説明

棚式プランター用支柱および棚式プランター

【課題】平地に置いて横に並べて堅固連結形態とすることができる棚式プランター用支柱を提供する。
【解決手段】同間隔で横並び配置された棚式プランター用支柱2、2、2と、この棚式プランター用支柱2、2、2に段棚を形成するように嵌め込まれた5枚の仕切り板3と、棚式プランター用支柱2、2、2の背部側に設けられたメッシュプレートからなる背面プレート4と、棚式プランター用支柱2、2、2の最下部の仕切り板3の直下に設けられた底部プレート5と、棚式プランター用支柱2、2、2を所定の間隔に止め固定するための2本のねじ棒6、6と、1本のねじ棒6に螺合された6個のナット7とからなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚式プランター用支柱および棚式プランターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の緑化棚ユニットとして、平板形態の植生部材支持板(土留板3)と、この植生部材支持板(土留板3)の複数枚を間隔をあけて傾斜させて支持する一対の支柱(板架け部材2、2)と、この支柱(板架け部材2)の支柱本体の前方を開口させて縦溝形態に設けられた角杭体(杭体1)が嵌る嵌合溝(嵌合溝20)と、前記支柱本体の左右側部に前部側から下に向けた傾斜凹形態で縦並びに間隔をあけて複数形成された、前記植生部材支持板(土留板3)を嵌めて且つ該植生部材支持板(土留板3)を傾斜状態で支持する支持板傾斜支持部(傾斜溝22)と、前記一対の支柱(板架け部材2、2)の前記支持板傾斜支持部(傾斜溝22)に前記植生部材支持板(土留板3)を架渡し支持して形成した複数の植生支持棚とからなり、背土壁面や擁壁面などの壁面の前に該壁面から少し離して一対の杭体1を地面に立設し、この杭体1を嵌合溝(嵌合溝20)に嵌めて嵌らして(板架け部材2)を立て支持状態にして、支持板傾斜支持部(傾斜溝22)に植生部材支持板(土留板3)を嵌め込んで緑化棚ユニット(組立柵工)を形成する技術が知られている。(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−342632号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来技術は背土や擁壁などの壁面に緑化棚を形成することはできるが、平地に置いて横に並べて堅固連結形態とすることができないものであった。
また、背面側から水を与えることができないものであった。
また、一対の支柱は背部壁面にボルトなどにより固定する形態であったので、平地に置いた状態では使用できないものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、平地に置いて横に並べて堅固連結形態とすることができる棚式プランター用支柱を提供することを目的としている。
また、背面側から水を与えることができるとともに、複数の棚式プランター用支柱を連結固定してプランターを形成することができる棚式プランターを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成している。
<請求項1記載の発明>
支柱本体と、
この支柱本体の前部に設けられた、棚を形成する仕切部材を嵌め込むための前面および両側面が開口してなる複数段の部材嵌め込み溝と、
前記支柱本体の下部に設けられた、該支柱本体を安定的に立て置くための足部と、
この足部の側面に貫通孔形態で設けられた、棒部材を通すための棒部材通し部とからなることを特徴とする棚式プランター用支柱である。
<請求項2記載の発明>
支柱本体、この支柱本体の前部に設けられた、棚を形成する仕切部材を嵌め込むための前面および両側面が開口してなる複数段の部材嵌め込み溝、前記支柱本体の下部に設けられた、該支柱本体を安定的に立て置くための足部、前記支柱本体の背面側に設けられた、複数のねじ穴あるいはねじ通し孔とからなる棚式プランター用支柱と、
前記棚式プランター用支柱を3数本以上並べた状態で、その背面側に当てられ前記ねじ孔に螺合されるボルトあるいは前記ねじ通し孔に通されるボルトによって前記複数本の前記棚式プランター用支柱の前記背面側に固定されるとともに、該複数本の該棚式プランター用支柱を連結固定してするメッシュプレート、パンチプレートあるいは板材からなる背面連結プレート体とからなることを特徴とする棚式プランターである。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
