説明

椅子

【課題】組み立てが簡単で微調整も容易な椅子用レバー装置を提供する。
【解決手段】ロック用レバー装置23は、座アウターシェル10も設けている。ロック用レバー装置23は回動式のレバー25を有しており、レバー25は座アウターシェル10に向けて開口した袋状部31を有する。袋状部31にはテコ部材29が配置されており、ケーブル28の一端はボール28aを介してテコ部材29に係止されている。袋状部31とテコ部材29とは嵌まり合っており、一体に回動する。レバー25は、回動支持部32を支点にして回動するようにアウターシェル10で支持されている。更に、レバー25は回動支持部32と同心の規制部33を設けており、規制部が抜け止め部材26で上から覆われている。抜け止め部材26は係合爪49によってアウターシェル10に装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えばロッキング調節装置に使用するレバー装置のように、ガスシリンダ等の調節部材を操作するためのレバー装置を備えた椅子に関するものであり、更に詳しくは、レバーの回動操作でケーブル(ワイヤー)を引く方式のレバー装置を有する椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
椅子のレバー装置として、レバーの回動操作によってケーブルを引く方式がある。この方式のレバー装置では、レバーは、例えば特許文献1に示すようにピンで支持体に連結されているのが一般的である。しかし、これではピンの挿通に手間がかかるのみならず、場所によってはピン穴を形成し難い場合があるため、設計が面倒になることもある。他方、本願出願人の出願である特許文献2には、レバーに支軸を一体に設けて、支軸を押さえ部材で押さえ保持することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−229206号公報
【特許文献2】特開2010−125061号公報
【発明の概要】
【0004】
特許文献2では、ピンの挿通作業は不要であり、単にレバーを支持体(座アウターシェル)にセットしてから押さえ部位を取り付けたらよいため、設計の自由性を向上できる利点がある。その反面、押さえ部材はビスで固定しているため、組み立て作業性や部材管理の面でまだ改善の余地があった。
【0005】
本願発明はこのような現状を改善すべく成されたものであり、改良されレバー装置を有する椅子を提供することを課題にしている。また、本願発明は多くの改良された構成を含んでいるこれらを提供することも、本願発明の目的(課題)たり得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は各請求項で構成を特定している。このうち請求項1の発明は、支持体に回動自在に保持されたレバーの回動操作により、ガスシリンダ又は他の部材を操作するためのケーブルの一端が引かれる構成において、まず、前記レバーは、前記支持体に設けた受け部に回動自在に嵌まる回動支持部と、人が指を当てる操作する指掛け部とを有している。
【0007】
また、前記支持体には、前記レバーの回動支持部又はこれと同心に形成された規制部を前記受け部と反対側から覆う抜け止め部材が取り付けられており、かつ、前記抜け止め部材と支持体とのうちいずれか一方に、前記抜け止め部材を支持体に対して押し当てるといったん弾性変形してから戻り変形する係合爪を設け、他方には、前記係合爪が係合して抜け止め部材を支持体から抜け不能に保持する係合部を設けている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記レバーは前記支持体に向けて開口した袋状部を有しており、この袋状部の内部に、前記レバーと一体に回動し得るテコ部材を配置しており、前記テコ部材に前記ケーブルの一端が係止されている。
【0009】
更に請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記抜け止め部材は、前記ケーブルを跨ぐように一対の足部を有する門形になっており、前記左右足部に前記係合爪を設け、前記支持体に係合部を設けている。
【発明の効果】
【0010】
本願発明では、抜け止め部材は係合爪と係合部との引っ掛かりによって支持体に取り付けられるため、抜け止め部材の取り付けをワンタッチ的に行えると共に、ビスのようなファスナは不要であるため部材管理の手間も軽減できる。
【0011】
さて、ケーブルはチューブに挿通されており、チューブの一端部を支持体にずれ不能に保持せねばならない。このため、ケーブルの一端をレバーに係止していると、ケーブルの一端をレバーに係止した状態を保持しつつ、チューブの一端部を支持体にセットすると共にレバーを支持体にセットする、という手順を採らねばならず、このため、場合によってはレバーの取り付けが面倒になるおそれがある。
【0012】
