説明

洗米装置

【課題】 昇降自在な洗米部を上限位置で確実に停止させておくことができる洗米装置を提供する。
【解決手段】 投入された米を洗米する洗米部2を支持体3に昇降自在に支持し、前記洗米部2を引き上げる方向に荷重を加えるウエイト27を備え、洗米部2に米及び水を投入しない状態で、洗米部2側の重量をウエイト27側の重量よりも若干軽くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、米を洗米タンクに供給し、該洗米タンクで洗米し、その後、洗米された米を水加減水と一緒に排出するまでの工程を自動的に行う洗米専用の自動洗米機に採用される洗米装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、米を洗米して水加減水と共に下方に配置された内釜等の受け容器へ排出するように構成された洗米部をフレームに支持してなる洗米機がある(特許文献1参照)。
洗米部の取付け高さはフレームに対して固定であり、また洗米部の下方側には、受け容器を載せる載置台が設けられている。
【特許文献1】特開平11−239731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の洗米機にあっては、洗米部の取付高さはフレームに対して固定であり、また、洗米部の下方側には受け容器を載せる載置台があるので、洗米部の下方側空間を有効利用することができないものであった。そして、この従来の洗米機を厨房等の設置場所に設置すると、その設置スペースは洗米機専用のスペースとなる。
そこで、例えば、洗米部の下方空間の有効利用を図るために、洗米部の下方側に流し台のシンクを設け、洗米部を支持体に昇降自在に支持して、シンクを使うときには、洗米部が邪魔にならないように該洗米部を上限位置に退避させることができるようにするという試みがある。
【0004】
また、この洗米部昇降式の洗米機において、前記支持体にウエイトを昇降自在に支持し、洗米部を引き上げる方向にウエイトの重量が作用するように洗米部とウエイトとを連動連結するワイヤを設け、洗米部を昇降させる際の操作力を軽くすることが考えられている。
前記洗米機において、洗米部側の重量と、ウエイトとの重量を一致させてこれらの重量バランスを図るようにしたものにあっては、洗米部を上限位置に退避させているときに、少しのバランス差で洗米部が自然に徐々に下がる惧れがあるので、洗米部が上限位置にあるときに、該洗米部を上限位置で確実に停止させておきたいという要望がある。
【0005】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、洗米部を支持体に昇降自在に支持すると共に洗米部を引き上げる方向にウエイトによって荷重を加えるようにした洗米装置において、洗米部を上限位置で確実に停止させておくことができる洗米装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、投入された米を洗米する洗米部を支持体に昇降自在に支持し、前記洗米部を引き上げる方向に荷重を加えるウエイトを備え、洗米部に米及び水を投入しない状態で、洗米部側(洗米部と共に昇降する部材を含む)の重量をウエイト側(ウエイトと共に昇降する部材を含む)の重量よりも若干軽くしていることを特徴とする。
また、洗米部に米及び水を投入しない状態で洗米部が自然に上昇するように、洗米部側の重量とウエイト側の重量との重量バランスを設定しているのがよい。
【0007】
また、洗米部を下限位置で上昇しないように停止させる停止手段を設けているのがよい。
また、支持体は、昇降ガイドと、この昇降ガイドに昇降自在に支持されていて洗米部を支持する昇降部材とを備えており、停止手段は、昇降ガイド側又は昇降部材側の一方に設けられたマグネットと、他方に設けられていて該マグネットに吸着する吸着部材とから構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、洗米部を上限位置で確実に停止させておくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜4において、1は洗米機であり、該洗米機1は、米を洗米すると共に洗米された米を水加減水と共に排出するまでを自動で行う自動洗米機であり、また、本実施の形態では、パック米を1袋分全部投入して洗米することを可能としたパック米対応機である。
以下の説明において、洗米機1に向かって右側を右側、左側を左側という。
この洗米機1は、大別して、米を洗米する洗米部2と、この洗米部2を昇降自在で且つ上下方向の軸心回りに回動自在に支持している支持体3と、洗米部2の下方側に配置された流し台4とを備えている。
【0010】
流し台4は、フレーム5と、洗米部2の下方側に位置していて水洗い作業及び貯水が可能なシンク6と、該シンク6の背面側に配置されていて該シンク6の上面から上方に突出状に設けられたバックガード7とを備えて構成されている。
