説明

浴室ドア

【課題】開放感を得るために浴槽や洗い場を有する浴室と脱衣室の間を、透明面材を組み込んだ浴室ドアで仕切ったものがあるが、人によっては透き通ることを嫌がることがあるので超高輝度LEDを組み込んだ浴室ドアを用い、自在に透明面材を遮光できることを課題とする。
【解決手段】浴室と脱衣室との間を仕切る二重構造の透明面材を組み込んだ浴室ドアであって、該面材間に超高輝度LEDを配し通電することにより発光して透明面材に導光させ、透明面材を遮光することを特徴とし、この超高輝度LEDは浴室ドアの所定間隔をおいて配された二重構造の透明面材の上部空間に組み込まれることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室と脱衣室とを仕切る浴室ドアに関する。さらに詳しくは透明部材を組み込んだドア又はドアに付けた窓を希望により遮光し、浴室内を見えないようにできる浴室ドアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、開放感を持たすため浴室と脱衣室とを仕切る浴室ドアに透明面材を組み込むことが行われている。このような浴室と脱衣場との間に透明な扉体を設けた浴室ユニットは知られている
【特許文献1】特許番号第2731258号(第2頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に設けられた透明な扉体は、洗濯機ユニットと浴室との間に間仕切壁を形成したものであり、入浴中にも洗濯乾燥ユニットを視認できるもので、開放感を得るものではない。本発明は、開放感を得るために浴槽および洗い場のある浴室と脱衣室との間にほぼ全面にあるいはドアに付けた窓に透明面材を組み込んだ浴室ドアを用いたものであるが、しかし人によっては透きとうることを恥ずかしがり、そのために脱衣室や浴室に鍵を掛け、緊急の場合にも他の人が入室できない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明に係る浴室ドアの第一の特徴構成は、請求項1に記載した如く、浴室と脱衣室との間を仕切る二重構造の透明面材を組み込んだ浴室ドアであって、該透明面材間に超高輝度LEDを配し通電することにより発光して透明面材に導光させ、透明面材を遮光する点にある。
【0005】
同第二の特徴構成は、請求項2に記載した如く、上記の特徴構成に加えて超高輝度LEDが所定間隔をおいて配された二重構造の透明面材の内部空間に組み込まれている点にある。
【0006】
同第三の特徴構成は、請求項3に記載した如く、浴室内に遮光スイッチを設けて、浴室内より操作することで通電して遮光できる点にある。
【0007】
同第四の特徴構成は、請求項4に記載した如く、透明面材の脱衣室側に人感センサーを設け、浴室内よりセンサーを操作できる点にある。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の浴室ドアは前記構成であり浴室と脱衣室とを仕切る二重構造の透明面材において、該透明面材間に超高輝度LEDを配しており該超高輝度LEDに通電することで該超高輝度LEDが発光し導光して透明面材を遮光するものであり、開放感を得るために透明にしておきたい場合や、都合により遮光したい場合など好みに応じて自由に操作することができる。
【0009】
請求項2に記載の浴室ドアは前記構成であり超高輝度LEDが所定間隔をおいて配された二重構造の透明面材の内部空間に組み込まれているので、全面透明ドアであっても発光により全面を瞬時に遮光することができる。
【0010】
請求項3に記載の浴室ドアは前記構成であり浴室内に遮光スイッチがあるので入浴中であっても浴室内より操作することで遮光や透明化ができ、その時の気分や都合により遮光や透明化を自由に選択することができる。
【0011】
請求項4に記載の浴室ドアは前記構成であり脱衣室側に人感センサーが設けられているので、入浴中にセンサーを作動させることで他の人が入ってきた時だけ自動的に遮光でき、その時以外は透明感が得られるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して、詳細に説明する。図1ないし図3は本発明に係る浴室ドアの一実施例を示すものである。図1は浴室1での配置を示し該浴室1は浴槽11と洗い場12とからなっている。洗い場12には照明13、鏡14、カラン15が配されている。洗い場12と脱衣室2とは浴室ドア3で仕切られている。
【0013】
