説明

植物掘起し装置

【課題】圃場での植物の残幹の倒伏性、抜根効率、および回収作業効率を向上させた植物掘起し機を提供することである。
【解決手段】たばこ抜根機の掘起し体24の後方に倒伏バー52を設置し、倒伏バー52には押し倒し部材53を設置することでたばこ残幹の倒伏性を向上させた。また、掘り起し体24には、追加ロータリー刃24iを脱着可能な構成で設置することでたばこ残幹の抜根効率を向上させた。さらに、掘起し体24と倒伏バー52の間にすのこシュータ26を設置し、残幹に付着している土が抜根後の残幹に堆積することを防止し作業性を向上させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たばこ収穫後の残幹や根など、圃場から植物を掘り起こす植物掘起し装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たばこ収穫後の残幹と根を共に圃場から抜き取るたばこ抜根機として、特開2008−271835号公報記載の発明が知られている。当該公報記載のたばこ抜根機はトラクタに連結された前後機枠の前部に左右一対のスクリュー刃体を回転自在に設け、その後方に設けた抜根したたばこの残幹と根を掻き込み回転体で掻き込む構成からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−271835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1記載の従来技術の植物掘起し装置は、圃場に植生する植物を掘起し体(抜根ロータ)で掘起し、後方へと排出するだけのものであるので、長幹の植物には対応できるものの、短幹や超短幹の植物を掘り起こすと、掘り起こした植物の根が地面を向いた状態で起立してしまうことがあり、これを放置しておくと再び植物が根付いてしまい、連鎖障害の原因となる菌類やウイルスの温床となってしまうという問題があった。
【0005】
また、植物が抜根ロータの作用域内に落下してしまい、植物が掘起し刃に切断されて乾燥していない状態で圃場に梳き込まれてしまうことや、植物を掘り起こす際に崩される畝から飛散する土が掘り起こされた植物を埋没させてしまうことがあり、土中に埋没した植物が連鎖障害の原因となる菌類やウイルスの温床となってしまうという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、抜根した残幹が土で埋没することを防止した植物掘起し装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記本課題を解決するために、次のような解決手段を採用した。
請求項1記載の発明は、動力源を搭載した走行車両の後部に接続した植物掘起し装置において、走行車両の動力源からの動力伝達により駆動する伝動軸(81)を設け、伝動軸(81)の左右一側に伝動ケース(27)を設け、伝動軸(81)の左右両側に側板(85)を設け、伝動ケース(27)と該伝動ケース(27)を配置した一側の左右他側に位置する側板(85)との左右間に回転自在の回転軸(24a)と該回転軸(24a)に植物を圃場から掘り起こす、側面視略三角形の支持板(24f)と該支持板(24f)の各頂点に板状の掘起し刃(24c)をそれぞれ備えた掘起こし体(24)を設け、掘り起し体(24)の後方に掘り起こした植物を後方へ移動させるすのこ状のシュータ(26)を設け、シュータ(26)の後方で掘り起こした植物に接触して倒伏させる倒伏部材(52)を設けたことを特徴とする植物掘起し装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、倒伏部材(52)を弾性部材で構成し、倒伏部材(52)に押倒し部材(53)を設け、回動自在な支持軸(64)で支持した倒伏部材(52)を、回転軸(24a)の動力を伝動させて可動にしたことを特徴とする請求項1記載の植物掘起し装置である。
【0009】
請求項3記載の発明は、回転軸(24a)に側面視で略三角形状の追加支持板(24j)を支持板(24f)と位相をずらし、かつ回転自在に設け、追加支持板(24j)に追加掘起こし刃(24i)を設けたことを特徴とする請求項1記載の植物掘起し装置である。
【0010】
請求項4記載の発明は、掘起し体(24)の左右外側両端部に追加支持板(24j)を設け、左右両端の該追加支持板(24j)の中央部に補強板(24e)を設け、該補強板(24e)と該追加支持板(24j)に左右独立に設置位置調節可能に追加掘起こし刃(24i)を架け渡したことを特徴とする請求項3記載の植物掘起し装置である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、掘起し体24の後方にすのこ状のシュータ26を設けたことにより、掘り起こした植物は確実に掘起し体24よりも後方に排出されるため、掘起し体24が掘起こされた植物に接触して土中に埋没させることや、掘起し体24がくずした土が植物にかかることを防止でき、植物が圃場に埋められて連作障害の防止の原因となる菌類やウイルスが繁殖する温床となることがなく、土壌の質が保持される。
【0012】
