説明

無線デジタルカメラ

【課題】 デジタルカメラとプリンタ、ストレージなどの周辺機器を無線で接続し、撮影画像を直接プリントしたり保存したりする場合において、無線通信は通信条件により、実効転送速度が変化するために、場合によってはとある操作の完了に非常に時間がかかり、次の操作に移れないなどの課題がある。
【解決手段】 メディアへの書き込み速度やデータ量、操作の目的に応じて閾値を変化させ、通信状態と比較した結果を操作者に分かりやすく表示することで操作の利便性を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルカメラを無線でプリントデバイスやストレージデバイスなどの周辺機器と接続し、カメラ内の画像をプリントしたり、ストレージデバイス内の画像の閲覧や撮影画像をストレージデバイスに記録するための、無線デジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話など無線による通信では、電波の強さを表示したり、通信種別(音声/データ)により、閾値を変えて通信の可否を判断していた(たとえば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平09−046763号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近来のデジタルカメラは解像度の改良が著しく、詳細な画像や長時間の動画や連写を撮影できるようになった反面、画像ファイルのサイズや数も増大し、カメラに装着している記録メディアの容量では不足し、外部のストレージ機器への保存や読み出しが必要となる場合がある。
【0004】
しかし、有線による周辺機器との接続ではカメラのポータビリティが著しく損なわれるため、無線による接続が考えられている。
【0005】
しかしながら無線通信は通信条件により、実効転送速度が変化するために、場合によってはとある操作の完了に非常に時間がかかり、次の操作に移れないなどの問題があった。また、無線によりダイレクトプリントする際も同様の問題があった。
【0006】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、メディアへの書き込み速度やデータ量、操作の目的に応じて閾値を変化させ、通信状態と比較した結果を操作者に分かりやすく表示することで操作の利便性を高めることのできる無線デジタルカメラの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明の無線デジタルカメラは、次の(1)〜(8)に示すとおりの構成を備える。
【0008】
(1)無線デジタルカメラと周辺機器を無線で接続し、データをやり取りする無線デジタルカメラシステムにおいて無線通信の実効転送速度を測定する実効転送速度測定手段と、測定された実効転送速度と複数の閾値を比較する手段を持ち、通信相手と通信目的により自動的に比較する閾値を選択し、測定された実効転送速度と比較することを特徴とする。
【0009】
(2)前記(1)において、通信相手が無線デジタルカメラ内の画像をプリントするプリントデバイスであることを特徴とする。
【0010】
(3)前記(2)において、通信相手が無線デジタルカメラ内の画像をプリントするプリントデバイスである場合に、プリントする画像のファイルサイズにより実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする。
【0011】
(4)前記(1)において、通信相手が画像を保存するストレージデバイスであることを特徴とする。
【0012】
(5)前記(4)において、通信相手が画像を保存するストレージデバイスであり、ストレージデバイス内の画像ファイルを無線デジタルカメラ側に読み出して再生表示する場合に、再生する画像のファイルサイズにより実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする。
【0013】
(6)前記(4)において、通信相手が画像を保存するストレージデバイスであり、無線デジタルカメラで連写しながら画像ファイルをストレージデバイスに保存する場合に、無線デジタルカメラに装着された記憶メディアの書き込み速度により、実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする。
【0014】
(7)前記(4)において、通信相手が画像を保存するストレージデバイスであり、無線デジタルカメラで動画を撮影しながら動画像ファイルをストレージデバイスに保存する場合に、無線デジタルカメラに装着された記憶メディアの書き込み速度により、実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする。
