説明

照明器具

【課題】 半導体発光モジュールに接続された電気配線を内部にコンパクトに納めることが可能な照明器具を提供することを目的とする。
【解決手段】 照明器具1であって、長方形状の板状部材2aおよび板状部材2aの長辺のそれぞれに沿って配置された側壁部材2bを備え、側壁部材2b間に板状部材2aの上方に位置する長手方向に沿って設けられた開口部Hを有する筐体2と、板状部材2aの上面に設けられた、開口部Hに向かって光を発する半導体発光モジュール3とを備え、板状部材2aの下面には、長手方向に沿って板状部材2aの一端から他端にかけて配線溝Lが設けられており、配線溝Lに沿って半導体発光モジュール3に接続された電気配線5が収容されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光モジュールを含む照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を光源とする半導体発光モジュールおよび照明器具の開発が進められている(例えば、特許文献1を参照)。半導体発光モジュールを有する照明器具は、消費電力または製品寿命に関して注目されている。また、この照明器具は、半導体発光モジュールに接続された電気配線の引き回しについて、例えば住宅用照明分野などにおいては、小型化または薄型化を要求される中で限られた収容スペース内に如何に効率よく収めるかが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−192638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、半導体発光モジュールに接続された電気配線を内部にコンパクトに収めることが可能な照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る照明器具は、長方形状の板状部材および前記板状部材の長辺のそれぞれに沿って配置された側壁部材を備え、前記側壁部材間に前記板状部材の上方に位置するように長手方向に沿って設けられた開口部を有する筐体と、前記板状部材の上面に設けられた、前記開口部に向かって光を発する半導体発光モジュールとを備え、前記板状部材の下面には、長手方向に沿って前記板状部材の一端から他端にかけて配線溝が設けられており、前記配線溝に沿って前記半導体発光モジュールに接続された電気配線が収容されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、半導体発光モジュールに接続された電気配線を内部にコンパクトに納めることが可能な照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係る照明器具の概観斜視図である。
【図2】本実施形態に係る照明器具の分解した概観斜視図である。
【図3】本実施形態に係る照明器具の配線溝と電気配線を示した裏面の平面図である。
【図4】本実施形態に係る照明器具の筐体を拡大して示した概観斜視図である。
【図5】本実施形態に係る照明器具の半導体発光モジュールを拡大して示した概観斜視図である。
【図6】本実施形態に係る照明器具のリフレクターを拡大して示した概観斜視図である。
【図7】本実施形態に係る照明器具の断面図である。
【図8】本実施形態に係る半導体発光モジュールの内部を示した断面斜視図である。
【図9】本実施形態に係る半導体発光モジュールの断面図である。
【図10】一変形例に係る照明器具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る照明器具の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものである。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る照明器具の概観斜視図であって、筐体の開口部からリフレクターおよび半導体発光モジュールの一部が見えている状態を示している。図2は、図1に示す照明器具の分解斜視図であって、光透過性カバー、リフレクター、半導体発光モジュールおよび筐体を示している。図3は、図1に示す照明器具を裏面から見た場合の平面図であって、溝と電気配線との関係を示している。図4は、図2に示す照明器具における筐体を拡大した概観斜視図であって、筐体の一端を示している。図5は、図2に示す照明器具における半導体発光モジュールを拡大した概観斜視図であって、半導体発光モジュールの一端を示している。図6は、図2に示す照明器具におけるリフレクターを拡大した概観斜視図であって、リフレクターの一端を示している。図7は、図1のX−X’線に沿った照明器具の断面図である。図8は、1つの半導体発光モジュールの内部を示した断面斜視図である。図9は、図8のY−Y’線に沿った半導体発光モジュールの断面図である。
【0010】
<照明器具の構成>
照明器具1は、天井または壁等の室内に直接取り付けるか、あるいは、屋外にて使用するものである。そして、照明器具1から発せられる光は、室内または屋外を照らすことができる。
【0011】
