説明

液体現像用現像システム及び液体現像用現像方法

【課題】 現像ローラのクリーニング性能を向上する液体現像用現像システムを提供する。
【解決手段】 非ニュートニアン流体の現像剤を使用し、現像剤を担持する外周部が弾性体からなる現像ローラ20と、前記現像ローラ20に付着した現像剤固形分をクリーニングする現像ローラクリーニングブレード21とを有し、像担持体13上に形成した潜像を現像ローラ20により現像する液体現像用現像システムにおいて、現像ローラ10上の液体現像剤中の固形分濃度を調整するバイアス印可ローラ22Yと、前記バイアス印可ローラ22Yの回転数の増加に応じて前記バイアス印可ローラ22Yのバイアス値を減少させるように制御する制御手段Cとを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成した潜像を現像材により現像する液体現像用現像システム及び液体現像用現像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体現像剤を用いた現像システムにおいて、現像効率を向上させるために外部電界を現像ローラに印可するものがある。また、装置の小型化、オゾン生成の抑制、電界安定性の向上のためにローラと使うものもある。例えば、少なくとも着色剤と樹脂とからなる荷電トナー粒子を電気絶縁性液体中に分散させた液体現像剤が収容された現像剤収容部と、この現像剤収容部から液体現像剤を現像ローラの表面に一様に付着させる供給ローラと、現像ローラの表面に付着した液体現像剤に電界を印加することによって荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層を形成する電界印加ローラとを備えているものがある(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−185265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来技術では、現像ローラに電界を加え、物理的な圧力で固形分が押しつけられているので、現像ローラのクリーニングが困難であった。特に、小型化を意図してブレードクリーニングを採用した場合、非画像部のクリーニングは非常に困難であった。
【0004】
本発明は上記課題を解決し、現像ローラのクリーニング性能を向上する液体現像用現像システム及び液体現像用現像方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するものであって、非ニュートニアン流体の現像剤を使用し、前記現像剤を担持する外周部が弾性体からなる現像ローラと、前記現像ローラに付着した現像剤固形分をクリーニングする現像ローラクリーニングブレードとを有し、像担持体上に形成した潜像を前記現像ローラにより現像する液体現像用現像システムにおいて、前記現像ローラ上の液体現像剤中の固形分濃度分布を調整するバイアス印可ローラと、前記バイアス印可ローラの回転数の増加に応じて前記バイアス印可ローラのバイアス値を減少させるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
また、前記バイアス印可ローラの外周部は弾性体であることを特徴とする。
【0007】
また、前記現像ローラはバイアス値の絶対値を変更可能であることを特徴とすることを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の方法は、非ニュートニアン流体の現像剤を使用し、バイアス印可ローラの回転数の増加に応じて前記バイアス印可ローラのバイアス値を減少させることを特徴とする。
【0009】
また、前記バイアス印可ローラの回転数を増加する場合、前記現像ローラのバイアス値の絶対値を大きくすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、バイアス印可ローラの回転数の増加に応じて、バイアス印可ローラのバイアスを減少させるので、クリーニング性、現像性が向上でき、現像ローラ及び現像ローラブレードの寿命が延びる。また、バイアス印可ローラの回転数を増加する場合に、現像ローラのバイアス値の絶対値を大きくすると、さらにクリーニング性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された各色の画像形成部に対し、現像ユニット30Y、30M、30C、30Kは、画像形成装置の下部に配置され、中間転写体40、二次転写部60は、画像形成装置の上部に配置されている。
【0012】
画像形成部は、像担持体10Y、10M、10C、10K、帯電ローラ11Y、11M、11C、11K、不図示の露光ユニット12Y、12M、12C、12K等を備えている。露光ユニット12Y、12M、12C、12Kは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等の光学系を有し、帯電ローラ11Y、11M、11C、11Kにより、像担持体10Y、10M、10C、10Kを一様に帯電させ、露光ユニット12Y、12M、12C、12Kにより、入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザ光を照射して、帯電された像担持体10Y、10M、10C、10K上に静電潜像を形成する。
【0013】