これに対して本願の請求項2のようにテコ部材にケーブルを係止すると、レバー装置の組み立ては、予めケーブルの一端をテコ部材に係止して、これをレバーにセットしてから、テコ部材付きのレバーを支持体に取り付けけて、それから抜け止め部材を支持体に装着するか、又は、ケーブルの一端を係止した状態でテコ部材を支持体にセットして、次にレバーをセットし、それから抜け止め部材を支持体に装着するという手順を採ることができる。一々ケーブルの一端を手で保持しておくことなくレバーを支持体にセットできるため、組み立てを簡単に行える。また、ケーブルの端部の突出量の調節はレバーを取り付ける前の段階で行えるため、調節も容易である。
【0013】
係合爪は支持体に形成することも可能であるが、請求項3のように抜け止め部材に形成すると、例えば係合爪が折損したときには抜け止め部材のみを交換すれば足りるため、無駄を防止できる利点がある。また、抜け止め部材はケーブルを跨ぐ門形であるため、ケーブルに邪魔になることなく小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係る椅子の外観図で、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図2】(A)は平面図、(B)は背面図である。
【図3】(A)はベースと背フレームとの分離斜視図、(B)は後部背フレームを分離してひっくり返した状態での斜視図である。
【図4】座アウターシェルと座との分離斜視図である。
【図5】支持機構部の分離斜視図である。
【図6】要部の斜視図である。
【図7】要部の分離斜視図である。
【図8】(A)はレバー装置と座アウターシェルとの分離斜視図、(B)はレバーと抜け止め部材の分離斜視図、(B)は索導管の端部の斜視図である。
【図9】(A)はレバーを下から見た斜視図、(B)はテコ部材の斜視図、(C)はレバー装置の分離斜視図である。
【図10】(A)(B)とも要部の分離斜視図である。
【図11】(A)は分離斜視図、(B)はレバーを取り付けた状態での部分的な斜視図、(C)はレバー装置の端部箇所での側断面図である。
【図12】レバー装置の中央部での縦断側面図である。
【図13】ベースと中間金具と前部背フレームとの分離側面図である。
【図14】ばねユニットと前部背フレームとの関係を示す側面図である。
【図15】(A)は支持機構部の底面図、(B)はベースと前部背フレームとを下方から見た分離斜視図である。
【図16】(A)はベースと背フレームとの斜視図、(B)は中間金具を配置した状態での斜視図である。
【図17】支持機構部の分離斜視図である。
【図18】支持機構部の分離斜視図である。
【図19】(A)はスライダと中間金具との関係を示す分離斜視図、(B)はスライダ受けの斜視図、(C)はスライダとスライダ受けとの関係を示す一部分離正面図である。
【図20】反力調節ユニットとベースとの分離斜視図である。
【図21】(A)は反力調節ユニットの分離斜視図、(B)は反力調節ユニットを下方から見た斜視図である。
【図22】(A)はばねユニットと前部背フレームとの関係を示す斜視図、(B)はばねユニットを上下にひっくり返した状態での側面図である。
【図23】(A)はロック用ガスシリンダを取り付けた状態での中間金具の斜視図、(B)はロック用ガスシリンダの斜視図、(C)はロック用ガスシリンダと中間金具との分離斜視図である。
【図24】(A)はロック用ガスシリンダを中心にした一部分離斜視図、(B)はロック用ガスシリンダの支持部材の斜視図、(C)はロック用ガスシリンダを中心した部分を下方から見たし斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、この前後左右の文言は着座した人を基準にしている。正面視方向は着座した人と対峙した方向であり、従って、正面視での左右と着座した人から見た左右とは逆になる。
【0016】
(1).椅子の概略
まず、椅子を概要を主として図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態は事務用等に多用されている回転椅子に適用しており、椅子は、脚支柱1やキャッタを有する脚装置2と、脚支柱1の上端に固定したベース3と、ベース3の上に配置した座4と、着座した人がもたれ掛かり得る背もたれ5とを有している。ベース3は上向きに開口した箱状に形成されている。
【0017】
例えば図3に示すように、ベース3の上に金属板製の中間金具6が配置されており、この中間金具6に、図4に示す樹脂製の座アウターシェル(座受け部材)7が取り付けられている。なお、中間金具6を使用せずに、座アウターシェル7をベース2に連結することも可能である。
【0018】
図4に示すように、座4は、樹脂製の座インナーシェル(座板)8とその上面に重ね配置した座クッション材9とを有しており、座クッション材9はクロス等の表皮材(図示せず)で上から覆われている。座アウターシェル7は、中間金具5に固定された固定アウターシェル10とその手前に突出したスライド式アウターシェル11との2つの部材で構成されており、スライド式アウターシェル11は固定アウターシェル10に前後動自在に取り付けられている。固定アウターシェル10の上面に多数のリブが形成されている。
【0019】