フレーム5は、自立可能な定置式枠構造体で構成されており、平面視四角形の隅部に配置された4本の脚8を有すると共に、左右方向方向で隣り合う脚8同士及び前後方向で隣り合う脚8同士の上端側及び下端側をそれぞれ連結部材9で連結してなる。
シンク6は、前後方向に対して左右方向に若干長い平面視矩形状に形成され、フレーム5の上部に設けられており、その底部には、図2,図8,図9に示すように、下方に向けて延出された排水溝10が形成されている。
【0011】
このシンク6内には、洗米部2で洗米されて水加減水と共に下方に落下排出される米を受ける受け容器が配置可能とされており、この受け容器としては、炊飯器の内釜や、樹脂製の容器等が採用される。
後述する洗米部2の排米口68はシンク6の前後左右の略中央部分(本実施形態では、中央部からやや前寄り)の上方に位置するように配置されることから、排米口68の真下に配置される受け容器で排水溝10が塞がれないように、排水溝10はシンク6の前後左右の中央部分から水平方向で外れた位置に設けられ、本実施の形態では、シンク6底部の後部側の左側(左右一側)に配置されており、シンク6の左右方向及び前後方向の中央部から位置ズレさせて形成されている(本実施の形態ではシンク中央部から左斜め後方に位置ズレさせている)。
【0012】
この排水溝10には、網かごや菊割れ蓋やトラップ等が設けられ、該排水溝10の下端側には排水接続管やホース等が接続され、排水溝10は該排水接続管,ホース等を介して建屋の排水路に連通されると共に、該排水路を介して下水道に連通される。
バックガード7は、シンク6の背面側の上面から上方に立ち上がる正面壁7aと、この正面壁7aの上端から後方に延出する上面壁7bと、左右両側の側面壁7cとを有する。
このバックガード7の上面壁7bには、シンク6左右方向中央側に位置し且つ上下方向の軸心を有する筒状のホースガイド13が設けられており、該ホースガイド13に給水ホース14が上下移動自在に挿通されている。
【0013】
この給水ホース14のホースガイド13より上側部分の端部(一端部)は洗米部2側に設けられた後述する給水管路54に接続され、該給水ホース14のホースガイド13より下側部分の端部(他端部)には給水接続口12が設けられ、該給水接続口12は、上水道に配管,ホース等を介して接続されていて該上水道を介して給水源からの水が供給可能とされている。
また、給水ホース14は、洗米部2を上昇させたとき又は回動させたときには、該洗米部2の動きに追従して給水ホース14のホースガイド13より下方側の部分が該ホースガイド13から上方に引き出されるように、給水ホース14のホースガイド13より下方側の部分が下方に向けて凸となる湾曲状に折り返されており(弛ませており)、給水ホース14が洗米部2の上下移動及び回動に追従するように構成されている。
【0014】
支持体3は、図10に示すように、洗米部2の背面側で且つシンク6の背面側に、該シンク6の左右方向中央部から左右一側(本実施の形態では左側)にオフセットして配置された昇降ガイド16と、この昇降ガイド16に昇降自在に支持された昇降部材17とから主構成されている。
前記昇降部材17の左側部に洗米部2の左側部(換言すると、洗米部2の左右方向の側部であって且つ支持体3(昇降ガイド16)をオフセットしたがわの側部)が上下方向の軸心回りに回動自在に取り付けられており、これによって該洗米部2が昇降自在で且つ上下方向の軸心回りに回動自在とされている。
【0015】
洗米部2は、洗米した米を水加減水と共に下方の受け容器に落下排出する場合には、該洗米部2をできるだけ受け容器に近づけるために、洗米部2の上下方向の移動域の下端部の排米位置(図1〜図4に示す位置、下限位置)にて排米させるが、シンク6での洗い物作業等をする場合には、洗米部2を排米位置に位置させておくと該洗米部2が洗い物作業等の邪魔物となる。
そこで、シンク6での洗い物作業等をする場合には、洗米部2を、排米位置から、図1において仮想線で示す上方の退避位置(洗米部2の上下方向の移動域の上端部、上限位置)に移動させることにより、シンク6と洗米部2との間の空間が広くなり(シンク6の上方に大きな空間ができ)、これによって、シンク6での洗い物作業等が容易に行えるように構成されている。
【0016】
前記昇降ガイド16は、下部側が流し台4のフレーム5の上下方向にわたるように設けられていると共に上部側がバックガード7の上面壁7bから上方に延出するように設けられており、下部側が流し台4のフレーム5に取付固定されている。
この昇降ガイド16は、シンク6の左右方向中央部から左右方向一側(本実施形態では左側)にオフセットされて配置されているので、昇降ガイド16の右側方に、シンク用の蛇口(水栓)を配置することができるスペースが確保されている。
このシンク用の蛇口は洗米機1が設置される建屋の壁等に設けられるが、流し台4のバックガード7の上面側に設けてもよい。
【0017】
