説明

湿度管理灯・補給水管・鉢

【課題】 従来の植物への水分の補給には、補給時期や補給手間等の問題があった。これは、土の中の湿度状況が分らなかったからである。また、補給のための水が鉢に無かったからである。
【解決手段】水分の補給時期を知るために、土の中に各植物ごとに適した湿度に設定した湿度センサーを入れ湿度が設定以下になった時に発光ダイオードを点灯させるのである。また、水分の補給手間を省くために保水部のある鉢と補給水管を組合わせ毛細管現象を利用し水分を補給させたのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草・花・樹木等の鉢植えや植樹に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の草・花・樹木等の水補給管理には、水を定期的に流し込んだり、鉢によっては鉢の受け皿に水を貯めさせ下から吸い上げさせたりしていたものである。
【0003】
水補給管理の多くは、見た目とか勘に頼っていたのである。
【0004】
また、補給方法といえば、薬剤・栄養補給等のために或る量の入った容器を口を開け逆さに差し込むといったものがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べたように、従来の鉢植や植樹したものに対する水の補給は、見た目とか勘に頼っていて失敗していたのである。
【0006】
本発明は、水補給のタイミングの失敗による問題を解決しようとするものであり、水分を必要としている時期を知り、適量の補給も実現できることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は上記目的を達成するために、補給用保水部のある鉢に、湿度センサー・ボリューム・アンプ・発光ダイオード・電源からなる湿度管理灯を入れ、そして保水部と鉢の中を結ぶ補給水管・毛細管紐により水分を補給させた湿度管理灯・補給水管のある鉢を設けたものである。
【0008】
また、第2の課題解決手段は、水の補給タイミングを知るために、草・花・樹木用にさせたもので、湿度センサー・ボリューム・アンプ・発光ダイオード・電源からなり、設定湿度以下になった時に発光ダイオードを点灯させるようにした湿度管理灯を設けたものである。
【0009】
また、第3の課題解決手段は、水分補給間隔時間を永くするために補給用保水部のある鉢と、補給水管の中に毛細管紐を入れ毛細管現象により水分補給させた補給水管を組合わせたものを設けたものである。
【0010】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、湿度管理灯により鉢植された草・花・樹木への水分補給の適した時期を知ることができ、しかも補給用保水部と補給水管があることにより水分補給間隔時間が永くなり、そのための手間と時間を省くことができる。
【0011】
また、第2の課題解決手段による作用は、湿度管理灯を設けたことによりその植物に適した水分補給時期を的確に知ることができ、水不足や水のやり過ぎと云ったことが解消できる。
【0012】
また、第3の課題解決手段による作用は、鉢に補給用保水部と補給水管を設けたことにより水分補給間隔時間を永くできるため、家を空けられる時間が永く取れ有効に使うことができる。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明の湿度管理灯は、その植物に適した水分補給時期を知ることができ、地植や鉢植等の愛好家に好まれるものとして提供できる。
【0014】
また、鉢の補給用保水部と補給水管は、鉢植愛好家にとって楽しみながらも手間が掛かっていることへの省力化を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0016】
図においては、「図2」のごとく、湿度センサー1・ボリューム2・アンプ3・発光ダイオード4・電源5を「図3」にある電気系統図のようにし保護カバー6・透明カバー7・下部カバー8・上部耐水パッキン9・下部耐水パッキン10・に収納した湿度管理灯である。
【0017】
また、「図4」のごとく、補給水管12の中に毛細管紐13を通した補給水管である。
【0018】
そして、「図1」のごとく、保水部aを設けた鉢11の中に、上述した湿度管理灯と補給水管を組合わせたものである。
【0019】
以下、上記構成の動作を説明する。一実施例として図示している「図1」にある通り、湿度管理灯を土の中の根に当たる部分まで差し込むのである。その湿度管理灯の設定温度を例えば80%にしたとするならば、土の中の根に当たる部分の湿度が80%以下になった時に発光ダイオード4が点灯するのである。このように水分の補給時期を知ることができるのである。
【0020】
また、保水部aのある鉢11と補給水管を組合わせることにより、鉢の中の水分が不足してくると毛細管現象により補給水管12の中にある毛細管紐13を伝わり水分が補給されるのである。
【0021】
以上のように、本実施形態によれば、植物ごとの水分の補給時期を知ることができ、また水分の補給間隔時間を永くできるのでその手間と時間も有効活用できることになり、よりこれまで以上の植物の数や種類に挑戦できる自信ができ、そして趣味の視野を広げられる等大きな効果を得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】 本発明の一実施形態を示す湿度管理灯・補給水管・鉢の略図
【図2】 本発明の一実施形態を示す湿度管理灯の部分断面図
【図3】 本発明の一実施形態を示す湿度管理灯の電気系統図
【図4】 本発明の一実施形態を示す補給水管の部分断面図
【符号の説明】
【0023】
1 湿度センサー
2 ボリューム
3 アンプ
4 発光ダイオード
5 電源
6 保護カバー
7 透明カバー
8 下部カバー
9 上部耐水パッキン
10 下部耐水パッキン
11 鉢
12 補給水管
13 毛細管紐
a 保水部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補給用保水部のある鉢に、湿度センサー・ボリーム・アンプ・発光ダイオード・電源からなる湿度管理灯を入れ、そして保水部と鉢の中を結ぶ補給水管・毛細管紐により水分を補給させた湿度管理灯・補給水管のある鉢。
【請求項2】
草・花・樹木用にさせたもので、湿度センサー・ボリューム・アンプ・発光ダイオード・電源からなり設定湿度以下になった時に発光ダイオードを点灯させるようにした湿度管理灯。
【請求項3】
補給用保水部のある鉢。
【請求項4】
補給水管の中に毛細管紐を入れ毛細管現象により水分補給させた補給水管。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−158365(P2006−158365A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382303(P2004−382303)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(500479809)
【Fターム(参考)】