図1,2に示すように、ベース3には背フレーム12が後傾動自在に連結されており、これに背もたれ5を取り付けている。背フレーム12は、ベース3に連結された前部背フレーム13と2背もたれ5が取り付けられた後部背フレーム14とに分離構成されており、両者は互いに嵌合すると共にねじ15で固定されている。前部背フレーム13はベース2の外側位置で前向きに延びる前向きアーム部13aを有しており、左右アーム部13aの前端部が左右横長の第1支軸16でベース3に連結されている。従って、背もたれ5は第1支軸16の軸心回りに傾動する。
【0020】
本実施形態の椅子は背もたれ5の後傾に連動して座4が後退しつつ後傾するシンクロタイプの椅子であり、そこで、中間金具6の前部をベース3に対して前後動自在に連結すると共に、中間金具6の後部を、前部背フレーム13に上向き突設したブラケット部17に左右横長の第2軸18で連結している。
【0021】
中間金具6の前部をベース3に連結する手段としては、中間金具6に左右一対のスライダ19を取り付ける一方、ベース3には支持金具20を介して左右のスライダ受け21を固定し、スライダ19をスライダ受け21を前後動可能で上下抜け不能に装着している。ベース3の内部には、背もたれ5の後傾動を弾性的に支持する反力調節装置や、背もたれ5の後傾角度を調節するためのロック用ガスシリンダ22等の部材群が配置されている。これらは後述する。
【0022】
(2).レバー装置
図4に示すように、固定アウターシェル10の右側部のうち後端寄りの部位には昇降操作レバー22が装着されており、また、固定アウターシェル10のうち昇降操作レバー22よりも後ろの部位には、ロック用ガスシリンダ22をON・OFFするためのロック用レバー装置23を設けている。このロック用レバー装置23を例にとって、本願発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態では固定アウターシェル10が請求項に記載した支持体の一例である。
【0023】
例えば図8に示すように、ロック用レバー装置23は、着座者が指を当てて回動操作するロック切り替えレバー25と、ロック切り替えレバー25を固定アウターシェル10に押さえ保持する抜け止め部材26と、チューブ27にスライド自在に挿通されたケーブル28の一端が係止されたテコ部材29とを有している。これらの部材は樹脂の成形品である。なお、ケーブル28とチューブ27とで索導管が構成されており、ケーブル28の両端にボール28aが固定されている。
【0024】
ロック切り替えレバー25は、着座者が指を当てる平板状の指掛け部30と、指掛け部30の前端に繋がった袋状部31とを有している。指掛け部30は固定アウターシェル10の後端から後ろ向きに突出している。従って、ロック切り替えレバー25は左右横長の軸心回りに回動する。
【0025】
袋状部31は側面視では山形の形態であり、指掛け部30から上に突出した状態になっている。また、袋状部31は左右側板31aと前板31bとを有しており、左右側板31aの前端部でかつ下端を側面視半円状の回動支持部32と成していると共に、左右側板31aには、回動支持部32と同心の規制部33を左右外向きに突設している。規制部33は基本的に円形であるが、下面は斜め下向きにカットされており、このため、規制部33には、付け根に行くに従って下に下がる傾斜面34が形成されている。
【0026】
固定アウターシェル10の後端部は上向きに反り上がった湾曲壁10aになっており、湾曲壁10aの手前側に、ロック切り替えレバー25の袋状部31が被さる側面視山形のランド部35が形成されている(ランド部35はレバー支持部と呼ぶことも可能である。)。そして、例えば図8に示すように、固定アウターシェル10の湾曲部10aには、ロック切り替えレバー25の指掛け部30を後ろ向きに露出させるための窓穴36が空いている。ロック切り替えレバー25は、図8(A)に矢印37で示すように、指掛け部30を下にした姿勢で窓穴36に上から嵌め込まれて、ランド部35に被さるようにセットされる。例えば図11(A)に示すように、固定アウターシェル10の下面部には、ランド部35を設けたレバー取り付け部10bが下向きにはみ出た状態に形成されている。
【0027】
そして、図7及び図10に示すように、固定アウターシェル10のうちランド部35の左右外側面の下端に位置した部位には、ロック切り替えレバー25の回動支持部32が嵌まる受け穴38が形成されている。受け穴38は請求項に記載した受け部の一例であり、ロック切り替えレバー25は、回動支持部32が受け穴38に嵌まっていることにより、回動支持部32の軸心回りに回動する。ランド部35の左右両側面でかつ受け穴38の後ろには、ロック切り替えレバー25の下向き回動姿勢を規制するサイド段部39を形成している。
【0028】
固定アウターシェル10のうちランド部35の手前には左右一対の連結爪42が突設されている。左右連結爪42の間の底部に、チューブ27の一端に設けた嵌合溝43が嵌まる細幅のチューブ受け44を形成している。なお、連結爪42はよさインナーシェル8の後部を連結するためのものである。
【0029】
例えば図10に示すように、固定アウターシェル10には、連結爪42に連続した状態で左右の仕切り壁45が一体に形成されており、また、ランド部35の左右外側にも囲い壁46が形成されている。更に、図9(A)に示すように、ランド部35の前面と連結爪42とにはセンター壁47が一体に繋がっているが、ランド部35の前面と補強壁47の外側面とで前段部48を形成している。
