説明

無線通信装置及び無線通信装置の制御方法

【課題】ハンドオーバ先の基地局の無線品質に基づいてハンドオーバすることによりハンドオーバの切り戻りを減少させ、ハンドオーバの成功率を向上させることができる無線通信装置及び無線通信装置の制御方法を提供する。
【解決手段】第一の基地局2a及び第二の基地局2bと通信可能な無線通信装置1であって、第一の基地局2aと、第一のリソースにより通信を行う第一の無線部13と、第二の基地局2bと、第一のリソース以外の空きリソースによりテスト通信を行う第二の無線部15と、第一のリソースの無線品質と、前記空きリソースの無線品質とを比較する無線品質比較部17と、無線品質比較部17の比較結果に応じて、第二の基地局2bにハンドオーバさせる制御部11と、を有すること特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置及び無線通信装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末等の無線通信装置がハンドオーバする際には、基地局の候補先リストに基づき、候補先の基地局の下り信号(ダウンリンク信号)の無線信号品質、エラー率を評価することにより、所定の基地局を選択し、ハンドオーバを行っている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−013492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来は、下り信号の無線信号品質に基づき無線通信装置がハンドオーバを行っているため、ハンドオーバした後に、ハンドオーバ先の基地局の無線品質が悪く、ハンドオーバ元の基地局に切り戻るという問題があった。
【0005】
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、ハンドオーバ先の基地局の無線品質に基づいてハンドオーバすることによりハンドオーバの切り戻りを減少させ、ハンドオーバの成功率を向上させることができる無線通信装置及び無線通信装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る無線通信装置は、
第一の基地局及び第二の基地局と通信可能な無線通信装置であって、
前記第一の基地局と、第一のリソースにより通信を行う第一の無線部と、
前記第二の基地局と、前記第一のリソース以外の空きリソースによりテスト通信を行う第二の無線部と、
前記第一のリソースの無線品質と、前記空きリソースの無線品質とを比較する無線品質比較部と、
前記無線品質比較部の比較結果に応じて、前記無線通信装置を前記第二の基地局にハンドオーバさせる制御部と、
を有することを特徴とする。
【0007】
また本発明に係る無線通信装置は、
前記テスト通信は、ループバック通信により行い、前記無線品質は、前記ループバック通信に係る無線品質であることを特徴とする。
【0008】
また本発明に係る無線通信装置はさらに、
前記無線通信装置はさらに、
前記空きリソースの無線品質を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記記憶部に格納された無線品質に基づき、所定の無線品質以上の空きリソースのテスト通信を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る無線通信装置の制御方法は、
第一の基地局及び第二の基地局と通信可能な無線通信装置の制御方法であって、
前記第一の基地局と、第一のリソースにより通信を行うステップと、
前記第二の基地局と、前記空きリソースによりテスト通信を行うステップと、
前記第一のリソースの無線品質と、前記空きリソースの無線品質とを比較する無線品質比較ステップと、
前記無線品質比較部の比較結果に応じて、前記第二の基地局にハンドオーバさせるステップと、
を含む、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る無線通信装置の制御方法は、
前記テスト通信は、ループバック通信により行い、前記無線品質は、前記ループバック通信に係る無線品質であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る無線通信装置の制御方法はさらに、
前記無線通信装置の制御方法はさらに、
前記複数のリソースの無線品質を記憶部に記憶するステップと、
前記記憶部に格納された無線品質に基づき、所定の無線品質以上の空きリソースのテスト通信を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明における無線通信装置及び無線通信装置の制御方法によれば、ハンドオーバ先の基地局の無線品質に基づいてハンドオーバすることによりハンドオーバの切り戻りを減少させ、ハンドオーバの成功率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信システムのブロック図である。
【図2】無線通信装置1の記憶部12に格納されるリソーステーブルの一例である。