照明器具1は、開口部Hを有する筐体2と、開口部Hに向かって光を発する半導体発光モジュール3と、半導体発光モジュール3が発する光を反射して開口部Hに向かって光を進行させるリフレクター4とを含んでいる。筐体2は、平面方向に延在した矩形状の板状部材2aと、板状部材2aの長手方向に沿って両側に設けられた側壁部材2bとを備えている。
【0012】
板状部材2aの下面には、長手方向に沿って板状部材2aの一端から他端にかけて配線溝Lが設けられている。配線溝Lには、半導体発光モジュール3に電気的に接続された電気配線5が収容されている。
【0013】
リフレクター4は、半導体発光モジュール3が発する光を反射するものであって、例えばアルミ二ウム、銅またはステンレス等から構成されている。また、リフレクター4は、金型によって成型されたポリカーボネート樹脂から成るリフレクター4の内壁面に、アルミニウムを蒸着することによって構成されてもよい。リフレクター4は、各発光素子3aを取り囲む態様で配置されている。なお、リフレクター4の熱伝導率は、例えば10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。
【0014】
リフレクター4は、半導体発光モジュール3が発する光を下方から上方に向かって通過させる導光孔4aと、筐体2の内側に引っ掛ける引掛け部4bとを有している。
【0015】
リフレクター4は、筐体2の内側に引っ掛けるように設けられ、半導体発光モジュール3と間を空けて配置されている。図6に示すように、側壁部材2bの一端には、平面方向であって筐体2の内側に向かって延在した支持部2bxが設けられており、支持部2bxから下方に向かって延在した凸部2byが設けられている。また、リフレクター4は、リフレクター4の出射口の縁から、半導体発光モジュール3に向かって折れ曲がって形成されている。そして、リフレクター4の引掛け部4bは、半導体発光モジュール3に向かって折れ曲がった先にあり、凸部2byに引っ掛けられる。
【0016】
リフレクター4は、凸部2byに引っ掛けて設けられることで、筐体2が熱によって変形したとしても、リフレクター4は凸部2byに対して固着されていないので、筐体2から加わる熱応力を緩和することができる。その結果、リフレクター4は、半導体発光モジュール3に対して、リフレクター4が位置ずれしたり、歪んだり、反ったりするのを抑制することができ、半導体発光モジュール3が発する光を効果的に反射して、指向性が優れた状態で外部に取り出すことができる。
【0017】
リフレクター4は、半導体発光モジュール3と間を空けて設けられることによって、発光素子3aが発する熱が直接的に半導体発光モジュール3を介して伝達されない。その結果、リフレクター4は、半導体発光モジュール3に対して熱によって位置がずれたり、歪んだり、反ったりすることが抑制されて、半導体発光モジュール3が発する光を効果的に反射して指向性が優れた状態で外部に取り出すことができる。
【0018】
リフレクター4は、図6に示すように、筐体2内に実装したときに、半導体発光モジュール3の光源としての発光素子3aに対応する導光孔4aが複数設けられている。
【0019】
リフレクター4は、発光素子3aからリフレクター4の出射口に向かうにつれて広がって形成されている。リフレクター4は、いわゆるパラボラ形状の円筒体である。リフレクター4で囲まれる領域が、リフレクター4の出射口に向かうにつれて大きくなることで、リフレクター4によって発光素子3aの発する光を遮りにくくすることができ、発光素子3aの発する光の照射面積を広くすることができる。つまり、導光孔4aは、図6に示すように、導光孔4aで囲まれる横断面の領域は、下部から上部に向かって広がるように形成されている。そして、導光孔4aの下方に位置する発光素子3aが発する光を、導光孔4aを通して、導光孔4aの内壁面にて反射させて、上方に向かって指向性よく取り出すことができる。なお、導光孔4aの板状部材2aの上面に沿った平面方向に対する傾斜角度は、例えば30度以上85度以下に設定されている。
【0020】
光透過性カバー6は、筐体2内を覆うものであって、半導体発光モジュール3を保護するものである。光透過性カバー6は、半導体発光モジュール3から発せられる光が透過する材料からなり、例えば樹脂またはガラス等の光透過性材料から構成されている。そして、半導体発光モジュール3の発する光が、光透過性カバー6を通過して外部に取り出される。なお、光透過性カバー6は、矩形状の板体であって、平面視して長手方向の長さが、例えば48mm以上1998mm以下であって、平面視して短手方向の長さが、例えば9mm以上49mm以下に設定されている。また、光透過性カバー6は、縦断面視したときの上下方向の長さが、例えば0.5mm以上3mm以下に設定されている。
【0021】
光透過性カバー6は、筐体2の開口縁に設けられる。光透過性カバー6は、筐体2内の支持部2bxの一方から他方にかけて設けられている。光透過性カバー6は、筐体2の長手方向に沿って筐体2の側面からスライドさせて、支持部2bxに引っ掛けることができる。そして、筐体2の板状部材2a、側壁部材2b、光透過性カバー6および側面カバー7によって、筐体2内の半導体発光モジュール3を外部から保護することができる。また、光透過性カバー6は、筐体2の支持部2bxにて挟持して保持されることで、光透過性カバー6が落下するのを防止することができる。