現像ユニット30Y、30M、30C、30Kは、概略、現像ローラ20Y、20M、20C、20K、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器(リザーバ)31Y、31M、31C、31K、これら各色の液体現像剤を現像剤容器31Y、31M、31C、31Kから現像ローラ20Y、20M、20C、20Kに供給する現像剤供給ローラ32Y、32M、32C、32K等を備え、各色の液体現像剤により像担持体10Y、10M、10C、10K上に形成された静電潜像を現像する。
【0014】
中間転写体40は、エンドレスのベルトであり、駆動ローラ41とテンションローラ42との間に張架され、一次転写部50Y、50M、50C、50Kで像担持体10Y、10M、10C、10Kと当接しながら駆動ローラ41により回転駆動される。一次転写部50Y、50M、50C、50Kは、像担持体10Y、10M、10C、10Kと一次転写ローラ51Y、51M、51C、51Kとが中間転写体40を挟んで対向配置され、像担持体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された像担持体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を中間転写体40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
【0015】
二次転写ユニット60は、二次転写ローラ61が中間転写体40を挟んでベルト駆動ローラ41と対向配置され、さらに二次転写ローラクリーニングブレード62、現像剤回収部63からなるクリーニング装置が配置される。そして、二次転写ローラ61を配置した転写位置において、中間転写体40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の転写材としての記録媒体に転写する。
【0016】
さらに、経路シート材搬送経路Lの前方には、不図示の定着ユニットが配置され、用紙等の記録媒体上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の記録媒体に融着させ定着させる。
【0017】
また、ベルト駆動ローラ41と共に二次転写ユニット60を張架するテンションローラ42側には、その外周に沿って、中間転写体40に当接するように中間転写体クリーニングブレード46、現像剤回収部47からなるクリーニング装置が配置されている。
【0018】
次に、画像形成部及び現像ユニットについて説明する。図2は画像形成部及び現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。図3はコンパクションローラ22Yによるコンパクションを説明する図、図4は現像ローラ20Yによる現像を説明する図、図5は像担持体スクイーズローラ13Yによるスクイーズ作用を説明する図、図6は中間転写体スクイーズ装置52Yによるスクイーズ作用を説明する図である。各色の画像形成部及び現像ユニットの構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像ユニットに基づいて説明する。
【0019】
画像形成部は、像担持体10Yの外周の回転方向に沿って、潜像イレーサ16Y、像担持体クリーニングブレード17Y及び現像剤回収部18Yからなるクリーニング装置、帯電ローラ11Y、露光ユニット12Y、現像ユニット30Yの現像ローラ20Y、像担持体スクイーズローラ13Yとその付属構成である像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14Y、現像剤回収部15Yからなるクリーニング装置が配置されている。そして、現像ユニット30Yは、現像ローラ20Yの外周に、クリーニングブレード21Y、アニロックスローラを用いた現像剤供給ローラ32Y、コンパクションローラ22Yが配置され、液体現像剤容器31Yの中に液体現像剤、攪拌ローラ34Y、現像剤供給ローラ32Yが収容されている。また、中間転写体40に沿って、像担持体10Yと対向する位置に一次転写部の一次転写ローラ51Yが配置され、その移動方向下流側に中間転写体スクイーズローラ53Y、バックアップローラ54Y、中間転写体スクイーズローラクリーニングブレード55Y、現像剤回収部56Yからなる中間転写体スクイーズ装置52Yが配置されている。
【0020】
像担持体10Yは、現像ローラ20Yの幅約320mmより広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、例えば図2に示すように時計回りの方向に回転する。該像担持体10Yの感光層は、有機像担持体又はアモルファスシリコン像担持体等で構成される。帯電ローラ11Yは、像担持体10Yと現像ローラ20Yとのニップ部より像担持体10Yの回転方向の上流側に配置され、図示しない電源装置からトナー帯電極性と同極性のバイアスが印加され、像担持体10Yを帯電させる。露光ユニット12Yは、帯電ローラ11Yより像担持体10Yの回転方向の下流側において、帯電ローラ11Yによって帯電された像担持体10Y上にレーザ光を照射し、像担持体10Y上に潜像を形成する。
【0021】
現像ユニット30Yは、キャリア内にトナーを概略重量比20〜25%程度に分散した状態の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31Y、該液体現像剤を担持する現像ローラ20Y、液体現像剤を攪拌して一様の分散状態に維持し現像ローラ20Yに供給するための現像剤供給ローラ32Yと規制ブレード33Yと攪拌ローラ34Y、現像ローラ20Yに担持された液体現像剤をコンパクション状態にするコンパクションローラ22Y、現像ローラ20Yのクリーニングを行う現像ローラクリーニングブレード21Yを有する。
