説明

植栽シート及び植栽方法

【課題】 土壌に多数の種子を播種するときの作業負担を軽減すると共に、播種後に乾燥期間が続いたときに種子が乾燥枯死するのを低減できる植栽シート及び植栽方法を提供する。
【解決手段】 植栽シート10は、一定方向に網目状の切り込み12が形成された2枚のカットシート14、16を備えている。2枚のカットシート14、16の間には、複数の種子18と複数の保水剤20が分散されて接着されており、これらを保持した状態で2枚のカットシート14、16が接着剤で貼り合わされている。植栽シート10を切り込み12の方向と直角方向に引っ張ると、切り込み12が開いて開口12Aが形成され、植栽シート10が伸張する。この状態で、植栽シート10を土壌に被せて鋤き込むことで、複数の種子18が土壌に播種される。種子18が発根、発芽する際には保水剤20によって水分が供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植栽場所となる土壌に植物の種子を播種して植生するための植栽シート、及びこの植栽シートを用いた植栽方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、草花などの植物の種子を土壌に播種するときは、多数の種子を人手によって直接土壌に播種することが行われている。しかし、広範囲の土壌に多数の種子を直接播種するのは作業が煩雑で手間がかかると共に、多種の種子をほぼ均一に播くことが難しい。
【0003】
その対策として、例えば、1枚の連続したカバーシート上に、種子と肥料をぼぼ等間隔で配置して、可溶解樹脂板によって一体的に固着させたものが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【0004】
このカバーシートを土床(土壌)の上を覆うように敷設することで、多数の種子を種播する際の手間を軽減できると共に、多数の種子をほぼ均一に播種することができる。
【特許文献1】特開平11−123006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載のカバーシートでは、発芽しにくい種子の場合に、種子を播種して少量の降雨があった後、長期(例えば、最低でも1週間〜15日以上)の乾燥期間が発生すると、初期発根した根が乾燥枯死することが多い。これは、種子を土床に播種すると、種子から発根した後、数日(例えば、1週間〜15日)を経てから発芽するため、発根から発芽までの間に乾燥期間が発生することで、発芽に至らずに乾燥枯死することが原因と考えられる。このため、種子の発芽確率が低下してしまい、植物を植生することができないという問題がある。また、道路の中央部や歩道、及び公園などに植栽する公共事業の場合は、常時撒水することができないため、乾燥枯死の問題がより顕著となる。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、播種場所となる土壌に多数の種子を播種するときの作業負担を軽減する共に、播種後に乾燥期間が続いても種子の発芽確率を向上することができる植栽シート及び植栽方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る植栽シートは、複数の切り込みが形成され、前記切り込みが開口することで伸張が可能な少なくとも2枚以上のカットシートの間に、複数の種子と複数の保水剤が分散されて保持されていることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、カットシートに複数の切り込みが形成されており、切り込みが開口することで伸張が可能となっている。植栽シートは、少なくとも2枚以上のカットシートの間に、複数の種子と複数の保水剤が分散されて保持されており、この植栽シートを伸張させて土壌上に被せることで、複数の種子が土壌に播種される。このため、広範囲の土壌に多数の種子を播種する際の作業負担を軽減することが可能となる。また、種子を播種した後、保水剤によって種子に水分が補給させるので、少量の降雨後に乾燥期間が続いても、種子が乾燥枯死するのを低減することが可能となる。これにより、種子の発芽確率が向上し、撒水などの手間をかけることなく植物を植生することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明に係る植栽シートは、請求項1に記載の植栽シートにおいて、複数の前記切り込みは、一定方向に位置をずらして網目状に形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、カットシートには、一定方向に位置をずらして網目状の切り込みが形成されているので、切り込みと直角方向に植栽シートの両端部を引っ張ることで、網目状の切り込みが開口し、植栽シートを伸張させることができる。このため、簡単な構成によって植栽シートを大きく伸張させることができ、植栽シートの小型化が可能となる。