【0022】
次に、半導体発光モジュール3について説明する。半導体発光モジュール3は、半導体発光素子からなる複数の発光素子3aと、複数の発光素子3aを実装するための実装基板3bとを備えている。複数の発光素子3aは、筐体2内に直線状に配置されており、各発光素子3aの直上にリフレクター4の導光孔4aが位置するように位置合わせされている。
【0023】
実装基板3bは、矩形状であって、その長手方向寸法が筐体2の開口部Hと略同じ長さを有した長尺の板体である。実装基板3bは、例えば樹脂からなるプリント配線基板等の樹脂基板、あるいはガラス基板、あるいはアルミ基板等の金属板が用いられる。なお、実装基板3bには、筐体2に固定するための螺子孔(図示せず)が設けられている。そして、実装基板3bと筐体2とを螺子を介して固定することができる。なお、実装基板3bの上面には、複数の発光素子3aが等間隔に実装されている。
【0024】
次に、発光素子3aについて説明する。発光素子3aは、チップ実装基板31と、チップ実装基板31上に設けられる光半導体素子32と、光半導体素子32を取り囲む枠体33と、枠体33で囲まれる領域に設けられる封止樹脂34と、枠体33によって支持され、接着樹脂35を介して枠体33に接続される波長変換部材36とを備えている。
【0025】
発光素子3aは、例えば発光ダイオードであって、光半導体素子32内のpn接合中の電子と正孔とが再結合することによって、光半導体素子32が光を放出する。
【0026】
チップ実装基板31は、実装基板3b上に設けられる。実装基板3bとチップ実装基板31とは、例えば半田または導電性接着剤を介して電気的に導通されるように接合される。チップ実装基板31は、例えばアルミナ、ムライトまたはガラスセラミック等のセラミック材料、あるいはこれらの材料のうち複数の材料を混合した複合系材料から構成することができる。また、チップ実装基板31は、金属酸化物微粒子を分散させた高分子樹脂を用いることができる。
【0027】
チップ実装基板31の表面が拡散面である場合は、光半導体素子32から発せられる光が、チップ実装基板31の表面に照射されて拡散反射される。そして、光半導体素子32が発する光を拡散反射によって多方向に放射し、光半導体素子32から発せられる光が特定箇所に集中するのを抑制することができる。
【0028】
ここで、チップ実装基板31には、配線導体が設けられており、配線導体を介して実装基板3bに電気的に接続されている。配線導体は、例えばタングステン、モリブデン、マンガンまたは銅等の導電材料からなる。配線導体は、例えばタングステン等の粉末に有機溶剤を添加して得た金属ペーストを、チップ実装基板31に所定パターンで印刷することにより得られる。
【0029】
光半導体素子32は、チップ実装基板31上に実装される。具体的には、光半導体素子32は、チップ実装基板31上に形成される配線導体上に、例えば半田または導電性接着剤等の接着材料、あるいはボンディングワイヤ等を介して電気的に接続される。
【0030】
光半導体素子32は、例えばサファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリコンカーバイド、シリコンまたは二ホウ化ジルコニウム等の基体に有機金属気相成長法または分子線エピタキシャル成長法等の化学気相成長法を用いて、半導体層を成長させることによって作製される。なお、光半導体素子32の厚みは、例えば30μm以上1000μm以下である。
【0031】
光半導体素子32は、第1半導体層と、第1半導体層上に形成される発光層と、発光層上に形成される第2半導体層とから構成されている。
【0032】
第1半導体層、発光層および第2半導体層は、例えばIII族窒化物半導体、ガリウム燐
またはガリウムヒ素等のIII−V族半導体、あるいは窒化ガリウム、窒化アルミニウムま
たは窒化インジウム等のIII族窒化物半導体などを用いることができる。なお、第1半導
体層の厚みは、例えば1μm以上5μm以下である。発光層の厚みは、例えば25nm以上150nm以下である。第2半導体層の厚みは、例えば50nm以上600nm以下である。また、このように構成された光半導体素子32では、例えば370nm以上420nm以下の波長範囲の励起光を発することができる。
【0033】
チップ実装基板31上には、光半導体素子32を取り囲むように枠状の枠体33が設けられている。枠体33は、チップ実装基板31上に例えば半田または接着剤を介して接続される。枠体33は、セラミック材料であって、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたは酸化イットリウム等の多孔質材料からなる。枠体33は、多孔質材料からなり、枠体33の表面は微細な孔が多数形成される。
【0034】