【0022】
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されている、Isopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20〜25%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)の液体現像剤である。
【0023】
現像剤供給ローラ32Yは、直径約20mmの円筒状の部材であり、例えば図2に示すように時計回りの方向に回転し、表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状の溝による凹凸面を形成したアニロックスローラである。溝の寸法は、溝ピッチが約130μm、溝深さが約30μmである。この現像剤供給ローラ32Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラ20Yへと液体現像剤が供給される。攪拌ローラ34Yと現像剤供給ローラ32Yは摺接していても良いが離れた配置関係であっても良い。
【0024】
規制ブレード33Yは、表面に弾性体を被覆して構成した弾性ブレードであり、現像剤供給ローラ32Yの表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成される。そして、アニロックスローラからなる現像剤供給ローラ32Yに担持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制、調整し、現像ローラ20Yに供給する液体現像剤の量を調整する。なお、現像剤供給ローラ32Yの回転方向は図2に示す矢印方向ではなくその逆の方向であっても良く、その際の規制ブレード33Yは、回転方向に対応した配置を要する。
【0025】
現像ローラ20Yは、外径約24mm、幅約320mmの円筒状の部材であり、回転軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。該現像ローラ20Yは鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR等の弾性層を設けたものである。本実施形態では、肉厚約4mm、硬度JIS−A30°のウレタンゴムローラに、厚さ約100μmのウレタン樹脂をコートしたものを使用する。現像ローラクリーニングブレード21Yは、現像ローラ20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ20Yが像担持体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラ20Yの回転方向の下流側に配置されて、現像ローラ20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。
【0026】
コンパクションローラ22Yは、外径約20mmの円筒状の部材で、図3に示すように現像ローラ20Yと同様に弾性体22−1を被覆して構成した弾性ローラの形態であり、金属ローラ基材の表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造をしている。本実施形態では、肉厚約4mm、硬度JIS−A30°のウレタンゴムローラに、厚さ約100μmのウレタン樹脂をコートしたものを使用する。また、図2に示すように現像ローラ20Yと反対方向の時計回りに回転する。コンパクションローラ22Yは、現像ローラ20Y表面の帯電バイアスを増加させる手段を有し、現像ローラ20Yによって搬送された現像剤は、図2及び図3に示すようにコンパクションローラ22Yが摺接してニップを形成するコンパクション部位でコンパクションローラ13Y側から現像ローラ20Yに向かって電界を印加する。このコンパクションの電界印加手段は、図2に示すローラに代えコロナ放電器からのコロナ放電であっても良い。
【0027】
このコンパクションローラ22Yにより、図3に示すようにキャリアCに一様分散したトナーTを現像ローラ20Y側に移動させて凝集させ、所謂コンパクション状態T′を形成し、また、キャリアCの一部とコンパクションされなかった若干のトナーT″を担持して図中矢印方向に回転してコンパクションローラクリーニングブレード23Yによって掻き落として除去されリザーバ31Y内の現像剤と合流して再利用される。一方、現像ローラ20Yに担持されてコンパクションされた現像剤Dは、図4に示すように現像ローラ20Yが像担持体10Yに当接する現像ニップ部において、所望の電界印加によって、像担持体10Yの潜像に対応して現像される。そして、現像残りの現像剤Dは、現像ローラクリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の現像剤に合流して再利用される。尚、これら合流するキャリア及びトナーは混色状態ではない。
【0028】