また、網目状の開口が形成されるので、土壌中での日照、通気性、及び吸水性などを確保することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明に係る植栽シートは、請求項1又は請求項2に記載の植栽シートにおいて、前記種子と前記保水剤は前記カットシートに接着剤で接着されていることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、種子と保水剤はカットシートに接着剤で接着されており、切り込みを開口させて植栽シートを伸張したときに、種子と保水剤が開口から落下するのが防止される。このため、複数の種子を落下させることなく土壌に播種することができると共に、保水剤が落下しないので、種子に十分な水分を補給することが可能となる。
【0013】
請求項4に記載の発明に係る植栽シートは、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の植栽シートにおいて、前記保水剤は、複数の高吸水性樹脂の粒からなることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、保水剤は、複数の高吸水性樹脂の粒からなり、複数の高吸水性樹脂が土壌中の水分や雨水を吸収して膨潤することで、水分が保持される。これにより、複数の高吸水性樹脂から複数の種子に水分を供給することが可能となり、播種後に乾燥期間が続いても、種子が乾燥枯死するのをより一層低減できる。
【0015】
請求項5に記載の発明に係る植栽方法は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の植栽シートを前記切り込みが開口するように伸張させ、前記植栽シートを土壌の上に被せるようにして鋤き込み、前記植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことを特徴としている。
【0016】
ここで、鋤き込むとは、土壌の中へ植栽シートが椀状となるように埋め込むことをいう。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、植栽シートを一定方向に伸張した後、この植栽シートを土壌の上に被せるようにして鋤き込む。そして、植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことで、複数の種子を土壌に播種することができる。このため、複数の種子を土壌に播種する際の手間が少なく、作業負担を軽減できると共に、播種後に乾燥期間が続いても保水剤により水が供給され、種子が乾燥枯死するのを低減することが可能となる。
【0018】
請求項6に記載の発明に係る植栽方法は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の複数の植栽シートを前記切り込みが開口するように伸張させ、複数の前記植栽シートを所定間隔で土壌の上に被せるようにして鋤き込み、複数の前記植栽シートの間の土壌中に花の球根又は種を植え、複数の前記植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことを特徴としている。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、複数の植栽シートを一定方向に伸張し、所定間隔で土壌の上に被せるようにして鋤き込む。そして、複数の植栽シートの間に花の球根又は種を植え、植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆う。これにより、複数の種子を土壌に播種する際の作業負担を軽減できると共に、播種後に乾燥期間が続いても種子が乾燥枯死するのを低減することが可能となる。また、複数の植栽シートの間に植えた花の球根又は種から芽が出て花が咲くので、見栄えよく植栽することが可能となる。
【0020】
請求項7に記載の発明に係る植栽方法は、土壌中に所定間隔で花の球根又は種を植え、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の複数の植栽シートを前記切り込みが開口するように伸張させ、前記花の球根又は種を植えた土壌の上から複数の前記植栽シートを被せるようにして鋤き込み、複数の前記植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことを特徴としている。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、土壌中に所定間隔で花の球根又は種を植えた後、複数の植栽シートを一定方向に伸張し、花の球根又は種を植えた土壌の上から複数の植栽シートを被せるようにして鋤き込む。そして、複数の植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆う。