説明

歩行型耕耘機の伝動ケース

【課題】従来、歩行型耕耘機では、各耕耘軸の駆動形態に応じて、走行系伝動機構と作業系伝動機構の各伝動機構を夫れ夫れの異なる伝動ケースに内装する構成として両ケースを連結したり、耕耘軸の伝動形態に応じて異なる鋳型で伝動ケースを製造する構成としていたので、部品点数や生産工程が多くなったり、製造コストが高く付くという課題が有った。
【解決手段】歩行型耕耘機の耕耘機の伝動ケース(C)を、前記走行系伝動機構(L1)を内装する第一ケース部と、作業系伝動機構を内装する第二ケース部を有する単一のケースで構成する。その際伝動ケース(C)を形成する鋳型の内、作業機系伝動機構を内装する第二ケース部(C2)の下端部分の中子(B2a,B2b、B3a,B3b)を交換することで各種の下部ケースを形成し、異形態の耕耘軸伝動機構(L1a,L1b…)を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、歩行型耕耘機の伝動ケースの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩行型耕耘機には、シリーズ間で、耕耘軸を正回転させる最もシンプルな型式、耕耘軸を正面視逆V字状に傾斜させた型式、更には耕耘軸の一部を逆回転させる所謂部分正逆転型式等、各種作業に応じて複数種の型式を構成する必要がある。
【特許文献1】実開平4-17060号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これら耕耘機の伝動ケースは、鋳型で構成するものであるが、従来の構成では、各耕耘軸の駆動形態に応じて、走行系伝動機構と作業系伝動機構の各伝動機構を夫れ夫れの異なる伝動ケースに内装する構成として両ケースを連結したり、耕耘軸の伝動形態に応じて異なる鋳型で伝動ケースを製造する構成としていたので、部品点数や生産工程が多くなったり、製造コストが高く付くという課題が有った。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は前記した問題点に鑑みて、次のような技術的手段を講じた。
即ち、エンジン(E)の回転動力を作業機系伝動機構(L1)を介して耕耘爪(1)を駆動する耕耘軸(2)へ伝達すると共に、走行系伝動機構(L2)を介して走行輪(3)を駆動する車軸(4)に伝達する歩行型耕耘機において、前記耕耘機の伝動ケース(C)を、前記走行系伝動機構(L1)を内装する第一ケース部(C1)と、作業系伝動機構(L2)を内装する第二ケース部(C2)を有する側面視「ヘ」の字状の単一ケースで構成すると共に、前記第二ケース部(C2)の下端部を異なる鋳型で形成、若しくは別構成された下端部を付け替えることで、異形態の耕耘軸伝動機構(L1a,L1b…)を構成したことを特徴とする歩行型耕耘機の伝動ケースとした。
(請求項1の作用)
以上のように構成した請求項1の歩行型耕耘機では、単一の伝動ケース(C)内に、作業機系伝動機構(L1)と走行系伝動機構(L2)を内装するものであるが、生産時には、作業機系伝動機構(L1)を内装する第二ケース部(C1)下端部の鋳型(B2a,B2b、B3a,B3b)を部分的に交換することで、異形態の伝動ケースを構成する。若しくは、第二ケース部(C2)の下端部を別構成し、これを付け替えて異形態の伝動ケースを構成する。
【発明の効果】
【0005】
以上のように構成した請求項1の歩行型耕耘機では、前記従来のように、作業機系伝動機構(L1)と走行系伝動機構(L2)を内装する伝動ケースを夫れ夫れ別のケースで構成し、これを連結する方法や、伝動ケース全体を耕耘軸の駆動形態に合わせて夫々生産する方法と比較して、部品点数や生産工数を削減して、コストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面に基づきこの発明の歩行型耕耘機を説明する。
最初に歩行型耕耘機Tの全体構成について説明する。