【0030】
例えば図10に示すように、抜け止め部材26は左右の足部26aを有する正面視門形に形態であるが、左右の足部26aを、仕切り壁45とセンター壁47と囲い壁46とで囲われた空間に上から嵌めている。足部26aはフロント段部48で後ろ向き移動不能に保持されている。抜け止め部材26における左右足部26aの前面下端には、前向きに突出した鉤部49aを有する係合爪49が上向きに突設されている。係合爪49は上端が自由端になっているので、当該係合爪49の弾性変形によって鉤部49aが前後方向に移動する。そして、仕切り壁45に、係合爪49の鉤部49aが嵌まる係合穴50を形成している。
【0031】
敢えて述べるまでもないが、抜け止め部材26は、足部26aを上から固定アウターシェル10に差し込むことで、抜け不能及び前後左右にずれ不能に保持される。そして、図8(B)から理解できるように、抜け止め部材26の足部の後面には、ロック切り替えレバー25の規制部33に上から被さるストッパー部51を形成している。これにより、ロック切り替えレバー25は回動を許容した状態で固定アウターシェル10に離脱不能に保持されている。
【0032】
テコ部材29はランド部35はロック切り替えレバー25とで挟まれた状態に配置されており、左右の下向きアーム52を有していて正面で門形の形態を成している。他方、ランド部35を構成する左右側板35′の後面は側面視で斜め後ろ上向きに凸に湾曲したガイド面になっており、このガイド面35aに、テコ部材29のうち下向きアーム52の内側のスライド部29aがスライド自在に載っている。従って、テコ部材29の下向きアーム52は、ランド部35の左右外側に位置している。ランド部35のうち左右側板35′の間に側面視円弧状のリブ53を設けており、テコ部材29の中央部がリブ53に近接又は当接するように設定している。
【0033】
ランド部25のガイド面35aは段落ちした状態に形成されており、テコ部材35のスライド部29aは、ガイド面35aの上端の上係合部35bで前向き動不能に保持される。また、ガイド面35aの下端部には手前側に凹んだ下係合部35cを形成しており、テコ部材29のスライド部29aが下係合部35cに嵌まることにより、テコ部材29及びロック切り替えレバー25は下向き回動させた姿勢に保持される。すなわち、ケーブル28は、ロック用ガスシリンダ21のプッシュの突出力によって引っ張られているため、テコ部材29のスライド部29aが下係合部35cに嵌まっていると、テコ部材29はある程度の力をかけないと上向きに起こすことができず、このため、下向き回動させた姿勢に保持される。
【0034】
例え場図8(A)に示すように、テコ部材29の中央部の上部前端には突起29aを設けている一方、図9(B)に示すように、ロック切り替えレバー25における袋状部31の内部には、テコ部材29の突起29aが嵌まる位置決め溝25aを形成している。
【0035】
図9(C)や図11(C)に示すように、ロック切り替えレバー25における袋状部31の内部には、テコ部材29の上部が嵌まる嵌合部54を形成している(テコ部材29の下向きアーム部52は、ロック切り替えレバー25における側板35′の外側に位置しているが、図11(C)では側板35′では、側板35′の内外の部分を断面で表示している。)。テコ部材29は下向きアーム部52が嵌合部54に嵌まりつつ、突起29aが位置決め溝25aに嵌まっているため、突起29aと位置決め穴25aとの突っ張り作用により、落下不能に保持できる。もとより、ロック切り替えレバー25における位置決め溝25aに突起25aが引っ掛かるアッダーカット部等の係合手段を形成するなどして、落下をより的確に防止することも可能である。
【0036】
また、テコ部材29の上面のうち左右中央部には、ケーブル28の一端に固定したボール28aが嵌まるボール穴55を設けており、かつ、テコ部材29には、ケーブル28が通過するスリット56を形成している。また、図10や図8に示すように、ランド部35の左右中間部にはケーブル28が通る上向き開口溝57を形成している。
【0037】
以上の構成において、ロック用レバー装置23の組み立てに際しては、例えば、ボール28aをテコ部材29に嵌め込んで、これを予めロック切り替えレバー25の袋状部31に嵌め込み装着しておき、次いで、テコ部材29が装着されたロック切り替えレバー25を、上から窓穴36に挿入して袋状部31をランド部35に被せると共に、テコ部材29をランド部41に嵌め込む。次いで、抜け止め部材26を上から差し込み装着する。
【0038】
これとは逆に、先にテコ部材29をランド部31にセットしておくことも可能である。すなわち、テコ部材29にボール28aを嵌め込んだ状態でランド部35にセットしておき、次いで、ロック切り替えレバー25を上から窓穴36に挿入して袋状部31をランド部35に被せると共に、ロック切り替えレバー25の嵌合部54をテコ部材29の頭部に嵌め込み、次いで、抜け止め部材26を上から差し込み装着する。
【0039】
