説明

水耕栽培装置

【課題】温暖化の対策、および人口増加に伴う食糧危機対策が課題であった。
【解決手段】吸水ポリマーと、植物の種子、特に米や麦などを組み合わせ、シート状もしくは、ボール状にすることにより、今まで栽培が困難であった場所、たとえば砂漠や海上、もしくは屋根の上などで、容易に水耕栽培を可能とすることにより、二酸化炭素の吸収と、穀物などの生産を可能にする。また屋根の上に、このシートを設置することにより、台風などの豪雨を一時的に保水することが可能となり、河川の氾濫を緩和する効果もある。また、種子を、ケナフにすれば、製紙用に伐採されていた森林の保護にもつながる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水耕栽培および温暖化対策の技術分野に属する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
簡便に水耕栽培を実現できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0003】
吸水ポリマーなどと、植物の種子、特に米や麦などを組み合わせ、シート状もしくは、ボール状にする。
【発明の効果】
【0004】
吸水ポリマーなどと、植物の種子、特に米や麦などを組み合わせ、シート状もしくは、ボール状にすることにより、今まで栽培が困難であった場所、たとえば砂漠や海上、もしくは屋根の上などで、容易に水耕栽培を可能とすることにより、二酸化炭素の吸収と、穀物などの生産を可能にし、また屋根の上に、このシートを設置することにより、台風などの豪雨を一時的に保水することが可能となり、河川の氾濫を緩和する効果もあり、また、種子を、ケナフにすれば、製紙用に伐採されていた森林の保護にもつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0005】
図1のように、植物の種子の周辺に乾燥した吸水ポリマーを付着させ、砂漠地帯にばら撒くと、そのうち砂に埋もれ、さらに雨がふると、通常、砂だけならば即座に蒸発してしまうが、吸水ポリマーに吸水され、この水分を利用して、種子は発芽し生育して光合成をすることにより、二酸化炭素の削減や穀物の栽培が可能となる。
【実施例2】
【0006】
図2は、本装置のシート状のタイプを、屋根に設置した場合の断面図であり、吸水ポリマー層の上部に、種子層があり、雨が降ると、吸水ポリマー層に保水され、種子層が発芽し、光合成が可能となり、また、この吸水ポリマーを十分に大きく取ると、台風などの集中豪富を一時的に保水する効果が期待でき、河川の氾濫を緩和できる。
【実施例3】
【0007】
図3は、本装置の海上用シートの概観図および断面図であり、海面に接する層には、気体となった水分は通すが、海水は通さない膜を設置し、その上部に、吸水ポリマー層を設置し、その上部に種子を適度に敷き詰めた、種子層を設置し、その上部に二酸化炭素や酸素、気体となった水分は通すが、海水は通さない膜を設置すれば、海水は蒸発して、最下層の膜を通過して、吸水ポリマー層で凝結して保水され、この真水を利用して、種子は発芽して光合成をはじめ、酸素を排出するが、海が荒れた場合、シートの上部に海水がかかっても、最上部の膜により、海水が中に入ってくるのを防げるので、海上でも水耕栽培が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボール状の本装置を示した図である
【図2】屋根用のシート状の本装置を、屋根に設置した場合の断面図である
【図3】海上用のシート状の本装置の、初期状態および、海上に設置し、ある程度時間が経過した状態の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸水ポリマーなど保水力のある物体と、植物の種子を組み合わせたことを特徴とする、水耕栽培装置

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−79591(P2008−79591A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−288093(P2006−288093)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(506314069)
【Fターム(参考)】