説明

水平スリット材を用いた外壁の施工方法および外壁構造

【課題】鉄筋コンクリート建造物において、梁と非構造壁下端側の水平接合部分に形成される目地部の内側に耐震用の水平スリット材を設けた外壁の施工方法と外壁構造を提供する。
【解決手段】支持具20は、目地部9を形成するため垂直型枠の内面に固着された目地棒に嵌合する連結部22と、その背面側に設けられる保持部21を備え、下層階の梁4側に配置される第一の水平スリット材7を粘着等により保持部21で保持する。この状態で下層階のコンクリート4を第一の水平スリット材7の上面に合せて打設する。下層階のコンクリート4の硬化後、第二の水平スリット材8を第一の水平スリット材7の上面に掲置し、上層階の非構造壁1となるコンクリートを打設する。コンクリート1の硬化後に垂直型枠と目地棒を外し、支持具20の連結部22の内部にバックアップ材12を押し込み、コーキング材13を充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート造建物の外壁部分において、外壁の一部をなす下層階の梁部と上層階の非構造壁の接合部に埋設される水平スリット材を用いた外壁の施工方法と、その方法によって構築される外壁構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ビル等のコンクリート造の建物では、柱や壁等の境界部分に層間変位に対する力学的な不連続部となる構造スリットを形成する目的で、スリット材と称される緩衝材を使用する工法が普及しつつある。このスリット材は、壁を貫通もしくは所定の壁厚を残すように埋設され、当該スリット材を介して建造物が分割されていることから、地震による外力を受けたときには、建造物に生じる剪断応力をスリット材で吸収緩和してその伝達を遮断することにより、建造物の剪断破壊、脆性破壊を回避するようになっている。
【0003】
この種の耐震用スリット材には、鉄筋コンクリート建造物の腰壁あるいは垂れ壁等と、これに連設される柱との境界部付近に埋設する垂直スリット材の他に、建造物の上層階の壁(非構造壁)と下層階の梁との間に設けられる水平スリット材がある。そして、この水平スリット材を用いた従来例としては、例えば特許文献1に記載のものがある。ここでは、矩形状断面に形成された一対のスリット材が、外壁の一部を構成している下層階の梁の上端部と上層階の外壁の下端部の境界部分において、外部からの雨水の浸入を考慮して、屋外側が屋内側よりも低い位置となるように互いの角部を突き合わせて段違いに配設された状態で使用されている。
【0004】
上記従来例では、まず外型枠(垂直型枠)内面の所定位置に目地棒を水平に釘止めした後、この目地棒の反対側面に沿って下層階側のスリット材を無頭釘等により固定し、この状態でそれらの上面位置までコンクリートを打設して下層階の躯体を構築する。次いで、上層階側のスリット材を前記下層階側のスリット材に対して、互いの角部が突き当たるように下層階の打設コンクリート面に載置し、そしてそれらの上部にコンクリートを打設して上層階の外壁を構築するものである。このような構成を採用することにより、上層階の外壁構築において、上部スリット材の側面と外型枠との間隔を広く確保することが可能になり、その結果、コンクリートの充填性が向上し、それまで問題となっていた上層階の外壁下端部分でのクラックが発生しにくくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3056727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、下層階側のスリット材を目地棒に固定するには、目地棒にあてがった状態で、無頭釘をスリット材の背面側から目地棒を貫通して外型枠に到達するように打ち込むのが通例である。これにより、外型枠の脱型時において、外型枠および目地棒とともに無頭釘がスリット材から抜け出て、スリット材のみが残置されるようになっている。かかるスリット材は、外型枠の内側に大きく突出した状態でコンクリートが打設されることから、打設されたコンクリートの圧力に対して浮き上がりや位置ずれが生じないように、その長手方向に沿って何個所も釘止めする必要がある。ところが、スリット材は、打設されたコンクリート表面に付着しているにすぎないから、釘止め個所が多いと、外型枠を脱型する際に無頭釘に引きずられて一緒に引き抜かれてしまうという問題点があり、またスリット材の取付作業の点においても改善の余地が残されている。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みなされたもので、コンクリートを打設するにあたり、耐震用の水平スリット材を確実に所定位置に設置して外壁を構築する施工方法と、この方法によって構築される外壁構造の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る水平スリット材を用いた外壁の施工方法は、垂直型枠内面の所定位置に対して、目地棒と第一のスリット材とを、両者の間に長手方向に沿って介在する支持具により第一のスリット材を直線状に保持して目地棒側で水平状態に固定し、第一のスリット材の上面位置までコンクリートを打設して下層階の外壁を構築した後、第二のスリット材を第一のスリット材に沿って載置し、その上部にコンクリートを打設することにより上層階の外壁を構築した後、垂直型枠と目地棒を取り外すことを特徴とするものである。