そして、シュータ26よりも後方に植物を倒伏させる倒伏部材(倒伏バー)52aを設けたことにより、掘り起こした植物が根を下にして立っても、倒伏部材52aで地面と略水平姿勢になるように押倒すことができるので、植物が乾燥中に再び圃場に根を張ってしまうことが防止され効率よく植物の乾燥が行われる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、倒伏部材52を弾力部材で構成したことにより、植物が倒伏部材に接触すると倒伏部材がしなり、このしなりの反動で植物を地面に押倒すことができるので、植物が乾燥中に再び圃場に根を張ってしまうことが防止され、効率よく植物の乾燥が行われる。
また、倒伏部材に押し倒し用の押倒し部材(押倒しウエイト)53を設けたことにより、植物が接触した際のしなり方や反動を作業条件(残幹の長さ、根の張り具合等)に合わせて調節できるので、確実に植物を圃場に根がつかないように押し倒すことができ、連作障害の原因となる菌類やウイルスが繁殖することが防止され、土壌の質が保持される。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、追加掘起し刃24iを取り付ける追加支持板24jを、支持板から位相をずらして回転軸に取り付けたことによって、圃場に植生している植物に掘起し刃(24c,24i)が接触する回数が多くなるので、確実に植物を掘り起こすことができ、植物を掘り残すことが防止されて後から残った植物を掘り起こす必要が無く、作業効率が向上する。
【0015】
また、追加掘起し刃24iを取り付けた追加支持板24jを回動自在に取り付けたことによって、圃場に植生している植物に掘起し刃が接触することが防止されて後から残った植物を掘り起こす必要がなく、作業効率が向上する。
また、追加掘起し刃24iを取り付けた追加支持板24jとの間隔を調節することができる。なお、土を落としやすくするのであれば、掘起し刃24cと追加掘起し刃24iとを近接させるとよく、確実に植物を掘り起こすのであれば、掘起し刃24cと追加掘起し刃24iとの間隔を有る程度離間させるとよい。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、追加支持板24jを左右独立して回動自在に取り付けたことにより、畝の形状に合わて掘起し刃24cと追加掘起し刃24iとの間の隙間を変更できるため、土の排出方向を調節して掘り起こした植物に土がかかる事を防止できるので、植物を太陽や風に直接晒して早く乾燥させることができ、植物の回収作業の能率が向上すると共に、掘り起こした植物に連鎖障害の原因となる菌類やウイルスが繁殖することを防止でき、土壌の質を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態によるたばこ抜根機の側面図である。
【図2】図1のたばこ抜根機の正面図である。
【図3】図1のタバコ抜根機のたばこ根掘起し装置付近の背面図である。
【図4】図1のタバコ抜根機のたばこ根掘起し装置付近の側面図である。
【図5】図1のタバコ抜根機のたばこ根掘起し装置付近の平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態の倒伏バーを揺動可能な構成としたたばこ根掘起し装置の側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態の倒伏バーを揺動可能な構成としたたばこ根掘起し装置の平面図である。
【図8】図6に係るたばこ根掘起し装置の他の実施形態の平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態の複数の倒伏バーを組み合わせて回転可能な構成としたたばこ根掘起し装置の平面図である。
【図10】図9に係る発明の実施例の他の実施形態の平面図である。
【図11】図9に係る発明の実施例の他の実施形態の平面図である。
【図12】本発明のたばこ根掘起し装置の掘起し体に追加ロータリー刃を設置した実施例の要部側面図である。
【図13】図12に係る発明の実施例において、掘起こし体の追加ロータリー刃の2種類の設置様式に係る要部側面を模式的に示した図である(図13(a)、図13(b))。
【図14】図12に係る掘起こし体へのロータリー刃の設置様式に係る掘起こし体の要部平面図であり、ロータリー刃を「くの字型」に設置した平面図(図14(a))と「逆くの字」に設置した平面図(図14(b))である。
【図15】図12に係る実施例の変形例の要部側面図である。
【図16】図1に係る発明の実施例において、機体後方に回収部を設けた実施形態によるたばこ抜根機の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書では農業用トラクタを走行車両とし、該トラクタにたばこの残幹と根を抜根して掘り起こすたばこ根掘起し装置を連結したたばこ抜根機を例に説明する。またトラクタの前進する方向を前、後退する方向を後といい、前進方向に向かって左側と右側をそれぞれ左右という。
【0019】
本発明の一実施形態によるたばこ抜根機の側面図を図1に示し、正面図を図2に示す。また、図3には、図1のたばこ抜根機の作業機付近の背面図を示し、図4には、図1のたばこ抜根機のたばこ根掘起し装置付近の側面図を示し、図5には、図1のたばこ抜根機のたばこ根掘起し装置付近の平面図を示す。
