説明

減圧を取り除くヘッドスペースのシール及び置換方法

容器(1)は高温液体(21)を充填することを目的としている。容器(1)は、拡張可能な側壁部(4a)を有する一次シール(4)により開口部が閉じられているネック終端(2)を具えている。液体(21)が冷却されるに従い、側壁部(4a)は容器(1)内に引き込まれ、容器(1)内で発生する減圧を取り除く。常設蓋(25)は容器用の二次シール蓋として取付けることができ、一次シール部(4)と二次シール部(25)の間に二次ヘッドスペース(24b)を画定することができる。他の実施形態においては、シール部(4)を、その下方位置に維持することができる、機械的に移動可能なシールと置き換えることができる。更に、二次シールに開口部又はポートを設けることにより、物品用の入った二次ヘッドスペースにアクセスすることが可能となる。また、錠剤や丸薬といった物品を二次ヘッドスペース内に供給することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は一般に、減圧を取り除くために設けられた容器のシール構造を使用することにより、高温充填用容器を軽量化する方法に関する。この方法は、容器に、熱した流体、ここでは液体を充填して、高温充填時に容器のネック終端を可動シール構造によりシールすることにより達成される。かかるシール構造を内部に移動させることにより、液体の冷却に伴い発生する減圧を打ち消すことができる。そのため、シール構造は、最終的に蓋を閉じて容器にラベルを付す前に、容器のネック部上部領域の、ヘッドスペースの下側にある液体を、下方へと移動させる。更に、この発明は、ヒートセットしたポリエステル容器に詰められた、高温充填して殺菌した製品に関するものであり、長期保存が要求されるような酸化し易い食品及び飲料を詰めるのに特に有用である。
【背景技術】
【0002】
いわゆる「高温充填」用容器は従来技術として周知であり、製造業者は、一般には摂氏85度(華氏185度)またはその付近の温度まで加熱される多様な液体を充填するPET容器を供給している。
【0003】
高温液体を保持することによる熱衝撃はプラスチック容器の「ヒートセット」を招くものであるが、この容器はこうした熱衝撃に耐え得るように製造されている。この熱衝撃は、充填する際に高温となっている液体を入れることにより、また液体を容器に入れた後に加熱することにより生じる。
【0004】
しかし、蓋をした容器内で液体が冷却されると、容器内の液体体積が減少し、容器内に減圧が生じることとなる。この液体の収縮により、容器の側壁及び端壁を内側へと引っ張る減圧が生じる。このことから、容器がかかる圧力に充分に耐えられる程堅固に構成されていない場合には、プラスチック容器の壁部に変形を招く。
【0005】
一般に、減圧は、減圧により内部へと歪曲する減圧パネルを使用することにより緩和される。従来技術は、容器が高温充填工程時の困難に耐えられるようにする様々な垂直配向の減圧パネルを提示している。かかる垂直配向の減圧パネルは、一般に容器の長手方向軸線と平行に配置され、減圧により長手方向軸線内側に向かって曲がる。
【0006】
垂直配向の減圧パネルに加え、様々な従来技術の容器は、可撓性の底部領域を更に具えることにより、付加的に減圧を補償する。高温充填用に設計された様々な従来技術の容器は、その端壁すなわち底部領域に、可能な限りの内側に向かった曲げ変形を行うことを可能とするような多様な変更が加えられており、容器内に発生する減圧の少なくとも幾分かを緩和している。
【0007】
しかし、このような減圧パネルの実質的な移動を用いても、減圧力による歪み変形を防止するためには、容器を更に強化する必要がある。
【0008】
液体の冷却に伴う液体の収縮は、減圧の増加を招く。減圧パネルは、減圧力を減少させる程度に、陰圧のかかる方向に湾曲することで、事実上より小さな容器となり、少ない容量の内容物により良好に対応する。しかし、この小さな形状は、発生した減圧力によりその位置に保持される。内側に向かって湾曲することが困難であればあるほど、そのことに伴い減圧力が多く発生することとなる。従来技術の提案では、容器内に相当量の減圧が依然として残存しており、大きな環状強化リングが、典型的には容器の端部から少なくとも1/3の距離に、容器に対して水平方向すなわち横断方向に設けられていない限りは、全体の形状が歪曲しがちとなる。
【0009】
この発明は高温充填用容器に関するものであり、必要に応じてその全体をここに援用する、特許文献1及び2(PCT明細書)として発行された国際出願に記載の高温充填用容器とともに使用することができる。
【0010】
【特許文献1】国際公開第02/18213号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2004/028910号パンフレット
【0011】
これらPCT明細書は、高温充填用容器の設計及びかかる設計上の問題を克服する又は少なくとも改善することの背景説明となっている。
【0012】
溶液を冷却することで、パネルが反転し、容器から減圧が完全に取り除かれた後であっても、かかる横断方向のパネルを容器の側壁、又は端壁すなわち底部領域に配置することにより問題が生じる。容器は典型的な外気温よりも若干高い温度で充填ラインから送り出され、従来技術で知られるように、陰圧に抗してパネルが反転することにより容器内を外気圧とすることを達成している。容器はラベルされ、販売時にはしばしば冷蔵される。
【0013】