像担持体スクイーズ装置は、像担持体10Yに対向して現像ローラ20Yとのニップ部の下流側に配置して像担持体10Yに現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、図2及び図5に示すように表面に弾性体13−1を被覆して像担持体10Yに摺接して回転する弾性ローラ部材から成る像担持体スクイーズローラ13Yと、該像担持体スクイーズローラ13Yに押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14Yとから構成され、図5に示すように像担持体10Yに現像された現像剤Dから余剰なキャリアC及び本来不要なカブリトナーT″を回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。余剰キャリアCの回収能力は、像担持体スクイーズローラ13Yの回転方向及び像担持体10Y表面の周速度に対する像担持体スクイーズローラ13Y表面の相対的な周速度差によって所望の回収能力に設定することが可能であり、像担持体10Yに対してカウンタ方向に回転させると回収能力は高まり、また、周速度差を大きく設定しても回収能力が高まり、更に、この相乗作用も可能である。本実施形態のスクイーズローラとしては、外径約14mm、肉厚約2mm、硬度JIS−A30°のウレタンゴムローラに、厚さ約20μmのPFAチュービング、ローラの抵抗値が実抵抗値で約Log4Ωのものを使用する。
【0029】
本実施形態では、一例として図5に示すように像担持体スクイーズローラ13Yを像担持体10Yに対して略同一周速度でウィズ回転させ、像担持体10Yに現像された現像剤Dから重量比5〜10%程度の余剰キャリアCを回収していて双方の回転駆動負荷を軽減するとともに、像担持体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。像担持体スクイーズローラ13Yによって回収された余剰なキャリアC及び不要なカブリトナーT″はクリーニングブレード14Yの作用によって像担持体スクイーズローラ13Yから現像剤回収部15Yに回収してプールされる。尚、この回収した余剰なキャリアC及びカブリトナーT″は専用の孤立した像担持体10Yから回収しているので全個所にわたって混色現象は発生しない。
【0030】
一次転写部50Yでは、像担持体10Yに現像された現像剤像を一次転写ローラ51Yにより中間転写体40へ転写する。ここで、像担持体10Yと中間転写体40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、像担持体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。なお、1色目の一次転写部50Yでは初回一次転写なので混色現象は発生しないが、2色目以降は既に一次転写されたトナー像部位に更に異なるトナー像を転写して色重ねするので中間転写体40から像担持体10(M、C、K)へトナーが移行する所謂逆転写現象によって逆転写トナーと転写残りトナーは混色して余剰キャリアとともに像担持体10(M、C、K)に担持されて移動し、クリーニングブレード17(M、C、K)の作用によって像担持体から回収してプールされる。
【0031】
中間転写体スクイーズ装置52Yは、一次転写部50Yの下流側に配置され、中間転写体40上から余剰なキャリア液を除去し、顕像内のトナー粒子比率を上げる処理を行うものであり、一次転写部50Yで中間転写体40に転写された現像剤(キャリア内に分散したトナー)のキャリア量が前述した終段階のシート材に二次転写して図示省略した定着行程に進行する段階で、好ましい二次転写機能及び定着機能を発揮させるために当該液体現像剤の望ましい分散状態の概略トナー重量比で40%〜60%程度に至っていない場合に、中間転写体40から更に余剰キャリアを除去する手段として設けられている。中間転写体スクイーズ装置52Yは、像担持体スクイーズ装置と同様、表面に弾性体を被覆して像担持体40に摺接して回転する弾性ローラ部材から成る中間転写体スクイーズローラ53Y、像担持体40を挟んで中間転写体スクイーズローラ53Yと対向配置されるバックアップローラ54Y、中間転写体スクイーズローラ53Yに押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード55Y及び現像剤回収部56Yから構成され、図6に示すように中間転写体40に一次転写された現像剤Dから余剰なキャリアC及び本来不要なカブリトナーT″を回収する機能を有する。現像剤回収部56Yは、その下流側に配置されたマゼンタの像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14Mで回収されるキャリア液の回収機構も兼ねている。
【0032】
余剰キャリアの回収能力は、中間転写体スクイーズローラ53Yの回転方向及び中間転写体40の移動速度に対する中間転写体スクイーズローラ53Y表面の相対的な周速度差によって所望の回収能力に設定することが可能であり、中間転写体40に対してカウンタ方向に回転させると回収能力は高まり、また、周速度差を大きく設定しても回収能力が高まり、更に、この相乗作用も可能である。本実施形態では、一例として中間転写体スクイーズローラ53Yを中間転写体40に対して略同一周速度でウィズ回転させ、中間転写体40に一次転写された現像剤から重量比5〜10%程度の余剰キャリア及びカブリトナーを回収していて双方の回転駆動負荷を軽減するとともに、中間転写体40のトナー像への外乱作用を抑制している。
【0033】
なお、1色目の中間転写体スクイーズ部位では初回中間転写体スクイーズなので混色現象は発生しないが、2色目以降は既に一次転写されたトナー像部位に更に異なるトナー像が転写されて色重ねされているので中間転写体40から中間転写体スクイーズローラ53Yへトナーが移行した場合のトナーは混色して余剰キャリアとともに中間転写体スクイーズローラ53Yに担持されて移動し、クリーニングブレードの作用によって中間転写体スクイーズローラ53Yから回収してプールされる。また、上述した中間転写体スクイーズ行程上流側の一次転写部位の像担持体40によるスクイーズ能力及び像担持体スクイーズローラ53Yのスクイーズ能力が充分な能力をもって行われる場合には、必ずしも全ての一次転写行程の下流側に中間転写体スクイーズ装置を設ける必要はない。