支柱本体と、この支柱本体の前部に設けられた、棚を形成する仕切部材を嵌め込むための前面および両側面が開口してなる複数段の部材嵌め込み溝と、前記支柱本体の下部に設けられた、該支柱本体を安定的に立て置くための足部と、この足部の側面に貫通孔形態で設けられた、棒部材を通すための棒部材通し部とからなることを特徴とする棚式プランター用支柱であるので、次のような効果を奏する。
すなわち、棒部材通し部に棒部材を通し、この棒部材を通すときにねじ付カラーに該棒部材を通しておいて、該ねじ付カラーを棚式プランター用支柱に着けた状態で固定することによって、複数の棚式プランター用支柱を連結して棚式プランターを形成することができる、あるいは、複数(例えば3本)の棚式プランター用支柱を連結して形成した棚式プランターを複数並べ、棒部材通し部に棒部材を通し、この棒部材を通すときにねじ付カラーに該棒部材を通しておいて、該ねじ付カラーを棚式プランター用支柱に着けた状態で固定することによって、複数の棚式プランター連結した状態にできるという効果を奏する。
<請求項2記載の発明の効果>
支柱本体、この支柱本体の前部に設けられた、棚を形成する仕切部材を嵌め込むための前面および両側面が開口してなる複数段の部材嵌め込み溝、前記支柱本体の下部に設けられた、該支柱本体を安定的に立て置くための足部、前記支柱本体の背面側に設けられた、複数のねじ穴あるいはねじ通し孔とからなる棚式プランター用支柱と、前記棚式プランター用支柱を3数本以上並べた状態で、その背面側に当てられ前記ねじ孔に螺合されるボルトあるいは前記ねじ通し孔に通されるボルトによって前記複数本の前記棚式プランター用支柱の前記背面側に固定されるとともに、該複数本の該棚式プランター用支柱を連結固定してするメッシュプレート、パンチプレートあるいは板材からなる背面連結プレート体とからなることを特徴とする棚式プランターであるので、次のような効果を奏する。
すなわち、背面連結プレート体によって、3本以上の棚式プランター用支柱を連結固定して棚式プランター形成する構成であるので、組み立てが行いやすく連結コストが安価にできるとう効果を奏するとともに、背面連結プレート体をメッシュプレート、パンチプレートにしたものは、背面から水を散布できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の棚式プランターの組み立て斜視図。
【図2】本発明の実施例1の棚式プランター用支柱の右側面図。
【図3】本発明の実施例1の棚式プランター用支柱の正面図。
【図4】本発明の実施例1の棚式プランター用支柱のA−A線切断拡大端面図。
【図5】本発明の実施例2の棚式プランターの組み立て右側面図(a)および棚式プランター用支柱の正面図。
【図6】本発明の実施例2の棚式プランターの組み立て背面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に示す本発明の実施例を説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0011】
図1ないし図4に示す本発明の実施例において1は棚式プランターであって、この棚式プランター1は同間隔で横並び配置された棚式プランター用支柱2、2、2と、この棚式プランター用支柱2、2、2に段棚を形成するように嵌め込まれた5枚の仕切り板3と、棚式プランター用支柱2、2、2の背部側に設けられたメッシュプレートからなる背面プレート4と、棚式プランター用支柱2、2、2の最下部の仕切り板3の直下に設けられた底部プレート5と、棚式プランター用支柱2、2、2を所定の間隔に止め固定するための2本のねじ棒6、6と、1本のねじ棒6に螺合された6個のナット7とからなっている。
【0012】
棚式プランター用支柱2は、後方に傾斜形態の支柱本体10と、この支柱本体10の前部に設けられた、5段の棚を形成する仕切部材3を斜めに嵌め込むための前面および両側面が開口してなる斜め溝形態の部材嵌め込み溝11a〜11eと、支柱本体10の下部に設けられた(形成された)、支柱本体10を安定的に立て置くための足部12と、この足部12の側面に貫通孔形態で設けられた、棒部材13を通すための棒部材通し部14a〜14cと、部材嵌め込み溝11eの根本下部位直ぐ下に設けられた底部プレート5を挿入支持するための底プレート差込孔15と、支柱本体10の後部中途に設けられた背面プレート4を挿入支持するための背面プレート差込孔