【0020】
たばこ抜根機は、その機体の側方前後に、前輪2と後輪3を設け、前後輪2、3間を主フレーム4及び伝動ケース6で連結している(図1)。伝動ケース6は図示しないクラッチハウジングや、フロント、ミッド、リヤミッションケース等からなり、ボルト、ナット等の締付具を介して組付けた前後方向の枠体であって、主フレーム4の上方のエンジン(図示せず)廻りは開閉自在のボンネット7で覆われ、ボンネット7の後部にはハンドル8とハンドルコラム10などが取り付けられる。
【0021】
左右の後輪3の間の伝動ケース6の上方には運転席11が設けられ、左右後輪3の上方から前方部と内側方はフェンダー12で覆われ、作業機昇降用のレバー(図示せず)が運転席11の右側方に臨み、運転席11の左側には走行変速用レバー13が配置されている。上記構成を本実施例では走行車両ということにする。
【0022】
主フレーム4の前方にはたばこの残根が走行車両に接触するのを防止するためのバンパー15と該バンパー15を上下動させる平行リンク機構16と該平行リンク機構16を上下回動させる昇降シリンダ17が設けられている。
前記バンパー15は、走行車両の旋回中は昇降シリンダ17で上昇位置に保持することにより、走行車両の旋回動作を妨げないので、作業能率を向上させることができる。
【0023】
伝動ケース6の後方には図示しない油圧シリンダを内部に配置した油圧シリンダケースを設け、該油圧シリンダケースの左右両側には一対のリフトアーム(図示省略)を回動自由に枢支している。前記の油圧シリンダ等によりロータリ式の掘起し体24が昇降自在及び左右にローリング自在に連結されている。 掘起し体24を含む前記走行車両の後方に連結される農作業用の装置を本実施例ではたばこ根掘起し装置ということにする。
【0024】
エンジンからの動力が伝動ケース6から後方に向けて突き出されるPTO軸28からユニバーサルジョイント23を介して受け軸80aに伝達され、受け軸80aにはベベルギア(図示せず)が軸着されており、伝動軸81に軸着したベベルギアと噛み合わせて動力が伝動ケース80(図3)内の伝動軸81に伝達され、更に伝動軸81からチェンケース27内の従動スプロケット90からチェン91を介して駆動スプロケット92に動力伝達されて回転軸24aが回転駆動する構成を掘起し体24は備えている。なお、従動スプロケット90、チェン91、駆動スプロケット92などをまとめてチェン伝動機構と言う。また、伝動ケース80はその左右両側に連結した連結フレーム22を介してトップリンク20に連結している。
【0025】
図3から図5に示すように、ロータリー式掘起し体24は走行車両の進行方向に対して左右方向姿勢の回転軸心24a(図3の一点鎖線24a)と、該回転軸心24aを中心として回転する左右の支持部材24bを設け、該左右の支持部材24bの間に掛け渡し、前記バンパー15で押し倒した植物を、その根から掘り起こすロータリー刃24cを取付プレート24fにボルト等により取り付けている。具体的には図3に示すように、左右の支持部材24bに取付プレート24fが溶着されており、ロータリー式掘起し体24の左右の各取付プレート24fの3カ所の間にロータリー刃24cをそれぞれボルト等で固定して取り付けている。
【0026】
掘起し体24の支持部材24bよりも大径の案内プレート24dを掘り起し体24の左右中間部より外側に中心軸に直交する方向に一対配置し、一対の案内プレート24dの間で該案内プレート24dの並列位置に補強板24eを配置する。また前記掘起し体24の左右方向の幅よりも幅広な、残幹押さえ体29を有するガイドカバー43をロータリ式掘起し体24の上方且つ伝動ケース80の下部に取り付ける
図5に示すように機体右側に設置されたチェンケース27の反対側の機体左側には軸受部材として左側板85Lが配置され、チェンケース27にも右側板85Rが配置されている。これら左右側板85L、85Rはボルト83により外側から伝動ケース80やチェンケース27に固定されている。図3に示すように、右側の側板85Rはチェンケース27に固定されており、左側の側板85Lは伝動ケース80とメインカバー43aの側面に固定されている。
また、掘起し体24の支持部側の一対のブラケット36は伝動ケース80の中央部に設けており、作業車両のトップリンク20に接続するためのものである。
【0027】
掘起し体24の回転軸心24aは、チェンケース27内のチェン伝動機構により駆動される駆動軸の回転中心であり、安全性を考慮して回転軸カバー24aaにより囲まれている。そして、チェンケース27は左右方向に配置された伝動ケース80と一体であり、駆動用チェン91には伝動ケース6からの動力が伝動ケース80内の伝動軸81から伝達される構成であり、掘起し体24は図4の矢印R方向に回転する。掘起し体24の回転方向は車輪2、3の前進回転方向とは逆方向であり、この方向に掘起し体24が回転することで、車輪2、3の前進回転方向と同じ方向に回転する場合に比べて、より確実に残幹と根を掘り起こすことができる。また、掘起し体24の回転により、そのロータリー刃24cでバンパー15で押し倒された残幹と根を圃場から掘り起こすことができる。
【0028】