枠体33は、光半導体素子32と間を空けて、光半導体素子32の周りを取り囲むように形成されている。また、枠体33は、傾斜する内壁面が下端から上端に行く従って外方に向かって広がるように形成されている。そして、枠体33の内壁面が、光半導体素子32から発せられる励起光の反射面として機能する。また、枠体33の内壁面が拡散面である場合には、光半導体素子32から発せられる光が、枠体33の内壁面にて拡散反射する。そして、光半導体素子32から発せられる光は、特定箇所に集中されず、上方に向かって光を進行させることができる。
【0035】
また、枠体33の傾斜する内壁面は、例えばタングステン、モリブデン、銅または銀等から成る金属層と、金属層を被覆するニッケルまたは金等から成る鍍金金属層を形成してもよい。この鍍金金属層は、光半導体素子32の発する光を反射させる機能を有する。なお、枠体33の内壁面の傾斜角度は、チップ実装基板31の上面に対して例えば55度以上70度以下の角度に設定されている。枠体33の熱膨張率は、例えば3×10−6/K以上30×10−6/K以下に設定されている。
【0036】
枠体33で囲まれる領域には、封止樹脂34が充填されている。封止樹脂34は、光半導体素子32を封止するとともに、光半導体素子32から発せられる光が透過する機能を備えている。封止樹脂34は、例えばシリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等の透光性の絶縁樹脂を用いることができる。
【0037】
波長変換部材36は、枠体33に支持されるとともに、光半導体素子32と間を空けて対向するように設けられる。また、波長変換部材36は、光半導体素子32を封止する封止樹脂34と空隙を介して枠体33に設けられる。
【0038】
波長変換部材36は、接着樹脂35を介して枠体33に接合されている。接着樹脂35は、波長変換部材36の下面の端部から波長変換部材36の側面、さらに波長変換部材36の上面の端部にかけて被着している。
【0039】
接着樹脂35は、例えばポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シアネート樹脂、シリコーン樹脂またはビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。また、接着樹脂35は、例えばポリエーテルケトン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリフェニレンエーテル樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。なお、接着樹脂35の熱膨張率は、例えば3×10−5/K以上30×10−5/K以下に設定されている。
【0040】
接着樹脂35の材料は、枠体33の熱膨張率と波長変換部材36の熱膨張率との間の大きさの熱膨張率の材料が選択される。接着樹脂35の材料としてこのような材料を選択することで、枠体33と波長変換部材36とが熱膨張するときに、両者の熱膨張率の差に起因して両者が剥離しようとするのを抑制することができ、両者を良好に繋ぎ止めることが
できる。
【0041】
接着樹脂35が、波長変換部材36の下面の端部にまで被着することで、接着樹脂35が被着する面積を大きくし、枠体33と波長変換部材36とを強固に接続することができる。その結果、枠体33と波長変換部材36の接続強度を向上させることができ、波長変換部材36の撓みが抑制される。そして、光半導体素子32と波長変換部材36との間の光学距離が変動するのを効果的に抑制することができる。
【0042】
波長変換部材36は、光半導体素子32から発せられる励起光が内部に入射して、内部に含有される蛍光体が励起されて、光を発するものである。ここで、波長変換部材36には、例えばシリコーン樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂等から成り、その樹脂中に、例えば430nm以上490nm以下の蛍光を発する青色蛍光体、例えば500nm以上560nm以下の蛍光を発する緑色蛍光体、例えば540nm以上600nm以下の蛍光を発する黄色蛍光体、例えば590nm以上700nm以下の蛍光を発する赤色蛍光体が含有されている。なお、蛍光体は、波長変換部材36中に均一に分散するように含有されている。なお、波長変換部材36の厚みは、例えば0.5以上3mm以下に設定されている。波長変換部材36の熱膨張率は、例えば3×10−5/K以上30×10−5/K以下に設定されている。
【0043】
また、波長変換部材36の端部の厚みは一定に設定されている。波長変換部材36の厚みは、例えば0.5mm以上3mm以下に設定されている。ここで、厚みが一定とは、波長変換部材36の厚みの誤差が0.1mm以下のものを含む。波長変換部材36の厚みを一定にすることにより、波長変換部材36にて励起される光の量を一様になるように調整することができ、波長変換部材36における輝度むらを抑制することができる。
【0044】