この冷蔵により、製品が更に収縮するので、いわゆる「ガラス様」ボトルと呼ばれる側壁構造が少ない容器において、パネル変形が起こり、容器の不体裁を招く虞がある。このことを克服するために、必要とされるよりも大きな引出しポテンシャルを有する底部横断パネルを設けることにより、充填時の小さなヘッドスペースの力に対抗させる試みがなされた。このことにより、充填時に小さな陽圧を加えることができ、この陽圧により先の状態を幾分か打破することとなる。例えば、冷蔵時に更に冷却が進むと、陽圧が減少し、冷蔵温度における大気圧とすることができるので、容器がパネル変形することを防止することができる。
【0014】
しかし、これはより大きなヘッドスペースを利用し底部反転時に圧縮させることに依存しているが、製品の品質を維持するためには容器に必要以上に大きなヘッドスペースを設けることが望ましくないことから、この状態を巧みに実行することには大変な困難を伴う。
【0015】
消費者により蓋が開けられたときにこぼれ出ることを回避するためには、容器内の水位を下げることが望ましいが、底部に陽圧ポテンシャルを付与しすぎると、蓋を開く際に、特に大気温度であると製品がこぼれ出る虞があることが知られている。
【0016】
大抵の充填操作では、容器は、容器で最も高い位置の直下、すなわちネック終端上部まで一般に充填される。
【0017】
製品の濃度又は容器の容量の僅かな差異を許容範囲を与えるため、高速容器充填ラインにおいて液体が流出及びあふれ出ることによる損失を最小限に抑えるため、及び高温充填後の内容物の冷却による容器の収縮を減少させるために、製品容器のヘッドスペースを可能な限り小さく保持することが望ましい。
【0018】
ヘッドスペース内には、時間の経過とともに製品に損傷を与えうる又は容器の構造的な完全性を特に要求するガスが封入されている。例えば、酸化し易い製品や高温で充填してシールした製品などがある。
【0019】
堅固な容器を高温充填してシールすることにより、ヘッドスペース内に多量のガスが存在するときには大きな減圧力が生じる。
【0020】
従って、容器の構造的な完全性を危うくし、容器に応力を生じさせ、容器の形状を相当に歪曲させるような減圧力を減少させるためには、高温で充填される容器のヘッドスペースのガスは少ないほうが好ましい。このことは、始めに容器を充填し、シールして、そしてそのパッケージを一定期間高温にさらす工程を伴う、殺菌及びレトルト工程においても同様である。
【0021】
当業者には、容器の耐熱性を向上させるための、複数の容器製造ヒートセット工程は公知である。例えば、ポリエステル、ポリエチレンテレフタラートを用いる場合には、一般にヒートセット工程は、製造時に容器に生じる応力を取り除き、結晶分子構造を強化することを伴う。
【0022】
一般に、炭酸飲料の低温充填を対象とするポリエチレンテレフタラートの容器は、高温充填、殺菌、又はレトルト商品用途を対象とする容器よりも、内部応力が高く、結晶分子構造が少ない。しかし、上記のPCT明細書に記載されているような容器でさえも僅かに減圧力が残留しており、充填温度に耐え得るために、依然として容器のネック終端を非常に厚くする必要がある。
【0023】
この明細書において従来技術に言及した際にも、その技術がいずれかの国又は地域における一般的な常識の一部を形成することを認めるものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
これまでの記載から、この発明に従う実施可能な一実施形態は、容器内に実質的に力が残留しないように減圧を除去することのできる、ヘッドスペースのシール及び置換方法を提供することを目的としている。
【0025】
この発明に従う実施可能な一実施形態は、移動可能なシールを容器のネック終端に取付ける、ヘッドスペースの置換方法を提供することを更なる目的としている。
【0026】
この発明に従う実施可能な一実施形態は、容器内に陽圧が生じるように容器内に強制的に移動させることができる移動可能なシールをネック終端に取付ける、ヘッドスペースの置換方法を提供することを更なる目的としている。
【0027】
この発明に従う実施可能な一実施形態は、陰圧の効果のみにより容器内に移動させることができる移動可能なシールをネック終端に取付ける、ヘッドスペースの置換方法を提供することを更なる目的としている。
【0028】
この発明に従う実施可能な一実施形態は、蓋をしたネック終端に、付加的な物品を配置するための保護ポケットを提供するシールがネック終端に取付けられている、ヘッドスペースの置換方法を提供することを更なる目的としている。
【0029】
この発明に従う全ての実施形態における、更なる及び代替的な目的は、全ての目的を択一的に捉えることができ、少なくとも公衆にとって有益な選択の権利を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0030】
この発明に従う一実施態様によれば、上部を有する容器であって、その上部は、容器内への開口部と、容器内に加熱された及び加熱可能な液体を入れた後に可動シールを収容するよう構成されたネック終端とを有しており、前記シールがネック終端内に移動することで、液体の冷却に伴い発生する減圧力を補償する容器が提供される。
【0031】
この発明に従う更なる実施態様によれば、直前の段落に記載の容器において、前記シールは可撓性材料からなり、拡張可能な側壁部を具えている。
【0032】
この発明に従う更なる実施態様によれば、2つ前の段落に記載の容器において、前記シールは、ネック終端に対して容器内の液体に向かって物理的に移動することができる。
【0033】
二次シールは、前記シールとともに二次ヘッドスペースを与えることが好ましい。
【0034】
物品を前記二次ヘッドスペースの内部に供給する又は配置することが可能である。
【0035】