これにより、複数の種子を土壌に播種する際の作業負担を軽減できると共に、播種後に乾燥期間が続いても種子が乾燥枯死するのを低減することが可能となる。また、植栽シートの開口から花の球根又は種の芽が伸び、花が咲くので、見栄えよく植栽することが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る植栽シート及び植栽方法によれば、植栽シートを伸張させて土壌に被せるように埋め込むことで、複数の種子を土壌に播種する際の作業負担を軽減できると共に、播種後に乾燥期間が続いても種子が乾燥枯死するのを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の植栽シートにおける最良の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1(A)には、本発明の第1実施形態に係る植栽シートが示されている。
【0025】
この植栽シート10は、一定方向(図1中の縦方向)に位置をずらして網目状の切り込み12が形成されたカットシート14を備えており、このカットシート14の背面側に、同じく網目状の切り込み12が形成させたカットシート16が配置され、2枚のカットシート14、16が貼り合わされている。本実施形態では、カットシート14、16は、比較的吸水性のある茶色(無漂白)の平面状の紙からなり、剛性が小さく、クッション性を有している。なお、カットシート14、16は、エンボス加工によってクッション性を持たせても良い。
【0026】
なお、カットシート14、16は、紙に限らずプラスチック製のシートを用いても良い。例えば、土壌中で微生物により分解して炭酸ガスと水になる性質を有する生分解性樹脂からなるシートを用いても良い。生分解性樹脂としては、例えばポリ乳酸系樹脂などが用いられる。
【0027】
また、切り込み12は、直線状のカットが網目状に配置されたものであり、本実施形態では、カットの長さが約12mm、カット間の間隔(図1中の縦方向)が約3mm、隣り合うカット間の間隔(図1中の横方向)が約2mmとなっている。なお、このカット寸法は適宜に設定可能である。
【0028】
図1(B)は、2枚のカットシート14、16の貼り合わせ面を展開した図である。
【0029】
2枚のカットシート14,16の間には、複数の種子18と複数の保水剤20が分散されて配置され、これらが接着剤(図示省略)でカットシート14,16の表面に接着されている。本実施形態では、保水剤20の数は種子18の数より少ないが、この構成に限定するものではなく、保水剤20と種子18の数が同数でも、保水剤20の数が多くても構わない。
【0030】
保水剤20は、水分を吸収して膨潤する性質を有する高吸水性樹脂の粒からなる。高吸水性樹脂としては、水分を取り込みやすいように架橋度を下げた高分子樹脂などが用いられ、例えば、デンプン−アクリロニトリル共重合体、ポリアクリル酸塩、デンプン−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体けん化物、ポリエチレンオキシド誘導体などが用いられる。本実施形態では、保水剤20として、高吸水性樹脂に肥料、成長促進剤、キャリアなどをブレンドした土壌改良剤であるテラコッテム(ベルギーのテラコッテム社製)が用いられている。
【0031】
種子18には、植物の種の周りに泥成分をコーティングしたものが用いられている。なお、泥成分をコーティングしない種子を用いても構わない。本実施形態では、種子18として、発芽しにくいダイカンドラ(ディコンドラとも言う。ヒルガオ科の多年草の種)の種が用いられている。
【0032】
本実施形態では、複数の種子18や複数の保水剤20がランダムに配置されているが、ほぼ等間隔で配置してもよい。また、植栽シート10の大きさは、ユーザーの手の平サイズよりも若干大きい長方形に形成されており、本実施形態では、図1(A)中の縦方向の長さが約100mm、横方向の長さが約135mmとなっている。なお、この寸法は適宜に設定可能である。
【0033】
このような植栽シート10は、網目状の切り込み12が入ったカットシート14に、接着剤をスプレー塗布し、複数の種子18を分散させて接着すると共に、複数の保水剤20を分散させて接着する。その後、カットシート14の接着剤が塗布された面に、ほぼ同じ寸法のカットシート16を貼り合わせることによって、植栽シート10が完成する。これにより、簡単な工程で植栽シート10を製造することができる。
【0034】
次に、植栽シート10の作用であって、本発明の第1実施形態である植栽方法について説明する。
【0035】
図2に示すように、ユーザーが植栽シート10の両端部を切り込み12の方向と直角方向(図2中の矢印方向)に引っ張ると、切り込み12が開いて開口12Aが形成され、植栽シート10が矢印方向に伸張する。
【0036】
