説明

演算処理装置

【課題】操作途中で誤操作をした場合、当該誤操作による入力が無効であることをユーザに知らせることができる演算処理装置を提供すること。
【解決手段】所定のキー操作に応じて、複数の演算処理のためのメニュー画面を表示、ここで演算処理には数字キーが割り当てられている、する表示部と、いずれかの演算処理に割当られた数字キーが操作されると、操作されたキーに応じた演算処理を実施する演算処理部と、演算処理に割当られた数字キー以外のキーが操作されると、特定マークを表示する表示コントローラとを具備する演算処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は所定のキー操作に応じて演算を実行し演算結果を表示し、所定のキー操作以外のキー操作がなされると特定マークを表示する演算処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、数値と各種演算子を入力する機能を備えるポータブル電子計算機と呼ばれる装置が知られている。電子計算機は入力された演算子に基づいて数値を演算し、演算結果を表示する。また、電子計算機には、四則演算に加えて、三角関数や対数関数等の各種関数計算を行うことが出来る関数電子計算機と呼ばれるものもある。
【0003】
このような関数電子計算機は、利用できる関数または機能(以下、単に関数と略称する)の種類が多い一方で、小型電子機器であるため利用可能なキー数が限られている。そこで、全ての関数を専用のキーに割り当てることができず、関数一覧をメニュー表示し、メニュー上の関数に割り当てられた数字キーを指定することにより、関数を入力するメニュー表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−166864号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したメニュー表示装置にあっては、メニュー表示が行われている間に、メニューに対応していないキー(例えば、所定の数字キー以外のキー)が操作された場合、操作されたキーが有効な指示として受け付けられたのか、有効な指示として受け付けられず無効な指示として処理されたのかが判らなかった。例えば、電子計算機において、ユーザが演算式を入力する過程で誤ってメニューに対応していない他のキーを操作した場合、演算式がどこまで入力されたかを見失う。従って、演算式の入力を再度最初からやり直さなければならなかった。
【0005】
本発明の目的は、操作途中で誤操作をした場合、当該誤操作による入力が無効であることをユーザに知らせることができる演算処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、演算処理装置は、
所定のキーと数字キーとを有するキー入力装置と、
所定のキーが操作された時、複数の演算処理を含むメニュー画面を表示、ここで各演算処理には数字キーが割り当てられている、するメニュー表示装置と、
前記メニュー画面の表示中にいずれかの演算処理に割当られた数字キーが操作されると、操作されたキーに割り当てられた演算処理を実施する演算処理部と、
前記メニュー画面の表示中に前記演算処理に割当られた数字キー以外のキーが操作されると、特定マークを表示する表示制御部と、
を具備する。
【0007】
本発明の他の態様によれば、キー入力装置の操作に応じて計算を実行し、ここで、数字キーは多数の演算処理に割り当てられている、計算結果を表示する演算処理装置は、
所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーであるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーであることを判定すると、操作された数字キーに対応する演算処理を実行する演算処理部と、
前記判定部が所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーではないことを判定すると、特定マークを表示する表示制御部と、
を具備する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
明細書に組み込まれ、明細書の一部となっている添付した図面は本発明の実施例を示し、上述した一般的な説明及び実施例の詳細な説明とともに本発明の原理を説明する。
【0009】
以下、図面を参照して本発明による演算処理装置の実施例を説明する。ここでは、演算処理装置として関数電子計算機を例として説明する。しかし、これに限らず、ノートブック型パソコン、PDA(パーソナルディジタルアシスタント)、多機能携帯電話機などの計算機能を備えた種々の電子機器も本発明に適用可能である。
【0010】
図1は本発明の第1の実施例に係る携帯可能な演算処理装置としての関数電子計算機の構成を示すブロック図である。
【0011】