【0009】
このような構成によれば、粘着等の適宜手段により支持具に保持される第一のスリット材(水平スリット材)は、垂直型枠の内面に固着される目地棒の他端面側において、支持具を介して取り付けられるものであるから、目地棒に確実に固定され、コンクリートの打設圧力により浮上がりや位置ずれを生じることがなく、その取付作業も容易である。また、型枠の脱型時には、第一のスリット材は支持具とともにコンクリート側に確実に残置される。さらに、発泡材のように変形しやすい素材からなるスリット材をそのまま目地棒に釘で固定するような場合には、拘束されていない非固定部分がコンクリートに押されて上方に湾曲し、直線状とならない虞が多分にあるが、本発明によれば、第一のスリット材は、その全長において支持具の保持部に保持されているため、コンクリートの打設圧力で変形することはなく、直線状に設置することができる。したがって、外壁部分に対して、構造上必要なスリット幅を確実に確保することができる。なお、 第一のスリット材の目地棒と反対側の側面から該目地棒に向けて無頭釘を打ち込むなどしてその固定強度を高めることが可能である。
【0010】
上記施工方法で使用する支持具としては、目地棒の背面側に水平状態で突出する保持部を備えたものが好適である。この場合、保持部に第一のスリット材を保持させるには、例えば粘着テープによる貼着、接着剤の使用、あるいは溝状に形成してその内部に嵌入するなど、適宜手段を採用することができる。また、支持具の素材としては、合成樹脂、金属などをその形状等に応じて最適のものを選択すればよい。なお、本発明で用いる支持具が対象とする第一のスリット材、ならびにこの第一のスリット材と対になって水平スリット材を構成する第二のスリット材は、圧縮力に対して適度に体積が減少する素材であればよく、具体例としては、例えば珪酸カルシウム板、炭酸カルシウム発泡材、発泡ポリエチレンに代表される発泡高分子材料等が挙げられるが、もちろんこれに限定されることはない。
【0011】
さらに、支持具に、適宜形状のアンカー部を設けてもよい。この場合には、垂直型枠を脱型する際に支持具および第一のスリット材に負荷される引抜き力に対して当該アンカー部が大きく抵抗するので、コンクリート表面への付着のみに依存するものに比べてその固定強度が大幅に高まり、目地棒とともにそれらが引き抜かれるのを確実に阻止することができる。
【0012】
また、本発明では、上下方向に貫通する通孔を長手方向に沿って所定間隔で複数設けた第一のスリット材を対象とし、上記構成に加えて支持具の保持部にそれら第一のスリット材の通孔に連通する孔を設けてもよい。この場合には、これらの孔がコンクリート打設時における空気抜きの役割を果たすことになるので、垂直型枠に対して水平方向に突設されている第一のスリット材の裏側に空気が溜まることがなく、コンクリートの充填性が向上する。さらに、これらの孔の大きさおよびその配置を適宜選定することにより、孔内にコンクリートが充填され、アンカー効果を期待することも可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明による水平スリット材を用いた外壁の施工方法は、下層階の外壁の一部をなす梁と上層階の外壁(非構造壁)下端側の水平接合部分に形成される目地部の内側に、一対で構成される水平スリット材の一方(第一のスリット材)を埋設するにあたり、目地部を形成する垂直型枠内面の目地棒と、下層階側に設置する第一のスリット材とを、両者の間に長手方向に沿って介在する支持具により第一のスリット材を直線状に保持して目地棒側で固定するものであるから、コンクリート打設時において、水平スリット材に浮上がりや位置ずれを生じることがなく、所定位置に確実に保持することができ、しかも脱型時において引き抜かれることはなく確実にコンクリート側に残置される。したがって、外壁部分に対して、構造上必要なスリット幅を確実に確保することができる。
【0014】
さらに、支持具に、適宜形状のアンカー部を設けた場合には、目地棒に対する固定強度をより高めるために釘を併用したような場合においても、垂直型枠を脱型する際に目地棒とともにそれらが抜け出るのを確実に阻止することができる。また、上下方向に貫通する通孔を長手方向に沿って所定間隔で複数設けた水平スリット材を対象とし、上記構成の支持具の保持部には、それら通孔に連通する孔を設けてもよい。この場合には、これらの孔が空気抜きの役割を果たすことになるので、水平スリット材等の裏側に空気が滞留しにくく、コンクリートの充填性が向上する。さらに、孔の大きさとその配置を適宜選定することにより、孔内にコンクリートが充填され、アンカー効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】水平スリット材の適用状態を示す外壁構造の全体図である。
【図2】図1に示す外壁構造の縦断面図である。
【図3】本発明で使用する水平スリット材用支持具の斜視図である。
【図4】図2における外壁と梁との水平接合部付近を拡大した断面図である。
【図5】本発明で使用する支持具の設置状態を示す斜視図である。