【0015】
(8)通信相手がプリントデバイスかストレージデバイスか、また、ストレージデバイスならば、実行しようとしている操作が再生なのか記録なのか、また記録ならば、連写か動画なのかにより、カメラファインダー内またはカメラに装備された液晶画面内に表示するアイコンの色や形状を変化させることにより、その時の無線通信の実効転送速度でやろうとしている操作がどれだけ影響を受けるかを、操作者にあらかじめ通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に拠れば、無線通信は通信条件により、実効転送速度が変化するために、場合によっては所望の操作の完了に非常に時間がかかり、次の操作になかなか移れないなどの問題があるが、操作の内容や操作の対象物により実効転送速度と複数の閾値を比較することによって、操作者に所望の操作にかかる時間が通常時と比べてどの程度の差があるのかを視覚的に分かりやすく伝えることにより、その操作を実行するかしないか、の判断材料を提供し、予想外に操作完了に時間をとられるなどの不都合を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図を用いて本発明の詳細な実施例を説明する。
【実施例】
【0018】
図1は本発明による無線デジタルカメラのブロック図である。無線デジタルカメラは制御部102、操作判定部103、表示部104、記憶部105、実効転送速度測定部106、通信部107からなり、それぞれバス101を介して相互に接続されている。実効転送速度測定部は通信部107に直接にも接続されている。
【0019】
制御部102はシステム全体を制御し、各ブロックに対して命令を与え返答を受け取り、ブロック間のデータのやり取りを指示する。
【0020】
操作判定部103はカメラのモードと実行可能な操作の判定を行う。
【0021】
表示部104はファインダー及びLCDであり、ライブ画像や再生画像の表示と撮影情報や再生情報の表示、アイコン表示などを行う。
【0022】
記憶部105は撮影画像の記憶をはじめ、その他動作に必要な一時的な記憶、システム固有の値の記憶などを行う。
【0023】
実効転送速度測定部106は、通信部107がどれだけの速度で通信を行っているかを監視する。通信には通常実際に転送するデータだけではなくヘッダ情報などの付加情報があり、それらを除いた実転送データで通信速度を測定する。また、転送失敗などにより再送が行われた場合には最初の転送試行から転送完了までの実時間で通信速度を測定する。
【0024】
通信部107は周辺機器と通信を行ってデータのやり取りを実際に行う。
【0025】
図2は無線デジタルカメラから無線接続されたプリンタにダイレクトプリントする際の処理の流れを示すフローチャートである。
【0026】
ステップ201において、カメラが撮影(Rec)モードであるか再生(Play)モードであるかを判定する。撮影モードであれば、ステップ208において撮影モード時の処理に移行する。撮影モード時の処理については後述する。
【0027】
ステップ201において再生モードであると判定されたら、ステップ202において、現在の操作対象となる画像がカメラの内部記憶にあるものなのか、それとも無線で接続された外部ストレージ機器にあるものなのかを判定する。外部ストレージ機器にあるものならば、画像再生を行うためステップ209において、画像再生処理に移行する。画像再生処理については後述する。
【0028】
ステップ202において、現在の操作対象となる画像がカメラの内部記憶にあるものであると判定されたら、その画像を無線でつながれたプリンタに対して画像を送信し、プリント処理を行うことができるので、現在の通信状況においてプリント処理を行うとしたら、どの程度の転送レベルで実行することができるかを操作者に伝えるために、転送レベルを決定するための処理を以下のステップにて引き続き行う。
【0029】
ステップ203において、操作対象の画像ファイルのファイルサイズの取得を行う。転送するデータ量として使用する。
【0030】
ステップ204において、実効転送速度と比較する閾値を計算する。ダイレクトプリント時のファイル転送にかかる基準時間(Tprint)をあらかじめ決めておいて、ステップ203において得られたファイルサイズ分のデータをTprintの時間で送信することができる転送速度(ファイルサイズをTprintで除算した値)を閾値1とする。さらに閾値1にあらかじめ決められた数値(たとえば0.5)を掛けた値を閾値2とする。
【0031】
ステップ205において、実効転送速度を取得する。
【0032】