また、残幹押さえ体29(図4,図5)は、その前端縁部で残幹を再び押し倒すと共に掘起し体24で掘り起こされた残幹と根が作業機の上方側に巻き込まれないようにするために、掘起し体24の上部に取り付けられている。
【0029】
更に、機体の左右幅方向には作業姿勢を安定させると共に、たばこ抜根機が圃場に接触して傷付くのを防止するための一対の転輪37、37を設けており、転輪37、37の回転軸37a、37aはそれぞれ支持フレーム41、41により支持され、ボス87などの取付部材により後述するガイドカバー43(43a,43b)に溶接またはボルト等の固定部材により取り付けられている。そして、チェンケース27と左右側板85L、85Rよりも前方にガイドカバー43等を支持するためのスタンド71を設けている。
【0030】
図3から図5に示すように、ガイドカバー43(43a,43b)は、正面視コの字型(門型)のメインカバー43aとメインカバー43aから前方に突出した突出部を有する上部カバー43bからなる構成である。
上部カバー43bの後方部位はメインカバー43a内に収納されている。この上部カバー43bは、たばこの葉を収穫した根部が上方に上がらないように規制し、機体後方に排出するためのものである。根部が機体後方に正常に排出されないと、伝動ケース80等に接触して傷をつけてしまうことがあると共に、掘起し体24と伝動ケース80等との間に根部が詰まって作業を中断しなければならない場合もある。したがって、上部カバー43bにより根部を押し倒して、このような不具合を防止する。
【0031】
ここで、上部カバー43bとメインカバー43aの作用の違いについて説明する。上部カバー43bは、出し入れ及び上下回動が可能な前方部位の上部カバー43baを取り付けるため、また根部を掘起し体24によって機体後方に排出するための通路となる。一方、門型のメインカバー43aは、上部カバー43bを内部に収納しているため、上記のような上部カバー43bによる根部の上方移動規制の効果はなく、左右側板85L,85Rやチェーンケース27、伝動ケース80などを取り付けるための部材となっている。
【0032】
そして、本実施形態のたばこ抜根機によれば、ガイドカバー43a,43bと左右転輪37、37を支持する支持フレーム41、41は一体化してフレーム70を構成している。左右転輪37、37の支持フレーム41,41の取り付け構成としては、溶接による方法でも、ボルト等の固定部材で固定する方式でも問題ない。また左右側板85L,85Rはボルト83で固定しているが、この方法に限らない。
【0033】
フレーム70の上部には、エンジンからの動力を受ける伝動軸81を内部に有する伝動ケース80を装着している。更に、伝動ケース80の右側に伝動軸81の動力を伝動するチェンケース27と左右側板85L、85Rとをボルト83等の固定部材で連結、装備している。なお、チェンケース27は右側の側板85Rに設けた例を示しているが、左側の側板85Lに設けても良いし、左右両側の側板85L、85Rに設けても良い。
【0034】
更に伝動チェンケース27と左側の側板85Lとの間に伝動軸81の動力により回転する掘起し体24を装着しており、また、左右側方で且つ伝動チェンケース27と左右側板85L、85Rよりも前側にフレーム70を支持するための一対のスタンド71を装着している。
【0035】
このように、フレーム70の左右側方に伝動チェンケース27と左右側板85L、85Rとをボルト83などにより装着することによって、ボルト83を外して伝動チェンケース27と左右側板85L、85Rを外すことにより、伝動チェンケース27をフレーム70から容易に取り外すことができると共に、掘起し体24をチェンケース27から容易に取り外すことができる。すなわち、図3に示すように、側板85Rはチェンケース27の外側方に取り付けられており、側板85Rを取り外すとチェンケース27の内部が現れるため、他の部材を外すことなくチェンケース27の内部の整備等を行うことができる。また、掘起し体24の回転軸24aはチェンケース27内のスプロケット92に軸着されているが、側板85Lは軸カバー24aaのベアリングに軸着されている。この軸カバー24aaは側板85Lに固定されているため、側板85Lを外し、掘起し体24の回転軸24aをスプロケット92から引き抜くと、掘り起し体24を取り外すことができる。
また、掘起し体24やチェンケース27を取り外さなくても、掘起し体24の回転軸24aやチェンケース27の内部のメンテナンスや清掃作業を行うこともできる。
【0036】
また、左右の転輪37、37と左右のスタンド71、71が設けられていることによって、伝動チェンケース27と左右側板85L、85Rとをフレーム70から外しても、左右転輪37、37とスタンド71、71がフレーム70を支持するため、掘起し体24の取り外し、取り付けの作業が安全、容易にできる。また、スタンド71、71がないと、たばこ抜根機が前傾し過ぎて作業が行いにくいので、スタンド71、71を設置することで作業能率の向上にもなる。
【0037】
そして、図4に示すように、上部カバー43bは前方部位のカバー43baと後方部位のカバー43bbが支点Eで分割可能な構成とし、上部カバー43bの前方部位のカバー43baを矢印F方向に支点Eを回動中心として回動可能な構成とし、前方部位のカバー43baを下方へ折り畳み可能としても良い。前方部位のカバー43baと後方部位のカバー43bbはボルトなどの固定部材で連結すればよい。