また、昇降ガイド16は、板材を折曲することにより形成されており、図4,図10,図12,図13に示すように、前壁16aと、この前壁16aの左右両側から後方に延びる左右側壁16bと、この左右各側壁16bの後端側から左右方向内方に延出された延出壁16cとから、平断面後方に開口状のC字状に形成されている。
また、この昇降ガイド16は上部側に比べて下部側が左右方向に幅広に形成されており、下部側の背面側は上下の背面板18A,18Bによって閉塞されている。
前記昇降部材17は、図7,図10に示すように、昇降ガイド16の上部、すなわちバックガード7から上方に突出した部分に上下移動自在にガイド(支持)されている。
【0018】
この昇降部材17は、板材を折曲することにより形成されており、図12に示すように、前壁17aと、この前壁17aの左右両側から後方に延びる左右側壁17bと、この左右各側壁17bの後端側から左右方向内方に延出された延出壁17cとから、平断面後方に開口状のC字状に形成されており、前壁17aが昇降ガイド16の前壁16aの前方側に位置し、左右の側壁17bが同じ側にある昇降ガイド16の左右の側壁16bの左右方向外方側に位置し、延出壁17cが昇降ガイド16の延出壁16cの後方側に位置するように昇降ガイド16の上部側に套嵌されている。
【0019】
また、昇降ガイド16の左右側壁16bと昇降部材17の左右側壁17bとの間にはスライドレールユニット19が介装されていて、該スライドレールユニット19によって昇降部材17が昇降ガイド16に昇降自在に支持されている。
このスライドレールユニット19は、昇降ガイド16の側壁16b外面に固定された内側レール20と、昇降部材17の側壁17b内面に固定された外側レール21と、これら内側レール20と外側レール21との間に介装された中間レール22と、内側レール20及び外側レール21と中間レール22との間に介装された図示省略の多数のボールと、該ボールを保持する図示省略のリテーナとを有し、昇降部材17を上下方向に移動させることにより、内側レール20に対して中間レール22及び外側レール21がスライドして該昇降部材17が上下方向に案内されるように構成されている。
【0020】
また、前記昇降ガイド16の上端側の、該昇降ガイド16内(左右側壁16b間)には、左右一対のプーリ23が配置されている。
昇降ガイド16の背面の上端側には左右の延出壁16cにわたる支持プレート24が取付固定され、この支持プレート24と昇降ガイド16の前壁16aとの間には前後方向の軸心を有する左右一対の支軸25が固着され、この各支軸25に前記プーリ23がそれぞれ前後方向の軸心回りに回転自在に支持されている。
また左右のプーリ23はそれぞれ前後一対のワイヤ巻掛溝23a、23bが形成されている。
【0021】
また、昇降ガイド16の下部側、すなわち流し台4のバックガード7の上面壁7bより下方側の部分には、洗米部2を引き上げる方向に荷重を加えるウエイト27が洗米部2の上下動に連動して上下動するように設けられており、該ウエイト27によって、洗米部2を昇降する際の操作力の軽減を図っている。
このウエイト27は、昇降ガイド16内(左右側壁16b間)に位置すると共に、ウエイト27の左右方向の中央部は昇降ガイド16下部側の左右方向中央部に略一致されている。
【0022】
また、このウエイト27は、厚さ方向が前後方向に一致し、幅方向が左右方向に一致する厚板材で背面視矩形状に形成されている。
図10及び図13に示すように、ウエイト27の上下にはローラ11A,11Bが設けられている。
上側のローラ11Aは、ウエイト27上面側の左右方向中央側の後部に配置され、ウエイト27の上面に固定された第1ブラケット28に左右方向の軸心回りに回転自在に支持され、下側のローラ11Bは、ウエイト27の左右両側にそれぞれ前後一対設けられ、ウエイト27の下面に固定された第2ブラケット29に左右方向の軸心回りに回転自在に支持されている。
【0023】
上側のローラ11Aは昇降ガイド16下部側の背面板18A,18B内面を転動し、下側のローラ11Bの内、前側のローラ11は昇降ガイド16の前壁16a内面を転動し、後側のローラ11は昇降ガイド16の延出壁16c内面を転動する。
これらローラ11A,11Bによってウエイト27が昇降ガイド16に沿って上下動する際の摺動抵抗を軽減し、洗米部2を昇降する際の操作力の軽減を図っている。
前記第1ブラケット28は、ウエイト27の左右方向中央側から右側に配置されていて、ウエイト27上面に固定される取付壁28aと該取付壁28aの左右両側から立ち上がる支持壁28bとを備え、上側のローラ11Aは左側の支持壁28bの後部側に回転自在に支持されている。
【0024】
また、第1ブラケット28の左右両側には、第3,4ブラケット31,32が配置され、これらブラケット31,32は、ウエイト27上面に固定される取付壁31a,32aと該取付壁31a,32aの左右両側から立ち上がると共に第1ブラケット28の支持壁28bに左右方向で対向する支持壁31b,32bとを備えている。
また、第1,3,4ブラケット28,31,32の支持壁28a,31a,32aにわたって左右方向の軸心を有する連結ピン33が貫通されて取り付けられており、該連結ピン33はウエイト27の前後方向中央部に位置している。