ステップ206において、転送レベルを決定する。ステップ205において得られた実効転送速度が、ステップ204において得られた閾値1よりも大きければ転送レベル1とし、閾値1よりも小さく閾値2よりも大きければ、転送レベル2とする。閾値2よりも小さければ、転送レベル3とする。
【0033】
ステップ207において、ステップ206で得られた転送レベルに応じて、ファインダー内およびLCD内のプリンタアイコンの色/形状/大きさを変更し、操作対象画像を現在の通信状況でダイレクトプリントする場合の転送レベルを操作者に通知する。
【0034】
図3は、無線デジタルカメラから無線接続された外部ストレージ機器に保存されている画像をカメラで再生する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【0035】
ステップ301において、カメラが撮影(Rec)モードであるか再生(Play)モードであるかを判定する。撮影モードであれば、ステップ308において撮影モード時の処理に移行する。撮影モード時の処理については後述する。
【0036】
ステップ301において再生モードであると判定されたら、ステップ302において、現在の操作対象となる画像がカメラの内部記憶にあるものなのか、それとも無線で接続された外部ストレージ機器にあるものなのかを判定する。内部記憶にあるものならばダイレクトプリントを行うため、ステップ309においてプリント処理に移行する。プリント処理については前述した。
【0037】
ステップ302において、現在の操作対象となる画像がカメラの外部記憶にあるものであると判定されたら、無線で接続された外部ストレージ機器からその画像を受信し、カメラで再生を行うことができるので、現在の通信状況において受信処理を行うとしたらどの程度の転送レベルで実行することができるかを操作者に伝えるために、転送レベルを決定するための処理を以下のステップにて引き続き行う。
【0038】
ステップ303において、無線を通して操作対象の画像ファイルのファイルサイズの取得を行う。転送するデータ量として使用する。
【0039】
ステップ304において、実効転送速度と比較する閾値を計算する。ファイル転送にかかる基準時間(Tplay)をあらかじめ決めておいて、ステップ303において得られたファイルサイズ分のデータを、Tplayの時間で受信することができる転送速度(ファイルサイズをTplayで除算した値)を閾値1とする。さらに閾値1にあらかじめ決められた数値(たとえば0.5)を掛けた値を閾値2とする。Tplayの値は設計依存であるが、プリントに比べて再生はより早い反応が期待されるので、通常はTprintよりも小さい値を設定する。
【0040】
ステップ305において、実効転送速度を取得する。
【0041】
ステップ306において、転送レベルを決定する。ステップ305において得られた実効転送速度が、ステップ304において得られた閾値1よりも大きければ、転送レベル1とし、閾値1よりも小さく閾値2よりも大きければ、転送レベル2とする。閾値2よりも小さければ、転送レベル3とする。
【0042】
ステップ307において、ステップ306で得られた転送レベルに応じてファインダー内およびLCD内のストレージアイコンの色/形状/大きさを変更し、操作対象画像を現在の通信状況で再生する場合の転送レベルを操作者に通知する。
【0043】
図4は、無線デジタルカメラから連写した画像を無線接続された外部ストレージ機器に保存する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【0044】
ステップ401において、カメラが撮影(Rec)モードであるか再生(Play)モードであるかを判定する。再生モードであれば、ステップ409において再生モード時の処理に移行する。再生モード時の処理については前述した。
【0045】
ステップ401において現在のモードが撮影モードであると判定されたら、無線で接続された外部ストレージ機器へ撮影した画像を送信し、外部ストレージ機器に画像を保存することができるので、現在の通信状況において送信処理を行うとしたら、どの程度の転送レベルで実行することができるかを操作者に伝えるために、転送レベルを決定するための処理を以下のステップにて引き続き行う。
【0046】
ステップ402において、現在の撮影時の画素数と圧縮率を取得する。画素数と圧縮率から撮影画像のファイルサイズを計算する。撮影画像によって画像ファイルにしたときの圧縮効果に違いがあるので、計算したファイルサイズは必ずしも実際のファイルとは同じにはならないが、平均的には実用上問題のないサイズが計算できる。
【0047】