【図3】本発明の一実施形態に係る無線通信システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る無線通信装置1が第一の基地局2aと通信している状態を示す概念図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る無線通信装置1が第二の基地局2bとテスト通信している状態を示す概念図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る無線通信装置1が第二の基地局2bにハンドオーバしている状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施形態に係る無線通信システムのブロック図である。本発明の一実施形態に係る無線通信システムは、無線通信装置1と、第一の基地局2aと、第二の基地局2bとを備える。無線通信装置1と、第一の基地局2aと、第二の基地局2bとは、無線により接続されている。なお図1では、基地局装置として第一の基地局2aと、第二の基地局2bの2つのみを示しているがこれに限られず、3つ以上の基地局装置を備える構成であってもよい。
【0016】
無線通信装置1は、制御部11と、記憶部12と、第一の無線部13と、第一のアンテナ14と、第二の無線部15と、第二のアンテナ16と、無線品質比較部17と、音声通話部18と、データ通信部19と、表示部20とを備える。
【0017】
制御部11は、無線通信装置1が接続する先の基地局の候補先リストを更新し、当該候補先リストにより通信可能な基地局を把握する。当該候補先リストは、記憶部12に格納される。本実施形態の場合、候補先リストには、第一の基地局2aと、第二の基地局2bとがリストアップされている。また制御部11は、更新した候補先リストの最上位にリストアップされている基地局と通信するように、第一の無線部13を制御する。また制御部11は、第一の基地局2aとの通信に使用されていない空きリソース空きリソースにより、候補先リストの2番目にリストアップされている基地局とテスト通信をするように、後述する第二の無線部15を制御する。また制御部11は、後述する無線品質比較部17の比較結果に応じて、無線通信装置1のハンドオーバを制御する。
【0018】
第一の無線部13は、制御部11の制御に基づき、所定のリソースにより、第一のアンテナ14を介して基地局2a又は基地局2bと通信をする。また第一の無線部13は、通信の切断要求を、第一のアンテナ14を介して基地局2aまたは基地局2bに送信する。
【0019】
第二の無線部15は、制御部11の制御に基づき、第一の基地局2a又は第二の基地局2bと、空きリソース及び通信中のリソースにより評価用データを送受信し、空きリソース及び通信中のリソースのテスト通信を行う。具体的には第二の無線部15は、第二のアンテナ16を介して、第一の基地局2a又は第二の基地局2bに、評価通信開始メッセージを送信する。当該評価通信開始メッセージにより、第一の基地局2a又は第二の基地局2bは、無線通信装置1とテスト通信をすることを識別できる。また第二の無線部15は、全ての空きリソース及び通信中のリソースにより、評価用データを、第二のアンテナ16を介して第一の基地局2a又は第二の基地局2bに送信する。ここで評価用データとは、少容量のデータ、例えば10キロバイト(KB)程度のデータであり、第一の基地局2a又は第二の基地局2bとの無線品質の評価用に用いるものである。また第二の無線部15は、評価用データを、第二のアンテナ16を介して受信する。
【0020】
無線品質比較部17は、第二の無線部15によりテスト通信を行った、通信中リソースの無線品質及び空きリソースの無線品質を算出する。具体的には無線品質比較部17は、受信した評価用データのエラーレート、送受信に要した時間等に基づき各リソースの無線品質を算出する。また無線品質比較部17は、算出した空きリソースの無線品質と、無線通信装置1が通信中のリソースの無線品質とを比較し、比較した空きリソースの中から無線品質が最良のリソースを決定する。そして無線品質比較部17は、当該決定した最良のリソースが、空きリソースの無線品質であるか否かを判定する。
【0021】
音声通話部18は、無線通信装置1により処理する信号のうち、音声通話に係る信号を処理する。データ通信部19は無線通信装置1により処理する信号のうち、データ通信に係る信号を処理する。表示部20は、ディスプレイ等により構成され、無線通信装置1の利用者に、各種の表示等をする。
【0022】
図2は、記憶部12に格納されるリソーステーブルの例を示す。リソーステーブルは、無線通信装置1が基地局2a又は/及び基地局2bと無線通信可能なリソースが網羅されている。図2に示すリソーステーブルでは、行方向が物理スロット番号(例えば物理スロット1〜物理スロット6)、列方向が、周波数(例えばf1〜f4)である。このうち、無線通信装置1は、物理スロット4及び周波数f2のリソースを、第一の基地局2aとの通信に使用しており、リソーステーブルには、“使用中”を格納する。“使用中”以外の空欄のリソースは、全て未使用のリソース、つまり空きリソースである。
【0023】
次に、本発明に係る無線通信システムについて、図3に示すフローチャート及び図4〜図6に示す概要図によりその動作の詳細を説明する。
【0024】
はじめに無線通信装置1の制御部11は、無線通信装置1が接続する先の基地局の候補先リストを更新する(ステップS1)。制御部11は、当該候補先リストにより通信可能な基地局を把握する。ここでは、当該候補先リストに第一の基地局2a及び第二の基地局2bがリストアップされ、かつ第一の基地局2aが第二の基地局2bよりもリストの上位にリストアップされている(すなわち最上位にリストアップされている)ものとして説明する。制御部11は、更新した候補先リストの最上位にリストアップされている第一の基地局2aと通信するように第一の無線部13を制御する。