【0025】
また、連結ピン33の、第1,3ブラケットの支持壁28b,31b間は第1ワイヤ連結部36とされ、連結ピン33の、第1,4ブラケットの支持壁28b,32b間は第2ワイヤ連結部37とされており、第1ワイヤ連結部36はウエイト27の前後左右の中央部に位置している。
また、図10,図11,図14に示すように、昇降部材17の背面下端側には、左右の延出壁17cにわたる連結プレート38が設けられ、この連結プレート38の前面側の右側のは、第2ワイヤ連結部37の上方に位置する取付ブラケット39が設けられ、この取付ブラケット39には左右方向の軸心を有する連結ピン40が取り付けられている。
【0026】
また、当該洗米機1には、本ワイヤ26Aと予備ワイヤ26Bとが設けられ、これらワイヤ26A,26Bの一端側はウエイト27側に連結され、ワイヤ26A,26Bの他端側は洗米部2側(洗米部2と共に昇降する部材を含む)に連結されている(本実施の形態ではワイヤ26A,26Bの他端側は昇降部材17に連結されている)。
具体的には、本ワイヤ26Aは、昇降ガイド16上部の左右のプーリ23にわたるように該プーリ23の上部で且つ後側のワイヤ巻掛溝23bに巻き掛けられ、その一端側はウエイト27の第1ワイヤ連結部36に連結され、他端側は昇降部材17下部側の前記連結ピン40に連結されていて、該本ワイヤ26Aによってウエイト27が上下方向に対して傾かないように吊持されている。
【0027】
したがって、ウエイト27の重量は本ワイヤ26Aを介して洗米部2を引き上げる方向に作用しており(ウエイト27は洗米部2を引き上げる方向の荷重を該洗米部2に加えることとなり)、これにより洗米部2を持ち上げる際の操作力の軽減が図られている。
また、前記構成の洗米機1にあっては、洗米部2を退避位置に上げている状態で該洗米部2を確実に停止させておくことができるように、洗米部2側(洗米部2以外に昇降部材17等の洗米部2と共に昇降する部材を含む)の重量を、洗米部2に米及び水を投入していない状態で、ウエイト27側(ウエイト27以外にブラケット28,29,31,32、ローラ11A,11B等のウエイト27と共に昇降する部材を含む)の重量よりも若干軽くしている、又は、これらウエイト27側の重量と、洗米部2側の重量との重量バランスを、洗米部2に米及び水を投入していない状態で洗米部2が自然にゆっくりと上昇するような重量バランスに設定している。
【0028】
また、前記構成の洗米機1にあっては、洗米部2に少なくとも米がある場合は該米の重量で洗米部2は排米位置に保持されるが、洗米後に洗米部2から米を排米した場合、洗米部2は自然と上昇してしまうが、当該洗米機1にあっては、排米位置で洗米部2がかってに上昇しないように該洗米部2を排米位置で停止させる停止手段41が設けられている。
この停止手段41は、図14に示すように、昇降ガイド16側又は昇降部材17側の一方に設けられたマグネット42と、他方に設けられていて該マグネット42に吸着する吸着部材43とから構成され、本実施の形態では、マグネット42は昇降ガイド16に取り付けられたホルダ44に設けられ、吸着部材43は鉄片で構成されていて、昇降部材17下部の連結プレート38の左右方向中央部に固定されている。
【0029】
前記ホルダ44は、図4にも示すように、昇降ガイド16の下部側部分の背面に設けられた上部側の背面板18Aの上端側の左右方向中央部に取付固定されている。
なお、マグネット42は洗米部2の自然上昇は阻止するが、作業者が洗米部2を持ち上げるときには、吸着部材43がマグネット42から離反するような吸着力に設定される。
また、停止手段41としては、マグネット42と該マグネット42に吸着する吸着部材43とから構成されるものに限定されることはなく、昇降ガイド16側又は昇降部材17側の一方に設けた係合部に、他方に設けた係合爪を係脱自在に係合するようにしたもの等であってもよい。
【0030】
前記予備ワイヤ26Bは、右側のプーリ23の上部側で且つ前側のワイヤ巻掛溝23aに巻き掛けられ、その一端側はウエイト27の第2ワイヤ連結部37に連結され、他端側は昇降部材17下部側の前記連結ピン40に連結されている。 また、この予備ワイヤ26Bは、本ワイヤ26Aによってウエイト27が吊持されていて該本ワイヤ26Aにテンションがかかっているときには、予備ワイヤ26Bにテンションがかからないような長さに形成されている。
この予備ワイヤ26Bを設けることにより、例えば、本ワイヤ26Aを交換する場合に、該予備ワイヤ26Bでウエイト27を吊持しておくことができる。
【0031】
また、予備ワイヤ26Bは、取付ブラケット39と干渉しないように、十分な弛みが生じるような長さに形成されている。
また、予備ワイヤ26Bに弛みがある状態で洗米部2を昇降させると、予備ワイヤ26Bが昇降ガイド16に接触して擦れ、該予備ワイヤ26Bが損傷を受けるととなるなるので、本実施の形態では、予備ワイヤ26Bの弛みを吸収する弛み吸収手段46を設けている。