この発明に従う更なる実施形態によれば、容器を流体で充填する方法は、容器の開口端から流体を導入し、少なくとも実質的には容器を液体で満たし、容器内に導入される前又は後に流体を加熱し、開口端に移動可能なシールを取付け流体を覆って収容することを含み、前記シールは流体の拡張又は収縮に対応することから、シールされた容器のヘッドスペースの圧力を補償することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
この発明に従う更なる実施態様である、考え得る全ての新規発明は以下の記載から明らかである。
【0037】
この発明に従う好ましい実施形態の以下の記載は事実上単なる例示であり、この発明又はこの発明の用途又は使用を限定するものではない。
【0038】
上記のように、ヒートセットした容器内の内容物を冷却する際に生じる減圧力を緩和するために、容器は一般に側壁部の周囲にある一連の陰圧パネルと適正化された底部を具える。減圧力の影響下において、陰圧パネルは内側に向かって変形し、底部は上方に向かって変形する。このことは、容器の他の部分での望ましくない歪曲を防止する。しかし、容器は依然として内部減圧力に曝されている。パネル部と底部はその力に対する適当な耐性構造を与えるのみである。構造上の耐性が高ければ高いほど、減圧力も高くなる。更に、エンドユーザーは、容器を保持した際に、減圧パネルを感じ取ることができる。
【0039】
一般にボトル詰め工場において、容器は、高温液体を充填され、冷水スプレーに曝されて容器が対処しなければならない減圧が発生する前に蓋が閉じられる。この発明は、高温充填用容器及び減圧の実質的な除去又は実質的な打ち消し方法に関する。この発明は、容器を機械的に歪曲し得る減圧力に耐性のある構造とする必要が無くなるので、設計上の自由度を高め、軽量化の好機を与えるものである。
【0040】
図1a及び図1bに示すように、容器(1)には、高温液体(21)が導入され、第一上方水位(3a)により規定される体積を占めている。仮に蓋をしないでおくと、液体は冷却に伴い収縮し、第二上方水位(3b)により規定される体積を占めることとなる。
【0041】
図1cに示すように、充填後すぐに蓋(25)をすると、液体の上方で一次シール蓋(25)の下方にある一次ヘッドスペースに減圧が発生するが、この減圧は蓋を開けることによってのみ取り除かれる。液体の上方にある一次シール及び一次ヘッドスペースがその位置を維持すると、減圧は大きく変化することなく維持される。容器の壁部が内側へと曲げられる又は歪められると、減圧度がわずかに低下する。
【0042】
図2a〜2dを参照すると、この発明に従う好ましい一実施形態では、容器(1)に高温液体(21)を導入した後に、容器のネック終端(2)に拡張可能な一次シール(4)を取付ける。液体を可能な限り高い水位(3a)まで満たすことが好ましく、そのことにより、シールした際に容器内に残留するヘッドスペース(23a)が最小となる。シール(4)は、液体が外気と相互反応しないような完全性を付与する。容器内の高温液体は、多くの場合、シールされた後に容器を反転することにより一次シールの下部を滅菌する。滅菌された後は、容器内及び一次シールの下方に滅菌されていない外気が進入することを防止するために、一次シールが破損及び除去されないようにすることが最優先事項となり、さもなければ、容器の完全性が損なわれる。
【0043】
二次仮設シール蓋(7)は、拡張可能な一次シール(4)を覆うために取付けられる。二次シール(7)は、一般に容器を冷却するためにラベルを貼り付ける前に行われる水スプレーからの保護物となる。
【0044】
製品が冷却されるにつれて、容器内の一次シール(4)の下方の一次ヘッドスペース(23a)及び一次シール(4)と二次シール(7)との間の二次ヘッドスペース(24a)の減圧が増加する。この減圧は、壁部がその力に充分に耐え得るほどに堅固ではない場合に、容器(1)を相当に歪曲させる。
【0045】
製品が冷却されると、図2cに示すように、二次シール(7)は取り除かれる。すると直ちに、容器外の高い圧力が、拡張可能な一次シール(4)を下方に向かって押し、これによって容器内の圧力が等しくなる。一次シール(4)の拡張可能な側壁部(4a)は図2aに示す縮めた位置(5)から、図2cに示す伸ばした位置(6)まで移動する。図2cに示すように、一次ヘッドスペース(23b)から減圧が取り除かれる。図2dに示すように、容器の歪みが解消されると、常設蓋(25)が取付けられ、容器にラベルが付される。二次仮設シール蓋(7)が取り除かれると、拡張可能な一次シールは、単純に陰圧のみによって、最大に拡張するまで引き伸ばされる。一旦平衡状態が確立されたならば(これは事実上すぐに確立するが)、二次常設シール蓋が単純に取付けられる。二次シール(7)を、常設蓋(25)の代わりに再び取付けてもよいことは理解されよう。図2dを参照すると、この方法により、一次ヘッドスペース(23a)からだけでなく、二次ヘッドスペース(24b)からも減圧が取り除かれている。
【0046】
図4a及び図4bは、図2に示す拡張可能なシール(4)を夫々に独立して詳細に示している。
【0047】
シール(4)は、ネック終端(2)のリムと係合することができるリム部(4a)を具える可撓性のプラスチック材料からなることが好ましく、これにより、シール(4)がその縮めた位置及び伸ばした位置で固定される。また、コンサーティーナ状の側壁(4a)は、ネック終端(2)内にシール(4)を拡張させることができる。一般に、二次シール(7)及び常設蓋(25)も、プラスチック材料から製造することができる。
【0048】