【0025】
続いて、第一の無線部13は、第一の基地局2aと、所定のリソースにより、第一のアンテナ14を介して通信をする(ステップS2)。ここでは、当該リソースは、物理スロット4及び周波数f2のリソースであるとして説明する。またステップS2で行っている通信は、当該通信を終了するステップS14まで継続して行われる。
【0026】
図4は、無線通信装置1が第一の基地局2aと通信している状態を示す概念図である。図3に示すように、ステップ2においては、無線通信装置1は、第一の基地局2aと、物理スロット4及び周波数f2により通信をしている。
【0027】
続いて制御部11は、記憶部12に格納されたリソーステーブルに基づき、第一の基地局2aとの通信に使用されていない空きリソースを検索する(ステップS3)。ステップS2において、第一の無線部13が、物理スロット4及び周波数f2のリソースを使用しているため、該リソース以外のリソースは全て空きリソースである。従って制御部11は、該リソース以外のリソースを空きリソースとして抽出する。制御部11は、抽出した空きリソース及び、候補先リストの2番目にリストアップされている第二の基地局2bとテスト通信をするように第二の無線部15を制御する。
【0028】
続いて第二の無線部15は、第二の基地局2bと、空きリソースにより評価用データを送受信し、空きリソースのテスト通信を行う。具体的には、第二の無線部15は、第二のアンテナ16を介して、第二の基地局2bに、評価通信開始メッセージを送信する(ステップS4)。第二の基地局2bは、当該評価通信開始メッセージにより、無線通信装置1とテスト通信をすることを識別する。
【0029】
続いて第二の無線部15は、全ての空きリソースにより、評価用データを、第二のアンテナ16を介して第二の基地局2bに送信する(ステップS5)。すなわち、第二の無線部15は、物理スロット4及び周波数f2の2つのリソース以外の各リソースにより、評価用データを、第二のアンテナ16を介して第二の基地局2bに送信する。
【0030】
続いて第二の基地局2bは、受信した評価用データを、そのまま無線通信装置1に返信(ループバック)する(ステップS6)。無線通信装置1の第二の無線部15は、評価用データを、第二のアンテナ16を介して受信する。すなわち、第二の基地局2b及び無線通信装置1との間でループバック通信を行う。
【0031】
図5は、無線通信装置1が第二の基地局2bとテスト通信している状態を示す概念図である。図5に示すようにステップS4〜ステップS6においては、無線通信装置1は、物理スロット4及び周波数f2以外のリソースにより、第二の基地局2bと順次テスト通信を行う。
【0032】
続いて第二の無線部15は、第一の基地局2aと、通信中のリソースである物理スロット4及び周波数f2により、評価用データを送受信し、通信中のリソースのテスト通信を行う。具体的には、第二の無線部15は、第二のアンテナ16を介して、第二の基地局2aに、評価通信開始メッセージを送信する(ステップS7)。第一の基地局2aは、当該評価通信開始メッセージにより、無線通信装置1とテスト通信をすることを識別する。なお当該テスト通信は、第一の無線部13による第一の基地局2aとの通信の空き時間に行う。
【0033】
続いて第二の無線部15は、通信中のリソースにより、評価用データを、第二のアンテナ16を介して第一の基地局2aに送信する(ステップS8)。
【0034】
続いて第一の基地局2aは、受信した評価用データをそのまま無線通信装置1に返信(ループバック)する(ステップS9)。無線通信装置1の第二の無線部15は、評価用データを、第二のアンテナ16を介して受信する。すなわち、第一の基地局2a及び無線通信装置1との間でループバック通信を行う。
【0035】
続いて無線通信装置1の無線品質比較部17は、テスト通信を行った、通信中リソースの無線品質及び空きリソースの無線品質を算出する(ステップS10)。
【0036】
続いて無線品質比較部17は、算出した空きリソースの無線品質と、無線通信装置1が通信中のリソース(物理スロット4及び周波数f2)の無線品質とを比較し、比較した空きリソースの中から無線品質が最良のリソースを決定する。そして無線品質比較部17は、当該決定した最良のリソースが、空きリソースであるか否かを判定する(ステップS11)。空きリソースの無線品質が最良である場合、ステップS12に進む。空きリソースの無線品質が最良ではない場合、すなわち、通信中のリソースの無線品質が最良である場合には、処理が終了する。
【0037】
空きリソースの無線品質が最良である場合、制御部11は、ステップS12〜ステップS14により、制御部11は、無線品質比較部17の比較結果に応じて、無線通信装置1を第一の基地局2aから、第二の基地局2bにハンドオーバさせる。具体的には、制御部11は、無線品質比較部17により決定された最良のリソースにより、第二の基地局2bと通信するように第一の無線部13を制御する。そして第一の無線部13は、第二の基地局2bと、最良のリソースにより、第一のアンテナ14を介して通信をする(ステップS12)。
【0038】
続いて第一の無線部13は、第一のアンテナ14を介して第一の基地局2aに通信の切断要求を送信する(ステップS13)。該切断要求により、第一の基地局2aは、無線通信装置1との、所定のリソース(物理スロット4及び周波数f2)による通信を切断する(ステップS14)。
【0039】