いずれにしても、ボール28aはテコ部材29に落下不能に保持されているので、一々チューブ27やケーブル28を保持しておくことなく、ロック切り替えレバー25をセットすることができる。また、テコ部材29及び抜け止め部材26も固定アウターシェル10にごく簡単にセットできる。従って、全体としてロック用レバー装置23の組み立てを簡単に行える。
【0040】
そして、例えばチューブ27の一端からボール28aがはみ出している長さを調節する必要がある場合、ロック切り替えレバー25を取り付ける前の段階で、テコ部材29を回動させてみることで最適な長さに設定できる。このため、ボール28aの突出量の調整も容易である。
【0041】
本実施形態では回動支持部32を半円状に形成しているが、丸棒状に形成するこ友可能である。この場合、抜け止め部材で丸棒状の回動支持部で押さえ保持することも可能である。レバーの具体的な形態は必要に応じて任意に設定できる。また、対象はロック用ガスシリンダ21の操作のためのものには限らず、座の昇降用のレバー装置など、椅子における各種のレバー装置に適用できる。また、レバー装置の取り付け位置は任意に設定できる。例えば座を構成する座インナーシェルに取り付けたり、背フレームに取り付けたり、肘掛け装置に取り付けたりすることが可能である。
【0042】
(3).背フレームとベースとの関係
本願発明では、椅子に関して新規かつ有意義な構成を多々開示している。この点を次に補足説明する。まず、背フレーム12とベース3との関係を説明する。
【0043】
既述のように、背フレーム12は前部背フレーム13と後部背フレーム14とで構成されている。そして、例えば図3に示すように、前部背フレーム13は左右のサイドアーム60と、左右のサイドアーム60を後部において連結する前後のジョイント部61,62とを有しおり、左右サイドアーム60の前端には内向きに突出する軸受け筒部63を設け、この軸受け筒部63に第1支軸16を挿通していると共に、左右の軸受け筒部63は、下向きに突出したクランク状の荷重作用部64が繋がっている(当然ながら、第1支軸16はベース3の側板に貫通している。)。従って、前部背フレーム13は全体として上下に開口した枠状の形態を成しており、その内部に脚支柱1が位置している。
【0044】
さて、背もたれが後傾するロッキング椅子では、背もたれが取り付く背フレームをベースにピンで連結しているのが殆どである。その場合、例えは特開2011−24752号公報に開示されているように、背フレームの前端部をベースの左右外側に配置していることが多い。これは、背フレームは強度(とくにねじれに対する強度)を確保するにはある程度の左右幅が必要である一方は、ベースはできるだけコンパクト化するのが好ましいという要請に基づいている。
【0045】
しかし、背フレーム12の前端部を単にベースの外側に配置した構成では、左右の背フレームの前部は自由端になるため、背フレーム全体として強度が低下するという問題がある。本実施形態に包含されている背フレーム12及びベース3は、かかる問題を解消すること等を課題として改良されている。
【0046】
すなわち本実施形態では、前部背フレーム13はダイキャスト等の成形品であって全体として上下に開口した枠状の一体構造品であるため、高い強度を有している。更に、軸受け筒部63は内向きに突出しているため、左右軸受け筒部63の先端間の間隔は相当に小さくなっており、このため第1支軸16に作用する曲げモーメントは小さくて、第1支軸16は高い耐久性を有する。しかも、左右のサイドアーム61はベース3の左右外側に位置しているため、前部背フレーム13は全体としてねじれに対して高い抵抗を有している。
【0047】
また、本実施形態では、ベース3には前部背フレーム13の荷重作用部64が下から嵌まる窓穴65を形成しており、このため、サイドアーム61をベース3の外側に配置して全体としての剛性を高めた構成でありながら、ベース3への前部背フレーム13の取り付けはごく簡単に行える。
【0048】
また、窓穴65と荷重作用部64とは図13(A)に示すようにセンターカバー66で覆われているため、人がベース3の下面を手で触れることがあっても安全上の問題はない。また、美観の問題もない。なお、背フレーム12を上下に開口した枠体構造にしたことの利点は、背フレーム12を前部背フレーム13と後部背フレーム14とに分離したこととは関係はないのであり、全体を一体構造にした背フレームについても適用できる。
【0049】
(4).背フレーム自体の特徴
既述のとおり、前部背フレーム13は前後のジョイント部61,62を有するが、前後のジョイント部61,62は左右中間部においてセンター接続部67で接続されている。従って、前部背フレーム13は、上下に開口した2つの空間68を有している。下方、後部背フレーム14は前部背フレーム13に連結される広い面積の基部69とその後端から上向きに突出した左右一対の背支柱70とを有しており、背もたれ5は、その左右両側部が背支柱70の上端に連結されると共に、背もたれ5の下端は基部69の後部でかつ左右中間部に連結されている。
【0050】