システムバス12にCPU14、ROM16、RAM18、キー入力部20、表示部22が接続される。キー入力部20は、数字キーや演算キー等の数式の入力や機能選択等に必要なキー群を備えた入力装置である。キー入力部20は、押下されたキーに対応した信号をCPU14に出力する。このキー入力部20におけるキー入力により、数式の入力、関数の選択、演算実行の指示等の入力手段が実現される。キー入力部20は、ACキー20a、クリアキー20b、“0”〜“9”、“・”、“=”キーを含む数字キーパッド20c、四則演算子キー20d、関数キー20e、関数メニューキー20f、実行キー20g、シフトキー20h等からなる。
【0012】
ACキー20aは電源オンおよび全てクリアのためのキーである。数字キーパッド20cは、関数電子計算機に対し数値を入力する為のキーである。関数キー20eは個々の関数に割り当てられた(実際は2つの関数が割り当てられる)キーである。
【0013】
関数メニューキー20fは関数のリストである関数メニューを表示させるためのキーであり、ここでは、例としてhyperbolic関数とlogarithm関数が図示されている。実行キー20gは関数の実行を指示するためのキーである。
【0014】
シフトキー20hは他のキーと組み合わせて押下する際に利用するキーである。例えば、ACキー20aが押下されると、関数電子計算機の電源がON状態となり、シフトキー20hとACキー20aとを組み合わせて押下することにより、関数電子計算機の電源がOFF状態となる。また、シフトキー20hは関数キー20eに割り当てられた2つの関数を切り換えるためのキーでもある。
【0015】
表示部22は各種キーの押下に応じた数式や文字等、関数電子計算機を使用するために必要な各種データ、数式、演算結果が表示される部分である。表示部22は、ドットマトリクス方式の液晶表示装置(LCD)からなる。しかし、表示部22はセグメント方式の液晶表示装置等であってもよい。
【0016】
ROM16は制御プログラム、計算プログラム、関数メニューデータ、特定マークデータを格納する。特定マークは、操作途中で誤操作をした場合に、当該誤操作による入力が無効であることをユーザに知らせるためのものであり、ここでは“AAA”という文字列からなるシンボルである。
【0017】
関数メニューデータは関数メニューキー20fが押された時に表示される関数リストを記憶するものであり、表1のように関数メニューキー毎に、メニュー番号と関数とをそれぞれ対応付けたものである。
【表1】

【0018】
RAM18はCPU14により実行される各種プログラムや、これらのプログラムの実行に関連するデータ等を一時的に保持する随時書き込み可能なメモリである。
【0019】
次に、本実施例における関数電子計算機の動作を説明する。図2はCPU14により実行される表示制御処理を示すフローチャートであり、関数メニューキーとしてはhyperbolic関数キーが押された場合のフローチャートである。図3は図2のフローチャートに従う表示画面の遷移を示す図である。
【0020】
電源が投入されると、ステップS2で所定の初期画面が表示される。ステップS4で、キー入力があったか否かが判定される。キー入力があったことが検出されると、図3に示すように入力されたキーデータが表示されるとともに、入力されたキーはhyperbolic関数キー20fであったか否かがステップS6で判定される。
【0021】
図3は“1”、“2”、“3”、“×”、“4”、“5”、“6”、“EXE”キーが押された状態を示す。これらは画面左上の演算式表示領域に表示される。“EXE”キーが押されると、画面右下の演算結果表示領域に乗算結果である“56088”が表示される。
【0022】
入力されたキーがhyperbolic関数キー20fではなかったとステップS6で判定された場合、入力されたキーがACキー20aであったか否かステップS8で判定される。入力されたキーがACキー20aであった場合、ステップS2に戻り、初期画面が表示される。入力されたキーがACキー20aでなかった場合、キーに応じた処理がステップS10で実行される。
【0023】
入力されたキーがhyperbolic関数キー20fであったとステップS6で判定された場合、図3に示すようにステップS12でhyperbolic関数メニューが表示される。このメニューは6つのhyperbolic関数をそれぞれ1から6の数字が割り当てられ、数字キーを入力することにより関数を選択できることを示している。
【0024】
キー入力があったか否かがステップS14で判定される。キー入力が検出されるまで、ステップS14は繰り返される。キー入力が検出されると、 “1”から“6”キーのいずれかが入力されたか否かがステップS16で判定される。“1”から“6”キーのいずれかが入力されたとステップS14で判定された場合、入力されたキーに割り当てられた関数が図3に示すようにステップS18で画面左上の演算式表示領域に表示され、その後演算が実行される。ここでは、“1”キーが入力され、sinhが選択された状態を示す。
【0025】