一次シールも、下方に向かって付勢するように構成することができ、二次シールにより保護する必要がないように構成することもできる。例えば、一次シールは、「出」及び「入」の位置を機械的に制御できるような機械式の蓋にして取付けることが可能である。図3a及び図3bに示すように、容器(1)には、高温の飲料を充填した直後に圧縮可能な蓋(8)が取付けられる。これにより、一次ヘッドスペース(23)を覆う一次シール構造が得られる。飲料が冷却されると、一次ヘッドスペース(23)内で一次シール下方に減圧が発生し、容器が歪曲する。冷却されると、一次シール蓋構造の側壁(9)は、図3bに示す「出」位置(11)から図3dに示す「入」位置(12)へと下方にねじ込まれ、図3c及び図3dに示すように、下方端(10)がヘッドスペースを下方に動かすので、ヘッドスペース内の減圧及び歪曲が置き換えられる。機械式の圧縮により、陽圧を実現することができるので、パネルを変形することなく容器を冷蔵することが可能となる。このことは、下方に押されて液状内容物を大幅に移動することができる一次シール構造として、多数の多様な構造が想定されることは理解されよう。例えば、容量600mlの容器は、30cc程度の置き換えを必要としている。また、例えば、容量2000mlの容器は、70cc程度の置き換えを必要としている。この発明に従う方法は、機械式の圧縮に様々な変更を加えることが可能である。
【0049】
蓋(8)は、金属製又はプラスチック製とすることも予想され、代替的な実施形態として、ねじ込むことなく容器(1)のネック部に押し込まれ、所望の位置で固定することが可能である。
【0050】
図5a及び図5bは圧縮可能な蓋(8)の操作を夫々詳細に示している。そのシール(8)は、任意の好適な機械式の、電気式の若しくはその他の手段、又は手動により、制御可能に下方に向かって移動させることができる。
【0051】
この発明に従う更なる実施形態によれば、図6a〜図6dに示すように、一次シールと二次シールとの間の二次ヘッドスペース(24b)は、物品を配置することに利用することができる。単純な宣伝用の資料から、蓋を取り除いた後に飲料内に投入する錠剤や丸剤まで、様々な物品が想定される。消費者は、蓋(25)の下から物品(16)を取り出し、例えば、一次シール(4)を取り除いた後に、その物品(16)を飲料内に投入する。蓋を元に戻し、その内容物を振盪することにより、物品が飲料と混和される。
【0052】
この発明に従う更なる実施形態によれば、図7a〜図7d及び図14a〜図14cに示すように、二次シール(25)は、製品が冷却されるにつれて、一次シール(4)が内側に向かって拡張し、容器(1)内の圧力を等しく保つような、開口部又はポート(26)を具えている。減圧は、孔(26)からの外気の進入により、一次シール(4)と二次シール(25)間の二次ヘッドスペース(24)内に発生しない。一次シール(4)は、外気と液体との接触を防止している。二次ヘッドスペース(24)に減圧が発生しないので、外部の圧力により一次シール(4)が下方へと付勢されて、一次ヘッドスペース(23)にも減圧が発生しない。製品が充分に冷却されたら、孔(26)を覆うように更に保護シール(27)が取付け、容器の不正開封を防止し、さらには空気又は物体の進入も起こらないようにすることができる。
【0053】
この発明に従う更なる実施形態によれば、図8a〜図8dに示すように、更なる有効な効果を得るために二次ヘッドスペース(24)に物品を充填している。例えば、シール(27)する直前に、圧力注入(26)により少量の液体窒素を導入することができる。このことにより、容器(1)にいくらかの圧力が加わるという有効な効果が得られる。少量の液体窒素を注入することにより容器を加圧することは、低温充填した飲料の充填部上部における積載を増加させるためには一般的なことである。この工程を高温充填した飲料に適用させることは、通常は飲料が高温のときに液体窒素を注入することから、相当の困難を伴ってきた。このことは、プラスチック容器と飲料の両方が高温であることから、相当の困難を生み出してきた。この発明では、製品が冷却されてから、窒素を導入することができる。実際には、一次シール(4)が発生する液体との接触を防いでいるので、加圧下において、同様の目的で任意のガスを導入することが可能である。
【0054】
引き続き図8a〜8dを参照し、この発明に従う更なる実施形態によれば、注入(26)により又はその他の手段により導入される物品は、あくまで一例ではあるが、脱酸素剤とすることができる。飲料を製造する際に気体であるか又はその他の形態であるかを問わず、かかる物質を導入し、蓋(25)の下方に収容することにより、物品は収容されている液体に好影響を与え、その保存期間を延ばし、風味を長期に亘り保つ。かかる剤が製品と好適に反応するように、一次シール(4)に好適な材料を選択することにより、先の好影響が更に強化される。
【0055】
この発明に従う更なる実施形態によれば、二次シール構造は、図9a〜図9eに示すように、極めて大きな「孔」と均等物である大きく欠失した中央部を有する。容器は任意の好適な形状又は寸法とすることができ、この実施例においては「広口」の瓶又は壷として示されていることは理解できよう。一次シール(4)を拡張させて、減圧を取り除いた後に、シール構造(37)を、二次シール蓋(28)上の所定の位置にねじ込み又は押し込んで、二次ヘッドスペース(24b)を好適に保護することができる。シール部材(37)は、二次シール蓋(28)を取付ける際に所定の位置にねじ込まれることが好ましい。このことにより、製品の冷却に伴い、二次ヘッドスペース(28)内の減圧が増加する。その後、そのシール部材(37)を回して取り外し、再び元の位置に戻すことで、二次ヘッドスペースから減圧を取り除くことができる。
【0056】