次に、筐体2について説明する。筐体2は、半導体発光モジュール3を保持する機能と、半導体発光モジュール3の発する熱を外部に放散させる機能を有している。筐体2は、例えばアルミニウム、銅またはステンレス等の金属、プラスチックまたは樹脂等から構成され、平面視して直方体形状であって、開口部Hを有している。そして、開口部H内に、複数の半導体発光モジュール3を実装することができる。なお、筐体2は、平面視して長手方向の長さが、例えば50mm以上2000mm以下であって、平面視して短手方向の長さが、例えば10mm以上50mm以下に設定されている。また、筐体2は、縦断面視したときの上下方向の長さが、例えば10mm以上50mm以下に設定されている。
【0045】
筐体2は、半導体発光モジュール3の発する熱を効率よく外部に放散することによって、半導体発光モジュール3の傾斜角度が変化したり、リフレクター4が変形したり、リフレクター4の反射率が低下するのを低減することができ、それによって外部に取り出される光の指向性を良好に維持することができる。筐体2の熱伝導率は、例えば、10W/m・K以上500W/m・K以下で設定されている。なお、筐体2内には、半導体発光モジュール3が、板状部材2aに螺子またはボルト等の固定部材を介して固定される。
【0046】
側壁部材2bは、外側面が平面状に形成されている。側壁部材2bの外側面が平面状であることで、外部の平坦面に側壁部材2bを接続するときに、両者の接触面積を大きくすることでき、両者を接続しやすくするとともに、外部の平坦面との接続部を介して半導体発光モジュール3からの熱を効率よく放熱することができる。
【0047】
側壁部材2bのそれぞれの一端には内方に向かって突出した支持部2bxが設けられている。そして、対向する一対の支持部2bxの一方から他方にわたって矩形状の光透過性カバー6が設けられる。さらに、支持部2bxの端部から下方に突出した凸部2byを設けることで、側壁部材2bと凸部2byとの間に嵌合溝Kを形成することができる。嵌合
溝Kは、リフレクター4を脱着可能に嵌めることができる。その結果、支持部2bxに対してリフレクター4を簡単に取り外すことができ、照明器具の組み立て容易性を向上させることができる。さらに、嵌合溝Kは、半導体発光モジュール3から側壁部材2bを介してリフレクター4に伝達される熱を低減することができ、リフレクター4が熱変形するのを抑制することができる。
【0048】
筐体2は、図3に示すように、板状部材2aの下面に配線溝Lが設けられている。配線溝Lは、板状部材2aの一端から他端にかけて連続して設けられている。また、板状部材2aの両端部には、平面視して半円状の貫通孔2axが設けられている。貫通孔2axは、板状部材2aの端部を切欠いたものであって、板状部材2aの下面と板状部材2aの上面との間で電気配線5を引き回すのに用いるものである。なお、半円状の貫通孔2axの弦の部分が、板状部材2aの縁に対応している。貫通孔2axは、平面視して半径が、例えば2mm以上10mm以下の大きさに設定されている。
【0049】
半導体発光モジュール3は板状部材2aの上面に設けられるが、配線溝Lは板状部材2aの下面に設けられる。配線溝Lには、電気配線5が設けられるため、半導体発光モジュール3と電気配線5とは板状部材2aを間に挟んで配置される。その結果、電気配線5の発する熱が、半導体発光モジュール3に伝わりにくく、同様に、半導体発光モジュール3の発する熱が、電気配線5に伝わりにくい。そのため、半導体発光モジュール3が熱の影響により、発光効率が低下したり、電気配線5の消費電力が上昇したりすることを、効果的に抑制することができる。
【0050】
また、配線溝Lは、筐体2の側壁部材2bでなく、板状部材2aの下面に設けられる。仮に、筐体2の側壁部材2bに配線溝Lを設けて、配線溝L内に電気配線5を配置した場合は、側壁部材2bから板状部材2aの上面にかけて電気配線5を引き回さなければならず、電気配線5の引き回す距離がながくなってしまう。さらに、側壁部材2bに配線溝Lを設けて、配線溝L内に電気配線5を配置したとすると、電気配線5の発する熱が直接的に側壁部材2bに伝わることになり、側壁部材2bに設けたリフレクター4に熱が伝わりやすくなってしまう。そして、リフレクター4に対して、側壁部材2bを介して側壁部材2bに設けた電気配線5から多くの熱が伝わることによって、リフレクター4が熱変形して、半導体発光モジュール3の発する光を良好に外部に取り出すことができなくなる虞がある。そこで、本実施形態では、板状部材2aの下面に配線溝Lを設け、該配線溝L内に電気配線5を設けることで、電気配線5から側壁部材2bに伝わる熱量を低減することができ、リフレクター4が熱変形することを抑制することができ、半導体発光モジュール3の発する光を外部に良好に取り出すことができる。
【0051】
また、配線溝Lは、板状部材2aの下面に設けられており、配線溝L内に設けた電気配線5は、板状部材2aの下面から外部に露出した状態で設けられる。仮に、板状部材2aの内部に、外部から視認できない孔を設け、該孔に電気配線5を設けた場合は、電気配線5が板状部材2aの下面から外部に露出しないため、電気配線5の発する熱が板状部材2a内にこもり易く、板状部材2aがこもった熱によって破壊されやすくなる。その結果、板状部材2aが破壊されることで、板状部材2a上に設ける半導体発光モジュール3が発光しなくなる虞がある。一方、本実施形態では、配線溝Lが板状部材2aの下面に設けられ、電気配線5が板状部材2aの下面から外部に露出した状態で配線溝Lに設けられるため、電気配線5の発する熱が、大気に放出されやすく、板状部材2aの内部にこもることを効果的に抑制することができ、板状部材2aが破壊される虞を低減することができ、ひいては半導体発光モジュール3の発光を良好に維持することができる。