【0038】
非作業時には上部カバー43bの前方部位のカバー43baを下方に折り畳むことで、たばこ抜根機の機体の前後幅がコンパクトになる。前方部位のカバー43baを下方に折り畳むと、前方部位のカバー43baが接地して、スタンド71、71に加えて更に支持脚代わりとなり、左右転輪37、37と折り畳んだ前方部位のカバー43baによりフレーム70を支持することができる。
【0039】
掘起し体24やチェンケース27を着脱する際、前方部位のカバー43baを下方へ倒すことで、例えばスタンド71を省略しても、フレーム70を支える仮のスタンドとして使用できる。また、たばこ抜根機の収納、運搬時にも前方部位のカバー43baを下方へ下げることでたばこ抜根機の前後幅を短くすることができるので、たばこ抜根機がコンパクトな構成になる。
【0040】
または、上部カバー43bとメインカバー43aを分割可能な構成として、同様に上部カバー43bを下方へ折り畳み可能としても良い。この場合、上部カバー43bは側面視でメインカバー43aとオーバーラップせず、メインカバー43a内に収納される構成ではない。そして、図4の支点Eが上部カバー43bとメインカバー43aの接続部となる。
【0041】
図1と図3〜図5に示すように、掘起こし体24の後方には、倒伏に失敗した残幹の根部が圃場に再度根付いてしまうことを防止するための倒伏バー52aを設置する。倒伏バー52aの設置のため、機体後方の左右に取り付けられているボス87の後方に取付プレート50がそれぞれ取り付けられ、さらにそれぞれの取付プレート50に倒伏プレート51が設置され、左右の倒伏プレート51に設けられている穴を介して倒伏バー52aを架け渡す。
【0042】
この時、倒伏バー52aは抜根した畝の表面から、抜根の際に残根した残幹が畝の上面と倒伏バー52aとの間を通過可能な空間部を形成するように配置する(約100〜200mm程度の間隔とする)。また、倒伏バー52aと掘起こし体24との位置関係は、抜根した残幹が通過できるように、株間のピッチ近傍の隙間を空けるようにしている(350〜400mm程度)。
【0043】
取付プレート50には複数ヶ所に取付穴49があり、倒伏プレート51を2箇所の取付穴49で固定して設置するので、倒伏バー52aの高さは、抜根する残根の高さに応じて調節可能となり、また倒伏バー52aを前後にも調節可能とするために、倒伏プレート51を取付プレート50にピン留めする方式としてもよい。さらに、取付プレート50と倒伏プレート51の設置はワンタッチで取り外しができる構成とし、短幹の場合と長幹の場合の両方に対応可能でもある。
【0044】
倒伏バー52aの材質は、FRP素材や硬質のゴム棒等のある程度しなりを有する材質で構成し、倒伏バー52aの両端を張り、特に中央部で大きくしならせることで打撃力を向上させ、残幹を倒伏しやすくする。この時、倒伏バー52aはバーのしなりを考慮して、倒伏バー52aの両端部を後方に向かって張圧させ、前方へ弓なりにしなるように取り付ける。
【0045】
残根の倒伏力を増加させるために、図3、図5に示すように、倒伏バー52aには打撃ウエイト53(野球の練習用のバットの周囲につけるリング状のおもり)あるいは打撃ウエイトに相当する部材を取り付けられるようにした。打撃ウェイト53を機体左右方向の中央部に向かうほど直径の小さくなるテーパ状の構成とすることにより、打撃の際に打撃ウェイト53の外側が残幹を受けて左右方向に残幹がずれて排出されることを防止でき、畝溝に残幹が落ちにくくなる。
【0046】
掘起し体24と倒伏バー52aとの間に、すのこシュータ26を設ける。掘起し体24の回転により畝を掘り崩して残幹を根こそぎ圃場に掘り起こすが、掘り起こされた残幹は掘り起し体24の回転によってすのこシュータ26に排出され、すのこシュータ26上で残幹に付着した土が後方の圃場に排出される。すなわち、すのこシュータ26の設置により、残幹の圃場への落下と、土の圃場への落下のタイミングと位置をずらすことができ、落下した残幹に土が覆い被さることを防止する効果が得られる。残幹の圃場への落下の後に、なお起立状態にあり根が地面を向いている残幹は、倒伏バー52aによって押し倒され、地面に略水平方向に横たわる。
【0047】
以下、図6から図11に示す図5の発明におけるたばこ根掘起し装置の倒伏バー52aを改良した実施例について説明する。
図6と図7には、図5に示す実施例におけるたばこ根掘起し装置の掘起し体24の回転動力を利用して倒伏バー52bを略水平方向に往復揺動させて残幹の倒伏性を向上させた実施例を示す。
【0048】
偏心カム60は掘起し体24の回転軸24aの一端に固定される。偏心カム60にロッド61の一端が回動自在に取付けられ、ロッド61の長手方向が偏心カム60から倒伏フレーム51に至るように設置される。ロッド61の他端は倒伏バー52bの一端に回動自在に、かつ倒伏バー52bが掘起し体24の後部に機体内側を向くように配置する。ロッド61は安定して機体の前後方向に摺動できるように、その中間部で円筒部材62の穴を貫通するように支持される。なお、円筒部材62は倒伏プレート51に取り付けられている(図6)。
【0049】