歩行型耕耘機は、図2に示すように、機体前部にエンジン取付フレーム11を配設し、同フレーム11の前部にバンパー12を設けると共に、同フレーム11上面にプレート部材を架け渡してエンジンEを搭載する構成となっている。また、同エンジンEの後上部には、側面視「へ」の字状に形成した伝動ケースCを設けると共に、この上部に燃料タンク13を設け、同タンク13内の燃料を燃焼してエンジンEを駆動し、同エンジンEの回転動力を伝動ケースC内の各種伝動機構を介して、走行輪3を支持する車軸4及び耕耘爪1を支持する耕耘軸2を駆動する構成となっている。
【0007】
また前記エンジンEの側部には、マフラー14やベルトケース15を設け、前記ベルトケース15内の伝動ベルトVを介して、前記エンジンEの回転動力を前記伝動ケースCの入力軸30へ伝達する構成となっている。
【0008】
また、前記伝動ケースCの後部には、図3に示すように、箱型のケースカバー16を取り付け、同カバー16の後面に、変速レバー17を挿通するガイド穴23Aと、ハンドル固定レバー18を挿通するガイド穴23Bを開口すると共に、カバー16左右両側面に二股状のハンドル19を回動自在に取り付ける構成となっている。
【0009】
また前記ハンドル19の基部19aは、図4に示すように、前記ガイド穴G23B上を迂回させたプレート部材20の左右両側部に溶接して接続すると共に、このプレート部材20の中間部には筒体21を溶接支持し、前記筒体21にハンドル固定レバー18を前記ガイド穴23Bへ向けてスライド自在に付勢する構成となっている。これにより、前記カバー16側に備えた複数のハンドル固定穴22a,22b…に対して前記ハンドル固定レバー18の下端部を係止して、ハンドル位置を調整する構成となっている。
【0010】
また前記ハンドル19の先端部19bは、図5に示すように、この左右後端部を大径状に膨らませ、この内側に平面視「コ」の字型のパイプ(以下、グリップフレーム19c)の左右両端部を挿通してボルトにて接続する構成としている。また前記グリップフレーム19cの周囲には、前記ハンドル19の大径部と面一状にウレタン製のグリップ19dを取り付ける構成となっている。
【0011】
また前記ハンドル19の先端部19b左右には、図6に示すように、帯状のプレート部材を平面視「コ」の字状にさせたクラッチレバー25を上方へ付勢させながら支持し、同クラッチレバー25を前記ハンドル19と掴むことで、耕耘機TのクラッチCrを入として機体を走行する構成となっている。
【0012】
次に図1と図7及び図8に基づいて、この発明の要部となる耕耘機Tの伝動ケースCについて説明する。
前記伝動ケースCは、左右略対称形状のケースを合わせてボルトナットにて連結する鋳物製ケースであり、前部の突設部(以下、第一ケース部C1)内に走行系伝動機構L1を内装し、後部の延設部(以下、第二ケース部C2)内に作業系伝動機構L2を内装すると共に、これら一体のケースを製造する時に、前記第二ケース部C2の下端部C2a、即ち耕耘軸2の軸受部周囲を入子を交換することで、各種の異形態の耕耘部を構成するものとなっている。
【0013】
詳しくは、図7に示すような水平で且つ一軸状の耕耘軸2を有する歩行型耕耘機Tの伝動ケースCを生産する場合には、図1の(A)に示すように、左右の主型B1aとB1bを対向させると共に、前記主型B1aとB1b内側で、前記第二ケース部C2の下端部C2aに位置する箇所には、左右の第一入子B2a,B2b対向させて取り付ける。これにより、前記左右の各型の間にアルミニウム合金等、溶解金属を充填すると、図7に示す伝動ケースCの左右一側(図7中右側)を製造することができる。尚、左右他側部のケースについても製造方法は同様であるので、説明を省略する。また図7及び図8中の一転鎖線X以下は、前記入子で鋳造した箇所を示す。
【0014】
また図8に示すような水平で且つ正逆回転させる二重の耕耘軸2を有する歩行型耕耘機Tの伝動ケースCを生産する場合には、図1の(B)に示すように、前記同型の主型B1aとB1bを対向させると共に、前記主型B1aとB1b内側で、前記第二ケース部C2の下端部C2aに位置する箇所には、前記と異なる形状、ベアリング支持部を形成する第二の入子B3a,B3b対向させて取り付ける。これにより、前記同様、溶解金属を充填すると、図8に示す伝動ケースCの左右一側部(図8中右側)を製造することができる。尚、左右他側部の伝動ケースについても製造方法は同様であるので、説明を省略する。