【0052】
配線溝Lの端部の一部は、図3に示すように、貫通孔2axと重なっている。そして、電気配線5の一端は、半導体発光モジュール3の実装基板3bと電気的に接続される。ま
た、電気配線5の他端は、照明器具1の外部電源等と電気的に接続される。
【0053】
電気配線5の一端は、半導体発光モジュール3の実装基板3bの端部に例えば半田またはろう材を介して電気的に接続される。電気配線5の一端が、実装基板3bの端部に接続されることで、電気配線5の他端から外部電源を介して電気を実装基板3b上の複数の発光素子3aに流して、各発光素子3aを発光させることができる。
【0054】
配線溝Lは、平面視したときに対向する一対の側壁部材2bの一方に偏って設けられている。板状部材2aの下面には、例えば天井または壁等の外部と接続するために、接続部材を介して照明器具1を外部と接続するが、仮に、平面視したときに板状部材2aの中心を通って配線溝Lが設けられていた場合は、配線溝Lと重なる領域に接続部材を固定しようとすると配線溝Lが邪魔をして照明器具と接続部材を接続することが難しい。また、平面視したときに、板状部材2aの中心と重なった領域に接続部材を固定することが、照明器具の重心が安定しやすく取付けも容易である。配線溝Lを、平面視したときに対向する一対の側壁部材2bの一方に偏って設けることで、板状部材2aの中心と重なった領域に配線溝Lを設けないようにすることができる。そして、板状部材2aの中心と重なった領域に接続部材を固定するようにすることができ、照明器具1を外部と安定して固定し続けることができる。照明器具の重心位置が照明器具の重心から大きく外れると、外部に対して照明器具が傾くことによって、照明器具と外部との間に隙間が生じようとする。そこで、照明器具の重心位置を安定させることで、照明器具と外部との間の隙間を低減することができ、照明器具の内部に埃が進入するのを抑制することができ、照明器具が故障する虞を小さくすることができる。
【0055】
また、配線溝Lは、半導体発光モジュール3を実装する板状部材2aの上面に設けないことから、配線溝Lに収納される電気配線5の機械的な強度や絶縁性が、発光素子3aから実装基板3bを介して伝達される熱によって低下することが抑制される。また、発光素子3aからの熱は、配線溝Lによって配線溝Lが形成される側の側壁部材2bに伝達され難くなる。配線溝Lが形成される側の側壁部材2bの温度が高くならないことから、例えば照明器具1を壁面に取り付ける場合、配線溝Lが形成される側の側壁部材2bを壁面に取り付けることにより、熱に起因した壁面の変色や機械的な強度の低下を抑制することができる。さらに、発光素子3aからの熱による筐体2内の温度分布は、配線溝Lが形成される側の側壁部材2bと、それに対向する側壁材2bとの間で対称とならず、一対の側壁部材2bの間において温度差が生じる。即ち、温度差のある側壁部材2bで筐体2内の空間を挟むことにより、例えば配線溝Lが形成される方向の側壁部材2bを上にして照明器具1を壁面などに取り付ける場合、筐体2内の温度差に起因した空気の対流が発生し易くなり、筐体2の放熱性が向上する。
【0056】
仮に、板状部材2aの下面に配線溝Lを設けないと仮定した場合は、電気配線5を収容するスペースは半導体モジュール3が実装された板状部材2aの上面側か、板状部材2aの下面側になるが、半導体発光モジュール3の電気配線5がむき出しの状態となるため、照明器具1を外部に取り付けるときに、電気配線5が邪魔をして、取り付け作業が困難になることがある。一方、板状部材2aの下面に配線溝Lを設け、電気配線5を配線溝Lに束ねて収容することで、外部に取り付ける作業を簡易にすることができ、作業性を向上させることができる。
【0057】
また、筐体2を側面視したときに、筐体2の側面部分が貫通して内部が露出している。そこで、筐体2の側面部分を覆うように、側面カバー7が設けられる。側面カバー7には、螺子孔7aが設けられている。そして、側面カバー7は、螺子7bを螺子孔7aに通して、筐体2に接続することができる。
【0058】
本実施形態によれば、半導体発光モジュール3に接続された電気配線5を筐体2の下面に設けた配線溝Lにコンパクトに収めることができる。また、筐体2の板状部材2aの端部に貫通孔2axを設け、貫通孔2axを用いて、半導体発光モジュール3と接続された電気配線5を板状部材2aの下面に簡単に引き回すことができ、照明器具1を外部に簡易に取り付けることができる。
【0059】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。以下、本発明の実施形態の変形例について説明する。なお、本発明の実施形態の変形例に係る照明器具1のうち、本発明の実施形態に係る照明器具1と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。なお、図10は、一変形例に係る照明器具であって、図7に相当する。