ステップ403において、カメラの一秒間の連写コマ数の取得を行う。コマ数とステップ402で計算したファイルサイズを乗算すると、1秒間に転送するデータ量が計算できる。
【0048】
ステップ404において、カメラの内部記憶への書き込み速度を取得する。内部記憶装置は脱着が可能な記憶メディアであることが多く、メディアによって書き込み速度は異なる。
【0049】
ステップ405において、実効転送速度と比較する閾値を計算する。連写を円滑に行うためには、連写によって一秒間に撮影されるデータの全てが滞ることなく、外部または内部の記憶装置に保存される必要がある。そのため、ステップ402で計算したファイルサイズとステップ403で得られた連写コマ数を乗算したものを、閾値1とする。さらにステップ404で得られた内部記憶への書き込み速度を、閾値2とする。
【0050】
ステップ406において、実効転送速度を取得する。
【0051】
ステップ407において、転送レベルを決定する。閾値1が閾値2よりも大きければ、ステップ406において得られた実効転送速度がステップ405において得られた閾値1よりも大きければ、転送レベル1とし、閾値1よりも小さく閾値2よりも大きければ、転送レベル2とする。閾値2よりも小さければ転送レベル3とする。
【0052】
レベル1ならば、連写性能を落とすことなく外部ストレージへデータを保存できる。レベル2ならば、連写性能はやや落とさざるを得ないが内部記憶よりは連写性能がよくなる。レベル3ならば、内部記憶へ保存する。
【0053】
閾値2が閾値1よりも大きければ、ステップ406において得られた実効転送速度が閾値1より大きければ、レベル1となり、小さければ、レベル2となる。レベル3は設けない。レベル1ならば、連写性能を落とすことなく外部ストレージへデータを保存できる。レベル2ならば、内部記憶へ保存する。
【0054】
ステップ408において、ステップ407で得られた転送レベルに応じて、ファインダー内およびLCD内の連写アイコンの色/形状/大きさを変更し、操作対象画像を現在の通信状況で連写する場合の、転送レベルを操作者に通知する。
【0055】
図5は、無線デジタルカメラから動画像を無線接続された外部ストレージ機器に保存する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【0056】
ステップ501において、カメラが撮影(Rec)モードであるか再生(Play)モードであるかを判定する。再生モードであれば、ステップ509において再生モード時の処理に移行する。再生モード時の処理については前述した。
【0057】
ステップ501において現在のモードが撮影モードであると判定されたら、無線で接続された外部ストレージ機器へ撮影した動画像を送信し、外部ストレージ機器に動画像を保存することができるので、現在の通信状況において送信処理を行うとしたら、どの程度の転送レベルで実行することができるかを操作者に伝えるために、転送レベルを決定するための処理を以下のステップにて引き続き行う。
【0058】
ステップ502において、現在の撮影時の画素数と圧縮率を取得する。画素数と圧縮率から1フレームあたりのデータ量が計算できる。撮影画像によって圧縮効果に違いがあるので、計算したデータ量は必ずしも実際のデータとは同じにはならないが、平均的には実用上問題のないサイズが計算できる。
【0059】
ステップ503において、動画撮影時のフレームレートの取得を行う。フレームレートとステップ502で計算したデータ量から1秒間に転送するデータ量が計算できる。
【0060】
ステップ504において、カメラの内部記憶への書き込み速度を取得する。内部記憶装置は脱着が可能な記憶メディアであることが多く、メディアによって書き込み速度は異なる。
【0061】
ステップ505において、実効転送速度と比較する閾値を計算する。動画撮影を円滑に行うためには、撮影したデータの全てが滞ることなく、外部または内部の記憶装置に保存される必要がある。そのため、ステップ504で得られた内部記憶への書き込み速度を、閾値1とする。さらにステップ502で計算したデータ量とステップ503で得られたフレームレートを乗算したものを、閾値2とする。
【0062】
ステップ506において、実効転送速度を取得する。
【0063】
ステップ507において、転送レベルを決定する。ステップ506において得られた実効転送速度がステップ505において得られた閾値1よりも大きければ転送レベル1とし、閾値1よりも小さく閾値2よりも大きければ転送レベル2とする。閾値2よりも小さければ転送レベル3とする。
【0064】
レベル1およびレベル2ならば、撮影した動画像は外部ストレージへデータを保存できる。レベル1ならば、フレームレートや画素数をもっとあげることもできるかもしれない。レベル3ならば、外部に記憶するとフレーム落ちが発生するので内部記憶へ保存する。