【0034】
次に本発明の画像形成装置の動作について説明する。引き続き、画像形成部及び現像ユニットに関しては、4つの画像形成部及び現像ユニットのうちイエローの画像形成部及び現像ユニット30Yを例にとり説明する。
【0035】
現像剤容器31Yにおいて、液体現像剤の中のトナー粒子はプラスの電荷を有し、この液体現像剤は、撹拌ローラ34Yにより撹拌され、現像剤供給ローラ32Yが回転することによって、現像剤容器31Yから汲み上げられる。本実施形態のキャリア内にトナーを分散させた現像剤を用いる液体現像画像形成装置では、概略重量比でキャリア75〜80%の中にトナー20〜25%を分散させた現像剤を用いていて、種々のプロセス行程を経て画像形成して終段階のシート材に二次転写して図示省略した定着行程に進行する段階では、好ましい二次転写機能及び定着機能を発揮させるために当該液体現像剤は概略トナー重量比で40%〜60%程度の分散状態になっていることが望ましい。初期的に現像剤容器31Y内に貯蔵した現像剤はキャリア内に概略トナー重量比20〜25%程度に分散した状態であるが、像担持体10Yへの現像において画像デューティーが高い現像の場合にはトナー分の消費比率が多く、逆に画像デューティーが低い現像の場合にはトナー分の消費比率が少なくなる。即ち、現像剤容器31Y内に貯蔵された現像剤のトナー重量比率は像担持体10Yへの現像にともなって刻々と変化していて、常時この変化を監視して概略トナー重量比20〜25%程度に分散した状態に維持コントロールしていく必要がある。
【0036】
そこで、本実施形態では図示省略したトナーの分散重量比率を検知する透過型のフォトセンサあるいは現像剤を攪拌する攪拌トルクを検知するトルク検知手段等及び現像剤容器31Y内の現像剤液面を検知する反射型のフォトセンサ等の検出手段Sを現像剤容器31Yに設け、所定の現像剤量においてトナーの分散重量比率が少なくなった場合にはトナー重量比35〜55%程度の高濃度に分散した現像剤を現像剤カートリッジから所定量補充し、逆にトナーの分散重量比率が高くなった場合にはキャリアカートリッジからキャリアを所定量補充して概略トナー重量比20〜25%程度にコントロールするとともに現像剤容器31Yの内部で攪拌して一様分散状態にしている。
【0037】
規制ブレード33Yは、現像剤供給ローラ32Yの表面に当接し、現像剤供給ローラ32Yの表面に形成されたアニロックスパターンの凹凸の溝内に液体現像剤を残しその他の余分な液体現像剤を掻き取って、現像ローラ20Yに供給する液体現像剤量を規制する。このような規制によって、現像ローラ20Yへ塗布される液体現像剤の膜厚が約6μmとなるように定量化される。規制ブレード33Yにより掻き取られた液体現像剤は、重力によって現像剤容器31Yに落下し戻され、規制ブレード33Yにより掻き取られなかった液体現像剤は、現像剤供給ローラ32Yの表面の凹凸の溝内に収容され、現像ローラ20Yに圧接することで、現像ローラ20Yの表面に塗布される。
【0038】
現像剤供給ローラ32Yによって液体現像剤を塗布された現像ローラ20Yは、通常約210mm/sの速さで回転し、現像剤供給ローラ32Yとのニップ部下流でコンパクションローラ22Yに当接する。現像ローラ20Yには約+400Vのバイアスが印加されており、コンパクションローラ22Yには、現像ローラ20Yより高く、トナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加される。例えば、コンパクションローラ22Yには、約+600V+800Vのバイアスが印加される。このため現像ローラ20Y上の液体現像剤中のトナー粒子は、図3に示すようにコンパクションローラ22Yとのニップを通過する際に、現像ローラ20Y側へ移動する。これによりトナー粒子同士が緩やかに結合され膜化された状態となり、像担持体10Yでの現像の際、トナー粒子は、現像ローラ20Yから像担持体10Yへの移動がすばやくなり、画像濃度が向上する。
【0039】
像担持体10Yはアモルファスシリコン製であり、通常約210mm/sの速さで回転し、現像ローラ20Yとのニップ部上流で帯電ローラ11Yにより表面を約+650Vに帯電させられた後、露光ユニット12Yにより画像部の電位が+25Vとなるように潜像が形成される。現像ローラ20Yと像担持体10Yとの間に形成される現像ニップ部では、現像ローラ20Yに印加されているバイアス+400Vと像担持体10Y上の潜像(画像部+25V、非画像部+650V)で形成される電界に従い、図4に示すように選択的にトナー粒子Tが像担持体10Y上の画像部へと移動し、これにより、像担持体10Y上にトナー画像が形成される。また、キャリア液Cは電界の影響を受けないため、図4に示すように現像ローラ20Yと像担持体10Yとの現像ニップ部出口で分離して、現像ローラ20Yと像担持体10Yとの両方に付着する。現像ニップ部を通過した像担持体10Yは、像担持体スクイーズローラ13Y部を通過し、図5に示すように余剰なキャリア液Cが除去され、顕像内のトナー粒子比率を上げる処理がなされる。
【0040】