倒伏バー52bは、掘起し体24の左右方向の、偏心カム60を設置した側と同じ側に取り付けられている倒伏フレーム51上に鉛直上向きに設置した回転支持軸64によって略水平方向に設置される。この時、回転支持軸64の設置位置はロッド61と倒伏バー52bの連結位置よりも機体内側にあるので倒伏バー52bはロッド61の摺動に応じて回転支持軸64を支点とした往復揺動をする(図7)。
【0050】
倒伏バー52bの長さは、残幹が通り抜けないように、掘起し体24の左右方向の幅とほぼ同一の長さとする。この時、倒伏バー52bの揺れ幅は倒伏バー52bの中央部で株間分(350〜400mm)揺動するようにした。また、倒伏バー52bの振幅速度はたばこ抜根機の車速(0.8m/s程度)に対し、毎秒2回以上(株間2ピッチ分/sec)と設定することで、確実に抜根した残幹に打撃を加えることができるようにした。
【0051】
図8には、図7に示すたばこ根掘起し装置の倒伏バー52bと同様の構成と機能を持つ倒伏バー52cの伝動システムを、掘起し体24の後方の左右両側に設置した実施例を示す。左右両側に支持させた倒伏バー52cの揺動のための伝動機構は上記図7の倒伏バー52bの伝動機構と同様とする。
倒伏バー52cの長さは、掘起し体24の左右方向中心付近までの長さとするが、残幹が通り抜けないように左右の倒伏バー52cを中央部においてオーバーラップさせる。また、左右の倒伏バー52cの往復揺動は、倒伏した残幹のばらつきを左右方向において抑制するようにタイミング良く同調させる。
【0052】
本実施例では、左右の倒伏バー52cの回転支動軸64の位置を同じ高さで前後にずらして設置しているが、左右各々の取付プレート50の高さを変えて、倒伏バー52cの高さを段違いに設置してもよい。その場合、左右の倒伏バー52cを互い違いに往復揺動させると、株間ピッチが狭い時においても有効に残幹の倒伏が可能となる。
【0053】
図9には、本実施例におけるたばこ根掘起し装置の機体後方に複数の倒伏バーを組み合わせて回転体とした実施例の平面図を示す。本実施例では、該倒伏バー回転体52dは、掘起し体24の後方で、掘起し体24の回転運動の影響を受けにくい位置に、略水平方向に回転するように設置する。
倒伏バー回転体52dを回転させる動力は、伝動ケース80内の伝動軸81から伝動部材66を収納した伝動ケース65により、最終的に倒伏バー回転体52dへと伝達する。該伝動部材66は、ベベルギアを用いる方法でも、ベルトやチェーンを用いる方法でも構わない。
【0054】
伝動部材66を収納した伝動ケース65は、伝動軸81の動力を得られるように伝動軸81の左右両側に取付けられ、掘起し体24の後部に至るまで、掘起し体24の左右両側に略平行、略水平に配置され、さらに後部端点からさらに掘起し体24の後方の左右方向内側の中心を超えない倒伏バー回転体52dの設置可能な位置まで斜め下方に向かって配置され、その端点に倒伏バー回転体52dが略水平方向に回転するように回転支持軸68が取付けられ、倒伏バー回転体52dが回転支持軸68に設置される。
【0055】
倒伏バー回転体52dの回転時に残幹が通り抜けないように左右の倒伏バー回転体52dの回転軌跡が左右方向中央部にてオーバーラップするように配置し、さらに掘起し体24の後方の左右方向において、左側の倒伏回転体52dは掘起し体24の左側いっぱいに、右側の倒伏バー回転体52dは掘起し体24の右側いっぱいに届く長さとする。この時、倒伏バー回転体52dによる回転が、掘起し体24の回転を妨げない位置に倒伏バー回転体52dを配置する。
【0056】
左右それぞれの倒伏バー回転体52dの回転方向は、巻き込んだ残幹が左右方向中央部に寄せられるように、左側の回転体52dが時計回りで、右側が半時計回りに回転させることが可能である。また、後ろ方向に倒れた抜根した残幹の根が土で埋没するのを防止できるように、左側の回転体52dを反時計回り、右側の回転体を時計回りとし、回転軸方向を中央から外側方向に回転させることも可能である。この時、倒伏バー回転体52dの回転速度を速くし、打撃の強さと回数を増し、抜根した残幹の倒伏効率を向上させる調節も可能である。
【0057】
図10の平面図に示すように図9の実施例で用いた倒伏バー回転体52dの代わりに複数の倒伏バー回転体52eを先端に行くほど先太りとなる形状に構成してもよい。また、図11に示すように、抜根した幹をできるだけ前方へまっすぐ倒すため、倒伏バー52fの先端を後方に向けて折り曲げた構造としてもよい。なお、上記の図9、図10、図11の実施例では、回転体52d、52e,52fの高さと前後方向の位置調節を可能としている。
【0058】
図4に示す実施例の掘起し体24には、3枚の抜根用の板刃が約120°間隔でロータリに取り付けられていた。しかし、ロータリー刃が3枚では、掘起こし体24を高速で回転させたとしてもロータリー刃が残幹の根部に接触する頻度が少ない故、土質によっては残幹の根部に土が残留してしまうことがあった。
【0059】
一方、図12に示す実施例は、従来の掘起こし体24に、さらに追加ロータリー刃24iを3枚追加してロータリー刃24c、24iの総数を6枚に増やし、各々のロータリー刃の設置間隔を約60°間隔とした構成を示す。
ロータリー刃24iを3枚設置するために、追加取付プレート24jに切欠き24kを形成し、掘起し体24の回転軸24aに挿し込み方式で容易に追加取付プレート24jを取り付けられるようにした。