この状態で、図3に示すように、植栽シート10をユーザーの手で植栽場所である土壌2の上に被せるように載置し、植栽シート10を手の平で押して土壌2中に鋤き込む。これにより、植栽シート10が土壌2の中へ椀状となるように埋め込まれる。このとき、植栽シート10の伸張方向と手の平の長手方向が合致するように植栽シート10を把持することで、植栽シート10が伸張方向に沿って湾曲するため、土壌2になじみやすく、土壌2中に鋤き込みやすくなる。また、植栽シート10を図2中の矢印方向に伸張させたとき、種子18と保水剤20が接着剤で固着(接着)されているので、種子18や保水剤20が切り込み12の間から落下するのを防止できる。また、植栽シート10を伸張させたときに、切り込み12が開いて開口12Aが形成されるので、日照や通気性が良好で空気や水分が供給されやすくなり、種子18の光合成が促進され、発芽しやすいという利点もある。
【0037】
図4(A)に示すように、複数の植栽シート10を土壌2上に一定間隔で鋤き込む。その後、図4(B)に示すように、植栽シート10の全体を覆うように少量の土4を被せる。これにより、土壌2への複数の種子18の播種が完了する。このとき、新たに被せた土4の上から撒水する必要はない。
【0038】
図4(C)に示すように、種子18を播種した後、約20℃の状態で約1日過ぎると、複数の種子18が発根し、根22が出てくる。このとき、カットシート14、16に開口12Aが形成されているので、根22がカットシート14、16の間に留まることなく土壌2中に伸びる。また、保水剤20が土壌2中の水分や降雨の際の雨水を吸収し、膨潤してくる。
【0039】
図4(D)に示すように、種子18が発根した後、約20℃の状態で1週間〜10日過ぎると、複数の種子18が発芽し、芽24が出てくる。このとき、カットシート14、16に開口12Aが形成されているので、芽24がカットシート14、16の間に留まることなく土壌2の表面側に伸びる。
【0040】
このような植栽シート10では、種子18を播種した後、少量の降雨後に乾燥期間が続いても、土壌中の水分や雨を吸水した保水剤20から種子18に十分な水が供給されるので、種子18が発根した後に乾燥枯死することが少ない。このため、発芽しにくい種子18であっても発芽確率を著しく向上させることができる。また、道路や公園などの公共事業において定期的に撒水することが困難な場合でも、種子18の発芽確率を向上して容易に植生させることができ、管理が容易となる。また、植栽シート10を伸張させて土壌2にすき込みことで、広い範囲の土壌2に種子18を播種する際の手間が少なく、作業負担を軽減することができる。また、この植栽シート10は、製造後に3〜4年を経過しても使用可能であるので、保存が容易で需要に迅速に対応できる。
【0041】
次に、本発明の第2実施形態である植栽シートを用いた植栽方法について説明する。
【0042】
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0043】
図5(A)に示すように、本実施形態の植栽方法では、土壌2に鋤き込んだ複数の植栽シート10の間に花の球根28を植え、その上部を覆うように土4を被せる。種子18がダイカンドラであると大きな花が咲かないため、緑草(ダイカンドラ)の間に花を植えたい場合に有効な植栽方法である。本実施形態では、球根28として、例えば、ワイセイスイセンなどが用いられる。また、球根28に代えて、花の種を植えても良い。
【0044】
図5(B)に示すように、植栽シート10の種子18から根22が出た後に芽24が出てくる。これと同時に、球根28からも根30が出た後に芽32が出てくる。その後、芽24、32が成長していくと、緑草の間に球根28の花が咲き、見栄えが良く植栽できる。このような植栽方法は、道路の中央部や側部、公園などで草花を植栽するときに好適に用いることができる。
【0045】
このような植栽方法では、撒水管理をほとんど必要とせずにダイカンドラなどの種子18を生育させることができ、雑草を抑制できると共に、球根28により花を咲かせることができる。このため、見栄え良く植栽できると共に、播種の際の作業負担や管理負担を軽減でき、メンテナンスの費用を削減できる。
【0046】
また、図6に示すように、複数の球根34を所定の間隔で土壌2に植え、その上から植栽シート10を鋤き込んでも良い。球根34から出た芽32が成長すると、紙からなるカットシート14、16の切り込み12の部分を突き破り、芽32が更に成長していく。また、植栽シート10の保水剤20の量を増やすことで、球根34の発芽の際にも十分に水を供給できるという利点がある。
【0047】
なお、第1及び第2実施形態の植栽シート10は、ユーザーの手の平より若干大きい寸法であったが、本発明はこの構成に限定するものではない。例えば、植栽シートを広い面積で形成し、伸張して土壌2に敷設して鋤き込むことで、広範囲の土壌2に播種することができ、ユーザーの作業負担をより一層軽減できる。
【0048】
なお、上記実施形態の植栽シート10では、カットシート14、16の間に種子18、保水剤20が保持されているが、これらに加えて肥料成分、殺虫成分などを保持させても良い。これにより、植物の生育のために必要な肥料を供給できると共に、虫などによって植物が枯れるのを防止することが可能である。また、必要に応じて防腐剤、土壌改良剤などを適宜添加しても良い。