【0060】
配線溝Lは、図10に示すように、板状部材2aの下面に二箇所設けられてもよい。一対の配線溝L1、L2は、板状部材2aの下面に、板状部材2aの長手方向に沿って板状部材2aの一端から他端にかけて設けられている。
【0061】
一対の配線溝L1、L2は、少なくともどちらか一方に電気配線5を収めればよい。片方の配線溝にのみ、電気配線5を収める場合は、意図的に熱が集中する箇所を発生させて、熱が集中しにくい箇所を外部の部材と接続する。その結果、熱が集中する個所を大気と接触する箇所を広くし、熱が集中する側から大気中に熱を効率よく放熱することができる。また、一対の配線溝L1、L2は、一方の配線溝L1に電気配線5が収納されたとしても、発光素子3aからの熱は他方の配線溝L2を介して大気中に放散されるとともに、板状部材2aは、大気が流れることができる流路が他方の配線溝L2によって確保されることから、他方の配線溝L2内の大気は自然空冷や放熱ファン等の強制空冷による冷却手段によって流動させられ、板状部材2aを介した照明器具1の放熱性は向上する。また、両方の配線溝に電気配線5を収める場合は、意図的に板状部材2aに伝わる熱を左右均一に近づけることができ、板状部材2aに加わる熱応力や、筐体2やリフレクター4、光透過性カバー6への熱の伝わりの偏りを低減することができる。その結果、照明器具1は、板状部材2aから半導体発光モジュール3が剥離しにくくすることができるとともに、リフレクター4の一部の反射率が低下することによる外観上のクスミや光透過性カバー6の一部が変色することによる外観不良を抑制することができ、電気的信頼性や製品寿命を向上させることができる。
【0062】
また、一対の配線溝L1、L2は、板状部材2aの下面に板状部材2aの長手方向に沿って形成されるとともに、実装基板3bに実装される発光素子3aの配列方向に対して平行となるよう設けられてもよい。その結果、実装基板3bを介した、発光素子3aから一対の配線溝L1、L2までの熱の伝わりに偏りが生じず、発光素子3aは配列方向に沿って一様に温度上昇することができることから、発光素子3aの温度上昇の偏りによって生じる発光効率や発光スペクトルのバラツキが抑制され、照明器具1の外観上の発光不良を抑制することができる。なお、発光素子3aは、一対の配線溝L1、L2と等間隔かつ、隣接する発光素子3aとの間の距離が同じであることが好ましく、それぞれの発光素子3aから一対の配線溝L1、L2までの熱の伝わりを一様にすることができる。
【0063】
また、配線溝L1、L2は、板状部材2aの下面のうち、板状部材2aの長手方向に直交する短手方向の中心に接続孔Nが設けられている。接続孔Nは、螺子や留具等の接続部材Sを通す個所である。そして、照明器具1は、接続部材Sによって外部の部材Mに固定される。
【0064】
半導体発光モジュール3は、発光素子3aの光とともに発する熱量が大きい。そこで、隣接する発光素子3aの間に、接続部材Sを通すための接続孔Nを設けることにより、発
光素子3aから半導体発光モジュール3を介して板状部材2aに伝わった熱は、接続部材Sを介して部材Mに伝わり易くなり、発光素子3aからの熱は部材Mを介して照明器具1の外部に放熱される。好ましくは、発光素子3aと重なる領域に、接続部材Sを通すための接続孔Nを設ける。そして、接続孔Nに接続部材Sを挿入して、半導体発光モジュール3から板状部材2aに伝わった熱を接続部材Sが吸収して、下方に向かって熱引きを行うことができる。その結果、板状部材2aの温度が上昇するのを抑制し、板状部材2aが必要以上に高温になりにくくすることができるとともに、発光素子3aが温度上昇することによる発光効率の低下や発光スペクトルの変動、熱によってリフレクター4の反射率が低下することや、光透過性カバー6の透過率が低下することが抑制でき、照明器具1の熱による不良を低減することができる。なお、接続部材Sは、例えばステンレス、アルミニウム等の金属または樹脂からなる。接続部材Sの熱伝導率は、板状部材2aの熱伝導率よりも大きな材料を選択した場合は、板状部材2aの熱を接続部材Sを介して部材Mに効率よく放熱することができる。
【0065】
<照明器具の製造方法>
ここで、図1に示す照明器具の製造方法を説明する。まず、発光素子3aを準備する。チップ実装基板31および枠体33が、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合には、酸化アルミニウムの原料粉末に、有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して混合物を得る。
【0066】
チップ実装基板31は、混合物がシート状のセラミックグリーンシートに成形され、枠体33は、型枠内に混合物が充填されて乾燥され、焼結前のチップ実装基板31および枠体33が取り出される。
【0067】
また、タングステンまたはモリブデン等の高融点金属粉末を準備し、この粉末に有機バインダー、可塑剤または溶剤等を添加混合して金属ペーストを得る。そして、取り出したチップ実装基板31となるセラミックグリーンシートに所定パターンで印刷し、複数のセラミックグリーンシートを積層するとともに焼成され、所定の形状に切断される。また、枠体33は、所望の温度で焼結されることによって形成される。