【図6】本発明で使用する支持具の他の例を示す斜視図である。
【図7】本発明で使用する支持具の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明で使用する支持具が対象とする耐震用水平スリット材のコンクリート建造物における適用状態を示す全体図とその縦断面図である。図1において、非構造壁である外壁1は、両側の柱2,2と梁3と下層階の梁4に囲まれ、さらに、外壁1と柱2,2との間には垂直スリット材5が、また下層階の梁4との間には後述する水平スリット材6が設けられている。この場合、水平スリット材6は、図2に示すように、下層階の梁4側に配置される第一のスリット材7と、上層階の外壁1の下端側に配置される第二のスリット材8からなり、本発明で使用する支持具20は、目地部9の内部に第一のスリット材7とともに長手方向に沿って埋設されている。
【0017】
図3は、上記支持具20の一部を切断して拡大した斜視図である。図示の支持具20は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなり、第一のスリット材7を保持するための横断面L字状の保持部21と、この保持部21の立上がり壁21aを共有してその背面側に設けられた横断面略コ字状の連結部22を基本構成としている。そして、この連結部22が、設置の際に後述する目地棒との嵌合に供される。さらに、この実施形態では、保持部21の水平部分21bに続いて斜め下方にアンカー部23が一体に形成されるとともに、水平部分21bには孔24が設けられている。なお、この孔24は、支持具20全体としては長手方向に沿って所定間隔ごとに複数個設けられる。
【0018】
図4は、図2における上層階の外壁1の下端側と下層階の梁4の上側の水平接合部付近を拡大した断面図である。ここで、第一のスリット材7は、発泡ポリエチレン等の適度な弾性を有する素材からなり、一方だけが傾斜した横断面台形状に形成されるとともに、上下方向に貫通する通孔7aが長手方向に沿って複数設けられている。そして、本発明で使用する支持具20の保持部21に固定された状態で所定位置、すなわち外壁の一部をなす下層階の梁4の外面上端部に形成された目地部9の内部に長手方向に沿って配設されている。また、第二のスリット材8は、目地部9側に傾斜面8aを有する一方のスリット材本体8bと、同じ幅で矩形状断面に形成されている他方のスリット材本体8cとの間に、ロックウール等の不燃材8dが設けられ、これらを2枚の樹脂クロステープ(図示せず)により両面から挟んだ構成になっている。なお、スリット材本体8b,8cはいずれも発泡ポリエチレン製である。そして、この傾斜面8aを含む傾斜状側端部において前記第一のスリット材7の上面に並置されている。なお、傾斜面8aの角度は45度が最適であるが、必ずしもこの角度に限定されることなく、使用条件等に応じて適宜変更することが可能であり、また傾斜面8aを曲線状に傾斜した曲面とした場合でも、外壁1におけるクラック発生の防止効果等に大差はない。因みに、幅がWの第二のスリット材8における傾斜面8aの角度を45度とした場合、第一のスリット材7の幅ωと厚さLは、それぞれ次の関係式で表せる。
ω≧W
L≧√2W
さらに、この実施形態では、上層階の外壁1と下層階の梁4の間にはアンカー鉄筋10が第二のスリット材8を貫通して埋設され、その上面側にはコンクリートの付着を切るための有底筒状のプラスチックカバー11が被覆されている。さらに、目地棒が除去された後の支持具20の連結部22の内部には、バックアップ材12を介してコーキング13材が充填されている。なお、第二のスリット材8の傾斜面8aと第一のスリット材7に近接する底面部分にブチルゴムシート等の止水材を設けると、打継部分における防水性は一段と向上する。
【0019】
次に、上記支持具20を用いた本発明に係るスリット材の施工方法について、図5と図4に基づき説明する。まず、垂直型枠(外型枠)14の所定位置(図2あるいは図4における目地部9に相当する位置)に目地棒15を釘等により水平に固着する。次いで、第一のスリット材7が粘着テープ等を介して保持部21に固定されている状態の支持具20を、目地棒15の背面側からその連結部22を嵌合させると、簡単かつ確実に固定することができる。なお、第一のスリット材7の傾斜面側から、さらに無頭釘を打ち込めば、その固定強度は一段と高まる。また、支持具20のみを目地棒15に嵌着した後、第一のスリット材7を保持部21に取り付けるようにしてもよい。目地棒15が木製の場合には、その寸法誤差が大きいことから、嵌合による取付けができないことも予想される。このような場合には、連結部22の形状として、上下の突出片のどちらか一方のみとし、無頭釘で固定すればよく、第一のスリット材7の直線性の保持機能に大きな影響はない。そして、適宜内型枠を設置して下層階のコンクリートを第一のスリット材7の上面位置まで打設する。この場合、第一のスリット材7に設けられている通孔7aは、支持具20の孔24とそれぞれ連通しており、これらが空気抜き孔として機能する結果、下層階のコンクリートを打設したときに、垂直型枠14に対して水平方向に突出している目地棒15および支持具20の裏側に空気が溜まることがなくなり、密実な充填状態が得られる。