本構成により、該6枚のロータリー刃24c、24iが残幹の根部に連続的に接触して土落ちを向上させることが可能となり、土落ちし難い土質の圃場では3枚刃の時よりも、6枚刃の方が残幹の土落ちの性能が向上することが可能となった。
【0060】
このとき、追加ロータリー刃24iの刃面24iaを掘起こし体24の内周側に向けて取り付けた(長辺24ibを外周側に向けた取り付けた)構成とすると、追加ロータリー刃24iが土中に入り込む際、少ない抵抗で進入できるので、土が飛散しにくく、抜根した根が埋没することを防止できるようになる(図13(a)に追加ロータ刃24iを設置した掘起こし体24の側面の模式図を示す)。
【0061】
一方、追加ロータリー刃24iの刃面24iaを掘起こし体24の外周側に向けて取り付けた(長辺24ibを内周側に向けた取り付けた)構成とすると、根を掘り起こす際の抵抗は増すものの、追加ロータリー刃24iのフラットな面に当たって回転するロータリの内周側に落ちていくので、後方に排出した根が土を被りにくくなりる(図13(b)に追加ロータ刃24iを設置した掘起こし体24の側面の模式図を示す)。追加ロータリー刃24iの刃面24iaを機体の左・右方向で上・下逆に取付け、土の飛散の具合を変更することもできる。
【0062】
図14(a)と図14(b)に示す実施例は、追加ロータリー刃24iの中央取付部のみをロータ回転方向と同じ方向に移動できるようにし、刃の角度を「くの字型」又は「逆くの字型」に設置可能とした構成を示す。
本実施例における、ロータリー刃24c,追加ロータリー刃24iの取付位置の設置方法は、取り付けプレート24fにロータリー刃24cを、ローター刃24fの外側端部をピン等で回動自在に取り付け、追加取り付けプレート24jに追加ロータリー刃24iを,追加ロータリー刃24iの外側端部をピン等で回動自在に取り付け、ロータリー刃24c,追加ロータリー刃24iの内側端部を補強板24eに取付け、ロータリー刃24c,追加ロータリー刃24i約2枚分の前後方向の長さを有する支持板24lに取り付けることによって可能とした。
【0063】
図14(b)は、掘起こし体24の機体左右方向に設置されているロータリー刃24c、追加ロータリー刃24iの設置様式を「逆くの字型」に設置した構成を示し、本構成により、掘起し体24の中央に残幹を集めることが可能となる。一方、図14(a)は掘起こし体24の機体左右方向に設置されているロータリー刃24c、追加ロータリー刃24iの設置様式を「くの字型」に設置した構成を示し、本構成により残幹を機体の右・左方向へ分け、土の埋没を少なくすることが可能となる。
【0064】
図15は、ロータリー刃24cを設置した取付プレート24fと追加ロータリー刃24iを設置した追加取付プレート24jの要部側面図を示す。本実施例は、取付プレート24fと追加取付プレート24jの設置角度が可変とする構成であり、標準のロータリー刃24cの刃の先端部(回転方向前側)と追加ロータリー刃24iの後端部(回転方向後側)との間隔を狭く(図15に(s)として図示した)、追加ロータリー刃24iの先端部(回転方向に対して前側)と標準ロータリー刃24cの後端部(回転方向後側)との隙間を大きくした(図15に(l)として図示した)。本実施例のロータリー刃の設置により、土のかき上げを少なくし、かつ、土を内部へ誘導し易くすることで、残幹の土への埋没を少なくすることが可能となる。
【0065】
追加ロータリー刃24iの位置変更は複数刃同時に位置変更可能とすることもできる。また、追加ロータリー刃24iは左右で独立させ、左・右で位置を独立してずらすこともできる。左右の追加ロータリー刃24iの取付位置を、互い違いにすることで、隙間を変えることもでき、畝の形状に合わせて土の排出の向きを変えられるようにした。
【0066】
図16の側面図に示すように、本実施例に係るたばこ抜根機に連結したたばこ根掘起し装置において、掘起し体24の後部に幹を回収する回収部99を設けた構成にしても良い。回収部99には搬送コンベア104を設置し、掘起し体24から抜根した残幹を、掘起し体24からの土が被らない高さまで(400〜500mmほど)搬送する構成にした。搬送コンベア104は進行方向に対して前後に配置し、掘起し体24の下方位置とオーバーラップする位置に配置し、抜根した残幹が掘起し体24に巻き込まれないようにした。これにより、長幹(400mm以上)、短幹(350mm〜400mm)、極短幹(200mm〜350mm)でも問題なく抜根可能となる。また、該搬送コンベア104の動力は、掘起し体24の回転軸の動力をチェンケース112に収納された伝動チェーン(図示せず)によって動力を得る構成とした。
【0067】
搬送コンベア104の進行方向先端側に土中カッタ103を設け、搬送コンベア104の先端が土中に入り込んでも搬送に影響がでにくくした。また、搬送コンベア104はスラットコンベア(バーコンベア)とし、残幹ごとかき上げた土がスキマから抜け落ちるようにした。さらに、搬送コンベア104のスラット(空間)部には、残幹の搬送性を向上させるためのかき上げ爪111を設けた。
【0068】
