説明

液晶表示装置

【課題】映像の部分領域における輝度と色合いの制御が可能で、応答速度が速く、消費電流を抑えることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】映像分割回路18は、RGBのLEDユニット31のサイズに合わせて、垂直映像期間をn個、水平映像期間をm個に分割するタイミングパルスによって、映像信号をブロック32に分割する。映像解析回路19は、各ブロック32に画像を解析する。マイコン21は、映像分割回路18の映像信号と、映像解析回路19による解析結果に基づいてバックライト25である個々のLEDの輝度を求める。これに基づいてLED駆動制御回路22に制御信号を出し、この制御信号に基づいてLED駆動制御回路22が、LED駆動回路23,24を介して、バックライト25を形成する個々のLEDユニット31を駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶パネルのバックライト輝度の制御を行って画質(コントラスト、色再現範囲)の改善及び消費電力の低減を図る液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶パネルを使用したテレビジョン受像機やコンピュータのモニタ等が普及してきている。このような液晶表示装置において、液晶自体は発光しないため、液晶パネルの後方に冷陰極管、LED、EL等のバックライトを配置して、その照射光により高輝度の表示を達成している。
【0003】
一般に、液晶表示装置の画面コントラストやバックライトの輝度は操作者が調整して画面を見やすくすることも可能ではある。しかし、テレビジョン受信機等で、受信する内容によって調整した画面コントラストや輝度では、見づらい場合がある。たとえば、日中の屋外の映像の場合には、表示画面全体が明るくなりすぎ、夜景の映像の場合には、表示画面全体が暗くなりすぎる。また、映像によっては、部分的に明るくなりすぎたり、暗くなりすぎたりする映像もある。
【0004】
そこで、これらを改善して見やすい映像を表示できる技術として特許文献1の技術がある。図9に示すように、液晶パネル100を水平方向に2個、垂直方向に2個の領域に分割し、各分割された領域にそれぞれ一本ずつの蛍光管101,102,103,104を配置する。これら蛍光管はエッジライト方式で各領域の端辺に配置され、導光板で照射光を各領域に導光する。
【0005】
この液晶表示装置は、映像信号を水平、垂直方向に2×2に分割して、それぞれの映像領域の映像信号における平均輝度の平均直流電圧レベルを検出し、その検出結果を信号処理回路106に入力する。信号処理回路106は、その検出結果及びそれぞれの映像領域の相関に応じて、平均輝度が高い場合は全体のゲインを小さくして白側の階調ができるようにし、また、平均輝度が低い場合は全体のゲインを大きくして黒側の階調が出るようにする演算を行い、インバータ制御回路105に制御信号を出力する。インバータ制御回路105は、蛍光管101,102,103,104のインバータのデューティー比を制御し、明るさを調整する。この例では、映像信号を2×2の領域に分割しているが、m×nに分割して、それぞれの映像の表示領域に蛍光管を配置することもできる。
【0006】
こうして、画面全体の相関を考慮しながら、分割された領域毎に明るさを制御できるので、コントラスト感のある画像を生成できる。
【特許文献1】特開2000−321571号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の発明では、単に明るさの制御だけで、色合いまでは制御できない。例えば、ある部分において、輝度の明暗だけでなく、白、赤などの色合いを鮮やかにして、よりコントラスト感のある画像を生成することはできない。
【0008】
また、冷陰極管バックライトを使用したものは、映像にかかわらず常に点灯しっぱなしである。輝度を必要としない場合にも点灯するので、黒レベル浮きや消費電力の増大などの問題がある。さらに冷陰極管バックライトを制御して輝度を変化させたとしても、一本の冷陰極管のサイズを小さくするには限度があり、また、応答速度が遅いため、変化が速い映像に対しては所望の効果が得られない。
【0009】