【0015】
以上のように、前記歩行型耕耘機Tの伝動ケースCでは、従来のように作業機系伝動機構L1と走行系伝動機構L2を内装する伝動ケースCを夫れ夫れ別のケースで構成し、これを連結したり、伝動ケース全体を耕耘軸の駆動形態に合わせて夫々別型で生産する方法と比較して、ボルトやナット等の部品点数や組付工数を削減して、生産コストを低減することができる。
【0016】
また前記伝動ケースCでは、入子B2a,B2b、B3a,B3bを取り替える箇所を、耕耘爪1が回転する時にこの爪1の先端部を通過させる伝動ケースCの凹部5平面としているので、ケース上部を共用とする耕耘機Tのシリーズ間で伝動ケース下部を各種構成するにあたり、入子B2a,B2b、B3a,B3bを極力軽量且つ小さなものとすることができるので、鋳造時の入子交換作業も簡単で、前記同様、工数を削減して生産コストを低減することができる。
【0017】
次に、前記伝動ケース内に構成する伝動構成について説明する。
まず第一形態として、前記図7の歩行型耕耘機の伝動構成に付いて説明する。
前記伝動ケースCでは、伝動ケースC上部に、前記ベルト及びこのプーリから動力を入力する入力軸30とこれと併設する変速軸31を軸装し、更に前記ケースCの第一ケース部内に、走行系伝動機構L1として、伝動上手から順に二本の伝動軸(第一軸32と第二軸33)、そしてデフ機構34及びこのデフ機構34から左右に延設し且つ走行輪3を軸装する車軸4,4と、夫れ夫れ軸間で噛み合わせるギヤ及びチェーンなどを内装する構成となっている。
【0018】
詳しくは前記入力軸30の先端部側に、大中小の三段ギヤG1,G2,G3を有するスライドギヤ36を備える一方、前記変速軸31上に前記大小二段のギヤG4,G5を有するカウンター軸37を回転自在に支持する構成となっている。また前記第一軸32には平ギヤG7及び第二軸33側の平ギヤG8と常時噛み合うスプラインギヤG9を備え、第二軸33から前記デフ機構34へはチェーン38を介して常時伝動する構成となっている。
【0019】
また前記デフ機構34は、図9に示すように、左右のベベルギヤ34a,34bを上下一方からだけのピニオンギヤ35bにて駆動する構成としている。
以上のように構成した耕耘機Tの走行系伝動機構L1では、前記変速レバー17を左右に操作すると、変速用シフタの動きを介して前記スライドギヤ36を軸30上でスライドさる。そして、同スライドギヤ36をケース中央部に位置させたときには、前記三段ギヤの内、大ギヤG1がカウンター軸37の大ギヤG4に噛み合って、「第二速」となり、入力軸30の回転は順に入力軸30、スライドギヤ36上の大径ギヤG1、カウンター37軸上の大径ギヤG4、カウンター軸37、カウンター軸37上の小径ギヤG5、第一軸32上の平ギヤG7と伝達され、更に第一軸32のスプラインギヤG9、第二軸33の平ギヤG8、第二軸33、チェーン38と伝達されデフ機構34、車軸4,4へと伝達される。
【0020】
また前記スライドギヤ36を、やや右側(図中実線部)に位置させると、前記三段ギヤの内、中径ギヤG2と前記第一32軸上の平ギヤG7とが噛み合って、「第一速」となり、入力軸30の回転は順に入力軸30、スライドギヤ36の中径ギヤG2、第一軸32上の平ギヤG7と伝達され、更に前記同様、第一軸32のスプラインギヤG9、第二軸33の平ギヤG8、第二軸33、チェーン38と伝達されデフ機構34、車軸4,4へと伝達される。
【0021】
また前記スライドギヤ36を、更に右側へスライドし、ケース内最端部へ位置させたときには、前記三段のギヤの内、小径ギヤG3と前記第二軸33上の平ギヤG8とが噛み合って、「逆転速」となって、入力軸30の回転は順に、スライドギヤ36上の小径ギヤG3、第二軸33の平ギヤG8、第二軸33、チェーン38と伝達されデフ機構34、車軸4,4へと伝達される。
【0022】