また、搬送コンベア104の後部に残幹回収用のバケット105を設けた。バケット105は折り畳み式のバケット105とし、幹を収容したままバケット105ごと左右へ取り出すことが可能である。また、バケット105の床面はネット状107に構成し、土抜けを良くしてある。
【0069】
機体に設置したバケット105の機体左右方向の中央部を上下運動可能な凸型状に構成し、最初残幹をバケット105の左右に分けて入れ、最後に中央部を下げて生じた空間に残幹を収容し、より多くの残幹がバケット105に入るようにした。
バケット105の後部には予備バケット110を取付けられるようにし、残幹で一杯になったバケット105と空の予備バケット110の交換作業をスムーズに行えるようにした。
また、バケット105の後方上端部には、バケット105の中身が残幹で満杯になったことを知らせるための満杯センサー100と満杯ランプ101を取付けてもよい。
【0070】
バケット105の左右に転輪(尾輪)106を設け畝溝を移動可能とし、バケット105の下方の中央部にソリ体108を設けることで、畝に乗ってもソリ体108が畝に沿って移動するので、抵抗を小さくすることができ、前進する速度が落ちない構成とした。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、農業用のトラクタを汎用性あるものとすることができ、有用性が高い。
【符号の説明】
【0072】
2 前輪 3 後輪
4 主フレーム 6 伝動ケース
7 ボンネット 8 ハンドル
10 ハンドルコラム 11 運転席
12 フェンダー 13 走行変速用レバー
15 バンパー 16 平行リンク機構
17 リンク昇降シリンダ
20 トップリンク 22 連結フレーム
23 ユニバーサルジョイント
24 掘起し体 24a 回転軸
24aa 軸心カバー 24b 掘起し体支持部材
24c ロータリー刃 24d 案内プレート
24e 補強板 24f 取付プレート
24i 追加ロータリー刃
24j 追加取付プレート
24k 切欠き 24l 支持板
26 すのこシュータ 27 チェンケース
28 PTO軸 29 残幹押さえ体
36 ブラケット 37 転輪
37a 回転軸 41 支持フレーム
43 ガイドカバー 43a メインカバー
43b 上部カバー
43ba 前方部位のカバー
43bb 後方部位のカバー
49 取付穴 50 取付プレート
51 倒伏フレーム 52a 倒伏バー(固定型)
52b 倒伏バー(揺動型)
52c 倒伏バー(左右揺動型)
52d 倒伏バー回転体
52e 倒伏バー回転体(変形例)
52f 倒伏バー回転体(変形例)
53 打撃ウエイト 60 偏心カム
61 ロッド 62 円筒部材
64 回転支持軸 65 伝動ケース
66 伝動部材 68 回転軸
70 フレーム 71 スタンド
80 伝動ケース 80a 受け軸
81 伝動軸 83 ボルト
85L、85R 左右側板
87 ボス 90 従動スプロケット
91 チェン 92 駆動スプロケット
99 回収部 100 満杯センサ
101 満杯ランプ 103 土中カッタ
104 搬送コンベア 105 バケット
106 尾輪 107 バケット床部ネット
108 ソリ体 110 予備バケット
111 かき上げ爪 112 チェンケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力源を搭載した走行車両の後部に接続した植物掘起し装置において、
走行車両の動力源からの動力伝達により駆動する伝動軸(81)を設け、
伝動軸(81)の左右一側に伝動ケース(27)を設け、
伝動軸(81)の左右両側に側板(85)を設け、
伝動ケース(27)と該伝動ケース(27)を配置した一側の左右他側に位置する側板(85)との左右間に回転自在の回転軸(24a)と該回転軸(24a)に植物を圃場から掘り起こす、側面視略三角形の支持板(24f)と該支持板(24f)の各頂点に板状の掘起し刃(24c)をそれぞれ備えた掘起こし体(24)を設け、
掘り起し体(24)の後方に掘り起こした植物を後方へ移動させるすのこ状のシュータ(26)を設け、
シュータ(26)の後方で掘り起こした植物に接触して倒伏させる倒伏部材(52)を設けた
ことを特徴とする植物掘起し装置。
【請求項2】
倒伏部材(52)を弾性部材で構成し、
倒伏部材(52)に押倒し部材(53)を設け、
回動自在な支持軸(64)で支持した倒伏部材(52)を、回転軸(24a)の動力を伝動させて可動にしたことを特徴とする請求項1記載の植物掘起し装置。
【請求項3】
回転軸(24a)に側面視で略三角形状の追加支持板(24j)を支持板(24f)と位相をずらし、かつ回転自在に設け、追加支持板(24j)に追加掘起こし刃(24i)を設けたことを特徴とする請求項1記載の植物掘起し装置。
【請求項4】
掘起し体(24)の左右外側両端部に追加支持板(24j)を設け、左右両端の該追加支持板(24j)の中央部に補強板(24e)を設け、該補強板(24e)と該追加支持板(24j)に左右独立に設置位置調節可能に追加掘起こし刃(24i)を架け渡したことを特徴とする請求項3記載の植物掘起し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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