図10a〜図10fに示すように、高度に可撓性の「バルーン状」構造を有する一次シール(29a)を用いることができ、液体をシールしたときに直立した位置に配置することができることは理解できよう。蓋(28)のシール部材(37)が配置されると、一次シール(29b)は容易に圧縮される。あるいは、一次シールバルーン(29)は、下方を向いた状態で配置することができる。液体が冷却され、減圧が発生すると、バルーン内部の陰圧により一次シール(29c)はわずかに拡張するが、シール部材(37)取り除き、圧力を等しくし、再びシール部材(37)を取付けると、一次シール(29d)はすぐに完全に拡張した配置となり、全ての減圧が取り除かれることとなる。
【0057】
この発明を容易にするために、液体が収縮した後にヘッドスペースを置換することにより、減圧を完全に又は実質的に除去すると、機械的な歪曲力を取り除くので、側壁から相当の重量を取り除くことができる。
【0058】
図11a〜図11eに示すように、この発明の更なる実施形態によれば、容器に高温液体を充填し、一次シール構造(4)を取付けることができる。図11bに示すように、二次シール(7)を仮設蓋又は常設蓋の形態で取付け、二次ヘッドスペース(24a)が最初に高温液体による圧力の増加に直面し、その後、製品の冷却に伴い圧力が低下して、減圧が発生し始めるようにできる。冷却過程が終了したら、例えば、二次シール(7)を取り除き、再び取付けることで、二次ヘッドスペース(24b)と一次ヘッドスペース(23b)の両方における圧力が均衡状態となり、減圧が完全に取り除かれることとなる。この手順の後、横断底部パネル(31)を今度は蓋付き容器に対して反転させると、一次シール(4)上で、液体から分離している二次ヘッドスペース(24b)は圧縮されることとなる。横断底部パネルが反転すると、(32)、これによって、二次ヘッドスペース(24c)の内部に陽圧が発生し、冷蔵時の側壁への影響を打ち消すので、「パネル」が発生しない。
【0059】
図12a〜図12gに示すように、この発明の更なる実施形態によれば、強制的に反転させることで下方に固定されるような横断パネルを具える一次シール構造(40)を設けることにより、先と同様の結果が得られる。この例では、二次シールを一次シール上に取付けることで、更に保護を強化し、又は、物品を一次シールと二次シールとの間に収容することができるが、一次シール(40)を常設蓋とすることもできる。この例では、一次ヘッドスペース(23a)が非常に大きく、容器に充填された液体の水位(3a)よりも上方にあり、一次シールよりも下方にある。一次シール(40)が取付けられた直後に、一次ヘッドスペース(23a)内に圧力が発生するが、液体が冷却されると、図12dに示すように、製品の収縮により液体の水位が低下することに伴い、一次ヘッドスペース(23a)内に減圧が最終的には発生する。この具体例において、一次シールは、陰圧のみでは下方に移動することはできないが、そのかわりに、機械式ロッド(51)又穿孔機等を用いて機械的な力を加えることにより下方に付勢することができる。機械式ロッドを一次シールに対して押し付けると、図12cに示すように、外側に傾斜した横断パネルが反転位置(42)となるので、一次ヘッドスペース(23c)が圧縮されて容器内の減圧が取り除かれる。
【0060】
図13には、容器のヘッドスペースを置換しシールする好適な方法が示されている。この図は、この発明に従う方法を絵で表した概略図であり、任意選択的な特徴も含むものである。この方法は、空き容器(1)の準備から始まる。その容器は、(図示していない)横断底部パネルを具えている場合と、具えていない場合がある。次のステップは容器の充填(60)であり、容器は(図示していない)充填機により充填される。容器は充填水位(3a)まで充填される。一次シール(4)は、一次ヘッドスペース(23a)を内部に閉じ込めるために取付けられる。任意ではあるが、液体が高温で注ぎ込まれると、容器の内面及び一次シールの下部が熱により滅菌される。このことを助けるために、一般に容器は(図示していないが)上下逆に配置される。代わりに、低温の液体が導入され、任意ではあるが、加熱されて、好適な温度に到達すると滅菌されることとなる。容器は、任意ではあるが、例えば水スプレー(80)により、又は放置されることにより冷却される。液体が冷却され、その収縮が起こると、移動可能な一次シール(40)は下方に向かって所定の位置(6)まで移動し、容器内の全ての陰圧を取り除く。二次シール構造(7)が一次構造上に取付けられる場合には、外気用の通路を設けなければならない。このことは、単に二次シールを取り外して再び取付けること、又は二次シールに孔又は割れ目を付すことにより達成される。この方法の最終ステップは、任意ではあるが、実質的には二次シール構造(7)である、蓋の取付けを含んでいる。そして、この容器は、保存及び発送のために搬出されることとなる。任意のステップではあるが、二次シール蓋を最終的に取付ける前に、一次シールと二次シールの間の二次ヘッドスペースに、例えば脱酸素剤、液体窒素といった物品を収容することができる。
【0061】
上述の説明において、公知の均等物を有する、この発明に従う具体的な部分又は全体について言及した場合には、その均等物については、個々に説明したものとして、この明細書中に組み込まれるものとする。
【0062】
この発明は、例示的に説明されており、その可能な実施形態を参照しているが、添付の特許請求の範囲に記載されている発明の範囲を超えない限り、その変更及び改良ができることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1a】蓋が開いた状態の、ネック終端の最上部の直下まで充填されている従来技術の高温充填用容器の断面図である。