これにより、走行系伝動機構L1は、逆転速を含み車速を三段階に切り替える構成となっている。
尚、前記スライドギヤ36の位置は、図3に示す前記変速レバー17をガイド穴23Aの上辺に沿って左右に操作することで、走行用変速シフタの動きを介してスライドさせる構成となっている。
【0023】
また前記耕耘装置Tの伝動ケースC第二ケース部内に構成する作業系伝動機構L2は、前記入力軸30と変速軸31と併設して、伝動上手から順に二本の伝動軸(第三軸40と第四軸41)、そして耕耘軸2と、夫れ夫れ軸間で噛み合わせるギヤ及びチェーン等から構成されている。
【0024】
詳しくは前記入力軸30のケース入力部に、スプラインギヤG10を備える一方、前記変速軸31上に前記大小二段のギヤG11,G12を有するスライドギヤ42を支持する構成となっている。また前記第三軸40には二枚の平ギヤG13,G14を備え、一方のギヤG14と前記第四軸41側の平ギヤG15と常時噛み合せる構成となっている。また前記第四軸41と耕耘軸2とは、チェーン43を介して常時伝動する構成となっている。
【0025】
以上のように構成した第一形態の耕耘機Tの作業系伝動機構L2では、前記変速レバー17を左右に操作すると、作業用変速シフタの動きを介して前記スライドギヤ42を軸31上でスライドさる。そして、同スライドギヤ42をケース内端部に位置させたときには、前記二段段ギヤの内、大径ギヤG11と第三軸40の平ギヤG13とが噛み合って、「逆転」となり、入力軸30の回転は順に、入力軸30、スプラインギヤG10、大径ギヤG11、第三軸40の平ギヤG13、第三軸40、第三軸40の平ギヤG14、第四軸41の平ギヤG15、第四軸41、チェーン43、耕耘軸1へと伝達される。
【0026】
また同スライドギヤ42をケース中央部に位置させたときには、前記二段段ギヤの内、小径ギヤG12と第四軸41の平ギヤG15とが噛み合って、「正転」となり、入力軸30の回転は順に、入力軸30、スプラインギヤG10、小径ギヤG12、第四軸41の平ギヤG15、第四軸41、チェーン43、耕耘軸1へと伝達される。
【0027】
これにより、第一形態の作業系伝動機構L1では、耕耘軸2及びこれに取り付けた耕耘爪1を正転若しくは逆転させる構成となっている。
尚、前記スライドギヤ42の位置は、図3に示す前記変速レバー17をガイド穴23Aの下辺に沿って左右に操作することで、作業用変速シフタの動きを介してスライドさせる構成となっている。
【0028】
また前記図7中の伝動ケースCの凹部44,45は、伝動ケースCを第二形態に構成する場合のベアリング支持部を示す。
次に、図8に基づいて、前記第二形態の歩行型耕耘機の伝動構成に付いて説明する。尚、第二形態の走行系伝動機構L1は、前記第一形態の走行系伝動機構と同じなので説明を省略する。
【0029】
この第二形態の耕耘機Tは、耕耘軸1の左右基部を逆転させる所謂部分逆転型耕耘部を有するものであり、この作業系伝動機構L2は、前記第二ケース部C2に前記第三軸40から第七軸53まと各軸間のギヤ及びチェーンから構成され、更に第七軸53から正転軸1aと逆転軸1bへ回転を分岐する構成となっている。
【0030】
詳しくは、前記第三軸40上に前記大小二段のギヤG16,G17及び伝動用の平ギヤG18を備えると共に、前記第四軸41に、前記平ギヤG18と噛み合わせる平ギヤG19を備える構成となっている。また前記第四軸41と第五軸50との間には、チェーン51を架け渡し、第五軸50、第六軸52、第七軸53間には、常時噛み合い式のギヤG20からG22を備える構成となっている。また前記第七軸53には、左右両側にチェーン55a,55bを架け渡し、各チェーン55a,55bの回転を正転軸1aの周りを回る逆転軸1bへ伝達する構成となっている。
【0031】