本発明は、斯かる実情に鑑み、映像の部分領域における輝度と色合いの制御が可能で、応答速度が速く、消費電流を抑えることができる液晶表示装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、入力された映像信号を表示する液晶パネルとRGBのバックライト部材ユニットを縦横に並列したバックライトとを有する液晶表示装置であって、映像信号をRGBのバックライト部材ユニットのサイズに対応するブロックに分割する映像分割手段と、前記ブロックの輝度とRGB成分の映像データを解析する映像解析手段と、解析した映像データ結果に基づいてRGBのバックライト部材の輝度補正量を設定するバックライト制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記映像解析手段は、解析したRGB成分のそれぞれの差を求め、
前記バックライト制御手段は、RGB成分の差のうち所定値を超えるものが1乃至2つあれば、大きい方のRGBのバックライトの輝度を上げることを特徴とする。
【0012】
また、前記映像解析手段は、ブロックの内周辺部分の映像信号を解析し、且つ該内周辺部分に隣接する隣接ブロックの内周辺部分の映像領域の映像信号を解析し、
前記バックライト制御手段は、対象ブロックにおけるRGBのバックライト部材の輝度補正量と隣接ブロックにおけるRGBのバックライト部材の輝度補正量の差と、対象ブロックの周辺映像データと隣接ブロックの周辺映像データとの差をとり、さらに前記補正量の差と前記周辺映像データの差との差分の絶対値が所定値を超える時、対象ブロックと隣接ブロックのバックライト部材の輝度補正量の差を縮小する補正を行うことを特徴とする。
【0013】
前記バックライト制御手段は、前記補正量の差と前記周辺映像データの差との差分の絶対値が所定値を超える時、周辺領域に基づく補正量は対象ブロックの補正量−(対象ブロックの補正量−隣接ブロックの補正量)×z%で求められ、バックライト部材の輝度補正量を、各周辺領域毎に求めた補正量の平均とすることを特徴とする。
なお、前記バックライト部材は、LEDであることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、前記ブロックの輝度とRGB成分の映像データを解析して、その結果に基づいてRGBのバックライト部材の輝度補正量を設定するので、明るい映像のところはより明るく、暗いところはより暗く、鮮やかな色味のところはより鮮やかに表示され、高コントラストの映像が得られる。また、2画面などの多画面時にそれぞれの画面に対して、他の画面の影響を受けず、それぞれの画面の映像に合わせた最適なバックライトを提供できる。
【0015】
また、対象ブロックにおけるRGBのバックライト部材の輝度補正量と隣接ブロックにおけるRGBのバックライト部材の輝度補正量との差と、対象ブロックの周辺映像データと隣接ブロックの周辺映像データとの差をとり、さらに前記補正量の差と前記周辺映像データの差との差分の絶対値が所定値を超える時、一つの物体映像が複数のブロックにまたがって表示される場合、このブロック間に輝度の差が大きくならないように調整される。従って、視聴者から見て、違和感のない映像を表示できる。
【0016】
また、前記バックライト部材をLEDとすることで、4:3の映像を表示した場合のサイドバーなどの暗い映像のところで無駄に点灯している部分を点灯させなくて良いので、消費電力削減になる。また、LEDの輝度コントロールが可能な範囲が蛍光管に比較して小さくできるので、輝度を細かく調整できるため、例えば、多画面表示であっても、他の画面の影響を受けずに、それぞれの画面の映像に合わせて最適なバックライト調整が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る液晶表示装置であるテレビジョン受像機の一例を示すブロック図である。図2は、液晶パネルの背後に配置されるLEDと、液晶パネルの映像領域の関係を示す概略図である。
【0019】
この液晶表示装置10は、A/Dコンバータ11,12と、映像処理回路13と、第1メモリ14と、液晶駆動制御回路15と、液晶駆動回路16と、液晶パネル17と、映像分割回路18と、映像解析回路19と、第2メモリ20と、マイコン(マイクロコンピュータの略称)21と、LED駆動制御回路22と、LED駆動回路23,24と、バックライト25とを備える構成である。
【0020】
この液晶表示装置10は、図2に示すように、バックライト25が液晶パネル17の背後に配置されている。バックライト25は、RGBのバックライト部材であるLEDを3個横1列に配置したLEDユニット31からなり、このLEDユニット31が縦にm個、横にn個が液晶パネル17の背後に配列される。液晶パネル17に表示される映像は、縦m×横nの領域に分割され、この映像領域であるブロック32がRGBのLEDユニット31に対応している。