【図1b】冷却により液体が収縮した後の、図1aに示す容器内における典型的な水位を示している図である。
【図1c】図1aに示す容器のネック終端に取付けた閉止部すなわち蓋シール構造を示した図である。
【図2a】充填直後の図1aに示す容器に、この発明の実施可能な一実施形態に従い拡張シールをネック終端の最上部に取付けることにより飲料及び小さなヘッドスペースを確保した状態を示した図である。
【図2b】冷却工程において、水噴射による損傷からシールを保護するために、仮設蓋を取付けた図2aに示す容器を示す図である。
【図2c】冷却し、液体を収縮させた後に仮設蓋を取り外した図2bに示す容器を示した図である。
【図2d】常設蓋を取付けた図2cに示す容器を示した図である。
【図3a】飲料をシールするために取付けられた、機械的に圧縮可能な蓋を具える、この発明に従う更なる実施形態の容器を示した図である。
【図3b】飲料をシールするために取付けられた、機械的に圧縮可能な蓋を具える、この発明に従う更なる実施形態の容器を示した図である。
【図3c】圧縮可能な蓋を圧縮状態にして、ヘッドスペースの減圧を置換し、冷却後の容器内に陽圧を発生させている図3a−bに示す容器を示した図である。
【図3d】圧縮可能な蓋を圧縮状態にして、ヘッドスペースの減圧を置換し、冷却後の容器内に陽圧を発生させている図3a−bに示す容器を示した図である。
【図4a】この発明に従う一実施形態の例示的な拡張可能なシールを、折畳まれた状態で示した拡大図である。
【図4b】この発明に従う一実施形態の例示的な拡張可能なシールを、拡張させた状態で示した拡大図である。
【図5a】この発明に従う一実施形態の例示的な圧縮可能な蓋を、非圧縮状態で示した拡大図である。
【図5b】この発明に従う一実施形態の例示的な圧縮可能な蓋を、圧縮状態で示した拡大図である。
【図6a】一次シールと二次シール蓋との間のポケット内に内容物を配置し、二次シール蓋を取り除き、内容物を取り出し、次いで一次シールを取り除き、飲料に内容物を添加することを含む、この発明に従うその他の実施可能な実施形態を示す拡大図である。
【図6b】一次シールと二次シール蓋との間のポケット内に内容物を配置し、二次シール蓋を取り除き、内容物を取り出し、次いで一次シールを取り除き、飲料に内容物を添加することを含む、この発明に従うその他の実施可能な実施形態を示す拡大図である。
【図6c】一次シールと二次シール蓋との間のポケット内に内容物を配置し、二次シール蓋を取り除き、内容物を取り出し、次いで一次シールを取り除き、飲料に内容物を添加することを含む、この発明に従うその他の実施可能な実施形態を示す拡大図である。
【図6d】一次シールと二次シール蓋との間のポケット内に内容物を配置し、二次シール蓋を取り除き、内容物を取り出し、次いで一次シールを取り除き、飲料に内容物を添加することを含む、この発明に従うその他の実施可能な実施形態を示す拡大図である。
【図7a】空気の進入を可能とする孔を具えた、図2a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図7b】空気の進入を可能とする孔を具えた、図2a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図7c】空気の進入を可能とする孔を具えた、図2a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図7d】空気の進入を可能とする孔を具えた、図2a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図8a】蓋から物品を導入することにより、収容された製品を利するような図7a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図8b】蓋から物品を導入することにより、収容された製品を利するような図7a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図8c】蓋から物品を導入することにより、収容された製品を利するような図7a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図8d】蓋から物品を導入することにより、収容された製品を利するような図7a−dに示す二次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図9a】巨大な開口部が中央部に設けられている二次シール蓋の代替例を示した図である。
【図9b】巨大な開口部が中央部に設けられている二次シール蓋の代替例を示した図である。
【図9c】巨大な開口部が中央部に設けられている二次シール蓋の代替例を示した図である。
【図9d】巨大な開口部が中央部に設けられている二次シール蓋の代替例を示した図である。
【図9e】巨大な開口部が中央部に設けられている二次シール蓋の代替例を示した図である。
【図10a】使用した材料が大幅に拡張可能であり、及び/又は液体をシールするために上方に傾斜した又は下方に傾斜した配置とすることができる一次シールの代替例を示した図である。
【図10b】使用した材料が大幅に拡張可能であり、及び/又は液体をシールするために上方に傾斜した又は下方に傾斜した配置とすることができる一次シールの代替例を示した図である。
【図10c】使用した材料が大幅に拡張可能であり、及び/又は液体をシールするために上方に傾斜した又は下方に傾斜した配置とすることができる一次シールの代替例を示した図である。
【図10d】使用した材料が大幅に拡張可能であり、及び/又は液体をシールするために上方に傾斜した又は下方に傾斜した配置とすることができる一次シールの代替例を示した図である。