そして、図3(B)に示すように、後部背フレーム14の基部69には、前部背フレーム13の後部ジョイント部62に嵌まる下向き開口の凹所71を形成していると共に、前部背フレーム13の空間68に上から嵌まる左右一対のアーム部72を形成している。アーム部72は前部背フレーム13の前部ジョイント部61の下面まで延びており、図3(A)に示すように、アーム部72には上向き開口の嵌合溝72aをを形成し、前部背フレーム13の前部ジョイント部61には、嵌合溝72aが嵌まる嵌合突起61aを形成している。なお、アーム部72を前部背フレーム13に設けて空間68を後部背フレーム14に設けてよいし、アーム部72に嵌合突起61aを設けてもよい。
【0051】
さて、上記特開2011−24752号公報のように、ロッキング椅子では背もたれは背フレームに取り付けられているが、背フレームを前後分離方式とすることも行われている。このように背フレームを前後分離方式にすると、特に成形品とする場合に加工が容易になる利点がある(金型の複雑化・大型化を防止できる)。しかし、背フレームを複数部材で構成すると、一体構造品に比べて強度が低下するおそれがある。
【0052】
これに対して本実施形態では、後部背フレーム14は前部背フレーム13に上から載っていると共に、アーム部72と前部背フレーム13とが上下に嵌まり合っているため、背フレーム12は全体としての一体性が格段に向上しており、1本のビス15による連結であっても頑丈な構造になっている。更に述べると、後部背フレーム14は、背もたれ荷重により、後部ジョイント部62を支点にして回動しようとする作用を受けるが、アーム部72が前部背フレーム13の前部背フレーム13に下方から当接嵌合しているため、ビス15が1本でも背もたれ荷重を的確に支持できる(ビス15には荷重は全くかからない。)。
【0053】
また、前部背フレーム13のサイドアーム60は前後のジョイント部61,62で連結されていると共に、前後ジョイント部61,62はセンター接続部67で接続されているため、前部背フレーム13も全体として頑丈な構造になっている一方、後部背フレーム14は基部68が板状に広がっているためこれも高い剛性を有しており、これら剛性の高い前部背フレーム13と後部背フレーム14とがかっちりと嵌合しているため、背フレーム12は2パーツでありながら堅牢な構造になっている。
【0054】
前部背フレーム13における左右サイドアーム61の外面には、肘掛け装置(図示せず)を固定するための肘取り付け部73を外向きに突設している。肘取り付け部73は側面視で三角形で外向きに開口した中空状になっている。そして、サイドアーム60は、肘掛け装置に作用した下向きの荷重によって正面視でねじれるような作用を受けるが、肘取り付け部73はサイドアーム61のうち前部ジョイント部61の外側に位置しているため、肘掛け装置に大きな荷重が作用してもサイドアーム60がねじれ変形することはなくて、極めて高い支持強度を確保できる。なお、肘取り付け部73は、サイドアーム60のうち後部背フレーム14の箇所に設けてもよい。
【0055】
(5).中間金具の支持構造
既述のように、中間金具6はスライダ19とスライダ受け20とを介してベース3で前後動可能に支持されている。この点の詳細を、主として図18,19を参照して説明する。図18に示すように、ベース3の上面には外向きに張り出したフランジ3aを設けており、フランジ3aの前部に樹脂製のスライダ受け20が左右外側から嵌まっている。他方、スライダ19は中間金具6に装着している。
【0056】
図19(A)に示すように、中間金具6にはスライダ19を取り付けるための凹部76を形成しており、凹部76に平面視外向き凸形の取り付け穴77を空けている。取り付け穴77は中間金具6の上面まで延びており、上面のうち取り付け穴77の内側に角形の係合穴78を空けている。
【0057】
他方、スライダ19は、基部19aを有しており、基部19aには、取り付け穴77における幅狭部の縁部77aに嵌まる嵌合溝79と、係合穴78に下方から嵌まる係合爪80と、中間金具6の下方に突出した足部81とを有しており、足部81の下端には左右外向きに突出した張り出し部81aを設けている。
【0058】
スライダ受け20は、ベース3のフランジ3aに嵌まる内向き溝82を有しており、ビス83でフランジ3aに固定されている。なお、左右のスライダ受け20はベース3の下方において互いに当接している。図19(B)から明瞭に理解できるように、スライダ受け20には、スライダ19の基部19aが載る支持面84が形成されている。支持面84は側面視で上向き凸状に湾曲しており、スライダ19が支持面84を滑り移動することにより、ロッキングに際して座4は後傾しつつ後退動する。支持面84に上向きの空所が形成されており、空所にグリスを充填している。
【0059】
スライダ受け20の支持面84は手間に切り開かれた長溝穴85を挟んで左右に分断されている。そして、図19(C)から理解できるように、長溝85はその下部が左右外側に入り込んだ蟻溝になっており、この長溝85にスライダ19の足部81が嵌まることにより、中間金具6はスライダ19とスライダ受け20とを介してベース3に上向き離反不能に保持されている。このように、スライダ19とスライダ受け20とを利用して中間金具6を上向き離反不能に保持されているため、構造が簡単でるあと共に組み立ての手間も軽減できる。
【0060】