次に像担持体10Yは、一次転写部50Yにおいて中間転写体40とのニップ部を通過し顕像トナー像の中間転写体40への一次転写が行われる。一次転写ローラ51Yには、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約−200Vが印加されることにより、像担持体10Y上からトナーは中間転写体40に一次転写され、像担持体10Yにキャリア液のみが残る。一次転写部50Yより像担持体10Yの回転方向の下流側において、一次転写後の、像担持体10Yはランプ等から成る潜像イレーサ16Yによって静電潜像が消去され、像担持体10Y上に残ったキャリア液は、像担持体クリーニングブレード17Yにより掻き取られ、現像剤回収部18Yで回収される。
【0041】
一次転写部50Yで中間転写体40上に一次転写されたトナー画像は、中間転写体40上で余剰キャリアをかきとるために中間転写体スクイーズ装置52Yを通過する。中間転写体スクイーズ装置52Yの中間転写体スクイーズローラ53Yには+400V、中間転写体スクイーズバックアップローラ54Yには+250Vが印加されており、トナー粒子を中間転写体40側に押し付けるような電界を発生させている。このため中間転写体スクイーズローラ53Yには、図6に示すようにトナー粒子は回収されず、電界の影響を受けないキャリア液のみが中間転写体40と中間転写体スクイーズローラ53Yとの間での泣き別れにより回収される。
【0042】
中間転写体40上のトナー画像は次に二次転写ユニット60へと進み、中間転写体40と二次転写ローラ61とのニップ部に進入する。この際のニップ幅は3mmに設定されている。二次転写ユニット60において、二次転写ローラ61には−1200Vが、また、ベルト駆動ローラ41には+200Vがそれぞれ印加されており、これにより中間転写体40上のトナー画像は用紙等の記録媒体に転写される。
【0043】
二次転写ユニット60を通過後、中間転写体40は、テンションローラ42の巻きかけ部へと進み、中間転写体クリーニングブレード46により中間転写体40上のクリーニングが行われ、再び、一次転写部50Yへと向かう。
【0044】
次に、二次転写ローラ61のスクイーズ機能について説明する。中間転写体40上に色重ねしたトナー像が二次転写部位に到達するタイミングに合せてシート材を供給し、該トナー画像をシート材に二次転写して図示省略した定着行程へと進めて最終的なシート材上の画像形成を終了するが、ジャムなどのシート材供給トラブルが発生した場合には、シート材が介在しない状態でトナー画像が二次転写ローラ61に接して転写されシート材裏面汚れを引き起こす。本実施形態二次転写ローラ61は、表面が繊維質などによって平滑でないシート材であっても、この非平滑なシート材表面に倣って二次転写特性を向上させる手段として、複数の像担持体10に形成したトナー像を順次一次転写して重ね合わせて担持し、一括してシート材に二次転写する中間転写体40に採用した弾性ベルトと同様の目的で表面に弾性体を被覆した弾性ローラで構成している。二次転写ローラクリーニングブレード62は、二次転写ローラ61に転写された現像剤(キャリア内に分散したトナー)を除去する手段として備え、二次転写ローラ61から現像剤を回収してプールされる。尚、このプールした現像剤は混色状態のものであり、紙粉等の異物も含んでいる場合がある。
【0045】
次に、中間転写体40のクリーニング装置について説明する。ジャムなどのシート材供給トラブルが発生した場合には、全てのトナー画像が二次転写ローラ61に転写されて回収されるものではなく、一部は中間転写体40上に残る。また、通常の二次転写行程においても中間転写体上40のトナー像は100%二次転写されてシート材に移行するものではなく、数パーセントの二次転写残りが発生する。この二種の不要トナー像は次の画像形成のために中間転写体40に当接するように配置された中間転写体クリーニングブレード46、現像剤回収部47によって回収してプールされる。
【0046】
次に、図7乃至図8により本実施形態の画像形成装置における現像剤濃度調整システムを説明する。まず、コンパクションローラ22Yの回転数と現像ローラ22Y上の現像剤濃度との関係と、コンパクションローラ22Yのバイアスと現像ローラ22Y上の現像剤濃度との関係を個別に説明する。
【0047】
図7は、コンパクションローラ22Yの回転数とコンパクションローラ22Yへ回収されるキャリアCとの関係を示す図である。コンパクションローラ22Yの印可電圧は+800Vであり、図7の横軸はコンパクションローラ22Yの線速で、縦軸は回収キャリアCの膜厚を示す。ここで、縦軸の回収キャリアCの膜厚は、コンパクションローラ22Y上の膜厚に、コンパクションローラ22Y線速/現像ローラ20Y線速を掛けることで、現像ローラ20Yと同じ210mm/sへ換算している。図で明らかなように、コンパクションローラ22Yの線速が約200mm/sの時に、回収キャリアCの膜厚は約3μm、コンパクションローラ22Yの線速が約400mm/sの時に、回収キャリアCの膜厚は約4.5μmとなり、線速が早くなるとキャリアCの回収量がほぼ一定の割合で増える。すなわち、現像ローラ20Y上の現像剤中の固形分濃度を高めるためには、回収キャリアCの膜厚を増加すればよいので、コンパクションローラ22Yの回転数を早くすれば達成することができる。逆に、現像ローラ20Y上の現像剤中の固形分濃度を低くするためには、回収キャリアCの膜厚を減少させればよいので、コンパクションローラ22Yの回転数を遅くすれば達成することができる