【図10e】使用した材料が大幅に拡張可能であり、及び/又は液体をシールするために上方に傾斜した又は下方に傾斜した配置とすることができる一次シールの代替例を示した図である。
【図10f】使用した材料が大幅に拡張可能であり、及び/又は液体をシールするために上方に傾斜した又は下方に傾斜した配置とすることができる一次シールの代替例を示した図である。
【図11a】底部横断パネルを反転することにより、二次ヘッドスペースを更に圧縮している、図2a−dに示されている方法の代替案を示した図である。
【図11b】底部横断パネルを反転することにより、二次ヘッドスペースを更に圧縮している、図2a−dに示されている方法の代替案を示した図である。
【図11c】底部横断パネルを反転することにより、二次ヘッドスペースを更に圧縮している、図2a−dに示されている方法の代替案を示した図である。
【図11d】底部横断パネルを反転することにより、二次ヘッドスペースを更に圧縮している、図2a−dに示されている方法の代替案を示した図である。
【図11e】底部横断パネルを反転することにより、二次ヘッドスペースを更に圧縮している、図2a−dに示されている方法の代替案を示した図である。
【図12a】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図12b】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図12c】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図12d】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図12e】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図12f】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図12g】機械的な手段により一次シールを下方に付勢し、所定の位置に固定した一次シール蓋の代替的な実施形態を示した図である。
【図13】この発明に従う一実施形態の方法を図解した概略図である。
【図14a】図7b及び図7cに示す一次及び二次シールの実施例の拡大図である。
【図14b】図7b及び図7cに示す一次及び二次シールの実施例の拡大図である。
【図14c】図7b及び図7cに示す一次及び二次シールの実施例の拡大図である。
【図15a】図3及び図5に示す圧縮された蓋シールの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図15b】図3及び図5に示す圧縮された蓋シールの代替的な実施形態の部分断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口部を有する容器であって、該上部は、高温である又は加熱することができる液体を容器に入れた後に、拡張可能なシールを収容するよう構成されたネック終端を有し、該シールがネック終端内を移動することで、液体を冷却する際に減圧力を補償することが可能であることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記シールの表面はネック終端に亘って横断方向に延びており、シールが拡張するにつれてネック終端内に更に移動することができる、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記シールは、可撓性の材料からなり、拡張可能な側壁を具えている、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
前記側壁は、前記拡張を可能とするコンサーティーナ状の構造を有する、請求項3に記載のシール。
【請求項5】
前記シールは、前記ネック終端のリムと係合することができるリム部を具える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記移動可能なシールは、前記ネック終端に対して前記容器内の液体に向かって物理的に移動することができる側壁を具えている、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項7】
前記側壁は螺子山を具えており、前記ネック終端又はその蓋に付されている他の螺子山に係合することができる、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記側壁は、前記ネック終端又はその蓋に、押し込んで嵌められる、請求項6に記載の容器。
【請求項9】
前記シールは、前記容器に一次シールを取付け、前記容器内への前記開口部の上部において、前記ネック終端に二次シールを取付け、該一次シールと該二次シールとの間に二次ヘッドスペースを画定する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
物品が前記二次ヘッドスペース内に配置されている又は配置することができる、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記物品は、前記液体を使用する前に該液体と混和することを目的としている錠剤又は丸薬である、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記二次シールは、前記二次ヘッドスペース内に到達することができる、開口部又はポートを具えている、請求項9に記載の容器。
【請求項13】