(6).反力調節機構
例えは図17に示すように、ベース3の内部には、背もたれ5の後傾動に対して抵抗を付与する弾力調節ユニット88が配置されている。この点を、主として図20〜23を参照して説明する。
【0061】
弾力調節ユニット88は、ベース3の左右内側面に沿って配置された左右の支持ブラケット89を有している。支持ブラケット89はベース3のフランジ3aに上から重なるフラップ89aを有しており、フラップ89aはベース3のフランジ3aに重なって、スライダ受け20にビス83(図18参照)で共締めされている。
【0062】
更に、例えば図21(A)に示すように、弾力調節ユニット88は、左右の支持ブラケット89の間に配置されたばねユニット90と、左右の支持ブラケット89に回転自在に取り付けた操作軸91と、ばねユニット90の左右両側部に装着した側面視略略Y形の姿勢保持体92とを有している。
【0063】
ばねユニット90は、略角形で後ろ向きに開口した筒状部材93と、筒状部材93の内部に配置された圧縮コイルばね(図示せず)と、筒状部材93にスライド自在に嵌まった可動ばね受け95とで構成されている。可動ばね受け95は正面視で概ね角形の形態を成しており、このため、筒状部材93の内部も概ね角形に近い形状になっている。また、可動ばね受け95にガイドピン98を設けている一方、筒状部材93の内側部には、ガイドピン96が嵌まる前後長手のガイド溝97を形成している。
【0064】
筒状部材53の前端部には左右外側に突出した支軸100を設けており、支軸100は支持ブラケット89に設けた穴101にブッシュを介して嵌まっている。支持ブラケット89はベース2に固定されているので、ばねユニット90は支軸100を中心にして上下回動する。
【0065】
そして、図14に示すように、前部背フレーム13の前端を構成する荷重作用部64で可動ばね受け95を押すようになっている。図では表示してないが、荷重作用部64には耐磨耗性に優れた樹脂からなる緩衝材を装着している。
【0066】
例えば図13から理解できるように、操作軸91には左右一対のメインカム部111を有する周面カム110が嵌まっている一方、ばねユニット90を構成する筒状部材93の左右両側面には、周面カム110のメインカム部111が当るカム受け部112を突設している。本実施形態では、周面カム101には、回転軸心からの距離が異なる5つのカム面110が形成されており、このため、操作軸91で周面カム100を回転させるとばねユニット90は5つの姿勢に変化し、すると、第1支軸16から可動ばね受け95までの間隔(スパン)が変化し、その結果、ロッキングに対する抵抗の大きさを5段階に調節することができる。
【0067】
例えば図21(B)に示すように、メインカム部111の外側には、姿勢保持用カム部112が一体に形成されている。姿勢保持用カム部112の外周には、軸心からの距離がメインカム部111と逆の関係になっているカム面が形成されており、勢保持体92の上部92aが姿勢保持用カム部112に上方から当接している。このため、周面カム110のメインカム部111がカム受け部112に当接した状態に保持されている。その結果、操作軸91をいずれの方向に回転させても、筒状部材93を的確に回動させることができる。
【0068】
例えば図22(B)に示すように、勢保持体92の下部にはカム受け部112に下方から当たる帯板状のばね部114を一体に設けている。ばね部114は側面視で山形になっており、頂点部がカム受け部112に当接している。このため、姿勢保持体92は、ばね部114の弾性に抗して、上部92aがカム受け部112から離反するように回動し得る。これにより、周面カム110の回転が許容されている。
【0069】
(7).ロック装置
次に、背もたれ4のロッキングを制御するロック装置を、主に図23,24を参照して説明する。ロック装置は、既述のとおりロック用ガスシリンダ21を有している。ロック用ガスシリンダ21は市販品であり、図23(A)に示すように、筒体21aとこれにスライド自在に嵌まったロッド21bとを有している。
【0070】
本実施形態では、ロッド21bは後ろ向きに突出しており、図24(C)のとおり、ロッド21bの先端(後端)に樹脂製等のサポート部材120を取り付け、サポート部材120を第3軸121に嵌め込んでいる。第3軸121は、ベース3の後部に固定されたベースブラケット122の左右側板122aに挿通支持されている。なお、ベースブラケット122には上下に開口したブッシュ123を固定しており、このブッシュ123に脚支柱1を下方から嵌着している。
【0071】
サポート部材120には、第3軸121が嵌まる取り付け溝124を略上向きに開口した状態に形成している。従って、ロック用ガスシリンダ21は、取り付け溝124が略下向きに開口するように起こした姿勢にしてから、サポート部材120を第3軸121に嵌め込み、次いで、筒体21aが手前に向かうように姿勢を変えることにより、第3軸121にワンタッチ的に取り付けることができる。既述のとおり、ロック用ガスシリンダ21の取り付けは、中間金具6をベース2に取り付けた状態で行われる。
【0072】