“1”から“6”キー以外のキーが入力されたことがステップS16で判定された場合、これは誤操作である。従って、文字列“AAA”からなるシンボルである特定マーク(操作途中で誤操作が行われ、当該誤操作による入力が無効であることをユーザに知らせるためのもの)が図3に示すように表示される。表示は何時までも行うのではなく、一定時間(ここでは、0.5秒間)で終り、ステップS26で、図3に示すようにhyperbolic関数メニュー表示直前の画面表示に戻る。すなわち、画面左上の演算式表示領域に“123×456”が表示され、画面右下の演算結果表示領域に“56088”が表示される画面に戻る。この後、フローはステップS4に戻り、キー入力の有無が判定される。
【0026】
本実施例の関数電子計算機によれば、多数の関数を個々のキーに専用に割り当てなくても、関数メニューキーを操作して表示部に複数の関数のメニューを表示させ、このメニューの中から一つの項目を選択することにより演算式の入力を行う。この関数電子計算機において、メニューの項目選択に対応付けられているキー以外のキーが操作された場合、特定マークが所定時間表示部22に表示される。
【0027】
これにより、メニューの項目選択に対応付けられていないキーが誤って操作された場合でも、ユーザは、特定マークが一時的に表示される時、当該キー操作が無効なキー操作であるので受け付けられなかったことを明確に認識できる。
【0028】
また、特定マークが一時表示された後に、関数メニューが表示される直前の表示画面、すなわち、誤操作をする直前の表示状態に戻ることができる。このため、ユーザは関数メニューキー20fを誤って操作した場合でも、メニューの項目選択に対応付けられているキー以外のキーを操作することにより、関数メニューが表示される直前の状態に表示画面を戻すことができる。誤った関数メニュー表示は取り消すことができる。
【0029】
さらに、メニューの項目選択に対応付けられているキー以外のキーが操作された場合でも、ユーザは誤ったキー入力を容易にしかも迅速に訂正することができ、正しい演算式を入力することができる。
【0030】
第2の実施例を説明する。他の実施例において、第1の実施例と同じ部分は同一の参照数字を付して詳細な説明は省略する。第1実施例では、関数メニュー画面での誤操作は一種類だけ(特定マークの表示態様は一種類)であったが、第2実施例ではさらに誤動作を二種類に分けて、それぞれ特定マークの表示態様を変えている。ブロック回路図は図1と同じである。図4は第2の実施例においてCPU14により実行される表示制御処理を示すフローチャートであり、図5は図4のフローチャートに従う表示画面の遷移を示す図である。
【0031】
電源が投入されると、ステップS2で所定の初期画面が表示される。ステップS4で、キー入力があったか否かが判定される。ステップS4でキー入力があったことが判定されると、ステップS6で図5に示すように入力キーデータが表示されるとともに、入力されたキーはhyperbolic関数キー20fであったか否かステップS6で判定される。
【0032】
図5は“1”、“2”、“3”、“×”、“4”、“5”、“6”、“EXE”キーが押された状態を示す。これらは画面左上の演算式表示領域に表示される。“EXE”キーが押されると、画面右下の演算結果表示領域に乗算結果である“56088”が表示される。
【0033】
ステップS6で、入力されたキーがhyperbolic関数キー20fではなかったと判定された場合、ステップS32でキーに応じた処理が実行される。その後、ステップS2に戻る。
【0034】
ステップS6で、入力されたキーがhyperbolic関数キー20fであったと判定された場合、ステップS12で図5に示すようにhyperbolic関数メニューが表示される。このメニューは6つのhyperbolic関数をそれぞれ1から6の数字に割り当て、数字キーを入力することにより、関数を選択できることを示している。
【0035】
ステップS14でキー入力があったか否かが判定される。キー入力が検出されるまで、ステップS14が繰り返される。ステップS14でキー入力が検出された場合、ステップS16で、“1”から“6”キーのいずれかが入力されたか否かが判定される。ステップS16で、“1”から“6”キーのいずれかが入力されたと判定された場合、ステップS34で、入力されたキーに割り当てられた関数が図5に示すように画面左上の演算式表示領域に表示される。ここでは、“1”キーが入力され、sinhが選択された状態を示す。
【0036】
ステップS36で実行キーが入力されたか否かが判定される。実行キーの入力が検出されるまで、ステップS36は繰り返される。ステップS36で、実行キーの入力が検出された場合、ステップS38で、選択された関数の演算が実行される。
【0037】
ステップS40でキー入力があったか否かが判定される。キー入力が検出されるまで、ステップS40は繰り返される。ステップS40でキー入力が検出された場合、ステップS42で、シフト+ACキーが入力されたか否かが判定される。イエスの場合、電源オフとなり、処理は終了する。ノーの場合、ステップS32でキーに応じた処理が実行される。その後、ステップS2に戻る。
【0038】
ステップS16で、“1”から“6”キー以外のキーが入力されたこと(誤操作が行われたこと)が判定された場合、ステップS44で、“7”〜“9”キー、“0”キーのいずれかが入力されたか否かが判定される。第1実施例では関数メニュー画面で“1”から“6”キー以外のキーが入力された場合は単一の動作であった。しかし、第2実施例では“7”〜“9”キー、“0”キーのいずれかが入力されたか否かで動作を変えている。