以上のように構成した第二形態の耕耘機Tの作業系伝動機構L2では、前記変速レバー17を左右に操作すると、作業用変速シフタの動きを介して前記スライドギヤ42を軸31上でスライドする。そして、同スライドギヤ42をケース内端部に位置させたときには、大径ギヤG11と第三軸40の平ギヤG16とが噛み合って、「第二速」となり、回転動力は順に入力軸30、スプラインギヤG10、大径ギヤG11、第三軸40の平ギヤG16、第三軸40、第三軸上の平ギヤG18、第四軸41の平ギヤG19、第四軸41、チェーン51、第五軸50、第五軸の平ギヤG20、第六軸52の平ギヤG21、第六軸52、そして第七軸53の平ギヤG22と伝達され、この平ギヤG23を介して正転軸1aへ伝達されると共に、第七軸53を介してチェーン551,55bを介して逆転軸1bへ動力が伝達される。
【0032】
また前記スライドギヤ42をケース中央部に位置させたときには、小径ギヤG12と第三軸40の平ギヤG17とが噛み合って、「第一速」となり、回転動力は順に入力軸30、スプラインギヤG10、小径ギヤG12、第三軸40の平ギヤG17、第三軸40、第三軸上の平ギヤG18、第四軸41の平ギヤG19、第四軸41、チェーン51、第五軸50、第五軸の平ギヤG20、第六軸52の平ギヤG21、第六軸52、そして第七軸53の平ギヤG22と伝達され、この平ギヤG23を介して正転軸1aへ伝達されると共に、第七軸53を介してチェーン551,55bを介して逆転軸1bへ動力が伝達される。
【0033】
これにより、第二形態の作業系伝動機構L2では、正逆各耕耘軸1a,1bを高低二段の切り替えを行なうことができる。
尚、前記スライドギヤ42の位置も、前記同様、図3に示す前記変速レバー17をガイド穴23Aの下辺に沿って左右に操作することで、作業用変速シフタの動きを介してスライドさせる構成となっている。
【0034】
また前記のように伝動ケースを構成する際には、更に別形態として前記正逆各耕耘軸1a,1bを夫々逆転させる構成としても良いし、耕耘軸1を逆V字型に傾斜させた耕耘部を構成しても良い。また耕耘軸1を正転方向に数段階に切り替える構成としても良い。また、前記中子で製造する第二ケース部C2の下端部を別構成し、ボルトナットで連結する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】(A)第一形態の下部ケースの鋳型を示す断面図。(B)第二形態の下部ケースの鋳型を示す断面図。
【図2】耕耘機の全体斜視図。
【図3】ハンドルカバーの斜視図。
【図4】ハンドル基部の斜視図。
【図5】グリップ部の断面図。
【図6】クラッチレバーの斜視図。
【図7】第一形態のギヤケース内の伝動機構図。
【図8】第二形態のギヤケース内の伝動機構図。
【図9】デフ機構の拡大図。
【符号の説明】
【0036】
B 鋳型
B1a 主型(鋳型)
B1b 主型(鋳型)
B2a 中子(鋳型)
B2b 中子(鋳型)
B3a 中子(鋳型)
B3b 中子(鋳型)
E エンジン
L1 走行系伝動機構
L2 作業系伝動機構
T 耕耘機
1 耕耘爪
2 耕耘軸
3 走行輪
4 車軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(E)の回転動力を作業機系伝動機構(L1)を介して耕耘爪(1)を駆動する耕耘軸(2)へ伝達すると共に、走行系伝動機構(L2)を介して走行輪(3)を駆動する車軸(4)に伝達する歩行型耕耘機において、前記耕耘機の伝動ケース(C)を、前記走行系伝動機構(L1)を内装する第一ケース部(C1)と、作業系伝動機構(L2)を内装する第二ケース部(C2)を有する側面視「ヘ」の字状の単一ケースで構成すると共に、前記第二ケース部(C2)の下端部を異なる鋳型で形成、若しくは別構成された下端部を付け替えることで、異形態の耕耘軸伝動機構(L1a,L1b…)を構成したことを特徴とする歩行型耕耘機の伝動ケース。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−122009(P2006−122009A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−317303(P2004−317303)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】