【0021】
次に、液晶表示装置10の動作について概略を説明する。
受信したテレビ放送の映像データはA/Dコンバータ11に入力され、A/Dコンバータ11がアナログ信号をデジタル信号に変換する。なお、別チャンネル映像も同時表示する二画面表示をするときは、A/Dコンバータ12をさらに備えて、A/Dコンバータ12が、別チャンネルのテレビ放送の映像データのアナログ信号をデジタル信号に変換する。映像処理回路13は、一旦デジタル信号を第1メモリ14に記憶し、この第1メモリ14からデジタル映像信号を読み出して、液晶パネル17に表示するための映像処理を行い、液晶駆動制御回路15に送る。液晶駆動制御回路15は、映像処理回路13からの映像信号に基づいて液晶駆動回路16を制御して液晶パネル17に映像を表示する。
【0022】
また、映像処理回路13は、生成した映像信号を映像分割回路18に送る。図2に示すように、映像分割回路18は、RGBのLEDユニット31のサイズに合わせて、垂直映像期間をn個、水平映像期間をm個に分割するタイミングパルスによって、映像信号をブロック32に分割する。この分割した映像信号を、映像解析回路19は一旦第2メモリ20に格納して、各ブロック32毎に画像を解析する。映像信号の輝度、及びRGB成分のレベルのそれぞれの平均を求めると同時に、ブロック間の比較する。この解析結果を第2メモリ20に格納する。
【0023】
制御部であるマイコン21は、映像分割回路18の映像信号と、映像解析回路19による解析結果に基づいて、バックライト25である個々のLEDの輝度補正量を求める。これに基づいてLED駆動制御回路22に制御信号を出し、この制御信号に基づいてLED駆動制御回路22が、LED駆動回路23,24を介して、バックライト25を形成する個々のLEDユニット31を駆動する。
【0024】
映像解析回路19が解析する内容は、ブロック32毎の平均輝度とRGB成分の平均レベルである。さらに、対象ブロックの内周部分と隣接ブロックの内周部分の映像データの差と、対象ブロックの補正量と隣接ブロックの補正量の差とを比較し、大きく違うようであれば、その差を補正し、ブロック同士のつながりが不自然にならないようLED輝度を補正する。
【0025】
さて、マイコン21のLED輝度補正のアルゴリズムの一例として、LEDの補正範囲を限定する(例えば、60〜100%の範囲で補正)。すなわち、LEDは、バックライトであるから常に基本発光量で発光している。本実施形態では、この基本発光量に補正量を上乗せして輝度を増加させ、高コントラストの画像を得るものである。従って、LEDの最大輝度を100%、基本発光量(最低輝度)を60%とすると、残り40%を補正量として調整する。RGBのLEDのそれぞれのレベルに応じて補正量の範囲内でLEDの輝度補正を行う。
【0026】
輝度YとRGBの各成分E、E、Eの間には次の変換式が成り立つ。
Y=0.299×E+0.587×E+0.114×E
従って、LEDの輝度補正も上記変換式に基づいて、RGB−LEDの各輝度を設定して所望の輝度を得るものである。
【0027】
図3は、LEDユニット31の輝度補正の手順を示すフローチャートであり、図4はステップS6におけるサブルーチンのフローチャートである。
図2に示すように、映像分割回路18で分割された(xn,ym)ブロック32について、映像解析回路19が、映像信号から各ブロックの輝度とRGB成分のレベルの平均を求める(ステップS1)。マイコン21は、(xn,ym)ブロック32の解析結果に基づいて、RGB毎にLEDの補正量(基本発光量に上乗せする発光量)を仮設定する(ステップS2)。これは解析値とLEDの補正量を対応させたデータテーブルが設けてあり、このテーブルに基づいて、RGB−LEDの各補正量を設定する。
【0028】
次に映像解析回路19は、図5に示すように、(xn,ym)ブロック32の4辺のブロック内周辺の映像信号の輝度とRGB成分のレベルの平均を求める(ステップS3)。例えば、図5に示すブロック32の4辺内周囲領域1,2,3,4の輝度とRGBのレベルの平均を求める。ここで、ブロック32の周囲領域は、ブロック全体の面積に対して最大でも25%程度である。
【0029】