【0068】
次に、チップ実装基板31上の配線パターンに光半導体素子32を半田を介して電気的に実装した後、光半導体素子32を取り囲むように枠体33を基板上にアクリル樹脂等の接着剤を介して接着する。そして、枠体33で囲まれた領域に、例えばシリコーン樹脂を充填して、このシリコーン樹脂を硬化させることで、封止樹脂34を形成する。
【0069】
次に、波長変換部材36を準備する。波長変換部材36は、未硬化の樹脂に蛍光体を混合して、例えばドクターブレード法、ダイコーター法、押し出し法、スピンコート法またはディップ法等のシート成形技術を用いて、作製することができる。例えば、波長変換部材36は、未硬化の波長変換部材36を型枠に充填し、硬化して取り出すことによって、得ることができる。
【0070】
そして、準備した波長変換部材36を枠体33上に、例えば樹脂からなる接着樹脂35を介して接着することで、発光素子3aを作製することができる。
【0071】
さらに、実装基板3bを準備する。実装基板3bは、例えばプリント配線基板を用いることができる。そして、実装基板3bに発光素子3aを半田を介して電気的に実装することで、半導体発光モジュール3を作製することができる。
【0072】
次に、筐体2およびリフレクター4を準備する。筐体2およびリフレクター4は、例えば、押出成形法によって一体に成形されている。しかしながら、必ずしも一体成形で形成
する必要はなく、各部材を別個に製造して、これらを螺子等の締結手段で締結してもよく、また、各部材を接着剤で接着して一体化させてもよい。なお、リフレクター4には、例えばアルミニウム材料を用いて蒸着を行うことで、リフレクター4の表面を光が反射しやすい反射面にすることができる。
【0073】
そして、半導体発光モジュール3を筐体2内に収容し、リフレクター4を筐体2の凸部2byに引っ掛けてはめることで固定する。そして、筐体2に光透過性カバー6を取り付けて、側面カバー7を設けることで、照明器具1を作製することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 照明器具
2 筐体
2a 板状部材
2ax 貫通孔
2b 側壁部材
2bx 支持部
2by 凸部
3 半導体発光モジュール
3a 発光素子
31 チップ実装基板
32 光半導体素子
33 枠体
34 封止樹脂
35 接着樹脂
36 波長変換部材
3b 実装基板
4 リフレクター
4a 導光孔
4b 引掛け部
5 電気配線
6 光透過性カバー
7 側面カバー
7a 螺子孔
7b 螺子
H 開口部
L 配線溝
K 嵌合溝


【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の板状部材および前記板状部材の長辺のそれぞれに沿って配置された側壁部材を備え、前記側壁部材間に前記板状部材の上方に位置するように長手方向に沿って設けられた開口部を有する筐体と、
前記板状部材の上面に設けられた、前記開口部に向かって光を発する半導体発光モジュールとを備え、
前記板状部材の下面には、長手方向に沿って前記板状部材の一端から他端にかけて配線溝が設けられており、前記配線溝に沿って前記半導体発光モジュールに接続された電気配線が収容されていることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具であって、
前記板状部材の長手方向の端部には、上下方向に貫通する貫通孔が設けられており、
前記電気配線は、前記貫通孔を通って前記半導体発光モジュールに接続されていることを特徴とする照明器具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明器具であって、
前記配線溝は、平面透視したときに前記側壁部材の一方に偏って設けられていることを特徴とする照明器具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の照明器具であって、
前記半導体発光モジュールは、矩形状の実装基板と、前記実装基板上に設けられた複数の発光素子とを備えており、
前記電気配線は、前記実装基板の一端に接続されていることを特徴とする照明器具。
【請求項5】
請求項4に記載の照明器具であって、
前記筐体内において前記板状部材の上方には、前記半導体発光モジュールの発する光を前記開口部側に向けて反射するためのリフレクターがさらに設けられており、
前記リフレクターは、平面透視して前記複数の発光素子と重なる領域に導光孔が設けられていることを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−256585(P2012−256585A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−26260(P2012−26260)
【出願日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】