図2は浴室ドア3の遮光時の状態をを示すもので、開放感を得るために透明面材31、多くの場合、浴室ドア3のドア枠材33を除いて導光性の高い透明プラスチックが張られている。浴室ドア3は全面が透明面材31の場合もあるが、浴室ドア3に窓部を設け、窓部にのみ透明面材31が設けられている場合であっても良い。浴室ドア3としては図2にあるようなドアノブ34のある開きドア、両面引き違いドア、片面引きドア、あるいは折畳みドアなどいずれも使用でき、特に限定されるものでない。浴室ドア3は通電しない時は透明であるが、浴室1に設けた遮光スイッチ16(図1参照)を入れ電源ボックス19から超高輝度LED4に通電することにより瞬時に超高輝度LED4が発光し、透明面材31に導光することで浴室ドア3の透明面材31が遮光される。
【0014】
一方人感センサー18は脱衣室2の天井面に設けられ人を感知することができる。人感センサー18が人を感知すると電源ボックス19から超高輝度LED4に通電され、浴室ドア3の透明面材31が瞬時に遮光される。遮光は人感センサー18が感知している間だけであり、感知しなくなると電流は遮断され元の状態に戻る。
【0015】
浴室ドア3は、図3にあるように浴室ドア3の透明面材31の内部空間にLEDユニット32が組み込まれており、その構成は所定間隔をおいて配された二枚の透明面材31の間に一定間隔毎に超高輝度LED4が配されている。そしてLEDユニット32に通電することで超高輝度LED4が発光し、該光が透明面材31に導光され浴室ドア3が遮光されるものである。
【0016】
超高輝度LED4は低消費電力であるので両面引き違いドアのような広面積の場合も使用電力は少なく、通電により瞬時に発光し頻繁な電源の入り切りでも寿命に影響しない特性があるが、水に敏感なので浴室ドア3において透明面材31の二重構造の内部空間に組み込むことでドア枠材33と合わせて防水性を高めることができる。
【0017】
本発明の浴室ドア3はこのようなものであるから、入浴時透明な状況が嫌な人は浴室内の遮光スイッチ16をONにする。そうすると、超高輝度LED4が発光することにより該光が透明面材31に導光され、その結果脱衣室2から浴室1内は見通すことができないものとなる。一方開放感を好むが脱衣室2に他人が入って来た時だけ遮光したい場合は、センサースイッチ17をONにしておけば、脱衣室2に人が入ってきた場合には人感センサー18が感知しLEDユニット32に通電し、瞬時に超高輝度LED4が発光し透明面材31に導光され透明面材31を遮光する。このように入浴する人の好みに応じて透明面材31の遮光をON、OFFできるので裸体を見られるのが嫌なために、脱衣室2や浴室1に鍵を掛ける必要がないので緊急時にも対応が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る浴槽、洗い場、浴室ドアおよび脱衣室の配置を示す縦断面図である。
【図2】浴室ドアの遮光時の状態を示す正面図。
【図3】図2に示す浴室ドアのA−A線より上部を見た場合のLEDユニットと超高輝度LEDの配置図。
【符号の説明】
【0019】
1 浴室
11 浴槽
12 洗い場
13 照明
14 鏡
15 カラン
16 遮光スイッチ
17 センサースイッチ
18 人感センサー
19 電源ボックス
2 脱衣室
3 浴室ドア
31 透明面材
32 LEDユニット
33 ドア枠材
34 ドアノブ
4 超高輝度LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室と脱衣室との間を仕切る二重構造の透明面材を組み込んだ浴室ドアであって、該透明面材間に超高輝度LEDを配し通電することにより発光して透明面材に導光させ、透明面材を遮光することを特徴とする浴室ドア。
【請求項2】
超高輝度LEDが所定間隔をおいて配された二重構造の透明面材の内部空間に組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の浴室ドア。
【請求項3】
浴室内に遮光スイッチを設けて、浴室内より操作することで通電して遮光できることを特徴とする請求項1ないし請求項2いずれか記載の浴室ドア。
【請求項4】
透明面材の脱衣室側に人感センサーを設け、浴室内よりセンサーを操作出来ることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の浴室ドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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