そして、映像解析回路19は、図5に示すように、(xn,ym)ブロック32内の周辺領域の映像データ(輝度、RGB成分のレベル)とそれに隣接するブロック32−1,32−2,32−3,32−4内の周辺領域の映像データ(輝度、RGB成分のレベル)の差を求める(ステップS4)。例えば、図5では、ブロック32の周辺領域1に対してはブロック32−1の周辺領域3、ブロック32の周辺領域2に対してはブロック32−2の周辺領域4、ブロック32の周辺領域3に対してはブロック32−3の周辺領域1、ブロック32の周辺領域4に対してはブロック32−4の周辺領域2、のそれぞれの差を求める。
【0030】
マイコン21は、(xn,ym)ブロック32に対応するLEDユニット31のLEDの補正量とそれに隣接するブロック32−1,32−2,32−3,32−4のLEDの補正量の差を求める(ステップS5)。
【0031】
次に、画像が原色鮮やかな場合に、LEDのRGB補正を行って原色がより鮮やかに見えるようにする(ステップS6)。ステップS6の詳しい処理内容を以下に説明する。
【0032】
ステップS21において、映像解析回路19が各ブロックにおける映像信号のRGBのレベル値間の差を求める。すなわち、R−G,G−B,B−Rを求める。その差分の絶対値が所定値E(正の数)を超えたものが3つの差分のうち1つ乃至2つある場合は(ステップS22)、Eを超えた大きい方のRGBのレベルに対応するRGBのLEDの輝度補正量をαだけ加算する(ステップS23)。
【0033】

RGBの差分の絶対値が所定値E(正の数)を超えたものが、0または3つの場合は、なにも処理をせず、ステップS7へ進む。
【0034】
LEDの輝度補正についての具体例を示す。
図6は、処理すべき映像を示す図である。図7は、(a)が液晶パネルの映像を示す図、(b)がRGB−LEDの輝度を示す図である。
【0035】
図6において、51は黄色の太陽、52は白色の雲、53は赤色の気球、54は青色の空、55は緑色の山である。特に、山55は、右に行くにつれて緑が濃くなり、下方の右端56の部分が一番緑が濃く且つ暗くなる。
【0036】
図7(a)に示すように、液晶パネル17に表示されている映像が映像分割回路18によりブロックに分割され、図7(b)に示すように、このブロックに対応したLEDユニットが点灯制御される。映像解析回路19は、映像ブロック32毎に映像解析を行う。それに基づいて、マイコン21が、太陽51、雲52、気球53の各色を強調するように、LEDユニット55は黄色、LEDユニット58は赤色、LEDユニット56,57は白色の輝度を上げる。また、山の緑の濃い部分56は、LEDユニット59,60,61,62と右側と下側に行くほど緑の輝度が下がっているが、色鮮やかな部分がより強調されることにより、相対的に輝度の低い部分は、視聴者にとって実際より輝度が低く感じる。
【0037】
次に、マイコン21は、ステップS7において、
[(対象ブロックと隣接するブロックのLED補正量の差)−(対象ブロックの周辺領域と隣接するブロックの周辺領域の映像データの差)]の絶対値が正の所定値Dを超える場合はステップS8に進み、正の所定値D以下である場合はステップ9に進む。
【0038】
対象ブロックと隣接するブロックとの色と輝度が全く異なっている場合やほぼ同一の色と輝度である場合には、隣接するブロックのLED補正量の差と周辺領域の映像データの差との差分の絶対値が正の所定値Dを超えることはない。一方、対象ブロックと隣接するブロックの一部にまたがる画像があった場合、隣接するブロックのLED補正量の差と周辺領域の映像データの差が大きくなる場合がある。この場合、隣接ブロックとの間にLEDの輝度が大きく異なることは、視聴者に不自然な感じを与えるため、修正を行う。
【0039】
ステップS8において、対象ブロックの周辺領域1とそれに隣接するブロックの周辺領域に着目して設定したLED補正量C1〜C4を、下記の式のように、設定する。
C1〜C4=対象ブロックの補正量−(対象ブロックの補正量−隣接ブロックの補正量)×z%
【0040】
ステップS9においては、LED補正量C1は設定輝度値Aのままとする。
こうして求めた、C1〜C4の平均をLED輝度値としてCとする。この輝度値はRGBについて行う(ステップS10)。
【0041】
例えば、図8(a)に示すように、対象ブロックを32bとし、その隣に隣接ブロック32aがある。対象ブロック32bと対象ブロック32aの一部には雲の画像35が表示される。通常のバックライトの輝度であると、図8(b)のように、LEDユニット31aは、LEDユニット31bよりも暗くなる。ところが、雲は対象ブロック32bと対象ブロック32aの一部に存在しているため、LEDの輝度がブロック32bとブロック32aで違いすぎると、視聴者は違和感を雲画像に覚える。そこで、上記処理を行って、LEDユニット31cの輝度を下げることによってブロック31a,31bの輝度の差を抑えることによって、画像の違和感を緩和する。