この弛み吸収手段46は、本実施の形態では、引張りコイルバネによって構成され、一端側が予備ワイヤ26Bのウエイト27に対する連結部分近傍に引っ掛けられ、他端側が本ワイヤ26Aの第1ワイヤ連結部36の連結部分(連結するためにワイヤ端部を環状にした部分)に引っ掛けられていて、予備ワイヤ26Bのウエイトに対する連結部分近傍を斜め下方に引っ張る方向にバネ力を作用させている。
【0032】
この予備ワイヤ26Bで、ウエイト27を吊持するときには、該予備ワイヤ26Bのウエイト27に対する連結部分が、本ワイヤ26Aのウエイト27に対する連結部分から外れた位置に連結されている(本実施の形態ではウエイト27上面側の右端側に連結されている)ことから、ウエイト27は上下方向に対して傾いた状態で吊持される。
また、この状態で洗米部2を昇降することもでき、予備ワイヤ26Bでウエイト27を吊持した状態で洗米部2を昇降する場合、ウエイト27は昇降ガイドの下部側部分の左右側壁16bに摺接するので、本ワイヤ26Aで吊持しているときに比べて摺動抵抗が大きくなり、予備ワイヤ26Bでウエイト27を吊持していることがわかるようになっている。
【0033】
また、予備ワイヤ26Bでウエイト27を吊持した状態で洗米部2を昇降させる際には、予備ワイヤ26Bは取付ブラケット39に当たる。
前記構成の本実施の形態では、昇降ガイド16の上部が昇降部材17(及び洗米部2)を昇降自在に案内するガイド部分とされ、昇降ガイド16の下部がウエイト27を上下動自在に案内するガイド部分とされているが、昇降部材17を案内するガイド部分と、ウエイト27を案内するガイド部分とを別体で形成してもよい。
また、ウエイト27を案内するガイド部分を流し台4の上方側に位置するように構成してもよいが、本実施の形態では、ウエイト27を案内するガイド部分が流し台4の高さの範囲とされていて、洗米機1の重心を下げて安定化を図っている。
【0034】
洗米部2は、図1〜図9に示すように、洗米フレーム51と、この洗米フレーム51の上部に取付固定されたケース52と、洗米フレーム51に取付固定された洗米タンク53と、この洗米タンク53内に水を供給するための給水系統の一部を構成する給水管路54と、洗米タンク53内の米及び水を攪拌する撹拌手段55と、洗米部2の上下移動操作又は回動操作を手動操作で行うべく把持される操作ハンドル56とを備えている。
洗米タンク53の左右方向中央部は、流し台4(シンク6)の左右方向中央部と略一致しており、洗米タンク53及びシンク6の左右方向中央部が洗米機1の左右方向中央部とされている。
【0035】
洗米フレーム51は、図7,図8,図12に示すように、左右一対の側枠材57と、左右の側枠材57を連結する横枠材58と、左右の側枠材57にわたって設けられた天板59とを有する。
左右の側枠材57は上下方向の軸心を有する角筒体によって構成され、左側の側枠材57が右側の側枠材57よりも上下方向に長く形成されており、この左側の側枠材57の背面に上下一対のヒンジ60の一方の揺動片が固定されている。
前記上下のヒンジ60の他方の揺動片は昇降部材17の前面の左端側に取付固定されており、この上下のヒンジ60によって洗米部2が昇降部材17に上下方向の軸心回りに回動自在に枢支連結されている。
【0036】
この洗米部2の回動規制は、例えば、洗米フレーム51側に設けられた部材と、昇降部材17側に設けられた部材とをボルトによって締結することにより行われる。
また、洗米フレーム51の左右方向中央側は、昇降部材17の正面に設けられた支持部材61に載置され、これによって支持されている。
天板59は、その後部が左右の側枠材57の上端に固着されていると共に、前部が左右の側枠材57より前方に突出状とされている。
ケース52は下方開口状に形成されていて、洗米フレーム51の天板59の上方空間を覆うように設けられていると共に天板59に取付固定されている。
【0037】
このケース52の上面はパック米を載せるのに使用可能とされ、左右方向中央側の前部側が上方に盛り上がるように形成されていて、ケース52上面の左右方向中央側が側面視V字形状とされており、このV字形状でケース52上面に載せたパック米の前後方向の移動を規制し、左右方向中央側の前部側の盛上がり部分でパック米の左右方向の移動を規制している。
洗米タンク53は、米及び水を収容しこれらを攪拌することによりこの米を洗米するためのタンク本体62と、このタンク本体62内の洗米水(研ぎ汁)の水面側の水や洗米水上に浮遊するゴミ等の不純物等を排水するためのオーバーフロー部63と、タンク本体62の下端側に設けられていてタンク本体62の下端側から洗米水(研ぎ汁)を排水するための排水ジャケット64とを備えている。
【0038】
タンク本体62は、上下端部が開口状とされており、下部は下端開口に向けて先細りの円錐形状に形成され、上部は該円錐部から上方に延出された円形状の筒状に形成されている。