【0049】
なお、上記実施形態の植栽シート10では、直線状にカットされた網目状の切り込み12が形成されているが、この構成に限定するものではない。複数の切り込みは、植栽シート10が一定方向に伸張可能な構成であれば良く、例えば、一定方向にずらしてカットされた複数のS字状の切り込みなどを適宜に設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1実施形態に係る植栽シートを示す平面図及び接着面を展開した図である。
【図2】図1に示す植栽シートを一定方向に伸ばした状態を示す図である。
【図3】図1に示す植栽シートを用いた植栽方法を示す図であって、植栽シートを土壌にすき込んだ状態を示す図である。
【図4】図1に示す植栽シートを用いた植栽方法であって、本発明の第1実施形態に係る植栽方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る植栽方法を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の変形例に係る植栽方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0051】
2 土壌
4 土
10 植栽シート
12 切り込み
12A 開口
14 カットシート
16 カットシート
18 種子
20 保水剤
22 根
24 芽
28 球根
30 根
32 芽
34 球根
B 接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の切り込みが形成され、前記切り込みが開口することで伸張が可能な少なくとも2枚以上のカットシートの間に、
複数の種子と複数の保水剤が分散されて保持されていることを特徴とする植栽シート。
【請求項2】
複数の前記切り込みは、一定方向に位置をずらして網目状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の植栽シート。
【請求項3】
前記種子と前記保水剤は前記カットシートに接着剤で接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植栽シート。
【請求項4】
前記保水剤は、複数の高吸水性樹脂の粒からなることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の植栽シート。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の植栽シートを前記切り込みが開口するように伸張させ、
前記植栽シートを土壌の上に被せるようにして鋤き込み、
前記植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことを特徴とする植栽方法。
【請求項6】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の複数の植栽シートを前記切り込みが開口するように伸張させ、
複数の前記植栽シートを所定間隔で土壌の上に被せるようにして鋤き込み、
複数の前記植栽シートの間の土壌中に花の球根又は種を植え、
複数の前記植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことを特徴とする植栽方法。
【請求項7】
土壌中に所定間隔で花の球根又は種を植え、
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の複数の植栽シートを前記切り込みが開口するように伸張させ、
前記花の球根又は種を植えた土壌の上から複数の前記植栽シートを被せるようにして鋤き込み、
複数の前記植栽シートのほぼ全面を少量の土で覆うことを特徴とする植栽方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−333786(P2006−333786A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−162808(P2005−162808)
【出願日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(595093706)株式会社アメニティプラン (2)
【出願人】(505206967)エルディコンサルタント株式会社 (2)
【出願人】(505206978)株式会社景観デザイン (2)
【出願人】(593179749)ライト技建株式会社 (2)
【出願人】(598042068)株式会社協立造園技研 (2)
【出願人】(503388348)棚瀬土建株式会社 (2)
【出願人】(505206989)特定非営利活動法人埼玉県CC環境協会 (2)
【Fターム(参考)】