【0065】
ステップ508において、ステップ507で得られた転送レベルに応じて、ファインダー内およびLCD内の動画アイコンの色/形状/大きさを変更し、操作対象画像を現在の通信状況で連写する場合の転送レベルを操作者に通知する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明による無線デジタルカメラの構成を表すブロック図である。
【図2】無線デジタルカメラから無線接続されたプリンタにダイレクトプリントする際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】無線デジタルカメラから無線接続された外部ストレージ機器に保存されている画像をカメラで再生する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】無線デジタルカメラから連写した画像を無線接続された外部ストレージ機器に保存する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】無線デジタルカメラから動画像を無線接続された外部ストレージ機器に保存する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
101 バス
102 制御部
103 操作判定部
104 表示部
105 記憶部
106 実効転送速度測定部
107 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デジタルカメラと周辺機器を無線で接続し、データをやり取りする無線デジタルカメラシステムにおいて無線通信の実効転送速度を測定する実効転送速度測定手段と、測定された実効転送速度と複数の閾値を比較する手段を持ち、通信相手と通信目的により自動的に比較する閾値を選択し、測定された実効転送速度と比較することを特徴とする無線デジタルカメラ。
【請求項2】
通信相手が無線デジタルカメラ内の画像をプリントするプリントデバイスであることを特徴とする請求項1記載の無線デジタルカメラ。
【請求項3】
通信相手が無線デジタルカメラ内の画像をプリントするプリントデバイスである場合に、プリントする画像のファイルサイズにより実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする請求項2記載の無線デジタルカメラ。
【請求項4】
通信相手が画像を保存するストレージデバイスであることを特徴とする請求項1記載の無線デジタルカメラ。
【請求項5】
通信相手が画像を保存するストレージデバイスであり、ストレージデバイス内の画像ファイルを無線デジタルカメラ側に読み出して再生表示する場合に、再生する画像のファイルサイズにより実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする請求項4記載の無線デジタルカメラ。
【請求項6】
通信相手が画像を保存するストレージデバイスであり、無線デジタルカメラで連写しながら画像ファイルをストレージデバイスに保存する場合に、無線デジタルカメラに装着された記憶メディアの書き込み速度により、実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする請求項4記載の無線デジタルカメラ。
【請求項7】
通信相手が画像を保存するストレージデバイスであり、無線デジタルカメラで動画を撮影しながら動画像ファイルをストレージデバイスに保存する場合に、無線デジタルカメラに装着された記憶メディアの書き込み速度により、実効転送速度と比較する閾値を変化させることを特徴とする請求項4記載の無線デジタルカメラ。
【請求項8】
通信相手がプリントデバイスかストレージデバイスか、また、ストレージデバイスならば、実行しようとしている操作が再生なのか記録なのか、また記録ならば、連写か動画なのかにより、カメラファインダー内またはカメラに装備された液晶画面内に表示するアイコンの色や形状を変化させることにより、その時の無線通信の実効転送速度でやろうとしている操作がどれだけ影響を受けるかを、操作者にあらかじめ通知することを特徴とする無線デジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−13746(P2007−13746A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−193246(P2005−193246)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】