【0039】
ステップS44で、“7”〜“9”キー、“0”キーのいずれかが入力されたことが判定された場合、ステップS46で文字列“AAA”からなるシンボルである特定マーク(操作途中で誤操作が行われ、当該誤操作による入力が無効であることをユーザに知らせるためのもの)が図5に示すように表示される。表示は何時までも行うのではなく、一定時間(ここでは、0.5秒間)で終り、ステップS12のhypメニュー表示に戻る。
【0040】
ステップS44で、“7”〜“9”キー、“0”キー以外のキーが入力されたことが判定された場合、ステップS24で文字列“AAA”からなるシンボルである特定マーク(操作途中で誤操作が行われ、当該誤操作による入力が無効であることをユーザに知らせるためのもの)が図5に示すように表示される。表示は何時までも行うのではなく、一定時間(ここでは、0.5秒間)で終り、ステップS26で、図5に示すようにhypメニュー表示直前の画面表示に戻る。すなわち、画面左上の演算式表示領域に“123×456”が表示され、画面右下の演算結果表示領域に“56088”が表示される画面に戻る。この後、フローはステップS4に戻り、キー入力の有無が判定される。第1実施例と同様に、数値キー以外のキーを操作することにより、誤った関数メニュー表示は取り消すことができる。
【0041】
第2実施例によっても、関数メニューの選択の際に、所定のキー以外のキーが操作された場合、特定マークが表示部に所定時間表示される。しかも、表示画面の復活は2つに分類される。1つは頻度が比較的高く、メニュー項目に対応付けられた数値キー以外のキーが押されることによる復活で、他は頻度が比較的低く、数値キー以外のキーが押されることによる復活である。メニュー項目に対応付けられた数値キー以外のキーが押される場合、表示画面は特定マークの表示直後の関数メニュー表示に戻り、メニューの項目を直ちに再度選択可能である。数値キー以外のキーが押される場合、表示画面は関数メニューの表示直前の表示画面、すなわち関数メニューキーが押される直前の画面に戻る。従って、ユーザは当該表示状態から演算式の入力を継続して行うことができる。
【0042】
上記説明は本発明の特定の実施例に関するものであるが、本発明の要旨を変えることなく種々の変形例が可能である。添付の請求の範囲は本発明の真の要旨内の変形例を網羅することを意図している。従って、現在開示している実施例は全ての点において上述の説明でではなく添付の請求範囲で示される発明の要旨の例示のためだけであり、限定的ではない。請求の範囲と等価の範囲内の全ての変更が含まれる。例えば、関数メニューキーとしてlog関数キーが押されると図2、図4のステップS16の所定キーの入力の判定は、当然“1”キーまたは“2”キーが押されたか否かの判定となる。それに応じて、第2実施例のステップS44での判定に関しては、“3”〜“9”、“0”キーのいずれかが押されたか否かが判定される。
【0043】
誤操作があった時、表示部22に表示される特定マークの一例として、“AAA”という文字列について説明したが、これに限定されない。複数のマークを用意しておいて、状況に応じて(例えば、関数メニューキーに応じて)選択したマークを表示しても良い。
【0044】
例えば、図6に示すような特定マーク選択テーブルをROM16に備え、CPU14はこのテーブルを参照して特定マークの表示を制御してもよい。具体的には、特定マークとして“AAA”以外に、「無効キー;リターン」といったテキストデータがある。このマークは関数メニューキーを操作する前の表示画面に戻る旨を示すメッセージを含む。従って、特定マークを一時表示した後に表示された画面は関数メニューキーが操作される前の表示画面であることを明確にユーザに知らせることができる。或いは、画面が戻る様子をイメージした図柄を特定マークとして表示する。更に、特定マークは、点灯表示に限らず点滅表示されても良く、アニメーション等の動く図柄により構成されても良い。そして、関数メニューキーとして、hyperbolic関数が入力された場合は、「無効キー;戻る」が、logarithm関数が入力された場合は、図柄が表示されるように制御される。なお、特定マーク選択テーブルはデフォルトとしてROMに設定されていることを説明したが、ユーザが任意にこれらを選択・設定できる設定画面を表示することとし、この設定画面により設定された選択条件とシンボル番号とに従って、特定マークの表示を行うこととしてもよい。さらに、第2実施例では、ステップS24、S46で異なるマークを表示しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施例である関数電子計算機の回路構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例の制御処理を示すフローチャート。
【図3】第1実施例における表示画面の遷移を示す図。
【図4】第2実施例の制御処理を示すフローチャート。
【図5】第2実施例における表示画面の遷移を示す図。