また、タンク本体62は、その上端開口前部が天板59及びケース52前面から前方にはみ出すように天板59の下面側に配置され、その上端開口周縁に形成されたフランジが天板59の下面に取付固定されている。
このタンク本体62の前記筒部分の上側前部には、タンク本体62の高さ方向中途部から上縁に行くに従って次第に大きく膨出し、平面視において、円筒形から径方向外方側に向けて(前方側に向けて)台形状に膨出した膨出部65が形成されている。
【0039】
そして、タンク本体62の上端開口部分の内、ケース52前面から前方にはみ出た部分が、洗米タンク53内に米を投入するための米投入口66とされ、特にパック米の米を投入する場合にパック米の袋の口を米投入口66からタンク本体62内に挿入しやすいように構成されている。
この米投入口66は合成樹脂製の蓋体67によって開閉自在に閉塞されている。
オーバーフロー部63はタンク本体62の上部に開口形成されたオーバーフロー口63aを有する。
【0040】
排水ジャケット64はタンク本体62とは別部品で構成されていて、取付金具でタンク本体62の下端側に着脱自在に取り付けられており、その下面側に、洗米された米を排出する排米口68が形成され、この排米口68は円錐状の排米弁69によって開閉自在に閉塞されている。
この排米弁69はタンク本体62の中心に上下方向に配置された弁棒70の下端に固定されており、弁棒70の上部は天板59を貫通してケース52内に挿入されると共に昇降手段71によって昇降自在に支持され、弁棒70を昇降することにより排米弁69が上下動して排米口68が開閉される。
【0041】
なお、排米口68は、通常、排米弁69により閉じられており、洗米した米を排出するときに排米弁69を下降させることで開かれる。
図9にも示すように、前記オーバーフロー部63の下方側で且つ排水ジャケット64の左斜め後方には、排水ボックス72が配置され、該排水ボックス72は左側枠材57の下端側に設けられたステー73に取り付けられている。
この排水ボックス72の上面側には第1の流入口74が設けられ、この第1の流入口74は縦配水管75を介してオーバーフロー部63と接続され、また、排水ボックス72の右側面には第2の流入口76が設けられ、この第2の流入口76は横配水管77を介して排水ジャケット64に接続されている。
【0042】
なお、排水ジャケット64内には、水及び不純物は通すが米は通さない分離板が設けられており、米が横配水管77へとは流れないように構成されている。
また、排水ボックス72の背面側には流出口78が設けられ、この流出口78には排水ホース(又は配水管等の排水管路)79が接続され、この排水ホース79は、洗米部2を排米位置にしたときにおいて、その排水口(排水流出側端部)80がシンク6内上部の後部左側に位置するように、排水ボックス72下面に取り付けられたホースホルダ81に保持されており、該排水ホース79の排水口80側が受け容器の配置に邪魔にならない位置に位置するように、また、シンク6内に配置される受け容器に排水が入らないように考えられている。
【0043】
「排水口と排水溝との位置関係」では削除する
また、図8に示すように、排水口80は排水溝10に対して平面視で近接した位置に配置し且つ平面視で排水口80と排米口68との間に排水溝10を配置しており、排水ホース79から排水される水が効率よく排水溝10に流れるように考えられている。
なお、排水口80を排水溝10の上方(平面視でオーバーラップする位置)に設けてもよい。
また、排水ボックス72内には、図9に示すように、第2の流入口76を開閉自在に閉塞可能な開閉弁82が設けられ、この開閉弁82はスプリング83によって開方向に付勢され、ケース52内に設けられた排水モータ84をONさせることにより、引動部材85を介して、排水ボックス72の外側に設けられた外部レバー86が上方に揺動され、この外部レバー86の揺動に連動して排水ボックス72の内側にある内部レバー87が揺動し、この内部レバー87の揺動によって開閉弁82がスプリング83の付勢力に抗して閉方向に押動され、該開閉弁82によって第2の流入口76が塞がれるように構成されている。
【0044】
また、排水モータ84をOFFすることにより、スプリング83の付勢力によって開閉弁82が開方向に動かされて第2の流入口76が開放される。
撹拌手段55は棒材によって主構成され、ケース52内に設けられた洗米モータ88によって上下方向の軸心回りに回転駆動されることにより、洗米タンク53内の米及び水を撹拌する。
給水管路54は、洗米タンク53の背面右側で昇降部材17の右側方に上下方向に配置された第1給水管89と、この第1給水管89の上端から横枠材58を貫通して前方に延びた後に上方に延びて天板59に固定されたフレキシブルチューブからなる第2給水管90と、ケース52内に配置されていて第2給水管90に接続された第3給水管91と、この第3給水管91に連通され且つタンク本体62内の上端開口側に配置されて天板59下面に取り付けられた左右一対の散水部材92へと水を供給する一対の第4給水管93とを有する。
【0045】