【0042】
また、2画面表示のような多画面表示の場合であっても、LEDの輝度コントロールが可能な範囲が蛍光管に比較して小さくできるので、他の画面の影響を受けずに、それぞれの画面の映像に合わせて最適なバックライト調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る液晶表示装置であるテレビジョン受像機の一例を示すブロック図である。
【図2】液晶パネルの背後に配置されるLEDと、液晶パネルの映像領域の関係を示す概略図である。
【図3】LEDユニット31の輝度補正の手順を示すフローチャートである。
【図4】ステップS6におけるサブルーチンのフローチャートである。
【図5】対象ブロックの周辺領域とそれに隣接するブロックの外観図である。
【図6】処理すべき映像を示す図である。
【図7】(a)が液晶パネルの映像を示す図、(b)がRGB−LEDの輝度を示す図である。
【図8】対象ブロックと隣接ブロックの輝度補正を示す説明図である。
【図9】従来の液晶表示装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0044】
10 液晶表示装置
11,12 A/Dコンバータ
13 映像処理回路
14 第1メモリ
15 液晶駆動制御回路
16 液晶駆動回路
17 液晶パネル
18 映像分割回路
19 映像解析回路
20 第2メモリ
21 マイコン
22 駆動制御回路
23,24 駆動回路
25 バックライト
31 LEDユニット
32 映像ブロック


【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された映像信号を表示する液晶パネルとRGBのバックライト部材ユニットを縦横に並列したバックライトとを有する液晶表示装置であって、
映像信号をRGBのバックライト部材ユニットのサイズに対応するブロックに分割する映像分割手段と、
前記ブロックの輝度とRGB成分の映像データを解析する映像解析手段と、
解析した映像データ結果に基づいてRGBのバックライト部材の輝度補正量を設定するバックライト制御手段とを備えることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記映像解析手段は、解析したRGB成分のそれぞれの差を求め、
前記バックライト制御手段は、RGB成分の差のうち所定値を超えるものが1乃至2つあれば、大きい方のRGBのバックライトの輝度を上げることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記映像解析手段は、ブロックの内周辺部分の映像信号を解析し、且つ該内周辺部分に隣接する隣接ブロックの内周辺部分の映像領域の映像信号を解析し、
前記バックライト制御手段は、対象ブロックにおけるRGBのバックライト部材の輝度補正量と隣接ブロックにおけるRGBのバックライト部材の輝度補正量との差と、対象ブロックの周辺映像データと隣接ブロックの周辺映像データとの差をとり、さらに前記補正量の差と前記周辺映像データの差との差分の絶対値が所定値を超える時、対象ブロックと隣接ブロックのバックライト部材の輝度補正量の差を縮小する補正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記バックライト制御手段は、前記補正量の差と前記周辺映像データの差との差分の絶対値が所定値を超える時、周辺領域に基づく補正量は対象ブロックの補正量−(対象ブロックの補正量−隣接ブロックの補正量)×z%で求められ、バックライト部材の輝度補正量を、各周辺領域毎に求めた補正量の平均とすることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記バックライト部材は、LEDであることを特徴とする請求項1、2または3に記載の液晶表示装置。

【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−90076(P2008−90076A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−272092(P2006−272092)
【出願日】平成18年10月3日(2006.10.3)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】