図6は、無線通信装置1の制御部11が無線通信装置1を第一の基地局2aから第二の基地局2bにハンドオーバさせている状態を示す概念図である。ここでは、最良のリソースが、物理スロット3、周波数f3であるものとして示している。
【0040】
このように本発明によれば、第二の無線部15により空きリソースにより候補先の基地局装置の無線品質を比較するため、ハンドオーバ先の基地局装置の無線品質に基づいてハンドオーバすることによりハンドオーバの切り戻りを減少させ、ハンドオーバの成功率を向上させることができる。
【0041】
またテスト通信は、ループバック通信により行っているため、無線通信装置1及び第一の基地局2a及び第二の基地局2bとの通信における下り信号及び上り信号の無線品質を効率的に算出することができる。
【0042】
なお、ステップS2において無線通信装置1と第一の基地局2aは、1つのリソースで通信するものとしたがこれに限られず、複数のリソースにより通信してもよい。
【0043】
なお、ステップS7からステップS9と、ステップS3からS6とを入れ替え、所定のリソース、すなわち現在通信中のリソースにおけるテスト通信を、空きリソースにおけるテスト通信の前に行ってもよい。また、所定のリソースにおけるテスト通信は、第一の無線部13による第一の基地局2aとの通信の空き時間に行うため、当該テスト通信を第二の無線部15及び第二のアンテナ16で行う代わりに、第一の無線部13及び第一のアンテナ14で行ってもよい。
【0044】
なお、本発明の動作であるステップS1〜ステップS14は、無線通信装置1の候補先リストが更新される度に行ってもよい。当該候補先リストの更新は例えば10分間隔等所定のタイミングで行われる。候補先リストが更新されるたびにステップS1〜ステップS14を繰り返すことで、無線通信装置1はより良い無線品質のリソースを常時利用することができる。
【0045】
なお制御部11が、無線品質比較部17が算出した空きリソースの無線品質を記憶部12に格納してもよい。具体的には制御部11は、ハンドオーバをした後、すなわちステップS14の後に記憶部12に空きリソースの無線品質を格納する。そして制御部11は、当該格納した無線品質に基づき、再度ステップS1〜ステップS14の動作をする場合、ステップS3の空きリソースの検索の際に当該格納された無線品質を利用し、例えば所定の無線品質以上の空きリソースのみテスト通信を行う等、テスト通信の効率を上げることができる。
【0046】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 無線通信装置
11 制御部
12 記憶部
13 第一の無線部
14 第一のアンテナ
15 第二の無線部
16 第二のアンテナ
17 無線品質比較部
18 音声通話部
19 データ通信部
20 表示部
2a 第一の基地局
2b 第二の基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の基地局及び第二の基地局と通信可能な無線通信装置であって、
前記第一の基地局と、第一のリソースにより通信を行う第一の無線部と、
前記第二の基地局と、前記第一のリソース以外の空きリソースによりテスト通信を行う第二の無線部と、
前記第一のリソースの無線品質と、前記空きリソースの無線品質とを比較する無線品質比較部と、
前記無線品質比較部の比較結果に応じて、前記無線通信装置を前記第二の基地局にハンドオーバさせる制御部と、
を有する無線通信装置。
【請求項2】
前記テスト通信は、ループバック通信により行い、前記無線品質は、前記ループバック通信に係る無線品質であることを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記無線通信装置はさらに、
前記空きリソースの無線品質を記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記記憶部に格納された無線品質に基づき、所定の無線品質以上の空きリソースのテスト通信を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
第一の基地局及び第二の基地局と通信可能な無線通信装置の制御方法であって、
前記第一の基地局と、第一のリソースにより通信を行うステップと、
前記第二の基地局と、前記空きリソースによりテスト通信を行うステップと、
前記第一のリソースの無線品質と、前記空きリソースの無線品質とを比較する無線品質比較ステップと、
前記無線品質比較部の比較結果に応じて、前記第二の基地局にハンドオーバさせるステップと、
を含む、無線通信装置の制御方法。
【請求項5】
前記テスト通信は、ループバック通信により行い、前記無線品質は、前記ループバック通信に係る無線品質であることを特徴とする、請求項4に記載の無線通信装置の制御方法。
【請求項6】
前記無線通信装置の制御方法はさらに、
前記複数のリソースの無線品質を記憶部に記憶するステップと、
前記記憶部に格納された無線品質に基づき、所定の無線品質以上の空きリソースのテスト通信を行うことを特徴とする、請求項4又は5に記載の無線通信装置の制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−115586(P2013−115586A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259572(P2011−259572)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】