第1給水管89は、上端側が洗米フレーム51の横枠材58の背面側に設けられた取付ステー94に取り付けられ、該第1給水管89の下端には前記給水ホース14が接続され、該第1給水管89には止水栓95が設けられている。
水道水からの水は、給水接続口12から給水ホース14,給水管路54を介して散水部材92へと供給され、該散水部材92からタンク本体62内へとシャワー状に散水されて供給される。
なお、給水管路54には、流量計や、給水管路54を開通・遮断する電磁開閉弁(シャワーソレノイドという)が設けられ、洗米機1を制御する制御装置96によって所望量の水がタンク本体62内に供給される。
【0046】
洗米機1を制御する制御装置96はケース52内に設けられ、ケース52の前面側には、コントロールパネル97が設けられ、このコントロールパネル97によって、洗米量(洗米タンク53に投入する米の量)、洗い方(軽く〜念入り)等の洗米条件を設定でき、この設定された洗米条件が前記制御装置96に入力され、この設定条件により米が洗米される。
次に、洗米機1の運転過程を説明する。
先ず最初に、シンク6内に受け容器を排米口68の真下位置に位置するように配置すると共に洗米部2を排米位置に位置させておく。このとき、排米口68は排米弁69で塞がれている。
【0047】
次に、コントロールパネル97によって洗米量,洗い方等の洗米条件を設定し、その後、洗米タンク53に米を投入して蓋体67を閉め、運転スイッチを押す。
すると、水が給水されると共に洗米動作が開始される。
洗米工程は、洗い工程と、研ぎ工程と、オーバーフロー工程とがあり、該洗米工程が終わると、入力した米量に応じた水加減水が洗米タンク53内に供給された後、排米弁69が下降して米と水加減水とが排米口68から受け容器へと落下排出されるよう自動制御される。
【0048】
洗い工程は、排水ボックス72の開閉弁82を開いたまま且つ洗米タンク53内に給水しながら撹拌手段55を駆動させて行われる場合と、排水ボックス72の開閉弁82を閉じると共に投入された米が全部略浸かる程度に水が供給し且つ撹拌手段55を駆動させて行われる場合とがある。
研ぎ工程は、排水ボックス72の開閉弁82を開いた状態で給水を止めて撹拌手段55を駆動させて行われる。
これら洗米工程と研米工程とは1回ずつ又は複数回交互に行われる。
【0049】
オーバーフロー工程は、図15、図16に示す、タイムチャート及びフローチャートを参照して説明する。
まず最初に、排米モータ84がONされて開閉弁82が閉じられる(第2の流入口76が閉じられる)と共に、洗米モータ88がONされて撹拌手段55が駆動され、且つシャワーソレノイドがONされて洗米タンク53内に給水される。
次に、最初に設定した洗米量,洗い方等のセットデータに対応した水量及び時間のデータがセットされ、この設定水量か又は設定時間を経過するまで、排米モータ84、洗米モータ88及びシャワーソレノイドのON状態が継続される。
【0050】
この間、オーバーフロー口63aから溢れ出た水は(オーバーフローした水は)、オーバーフロー部63,縦配水管75を介して排水ボックス72へと流れ、該排水ボックス72から流出口78,排水ホース79を経てシンク6へと排水される。
次に、前述した設定水量か又は設定時間に達すると、排米モータ84がOFFされて開閉弁82が開かれると共に、洗米モータ88がOFFされて撹拌手段55が停止され、且つシャワーソレノイドがOFFされて給水が停止される。
次に、予め設定されている排水時間がセットされ、この排水時間の間、洗米タンク内の水の排水が以下のようにして行われる。
【0051】
すなわち、排水モータ84がOFFされてから所定時間(3秒)経過すると再び排水モータ84がONされて開閉弁82が閉じられ、その後、所定時間(3秒)経過すると再びOFFされる。
この排水モータ84がOFFされてからONされ再びOFFされるまでの間を一回とカウントされ、これが5回カウントされるまで、この動作が行われる。したがって、オーバーフロー工程の最終段階の排水動作は間欠動作となる。
排水モータ84のOFF→OFFまでの動作が5回カウントされると、所定の排水時間が経過するまで、排水モータ84がOFFされて開閉弁82が第2の流入口76を開放する状態となる(ざる上げ状態となる)。
【0052】
排水時間が経過すると次工程へ移り再び開閉弁82が閉じられる。
前記構成の洗米機1にあっては、オーバーフロー工程において、もし、洗米タンク53内に溜められた全部の水が一気にシンク6へと排水されると、シンク6内に一時的に水が溜まり、受け容器が樹脂製等の比較的軽いものであれば、前記排水によって受け容器が排米口80の真下位置から動かされてしまう惧れがあるが、前述したように、排水を間欠動作によって行うことにより、シンク6内に排水が溜まることがなく、排水によって受け容器が排米口80の真下位置から動かされてしまうという事態を防止することができる。
【0053】