図8は、コンパクションローラ22Yのバイアスとコンパクションローラ22Yへ回収されるキャリアCの固形分濃度との関係を示す図である。図8の横軸はコンパクションローラ22Yのバイアスで、縦軸はコンパクションローラ22Y上の固形分比率を示す。図8で明らかなように、コンパクションローラ22Yのバイアスが0Vの時にコンパクションローラ22Y上のキャリアCの固形分濃度は約45%であるのに対し、コンパクションローラ22Yのバイアスが+400Vの時にコンパクションローラ22Y上のキャリアCの固形分濃度は約25%、コンパクションローラ22Yのバイアスが+800Vの時にコンパクションローラ22Y上のキャリアCの固形分濃度は約5%となり、コンパクションローラ22Yのバイアスが大きくなると、コンパクションローラ22Y上のキャリアCの固形分濃度がほぼ一定の割合で少なくなる。コンパクションローラ22Y上のキャリアCの固形分濃度が少なくなるということは、現像ローラ20Y上の現像剤中の固形分濃度が高くなるということなので、すなわち、コンパクションローラ22Yのバイアスが大きくなると、現像ローラ20Y上の現像剤中の固形分濃度が高くなる。
【0048】
なお、本実施形態における現像剤中の固形分濃度の測定は、窒素雰囲気のTAインスツルメント熱重量分析(TGA)でキャリアオイルが全て気化したときの残重量から求めた。昇温速度は20K/minとし、昇温範囲は50〜400℃とした。
【0049】
ここで、現像剤として非ニュートニアン流体を使用した場合を考慮する。図9は非ニュートニアン流体の性質を示す図である。非ニュートニアン流体とは、図9に示すように歪速度が増加すると粘度が低下する性質があるので、コンパクションローラ22Yの回転数を早くすると、現像ローラ20Yとのニップ長が長くなるが、体積は変わらないので、コンパクションローラ22Yと現像ローラ20Yとの間隔が減少する。したがって、バイアスが強くなり、現像ローラ20Y上の現像剤中の固形分濃度は高まるが、現像剤の固形分である第3図におけるトナーT‘が現像ローラ20Yに強くコンパクションされ、フィルミングされて現像ローラクリーニングブレード21Yで掻き取ることが困難になってしまう場合がある。そのため、現像剤が非ニュートニアン流体の場合には、コンパクションローラ22Yの回転数を増加する際に、コンパクションローラ22Yのバイアスを減少させ、現像剤の固形分であるトナーT‘が現像ローラ20Yに強くコンパクションしないように調整し、フィルミングされないようにする。
【0050】
そこで、図7及び図8で示したコンパクションローラ22Yの回転数と現像ローラ20Y上の現像剤濃度との関係と、コンパクションローラ22Yのバイアスと現像ローラ20Y上の現像剤濃度との関係とを適用して、本実施形態では、コンパクションローラ22Yの回転数及びバイアスを調整することにより、現像ローラ20Yのクリーニング性及び現像性を調整する。
【0051】
図10は、コンパクションローラ22Yの線速とコンパクションローラ22Yのバイアスを調整した時の現像ローラ20Yのクリーニング性及び現像性を示すものである。現像ローラ20Yのクリーニング性の判断は、まず、クリーニングブレードニップ通過後の現像ローラ20Y表面にメンディングテープを貼り付け、クリーニング後に残っている現像剤固形分を採取し、これを紙(富士ゼロックスJ紙)に貼り付ける。これと比較するための基準としてメンディングテープをそのまま紙に貼り付け、両方の画像濃度を測定する。濃度差が0.05以下ならばクリーニング性が良好であるとする。現像ローラ20Yの現像性の判断は、ベタ黒部分のクリーニングブレード前の現像剤の残りを採取し、上記と同様に濃度を測定し、0.05以下ならば現像性が良好であるとする。図10でケース7及び8はクリーニング性及び現像性を満たしていない場合である。ケース7のようにコンパクションローラ22Yの線速を360mm/s、コンパクションローラ22Yのバイアスを+800Vとすると、現像ローラ20Yのバイアスが+400Vの場合、クリーニング性は0.08、現像性は0.02となり、クリーニング性が満たされていないことがわかる。また、ケース8のようにコンパクションローラ22Yの線速を210mm/s、コンパクションローラ22Yのバイアスを+800Vとすると、現像ローラ20Yのバイアスが+450Vの場合、クリーニング性は0.08、現像性は0.11となり、クリーニング性及び現像性の両方共0.05以下を満たしていないことがわかる。
【0052】
そこで、図10のケース1〜ケース6のようにコンパクションローラ22Yの線速とコンパクションローラ22Yのバイアスを調整する。例えばケース1のようにコンパクションローラ22Yの線速が360mm/sであってもコンパクションローラ22Yのバイアスを+700Vにすれば、現像ローラ20Yのバイアスが+400Vの場合、クリーニング性は0.04、現像性は0.02となり、クリーニング性及び現像性の両方共0.05以下を満たしていることがわかる。特に、現像ローラ20Yのバイアスを+450Vに大きくすると、クリーニング性が0.02となり向上する。
【0053】
また、ケース4のようにコンパクションローラ22Yのバイアスが+800Vであってもコンパクションローラ22Yの線速を210mm/sにすれば、現像ローラ20Yのバイアスが+400Vの場合、クリーニング性は0.03、現像性は0.03となり、クリーニング性及び現像性の両方共0.05以下を満たしていることがわかる。特に、現像ローラ20Yのバイアスを+450Vに大きくすると、クリーニング性が0.02、現像性が0.02となり向上する。
【0054】
このように、本実施形態の液体現像用現像システムは、コンパクションローラ22Yの回転数の増加に応じて、コンパクションローラ22Yのバイアスを減少させるので、クリーニング性、現像性が向上できる。また、現像ローラ20Yのバイアス値の絶対値を大きくすると、さらにクリーニング性を向上できる。
【0055】
