透孔128aの円弧状部位の最下部に位置させるのであり、この際、突部材129が円弧状部位の最下部に当接することは必ずしも必要ではない。この状態では後側コンテナ台120は前起立部材121が基礎台2a側に設けられた図示しないストッパに当接した状態となるのであり、このときの水平枠部122の水平度を調整するには前記ストッパの後方への張り出し量を調整することにより行われる。
【0057】
収穫作業時位置p1にある後側コンテナ台120の水平枠部122は機体2が圃場などで移動するときに大きく前後傾斜したとき接地することが生じ得るのであり、このような接地現象が生じたとき、後側コンテナ台120は地面から付与される押し上げ力で無理なく上方へ逃げるように揺動され、接地状態が解放されたときは重力作用により人手を要することなく元の収穫作業時位置p1に復帰されるのである。
【0058】
また後側コンテナ台120を左右向き軸123回りの上方移動を許容された上で圃場移動時位置p2に係止された状態となすには手操作により後側コンテナ台120を左右向き軸123回りの上方へ例えば20度よりも大きく揺動させ続いてゆっくりと降下させるのであり、これにより突部材129は案内透孔128aの円弧状部位に案内されて移動する過程でフック部材128に作用する重力により人手を要することなく中間係止部a1に進入して係止され、後側コンテナ台120は圃場移動位置p2に係止される。この係止状態の下で機体2が圃場などを移動するときに、後側コンテナ台120の水平枠部122が接地しないとは言えないのであり、このような接地現象が生じたとき、フック部材128が中間係止部a1内からの突部材129の離脱移動を許容することから後側コンテナ台120は地面から付与される押し上げ力で無理なく上方へ逃げるように揺動し、接地状態が解放されたときは重力作用により人手を要することなく元の圃場移動時位置p1に復帰されるのである。
【0059】
また後側コンテナ台120を収納時位置p3に係止された状態となすには手操作により後側コンテナ台120を左右向き軸123回りの上方へ大きく揺動させておき、図示しない適宜な固定手段(掛け止め具など)で固定させる。
【0060】
一方、収納時位置p3に固定された後側コンテナ台120を解放した後、左右向き軸123回りの下方へ揺動させると、位置決めフック機構126はフック部材128に人為力が付与されない限り、後側コンテナ台120を圃場移動時位置p2に係止する状態となる。後側コンテナ台120を収納時位置p3や圃場移動時位置p2から収穫作業時位置p1へ移行させるには、フック部材128に人為力を付与して突部材129が中間係止部a1に進入しないように保持した状態の下で突部材129を案内透孔128aの円弧状部位の最下部に移動させるようにする。
【0061】
上記選別コンベア75の搬送ベルト112上面で搬送される根菜部3b群から不良品を選り出すときは、後側コンテナ台120の水平枠部122上に例えば長芋などに使用される比較的長くて浅いコンテナ124を載置しておき、補助作業者が後側コンテナ台120の後側に付いて歩行しながら搬送ベルト112の上面で搬送終端へ向け搬送される根菜部3b群から不良品を選り出し、これを後側コンテナ台120上のコンテナ124内に投入する。
【0062】
次に排葉シュート74の装着構造及びこれの支持構造について説明する。
排葉シュート74は底面部74a及びこれの左右側に位置された側面部からなり、葉茎切断部14の軸受管48の後部にヒンジを介して左右向き軸130回りの上下揺動自在に装設されている。この際、排葉シュート74は平面視において後部を少し機体中央へ偏倚させるようなく字形に屈曲されると共に先端が後側コンテナ台120の後側へ及ぶものとなされる。
【0063】
一方、後側コンテナ台120の水平枠部122の後端縁には起立部材131が固定されており、該起立部材131の上端部に排葉シュート74の底面部74aを支持する支持案内部132が形成されている。この支持案内部132は左右向き軸130回りの回転自在となされた支持ローラとなすのがよい。この際、支持ローラ132の高さは、排葉シュート74の底面部74aの前後方向の傾斜角度θが凡そ45度以上(最適には49度)となるように決定されるのである。
【0064】
葉茎切断装置42で根菜作物3から切り離した葉茎部3aは排葉送り装置72で後方へ送り変位され、付加葉茎切断装置42Aで切断された状態で排葉シュート74の案内始端である底面前上部に落下するのであり、この後、排葉シュート74に案内されつつその底面部74a上を後方へ滑落し、圃場に落下する。
【0065】