16と、支柱本体10の部材嵌め込み溝11bと11eの根本上方に設けられたねじ棒6を通すためのねじ棒通し孔17a、17bとからなっていて、縦プレート部位18の全周を囲うように左右にリブ19aが形成され、棒部材通し部14a〜14c、底プレート差込孔15および背面プレート差込孔16の周囲も突出したリブ19b〜19fが設けられ、足部12の上部と支柱本体10の背面を補強するリブ19gが設けられ、部材嵌め込み溝11a〜11eの間に該部材嵌め込み溝11a〜11eの上下および間にリブ19h〜19mが設けれ、そのた強度を得るためのリブが設けられ、以上の全ての構成部位が合成樹脂部材の一部材の一体成形により成型されている。
【0013】
次に、本発明を異なる実施例について説明する。なお、これら本発明異なる実施例の説明に当たって、前述した実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例2】
【0014】
図5、図6に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、棚式プランター用支柱を垂直な棚式プランター用支柱20とし、底プレート差込孔15と背面プレート差込孔16とを連絡した形態とし、背面プレート4の下部を前方に直角に折り曲げて底部プレート5に替わる部分を形成し、該折り曲げた下部が底プレート差込孔15に差し込まれ且つ垂直部位が背面プレート差込孔16に差し込まれる形態とし、棚式プランター用支柱20、20、20の背面からボルトあるいはタッピングビス(タッピングボルト含む)からなる固定部材21によって背面プレート4を棚式プランター用支柱20、20、20に固定し、ねじ棒通し孔17a、17bを設けない構成とした棚式プランター22を形成した点にある。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は緑化産業で利用される。
【符号の説明】
【0016】
1:棚式プランター、
2:棚式プランター用支柱、
3:仕切り板、
4:背面プレート、
5:底部プレート、
6:ねじ棒、
7:ナット、
10:支柱本体、
11a〜11e:部材嵌め込み溝、
12:足部、
13:棒部材、
14a〜14c:棒部材通し部、
15:底プレート差込孔、
16:背面プレート差込孔、
17a、17b:ねじ棒通し孔、
18:縦プレート部位、
19a〜19m:リブ、
20:棚式プランター用支柱、
21:固定部材、
22:棚式プランター。































【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱本体と、
この支柱本体の前部に設けられた、棚を形成する仕切部材を嵌め込むための前面および両側面が開口してなる複数段の部材嵌め込み溝と、
前記支柱本体の下部に設けられた、該支柱本体を安定的に立て置くための足部と、
この足部の側面に貫通孔形態で設けられた、棒部材を通すための棒部材通し部とからなることを特徴とする棚式プランター用支柱。
【請求項2】
支柱本体、この支柱本体の前部に設けられた、棚を形成する仕切部材を嵌め込むための前面および両側面が開口してなる複数段の部材嵌め込み溝、前記支柱本体の下部に設けられた、該支柱本体を安定的に立て置くための足部、前記支柱本体の背面側に設けられた、複数のねじ穴あるいはねじ通し孔とからなる棚式プランター用支柱と、
前記棚式プランター用支柱を3数本以上並べた状態で、その背面側に当てられ前記ねじ孔に螺合されるボルトあるいは前記ねじ通し孔に通されるボルトによって前記複数本の前記棚式プランター用支柱の前記背面側に固定されるとともに、該複数本の該棚式プランター用支柱を連結固定してするメッシュプレート、パンチプレートあるいは板材からなる背面連結プレート体とからなることを特徴とする棚式プランター。






















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−97906(P2011−97906A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256598(P2009−256598)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000212599)
【出願人】(597123320)東横テクノプラン株式会社 (5)
【Fターム(参考)】