また、本実施形態では、スクイーズ部材として、コンパクションローラ22Y、像担持体スクイーズローラ13Y、中間転写体スクイーズローラ53Yをすべて用いたが、例えば図11のようにコンパクションローラ22Yのみ適用する場合、図12のようにコンパクションローラ22Yと像担持体スクイーズローラ13Yを適用する場合、図13のようにコンパクションローラ22Yと中間転写体スクイーズローラ53Yを適用する場合等、各スクイーズローラ部材から選択して適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図
【図2】画像形成部及び現像ユニットの主要構成要素を示した断面図
【図3】コンパクションローラ22Yによるコンパクションを説明する図
【図4】現像ローラ20Yによる現像を説明する図
【図5】像担持体スクイーズローラ13Yによるスクイーズ作用を説明する図
【図6】中間転写体スクイーズ装置52Yによるスクイーズ作用を説明する図
【図7】コンパクションローラ22Yの回転数とコンパクションローラ22Yへ回収されるキャリアCとの関係を示す図
【図8】コンパクションローラ22Yのバイアスとコンパクションローラ22Yへ回収されるキャリアCとの関係を示す図
【図9】非ニュートニアン流体の性質を示す図
【図10】コンパクションローラ22Yの線速とコンパクションローラ22Yのバイアスを調整した時の現像ローラ20Yのクリーニング性及び現像性を示す図
【図11】スクイーズローラ部材としてコンパクションローラ22Yのみ適用する場合を示す図
【図12】スクイーズローラ部材としてコンパクションローラ22Yと像担持体スクイーズローラ13Yを適用する場合を示す図
【図13】スクイーズローラ部材としてコンパクションローラ22Yと中間転写体スクイーズローラ53Yを適用する場合を示す図
【符号の説明】
【0057】
10Y、10M、10C、10K・・・像担持体、11Y、11M、11C、11K・・・帯電ローラ、12Y、12M、12C、12K・・・露光ユニット、13Y・・・像担持体スクイーズローラ、14Y・・・像担持体スクイーズローラクリーニングブレード、15Y・・・現像剤回収部、16Y・・・潜像イレーサ、17Y・・・像担持体クリーニングブレード、18Y・・・現像剤回収部、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラ、21Y・・・現像ローラクリーニングブレード、22Y・・・コンパクションローラ(バイアス印可ローラ)、23Y・・・コンパクションローラクリーニングブレード、30Y、30M、30C、30K・・・現像ユニット、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・現像剤供給ローラ、33Y・・・規制ブレード、21Y、34Y・・・撹拌ローラ、40・・・中間転写体、41、42・・・ベルト駆動ローラ、46・・・中間転写体クリーニングブレード、47・・・現像剤回収部、50Y、50M、50C、50K・・・一次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・一次転写バックアップローラ、52Y、52M、52C、52K・・・中間転写体スクイーズユニット、53Y・・・中間転写体スクイーズローラ、54Y・・・中間転写体スクイーズバックアップローラ、55Y・・・中間転写体スクイーズローラクリーニングブレード、56Y・・・現像剤回収部、60・・・二次転写ユニット、61・・・二次転写ローラ、62・・・二次転写ローラクリーニングブレード、63・・・現像剤回収部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非ニュートニアン流体の現像剤を使用し、前記現像剤を担持する外周部が弾性体からなる現像ローラと、前記現像ローラに付着した現像剤固形分をクリーニングする現像ローラクリーニングブレードを有し、像担持体上に形成した潜像を前記現像ローラにより現像する液体現像用現像システムにおいて、前記現像ローラ上の液体現像剤中の固形分濃度分布を調整するバイアス印可ローラと、前記バイアス印可ローラの回転数の増加に応じて前記バイアス印可ローラのバイアス値を減少させるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする液体現像用現像システム。
【請求項2】
前記バイアス印可ローラの外周部は弾性体であることを特徴とする請求項1に記載の液体現像用現像システム。
【請求項3】
前記現像ローラはバイアス値の絶対値を変更可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体現像用現像システム。
【請求項4】
非ニュートニアン流体の現像剤を使用し、バイアス印可ローラの回転数の増加に応じて前記バイアス印可ローラのバイアス値を減少させることを特徴とする液体現像用現像方法。
【請求項5】
前記バイアス印可ローラの回転数が増加する場合、前記現像ローラのバイアス値の絶対値を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の液体現像用現像方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−114383(P2007−114383A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−304459(P2005−304459)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】