根菜作物3の収穫時には挟持搬送装置9が根菜作物3の葉茎部3aの最適高さ位置を把持させる必要があるため、畝の高さに応じてゲージホイル11の上下位置を変更調整することが行われる。この場合、基礎台2aに対し側部処理ユニット12が支点軸16回りへ揺動されることになり、これに連動して排葉シュート74の底面部74aの前縁の位置が図16に仮想線k3、k4で示すように種々に変化する。一方、底面部74aを支持した左右向き支持ローラ132の高さは変化しないため、排葉シュート74の前後方向の傾斜角度が大小に変化する。しかし、本例では通常の収穫作業時におけるこの傾斜角度が45度(好ましくは49度)より小さくなることがないようになされているため、比較的滑り難いニンニクなどの葉茎部3aであっても底面部74a上に停滞することなく円滑に落下する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一例を示す根菜収穫機の側面図である。
【図2】前記根菜収穫機の平面図である。
【図3】前記根菜収穫機の正面図である。
【図4】前記根菜収穫機の後面図である。
【図5】前記根菜収穫機の挟持搬送装置の後部を示す平面図である。
【図6】前記根菜収穫機の泥落とし装置などを示す側面図である。
【図7】前記泥落とし装置の一部を示す平面図である。
【図8】前記泥落とし装置のスターホイルなどを示す説明図である。
【図9】前記根菜収穫機の側部処理ユニットの後部を示す側面図である。
【図10】前記挟持搬送装置の後部及びその後方の骨組み構造を示しAは平面図でBは側面図である。
【図11】前記側部処理ユニットの後部のベルト及びプーリなどの配置を示す平面図である。
【図12】前記側部処理ユニットの後部のベルト及びプーリのほかチェーンなどの配置を示す平面図である。
【図13】前記側部処理ユニットの後部のベルト及びチェーンの最後部を巻き掛けられたプーリなどを示す後面視断面図である。
【図14】前記側部処理ユニットの後部のベルトの最後部を巻き掛けられたプーリなどを示しAは平面図でBは側面図である。
【図15】前記根菜収穫機の後部を示す側面図である。
【図16】図15の一部を拡大した側面視説明図である。
【符号の説明】
【0067】
2 機体
2a 基礎台
3 根菜作物
3a 葉茎部
3b 根菜部
12 側部処理ユニット
16 第1左右向き軸(支点軸)
74 排葉シュート
74a 底面部
75 選別コンベア
109 水平軸(前後向き水平駆動軸)
119 コンテナ
120 後側コンテナ支持台
123 第3左右向き軸
126 位置決めフック機構
130 第2左右向き軸
132 支持案内部(支持ローラ)
p1 収穫作業時位置
p2 圃場移動時位置(特定位置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
根菜作物を圃場から抜き上げ機体上に搬送しその葉茎部を切除した後にその根菜部を選別コンベアの搬送始端に供給し、さらに該選別コンベアがこれに供給された根菜部をその搬送終端まで特定方向に沿った直線状に搬送した後にコンテナ内に落下させるように作動する根菜収穫機において、前記選別コンベアの搬送終端が前記搬送始端近傍で前記特定方向と直交した水平軸の回りへ位置変更可能となされていることを特徴とする根菜収穫機。
【請求項2】
根菜作物を圃場から抜き上げ機体上に搬送しその葉茎部を切除した後に選別コンベアの搬送始端に供給する側部処理ユニットを第1左右向き軸回りの上下揺動可能に設けた根菜収穫機であって、根菜作物から切除された葉茎部を圃場に排出するための排葉シュートを前記側部処理ユニットの後部から第2左右向き軸を介して上下揺動自在に延出させ、一方では後側コンテナ支持台を基礎台の後端部から第3左右向き軸を介して上下揺動可能に延出させると共に該後側コンテナ支持台に前記排葉シュートの下面を支持するための支持案内部を設けたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機。
【請求項3】
前記排葉シュートの底面部が前記支持案内部で支持された状態の下で、前記排葉シュートの前後方向の傾斜角度が収穫作業中に45度以上に保持される構成を特徴とする請求項2記載の根菜収穫機。
【請求項4】
前記基礎台と、前記後側コンテナ台との間に位置決めフック機構が形成してあり、前記後側コンテナ台を収穫作業時位置から第3左右向き軸回りの上方へ揺動操作することにより、前記位置決めフック機構に人手操作力を付与しないでも前記後側コンテナ台が上方の特定位置より下方に揺動しない状態でしかも前記特定位置より上方への揺動を許容された状態に係止される状態となり、また前記位置決めフック機構に人手操作力を付与することにより、前記特定位置に係止された前記後側コンテナ台が前記収穫作業時位置に揺動される構成となされていることを特徴とする請求項2又は3記載の根菜収穫機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2006−288226(P2006−288226A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−110423(P2005−110423)
【出願日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(000005164)セイレイ工業株式会社 (125)
【Fターム(参考)】