下層階のコンクリートが硬化した後、第二のスリット材8を図4に示すような位置に置き、粘着テープ、コンクリート釘等により下層階のコンクリート面に固定するとともに、内型枠を設置して上層階のコンクリートを打設する。このコンクリートが硬化したら、垂直型枠14および目地棒15を外し、目地部9の内部に埋設されている支持具20の連結部22内にバックアップ材12を押し込み、その外側にコーキング材13を充填する。この支持具20はアンカー部23を有することから、取付の際に無頭釘を併用した場合でも、垂直型枠14および目地棒15を外す際に一緒に引き抜かれることはない。なお、図4に示すような不燃材8dを有する第二のスリット材8、あるいは耐火性に欠けるスリット材を使用する場合には、コーキング材13として耐火性に富む素材からなるものを適用することが望ましい。
【0020】
上記のように二種のスリット材7,8からなる水平スリット材6を用いた外壁構造では、上層階のコンクリートを打設する際に、垂直型枠14と第二のスリット材8の目地部側側面との隙間にコンクリートが確実に充填されるから、第二のスリット材8を壁の外面に近い位置に配置した場合においても、従来のような矩形状断面のスリット材に比べると外壁下端部でのクラックが生じにくく、止水性も十分に確保される。また、上層階の外壁下端面に形成される傾斜部分に対して、その下方にある第一のスリット材7が緩衝材として作用するので、構造上必要なスリット幅を確実に確保することができる。
【0021】
図6および図7は、本発明で使用する支持具の別の実施形態を示す斜視図である。図6の支持具30では、第一のスリット材7の保持部31が、その幅とほぼ等しい間隔の横断面コ字状に形成されている。第一のスリット材7は、この溝状の部分に嵌入されることにより、支持具30に対する固定度が一段と高まる。なお、保持部31以外の連結部32、アンカー部33および孔34は、前記第一実施形態で使用する支持具20と同様である。また、図7に示す支持具40では、保持部41と連結部42は前記第一実施形態の支持具20と同様で、アンカー部43が直角に形成されている点のみが異なる。この支持具40は、垂直型枠14を脱型する際の引き抜き力に対する抵抗力が他のものよりも高い。
【0022】
なお、空気抜きのための孔、あるいはアンカー部などは本発明の必須要件ではなく、必要に応じて適宜設ければよい。さらに、支持具の形状、材質などについては、もちろんこれに限定されるものではなく、この発明の技術思想内での種々の変更実施は可能である。
【符号の説明】
【0023】
1…外壁、2…柱、3,4…梁、5…垂直スリット材、6…水平スリット材、
7…第一のスリット材、8…第二のスリット材、8a…傾斜面、9…目地部、10…アンカー鉄筋、12…バックアップ材、13…コーキング材、14垂直型枠、15目地棒、20,30,40…支持具、21,31,41…保持部、22,32,42…連結部、23,33,43…アンカー部、24,34…孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直型枠内面の所定位置に対して、目地棒と第一のスリット材とを、両者の間に長手方向に沿って介在する支持具により第一のスリット材を直線状に保持して目地棒側で水平状態に固定し、第一のスリット材の上面位置までコンクリートを打設して下層階の外壁を構築した後、第二のスリット材を第一のスリット材に沿って載置し、その上部にコンクリートを打設することにより上層階の外壁を構築した後、垂直型枠と目地棒を取り外すことを特徴とする水平スリット材を用いた外壁の施工方法。
【請求項2】
前記支持具が、目地棒の背面側で水平方向に突出する保持部により第一のスリット材を保持するものであることを特徴とする請求項1に記載の水平スリット材を用いた外壁の施工方法。
【請求項3】
前記第一のスリット材の反目地棒側の側面から該目地棒に向けて無頭釘を打ち込むことを特徴とする請求項1または2に記載の水平スリット材を用いた外壁の施工方法。
【請求項4】
下層階の外壁上端部に形成される水平方向の目地部の内部に、その長手方向に沿って支持具により直線状に保持された状態の第一のスリット材を配設するとともに、第二のスリット材を第一のスリット材に沿って載置し、前記目地部を残してその上部にコンクリートを打設することにより上層階の外壁を形成してなることを特徴とする水平スリット材を用いた外壁構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−32862(P2011−32862A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229254(P2010−229254)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【分割の表示】特願2000−386486(P2000−386486)の分割
【原出願日】平成12年12月20日(2000.12.20)
【出願人】(000000446)岡部株式会社 (277)
【出願人】(000110376)ドラーフタイト工業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】