シンク6は洗米機1の設置スペースの観点、洗米部2下方空間の有効利用を図るという観点から、あまり大きくすることができないので、排水溝10をシンク6中央部から位置ズレさせても、受け容器で排水溝10の一部が覆われることとなるが、受け容器は、底面が通常円形状であることから、排水溝10をシンク6の左右方向及び前後方向の中央部から後方側だけに位置ズレさせている場合に比べ、本実施の形態のように、シンク6底部の後部側で且つ左右一側に配置する方が、排水溝10の受け容器で塞がれる面積が小さく(開放部分が多く)なり、排水効率がよくなる。
【0054】
また、前記構成の洗米機1にあっては、運転時において、洗米タンク53に投入された米の重みで、ウエイト27によって加えられる荷重により洗米部2が上昇することがなく、確実に受け容器に排米される。
また、洗米部2を退避位置から下げる際においては、洗米タンク53に水を供給することにより洗米部2を下降させ、米及び水加減水を排出した後はウエイト27の重量によって洗米部2が自動的にゆっくりと上がるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、洗米部2の背面側に支持体3(昇降部材17及び昇降ガイド16)が設けられているので、ケース52の背面側を天板59に取付固定するためのネジや、ケース52背面側に設けられた点検窓の一部などが、支持体3によって隠れてしまう場合があるが、このような場合は、洗米部2を回動させて該洗米部2の背面を支持体3から離反させることにより、ケース52固定用のネジの弛緩ができ(ケース52を取り外すことができ)、また、ケース52背面の点検窓からのメンテナンスも容易に行える。
【0055】
洗米機1は洗米部2の上部又は流し台4の下部に貯米庫及び計量器を設けておいて、その貯米庫から計量排出した米を、落下又は空気搬送手段等によって洗米タンク53内に供給するようにしてもよい。
また、本発明は、貯米部内の米を計量して洗米タンクに供給し、該洗米タンクで洗米し、その後、洗米された米を水加減水と一緒に炊飯器に排出して該炊飯器で炊飯するまでを自動的に行う自動炊飯機に採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】洗米機の正面図である。
【図2】洗米機の右側面図である。
【図3】洗米機の左側面図である。
【図4】洗米機の背面図である。
【図5】洗米部の正面断面図である。
【図6】洗米部の側面断面図である。
【図7】洗米フレーム等の正面図である。
【図8】洗米機の概略平面図である。
【図9】シンクと洗米部下部との関係を示す側面一部断面図である。
【図10】洗米部の昇降構造を示す背面図である。
【図11】洗米部の昇降構造を示した背面拡大図である。
【図12】洗米部の昇降構造を示す平面断面図である。
【図13】(a)はウエイトの平面図、(b)はウエイトの底面図である。
【図14】ワイヤ連結部及び停止手段を示す側面断面図である。
【図15】オーバーフロー工程のタイムチャートである。
【図16】オーバーフロー工程のフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
2 洗米部
3 支持体
16 昇降ガイド
17 昇降部材
27 ウエイト
41 停止手段
42 マグネット
43 吸着部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された米を洗米する洗米部(2)を支持体(3)に昇降自在に支持し、前記洗米部(2)を引き上げる方向に荷重を加えるウエイト(27)を備え、洗米部(2)に米及び水を投入しない状態で、洗米部(2)側の重量をウエイト(27)側の重量よりも若干軽くしていることを特徴とする洗米装置。
【請求項2】
洗米部(2)に米及び水を投入しない状態で洗米部(2)が自然に上昇するように、洗米部(2)側の重量とウエイト(27)側の重量との重量バランスを設定していることを特徴とする請求項1に記載の洗米装置。
【請求項3】
洗米部(2)を下限位置で上昇しないように停止させる停止手段(41)を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗米装置。
【請求項4】
支持体(3)は、昇降ガイド(16)と、この昇降ガイド(16)に昇降自在に支持されていて洗米部(2)を支持する昇降部材(17)とを備えており、停止手段(41)は、昇降ガイド(16)側又は昇降部材(17)側の一方に設けられたマグネット(42)と、他方に設けられていて該マグネット(42)に吸着する吸着部材(43)とから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の洗米装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−221040(P2008−221040A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58677(P2007−58677)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】