【図6】特定マークのバリエーションを示す図。
【符号の説明】
【0046】
14…CPU、16…ROM、18…RAM、20…キー入力部、22…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キー入力装置と表示部とを含む演算処理装置の表示制御方法において、
所定のキー操作に応じて、複数の演算処理のためのメニュー画面を表示、ここで演算処理には数字キーが割り当てられている、し、
前記メニュー画面の表示中にいずれかの演算処理に割当られた数字キーが操作されると、操作されたキーに割り当てられた演算処理を実施し、
前記メニュー画面の表示中に前記演算処理に割当られた数字キー以外のキーが操作されると、特定マークを表示する表示制御方法。
【請求項2】
前記特定マークの表示後、前記メニュー画面の表示を復活する請求項1記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記特定マークの表示後、前記所定のキーが操作された時の表示画面を復活する請求項1記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記表示ステップは複数の所定のキーのいずれかが操作されると、複数の演算処理のための複数のメニュー画面のいずれかを表示し、
前記特定マーク表示ステップは複数の特定マークのうちの操作された所定のキーに応じたいずれかの特定マークを表示する請求項1記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記特定マーク表示ステップは前記演算処理に割当られた数字キー以外のキー操作が無効であることを示す特定マークを表示する請求項1記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記特定マーク表示ステップは表示画面が以前の表示画面に復帰することを示す特定マークを表示する請求項1記載の表示制御方法。
【請求項7】
所定のキーと数字キーとを有するキー入力部と、
所定のキーが操作された時、複数の演算処理を含むメニュー画面を表示、ここで各演算処理には数字キーが割り当てられている、するメニュー表示部と、
前記メニュー画面の表示中にいずれかの演算処理に割当られた数字キーが操作されると、操作されたキーに応じた演算処理を実施する演算処理部と、
前記メニュー画面の表示中に前記演算処理に割当られた数字キー以外のキーが操作されると、特定マークを表示する表示制御部と、
を具備する演算処理装置。
【請求項8】
キー入力装置の操作に応じて計算を実行し、ここで、数字キーは多数の演算処理に割り当てられている、計算結果を表示する演算処理装置において、
所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーであるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーであることを判定すると、操作された数字キーに対応する演算処理を実行する演算処理部と、
前記判定部が所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーではないことを判定すると、特定マークを表示する表示制御部と、
を具備する演算処理装置。
【請求項9】
前記特定マークの表示後、表示画面を、前記所定のキーが操作される直前の表示画面に復帰させる画面復活部をさらに具備する請求項8記載の演算処理装置。
【請求項10】
前記所定のキー操作に応じて、複数の演算処理のためのメニュー画面を表示するメニュー表示部をさらに具備する請求項8記載の演算処理装置。
【請求項11】
前記特定マークは表示画面が以前の表示画面に復帰することを示す請求項8記載の演算処理装置。
【請求項12】
キー入力装置の操作に応じて計算を実行し、ここで、数字キーは多数の演算処理に割り当てられている、計算結果を表示する演算処理装置の表示制御方法において、
所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーであるか否かを判定し、
所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーであることが判定されると、操作された数字キーに対応する演算処理を実行し、
所定のキー操作に続いて操作されたキーが演算処理のいずれかに割り当てられている数字キーではないことが判定されると、特定マークを表示する表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−518143(P2007−518143A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521743(P2006−521743)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【国際出願番号】PCT/JP2005/018232
【国際公開番号】WO2006/035962
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】