図24(C)に示すように、ロック用ガスシリンダ21を所定姿勢にセットした状態では、サポート部材120はベースブラケット122で落下不能に保持されている。従って、ロック用ガスシリンダ21は前後離脱不能に保持されている。ベースブラケット1221は、サポート部材120が載る水平片122bを前向きに形成している。
【0073】
図24に示すように、サポート部材120には、ロック用ガスシリンダ21のプッシュバルブ125を操作するためのレバー片126が下方から嵌め込まれている。レバー片126の下端には支軸部(図示せず)が形成されており、支軸部はサポート部材120に設けた軸受け溝(図示せず)に嵌まっている。レバー片126の上部はサポート部材120の上に露出している。そして、サポート部材120の上端前部に設けた凹部120aにチューブ27の他端部を上から嵌め込み装着し、ケーブル28の他端に固定したボール28aをレバー片126の上端部に掛け止めしている。
【0074】
本願発明を適用したロック切り替えレバー25を回動操作すると、レバー片126がロック姿勢とフリー姿勢とに選択的に保持される。これにより、ロック用ガスシリンダ21は伸縮自在なフリー状態と伸縮不能なロック状態とに切り替えられる。
【0075】
図23に示すように、ロック用ガスシリンダ21の前端部には左右横長の第4軸127が取り付けられており、この第4軸127は、左右の底板と左右の側板128aとフラップ片1298bとを有するピン受け部材129に上から嵌め込み保持されている。すなわち、ピン受け部材128のフラップ片128bは側板128aの上端から外向きに突出しており、フラップ片128bと側板128aとに切り開き形成したピン受け溝129に、第4軸127が上から嵌め込まれている。
【0076】
ピン受け部材128のフラップ片128bは中間金具6の下面に重ね配置されており、中間金具6の前板6aと内側板6bとで前後動不能及び左右動不能に保持されている。図23(C)に示すように、ピン受け部材128の後部には、中間金具6の内側板6bの先端に嵌合する段部128cを形成しており、これにより、ピン受け部材128は左右動不能に保持されている。
【0077】
第4軸127は、中間金具6に手前から差し込み装着したストッパー131で上向き抜け不能及び左右抜け不能に保持されている。従って、ピン受け部材128のフラップ128bはストッパー131で下から支持されている。従って、ピン受け部材128はビス止めしなくても落下不能に保持されている。ストッパー131は樹脂製であり、前板から後ろ向きに延びる左右の足体131aを有しており、背面視で略L形の形態である。そして、中間金具6の前板6aには、ストッパー131の足体131が嵌まる穴132を空けている。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本願発明は椅子に具体化することができる。従って、産業上利用できる。
【符号の説明】
【0079】
1 脚支柱(ガスシリンダ)
3 ベース
4 座
6 中間金具
21 ロック用ガスシリンダ
23 本願発明を適用したロック用レバー装置
25 ロック切り替えレバー
26 抜け止め部材
27 索導管を構成するチューブ
28 索導管を構成するケーブル
28a ボール
29 テコ部材
30 指掛け部
31 袋状部
32 回動支持部
33 規制部(回動受け部)
35 ランド部
38 受け部の一例としての受け穴
43 係合部の一例としての係合穴
49 係合爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体に回動自在に保持されたレバーの回動操作により、ガスシリンダ又は他の部材を操作するためのケーブルの一端が引かれるレバー装置を有しており、
前記レバーは、前記支持体に設けた受け部に回動自在に嵌まる回動支持部と、人が指を当てる操作する指掛け部とを有している一方、
前記支持体には、前記レバーの回動支持部又はこれと同心に形成された規制部を前記受け部と反対側から覆う抜け止め部材が取り付けられており、かつ、前記抜け止め部材と支持体とのうちいずれか一方に、前記抜け止め部材を支持体に対して押し当てるといったん弾性変形してから戻り変形する係合爪を設け、他方には、前記係合爪が係合して抜け止め部材を支持体から抜け不能に保持する係合部を設けている、
椅子。
【請求項2】
前記レバーは前記支持体に向けて開口した袋状部を有しており、この袋状部の内部に、前記レバーと一体に回動し得るテコ部材を配置しており、前記テコ部材に前記ケーブルの一端が係止されている、
請求項1に記載した椅子。
【請求項3】
前記抜け止め部材は、前記ケーブルを跨ぐように一対の足部を有する門形になっており、前記左右足部に前記係合爪を設け、前記支持体に係合部を設けている、
請求項1又は2に記載した椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2013−103067(P2013−103067A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250619(P2011−250619)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】