前記開口部又はポートは、前記ヘッドスペース内への外気の進入を可能とし、液体を充分に冷却した後に、閉じることができる、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前期開口部又はポートは、前記二次ヘッドスペース内に物品を入れることを可能とする、請求項12に記載の容器。
【請求項15】
前記物品は、窒素又は脱酸素剤である、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記シールは、可撓「バルーン状」構造であり、液体の冷却に伴い増加する減圧を補償するために、前記ネック終端内に拡張可能である、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項17】
反転することができる底部を更に具えることにより、前記シールは圧縮されて、前記ネック終端の内部から前記開口部に向かって移動し、該シールの上部にある二次ヘッドスペースを加圧する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の容器。
【請求項18】
前記シールは前記開口部の周辺に配置することができる蓋の形状をしており、前記蓋は下方に移動してシール下側のヘッドスペースを圧縮する、請求項1又は2に記載の容器。
【請求項19】
機械力により方への移動を行う、請求項18に記載の容器。
【請求項20】
前記蓋を、その下方位置に固定することができる、請求項18又は19に記載の容器。
【請求項21】
流体を容器に充填する方法であって、該方法は、容器の開口端から流体を導入し、少なくとも実質的には、容器を充填し、該流体を容器へと導入される前又は後に加熱し、開口端を覆う移動可能なシールを取付けて該流体を収容し、前記シールは流体の拡張又は収縮に対処することができるので、該シールの下部にある該容器のヘッドスペース内の圧力が補償されることを特徴とする方法。
【請求項22】
添付の図面の、図2及び4、図3及び5、図6、図7及び14、図8、図9、図10、図11、図12又は図13に実質的に記載されている容器。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図8d】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図9d】
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【図9e】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図10d】
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【図10e】
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【図10f】
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【図11a】
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【図11b】
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【図11c】
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【図11d】
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【図11e】
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【図12a】
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【図12b】
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【図12c】
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【図12d】
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【図12e】
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【図12f】
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【図12g】
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【図13】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図15a】
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【図15b】
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【公表番号】特表2007−526184(P2007−526184A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501742(P2007−501742)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【国際出願番号】PCT/NZ2005/000038
【国際公開番号】WO2005/085082
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(506297599)
【Fターム(参考)】